シナリオ

夏空海色、スプラッシュレジャーパーク!

#√EDEN #√マスクド・ヒーロー #Anker抹殺計画

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 #√EDEN
 #√マスクド・ヒーロー
 #Anker抹殺計画

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 青い空、白い雲、煌めく太陽――季節はまさに、夏真っ只中。
 そんな夏を楽しく涼しく遊べる、人気施設が√EDENにはあるという。
 その名も――『ウォータースプラッシュパーク「|SHIOSAI《シオサイ》」』!
 海とレジャープールと遊園地が一度に楽しめる、和風コンセプトの人気レジャースポットである。

 詳細はパンフレットに載っているが、施設の一部をピックアップすれば。
 まずは、レジャープールの目玉といえる、巨大ウォータースライダー!
 コースは複数あり、ゆるっとはんなりコースから、思わず辞世の句を詠んじゃうほどスリル満点なジェットスライダーコース、少し変わったフリーフォールコース等、好みに合わせて選べるというし。
 乗り込む和風ゴムボートも1人から4人乗りまで用意があるので、気兼ねなく滑ることができる。
 そして、プールの種類も沢山。
 定番の流れるプールで、のんびりぷかり浮き輪やフロートを使って浮かんでは涼やかな流れに身を任せるのも良いし。
 時折ビックウェーブや渦潮が発生するというプールは、大波に乗ったり飲まれたり、ぐるぐる渦潮の流れで回転したりなど、刺激的。
 少し遊び疲れれば体をほぐしてくれる、ちょっぴり優雅な気分が味わえる、水着で入る温泉ジャグジープールも。

 遊園地のようなパーク内のアトラクションも、夏の和風仕様。
 打ち水の如くミストが吹き出すジェットコースターも、緩めなミニコースターから高速回転ジェットコースターなど、スリル度合いも選べるし。
 巨大な海上観覧車から見渡す夏の景色は必見。透明のゴンドラを選べば夏空に浮かんでいるようで。
 海上メリーゴーラウンドは眺めの良い海の上の高い位置にあり、海の景色の中、キラキラくるくる夢心地。
 プールとはまた違った海で遊ぶのもいいし、砂浜で貝殻やシーグラス等を拾ってみたりだとか。砂浜でできる海遊びをするのもいいだろう。

 遊び疲れた時には、沢山ある休憩場所でひと休みもできる。
 古民家風な海の家カフェや、寝転がれる畳敷きの休憩所、野点の如く番傘がさしてあるベンチや椅子やテーブルもそこかしこにあるし。
 パーク内で開催中のグルメフェス「|UTAGE《ウタゲ》」では、夏や海のイメージの美味なフードやドリンクやスイーツも沢山。
 光る祭りサイダーや潮騒カクテル、ふわふわ氷の虹色かき氷、ひんやりSHIOSAIパフェ、イルカ型IKARUGAパンケーキ等々。
 食べられるものの詳細はパンフレットを要チェックだが、定番から期間限定まで、美味しいものもいっぱい。他にも、砂浜でのバーベキューもできるようだ。
 さらに、パーク内でのイベントも充実。
 スイカ割り大会や水鉄砲バトル、参加型ステージショーやパレードなど……参加するのは勿論、観るだけでも楽しそうだ。

 他にも紹介しきれないほど色々満載な『ウォータ―スプラッシュパーク「|SHIOSAI《シオサイ》」』だが。
 このパークには、大人気なマスコットキャラクターがいるという。
 それは、イルカの『いかるがくん』――キャッチコピーは『日出ずる海の天子』だという、和風ゆるかわイルカさんマスコットで。
 ゆるかわなのに謎に丁寧な平安風口調の一方、実は忍者ではと噂があるほどキレッキレな動きをショーなどでは披露する人気者だ。
 見目は獣人階梯の階梯2といった風の、しれっと二足歩行するイルカだというが。
 この『いかるがくん』に、命の危機が迫っているというのだ。
『『Anker抹殺計画』を、これより開始する』
 Anker候補である、いかるがくんの中の人を……いえ、いかるがくんを抹殺すべく目論むサイコブレイドによって。

●いざ、ウォータースプラッシュパークへ!
「みんなは、今年の夏の予定はもう決まった? やっぱりレジャープールとか海には遊びに行きたいよね!」
 楪葉・莉々(Burning Desires・h02667)はそう笑みながら、集まってくれた皆に礼を告げた後、星詠みの予知を告げる。
「みんなももう、謎めいた外星体同盟の刺客『サイコブレイド』の話は聞いてると思うけど……サイコブレイドが、Anker候補を暗殺しようとしていることが予知されているよ」
 Ankerとは要するに「普通の人や物」、普通は判別のしようが無いのだが。
「でも厄介なことにね、サイコブレイドには『Ankerを探知する√能力』があるんだって。だからこの能力で、サイコブレイドはAnker抹殺に動いているの。だから今回は、そんな狙われている人を救って、サイコブレイドの作戦を打ち砕いて欲しいんだ」

 そして、今回『サイコブレイド』に狙われるAnker候補とは。
「狙われるのはね、イルカの『いかるがくん』……√EDENにある人気ウォ―タ―レジャー施設のマスコットキャラクターだよ」
 そう、ゆるかわマスコットであるという。
 いや正確にいえば、いかるがくんの中の人であるが……中の人など存在しない、という設定で極秘事項らしいので、そこは表向き触れてはいけない。
 そしてこのいかるがくんの動きは只者ではない忍者のようだと密かに話題で、中の人は選ばれしひとりだけであるという噂もあるし。
 着ぐるみを脱いだらそれこそ、Anker候補が誰かがわかるのはサイコブレイドだけになってしまう。
 なので、いかるがくんの様子を見つつ、襲う隙を与えぬようしながらも。敵がしびれを切らし仕掛けてくれば、いかるがくんを守りつつ撃退して欲しいというわけだ。

「それでね、このいかるがくんがいるレジャー施設『ウォータースプラッシュパーク「|SHIOSAI《シオサイ》」』だけど……すっごく楽しそうだよ! だからみんなには今回、サイコブレイドにあやしまれないように一般客を装って全力で遊んで楽しみつつ、抹殺計画を阻止して、いかるがくんを守ってほしいの」
 それから……これ施設のパンフレット! と。
 莉々は皆に、『ウォータ―スプラッシュパーク「|SHIOSAI《シオサイ》」』の詳細が記されたパンフレットを手渡しながらも続ける。
「このパークはね、遊園地とレジャープールと海が全部楽しめちゃう、海沿いの大型レジャー施設なんだけど。いかるがくんは大人気だから、パーク内を廻ってグリーティングしたり、忍者みたいな素早い動きでスイカ割り大会や水鉄砲大会とかのイベントに参加して場を盛り上げたり、雅で豪快なダンスステージショーにパレードにと……とにかく、ひっぱりだこみたいだけど。サイコブレイドは何だか、あまり人が周囲にいない時に、いかるがくん抹殺に動き出すつもりだってことが予知でわかってるから。パークを目一杯楽しみつつ、交代でいかるがくんを見守ったりしてほしいんだ」
 とはいえ、逆に粘着ファンかと警戒されないように。
 基本は、普通に客として全力でパークを楽しむスタンスで。
 その最中、訪れている者達で交代で、いかるがくんとのグリーティングやイベントに参加したり等、彼をひとりにしないようして欲しいというわけだ。
 そして襲う隙が無いと判断すれば、サイコブレイドも何らか動くだろうので。
 そんな敵を撃退し、抹殺計画を阻止して欲しいというわけだ。

 莉々はそこまで告げた後、パークも楽しんできてね! と笑んでから。
 改めて皆へと告げる――Anker候補の暗殺阻止もよろしくお願いするね、と。

マスターより

志稲愛海
 マスターの志稲愛海と申します。
 よろしくお願いいたします!

 ※ご連絡※
 第1章の受付は【7/28(月)朝8:30~8/1(金)23:59迄】です。
 以降の章の受付等は、シナリオタグやMSページで連絡します。
 各章の詳細を記載した断章を、各章受付開始前に掲載予定です。

 戦闘章以外は、POW/SPD/WIZは気にせずOKです。
 どの章からでも、気になった章のみでも勿論歓迎です。
 可能な限り内容が採用できないプレイング以外は全採用予定です。
 何名様ででも、何文字ででもお好みで、お気軽にどうぞ!

 今回の依頼内容は以下です。

 第1章、海沿い大型レジャープール施設でのひとときを楽しめます!
 格好は、水着または濡れてもいい装いとなりますが。
 プレイングで服装について一切触れずとも構いません。
 その際はリプレイでの装いの描写はなし、相応の格好ということになります。
 逆に着ている水着の指定も勿論できますし、お持ちでない方で水着着用希望の方はパーク内に水着レンタルや水着ショップもあります。
 どのようなことができるかは、大体OPの通りですが。
 パンフレット(追加掲載する断章)にて詳細情報を記載しますので。
 OPだけでも事足りますが、是非パンフもチェックしてみてください。
 狙われるAnker候補『いかるがくん』を探してみたりだとか。
 怪しまれないよう客を装い、全力でパークを楽しむのも勿論OKです!
 お一人様からグループ、何名様ででもお気軽に、夏のレジャーを楽しんでください!

 第2章や第3章は、前の章の皆様の行動によって分岐しますが。
 基本的な方向性としては、以下になります。
 第2章は、引き続きパークを楽しみ、いかるがくんと触れ合えるイベントやショーやパレードに参加。第3章は、敵との戦闘になるかと。

 公序良俗に反する事、他人への迷惑行為、20歳以下の方の飲酒喫煙は厳禁です。
 締切等はMS個別ページやTwitterでお知らせします。

●お願い等
 同行者がいる場合は【相手の名前(呼称推奨)と、hからはじまるID】又は【グループ名】のご記入をお忘れなくお願いします。

 グループ参加の人数制限はありません、お一人様~何名様ででもどうぞ!
 ですが、ご指定の同行者が参加していない場合は返金となる可能性もあります。

 ご参加お待ちしております!
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第1章 日常 『海で楽しもう!』


POW 全力でエンジョイ!
SPD 颯爽とエンジョイ!
WIZ 趣向を凝らしてエンジョイ!
イラスト みささぎ かなめ
√EDEN 普通5 🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​

●『ウォータースプラッシュパーク「|SHIOSAI《シオサイ》」』パンフレット
 大人気のマスコットキャラクター、イルカの「いかるがくん」が表紙のパンフレットを開けば。
 これからどこで何をして遊ぼうか、計画の段階からわくわくしてしまう。

 パンフレットによれば、このパークは、遊園地・レジャープール・海が一度に満喫できるレジャー施設。
 パーク内では基本、水着または濡れてもいい格好でOK。
 レジャープールゾーンのプール内やアトラクションに関しては、水着着用でということだが。
 遊園地エリアやプールサイドや砂浜等では、濡れても良い格好ならば水着でなくても大丈夫。
 古民家風な海の家カフェや、寝転がれる畳敷きの休憩所、番傘がさしてあるプールサイドのベンチや椅子、グルメフェス「UTAGEウタゲ」内も、水着でも水着でなくともお好みで良いようだ。
 水着は、レンタルやショップ販売もあるので持っていない人は借りたり買ったり、現地調達してもいいだろう。

 そしてこのパークは、大きく分けて3つのゾーンに分かれているという。
 どのゾーンも水を使ったものが多いのがこのパークの特徴で、各ゾーンは繋がっているので、好きな場所に自由に移動して遊べるという。

 まずは、レジャープールゾーン。
 目玉アトラクションは、和を思わせる城のような巨大ウォータースライダー!
 お好みによってコースを選べるというが、どのコースも1人乗り~4人乗りまでゴムボートの種類も選べるので、おひとり様から団体様まで気兼ねなく滑ることができるという。
 まずは、ゆるっと「はんなり」コース、これは長い滑り台感覚で楽しめるお子様でも安心のスライダー。
 急流「紫電」コースは、左右にカーブしたり大きな角度がついた、思わず辞世の句を詠んじゃうほどスリル満点な、スピード感溢れる刺激的なジェットスライダーコース。
 フリーフォール「落雷」コースは、真っ逆さまに一気に落ちるタイプの刺激や浮遊感が癖になるコースだ。
 また、そんなスライダー以外にも、プールの種類も豊富で、浮き輪やフロートは自前でも勿論いいしレンタルもできる。
 和柄な可愛い海の生き物さん浮き輪から、美しい模様の雅なデザインのフロート等々、気に入ったものを借りられるだろう。
 通常の流れるプール「|細波《さざなみ》」は、のんびりと浮き輪やフロートにつかまってぷかぷかと浮かんで、まったり心地良く流れることができるし。
 ハイパー流れるプール「荒波」は、スリル満点のスピード感な流れに乗って、時にはまるでハイパーサーフィンかのようなビックウェーブがやってきたり、ぐるぐる回る渦が発生したりなど、刺激的な流れるプール。
 また、水着で入るジャグジープール「|泡沫《うたかた》」は、いろんな種類の泡がぶくぶく、疲れも癒されてちょっと優雅な気分が味わえるので、ひと休みするのにもよさそうだ。

 次に、遊園地ゾーン。
 このエリアも、基本水着や濡れても良い格好でとなっているように、水を使ったアトラクションが多い。
 打ち水の如くミストが吹き出すジェットコースターも、ふたつのコースがある。
 ミニコースター「涼風」の定員は4人で、勿論おひとり様やペアや3人でも乗れるし。ミストや水の出るコースを気持ちよく駆け抜けていく、刺激が強すぎない爽快さがウリ。
 大人数乗れるハイパー高速ジェットコースター「神風」はその名の通り、高速回転するスリル満点のジェットコースターで、時折勢いよく水が吹き出してくることも!?
 そして海上にあるのは、巨大観覧車とメリーゴーラウンド。
 海上観覧車から見渡す夏の景色は必見であり、ドキドキな透明のゴンドラを選べば夏空に浮かんでいるようで。6名様まで乗れる団体用ゴンドラもあるようだ。
 海上メリーゴーラウンドは、階段をのぼりきった海の上の高台にある。海上をキラキラくるりと回るひと時はとてもファンタジック。
 メリーゴーラウンドの床もシースルーになっていて、本当に海上を駆けている気分になれるし、見晴らしの良さと吹き抜ける風の爽快感が抜群だという。

 最後に、海ゾーン。ここは、広い砂浜と海で遊べるエリア。
 砂浜でスイカ割りをしたり、砂の城などを作ったり、貝殻やシーグラス拾いやビーチバレーやビーチフラッグ等の砂浜遊びもできるし。
 勿論、海に入って泳いだり浮いたり、シュノーケリングなどもできる。
 和傘仕様のビーチパラソルの下でのんびりするのもいいだろう。

