ヒャッハー、夏だ!暑だ!!海の日だぁ!?
●ヒャッハー!今日も真夏日だ!!
「暑すぎて頭がオーバーヒートでヒャッハー!」
「お薬飲んでもオーバードーズなヒャッハー!」
「そんな奴らはオーバーホールだヒャッハー!」
√ウォーゾーンから戦闘機械群の手先として、
この√Edenに侵略してきた魔改造モヒカンズ。
しかしEdenの名前とは裏腹に地獄のような暑さに、
元々あってないようなヒャッハー共の理性は、
蜃気楼の彼方へはじけ飛んだのだった。
「「「アナタはどのヒャッハー???」」」
いや、どのヒャッハーとか知らんがな。
仲良くユニゾンする辺りどーでもいいような、
団結力は辛うじて保たれているようだ。
「オラァ!野郎共ぉ、今日は何の日でつかぁ~?」
暑さで変なテンションになりかけているヘッドが、
少し気だるげに部下のモヒカンズに問いかける。
「何の日っすか、ヘッド?」
「ばきゃ~ん★海の日に決まってんだろがい!」
「ええっ……海の日なら、もうちょい先っすよ?」
やめときゃ良いのに部下の一人が、
真夏の鍋焼きうどんのように頭が沸いたヘッドに、
まっとうなツッコミを入れてしまう。
「海と言ったら、スイカ割りぃ!」
直後、凶悪な棍棒が部下の頭をスイカ割りのごとく砕く。
「アングリア!!」
イタリア語でスイカを表す悲鳴を上げ、
ツッコミを入れた部下はスイカ割りの刑を喰らい、
哀れスイカ汁よりも濃い鮮血を撒き散らし絶命する。
「ああ~んもう、
まともなこと言う奴はスイカ割りの上、
ばらしてオーバーホールじゃあぁ~い!
つか、殺す!この√の奴ら全殺し★」
既に地獄のような熱気で諸々、
爆発してしまったヘッドがやけっぱちな命令を下す。
「「「イエス、ヒャッハー!!!」」」
そして、部下のモヒカンズも、
その場のノリで声を張り上げ応じる。
「つか、誰だよ?ここ√Edenとか名付けた奴!
Edenどころか灼熱地獄じゃねぇかぁ!!」
ここまで来ると外道をも超越した暑さである。
モヒカンズのヘッドは渾身の魂の叫びを上げる。
「ヒャッハー!そうだそうだジュースもアイスも、
人と店から殺して壊して奪い放題ぃ!!」
「夏だ、海だ、スイカ割り!
ここの奴らの脳天砕いてスイカ割りぃ!!」
「ヒャー我慢できねぇ!俺たちの中じゃ、
今日こそ海の日で絶好のスイカ割り日和ぃ!」
ヘッドの扇動に妙な方向で士気が上がってしまったのか、
ヒャッハー共はテンションしていた。
「よーし、野郎共ぉ!
スイカには一つまみの塩!
つまり逃げ惑う人間どもの脳天かち割って、
そんで恐怖で流れる奴らの涙の塩分を、
スイカに振りかけて美味しく頂き、
この暑さを乗り切るんじゃあ!!」
「「「オオオォォォ!!!」」」
モヒカンズは各々ゴテゴテと武装を施した、
改造バイクやバギーの爆音を轟かせ、
蜃気楼が揺らめく沿岸部のハイウェイを爆走してゆく。
もはや、みんな脳みそ鍋焼きうどん状態で、
自分で何を言ってるのかも分からない様子だった。
しかしなんにせよ、
暑さに負けずやる気を出してくれたようだね。
√Edenの住民からすれば全然良くはないのだが。
●海の日には早いけども……
「いやぁ~毎日、暑いねぇ~」
酷暑の中集まってくれた√能力者達を前に、
金菱はハンカチで汗を拭いながら苦笑いをする。
連日の猛暑日の連続は√能力者だろうが、
その過酷さが身に堪える今日この頃である。
「もともと頭のネジが緩んでいた連中が、
この暑さで更にイカレちまったらしい。
まぁ、侵略する気満々で√Edenに来た訳だから、
いずれにせよ倒さにゃならん相手な訳で、
同情はしないがね……」
金菱は気だるげに説明を区切ると、
キンキンに冷えた濃い目の麦茶を一口含む。
「既に沿岸部の高速道路や海水浴場でバイクやバギーに乗った、
暴徒どもの被害が発生しているんだわ。
そして、暴徒の背後には連中を扇動した、
戦闘機械群の親玉も控えているはずだ。
√Edenへの侵略者たちを諸々片付けてくれ」
金菱は残った麦茶を全部飲み干し、
気分をシャキッと持ち直して、
√能力者一同に敬礼してみせる。
「あ~そうそう、連中を倒した後はささやかながら、
夕暮れ時の海水浴場で少しばかり楽しんでくれていいぞ。
それじゃ、お前さんたちの健闘を祈る。
熱中症にはくれぐれも気を付けてな!」
海の日にはまだ早いが、
この過酷な暑さと今回の依頼を乗り切れたならば、
綺麗な海を前にして羽目を外すのもいいだろう。
マスターより
抹茶●酷暑の日々
抹茶です。皆さん毎日暑いですね。
抹茶は早くも夏バテ気味ですが、
健康に留意して今後とも執筆を続けます。
ということで今回はタイトルからも分かる通り、
ギャグでしかないアホシナリオです。
このシナリオのぶっ飛んだノリで、
暑さも吹っ飛ばないかなと思う今日この頃ですね。
●第一章
暑さでオーバーヒート中のヒャッハーどもをまずは蹴散らし、
スイカ割りという名の狂った傷害・破壊行為を阻止しましょう。
●第二章
ヒャッハーどもを扇動した戦闘機械群の親玉とのバトルです。
こっちもなんか暑さでテンションがヤバめです。
●第三章
自由時間です。ヒャッハーどもや戦闘機械、
そして過酷な暑さと戦った√能力者たちは一体何を想うのか?
夕暮れ時の海水浴場にて……
海水浴でクールダウンするも良し。
花火大会でも初めてはしゃぐも良し。
真面目にスイカ割りして運勢を占いも良し。
海に向かって何かを叫ぶのも尚良しです。
皆様の暑さに負けない心の一句お待ちしてます!
13
第1章 集団戦 『外道なりし暴徒』
POW
|暴徒襲撃蹂躙《モブズ・レイドランページ》
【塹壕棍棒及びWZ製MG(モンキーモデル)】を用いた通常攻撃が、2回攻撃かつ範囲攻撃(半径レベルm内の敵全てを攻撃)になる。
【塹壕棍棒及びWZ製MG(モンキーモデル)】を用いた通常攻撃が、2回攻撃かつ範囲攻撃(半径レベルm内の敵全てを攻撃)になる。
SPD
|暴徒爆撃蹂躙《モブズ・ボンビングランページ》
騎乗する【改造バイク 】から跳躍し、着地点の敵1体に【空中からの擲弾発射器を用いた砲撃】による威力3倍攻撃を放つ。また、跳躍中に【いかにも暴徒然とした絶叫】すると命中率半減/着地点から半径レベルm内の敵全員を威力3倍攻撃。
騎乗する【改造バイク 】から跳躍し、着地点の敵1体に【空中からの擲弾発射器を用いた砲撃】による威力3倍攻撃を放つ。また、跳躍中に【いかにも暴徒然とした絶叫】すると命中率半減/着地点から半径レベルm内の敵全員を威力3倍攻撃。
WIZ
|暴徒悪辣蹂躙《モブズ・クルーエルランページ》
あらかじめ、数日前から「【吐き気を催す様な、何らかの外道な 】作戦」を実行しておく。それにより、何らかの因果関係により、視界内の敵1体の行動を一度だけ必ず失敗させる。
あらかじめ、数日前から「【吐き気を催す様な、何らかの外道な 】作戦」を実行しておく。それにより、何らかの因果関係により、視界内の敵1体の行動を一度だけ必ず失敗させる。
ルビナ・ローゼス※温厚な優しい性格です。喋り方は上品なお嬢様言葉です。
...暑さのあまり、敵さんが世紀末になってますわ...。まあ、あの外見だと違和感ありませんけど...。被害が出ているし、素早く倒しましょう。
まずは奴らの乗っているバギーやバイクのタイヤを精霊銃で撃ちます。一つでもパンクさせることが出来れば、まともに動かせないでしょう。その後は、ダッシュで接近、√能力でハチェットを大鎌に変化させてフェイントを混ぜて攻撃します。
敵の攻撃は、幻影と残像を組み合わせて回避を行います。
...お前達はもう死んでいる、ですわ。
アドリブ、連携、歓迎ですわ!
●ゴスロリ吸血鬼、夏の憂鬱……
海岸近くのハイウェイにて、
ルビナ・ローゼスは乱暴狼藉を働く暴徒たちを見て、
嘆かわしいとばかりにため息を吐く。
「暑さのあまり、敵さんが世紀末になってますわ。
まあ、あの外見だと違和感ありませんけど……」
まぁ、モヒカン共が世紀末なのは元からである。
それが酷暑で斜め上に悪化している様は、
外道も狂わすほどに日本の夏が凶悪化してしまったのだと、
ルビナは地球の気候変動に心憂いてしまうのであった。
「とにかく、被害が出ているし素早く倒しましょう」
ルビナは精霊銃「ミョニル」を取り出し、
暴徒たちの乗っているバギーやバイクのタイヤを撃ち抜いて行く。
一つでもパンクさせることが出来れば、
暴徒の乗り物はまともに動かせなくなるはず。
それで一先ずは周囲への被害の拡散は抑えられる。
ミョニルから撃ち出された弾丸の一発が、
暴走バギーのタイヤに当たりパンクを引き起こす。
しばらくして楽しく暴走していたパンクファッションの
ヒャッハーどもが怒りの形相で車両から出てくる。
「ヒャーなんだぁ、テメェ!
このクソ暑い空の下で、
黒いゴスロリなんかキメやがってェ!!」
キレるポイントそこかいと、
ルビナは内心呆れつつも得物のハチェットを構える。
「いくら暑かろうが八つ当たりで、
人様に迷惑を掛ける貴方達を、
見過ごす訳にはゆきません」
涼しい顔で啖呵を切るルビナに、
暴徒の一人が下卑た笑いを浮かべて、
近くの酒屋から奪ったものであろう、
酒瓶を片手にラッパ飲みしてみせる。
「ぐへへ、お嬢ちゃん……
そんな真っ黒くて暑そうな服脱いでさぁ、
こっちで俺たちとサングリアでも飲もうぜぇ」
「生憎と私、未成年ですので……」
ルビナは暴徒の挑発を意に介さず、
ハチェットを構えたままダッシュで暴徒たちに接近。
そのまま√能力でハチェットを大鎌に変化させ、
ルビナは暴徒たちに息つく暇も与えることなく、
容赦せずに撫で斬りにしてゆく。
「お前達はもう死んでいる、ですわ」
「さん、さん、さん、
爽やか……サンディーア!」
スペイン語でスイカを表す断末魔とともに、
暴徒たちは爆ぜるように倒れ伏す。
「ううっ……さすがに、
この気温は暑いですわね」
ハイウェイのアスファルトから発する、
直射日光の照り返しにルビナは、
呼吸を乱しつつ額に溜まった汗を拭う。
炎天下でいきなり激しい運動をしたためか、
若干自身の足元がふらついている気がする。
「せめて今日くらいは、
別の服にした方が良かったかしら」
ルビナは普段お気に入りの黒薔薇のドレスを見て、
この時ばかりはげんなりと顔を歪ませる。
何と言っても黒は熱を吸収しやすい色なのだ。
暴徒共よりこの凶悪な暑さの方が、
手強い敵なのかもしれないとルビナは、
深呼吸して自身を落ち着かせる。
🔵🔴🔴 苦戦
要するに、あのイカれた連中がさらにヤバくなってるって事でしょ?
だったら、皆の為にもさっさとぶっ飛ばしておいた方がいいわね!
見てなさい、逆にあいつらの頭をスイカみたいにカチ割ってやるわ!
最初から全力で行かせてもらうわよ。
ソウル・イグニッションで一気に加速、接近して――
あいつらをフォルブレイズの拳でボッコボコにしてやるわ!
暴徒襲撃蹂躙? そんなの強化されたスピードで躱せばいいだけ!
「当たらなければどうということはない」ってね! 60秒で蹴散らしてあげるわ!
……え?発動中、機体が炎に包まれてたせいで周囲が暑くなりすぎだって?
そんなの仕方ないじゃない!そのくらい我慢しなさいよ!
※アドリブ、連携OK
ベニイ・飛梅■意気込み
機械の体に苦しみはないと、誰が言ったのだろう。
あっづいです。普通にあっづい。
明日の青空を守ると誓ったけれど。これはさすがに。その。
いやいやそんなことよりもです。
作戦は ええと
「あなたたちのしていることは間違っています!
スイカ割りなら目隠しをしないと!」
■行動
SPDで攻略。
敵集団に対し、なぜ目隠しをしていないのかと強弁。
道真箱で作った目隠し(とても丈夫)を配り目隠しをさせる。させます。
目隠しをさせたら、ヴィークルに乗ってそろそろと上空に移動。
テンジンリボルバーと小飛梅・玉で一斉掃射する。
「私が言うなですけど、まさか本当に引っかかるとは……」
※共闘、アドリブ、台詞改変大歓迎です!
●嗚呼、灼熱の目隠しスイカ割り!
「機械の体に苦しみはないと、
誰が言ったのだろう……
あっづいです。普通にあっづい!」
晴天の空から降り注ぐ強烈な日差しが、
無慈悲なまでにアスファルトを焼く。
そしてその表面から照り返す凶悪な熱気に、
ベニィ・飛梅は早くも音を上げそうになっている。
サイボーグであろうと暑いもんは暑いのである。
「要するに、あのイカれた連中が
さらにヤバくなってるって事でしょ?」
成り行きで飛梅と同行している、
リネス・アルティスは素っ気なく言葉を返す。
こちらは暑かろうがなんだろうが、
やるべきことはとっとと済ませる気でいる。
「明日の青空を守ると誓ったけれど。
これはさすがに。その……」
すでに飛梅はひーひーと、
汗を流しながら呼吸が乱れている。
そんな中、蜃気楼の揺らめくハイウェイを、
改造車で暴れまわるモヒカンズの一群があった。
「あんなやつら皆の為にも
さっさとぶっ飛ばしておいた方がいいわね!」
リネスがその一群を睨み吐き捨てる。
暴徒どもは暑さで自暴自棄になっているのか、
スイカ割りと騒ぎながら武器を振り回しつつ、
二人に暴走しながら近寄って来る。
「見てなさい、逆にあいつらの頭を
スイカみたいにカチ割ってやるわ!」
「プルヒャッハー!!
なんだ姉ちゃんたちもスイカ割りしたいってか!」
勝気なリネスのセリフに暴走しながら、
近寄って来たモヒカンの一人が上機嫌に笑う。
「いいぜぇ……ただし、
命を懸けたスイカ割りだぜぇ!」
既に誰かの鮮血で染まった、
ゴテゴテした棍棒をチラつかせて、
他の暴徒が下品に舌なめずりをしてみせる。
「上等ね!最初から全力で行かせてもらうわよ。
フォルブレイズの拳でボッコボコにしてやるわ!」
相手の分かりやすい挑発事、
ストレートに拳を突き出しリネスが啖呵を切る。
「まーまー、待って下さいよ。
ちょっとこちらが多勢に無勢ですし……
せめてスイカ割りらしくやりません?」
勝手にエキサイトする両者を仲裁するように、
おずおずと飛梅が両者の間に割って入る。
「なによ……アナタ、まさかこんな奴らに
私がやられるとでも言うの!?」
「らしくって……
どいうことだぁ、オラァ?」
両者に睨まれた飛梅だったが、
持ち前のヘタレ根性をどうにか抑え込み、
ビシッと人差し指を立てて説明を開始する。
「あなたたちのしていることは間違っています!
スイカ割りならまず、目隠しをしないと!」
そう言い切って飛梅は、
道真箱で作った目隠しを暴徒どもへ配ってみせる。
「目隠しだって……へへ、そうか。
つまり、姉ちゃんたちは、
じらしプレイがしてえんだな!?」
飛梅の言葉をあらぬ方向へ解釈したモヒカンの一人が、
変なスケベ心を刺激され奥ゆかしい妄想を、
思春期の中学生の如く逞しく成長させてゆく。
そして、その弛緩した心の隙を飛梅は見逃さなかった。
手早く純情なヒャッハー共に目隠しをさせてゆく。
「ぐへへ、どこかなぁ~」
何故か素直に従ったしまう暴徒たちを、
飛梅は誘導し全員に目隠しをさせ終えたら、
ヴィークルに乗ってそろそろと上空に移動。
「はい、鬼さんこちら~」
そして、空中から飛梅は、
テンジンリボルバーと小飛梅・玉で、
目隠しされた暴徒の群れに一斉掃射をする。
「なんだぁ目隠しプレイを、
楽しむんじゃなかったのか!?」
「ひでぇ、純情で頭緩い俺たちを
……だっ騙したな!」
暴徒たちは目隠しを取り、
激おこヒャッハー集団に戻っている。
しかし、すでに時遅しである。
「いやぁ~私が言うなですけど、
まさか本当に引っかかるとは……」
リボルバーでで応戦しつつ、
飛梅が控えめにテヘペロしてみせる。
「ヒャッハー、嘘つきやがった
クソアマぶっ殺しぃ!!」
暴徒の一人がWZ製MG(モンキーモデル)に搭乗し、
に二人に襲い掛かる。
「当たらなければ、
どうということはないってね!」
リネスは強化されたスピードで、
敵WZの一撃を躱してゆく。
そして、WZを用意しているのはリネスも同じこと。
「60秒で蹴散らしてあげるわ!