 それから気になる、フードやスイーツなどのグルメに関する案内を見れば。
 パークの各所に、美味しいものを堪能しながら休めるスポットが沢山あるという。
 遊び疲れてひと休みしたい時には、そんな各種休憩場所や飲食所を利用するといいだろう。
 古民家風な海の家カフェや、パーク内で開催中のグルメフェス「|UTAGE《ウタゲ》」では、夏や海をイメージした美味なフードやドリンクやスイーツも沢山。
 例えば、和傘がさしてある「ふわふわ氷の虹色かき氷」は、ミニサイズからジャンボサイズまでお好みで大きさを選べるというし。
 「ひんやりSHIOSAIパフェ」や「イルカ型IKARUGAパンケーキ」は、イルカのいかるがくんや海の仲間達のアイスやゼリーやチョコ、旬の果物など、様々なトッピングが乗った夏らしいパフェやパンケーキ。
 「海中フルーツポンチ」は、しゅわり海色のサイダーの中に、色々なかたちにくりぬかれたフルーツたちがたくさんぷかり。
 飲み物は、電飾入りイルカ型ボトルに入った「光る祭りサイダー」、シャリシャリとした「夏空フローズン」は「青空ブルーハワイ」と「おひさまマンゴー」の2種類があり、その他各種しぼりたてフルーツジュースなどもあるし。
 成人していて飲み過ぎに注意すれば、アルコールの提供もある。たとえば、オレンジの船がぷかりと浮かべられた、ジンベースにブールキュラソーに各種柑橘系ジュースをシェイクして作った「潮騒カクテル」、暑い夏に飲みたいビールやスプラッシュレモンサワーなどもある。
 それらのフードやスイーツやドリンクはテイクアウトもできるので、寝転がれる畳敷きの休憩所や、そこかしこにある野点の如く番傘がさしてあるベンチや椅子やテーブルで食べてもいいだろう。
 他にも、砂浜でバーベキューもできる。必要な道具などもそろっていて食材も提供してもらえるので手ぶらでいいし、勿論好きな具材等の持ち込みもOKだ。
 サンドイッチなどの軽食や定番のカレーや麺類などのフードもあるので、おなかの具合と相談しつつ、お好みで。

 そして、マスコットキャラクターのイルカのいかるがくんを見つけられたら、記念撮影のチャンス。
 いかるがくんは神出鬼没、グリーティングに遭遇したら超ラッキー。
 他にも、いかるがくんポップコーンバケット付き醤油ポップコーンや、いかるがくん白玉あんみつ、いかるがくんフルーツ大福などの、いかるがくんスイーツのワゴンがあったり。
 いかるがくんぬいぐるみや、いかるがくん光るカチューシャなどの、いかるがくんグッズショップも人気だという。

 そんないかるがくんと遊べる、水鉄砲大会やスイカ割りチャレンジ、パレードやショーなども定期的にパーク内で開催されるというが。
 それは日替わりスケジュールのため、また別冊での案内となるし、時間になればアナウンスがあるだろうから。
 それまでは、とりあえずまずは3つのゾーンがあるウォータースプラッシュパークを、存分に楽しもう!
雛杜・雛乃
青柳・サホ (h01954)と

ご近所さんのサホに連れてきてもらいました。人がたくさんいますね〜!お祭りみたいです!

僕はウォータースライダーに乗りたいのです。ジェットスライダーコース?がすごいらしいのです。
大丈夫です!いつも熊之介(護霊)に乗って鍛えてるので!!

……怖かったのです。熊之介より速かったのです。えっ、いつも加減してくれてたのですか?熊之介は優しいですねー!
たくさん叫んだらお腹が空きました。

僕はパフェにします。ナイフとフォークは難しいので。
これを食べたら、流れるプールに行って、ビッグウェーブに行って……あ、お仕事ですか?そうだったのです。
いかるがくんは流れるプールにいる気がするのです。
青柳・サホ
雛杜・雛乃(h01217)くんと

夏休み中の雛くんを連れてプールへやってきたよ
すごいね。和風コンセプトのレジャー施設って、珍しい

いかるがくんだっけ?そっちも気になるけど、今は雛くんのリクエストでジェットスライダーへ
めちゃくちゃ悲鳴が聞こえるんだけど
「なんかヤバそうだな……雛くん、ほんとにこれでいいの?」
あ、いいのか。そっか。覚悟決めるね

……ひどい目にあった。
お腹空いた?じゃぁ、カフェに行こっか
バイト代入ったからね、何でも好きなもの頼みなよ
私はパンケーキにしよっかな。イルカのパンケーキかわいいし
後でパフェとシェアしよっか

これを食べたらいかるがくんを探しにいこ
お仕事もちゃんとしないとね

 青い空に浮かぶ入道雲と煌めく太陽が夏らしい、晴天の日。
 やって来たレジャーパークに上がるのは、涼と娯楽を求めてやって来た人々の声と、照りつける太陽に煌めく水飛沫。
 そんな賑やかな光景をきょろりと眺めながら、うきうき。
「人がたくさんいますね〜! お祭りみたいです!」
「すごいね。和風コンセプトのレジャー施設って、珍しい」
 雛杜・雛乃(導かれる者・h01217)の弾むような声に、青柳・サホ(忘れじの春・h01954)もこくりと頷いて返す。
 この日、ご近所さんのサホに雛乃が連れてきてもらったのは、『ウォータースプラッシュパーク「|SHIOSAI《シオサイ》」』。海とレジャープールと遊園地が一度に楽しめるという、和風コンセプトの人気レジャースポット。
 何せ今、中学生である雛乃は夏休みなのだ。
 そしてそんな彼を連れて出かけるのなら、どこがいいかと。
 等身大の人型機動兵器を観に行ったりだとか、それとも動物園、恐竜展、海沿いのドライブ……色々とサホは考えてみたものの。
 中二の男の子が喜ぶところがイマイチわからなかったから本人に訊いてみれば、元気よく返って来たのだ――海! って。
 というわけで、海もプールも他にも色々楽しめそうな此処を訪れたのだけれど。
 サホもそっと、手と足の爪を彩るネイルと同じアクアマリンのような青を、周囲に巡らせてみる。
(「……いかるがくんだっけ?」)
 このパークのマスコットキャラクターであり、そしてサイコブレイドの暗殺対象であるAnker候補者を探してみるように。
 此処を訪れたのは、√能力者の仕事も兼ねているのだから。
 とはいえ、事が起こるのはまだ先で、それまでは自由時間でいいという話だし。
「僕はウォータースライダーに乗りたいのです。ジェットスライダーコース? がすごいらしいのです」
 いかるがくんも気にはなるけれど、今は雛乃のリクエストのジェットスライダーへ。
 いや……実際にパークの目玉であるというジェットスライダーを目前にすれば。
 サホは思わず一瞬足を止めて、雛乃をちらり。
「なんかヤバそうだな……雛くん、ほんとにこれでいいの?」
 何だかお目当てのスライダーから、めちゃくちゃ悲鳴が聞こえているような……?
 けれど、やはりわくわくと瞳を輝かせて。
「大丈夫です! いつも熊之介に乗って鍛えてるので!!」
 すぐに返ってきた言葉を聞けば……あ、いいのか、と。
 サホは確認した後、改めて眼前の急流ジェットスライダーを見上げて紡ぐ。
 ……そっか。覚悟決めるね、と。
 というわけで、イルカさんデザインのフロートにふたりで乗り込んで。
 いざ、急流ジェットスライダーコースへ出発!
 水の流れに乗って、ゆっくりじわりと前に進む……のは、ほんの数秒だけで。
「わ、わああぁあっ!? ひゃあっ!!」
「……!!」
 何て言ったって、このスライダーはジェット。
 急流に乗って即トップスピードになれば、右へ左へぐるんぐるん。
 激しい水飛沫を上げながら、物凄い勢いで滑り落ちていきます……!
 そしてその勢いのまま、ばしゃーん! と。
 あっという間に、下のプールに飛び込むようにゴール!
「……怖かったのです。熊之介より速かったのです」
 予想以上のスライダーの激しさに呟きを落とし、暫し呆然としていた雛乃だが。
 自分の言葉を聞いた熊之介の主張に、瞳をぱちり。
「えっ、いつも加減してくれてたのですか? 熊之介は優しいですねー!」
 熊之介のクマダッシュは、まだまだ本気ではないようです……!
 そしてサホも、思わずぽつり……ひどい目にあった、って。
 だから次は、ちょっとひと休み。
「たくさん叫んだらお腹が空きました」
「お腹空いた? じゃぁ、カフェに行こっか」
 というわけで向かうは、古民家風な海の家カフェ。
「バイト代入ったからね、何でも好きなもの頼みなよ」
 和風な赴きのカフェで一息つきながらサホはそう告げつつ。
 メニューを開いてみれば、夏らしいメニューが満載。
「私はパンケーキにしよっかな。イルカのパンケーキかわいいし」
「僕はパフェにします。ナイフとフォークは難しいので」
 それぞれ注文した、キュートな『ひんやりSHIOSAIパフェ』と『イルカ型IKARUGAパンケーキ』が運ばれてくれば――いただきます!
「後でパフェとシェアしよっか」
 両方ふたりで楽しむべく、スイーツの分け合いこも。
 そして切って貰ったパンケーキとパフェを交換こしながら、雛乃はわくわく。
「これを食べたら、流れるプールに行って、ビッグウェーブに行って……」
「これを食べたらいかるがくんを探しにいこ。お仕事もちゃんとしないとね」
「……あ、お仕事ですか? そうだったのです」
 サホの言葉を聞けば、仕事のことも思い出したのだけれど。
 少しだけ考えた後、雛乃は大きくひとつ頷いて、こう続ける。
「いかるがくんは流れるプールにいる気がするのです」
 だからまずは、流れるプールにうきうきと行ってみて。
 もしもそこにいなかったらきっと、ビッグウェーブにいるかもしれないのです!
🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​ 大成功

乙女椿・天馬
【鮫楽】
鮫咬~!ほら遊ぼうぜ!
てかなんでそんなテンション低いんだよ
こういうとこにきたら楽しむの一択だろ~!
ん、なんかいった?

なんでふたりでって?
他の皆が都合つかなかったからだし、莉々のお願いだし
だろ~!
でもまだ事件おこらねーし、遊んでよーぜ!
あっ、いかるがくんだ! おーい!
手ふってくれた!

ちゃんと守らないとな!
あ、俺泳いでこようかな~
鮫咬は?
あ、そっか~。でもちょっとくらいはだいじょうぶじゃね?
泳ぐのは無理でも、ほらあれ!
巨大ウォータースライダーならゴムボートだし!
一緒にのろうぜ!ほらほら!
折角きてるんだしさ~
よし、いこうぜ!
まずははんなりにしとく?
その後紫電か落雷もやろうぜ!!
じゃあ、ゴー!
鮫咬・レケ
【鮫楽】
あ~~~??
ひとりであそんでろよ~
てんしょんひくい? ひくいにきまってるだろ、おれおまえにがて…
いってねーよ

つかなんでおまえとふたり…
あ~そうだけど~、たしかにりりのおねがいはことわらねーし
いかるがくん…
鮫だったらおれもきゃっきゃしてやったんだけどいるかだし

おれは泳がない~
つーかれおにばちばちにまかれてる呪符ぬれるし
巨大ウォータースライダー?
え~ひとりでいけよ~
あっ、ひっぱんな! つれていくな!
こいつほんとひとのはなしきかねーし…めんどくさい

でもなんかいっしょにしたらなっとくするとこもあるよな
じゃあスライダーだけな、そのあとはおれをほっといていーから
ってはなしほんときいてねーな!?

 晴れ渡った夏空に上がるのは、楽し気な人々の声と太陽に煌めく水飛沫。
 そんなパーク内を、キラキラ輝かせた瞳できょろり見回しながら。
「鮫咬~! ほら遊ぼうぜ!」
 わくわくはしゃぐように連れを手招くのは、乙女椿・天馬(独楽の付喪神・h02436)。
 そして、うきうき心躍らせる天馬とは逆に。
「あ~~~?? ひとりであそんでろよ~」
 心の底から憂鬱そうに返すのは、鮫咬・レケ(悪辣僥倖・h05154)。
 レケも、水がある場所だったり、特に海は好きなのだ。
 けれど、それとこれは別。
「てかなんでそんなテンション低いんだよ。こういうとこにきたら楽しむの一択だろ~」
「てんしょんひくい? ひくいにきまってるだろ」
 こてりと不思議そうに首を傾ける天馬をちらりと見つめ、レケは呟きを落とす。
 おれおまえにがて……と。
「ん、なんかいった?」
 そうきょとりとして察することなくぐいぐいくる、こういうところである。
 でももう面倒になって、いってねーよ、とだけ適当にあしらうように言ってから。
 改めて、レケは現状に盛大に溜息をつく。
「つかなんでおまえとふたり……」
 いや、まぁレケもわかってはいるのだ。
「なんでふたりでって? 他の皆が都合つかなかったからだし、莉々のお願いだし」
「あ~そうだけど~、たしかにりりのおねがいはことわらねーし」
 そう言えば、だろ~! なんて。
 また空気読めずににこにこする天馬を見れば、言わずにはいられないというだけなのだ。
 それに、こんなにこっちは明らかにテンション低いというのに。
「でもまだ事件おこらねーし、遊んでよーぜ! あっ、いかるがくんだ! おーい!」
 ……手ふってくれた! なんて。
 めっちゃキャッキャ天馬がするたびに、レケは帰りたくなるし。
「ちゃんと守らないとな!」
 自分のペースに巻き込めない、天馬の厄介でぐいぐいな光属性さを浴びるたびに苦手意識は強まるのだ。
 まだ監視役の彼とふたりの方がわかりやすくてマシ……いや、このような場所で一緒に過ごすなんて、どっちもどっちで嫌すぎる。
 それに、ぶんぶん無邪気に手を振る天馬の視線を先を、テンションが低いままちらり。
「いかるがくん……鮫だったらおれもきゃっきゃしてやったんだけどいるかだし」
 ――存分に楽しんでくださいませ、なんて。
 手を振るいかるがくんが鮫であればまだよかったのだけれど、あいにく彼は興味の薄いイルカである。
 そしてそんなテンションが低いままのレケに、相変わらず楽し気に話しかける天馬。
「あ、俺泳いでこようかな~。鮫咬は?」
「おれは泳がない~。つーかれおにばちばちにまかれてる呪符ぬれるし」
 これで勝手にひとりで泳ぎに行ってくれれば……なんて思うレケなのだけれど。
 天馬はそれを聞けば、小さく首を傾けて。
「あ、そっか~。でもちょっとくらいはだいじょうぶじゃね?」
 ――泳ぐのは無理でも、ほらあれ!
 そうわくわくしながら、びしっと指差すのは。
「巨大ウォータースライダーならゴムボートだし!」
 パークの目玉アトラクションでもある、巨大ウォ―タースライダー!
 こんなに嫌がっているのに、ひとりで遊んでくるなんて思考は、やはりまるっきり天馬の頭にはなくて。
「巨大ウォータースライダー? え~ひとりでいけよ~」
「一緒にのろうぜ! ほらほら! 折角きてるんだしさ~」
「あっ、ひっぱんな! つれていくな!」
 レケは改めて、苦手すぎると思うのだった。
 こいつほんとひとのはなしきかねーし……めんどくさい、と。
 とはいえ、このままなんとかひとりになろうとしても無理なことも、経験則でわかっているし。
(「でもなんかいっしょにしたらなっとくするとこもあるよな」)
 ささっと適当に付き合えば、それなりに納得はすることも知ってはいるから。
 テンション低いまま、天馬の誘いにしぶしぶ応じるレケ。
「じゃあスライダーだけな、そのあとはおれをほっといていーから」
 そんな返事を聞けば、ぱっと表情を輝かせて。
「よし、いこうぜ! まずははんなりにしとく? その後紫電か落雷もやろうぜ!!」
「ってはなしほんときいてねーな!?」
 ――じゃあ、ゴー! なんて。
 ぐいぐいるんるん、自分をスライダーへ連行する天馬に、ますます低くなるレケのテンションであった。
🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​ 大成功

神代・京介
希海 (h00017)と参加

このクソ暑いなかサイコブレイドもご苦労なことで。
ま、その空気の読めない奴のおかげで、遊びに来ることが出来たんだがな。

やっぱり楽しむなら目玉のアトラクション、ウォータースライダーだろ!
紫電も落雷も無理?戦いの時は勇ましい希海も、こういうのは怖いのか。また1つ、希海の可愛い所を知ってしまったな(笑)
なぁ、向かい合わせに座るボートは、可愛い希海を正面から見れるから良いんだが、これ、俺は後ろ向きに滑り落ちるってことか?ちょっと怖いんだが……。
悲鳴こそ上げないが顔を強ばらせながら滑ります。

滑り終えたら、いかるがくんを見つけていた希海に引っ張られてグリーディング。
雨深・希海
京介さん(h03096)と一緒に行動

こんなに賑やかで楽しいレジャープールを襲うなんて、サイコブレイドさんも空気が読めないよね。
ま、とにかく今は遊ぼうか。

ウォータースライダー、面白そうだね。
……え、紫電は無理。落雷はもっとむり。
むりむり。はんなりにしよ。
というわけでボートに向かい合わせに座って滑っていくよ。

「わぁー」
「うわ、うわわ」

と、悲鳴を上げる時もなんか抑揚がないけど、これでも結構スリルを感じてます。

それから、いかるが君も探しておかなきゃね。
スライダーを滑る前に高台からパーク全体を見渡して、出没してないか探すよ。
見つけたら、京介さんの手を引いて、グリーティング

これで見守りにもなるもんね

 様々な事情はあるのだろうし、性分が恐らく真面目なのだろうけれど。
「このクソ暑いなかサイコブレイドもご苦労なことで」
 何度も暗殺を試みては阻止され、それでも懲りずにまたAnker候補者を狙うというサイコブレイドに、神代・京介(くたびれた兵士・h03096)はそう肩を竦めてみせて。
 彼の言葉に、雨深・希海(星繋ぐ剣・h00017)も周囲をくるりと見回しながら口にする。
「こんなに賑やかで楽しいレジャープールを襲うなんて、サイコブレイドさんも空気が読めないよね」
 季節は夏真っ盛り、訪れたパークには、沢山の人の楽しそうな声と煌めく水飛沫がそこかしこで上がっていて。
 暗殺や抹殺などを行なうには場違いにも程があるのだが。
「ま、その空気の読めない奴のおかげで、遊びに来ることが出来たんだがな」
 京介の言葉に、希海もこくりと頷いて返して。
「ま、とにかく今は遊ぼうか」
 空気の読めないサイコブレイドが行動を起こす時間までは、折角だからパークを楽しむつもり。
 というわけで、ふたりがまず向かったのは。
「やっぱり楽しむなら目玉のアトラクション、ウォータースライダーだろ!」
「ウォータースライダー、面白そうだね」
 やはり一番人気の、パークの看板アトラクションである巨大ウォ―タースライダー!
 特にジェットスライダーの「紫電」やフリーフォールの「落雷」はスリルも満点……なのだけれど。
 聞こえる悲鳴を耳にしながら、勢い良すぎる速度で人々が滑り落ちる様を見れば。
「……え、紫電は無理。落雷はもっとむり」
 一見表情は変わらないように見える希海だけれど、そっとちょこりと京介の水着をつまんで。
「紫電も落雷も無理?」
「むりむり。はんなりにしよ」
 ふるふると首を横に振る姿を見れば、京介は彼女を見つめる瞳を思わず細めてしまう。
(「戦いの時は勇ましい希海も、こういうのは怖いのか」)
 ……また1つ、希海の可愛い所を知ってしまったな、なんて笑んで。
 というわけで、希海の希望通りに、緩めだというはんなりコースのスライダーを楽しむことにして。
 希海の手を引きつつ、ふたり乗りのゴムボートに一緒に乗り込んだ……のは、いいのだけれど。
 彼女と向い合せに座れば、京介は気づくのだった。
「なぁ、向かい合わせに座るボートは、可愛い希海を正面から見れるから良いんだが、これ、俺は後ろ向きに滑り落ちるってことか?」
 見えるのは、可愛い希海の顔と晴れ渡る夏空だけ。
 いや、それはそれで役得ではあるものの。
 けれどやはり、さすがにこう呟きを落とす京介――ちょっと怖いんだが……なんて。
 だがそんな一抹の不安を抱く彼の心を後目に、ふたり向かい合わせに座ったボートが滑り出して。
「わぁー」
 最初はゆっくりだったけれど、スピードが上がってくれば、思わず声をあげる希海。
 いえ、何だか抑揚がない悲鳴に聞こえるのだけれど。
「うわ、うわわ」
 くるくると回るようなコースを滑り落ちていくスライダーは、はんなりでもそこそこ刺激があって。
 これでも、結構スリルを感じている希海。
 そして、悲鳴こそ上げないけれど。
 次はどっちへ曲がるのか、前方がどうなっているのか。
「……っ」
 一切見えない京介は、滑りながらも思わず顔を強ばらせてしまう。
 下手をすれば正面から望む「紫電」や「落雷」よりも、後ろ向きの「はんなり」の方が何気に難易度が高いかもしれない。
 そして、しゅしゅーっと軽快に滑っていたゴムゴートが。
「わ、わぁ」
「!」
 ぱしゃんっと下のプールに着水すれば、水飛沫が上がって。
 滑り終われば、不意打ちで投げ出されて何気にずぶ濡れになった京介の手を、ふと引く希海。
 パークも彼と勿論いっぱい楽しむけれど、でも今回此処にやって来た目的も忘れていないし。
 スライダーは高台にあるから、滑る前にパーク全体を見回して抜かりなくチェックしていたのだ。
「いかるがくん、今広場にいるみたいだから行ってみよ」
 守護対象であるいかるがくんが、パークの広場でグリーティングしているのを。
 というわけで……これで見守りにもなるもんね、と。
 やはり一見すると表情は変わらないけれど、いかるがくんをばっちり見つけていた希海に引っ張られて。
 京介も彼女と一緒に次は、キャラグリーディングがおこなわれている賑やかなパークの広場へ。
🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​ 大成功

獅猩鴉馬・かろん
「うみだー!」
かろん自身はレジャープールや遊園地にも心惹かれた様子でしたが、大神や眷属たちを引き連れていくなら海が良いと思ったようです。
霊とは言え獣なので、その辺りの配慮はちゃんと大神がしました。えらい。

「およぐぞー!」
浮き輪やシュノーケリング用のゴーグル、足ヒレまで装着して、かろんは泳ぐ気満々です。眷属たちと誰が速いか競争したり、潜って水の中を観察したりして遊んでいます。だいたいイルカが得意なので、みんなで拍手して讃えました。
疲れたらちゃんと休憩して、休んだら遊んで。心行くまで海を満喫します。
大神はパラソルの下でお留守番です。海で濡れると毛皮の手入れが大変だという乙女心です。

 大きなスライダーや流れるプール、遊園地も勿論、わくわく心惹かれたのだけれど。
「うみだー!」
 獅猩鴉馬・かろん(大神憑き・h02154)がやって来たのは、海!
 だって、かろんはこう考えたのだから。
 大神や眷属たちを引き連れていくなら海が良い、と。
 眷属たちは猿とか猪とか鹿とか犬とかの山の獣だから、プールや遊園地で思いっきり楽しめるかは分からないし、イルカはそもそも海の方がいいだろうから。
 霊とはいえ、その辺りの配慮はちゃんと大神がしました。さすがは大神です、えらい。
 というわけで、可愛いいかるがくん模様の浮き輪を、すちゃっ。
 シュノーケリング用のゴーグルもしゃきんと、かろんは装着して。
 ぺたぺた、足ヒレまで付ければ……ばっちり万全な装備で、いざ!
「およぐぞー!」
 かろんは海で泳ぐ気満々です!
 もちろん眷属たちも、広い海ならばのびのびパシャパシャと存分に遊べるから。
 海にうきうきと入ったかろんと眷属たちは、誰が速いか、よーいドンの競争をしたりだとか。
 せーので青い海へと一緒に潜っては、お魚や海の生き物さんとこんにちは!
 水の中の世界をわくわくきょろりと観察したりもして、夏の海で目一杯楽しく遊んでいるのだけれど。
 感心するようにパチパチ、海の中のことならだいたい得意なイルカを讃えて、みんなで拍手!
 それからたくさん遊んで疲れたら、ちゃんと休憩をとることも忘れずに。
 休んだら遊んで、遊んだらまた休んで……心行くまでみんなで、夏の海を満喫します!
 そして、そんなキャッキャ楽し気なかろんや眷属たちを、大きなパラソルの下でお留守番しつつ見守っている大神。
 だって、海で濡れると毛皮の手入れが大変だから、なんて――そんな乙女心なのです。
🔵​🔵​🔵​ 大成功

香住・花鳥
ヒイロ君(h02314)と
夏です!素敵なレジャー施設があると聞いて…!
「SHIOSAI」に行きましょう〜…潮騒!
プールや遊園地も良いけれど、
やっぱりイチオシ気になるのは〜海の家カフェ!

グルメフェス中らしいから
フードやドリンクやスイーツも沢山だね
むむ…ひんやりパフェにパンケーキもいいなぁ
フルーツポンチにサイダーも気になる……むむむ
ここは涙を忍んで「海中フルーツポンチ」に…
えっ。ヒイロ君が其れ頼むなら私は
「IKARUGAパンケーキ」に変える…!
いかるが君かわいいでしょう?
「青空ブルーハワイ」と「おひさまマンゴー」
二色も並んでにっこりしながら
海やプールに行く予定も色々考えないとね
夏を満喫しなくっちゃ
入谷・飛彩
同行:花鳥ちゃん(h00644)

へぇ…豪華そうなレジャー施設があるんだなぁ
…シシマイ?ああ、潮騒か。波の音ね
何となく分かっていたような気もしつつ
着いて行った先には海の家カフェ、
グルメフェス中なのか…
流石に全部は食べられないからね?
すごく悩む様子の幼馴染を横目に
見た目が気になったのはフルーツポンチかな
あと俺は「青空ブルーハワイ」と…
すごい切替が早いなぁ
イルカのいかるが君って可愛いかな…
そもそも斑鳩って鳥が居たような…んん何でも
スイーツ楽しんでる様子は何よりで

海ねぇ…此のサイダーとか
フローズンみたいな青色は良いけれど
泳ぐならプールの方が良さそうかな、なんて
夏空のようなキミの表情も
眩しく想いながら

 青い空に煌めく太陽、もくもく白い入道雲。
 まさに季節は――。
「夏です! 素敵なレジャー施設があると聞いて……!」
 そう、夏真っ盛り!
 そして香住・花鳥(夕暮アストラル・h00644)が今回足を運んだのは、夏にぴったりのレジャー施設。
 そんな花鳥と共にやって来た入谷・飛彩(雨降る庭・h02314)も、幼馴染の弾むような声を聞きながら周囲に瞳を巡らせて。
「へぇ……豪華そうなレジャー施設があるんだなぁ」
 パークの入り口でふたり並んで、施設の看板へと目を向けてみる。
 今回訪れたのは、その名も、ウォータースプラッシュパーク――。
「『SHIOSAI』に行きましょう〜」
「……シシマイ?」
 ウォータースプラッシュパーク――SHISHIMAI??
 そう小さく首を傾ける飛彩に、すかさず花鳥はびしっと訂正!
「……潮騒!」
「ああ、潮騒か。波の音ね」
 いや、何となく飛彩も分かっていたような気もしつつ。
「プールや遊園地も良いけれど、やっぱりイチオシ気になるのは〜海の家カフェ!」
 そううきうきと入園し逸るような足取りの花鳥に着いて行った先は、古民家風の海の家カフェ。
 早速、畳の敷かれた和の赴きに溢れた席に案内されれば、花鳥はメニューをぺらりと捲っていって。
「グルメフェス中らしいから、フードやドリンクやスイーツも沢山だね」
「グルメフェス中なのか……」
 夏らしい、海の家定番のフードやスイーツは勿論のこと。
「むむ……ひんやりパフェにパンケーキもいいなぁ。フルーツポンチにサイダーも気になる……むむむ」
 グルメフェス中ということもあり、此処でしか頼めない、凝った限定メニューも盛りだくさんで。
 あれもこれもと、思わず目移りする花鳥。
 そして、そんなすごく悩んでいる様子の幼馴染を横目に。
「流石に全部は食べられないからね?」
 飛彩の目に、ふと留まったのは。
「ここは涙を忍んで「海中フルーツポンチ」に……」
「見た目が気になったのはフルーツポンチかな」
 花鳥がようやく決めたものと同じ、海色サイダーにフルーツたちがぷかりと浮かぶ「海中フルーツポンチ」!
 それに、冷たい飲み物も添えたいから。
「あと俺は「青空ブルーハワイ」と……」
 シャリシャリとした「夏空フローズン」も頼むことに……したのだけれど。
 飛彩の選択を聞いた花鳥は瞬間、ぱちりと瞳を見開いて。
「えっ。ヒイロ君が其れ頼むなら私は「IKARUGAパンケーキ」に変える……!」
 やっぱり海中フルーツポンチではなく、「イルカ型IKARUGAパンケーキ」に変更です!
 だってこういう場合は、ふたり別々のものを頼む方がいい気がするから。
 そしてそんな声を聞けば、今度は飛彩が瞳を瞬かせて。
「すごい切替が早いなぁ」
 さくっと決定を秒で覆した幼馴染にそう呟きを落としながらも。
「いかるが君かわいいでしょう?」
「イルカのいかるが君って可愛いかな……」
 このパークのマスコットキャラだという、いかるが君とやらに再び首を傾けてしまう。
 そして注文した後、花鳥の前に置かれた、はんなりした見目のイルカ型のパンケーキへと目を向けて、ぼそり。
「そもそも斑鳩って鳥が居たような……」
 何となく和風っぽい語感だけでネーミングした疑惑をちらりと抱くものの。
 いかるが君パンケーキをはむりと美味しそうに頬張る幼馴染を見れば。
(「……んん何でも、スイーツ楽しんでる様子は何よりで」)
 細かいことは気にしないことにして、飛彩も海中フルーツポンチをひと掬い。
 それに、頼んだ「夏空フローズン」は、ふたりで味違いの色違い。
 花鳥は並んだ二色を見つめれば、にっこりとしちゃう。
 だって、「青空ブルーハワイ」と「おひさまマンゴー」――青系とオレンジ系の色合いがそれぞれ、自分達とお揃いようで。
 そんなスイーツやフローズンを味わいながら、ふいに吹き抜ける海風を感じて。
 誘われるように窓の外を見れば、広がるのは賑やかなパークの景色。
 花鳥はパンケーキを嬉々と口に運びつつも、窓の外に上がる楽しそうな人々の声や水飛沫を見れば、改めて気合十分。
「海やプールに行く予定も色々考えないとね」
 ――夏を満喫しなくっちゃ、って。
 そんな、わくわく向けられている藍色の視線を追って。
「海ねぇ……此のサイダーとか、フローズンみたいな青色は良いけれど」
 飛彩の琥珀色の瞳も、海の青を映すのだけれど。
 確かに海も、しゅわり弾けるサイダーやフローズンのように青くて、降り注ぐ夏の太陽にと輝いているのだけれど。
 飛彩が視線をふと向けるのは、目の前の幼馴染の表情。
 そして……泳ぐならプールの方が良さそうかな、なんて。
 キラキラした夏空のような見つめる煌めきを、眩しく想いながら。
🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​ 大成功

五十鈴・珠沙
【ビート先輩(h06435)】と

先輩、濡れるのは嫌だけど
あたしはやっぱり巨大ウォータースライダーがいい!
フリーフォール「落雷」が珠沙さんを呼んでいる!