イグニッション!!」
リネスが威勢よく叫び、
自身のWZを真紅に輝かせる。
炎を纏ったイグナイトモードへ展開させ、
残った暴徒共を一気に殲滅する。
「ヴァッサーメローネ!!」
暴徒どもはドイツ語でスイカを表す絶叫を上げ、
WZの炎に燃える拳でぶっ飛ばされてゆく。
「あ、あのリネスさん……
発動中、機体が炎に包まれてたせいで、
更に周囲が暑くなって私、眩暈がして」
飛梅もまたその熱量に当てられよろめく。
「そんなの仕方ないじゃない!
そのくらい我慢しなさいよ!」
飛梅の泣き言にリネスが、
だらしねぇとばかりにツッコミを入れる。
🔵🔵🔵🔵🔴🔴 成功
クレア・霧月・メルクーシナ*アドリブ連携◎
あつ~い~。アイス食べたいよ~
暑くて頭がぽわぽわする上に周囲から響くこの轟音。
半透明な死霊の手じゃ日除けにもなんないし〜。
何よりあのモヒカン達はスイカ割り(?)をしてお店からアイスを奪うだって?
それじゃあ私の大好きなスイカ棒アイスが食べれないじゃ~ん!
そんなの絶対ダメ!
これ以上周りに被害が出ないように大きな声でモヒカン達に呼び掛けて注意を引いてみるよ。
暑さで頭が回ってない同士おバカな言い合いになっちゃったりしてるかもだけど、タイミングを見計らって√能力発動!
その辺の岩とか不法投棄されちゃった物とか何故か落ちてるV型の8気筒っぽいエンジンとか何でも良いから当たって〜!
コルニクス・セプテントリオン※共闘アドリブ歓迎です。
美味しそうだったので出発前にあっしも麦茶と
ついでにハサミを買っとくっす。
ひゃっはー! 車両での騒音なんかに負けてられないっす!
あっしの音は騒音じゃない、暴音っすよ! おらー!
①鍵盤ハーモニカと
②複数体のアンプドローンで
③広範囲衝撃波
っす! 夏を待ちきれない系の曲を吹くっす!
衝撃波で、共闘狙いならバイクバギーの足を止めるか
モヒさんを直接狙うっす。
どっちを狙うかは状況見て判断するっす。
それでも追加で襲い掛かってきたら、
装甲板付きアンプで浜辺のスイカにならない程度に
殴るっすよ!
やっぱモヒカンって髪型が威圧的でダメっすよね。
ハサミで丸めるっす。
悪党のなき声はきこえんな。っす。
●スイカアイスと暴音ライブ
「あつ~い~。アイス食べたいよ~」
クレア・霧月・メルクーシナは、
この酷暑ですっかり参っていた。
こんな日は家でクーラーに当たりながら、
アイス食べて寝ているに限るのだが、
√能力者としてそうも言っていられない。
「美味しそうだったので出発前に
あっしも麦茶とついでに、
ハサミを買ってきたっす。
クレア先輩もお一つどうぞっす」
コルニクス・セプテントリオンは、
暑さ対策として良く冷えた麦茶と、
なぜかハサミを買って来ていた。
「あっ、ありがとう」
コルニクスから受け取ったペットボトルの麦茶を、
クレアはごくごくと飲み下し大きくため息を吐きだす。
「ぷはー、生き返るぅ」
「どういたしましてっす」
一時的に麦茶で生き返ったクレアだったが、
それにしても直射日光がキツイ。
半透明な死霊の手じゃ日除けにもないし、
どこかで日傘でも買ってこようか、
もちろんアイスも忘れずに、
そんなことをクレアが暑さでぽわぽわした頭で、
考えていると周囲から響くこの轟音。
遠くでバイクやバギーで暴走するヒャッハーどもが、
こちらに気近づいて来ているのだろう。
「ヒャッハー、邪魔する奴らはスイカ割り!
おいオメェらあっちのコンビニ襲って、
アイス奪おうぜ~特にスイカ味!」
「それじゃあ私の大好きな
スイカ棒アイスが食べれないじゃ~ん!」
ようやく二人がアイスが売っていそうな
コンビニを見つけた矢先であった。
「ひゃっはー!車両での騒音なんかに
負けてられないっす!」
この暑さにめげずヒャッハーどもにも怯まず。
まるで、コルニクスは、
ライブにでも向かうかのようにノリノリで、
鍵盤ハーモニカと持ち出し、
その周囲には複数のアンプドローンが浮いていた。
演奏の準備はパッチリだった。
「あっしの音は騒音じゃない、
暴音っすよ!おらー!」
コルニクスが鍵盤ハーモニカを
吹きならし宙に浮くアンプドローンから、
広範囲に渡る衝撃波が迸る。
「夏を待ちきれない系の曲を吹くっす!」
「ん!何だ、この曲は?」
「みんな聞いて、アイスを奪っちゃいけません!」
コルニクスの演奏で思わず足を止めた、
ヒャッハーどもに続けてクレアが、
大きな声でモヒカン達に呼び掛けて、
更に注意を引いてみる。
「あんだ~オメェ?では√WZじゃ、
ヒャッハーする文化なのっ!
√Edenの法律とか知らないのっ!
つーか、暑すぎてアイス食べたいのっ!」
「私も食べたいのっ!スイカ棒アイス!!」
暑さで頭が回ってない者同士
幼児退行したかのようなおバカな言い合いを
繰り広げつつもクレアは、
タイミングを見計らって√能力を発動する。
ルナティックソウルによって、
先ほどヒャッハー共がぶっ壊した、
駐車中の車からV型の8気筒っぽいエンジンを、
浮遊させエキサイトしているヒャッハーども
目がけて勢いよくぶん投げる。
「パステーク!!」
フランス語でスイカを表す絶叫を上げ、
ヒャッハーどもは敢え無く撃沈する。
「悪党のなき声はきこえんな。っす」
同時に演奏を終えたコルニクスは、
額の汗を拭い涼し気に言い切る。
「やっぱモヒカンって髪型が
威圧的でダメっすよね。
ハサミで丸めるっす」
そして、この時とばかりにコルニクスが、
ハサミを取り出し路面に倒れ伏した、
ヒャッハーどものモヒカンを、
チョキチョキと切り始めるのであった。
🔵🔵🔵🔵🔴🔴 成功
叢雲・颯※開幕と同時に義手に装填した【鵺】と【火食鳥】に点火し『案山子の展開+本気』を発動
「まてええええい!!」
【3時間飲み放題】と書かれたネオン看板の上に立ち 人々を襲うヒャッハーの後ろから大声で叫ぶ
「貴様らの悪逆非道…たとえブッダが許しても俺は許さんっ!」
「俺の名は!!真紅の電光石火 レェェッド!」
「マスターーー!!!」
※ 1カメ 2カメ 3カメ!!
ナレーション:説明しよう 彼女の名はレッドマスター もとい叢雲楓。拗らせ続ける正義への熱意とオタク心で暴走気味な正義(拳)を振りかざすヤベーヤツだ!。
悪の匂いを嗅ぎつけてジャッカルめいて湧いて出てきたのだ!
「自身の世界に留まらず 他の世界にまで侵入してまで蛮行を働くとは… 許し難し!!」
拳を握りしめつつ大袈裟なアクションで言い放つ。
トォウ!と叫ぶと軽やかに着地。
相手が何か発言する前に手直なヒャッハーに顔面パンチ あからさまな不意打ち! 正義とは非情なのだ。
「ジャスティス!」(義手を叩き込みつつ)
ヒーローものにおいて バイクに乗った敵はほぼ100% 【ヒーローを中心に旋回する】
「ぬぅぅ!」
構えたまま視線を動かす
旋回されると逃げる事が出来ず 攻撃もしにくい…実際有効な陣形だ。
だが それ故に1か所が崩れると全てが崩れる
再び火食鳥に点火し【案山子の反撃】を発動
相手が攻撃した瞬間を狙い真上に跳躍 対角線上にいる敵に対して同士討ちさせるのを狙う!
●正義の味方、スイカ割りに推参す!
「ヒャッハー、今日は楽しいスイカ割り♪」
「より取り見取りの100%OFFっぅ~♪」
棍棒を持ったヒャッハーどもが、
青果店で文字通り勝手に店先に並んだ
スイカを割り始めている。
「このままじゃ、ウチのスイカ、
全部こいつらに割られちまう。
だっ、誰か助けてくれ~!」
あまりの世紀末的光景に、
店主のオヤジが助けを求める。
「まてええええい!!」
その願いが届いたのか、
世紀末めいた暴虐を断罪する叫びが、
いずこからか響き渡る。
青果店の向かい側に居ある雑居ビルの屋上、
『3時間飲み放題』と書かれたネオン看板の上に立ち、
何者かがヒャッハーどもを見下ろしていた。
「あんだ~テメェは?」
スイカに塩を掛けて食べようとしていた
モヒカンの一人が突然の邪魔者に声を荒げる。
「貴様らの悪逆非道……たとえ
ブッダが許しても俺は許さんっ!
俺の名は!!真紅の電光石火レェェッド!」
キーンという昭和のテレビ番組で、
流れていそうな効果音と共に右、中央、左と、
三方向からカメラがズームアップで、
赤い仮面を付けた不審人物が、
仁王立ちでヒャッハーどもを一睨み。
「マスターーー!!!」
セリフを言い切る同時に、
赤い仮面は肺活量をフルに咆哮する。
説明しよう彼女の名は、
レッドマスターもとい叢雲楓。
拗らせ続ける正義への熱意とオタク心で
暴走気味な正義(拳)を振りかざすヤベーヤツだ!
そんな彼女は今日も悪の匂いを嗅ぎつけて、
ジャッカルめいて湧いて出てきたのだ!
レッドは拳を握りしめつつ、
大袈裟なアクションで言い放つ。
「トォウ!」
叫ぶとレッドは軽やかに着地。
同時に義手に装填した
対怪異鎮圧弾丸の鵺と火食鳥に点火する。
「自身の世界に留まらず
他の世界にまで侵入してまで
蛮行を働くとは……許し難し!!」
更にレッドは漆黒に妖気を輝かせ、
自身の義手義足を対怪異殲滅形態に変形させる。
「ジャスティス!」
そして、言うが早いか相手が何か発言する前に、
手直なヒャッハーへ義手による顔面パンチ。
「シーグァ!!」
中国語でスイカを表す絶叫とともに、
不運なヒャッハーの一人が、
勢いよくぶっ飛ばされる。
あからさまな不意打ち!正義とは非情なのだ。
「テメェらビビってんじゃねぇ!
相手は一人だ。包囲してやっちまえ!」
リーダー格のモヒカンが、
バイクに乗った手下のヒャッハー共へ、
フォーメーションを取るよう指示を下す。
「「「サーイェッヒャー!!!」」」
まるでどこぞの戦闘員よろしく、
ヒャッハー共が仲良く奇声を上げ、
バイクの爆音を轟かせ円を描くように、
走行しながら陣形を取り始める。
「そう来たか、セオリー通りだな……」
慌てるでもなくレッドは、
どこか意味深に笑ってみせる。
ヒーローものにおいてバイクに乗った敵は、
ほぼ100%ヒーローを中心に旋回する。
相手もそれを分かっているかどうか知らないが、
とにかく律儀なお約束なのである。
「ヒャッハー、その仮面かち割って、
もっと赤く染めてやるぜぇ!」
改造バイクに跨ったヒャッハーが、
棍棒を力任せに振り回す。
「ぬぅぅ!」
棍棒が危うく仮面をかすり、
レッドは義手を構えたまま、
視線を動かし状況を読み取る。
バイクで囲まれ旋回されると、
レッドは逃げる事が出来ず攻撃もしにくい。
相手にとって有効な陣形だ。
だが、それ故に1か所が崩れると全てが崩れる。
「喰らぇい、俺様のヒャッハー流星拳!!」
「コッチも食らいやがれぇ流星グレネード!!」
勝ちを急いだヒャッハーどもが我先に、
トドメを刺そうとレッドへ武器を構える。
「この時を待っていた!!」
レッドは再び火食鳥に点火し真紅のオーラを纏い、
隠密状態となって素早く真上に跳躍する。
「ヒャンだとぅ!?」
相手が自分を攻撃した瞬間を狙い、
対角線上にいる敵が同士討ちするのを、
レッドはまさに謀っていたのだ。
「遅い、どこにも流星のような、
速さは感じられないな……」
そのまま真上の雑居ビルの看板に、
飛び移ったレッドは静かに勝ち誇る。
「「タルブージ!!」」
そして、ヒャッハーどもは、
ヒンディー語でスイカを表す断末魔を上げ、
スイカ色の派手な爆炎と共に弾け飛ぶのだった。
🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵 大成功
第2章 ボス戦 『ダイビング・シャーキラー』
POW
シャーキラー式確殺コンボ
【キャノンから爆雷散布】による牽制、【シャークトゥース・クロー】による捕縛、【口から巨大魚雷発射】による強撃の連続攻撃を与える。
【キャノンから爆雷散布】による牽制、【シャークトゥース・クロー】による捕縛、【口から巨大魚雷発射】による強撃の連続攻撃を与える。
SPD
狩りの時間だ!
【地面に潜航後、鋭い背ビレによる攻撃】が命中した部位を切断するか、レベル分間使用不能にする。また、切断された部位を食べた者は負傷が回復する。
【地面に潜航後、鋭い背ビレによる攻撃】が命中した部位を切断するか、レベル分間使用不能にする。また、切断された部位を食べた者は負傷が回復する。
WIZ
ハザード・スプラッシュ・キャノン
自身の【右手のキャノン】を、視界内の対象1体にのみダメージ2倍+状態異常【工業汚染毒】を付与する【超高水圧ウォーターバズーカ】に変形する。
自身の【右手のキャノン】を、視界内の対象1体にのみダメージ2倍+状態異常【工業汚染毒】を付与する【超高水圧ウォーターバズーカ】に変形する。
●気分はもうB級サメ映画!?
「プルギャッハーwww」
海開きをしたばかりの海水浴場で、
凶悪そうなサメ型ロボットがやけにテンションしている。
周りには逃げ惑う海水浴客の姿があった。
「海の日はまだみえてぇだが……
そんなこたぁどーでもいいぜぇwww」
多くの生命を自らの手で殺す事を党議とする小規模派閥、
レリギオス・イブリスの幹部ダイビング・シャーキラーは、
襲った人々の返り血を頭から浴びて、
愉快そうにゲタゲタと耳障りな笑い声を上げる。
「暑いぜぇ、暑すぎて……
俺様のオイルが沸騰すんぜぇwww」
砂浜に上がったシャーキラーは、
回路がショートでもしたのかグルグル回りながら、
竜巻のように地団太を踏んでみせる。
先ほどのヒャッハー共と言い、
今回は色々と沸点が低すぎる面々の揃い踏みらしい。
「この滾りサメ映画のサメみてぇに、
人間どもを襲いその血で癒すぜぇ~www
他の海の生き物もぶっ殺しでギャッハーwww」
八つ当たりのようにシャーキラーは、
ウォーターバズーカをデタラメに放ち、
近くにあった海の家を木っ端微塵に吹き飛ばす。
「おおっ、ここへ来て俺様の魚群探知機が、
超絶大漁を知らせてやがる!!
ギャハハッ、めちゃシャーク嬉しいwww」
自らぶっ壊した海の家の向かい側に、
シャーキラーはヒャッハー共を片付けた、
√能力者達の姿を発見し獰猛な笑顔を浮かべる。
「どうやら俺様の送り込んだ改造人間共は、
全員テメェらにやられたらしいな。
まぁいいぜぇ~海でサメ映画ごっこするのも、
俺様飽きてたトコだしなぁwwwギャハハwww
どうした?小魚ども!楽しいときは笑うモンだぜぇ~
つーことでギャッハーwww狩りの時間だぁwww」
季節は既に酷暑の夏。
せめて海で涼を取ろうにも、
このアホやかましいポンコツロボを、
まずはなんとかしないといけないらしい。
サメ映画のヴィラン気取りのポンコツには、
この場でさっさとご退場願うとしよう。
ベニイ・飛梅■意気込み
(なんとも気の抜ける見た目。だけど厄介な相手です)
(私の武装は主に電撃。人のいる海では迂闊に使えない。無理)
(陸で戦えば、地中に潜られて狙い撃ちされる)
(ならば)
「地上に出る瞬間を狙います……!」
■行動
SPDで攻略。
ヴィークルに騎乗し、空中に陣取る。
ドローン群は敢えて飛ばさず、地面にばらばらとバラ巻いておく。
索敵用の小飛梅・色を着地させ、地中の振動を感知。
支援AIのアシストを受けて、シャーキラーの位置と速度、地上への出現地点を予測。
「狩りの時間だ!」で地上に現れる瞬間を狙い、戦術飛梅で跳び蹴りを敢行。
反動で空中に離脱し、繰り返し攻撃を狙う。
※共闘、アドリブ、台詞改変大歓迎です!