というわけで先輩の答えを聞かずに「落雷」コースへ!
正直猫だから、濡れるのは嫌だけど、でも!
これは経験しておかなくちゃ……

にゃああああああ!(絶叫と共にざぶーん)

せ、先輩、あたし、今、空飛んでた…!
先輩は!?

なんだかすごく疲れちゃったから
いかるがくんのパンケーキ食べに行こ!
尻尾濡れたの拭きたいし!
浮石・尾灯
【五十鈴・珠沙(h06436)と一緒に】と

へー、ウォータースライダーか
良いね、楽しそうだしあののんびりそうなのを…へ?

というわけですずすずに連れられて「落雷」コースへ
まぁこうなったら仕方ない
興味が無いと言えば嘘になるくらいには惹かれる物が…有る…かな?

わああああああ!(宙を舞ってからドボーン)

こ、コースの名前に恥じないね、落雷になった気分…今なら猫じゃなくて雷獣になれそう…

ふぅ、僕も流石に疲れたね
うん、甘い物を食べるのは賛成
ちょっと乾かしてからまた別の所に行こう

 もふもふなお耳も尻尾も、しょんもりしなしなになっちゃうから。
 猫又である五十鈴・珠沙(Bell the cat・h06436)も、水がそんなに得意ではないのだけれど。
 ……でも。
「先輩、濡れるのは嫌だけど。あたしはやっぱり巨大ウォータースライダーがいい!」
 しゃきんと指さす先にあるのは、パークの目玉である巨大ウォータースライダー!
 そんな気合漲る彼女の声に、浮石・尾灯(ウキヨエ・妖怪・ヒーロー・h06435)も目を向けてみれば。
「へー、ウォータースライダーか。良いね、楽しそうだしあののんびりそうなのを……」
 ほのぼのと見つめるのは、緩やかな滑り台の延長のような「はんなり」コース。
 だが刹那、珠沙が続けた声に瞳をぱちり。
「フリーフォール「落雷」が珠沙さんを呼んでいる!」
「……へ?」
 というわけで!
 きょとりとする尾灯の答えを聞かずに、いざ!
 珠沙が向かうのは、スライダーはスライダーでも、フリーフォール型のスライダー「落雷」コース!
 そして尾灯も珠沙に連れられて、「落雷」コースに挑戦!?
 あれよあれよと列に並び、気が付けば順番が回ってきてしまったし。
「正直猫だから、濡れるのは嫌だけど、でも! これは経験しておかなくちゃ……」
 ぐぐっと決意固く紡ぐ彼女の言葉を聞けば……まぁこうなったら仕方ない、と。
(「興味が無いと言えば嘘になるくらいには惹かれる物が……有る……かな?」)
 少々そう疑問に思ってしまいそうになるも、覚悟を決めて臨みます!
 そしてゆっくりと視界が高くなって、海やプールや遊園地、パークの様子が一望できる頂上まで辿り着けば。
 煌めく夏の風景を楽しむ……のも、一瞬だけ。
 がたんっ! と、ふいに大きく揺れたかと思った刹那。
「にゃああああああ!」
「わああああああ!」
 浮遊感を覚えたと同時に、一気に急降下!!
 そして絶叫と共に――ざぶーん! ドボーン!!
 数秒前まで空の上にいたのに、気が付けば宙を舞って大きく投げ出されて、あっという間に水の中。
 それから、ぷはっと水面からお耳と顔を出した珠沙は、瞳をキラキラ。
 だって、ぽーん! って。
「せ、先輩、あたし、今、空飛んでた……!」
 一瞬だけど、間違いなく空を飛んだのだから……!!
 でもわくわく興奮しながらも、輝かせた瞳を珠沙はきょろりと巡らせる。
「先輩は!?」
 一緒にいたはずの尾灯の姿が見当たらなくて。
 けれど、ふいにぷかりと。
「こ、コースの名前に恥じないね、落雷になった気分……」
 ようやく水の中から顔を見せた尾灯は、ちょっぴりまだ唖然としたまま、ぽつり。
 今なら猫じゃなくて雷獣になれそう……なんて。
 それからふたり顔を見合わせて、雷獣ならぬお揃いの濡れ猫さんになった後。
 珠沙はぷるぷる、水を払い飛ばしながらもこんな提案を。
「なんだかすごく疲れちゃったから、いかるがくんのパンケーキ食べに行こ!」
「ふぅ、僕も流石に疲れたね。うん、甘い物を食べるのは賛成」
 ということで、どきどき刺激的すぎるスライダーの次は、甘い限定パンケーキで美味しいひと休み。
 いや、それに何よりも。
「尻尾濡れたの拭きたいし!」
 ぷるぷるっと水を払うように二又の尻尾を揺らす珠沙に、尾灯も頷いて返す。
 ……ちょっと乾かしてからまた別の所に行こう、って。
🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​ 大成功

雪願・リューリア
【雪風】

叶とプールにいくのも久しぶりかな。
水着姿で参加させてもらうぞ。
叶が選んでくれた水着だけれど似合っているかだろうか?
(デザインはお任せ)
パークを遊び回る…もとい、いかるがくんの様子を見る意味でも
SHIOSAIを回っていこう。
巨大ウォータースライダーにも挑みたいぞ。
とりあえずはんなりコースで…っていきなり「紫電」コースは…
叶に引っ張られる形で急流に挑戦する形になり
思わず叶しがみついてしまうぞ。
予想以上の刺激なコースで放心気味になっていた所を、
更に「落雷」コースにまで連れていかれ目を回してしまう。
そういえば叶は我と違ってこういう絶叫系が好きだった事を今更ながらに思い出すぞ。

アドリブ歓迎
風渡・叶
【雪風】

最近はアイドル竜さんとお二人で出かけていたようですし、
少し妬けてしまいますわね。
でも水着姿は良く似合ってますし、
すぐそんな気持ちは忘れてしまいますわ。
同じく水着姿ですわね。
っと、リューちゃんは遊ぶことに意識が向いているようですわね。
見回りも兼ねて巨大ウォータースライダーを楽しみましょうか。
まずは「紫電」ですわねと、違うコースに向かおうとしていた
リューちゃんを引っ張る形で急流を楽しませてもらいますわ。
目玉というだけあって癖になってしまいますわ。
それにしがみついてくるリューちゃんも見れて役得ですわね。
次に「落雷」に向かいますわ。
攻略のし甲斐のあるアトラクションばかりで昂ってきますわ。

 晴れ渡る空から降る太陽の日差しは、まさに夏らしくて。
 夏真っ盛りな暑さの中、訪れたパーク内に上がるのは、楽し気な人々の声と煌めく水飛沫。
 そんな光景をくるりと見回した後、雪願・リューリア(願い届けし者・h01522)は隣を歩む連れへと目を向けて。
「叶とプールにいくのも久しぶりかな」
 リューリアのその声を聞いた風渡・叶(明るく友達想いのお嬢様・h02930)は、心の内でこうも思うのだけれど。
(「最近はアイドル竜さんとお二人で出かけていたようですし、少し妬けてしまいますわね」)
 でも、すぐにそんな気持ちは忘れてしまう。
 だって、リューリアが着ているのは。
「叶が選んでくれた水着、似合っているだろうか?」
 自分が選んだ水着で。
 しかも、水色を基調にした上品で可愛らしいフリルの付いたデザインは、思った通り、彼女にとても良く似合っているから。
 そしてそんな叶が纏う白の水着も、リューリアのものとお揃い感のあるデザインで。
 叶は自分に向けられた問いに、とても良く似合っていますわ、と笑んで返した後。
「パークを遊び回る……もとい、いかるがくんの様子を見る意味でも、SHIOSAIを回っていこう」
 きょろりと視線をパーク内に巡らせるリューリアの姿や、紡がれるその言葉を聞けば察する。
(「っと、リューちゃんは遊ぶことに意識が向いているようですわね」)
 けれど、実際にサイコブレイドが動き出すまでは、まだ時間も沢山あるようだし。
 仕事は忘れないけれど、それまでは自由に過ごしても大丈夫と聞いてもいるから。
「巨大ウォータースライダーにも挑みたいぞ」
「見回りも兼ねて巨大ウォータースライダーを楽しみましょうか」
 何気にそわりと紡ぐリューリアの希望に頷いて、向かうのはパークの目玉アトラクションの巨大ウォータースライダー。
 ということで、いざ挑戦するのは。
「とりあえずはんなりコースで……」
「まずは「紫電」ですわね」
 違うコースに向かおうとしていたリューリアを引っ張る形で、叶が颯爽と向かうのは、ジェットスライダーコースの「紫電」!?
「……っていきなり「紫電」コースは……」
 聞こえる悲鳴や激しく上がる飛沫、うねるコース――それを見聞きすれば、リューリアは思わず瞳を瞬かせてそう口にするものの。
 ……急流を楽しませてもらいますわ、と。
 紫電コースのふたり乗りボートに、嬉々と乗り込む叶。
 そうなればもう、挑戦するしか道はなくて。
 隣に座れば、ゆっくりと進む……のは、ほんの数秒だけで。
「……っ、!?」
 なんていったって紫電、その名に相応しいほどの勢いの急流!
 半端ないスピード感と左右に大きく振られる激しさに、リューリアは思わず叶にしがみついて。
 そして叶は、勢いよく急流を滑り下りながらもにこにこ微笑んでしまう。
「目玉というだけあって癖になってしまいますわ」
 刺激的なジェットスライダーに心躍るのは勿論のこと、それに何よりも。
(「しがみついてくるリューちゃんも見れて役得ですわね」)
 ぎゅうっと自分に必死に掴まっているリューリアの姿が微笑ましくて、可愛らしくて。
 そして、ジェットな勢いのまま、ゴールのプールにざぶんっと着水すれば。
「……っ」
 予想以上の刺激なコースに、暫し放心気味になるリューリア。
 けれど……ぐいっと再び、あれよあれよと叶に連れていかれてしまう。
 今度は、また紫電とは違ったスリルが味わえるという、フリーフォール型な「落雷」コースに。
 そして急降下する瞬間、再びぎゅうっと叶にしがみつくリューリアであるが。
 一気に落下したその衝撃や浮遊感に着水後、くるり目を回してしまって。
 それから、ぐったりな自分とは違い、隣でうきうきご機嫌なその姿を見れば。
(「そういえば叶は我と違ってこういう絶叫系が好きだったな……」)
 まだちょっぴりくらりと回る世界の中、今更ながらにそう思い出すリューリアであった。
🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​ 大成功

第2章 冒険 『一般人の拉致を阻止しろ!』


POW 自分の強さを見せつける事で敵をおびき寄せる
SPD 狙われそうな人物を足で探し出し尾行する
WIZ ネットなどで狙われそうな人物の行動を探り先回りする
√マスクド・ヒーロー 普通7 🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​

 パーク内で楽しく遊んでいる際にも、その姿を目にすることは多々あった。
 例えば、パーク内の案内図や看板に描かれていたり、人々が持っているグッズのモチーフだったり。
 美味しく堪能した人もいるだろう、パーク内限定スイーツやドリンクにもその姿が。
 そう――それは、言わずもがな。
『皆様、お暑い中、よくぞお越しくださいました。ええ、私が、当パークのマスコットのいかるがでございます』
 ウォータースプラッシュパーク「|SHIOSAI《シオサイ》」のマスコットキャラクター・いかるがくんである。
 ゆるふわな見目ながら、落ち着いた穏やかな雰囲気を醸しつつも、何だか只者ではない空気感。
 キャッチフレーズは『日出ずる海の天子』という、和風な天子の格好をしたマスコットで。獣人階梯でいえば階梯2といった風の、しれっと二足歩行するイルカである。
 だが、そんな謎めいた雰囲気が何故か訪れる人々に愛されていて。
 さらに謎の平安風口調の一方で、実は忍者ではと噂があるミステリアスな存在。
 グリーティングでは神対応であり、ショーや水鉄砲イベントなどではキレッキレな動きを披露するツワモノらしく。
 大きな声では言えないが、誰でもいかるがくんの中の人になれるわけではなく、選ばれし唯一無二の人物が中に入っているという。
 そして、そんな中の人……いや、いかるがくんこそ、今回サイコブレイドに狙われるAnker候補なのだ。
 だがサイコブレイドは、人が周囲にいない時を見計らって、いかるがくんの暗殺に動き出すという。なので周囲に人がいれば、暫くは手を出してこないようだが。
 今回は、焦りをみせたサイコブレイドが仕掛けてきたところを撃退する作戦となる。
 というわけで、いかるがくんの傍にさり気なく位置取り、サイコブレイドの抹殺計画を阻止することも今回の仕事のひとつだ。
 