「まずは、テメェから血祭りだぁwww」
シャーキラーがやかましく喚き散らす。
なんともギャグっぽい気の抜ける見た目。
だけど厄介な相手には違いない。
ベニィの武装は主に電撃。
人のいる海では迂闊に使えない。
陸で戦えば、地中に潜られて狙い撃ちされる。
「だっ……だったら」
地の利は馬鹿笑いする相手側にある。
ベニィにとっては闘いづらい相手だ。
「ギャッハーwww狩りの時間だwww」
シャーキラーが砂煙を撒き散らし、
砂浜に潜り狩りの態勢に入る。
ベニィは索敵用の小飛梅・色を、
地中の振動を感知するために地面に設置する。
更に支援AIのアシストを受けて、
シャーキラーの位置と速度を計算に入れ地上への出現地点を予測。
「地上に出る瞬間を狙います……!」
ベニィは巡航単車イロタマガキに騎乗し、
颯爽と空中に陣取る。
ドローン群は敢えて飛ばさず、
地面にばらばらとバラ巻いておく。
「ギャハァwwwそこか!」
シャーキラーが白刃の背びれを光らせ、
地上に顔を出した直後、
ベニィは単車から大きく跳躍し、
シャーキラーの鼻っ面に飛び蹴りを見舞う。
「ギャハァ!やるじゃねぇかwww」
蹴りの反動を利用してベニィは、
空中に離脱し滞空している単車へと戻る。
後はこのヒットアンドアウェイの戦術で、
繰り返しシャーキラーへの攻撃を狙う。
「ヒャァ……簡単に獲物に死なれちゃ、
狩りは面白くねぇもんなぁwww」
狩りはまだ始まったばかりと、
鋼鉄のサメが不敵にせせら笑う。
🔵🔵🔵 大成功
……相手がサメだってわかっていたらチェーンソーでも持ってくればよかったかしら。
それはさておき、今回の敵って暑さで頭がやられた連中ばっかり? 相手するこっちの身にもなってほしいわよね、ホント!
あーもう、さっさと片づけて冷たいものでも食べに行くわよ!
ミサイルとエレメンタル・ライフルによる制圧射撃で敵の足を止めて、ウイング・ブースターを吹かして急接近、振動破砕拳を食らわせるわ。
敵の攻撃はリフレクターシールドで受けつつ、ハザード・スプラッシュ・キャノンが来たらファントム・ブーストで敵の背後のインビジブルと位置を変換、そこから振動破砕拳のラッシュをお見舞いしてやるわ!
※アドリブ、連携OKよ。
「相手がサメだってわかっていたら、
チェーンソーでも持ってくれば
よかったかしら」
レトロなサメ型ロボの登場に、
リネスがあてこすってみせる。
「ギャッハーwww冷た~い打ち水で、
オメェもクールダウンしようぜぇwww」
シャーキラーはお構いなしに、
ウォーターバズーカの照準をリネスに向けて、
馬鹿笑いを続けている。
「今回の敵って……
暑さで頭がやられた連中ばっかり?
相手するこっちの身にも
なってほしいわよね、ホント!」
タダでさえ暑いと言うのに、
ポンコツメカの笑い声が耳障りに響くのだった。
「ギャハァwww死ねい!!」
シャーキラーの放ったハザード・スプラッシュ・キャノンを、
リネスはリフレクターシールドで受けつつ、
ミサイルとエレメンタル・ライフルによる制圧射撃で、
シャーキラーの足を止めてみせる。
「ヒャァwwwやるじゃねぇかwww
次の一撃はかわせるかぁwww」
シャーキラーが海から水を補充して、
二撃目を発射しようとする。
リネスはウイング・ブースターを吹かして、
せせら笑うシャーキラーへ急接近。
「あーもう、さっさと片づけて
冷たいものでも食べに行くわよ!」
頭オーバーヒートの奴らはもううんざりだと、
リネスが必殺の振動破砕拳の構えを取る。
そのリネスに照準を定めシャーキラーが、
ウォーターバズーカの二撃目をさく裂させる。
「ギャハァ、ビンゴゥwwwってアレ?」
撒き上がる水しぶきの中に、
リネスの姿はなかった。
「こっちよ、こっち」
既にリネスはファントム・ブーストで、
シャーキラーの背後のインビジブルと、
自らの位置を変換。
敵の背面に肉薄したリネスは、
遠慮なく振動破砕拳のラッシュを見舞う。
「レモネェ~ドwww!!」
拳の連撃をもろに喰らって、
シャーキラーが爽やかな絶叫と共に吹き飛ぶ。
サメをぶっ飛ばすには絶好な晴天日和であった。
🔵🔵🔵 大成功
クレア・霧月・メルクーシナ*アドリブ連携◎
あ~!海の家が~!
砂浜で食べる焼きそばが最高なのに~
相変わらず暑くて溶けそうなくらいだけど、それはあちらもおんなじみたいだね~。
テンションおかしくなっちゃってるし!
このままじゃなんか頭が増えたり竜巻に乗って飛んできたりしちゃわない?
そんなやばい事になっちゃう前にあなたにも大人しくなってもらうよ!
テンションがやばくて危なっかしくなってる相手に対抗してこちらも√能力発動!
そっちがサメならこっちはタコさんだ~!
|旧き邪神《クトゥルフ》ぱわーを借りればしばらく抑え込んだり普通にぶっ飛ばしたり出来るかな?
早く海水浴場を取り戻してみんなで平和なヒャッハーを楽しみたいの~!
コルニクス・セプテントリオン※共闘アドリブ歓迎です。
現代サメ学に通じたあっしは知ってるっす!
サメといえば、頭の数と強さがそれぞれ比例する生態があるっす。
ロボで飛んでいない頭一本の徒歩個体っすね。しっかり強そうっす。
では沸点低いっぽいっすから煽って位置調整して釣れたら攻撃開始っす!
煽りすぎてピンチにならなきゃいいっすけど。
①ギターと
②全アンプドローン展開
③衝撃波
で海の家のお向かいに押し込むっす!
でーでん! 的な曲にそっくりな曲を弾くっす。
現代サメ学では、強化されたサメは爆破して倒すのがベストっす。
モヒさんの改造バイク内の燃料と、シャーキラーさんの爆雷魚雷で
爆破させたいっす!
このまま改造バイクに押し込むっす。ひゃっはー!
●平和でヒャッハーな夏休み
「あ~!海の家が~!
砂浜で食べる焼きそばが最高なのに~」
シャーキラーにより無残に破壊された海の家を見て、
クレアは未練がましく指をくわえている。
「√ウォ~ゾ~ンの~サメ型ロボ~ットwww
俺様、シャーキラーwww!!
ウマソウダナ!テメェらwww」
海の家を破壊したシャーキラーは、
クレアとコルニクスを見つけ獰猛に笑って見せる。
相変わらず暑くて溶けそうなクレアであったが、
それはあちらもおんなじみたいで、
海水浴場の平和のためにも、
変な替え歌でテンションしているポンコツロボを、
どうにかしないといけないらしい。
「現代サメ学に通じたあっしは知ってるっす!
サメといえば、頭の数と強さが
それぞれ比例する生態があるっす」
コルニクスはどっかのサメ映画だかで、
聞きかじったっらしい知識を披露する。
「へ~だったら……なんか頭が増えたり、
竜巻に乗って飛んできたりしちゃわない?」
クレアがその説明に納得しつつも、
妙に斜め上の想像力を働かせ、
そわそわと不安になっている。
「いや……ロボで飛んでいない頭一本の、
徒歩個体っすね。しっかり強そうっす」
クレアの不安を払拭させるかのように、
コルニクスが冷静に敵のスペックを分析してみせる。
「とにかくやばい事になっちゃう前に、
ちゃっちゃと大人しくなってもらうよ!」
サメ学にはイマイチピンと来ないクレアだったが、
何にせよ目の前のシャーキラーの凶行を、
止めなばならない事は理解していた。
「では、沸点低いっぽいっすから
煽って位置調整して釣れたら攻撃開始っす!」
煽りすぎてピンチにならなきゃいいっすけど。
という不安はコルニクスは口には出さなかったが、
これ以上他の海の家まで破壊されるわけにはいかない。
二人はお互いに頷き合い、
シャーキラーの凶行を止めるべく立ち向かう。
「オラァ!ポンコツロボ!!
いいかげんにしないと刺身にすっぞ!
って音鳴りさんが怒ってるっすよ!」
さっきのヒャッハーどもの時と同じく、
コルニクスはギターと全アンプドローンを展開。
そしてリズムカルに大声を出してゆく。
「ギャアァッツ!刺身だと!?
俺様は好きなリズムはカニバリズム!