 だが、いかるがくんは大人気ゆえに、超多忙。
 まずは、パーク内にランダムに出没し、握手や写真撮影に応じるグリーティング。
 そして、時間刻みで組まれたイベントやショーやパレードへの出演。
 この日のイベントは、忍者みたいな素早い動きのいかるがくんと楽しむ「スイカ割り大会」や「水鉄砲大会」がおこなわれるようだ。
 いかるがくんは、スイカ割りや水鉄砲ガチ勢だというが、空気を読んで神対応してくるだろう。
 スイカ割りは、いかに正確に美しくスイカを割れるかを競うもののようで。その後互いを讃え合い、割ったスイカをいかるがくんと一緒に食べるふれあいタイムも設けられている。
 そして水鉄砲大会は、好きなタイプの水鉄砲を選んで、各人が装着した頭の上の風船を割ったり割られたり。時間内に生き残った人には粗品が貰えるらしい。
 これからのイベントは、いずれも誰でも参加できるし。
 いかるがくんと接しなくても、近くで彼を見守る形で、自分達だけで自由に遊んでもらっても構わない。
 そしてショーは、見ごたえのある雅で豪快ないかるがくんダンスステージで、パーク内をゴンドラに乗って巡りつつファンサするパレードも定期的におこなわれる。
 上記のことを1日に何度も、いかるがくんはこなしているという話だから。
 さりげなく一般客を装い、グリーティングやイベントに参加したり、ショーやパレードを鑑賞したりして。
 サイコブレイドに、いかるがくんを襲う隙を与えないようにしてほしい。
 そうすればいずれ焦りをみせ、サイコブレイドも本格的に動きだすだろうから。
 だから、今は。
『おやおや、私はしばらく此方におりますゆえに。そう焦らず、順に全ての皆様と握手をいたしましょう』
 グリーティングやイベントやショーなどをおこなういかるがくんと触れ合ったり、一緒に遊んだり、見守ったりと。
 一般客のフリをして、Anker候補である彼のことを、しっかりと護衛しよう。
 
<マスターより捕捉>
 2章は、サイコブレイドにいかるがくんを抹殺する隙を与えないように、いかるがくんが出演するグリーティングやイベントやショーに参加してください。
 その際、いかるがくんと触れ合うか、それとも声をかけずにそっと見守るかなどは、いかるがくんの近くにいればそれは自由ですので。
 いかるがくんとは接触せず、スイカ割りや水鉄砲を各人楽しんでいただいても全然構いません、ご自由にお好みでどうぞ!
 水鉄砲はごついものから二丁拳銃などだったり、好きなタイプのものを好きな数だけ選べます。
 スイカ割りも好きな形式で楽しんでいただいて構いません。砂に埋められたり埋めたりも全然OKです。
 ショーやパレードも、観客が多ければサイコブレイドはまだ襲ってきませんので、思い思いに鑑賞していただければOKです。
 グリーティングでは、写真撮影や握手やサインなどに快く応じてくれるようです。
 見守る際は、皆様で手分けしておこなうという体ですので、勿論ずっといかるがくんについて回らず大丈夫ですので。
 気になったイベントに絞って楽しみつつ、護衛を兼ねて参加していただければです。
青柳・サホ
雛杜・雛乃(h01217)くんと

「す、すごいないかるがくん」
いかるがくんに関する情報収集として動画サイトに上がっている動画をいくつか見てみる
この着ぐ……じゃない、このフォルムでこの動きはちょっと並のイルカじゃない
しかも、振る舞いは貴公子然としている
「推せるかもしれない」

水鉄砲ね
インクを撃ち合う某大人気ゲームは得意だからね。いけるでしょ
私は二丁拳銃にしよう
遮るものがあればそれを使いながら距離をつめていかるがくんの背後を取ろう
……と思うんだけど、ちょ、ま、速い速い。おかしいおかしい
人の動きじゃない。違う、イルカじゃない。ここ地上なんだけど!?
「推せるわ」

ファンサも紳士的~
帰りにグッズ買ってこ
雛杜・雛乃
青柳・サホ(h01954)と

たくさん遊んでちょっと疲れました。お昼寝したいのです。
「あっ!いかるがくん居ました!!サホー!写真撮ってくださーい!」
ダッシュで抱きつきに行きます。これも護衛のためなのです。本当ですよ。
熊之介がちゃんと見張って……あ、ポーズ取ってますね。写真には写らないのですけど。

次は水鉄砲バトルです。鉄砲は撃ったことないですけど、たぶん大丈夫です。
「あっ!あっ!全然当たらないのです!!」
鉄砲は難しいのですね〜。スタッフの人が別のを持ってきてくれました。これは……バケツですね?これなら簡単そうです!
いきますよー!あ、さっきよりいかるがくんの動きがゆっくりな気がします。隙ありです!!

 思ったよりも刺激的すぎたジェットスライダーを堪能したり、海の家風古民家カフェでスイーツをシェアした後も。
 流れるプールに行ってぷかりと揺蕩ったり、ビッグウェーブの波や渦のぐるぐるに乗ったり飲まれたり。
「たくさん遊んでちょっと疲れました。お昼寝したいのです」 
 レジャープールを存分に満喫……いえ、仕事のためにパーク内を色々巡った雛杜・雛乃(導かれる者・h01217)は、少々おねむな様子。
 だから少しの間、プールサイドの和傘風パラソルの下、茣蓙風プールサイドチェアを確保して。
 青柳・サホ(忘れじの春・h01954)と護霊の熊之介の間で、暫しすややかお昼寝タイム……?
 そんな、ふわぁと欠伸する雛乃の隣のチェアに、サホも身を預けつつ。
 情報収集としていくつか見てみようと、何気なく検索して出てきた動画サイトをチェックしてみれば。
「す、すごいないかるがくん」
 今回の警護対象であるいかるがくんに関する動画を見て、思わず驚愕してしまう。
 見た目は、はんなりゆるキャラマスコットなイルカ。
 だが、何気に二足歩行で歩くその動きには全く隙がなく。
「この着ぐ……じゃない、このフォルムでこの動きはちょっと並のイルカじゃない」
 パーク内のイベントを華麗に無双する姿を捉えたいかるがくん動画は、どれもバズっている。
 そして次のいかるがくん動画も見てみようとした――その時だった。
 今にも寝そうであったはずの雛乃が、ふいに勢いよく立ち上がったかと思えば。
「あっ! いかるがくん居ました!! サホー! 写真撮ってくださーい!」
 噂のいかるがくんを見つけて、ダッシュ!
 そしてすがさず、ぽふんっと飛び込んで、ぎゅうと抱きつきます!
(「これも護衛のためなのです。本当ですよ」)
 そう、このグリーティングも√能力者としてのお仕事、護衛のためです、ええ。
 それに自分と一緒に、しゅばっと熊之介もダッシュしてきているから。
「熊之介がちゃんと見張って……あ、ポーズ取ってますね」
 いかるがくんとお揃いの、雅で夏らしいポーズを決めている熊之介。
 護霊なので、写真には写らないのですけれど……がぅ、と何気に楽しそうなので良し!
 そしてサホは、言われた通りにポーズを取る雛乃へとカメラを向けるのだけれど。
「お嬢さんも折角ですので、ご一緒にいかがでしょうか。よろしければ、此方の者がかわりにシャッターを切ります故に」
 スマートな動きでスタッフをさっと促しつつ、サホも一緒にと、ヒレで手招くいかるがくん。
 その動きは先程動画で見たように、並のイルカのものではないし。
(「しかも、振る舞いは貴公子然としている」)
 雅な印象の所作は流石、日出ずる海の天子というキャッチフレーズも頷けるものだ。
 それから、ぱしゃりと写真を撮ってもらって、画像を確認しながらも。
 サホは改めて、こう紡がずにはいられないのであった。
「推せるかもしれない」
 というわけで、グリーティングの際に、いかるがくんにも誘われたことだし。
「次は水鉄砲バトルです」
 雛乃とサホが次に参加してみるのは、水鉄砲バトル!
「水鉄砲ね。インクを撃ち合う某大人気ゲームは得意だからね。いけるでしょ」
「鉄砲は撃ったことないですけど、たぶん大丈夫です」
「私は二丁拳銃にしよう」
 しゃきんっとそれぞれ選んだ水鉄砲を手にすれば、バトルスタート!
 勿論、雛乃が狙うのは、いかるがくん……なのだけれど。
「あっ! あっ! 全然当たらないのです!!」
 ぴゅぴゅっと発射させた水は、ことごとく明後日の方向へ。
 そして……鉄砲は難しいのですね〜、なんて小首を傾けていれば。
 気を利かせてスタッフが雛乃へと持ってきてくれたのは、別の得物。
 何気に熊之介ガードで他の人が撃ってくる水を防いでもらいながらも、雛乃は満を持してそれを手に取る。
「これは……バケツですね? これなら簡単そうです!」
 そしてサホも、遮蔽物を巧みに利用し使いながら距離をつめて。
「いきますよー! あ、さっきよりいかるがくんの動きがゆっくりな気がします。隙ありです!!」
「今だね、雛くん。挟み撃ちしよっか」
 二丁拳銃を手に、すかさずいかるがくんの背後を取れば――バケツを掲げる雛乃と挟み撃ち!
 いかるがくんをばっちり捉えた……かと、思いきや。
「えっ!? あっ! やっぱり全然当たらないのです!!」
「ちょ、ま、速い速い。おかしいおかしい。ここ地上なんだけど!?」
 ひらりと泳ぐかの様に水を躱した身のこなしに、サホは雛乃と共に驚愕する。
 ……人の動きじゃない。違う、イルカじゃない、と。
 そしてやはり、改めてこう口にするのだった。
「推せるわ」
 それから白熱した水鉄砲バトルが終われば。
 再びしれっと抱きつく雛乃と健闘を讃え合う、そんないかるがくんの対応を見ながら。
(「ファンサも紳士的~」)
 ぱしゃりとその様子にシャッターを切りつつ、サホは思うのだった――帰りにグッズ買ってこ、って。
🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​ 大成功

神代・京介
希海 (h00017)と参加

二人で水鉄砲大会に参加。協力して生き残りを目指す。
俺はハンドガンタイプの水鉄砲を二丁装備。
背中を希海に預け、正面に見える相手に水鉄砲を撃っていく。
「希海、俺の背中は預けるぜ。俺達のコンビネーションを見せつけてやろう!」
障害物の利用と、能力者としての身体能力を活かして他の人からの攻撃を躱しながら、的確に風船を割っていく。
希海が狙われて避けられ無さそうな時は身を呈して守る。
制限時間内に2人とも生き残れたら、ハイタッチをして喜びあう。
「なんとか生き残れたな!ナイスファイト希海
雨深・希海
京介(h03096)さんと参加

水鉄砲大会に参加するよ
ぼくは普通の両手持ちの水鉄砲を使う
ポンプ式で、水圧を上げて勢いよく撃てる奴にしよう

射撃は出来るけど銃は使わないからうまく当てられるかな
でも、その分当たらないようにすればいいんだよね

京介さんと背中合わせで銃を構える
「うん、京介さん、まかせて」
相手が撃ってきたら風船に当たらないように避けていく
京介さんの視界外の相手が撃ってきそうなら、声をかけていくよ
「京介さん、右」

「うわ、いかるがくん早い」
全力で楽しみながらも、いかるが君のことを見守ることは忘れないよ
制限時間内まで生き残れたらハイタッチだね
「いえーい、やったね」

粗品はなんだろう。楽しみだね。

 たかが水鉄砲、されど水鉄砲。
 煌めく夏の太陽の下で行われるのは、激しい水飛沫が上がる負けられない戦い。
 これから始まるのはそう、水鉄砲大会!
 そして参加するならば、時間まで脱落せずにふたりで生き残りを目指す、と。
 神代・京介(くたびれた兵士・h03096)が真剣な表情でまず視線を巡らせるのは、様々な種類の水鉄砲たち。
 得物選びから、すでに戦いは始まっているのだ。生き残るためにはとても重要な要素だから。
 故にしっかりと、雨深・希海(星繋ぐ剣・h00017)と一緒に並んで、どの水鉄砲にするかを吟味して。
「俺はハンドガンタイプの水鉄砲を二丁装備するか」
「ぼくはこの、普通の両手持ちのポンプ式にしようかな。水圧を上げて勢いよく撃てる奴」
 それぞれ選んだ得物を手にすれば、希海はぴゅぴゅっと試し撃ちしてみながら。
(「射撃は出来るけど銃は使わないからうまく当てられるかな」)
 そう小さく首を傾けるも、頭の上にすちゃっと風船をつければ。
 この大会のルールを思い返しつつ、紡ぐ。
「でも、その分当たらないようにすればいいんだよね」
 そう……とにかく時間内に自分の風船が割られなければ、勝ちなのだから。
 京介と顔を見合わせ頷きあった後、共にいざ、戦いの舞台へ。
「希海、俺の背中は預けるぜ。俺達のコンビネーションを見せつけてやろう!」
「うん、京介さん、まかせて」
 気合も十分入れば、開戦の合図とともに地を蹴り、イベント会場を駆けて。
 背中を合わせた京介が正面に見える相手へと水鉄砲を撃っていく中、狙ってくる相手の水撃をひらり避けては風船を守るべく立ち回る希海。
 そして巧みに障害物を利用し、能力者としての身体能力を活かしながらも。
「京介さん、右」 
 視界外からの攻撃も、背中を預けたお互い同士で確りと共有し合うから。
 彼女の声に従って、向けられた水を確りと躱しながらも的確に風船を割っていく京介。
 そして逆に彼女が狙われていることに気づけば勿論、身を呈して守るつもりだ。
 とはいえ、自分達もそうであるように、何とか生き残ろうと参加者は皆真剣で。
 水鉄砲ガチ勢も多いようで、激しく水飛沫が上がっているけれど。
 風船を割られないように京介と連携し合い、水鉄砲大会を全力で楽しみながらも、希海は忘れていない。
「うわ、いかるがくん早い」
 自分へと攻撃の矛先が向くように引きつけ、素早く立ち回る神対応しているイルカ……いかるがくんのことを見守る任務は。
 そして撃ち出される水を回避しつつ相手を翻弄しながら、ポンプ式水鉄砲からの激しい水圧の一撃を希海がお見舞いすれば。
 すかさず京介も二丁水鉄砲を駆使して、向かってくる他の参加者の風船を次々と割っていく。
 そんな息が合った連携をふたりで取りながら、キラキラした飛沫が上がる戦場を目一杯駆けていれば。
「なんとか生き残れたな! ナイスファイト希海」
「いえーい、やったね」
 おもむろに再び会場内に響いたのはそう、水鉄砲バトル終了の合図。
 びしょ濡れにはなったけれど、ひやり涼しくて楽しくて。
 何より、見事風船も守れて、無事にふたりとも生き残れたから――互いの手を掲げて、ハイタッチ!
 ふたりで喜び合いながらも、希海は表情こそあまり変わらないけれど。
「粗品はなんだろう」
「いかるがくんが手渡ししてくれるようだ。希海、列に並ぼう」
 京介の言葉ににこくりと頷いて、内心わくわく……楽しみだね、って。
 いかるがくんから直々に景品を貰うべく、彼と一緒に満を持して、勝者の列へ。
🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​ 大成功

雪願・リューリア
【雪風】
いかるがくんはとても忙しそうだ。
マスコットキャラというのも大変なのだな。
忙しそうにしている間はサイコブレイドも
手は出せないだろうけど休憩時間等の合間を
狙って来るかもしれないし常に注意しておくべきだな。
叶と交代でさりげなく見張っておくとしよう。
でもただ見張るだけなのも叶にも悪いし、
この機会にスイカ割りも体験したい。
並行してスイカの準備も進めておくぞ。
一度目隠してスイカを割ってみたかったのだ。
√能力者なら楽勝…と思っていたよりも難しいのだな。
叶もちゃんとアドバイスして欲しいぞ。
雑念は捨てて意識を集中せねば…ひゃっ、何か触られたぞ!
割ったスイカは2人で美味しく食べさせてもらうぞ。

アドリブ歓迎
風渡・叶
【雪風】
人気マスコットは大変ですわね。
(リューちゃんのほっぺをぷにぷにしながら)
サイコブレイドもしばらくは大人しくしているようですが、
いつ気が変わって襲って来るか分かりませんし、
気を抜くのもほどほどにしないといけませんわね。
ただ交代で見張るだけなのも不自然ですし、
リューちゃんの提案通りスイカ割りをやってきましょう。
もちろんリューちゃんが割る役目ですわ。
簡単に終わってしまうのも勿体ないですし、
少し意地悪してくなってしまいますわね。
集中している間は無防備ですし、
後ろから触って驚かせてみたくもなってしまいますわ。
割れたスイカは一緒に食べましょう。
頑張ったリューちゃんが多めにですわね。

アドリブ歓迎

 グリーティングにイベントに、ショーやパレードまで。
 それを一日に何回もこなしているという、パークの人気者。
 そんな人に囲まれている姿を見守りながらも、雪願・リューリア(願い届けし者・h01522)は改めて思う。
「いかるがくんはとても忙しそうだ。マスコットキャラというのも大変なのだな」
「人気マスコットは大変ですわね」
 頷く風渡・叶(明るく友達想いのお嬢様・h02930)に、ほっぺをぷにぷにされながら。
 でもいかるがくんが忙しいのは、自分達にとっては好都合だ。
 何せ今回此処に来た目的は、サイコブレイドに狙われているという、いかるがくんの護衛で。
 いかるがくんの周囲に人がたくさんいる時は、サイコブレイドも暫くは手は出してこないとのことだから。
 とはいえ、叶とリューリアは引き続き、グリーティングをしているその姿を見遣りながらも。
「サイコブレイドもしばらくは大人しくしているようですが、いつ気が変わって襲って来るか分かりませんし、気を抜くのもほどほどにしないといけませんわね」
「忙しそうにしている間は、サイコブレイドも手は出せないだろうけど。休憩時間等の合間を狙って来るかもしれないし、常に注意しておくべきだな」
 しっかりとふたり交代で、さりげなくいかるがくんの周囲を見張っておくことにする。
 ……とはいっても。
(「でもただ見張るだけなのも叶にも悪いし」)
 そう思ったリューリアは、並行して進めておいたのだ。
「この機会にスイカ割りも体験したい」
 どどんと丸ごとひとつ、割り甲斐も食べ甲斐もありそうな、立派なスイカの準備を。
 そんな提案を聞けば、叶もリューリアへと頷いて返して。
「ただ交代で見張るだけなのも不自然ですし、リューちゃんの提案通りスイカ割りをやってきましょう」
「一度目隠してスイカを割ってみたかったのだ」
 挑戦してみるのはそう、スイカ割り!
 そして勿論。
「リューちゃんが割る役目ですわ」
 目隠ししてスイカを割るのは、リューリアの担当です!
 というわけで――早速目隠しをして、数回ぐるぐる。
「√能力者なら楽勝……と思っていたよりも難しいのだな」
 ……叶もちゃんとアドバイスして欲しいぞ、と。
 そう生真面目に紡ぎ、少々覚束ない足元ながらも、スイカを割るべく集中しているリューリアを見れば。
(「簡単に終わってしまうのも勿体ないですし、少し意地悪したくなってしまいますわね」)
 ……集中している間は無防備ですし、なんて。
 叶にむくりと湧くのは、ちょっとした悪戯心。
 そして後ろから、そうっと手を伸ばして。
「雑念は捨てて意識を集中せねば……ひゃっ、何か触られたぞ!」
 不意打ちで触ってみたのは、リューリアを驚かせてみたくなっちゃったから。
 それから彼女の大きな反応に笑みながらも、きちんと今度はスイカにも導くよう声をかけて。
「もう少しだけ右に……リューちゃん、そこですわ」
「! ここか」
 その声と同時にリューリアが振り下ろした棒が、スイカにヒット!
 見ていたいかるがくんも拍手するほど、ぱかんっと無事に、しっかり割れました。
 そして勿論、共同作業で見事割ったスイカは。
「ふたりで美味しく食べさせてもらおう」
「頑張ったリューちゃんが多めにですわね」
 しゃりしゃりはむり、一緒に美味しくいただきます!
🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​ 大成功

乙女椿・天馬
【鮫楽】
あれっ…鮫咬?
鮫咬どこいった~!?
さっきまでそこにいたのに…一番はげしいやつが楽しくてもう一回いったのかな?
よし俺ももっかいいってこよ~!

わ~!!たのしっ!
でも鮫咬いなかったな~
先に滑り終わったとか?もうちょい探してみるか!

あっ、いかるがくん!
そっか、水鉄砲大会か!俺も参加しよ!
まだ間に合いそうだし…一緒に遊んでたら西湖ブレイドもよってこれねーだろうし!
いかるがくん、勝負だ~!
カッコイイから二丁拳銃にしよ!右でダメでも左で仕留める!!

わ!いかるがくんつよ!
すばしっこい! ね、ねらいがさだまんねぇ…!
ここだっ! あっ、いない!
うわっ! わ~! やられた~!
いかるがくんありがと~!
鮫咬・レケ
【鮫楽】
……よし、いったな
あいつにずっとつきあってるとか無理すぎ~
おれはかえる
……こーいしつどっちだ?
……あっ、そもそも鍵とか、あいつがもってるじゃん!!
一緒のロッカーでいいよな!って全部、まとめて…!

くそ~、いろいろおわるまでのんびりすごそ
は~どっかひとめにつかなくてゆっくりできるところ~
あ、いるかの……なんだっけ~
いかるがくんか~ おこまり? めちゃくちゃこまってる~
なんかかくれがてきなゆっくりできるとこない~?
ある?

すご、ものかげで、でもまわりは見える木のかげ
しかも売店ちかい~
いかるがくんさんきゅ~!

おれはゆっくり…みずでっぽー大会みてよ~
いかるがくんがんば~
…うわ、いるし…!

 結局、はんなりも紫電も落雷も、巨大スライダーの全てのコースに付き合わされて。
 これでもう自分のことは放っておいて欲しいと……言ったところで、何故か全く通用しないことは、鮫咬・レケ(悪辣僥倖・h05154)には分かっていたから。
 そうなれば、取る手段はこれである。
「あれっ……鮫咬? 鮫咬どこいった~!?」
 やたらキラキラした瞳できょろり周囲を見回していた乙女椿・天馬(独楽の付喪神・h02436)の意識が自分から逸れた隙をついて、ずらかるしかない。
 そしてさっとすかさず身を隠せば、不思議そうにきょとり。
「さっきまでそこにいたのに……一番はげしいやつが楽しくてもう一回いったのかな?」
 ……よし俺ももっかいいってこよ~! なんて。
 相変わらずひとり楽しそうな天馬の様子に、精神的な疲労を感じながらも。
「……よし、いったな。あいつにずっとつきあってるとか無理すぎ~」
 首を傾けながらも再びスライダーを滑りに行った天馬を見送れば。
 レケは逆方向へと早足で歩き出す――おれはかえる、と。
 だがふと、その足がぴたりと止まって。
「……こーいしつどっちだ?」
 近くに館内案内図でその場所はすぐにわかったものの、刹那、ハッと気づく。
「……あっ、そもそも鍵とか、あいつがもってるじゃん!!」
 たとえ更衣室に辿り着いたところで、帰れないという事実を。
 そう、最初からずっとレケのテンションは低すぎて、もう面倒臭くて。
「一緒のロッカーでいいよな! って全部、まとめて……!」
 一緒のロッカーを使おうという天馬の提案に、どうでもいい~なんて思考を放棄して適当に返事をしたことが、ここへきて仇になってしまったのだ。
 そんな現状に、ますます憂鬱になりながらも。
 とりあえずレケは、スライダーからは離れることにする。
 思考が全く理解できないけれど、これはわかるから。
「わ~!! たのしっ!」
 キャッキャと再びスライダーへと足を向けた天馬がそろそろ滑り終わるということと。
「でも鮫咬いなかったな~。先に滑り終わったとか? もうちょい探してみるか!」
 天馬がまた自分を探すだろうことを。
 だから、パークを脱出できない状態で今、レケができることといえば。
「くそ~、いろいろおわるまでのんびりすごそ」
 ……は~どっかひとめにつかなくてゆっくりできるところ~、と。
 天馬に決して見つからない場所で、終わるまでやり過ごすしかない。
 というわけで、パーク内を見回してみたレケであるが……その海色の瞳にふいに映ったのは。
「あ、いるかの……なんだっけ~。いかるがくんか~」
 パーク内を移動中の、マスコットキャラ・イルカのいかるがくんであった。
 そんなレケの声に、いかるがくんはすかさず気づいて。
「いかにも。私は、当パークのマスコット・いかるがでございます。何やらお困りのご様子、いかがなされましたか?」
「おこまり? めちゃくちゃこまってる~。なんかかくれがてきなゆっくりできるとこない~?」
「ええ、勿論ございますよ」
「ある?」
「はい、此方などいかがでございましょう」
 レケが案内されたのは、完璧な場所であった。
「すご、ものかげで、でもまわりは見える木のかげ。しかも売店ちかい~」
 此処ならば天馬に見つかることなく、しかも快適に過ごせそうだから。
「いかるがくんさんきゅ~!」
「私はこれから水鉄砲大会に参加いたしますので。よろしければご観戦くださいませ」
 丁寧ながらも多忙ないかるがくんを見送りつつ、満足気にビーチチェアに腰掛けるレケ。
 そしてレケとわかれて、イベント会場にいかるがくんが差し掛かったところで。
「あっ、いかるがくん!」
「これから水鉄砲大会が催されますが、ご一緒にいかがでございましょうか」
「そっか、水鉄砲大会か! 俺も参加しよ!」
 天馬に声をかけられ、水鉄砲大会のお誘いも抜かりない。
 天馬もいかるがくんのお誘いに、うきうき頷いてから。
(「まだ間に合いそうだし……一緒に遊んでたらサイコブレイドもよってこれねーだろうし!」)
 いかるがくんを守るためにも、水鉄砲大会に参戦です!
 というわけではじまった、水鉄砲大会であるが。
「おれはゆっくり……みずでっぽー大会みてよ~」
 ……いかるがくんがんば~、なんて余裕な様子でイベント会場を眺めていたレケであるが。
「いかるがくん、勝負だ~!」
「……うわ、いるし……!」
 張り切る天馬の姿を見つければ、反射的に物陰に隠れてしまう。
 だが勿論、当の天馬はレケには気付くことなく。
「カッコイイから二丁拳銃にしよ! 右でダメでも左で仕留める!!」
 しゃきんと構えるは、水鉄砲二丁!
 これでいかるがくんの風船をびしびしっと撃ち抜く……なんて、思っていたのだけれど。
「わ! いかるがくんつよ! すばしっこい! ね、ねらいがさだまんねぇ……!」
 先程までの優雅な佇まいからは想像できないほど、素早いいかるがくんを捉えられなくて。
「ここだっ! あっ、いない!」
「私はこちらでございますよ」
 そう背後から聞こえた声に振り向けば――ぶしゅっ!
 振り返りざまの顔面に、いかるがくんの放った水撃が命中!
「うわっ! わ~! やられた~!」
 思わずそう声を上げた天馬だけれど。
「ふふ、しかし貴方様の風船は割れてはおりませぬよ」
 割れたら脱落になる風船を避けて撃ってくれた神対応に、天馬は笑んで返す。
 再び二丁拳銃をしゅばっと張り切って構えつつ……いかるがくんありがと~! って。
🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​ 大成功

獅猩鴉馬・かろん
「いかるが? いるかが? いるるか?」
口に出している内にマスコットの名前がよくわからなくなったようです。
何度も繰り返しながらどれが正解だったか思い出そうとがんばっています。
側にある案内図でも見れば書いてあるのですが、そんなこと思いつきもしていないようです。大神があたたかく見守っています。

「おこさまだからてかげんしてくれるとおもう!」
と言って、かろんは水鉄砲イベントに参加しました。
貸し出されたでっかい水鉄砲を手に、気合十分で挑みます。
「てやー!」
「たまとったらー!」
「おうじょうせいやー!」
なんて物騒なことを叫びながら遊んで、満面の笑みです。
監視や護衛はちゃんと大神がやっていました。えらい。

 勿論、イルカは知っている……どころか、眷属にもいるから。
 獅猩鴉馬・かろん(大神憑き・h02154)にとって、馴染み深い生き物なのだけれど。
 でもむしろ、イルカを知っているからこそ。
「いかるが? いるかが? いるるか?」
 口に出している内に、このパークのマスコットの名前がよくわからなくなった模様。
 そんな、いかるがだか、いるかがだか、いるるかか……そういう感じの名前のそのキャラは、ただのパークのマスコットキャラというだけでなく。
 今回のお仕事で、サイコブレイドからも守るべき存在のAnker候補でもあるのだ。
 というわけでかろんは頑張っていた。
 いかるが、いるかが、いるるか……そう何度も繰り返しながらも、どれが正解だったか思い出そうと。
 いや、すぐ側にある案内図は、いかるがくんのイラスト付き。
 しかも「いかるがくん」とちゃんと名前まで書いてあるのだが……かろんはそんなこと、思いつきもしていないようで。
 首を傾げながらも一生懸命なその姿に、大神も尻尾をゆらゆら、あたたかくほっこりと見守っている。
 でもそんなことを考えていれば、名前がよくわからなくなった本人が参加する水鉄砲大会がはじまることを耳にして。
 早速向かっれみれば、ちゃっかりエントリー。
「おこさまだからてかげんしてくれるとおもう!」
 とか言いつつ、かろんはしゃきんっと貸し出されたでっかい水鉄砲を手に、気合充分。
 イベントに張り切って挑みます!
 というわけで。
「てやー!」
 開戦の合図が響けばすかさず、しゅばばっと。
「たまとったらー!」
 積極的に、他の参加者の風船目掛けて、でっかい水鉄砲を連射!
「おうじょうせいやー!」
 なんて、叫んでいることはちょっぴり物騒な気もするけれど。
 でも、キャッキャと全力で遊ぶその顔には、キラキラ満面の笑みが。
 いえ……勿論、いかるがくんの護衛の仕事も忘れてなどいません!
 目一杯水鉄砲勝負を楽しむかろんの姿を微笑まし気に見守りつつも、ばっちりと。
 大神が抜かりなく、いかるがくんの監視や護衛はちゃんとやっているのです、えらい。
🔵​🔵​🔵​ 大成功