よってテメェらを喰らうwww」
オイルが沸騰しかけたシャーキラーが、
頭から湯気を上げながらコルニクスを睨む。
「そっちがサメならこっちはタコさんだ~!」
クレアは旧き邪神クトゥルフぱわーを借り、
スピードでまずは翻弄する戦術を取る。
タコの触手のように伸びる死霊の手で牽制を試みる。
「ヒャンだぁ?こんなモン……
たこ焼きの具にもならねぇwww」
シャーキラーが嘲笑うかのように吐き捨て、
クレアはタコ焼きと言うキーワードに、
反応し腹が減っている自分に気が付く。
「う~ん、焼きそばもいいけど、
たこ焼きも捨てがたいかも……」
コルニクスは一時的に死霊の腕が絡まり、
動きが止まったシャーキラーに、
でーでん!的な曲にそっくりな曲を弾き、
アンプによって増幅された暴音の衝撃波を叩き込む。
「カニバリズムはぁ~
人が人を食べる事っすよぉ~
シャーキラーさんは人間じゃ~
ないんでぇ~ただの殺戮リズムっす♪」
ついでに、シャーキラーを挑発する戯れ歌も、
しっかりコルニクスは添えておく。
「ギャハァwww~なんだとぅ~!!」
衝撃波と共に論破されたシャーキラーは、
海の家の向かい側へと吹き飛ばされる。
現代サメ学では強化されたサメは、
爆破して倒すのがベストだという知識を活用し、
コルニクスは次の策を考える。
「モヒさんの改造バイク内の燃料と、
シャーキラーさんの爆雷魚雷で
爆破させたいっす!」
「よ~し、あともう一押しかも……」
クレアとコルニクスは、
先度倒したヒャッハーどもからパクっておいた
改造バイクを持ち出してくる。
二人がバイクを押しそのまま、
シャーキラーに突貫させようとする。
「ギャッハーwww上等だぁ!来いやぁwww!!」
対するシャーキラーもまだまだ意気軒高だった。
「このまま改造バイクに押し込むっす。ひゃっはー!」
「早く海水浴場を取り戻して、
みんなで平和なヒャッハーを楽しみたいの~!」
平和でヒャッハーな夏休みを取り戻すため、
真っ青な空の下クレアとコルニクスは、
全力で白い砂浜を駆け抜けていた。
🔵🔵🔵🔵🔵🔵 大成功
叢雲・颯※ 前戦闘の【案山子の展開】が絶賛継続発動中
※ 楓のシーンのみ アス比が4:3のアナログ放送風になっており若干画質が粗くなる
「出たな怪人!!!」※ 怪人ではない
レトロヒーローを意識して野太い声で言う。
画面がシャーキラーに切り替わると
【殺人サメ型メカ:ダイビング・シャーキラー】と白文字でテロップが入る。
「なんて惨い事を… 許さんっ!!!」
襲われた市民を見て怒りに打ち震える。
そして… 目の前で爆発四散する海の家を見て驚愕!!
「貴様っ!!! なんてことを!!!」
ナレーション:説明せねばなるまい。海の家は基本的にシーズン限定で開かれている。故にヒーロー関連の浮き輪やグッズが眠っている事が多いのだが、売れ残った物はそのまま持ち越す事が多い。場合によっては数十年物のデッドストックが段ボールで見つかる事まである。
しかし 今まさにシャーキラーはそれらにバズーカを打ち込んで灰にしたのだ!!
「殺す!!!!」(仮面の奥で血走った目を見開く もはやヒーローの言動ではない
しかし ここで大きな問題がある【案山子の展開】は自身にも 相手にも【王道ヒーロー展開】を強いる√能力。相手が地の利を得ているこの状況では高確率でヒーローは苦戦する!
「ぐはぁぁぁぁ!!!」
射撃や潜行攻撃に苦戦!。楓はインファイトに極振りしているが故に踏み込めねば不利!!。
しかも 楓の√能力は基本的に【怪異鎮圧弾丸】に内臓された『使い捨て式』。
残るは「杜鵑」「金糸雀」「斑鳩」「八咫烏」の4発…
「貴様は生かしておけない… ここで死ね」
(4発全てを「装填装置」を使い義手に装填)
「動くな!!」 杜鵑に点火し【案山子の睥睨】を発動
間髪入れず斑鳩に点火し【案山子の断罪】を発動。マシンガンのように五寸釘を撃ち牽制。
「お前は数えきれないほどの罪を犯しただろう?」
増殖する有刺鉄線で捕縛を狙い動きを止める。
一気に踏み込んで金糸雀に点火
シャーキラーの肉体に触れて【案山子の打消】を発動。
最後に姿勢を低くし拳を思い切り振りかぶり八咫烏に点火。
【案山子の一撃】の予備動作。
「あの世で罪を償うんだな…」
フルショットでボディブローを叩き込む!!
●赤き怒りの爆発!熱砂の鉄鮫、誅すべし!!
「ギャッハーwww、
破壊殺戮は楽しいぜぇ!!」
【殺人サメ型メカ:ダイビング・シャーキラー】
と画面に白文字でレトロ調のテロップが入る。
「出たな怪人!!!」
シャーキラーは怪人ではないのだが、
楓は敢えてレトロヒーローを意識して、
野太い声でその存在を詰って見せる。
ちなみに楓のシーンのみアス比が4:3の、
アナログ放送風になっており、
若干画質が粗くなっている。
「なんて惨い事を……
許さんっ!!!」
突然シャーキラーに襲われた
罪のない市民たちを見て、
楓は怒りに打ち震える。
更に目の前で無残にも爆発四散した
海の家を見て楓は驚愕のあまり、
体が硬直し我が目を疑うのだった。
「貴様っ!!!なんてことを!!!」
説明せねばなるまい。
海の家は基本的にシーズン限定で開かれている。
故にヒーロー関連の浮き輪や
グッズが眠っている事が多いのだが、
売れ残った物はそのまま持ち越す事が多い。
場合によっては数十年物のデッドストックが
段ボールで見つかる事まである。
しかし 今まさにシャーキラーは、
それらにバズーカを打ち込んで、
木っ端みじんに吹き飛ばしたのだ!!
「殺す!!!!」
楓は仮面の奥で血走った目を見開き、
ヘラヘラと笑っているシャーキラーを睨む。
もはやヒーローの言動ではない。
しかし ここで大きな問題がある
楓の√能力|案山子の展開《カカシノテンカイ》は自身にも
相手にも王道ヒーロー展開を強いる√能力。
相手が地の利を得ているこの状況では、
高確率でヒーローは苦戦する!
「ギヒャアwww来ねぇなら、
俺様から行くぜぇwww!!」
せせら笑うシャーキラーの口から、
まずは挨拶代わりと魚雷が発射される。
「なんの!」
一直線に飛んでくる魚雷を、
楓は躱しすぐさま反撃に移ろうとするが、
既にシャーキラーは砂浜へと潜って、
狩りの態勢を取り息を潜めていた。
「先ほどの魚雷は陽動だったか……」
怒りで冷静さを失ってしまった事を、
楓は少しばかり悔いるが今は
敵の動きを追う事に専念すべきなのだ。
「どこだ……」
一瞬だけ砂浜の一部が、
僅かに盛り上がるのを楓は目の端で捉える。
「そこかっ!」
「特撮ヴィランは~歯が命www」
砂浜へと顔を出したシャーキラーは、
楓の攻撃を余裕で回避し、
鋭利な背びれとシャークトゥースで、
楓を容赦なく奇襲する。
「ぐはぁぁぁぁ!!!」
「ヒャァwwwどうしたオラァwww!!」
楓の血潮を浴びた熱砂の鉄鮫が、
サディスティックに嗤う。
「まだ……まだぁ、俺は負けない」
楓は傷つくことを厭わず義手を振り上げ、
シャーキラーへと果敢に挑み続ける。
しかしトリッキーな動きで翻弄して来る
狡猾なシャーキラーに楓は手も足も出ないでいる。
「ギャッハッハwww自らの血潮で更に、
赤くなったな~レッドさんよぉwww」
獲物をじっくりいたぶる加虐に、
シャーキラーは酔いしれ馬鹿笑いを響かせる。
楓はインファイトに極振りしているが故に、
敵の懐へ踏み込めねば不利!!
しかも 楓の√能力は基本的に
怪異鎮圧弾丸に内臓された使い捨て式。
残るは「杜鵑」「金糸雀」「斑鳩」「八咫烏」の4発のみ。
楓は腹を括りその4発全てを、
装填装置を使い義手に装填してゆく。
「貴様は生かしておけない……ここで死ね」
「プルギャッハーwwwそれがテメェの、
遺言で良いんだなぁwww!?」
楓に残された手段も体力も、
既に風前の灯火と見た熱砂の鉄鮫は、
自らの勝利を確信し必殺の構えを取る。
「ギャアァッツwwwこれでトドメだ!
シャーキラー式確殺コンボ!!」
熱砂の鉄鮫が吠え猛り、
キャノン砲から爆雷を散布発射する。
「電光レッドマスター完!!」
シャーキラーは馬鹿笑いしつつ、
続けて鋭利なシャーククローを振り上げ、
楓を捕縛するために飛び掛かる。
「動くな!!お前は……
数えきれないほどの罪を
犯しただろう?」
楓は杜鵑に点火し|案山子の睥睨《カカシノヘイゲイ》を発動して、
シャーキラーの動きを封じる。
「ギヒャア……なにぃ!?」
「貴様の暴虐のため犠牲となった
者たちの報い受けるが良い!」
楓は傷だらけになりながらも、
静かにそして力強く啖呵を切る。
「まずは、浜辺で襲われた人々の分」
楓の左ストレートが、
シャーキラーの右頬に決まる。
「グワーッ!」
楓は間髪入れず斑鳩に点火し、
|案山子の断罪《カカシノダンザイ》を発動。
マシンガンのように五寸釘を撃つ。
「次に、木っ端みじんになった海の家の分」
増殖する有刺鉄線でシャーキラーの
捕縛を狙い動きを止めてから、
楓は拳の連撃を更に加えてゆく。
「また、グワーッ!!」
「今度は、破壊されたヒーローグッズの分」
楓は一気に踏み込んで金糸雀に点火、
|案山子の打消《カカシノウチケシ》による
右ストレートでシャーキラーをぶっ飛ばす。
「やはり、グワーッ!!!」
「そして、それを見ていた俺の無念の分だぁ!」
最後に姿勢を低くして楓は、
拳を思い切り振りかぶり八咫烏に点火。
「最後に、グワーッ!!!!」
楓渾身の|案山子の一撃《カカシノイチゲキ》が炸裂し、
フルショットのボディブローを叩き込む。
熱砂の鉄鮫は夕日を浴びて、
湿った砂浜へと遂に崩れ倒れ込む。
「あの世で罪を償うんだな……」
「ギャヒイェエエ!!俺様は……
俺様はシャークなのにぃ~!」
楓のセリフと共に、
シャーキラーは自らの敗北を悟り、
情けない悲鳴を上げ夕日を背に爆散する。
🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵 大成功
第3章 日常 『心を攫うその色は』
POW
薄闇に過去を聞く
SPD
移ろう雲に現在を想う
WIZ
幽けき星に未来を問う
●夏空のサンセットビーチにて……
暑さにやられたヒャッハーどもや、
テンションしているサメ型ロボの脅威はこうして去った。
しかし夏はまだ始まったばかりで、
過酷な暑さの日々はまだ続くであろう……
敵との闘いに勝利した√能力者たちが、
海水浴場を見渡すと彼方に見える水平線に、
美しい夕日が輝きながら沈みかけていた。
オレンジ色に染まる空と海……サンセットビーチ。
海からの風は束の間の安らぎのように、
爽やかに√能力者たちの頬を撫でるのだった。
そして過酷な暑さとも戦った√能力者たちは、
このサンセットビーチを眺め何を想うのか?
夏空のサンセットビーチにて……
海水浴でクールダウンするも良し。
冷たいアイスやスイカを食べるのも良し。
花火大会でも始めて子供のようにはしゃぐも良し。
海に向かって何かを叫ぶのも尚、良しであろう。
暑さに負けない心の一句、
それは明日の酷暑を生き抜く糧になるのだから!
WZから降りて、生身のまま砂浜へと足を踏み出す。
ちょうど、夕陽が水平線に沈みかけている頃だった。
私は立ち止まり、その美しい光景にしばし見とれる。
なんだろう、なんかこう、今日の大変だったことが、夕陽を見ていたらどうでもよくなってきた気がする。――海の家さえ壊されてなければ、何か冷たいものでも食べながら、もっといい気分でこの夕焼けに浸れたのに。
まあ、仕方ないか。
近くの自販機でジュースを買って、波打ち際近くの砂浜に腰を下ろす。
缶を片手に、沈みゆく太陽を静かに見つめながら、ゆっくりとジュースを口に運ぶ。
時間が、ゆるやかに流れていく。
空は次第に群青に染まり、星々がひとつ、またひとつと瞬き始める。
ちょうどいい加減のそよ風が、火照った頬を優しく撫でていった。
そんな風にして、私は今日という一日を、静かに見送る。
暑い日々 それでも心は涼しげに
ふと、そんな一句が頭に浮かんだ。
我ながら、ちょっといいかもと思ってしまい、苦笑した。
※アレンジ、アドリブ、セリフの追加などはご自由に。
コルニクス・セプテントリオン※共闘、アドリブ歓迎です。
海の家やモヒさん、シャークキラーさんの残骸の元へ歩みを進めるっす。
おもむろに取り出したハサミを、その残骸の前に突き立てるっす。
そしてモヒさんの髪の毛を海に流すっす。
さしずめあっしのひゃっはーはオーバーカムだったっすね。
ギターでそれっぽい曲を一曲弾くっす。
さて、みんなのところに戻ってその辺で
買ってきた花火でもやるっす。
叢雲・颯SPD
死屍累々の海岸に座り 海原を見つめて体操座り…
「はぁ…」
悪党を懲らしめたとて貴重なグッズは戻ってこない。胸に残るは虚しさのみ…。
海に向かって投げ石のように シャーキラーの頭部を投げる。
ピシャッ ピシャッ ピシャッ ドボン
古いグッズは失われはすれど 再生産される事はない。つまり 消えていく一方なのだ。
手元のカセットテーププレイヤーを再生する
『さらば、電光レッドマスター』
夕陽に染まる あの背中 ♪
誰もその名を 呼ばないけれど ♪
焼けたアスファルトに 残る影 ♪
それが それが レッドマスター ♪
さらば レッドマスター ♪
「はぁ…」(深く溜息
クレア・霧月・メルクーシナふぅ~。やっと静かになったね~
ヒャッハーやメカサメと戦うのに必死で気付かなかったけど、
ここってこ~んなにキレイなところだったんだ!
あれ?なんだか懐かしい気分。
名前も顔も思い出せないけど、家族のような大切な人達と一緒に
こうやって海を眺めた気がする。
ぐぅ~~
やば!お腹空いちゃった~!
海の家は……壊されちゃってるから近くのコンビニで
焼きそば、たこ焼き、アイスを買ってこよう~!
夕日を眺めながらの食事は最高!
デザートはもちろんスイカ棒アイス!おいし~!
夏はまだまだ始まったばかりだし、きっと楽しい事たくさんあるよね!
海の家が直ったらまた遊びに来たいな~!
ベニイ・飛梅■意気込み
「スイカ食べるの、実は初めてです」
「あれ、なんか苦…… え? 皮は食べない? えー!?」
涼しい海風が吹き抜ける、綺麗な夕日。
この風景を奪うため、簒奪者はやってくる。
今回の簒奪者は、√ウォーゾーン、私の故郷からやってきた。
スイカは知識として知っていたし、スイカ割りの動画を見た事もある。
でも、「本物のスイカ」をこの目で見たのは、√能力者になって、他の√に行ってから。
荒れ果てた故郷。
いつか故郷で、こんな海を見たい。
こんな静かな夕日を見たい。故郷の、みんなと。
■行動
SPDで攻略。
水着でスイカ食べて物思いにふける。
水着は√能力「道真箱」で自分で作りました。
※共演、アドリブ、台詞改変大歓迎です!