第3章 ボス戦 『破蛇麻呂』


POW 滅びたもれ
【炸裂閃光蹴鞠 】による牽制、【地面から伸びる骸の腕】による捕縛、【回転蛇腹笏(光る! 鳴る! 回る!)】による強撃の連続攻撃を与える。
SPD 集いたもれ
【下僕の蓄光色に発光するがしゃどくろ達 】と完全融合し、【巨大化し強化された餓者断頭笏】による攻撃+空間引き寄せ能力を得る。また、シナリオで獲得した🔵と同回数まで、死後即座に蘇生する。
WIZ 光りたもれ
指定地点から半径レベルm内を、威力100分の1の【被弾対象に発光を付与する式神群『破蛇魔』】で300回攻撃する。
イラスト 草間たかと
√マスクド・ヒーロー 普通11 🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​

 いつかはひとりになるタイミングがあるだろうと、そう踏んでいたのに。
『襲撃する隙がない、だと……』
 邪悪であろうとする迷いからか、暗殺の標的であるAnker候補だけを狙うつもりだったようだが。
 サイコブレイドにとって大きな誤算となったのは、いかるがくんの人気と忙しさ。
 さらに、√能力者やAnkerの皆がいかるがくんの傍にいたため、いかるがくんがひとりになる状況が生まれなかったのだ。
 けれど、サイコブレイドはいまだ、いかるがくん暗殺の目的を諦めてはいない。
 とはいえ色々な葛藤からか、抹殺を強行することも躊躇しているようであるので。
『……この剣・サイコブレイドを使って、Anker候補を抹殺しろ』
 手に持っている剣――サイコブレイドを、配下である『|破蛇麻呂《いしかわのへびまろ》』に手渡し、暗殺の命を言い渡せば。
『おお、これは有難き……! 大いなる力が漲るでおじゃる!』
 刹那、剣を受け取った破蛇麻呂から漆黒の触手が生え、潜在能力が開放される。
 破蛇麻呂は√妖怪百鬼夜行から流れ着いた元古妖であり、上品な京言葉で茶目気ある振る舞いを見せる、子供好きなのだというが。
『麿は童が好きでおじゃる。故に、子を誑かしている、いかるがとか申す面妖な海獣が、そもそも気に食わないのでおじゃる』
 故に、八つ裂きにして遊んでやるでおじゃるよ――そう改造で得た光学兵器を構えてわらう。
 そう、破蛇麻呂の本性は残忍で周到。
 改造で得た光学兵器で敵を殲滅し骸を操る呪術で殺めた者を下僕に変えるのだという。
 それに加えて、与えられた剣・サイコブレイドの力により、本来の能力に加えて、漆黒の触手を得てパワーアップしている。
 そして、周囲に人がいる状況でいかるがくんを抹殺することを避ける、元々の刺客であるサイコブレイドとは違い、嬉々として。
「……! なっ、これは」
『くふふ、麿とも遊んで欲しいのでおじゃる』
 漆黒の触手を飛ばし、√を越えて、いかるがくんをプールサイドの壁に縛り付けてしまったのだ。
 さすがの只者ではない感すごいいかるがくんも、やはりAnker候補、別√からの触手は避けられなかったようで。
 パークに姿を現した破蛇麻呂は命令通り、いかるがくんを抹殺……せんとするも。
『! 何奴でおじゃるか!?』
 そうはさせまいと破蛇麻呂の前に立ちはだかるのは勿論、敵が動きをみせるまで潜んでいた√能力者達。
 怪人からいかるがくんを守り、そして触手から彼を開放しつつも戦わねばならないというわけだ。
 幸い、パークの閉園時間も目前であり、一般客の姿は周囲には少ない。
 いかるがくんと写真撮影をしていた一般人グループも、急に起こった騒ぎに驚いて、慌てて逃げだしたようだ。
 いかるがくんも触手から解放されれば、戦闘の邪魔になるような行動はとらないから。
 もしいれば逃げ遅れた一般人のフォロー、壁に貼り付けられたいかるがくんの解放。
 そして破蛇麻呂を倒し、いかるがくん暗殺計画を打破して。
 このAnker抹殺事件を終わらせるべく、√能力者達は満を持して身構えるのだった。
鮫咬・レケ
【鮫楽】
あ~?
あー…そいえばなんかでるっていってたっけ~
キャラ濃いな~、まー、まかせとけばだいじょうぶか~
あ、ソーダフロートうま
ってみつかったし
おれはどこにもいってねーよ、おまえがいなくなったんだろ~
ソーダフロートはやらない(さっと飲む
えっ、いかるがくん?
あ~…

しかたない…
しょくしゅ~うねうねしてるからさわりたくねーかも~
でもほっとくわけにもいかねーし…
いかるがくんだいじょーぶ~? だいじょうぶじゃないか~
もーちょいまってて~

なんかあいつみたいでむかつくけど~めす~
これで切れば何とかなるだろ~
いかるがくん、うごくなよ~
てもとがくるうかも~なんていいつつ、動じねーなー
やっぱただものじゃない…
乙女椿・天馬
【鮫楽】
あっ、鮫咬いるじゃん! どこいってたんだよ~!
ってなんかいろんなもんもってる…あ、そのソーダフロート美味そう!
じゃなかった!
俺ちょっといってくる! いかるがくんの事よろしくな!

麿野郎!俺と遊ぼうぜ!
いかるがくんが気に入らないっていうけど…いかるがくんはなー!
めちゃくちゃいいやつだしかっこいいしすごいんだぞー! それ嫉妬だろー!
俺も独楽だから、子供は遊び相手って感じで好き
でも麿野郎は本当に大切に大事にする…って思えないんだよな

麿野郎を独楽みたいに転がしてやろ!
触手に気を付けてその懐に
転がして、縛ってついでに一発!

いかるがくんの暗殺なんかさせねーよ!
お前のほうがさっさと退場しな!

 本日のパーク内のイベントはもう全て終わって、閉園時間のはずなのだけれど。
 今日の連れであり、ある意味天敵である乙女椿・天馬(独楽の付喪神・h02436)をまんまとやり過ごしてのんびりしていた鮫咬・レケ(悪辣僥倖・h05154)は、何だかやけに騒がしい周囲に気付いて。
「あ~? あー……そいえばなんかでるっていってたっけ~」
『くふふ、麿とも遊んで欲しいのでおじゃる』
 キャラ濃いな~なんて、現れた破蛇麻呂を見遣るも。
「まー、まかせとけばだいじょうぶか~。あ、ソーダフロートうま」
 他の皆に任せて、引き続きのんびりソーダフロートをうまうま~と味わっていれば。
「あっ、鮫咬いるじゃん!」
「ってみつかったし」
 ……どこいってたんだよ~! 探したんだぞー! なんて。
 相変わらずぐいぐいな天馬の高いテンションと無邪気さに引きつつも。
「おれはどこにもいってねーよ、おまえがいなくなったんだろ~」
「ってなんかいろんなもんもってる……あ、そのソーダフロート美味そう!」
「ソーダフロートはやらない」
 すかさずソーダフロートは、さっと飲んじゃいます!
 そんな一気飲みするレケに、俺も飲みたい! なんて一瞬瞳を輝かせるも……じゃなかった! って。
「俺ちょっといってくる! いかるがくんの事よろしくな!」
「えっ、いかるがくん?」
 しゅたっと天馬が向かう先を見れば、レケは、あ~……と声を漏らす。
 そこには、破蛇麻呂の触手によって壁に貼り付けられた、いかるがくんの姿が。
 敵はキャラが濃くて面倒そうだし、かといって天馬と一緒に戦う気なんて毛頭ないし、でもいかるがくんには一応世話になったから。
 レケは、しかたない……と重い腰を上げて。
「しょくしゅ~うねうねしてるからさわりたくねーかも~。でもほっとくわけにもいかねーし……」
 気乗りはしないものの、一応いかるがくんの元へ。
 そして、レケにいかるがくんのことは任せて。
「麿野郎! 俺と遊ぼうぜ!」
『誰が麿野郎でおじゃるか! 麿は破蛇麻呂でおじゃるぞ!』
 いかるがくんを暗殺しようとする敵の前に立ちはだかる天馬だけれど。
「やっぱり麿野郎じゃん!」
『キーッ! 麿は、麿野郎じゃないって言ってるでおじゃる!』
 ぷんすかする麿野郎こと破蛇麻呂と天馬のやりとりに、思わず肩を竦めるレケ。
「あいつ、人の話きかないからな~。麿野郎、きのどく~」
 そしてそんなレケの様子にも気付かずに、びしっ! と。
「いかるがくんが気に入らないっていうけど……いかるがくんはなー! めちゃくちゃいいやつだしかっこいいしすごいんだぞー! それ嫉妬だろー!」
「な、こ、この麿があの海獣に嫉妬など、するわけないおじゃる!」
「ほらこれ! いかるがくんはなー! 水鉄砲大会の景品で、ピンバッジだってくれたんだぞー!」
 ますますおこになっている麿野郎に天馬が見せるのは、水鉄砲大会の景品のいかるがくんピンバッジ! ちなみに非売品です。
 そして改めて目の前の麿野郎を見て、思うから。
(「俺も独楽だから、子供は遊び相手って感じで好き」)
 でも麿野郎は本当に大切に大事にする……って思えないんだよな、って。
 すぐにぷんぷんするその態度を見れば、一緒に独楽で仲良く遊んだりとかはできそうにないし。
 何より、いかるがくんを暗殺しにきた輩を放ってなどおけない。
 そしてレケも、いかるがくんのところへと辿り着いて。
「いかるがくんだいじょーぶ~? だいじょうぶじゃないか~」
 うねうね触手はやはり触りたくはないけれど……もーちょいまってて~、って。
「これで切れば何とかなるだろ~」
 ……なんかあいつみたいでむかつくけど~めす~、って。
 なるべくうねうねに触らないようにしながらも。
 誰かをちょっぴり思わせるような手にしたメスで、触手を切り落とし始めれば。
「いかるがくん、うごくなよ~」
「ええ、心得ておりますゆえに。感謝いたしますね」
 ……てもとがくるうかも~、なんてちょっと茶化して言ってみたりもしたけれど。
「ふふ、貴方様方ほどの手練れ、そのようなことはございませんでしょう」
 捕まっているにもかかわらず余裕なその所作に、動じねーなーと。
 レケはそんないかるがくんを見ながらも、思うのだった。やっぱただものじゃない……なんて。
 そしてレケがいかるがくんを助けている間に。
 ぷんすかする破蛇麻呂が、炸裂閃光蹴鞠や地面から伸びる骸の腕で牽制や捕縛を仕掛けてきて。
「滅びたもれ!」
 光る、鳴る、回る! そんな回転蛇腹笏で攻撃してくるけれど。
 回転なら、独楽である天馬の方がお手の物であるし。
 そんなに回したいのならば。
「麿野郎を独楽みたいに転がしてやろ!」
『……!』
 サイコブレイドが授けた触手に気を付けて、その懐にすかさず潜り込めば。
 刹那くるんと転がして、独楽の紐テクでぎゅっと縛って、ついでに拳で一発!
『なっ!? ふぎゃっ!』
 情けない声を上げる麿野郎に、天馬は改めて言い放つ。
「いかるがくんの暗殺なんかさせねーよ!」
 ――お前のほうがさっさと退場しな! って。
🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​ 大成功

雪願・リューリア
ようやく我の本領発揮だな。
叶は他の人達の避難活動に回ってもらっているから
存分にサイコブレイドと戦わせてもらおう。
まずは波動弾で牽制しつつ、いかるがくんの救助を優先しよう。
我が直接助けに向かうと反撃に巻き込まれてしまうかもしれないから、
サイキック・ファミリアに救助に向かわせるぞ。
ドローン射撃で触手を破壊していかるがくんには
自力で避難してもらえればだな。
相手もそれを阻止して来るだろうから、
我も攻撃に専念して、倒しにかからせてもらおう。
遊びたいのなら我が相手をさせてもらおう。
といっても捕まるつもりはないぞ。
動き回って光の指定地点から離れながら、
反撃して確実に追い込んでいこう。

アドリブ歓迎

 パークも閉園時間を迎え、人々も出口へと向かう頃。
 雪願・リューリア(願い届けし者・h01522)はいまだ、パーク内に留まっている。
 それは、これから起こることを知っているから。
 そしてここを訪れた目的である、√能力者としての最後のひと仕事に取り掛かる。
「ようやく我の本領発揮だな」
 星詠みされた通りに、Anker候補であるいかるがくんを抹殺しようと現れた敵―― 『破蛇麻呂』の姿を確認して。
 先程まで共に行動していた叶には、他の人達の避難活動に回ってもらっているから。
(「存分にサイコブレイドと戦わせてもらおう」)
 サイコブレイドの配下であり、その剣の力を受けているという敵へと相対する。
 けれど、そんな破蛇麻呂の触手によって、壁に張り付けられ捕えられてしまったいかるがくん。
 √能力者の仲間もいかるがくんの救出に向かっているようではあるが、彼を暗殺させないことが最重要だから。
 リューリアもまずは波動弾で牽制しつつ、いかるがくんの救助を優先。
 でも、自分が直接助けに向かうと反撃に巻き込まれてしまうかもしれないと考えて、サイキック・ファミリアを救助に向かわせる。
 ドローン射撃で触手を破壊し、解放されたいかるがくんに自力で避難してもらえればと。
 だが、当然ながらも。
『あの気にくわぬ海獣をようやく捕えたのでおじゃる、邪魔はさせないでおじゃるよ!』
 それを阻止して来る破蛇麻呂の行動も、想定済。
 いかるがくんの救出は、仲間やサイキック・ファミリアに任せて。
「遊びたいのなら我が相手をさせてもらおう」
 ……我も攻撃に専念して、倒しにかからせてもらおう、と。
 霊能波と電撃の力が込められた無数の弾丸をお見舞いしてやるリューリア。
 でも勿論、遊び相手になるとは言ったが。
「といっても捕まるつもりはないぞ」
 改造で得た光学兵器、発光を付与する式神群『破蛇魔』で反撃してくる破蛇麻呂の動きを見極めながらも。
 光の指定地点から離れ、戦場を動き回るように立ち回りつつ。
『……!、くぅっ!』
 反撃の波動弾を再び繰り出しては、確実にリューリアは破蛇麻呂を追い込んでいく。
 ――我の攻撃はここからでも届く、と。
🔵​🔵​🔵​ 大成功

青柳・サホ
雛杜・雛乃(h01217)くんと

「そろそろ来ると思ってたよ」
先ずはいかるがくんの救出を優先したい
いかるがくんがまだ捕まっているようなら
距離を取って『水鏡』で『破蛇麻呂』を捉えて弾丸を撃ちこむ
怯んだら雛くんにお願いしていかるがくんの救出に向かってもらう

『破蛇麻呂』からは距離を取って近づかれないように『水鏡』を軸にして戦う
近づかれたら【オーラ防御】で防ぎつつ、隙があるようならカウンターを狙おうか

折角の楽しい休日を邪魔するなんて無粋過ぎる
「お公家さんを気取ってるみたいだけど、全然雅じゃないね」
いかるがくんを見習ったらどう?