●渚にて
今日一日の激闘を終えて、
リネスはWZから降り生身のまま、
砂浜へと足を踏み出す。
ちょうど、夕陽が水平線に、
沈みかける頃合いだった。
普段は素っ気ないリネスも今は立ち止まり、
その美しい光景に溶け込むように見とれる。
「なんだろう、なんかこう、
今日の大変だったことが夕陽を見ていたら、
どうでもよくなってきた気がする」
リネスのすぐ隣では、
クレアが静謐な海を眺めて、
ゆっくり深呼吸をして息を吐き出す。
「ふぅ~。やっと静かになったね~」
「ええ……まったくね」
任務中、険しい表情であったリネスも、
今はクレアの言葉に脱力してやれやれと頷く。
「ヒャッハーやメカサメと戦うのに
必死で気付かなかったけど、
ここってこ~んなに、
キレイなところだったんだ!」
クレアは全身で夕日の紅い光を浴び、
もう一度磯の香りを嗅ぐように深呼吸してみせる。
その時何故かここではない記憶が、
一瞬クレアの脳裏を過ぎるのだった。
どこか懐かしい気分がする。
名前も顔も思い出せない。
けれど、家族のような大切な人達と一緒に
こうやって海を眺めた気がする。
「あれ、コルニクスちゃんてば
なにやってるの?」
先ほどから砂浜を歩き回っていた
コルニクスは海の家やヒャッハーども、
シャーキラーの残骸らしきものを集めていた。
「これで、良しっすね」
そして、おもむろに取り出したハサミを、
その残骸の前に突き立てていた。
墓標のつもりなのかもしれない。
「モヒさん、シャーキラーさん……
そして海の家さん、どうそ安らかにっす」
そしてモヒカン共の髪の毛を海に流し、
コルニクスは静かに黙とうを捧げる。
「さしずめあっしのひゃっはーは
オーバーカムだったっすね♪」
が、そんなしおらしい態度でいるのは、
もう飽きたとばかりにコルニクスは、
ギターを取り出し、
オーバーカムなそれっぽい曲を、
激しく弾き語るのであった。
コルニクスなりのレクイエムなのかもしれない。
妙な方向に律儀な戦友の行動に、
クレアはコルニクスらしいと屈託なく笑いつつも、
思わず『ぐぅ~~』という腹の虫を鳴らし、
自らの空腹に気が付く。
「やば!お腹空いちゃった~!」
リネスが沈みゆく夕日を見ながら、
切なくため息を吐く。
「海の家さえ壊されてなければ、
何か冷たいものでも食べながら、
もっといい気分でこの夕焼けに浸れたのに」
クレアも寂しそうに海の家の残骸に一瞥をくれ、
残念そうに肩を落としてしょぼくれる。
「そうだね、海の家は……
壊されちゃってるからみんなの分も含めて、
近くのコンビニで焼きそば、たこ焼き、
もちろんアイスも買ってこよ」
「もしあれば、スイカも買って来るっす!」
ポジティブに胸を張り、
買い出しに行くクレアとコルニクスであった。
●ヒーローは負けず、ただ明日を生きるのみ
暑さに心砕けそうになる激闘は終わった。
死屍累々の砂浜に楓は体操座りで腰を下ろす。
その憂いを帯びた眼差しは、
水平線に沈みゆく太陽の残骸を、
愛おしくも寂しげに眺めている。
「はぁ……」
メランコリックなため気を一つ。
悪党を懲らしめたとて、
貴重なグッズは戻ってこない。
楓の胸に残るは虚しさのみ……
海に向かって投げ石のように、
楓はシャーキラーの頭部を投げる。
ピシャッ ピシャッ ピシャッ ドボン――――
とシャーキラーの物言わぬ頭部は、
小気味良く水面をはねて行く。
やがてそれは静かに海の底へと沈む。
古いグッズは失われはすれど、
再生産される事はない。
つまり、消えていく一方なのだ。
楓は寂しさを紛らわせるため手元の、
古いカセットテーププレイヤーを再生する。
『さらば、電光レッドマスター』
夕陽に染まる あの背中 ♪
誰もその名を 呼ばないけれど ♪
焼けたアスファルトに 残る影 ♪
それが それが レッドマスター ♪
さらば レッドマスター ♪
「はぁ……」
歌が終わって再度楓は、
深い溜息交じりに、
近くの砂浜に手を置く。
その手の平に砂とは別の、
何か硬いものが触れる。
「ん、これは……」
楓は何か直感めいたものを感じ、
その周辺の砂を手で払う。
それは随分昔にテレビでやっていた。
マイナーなヒーローの仮面であった。
シャーキラーのバズーカで吹き飛ばされた
残骸の中に辛うじて一枚だけは原形を保ち、
ボロボロに敗れ、砂に汚れながらも、
そのヒーローとしての威厳をまだ保っていた。
上手く修繕すればまたお面として使えるかもしれない。
「そうか……ヒーローは闘い敗れることもある。
でも、決して負けないようにできているんだ!」
なぜか今の楓にはそんな言葉が、
喉を突いて出たのだった。
「そして、ヒーローは一人じゃなかったな」
楓はその喜びを分かち合う他の√能力たちの元へと、
手を振り走って行く。
「おーい、みんな~
今日は色々と大変だったな!」
人知れず去って行くのも悪くはない。
だが、こういう展開だって有りだろう。
今の楓はそう思うのであった。
●スイカ色の大団円
涼しい海風が吹き抜ける綺麗な夕日。
この風景を奪うため、簒奪者はやってくる。
ベニイは自らの√能力で作った水着を着て、
他の√能力者たちと今は距離を取り、
一人夕暮れ時の渚に染まり黄昏ている。
「はぁ……」
今日もまた生き延びる事が出来た安堵か、
こんな美しい景色をみるのは久しぶりなせいか、
ベニイは自然とため息が出る。
今回の簒奪者は、√ウォーゾーン。
つまりベニイの故郷から押し寄せてきた事になる。
そこは戦闘機械に支配され自然の生き物の多くは、
殺戮された無機質で荒れ果てた、そんな故郷。
「いつか故郷で、こんな海を見たい。
こんな静かな夕日を見たい。
故郷の、みんなと……」
ベニイの胸中は切ない望郷のためか、
少しばかり痛むのだった。
「ほら、ベニイ先輩も
スイカ買ってきたっすよ!」
「えっ……」
いつの間にかベニイの隣にいたコルニクスが、
黄昏ているベニイの肩をポンと叩き、
快活に笑ってみせる。
「一緒に食べよ~」
クレアはコンビニで諸々買ってきたビニール袋を、
どこか誇らしくチラつかせ無邪気に笑う。
「これがスイカ……
触るのは初めてです」
ベニイはクレアに渡されたカットスイカを手に、
感慨深く瑞々しい赤い果肉を凝視する。
ベニイはスイカは知識として知っていたし、
スイカ割りの動画を見た事もある。
がベニイが「本物のスイカ」をこの目で見たのは、
√能力者になって、他の√に行ってからである。
「冷たいジュースもあるかしら?」
「もっちろ~ん!」
横から顔を出したリネスに、
クレアが朗らかに答える。
リネスはジュースを貰い、
波打ち際近くの砂浜に腰を下ろす。
そしてリネスは缶を片手に、
沈みゆく太陽を静かに見つめながら、
ゆっくりと良く冷えたジュースを口に運ぶ。
「おおっ!往年のヒーロースナックがある。
キミは分かってるな!!」
コルニクスが持ってきた食べ物の中に、
楓はバッタっぽい仮面のヒーローが描かれた袋を見つける。
「メタルっぽい絵柄のやつだから、
つい買っちゃったっす~」
楓は早速付属のオマケカードを、
目敏くチェックしている。
「夕日を眺めながらの食事は最高!
デザートはもちろんスイカ棒アイス!おいし~!」
クレアがスイカ色のアイスをかじりながら、
率直な美味さを食レポする。
「スイカ食べるの、実は初めてです
あれ、なんか苦……」
その隣ではスイカを持ったベニイが、
果肉を皮ごと一緒に食べる様子を、
リネスが失笑しつつ眺めていた。
「スイカの皮は食べないわよ、普通」
「え?皮は食べない?えー!?」
今更ながらベニイはここに来て、
学ぶことばかりである。
●夏色の線香花火
時間が、ゆるやかに流れていく。
空は次第に群青に染まり、
星々がひとつ、
またひとつと瞬き始める。
ちょうどいい加減のそよ風が、
火照った頬を優しく撫でていった。
そんな風にして、
皆は今日という一日を、
静かに見送る。
食べ物やジュースやスイカを皆、
あらかた食べ尽くし飲み尽くし、
コルニクスは買ってきた花火を、
みんなに手渡ししている。
「さて、皆さんコンビニで買ってきた
花火でもやるっす!」
「線香花火か……風流だな」
楓が手渡された小さな稲わらを手に持ち、
ぱちぱちと夜の海岸に小さな火花を煌かせる。
そんな奥ゆかしい夏の風景に、
コルニクスが何か思いつきそうな表情で唸る。
「う~ん、夏の季節っぽく……
ここで、何か一句欲しいトコっすね」
「暑い日々、それでも心は涼しげに」
コルニクスのノリにリネスがふと、
心に浮かんだ一句を口にする。
我ながら良い出来だと感じたのか、
リネスは表情を和らげて苦笑した。
「うむ。ヒーローとしても、
常にそうありたいものだな」
楓がリネスの心の一句に、
絆されて強く頷く。
「夏はまだまだ始まったばかりだし、
きっと楽しい事たくさんあるよね!
海の家が直ったらまた遊びに来たいな~!」
クレアが澄んだ夜空を見上げ、
星を掴むように天へと手を伸ばす。
「そん時は、もっと派手な花火用意して、
大人数でライブとかやりたいっすね!」
コルニクスが今回集まった一同に、
ニカッと笑ってみせる。
酷暑が続く灼熱の夏に咲いた、
それは会心の笑みであった。
🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵 大成功