※アドリブ等、お任せします
雛杜・雛乃
青柳・サホ(h01954)と

あー!いかるがくんが捕まってしまいました!何をするんですかー!!もっと遊びたかったのです!
あっ、この人も昔の人の感じですね?テレビで見ました。まろとかおじゃるとか、聞いたことあります。

でも悪い人みたいなので、熊之介といっしょにやっつけます。
「熊之介ぇーー!!出番ですよ!」
呼んだらプールの中からザバーンって出てきます。

僕と熊之介は一心同体なのです。僕がパンチをすればクマパンチしてくれます。そんな感じの『百錬自得拳』!です!!
まずはいかるがくんを捕まえている触手をちぎっては投げ……。だめなら壁ごと壊して良いかって熊之介が。わかりません!係の人に聞いてみます!!

 今日一日、スライダーやプールで目一杯遊んで、美味しい物も食べて。
 参加した水鉄砲大会で、非売品のいかるがくんピンバッジも貰ったし。
 そろそろパークも閉園時間だから、帰路に着く……その前に。
 あとひとつ、やるべきことが残っている。
 刹那、急にざわりと騒がしくなった周囲の様子に視線を向ければ。
 雛杜・雛乃(導かれる者・h01217)は思わず声をあげてしまう。
「あー! いかるがくんが捕まってしまいました!」
 √を超えて放たれた触手によって、いかるがくんが壁に張り付けられてしまったから……!
 そして、いかるがくんをこのような目に遭わせたのは。
『愛いな童達を誑かす、面妖な海獣め。いい気味でおじゃる』
 そうくふふと笑いながら現れたのは『破蛇麻呂』、サイコブレイドの配下であった。
 その目的は勿論、Anker候補であるいかるがくんの暗殺。
 けれど、青柳・サホ(忘れじの春・h01954)は現れた敵の様子にも慌てることなく。
「そろそろ来ると思ってたよ」
 むしろ、動き出すことは分かっていて、待ち構えていたから。
 距離を取りつつも、中空に浮かべた水鏡越しに。
 ――見えてるよ。
『! おわっ!? 何奴でおじゃるか!』
 破蛇麻呂の姿を捉えれば、弾丸を撃ちこんでやる。
 そう、水鏡越しの世界は、全てサホの視界の中なのだから。
 そして雛乃も、現れた破蛇麻呂へと視線と声を投げて。
「何をするんですかー!! もっと遊びたかったのです!」
『くふふ、あのような海獣ではなく、麿が遊んでやるでおじゃるよ』
「あっ、この人も昔の人の感じですね? テレビで見ました」
 まろとかおじゃるとか、聞いたことあります、なんて。
 じいと、昔の人みがある言動をする相手を見遣るも。
 でも、いかるがくんを壁に張り付けたのは、触手をうねうねさせているこの破蛇麻呂に違いないから。
「熊之介ぇーー!!出番ですよ!」
 颯爽と雛乃が呼べば――ザバーン!!
 悪い人みたいだから、プールの中から出てきた熊之介と一緒にやっつけます!
『!?』
 そして撃ち込んだ弾丸と熊之介が登場したその勢いに、破蛇麻呂が一瞬怯んだのを確認すれば。
 仲間も向かっているようだが、敵の狙いであるいかるがくんの救出を、まずはやはり優先したいから。
「雛くんは熊之介と、いかるがくんの救出をお願い」
 彼と熊之介は一心同体、パンチをする雛乃に合わせて、熊之介もクマパンチ!
 そんな感じで、強烈な百錬自得クマ拳をお見舞いする雛乃と熊之介へと、いかるがくんの救出を託せば。
『!? 折角捕えた海獣に、何をするでおじゃる……、ッ!』
 敵が繰り出してきた反撃、発光を付与する式神群『破蛇魔』の攻撃を、身を守るオーラで防ぎながらも。
 サホは引き続き距離を取りながら、近づかれないようにと再び弾丸を撃ち込み、『水鏡』を軸にした立ち回りを意識して。
 いかるがくんの元へと向かった雛乃達へと、破蛇麻呂を近づけさせはしない。
 そして雛乃は、まずはいかるがくんを捕まえている触手をちぎっては投げ……。
 ふと、がうがうと口にする熊之介の声を聞けば。
「えっ、壁ごと壊して良いか? わかりません! 係の人に聞いてみます!!」
「有難うございます、壁を壊さずとも大丈夫でございますよ」
 そうやんわりと雅に告げるいかるがくん。
 ということで、他の仲間も救出に向かっていたことあり、引き続き触手をちぎっては投げとしていれば。
「抜け出すことが叶いました、皆様のおかげでございます」
 いかるがくんを、無事に救出!
 それに気づいた破蛇麻呂は、慌てて声を上げるも。
『なっ、何をするでおじゃるか、この下衆が! 折角捕えた海獣が……くっ』
「お公家さんを気取ってるみたいだけど、全然雅じゃないね」
 ……折角の楽しい休日を邪魔するなんて無粋過ぎる、と。
 再び弾丸を浴びせて、避難完了したいかるがくんには決して近づかせない。
 そしてサホはこう、雅とは程遠い破蛇麻呂へと声を向ける。
「いかるがくんを見習ったらどう?」
 捕まっても尚、雅な所作を崩さないいかるがくんは、やはり推せるから。
🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​ 大成功

獅猩鴉馬・かろん
「しょーるいあわれみのれい!」
いかるがくんの危機に、かろんは水鉄砲を持ったまま飛び出していきます。
叫んだのは動物を虐めている輩がいたらこう言え、と近所のお兄さんに教えられていた言葉です。かろん自身は意味はわかっていませんが、かしこそう!と思って使っています。

「わるいやつをやっつけろー!」
と言って、壱獣壱式霊撃を発動します。
大神の咆哮で怯ませ、眷属たちに噛み付かせて蹴鞠や蛇腹笏を奪い、最後に大神が突っ込んで爪牙の一撃を見舞います。地面から伸びる腕は眷属(犬)が美味しそうにはぐはぐしていましたので問題ありません。
かろんは応援していますし、水鉄砲で加勢しようとして眷属(イルカ)に止められていました。

 大神や眷属達、そしていかるがくんと、キャッキャ楽しくいっぱい遊んで。
 閉園までパークで遊び倒した、獅猩鴉馬・かろん(大神憑き・h02154)だけれど。
 閉園時間までいるのは、まだやることがあるから。
 勿論それをしっかりと把握しているのは大神で。
 かろんは、水鉄砲大会で使った水鉄砲と、参加者が貰えるいかるがくんピンバッジを手にご機嫌……だったのだけれど。
『面妖な海獣め、八つ裂きにして遊んでやるでおじゃる……、っ!?』
「しょーるいあわれみのれい!」
 いかるがくんを触手で捕えた敵――『破蛇麻呂』へと目掛けて、水鉄砲をぴゅぴゅっ!
 それは届かなかったけれど、いかるがくんの危機に、水鉄砲を持ったまま飛び出していくかろん。
 お子さまにはちょっぴり遅いこの時間までかろんがパーク内にいたのは、狙われるいかるがくんを守るため。
 そして何気に叫んだのは、近所のお兄さんに教えられていた言葉である。
 ……動物を虐めている輩がいたらこう言え、と。
 勿論、かろん自身は意味はわかっていないけれど、かしこそう! と思って使っているのです。
 というわけで!
「わるいやつをやっつけろー!」
 生類憐れみの令に則って、壱獣壱式霊撃を発動!
『麿は童が好きでおじゃるよ……って!?』
 刹那、戦場に響き渡る大神の咆哮が破蛇麻呂を怯ませ、蹴鞠や蛇腹笏を奪うべく眷属たちに噛み付かせて。
 最後に大神が突っ込んでお見舞いするは、爪牙の一撃!
 そして反撃せんと地面から伸びる敵の骸の腕も、眷属の犬がはぐはぐ。美味しそうに処理したので、問題ありません。
 そんな大神や眷属達を、かろんは全力で応援! ……しているのだけれど。
 ふと眷属のイルカに、慌てて止められるかろん――手にした水鉄砲で、加勢しようとして。
🔵​🔵​🔵​ 大成功

神代・京介
希海 (h00017)と参加

サイコブレイドが来ると思っていたが、まさか配下を寄越してくるなんてな。
強さはともかく、サイコブレイドより気持ち的には戦いやすいな。

さあ希海。思う存分遊んだし、後はしっかりいかるがくんを守って終わらせようか。

蒼鋼閃槍を起動して戦闘体勢。
「希海、フォローはするから好きに動いていいぜ」
希海が動き回りやすいように敵を牽制する様に攻撃していく。
隙を見ていかるがくんに近づき、触手からの解放を試みる。
光たもれに合わせて√能力を発動し、式神群を撃ち落としていく。

「隙が出来たな、今だ希海!」
希海に合図を送って一気に畳み掛ける。
雨深・希海
京介さん(h03096)と参加

そっか、サイコブレイドさんは来ないのか
それに、こいつなら容赦しなくてもよさそうだよ。
「うん、京介さん。ここできっちり終わらせちゃおうね」

レインを集中、左手にストームブリンガーを形成する
京介さんがフォローしてくれるなら、ぼくは最大火力を出せるね。
全てのレインをまとめ上げて|√能力《ヘビィレイン》発動。

防御が落ちてる分、どの攻撃も当たれないな
蹴鞠は剣を盾にして閃光を防ぎ、骸の腕は切り払っちゃえるといいね
蛇腹笏はとにかく高速移動で回避

「子供が好きなら、その物騒なものをしまいなよ」

隙が出来たら、京介さんの合図に合わせて一気にたたっ斬る
「うん、わかった……いくよ」

 これまで、何人ものAnkerやAnker候補の暗殺を目論んできたサイコブレイド。
 そして彼の『Anker抹殺計画』のことは、神代・京介(くたびれた兵士・h03096)と雨深・希海(星繋ぐ剣・h00017)も勿論知っているから。
「京介さん、水鉄砲の景品にもらったいかるがくんピンバッジ、かわいいね」
「このピンバッジは非売品らしいぜ。いい土産になったな、希海」
 そうふたりお揃いのいかるがくんピンバッジを手に、楽しく会話を交わしていたのだけれど。
 閉園間際のパーク内に突如響いた音や人々の声に気づけば。
 顔を互いに見合わせて頷きあい、今回この場所にきた目的――Anker候補のいかるがくんをサイコブレイドの手から守るべく、並んで駆け出す。
 だが、現れていかるがくんを捕えているのは、サイコブレイドではなく。
『捕まえたでおじゃるよ、海獣め。サイコブレイド様の命により、八つ裂きにするでおじゃる』
「サイコブレイドが来ると思っていたが、まさか配下を寄越してくるなんてな」
 自分達が確りと守っていたため、人知れずいかるがくんを暗殺することは断念したのだろう。
 そして他者も巻き込むかもしれない暗殺を、サイコブレイドは配下である 『破蛇麻呂』に任せたようだ。
 その潜在能力と触手を開放し、|剣《サイコブレイド》を手渡して。
「そっか、サイコブレイドさんは来ないのか」
 だが暗殺に赴いてきた相手は予想外ではあったものの、こう続ける希海。
「それに、こいつなら容赦しなくてもよさそうだよ」
 京介もそれに頷きつつ、改めて目の前の破蛇麻呂へと視線を投げて。
 サイコブレイドはどこか悪であることに苦悩しているようなので、戦いにくい面もあるのだが。
『純粋な童達誑かす海獣め。くふふ、どう遊んでやるでおじゃるか』
「強さはともかく、サイコブレイドより気持ち的には戦いやすいな」
 言葉こそ謎に上品な京言葉風であるが、残忍で周到な本性が垣間見えている 『破蛇麻呂』は気持ち的に、容赦なくぶん殴れそう。
 とはいえ当然油断はせずに、目線をふたり一瞬合わせてから。
「さあ希海。思う存分遊んだし、後はしっかりいかるがくんを守って終わらせようか」
「うん、京介さん。ここできっちり終わらせちゃおうね」
 いざ、今こそサイコブレイドの『Anker抹殺計画』を打破する時。
 京介は八面体の中に収納してあった蒼鋼閃槍を起動し、戦闘体勢を素早く取れば。
「希海、フォローはするから好きに動いていいぜ」
『! また邪魔者でおじゃるか……くっ!』
 希海が動き回りやすいように、専用にカスタムされた得物で牽制する様に攻撃を仕掛けていきながらも。
 隙を見ていかるがくんの解放も試みんとも思ったが、どうやら仲間達の手によってそれは成されそうだから。
『ぴかぴかに、光たもれ!』
 眼前の敵との戦いに専念し、発光を付与する式神群『破蛇魔』を手数の多いレーザー光線で次々と撃ち落としていく。
 そしてその間に、希海はレインを集中。
(「京介さんがフォローしてくれるなら、ぼくは最大火力を出せるね」)
 ――全てをここに集中させる。そして……迸れ、ストームブリンガー。
 全てのレインをまとめ上げて|√能力《ヘビィレイン》発動、左手に蒼色に輝く剣『ストームブリンガー・ヘビィレイン』を形成すれば。
『なっ、ぐうっ!!』
 4倍になった攻撃回数と移動速度をもって、破蛇麻呂へと全力攻撃をお見舞いする。
 その衝撃に、破蛇麻呂は大きく揺らぐも。
『くっ……滅びたもれ!』
(「防御が落ちてる分、どの攻撃も当たれないな」)
 その代わり、受けるダメージも暫し2倍になっているため、相手の動きを注視する希海。
 だが星詠みで、敵が仕掛けてくる攻撃は把握しているから。
 炸裂閃光蹴鞠による牽制は剣を盾にして防ぎ、地面から伸びる骸の腕を切り払うべく刃を振るって。
「子供が好きなら、その物騒なものをしまいなよ」
 光って鳴って回る蛇腹笏は、とにかく高速移動で回避する。
 そして、これまで受けたダメージも蓄積している様子の破蛇麻呂の体勢が崩れたのを見逃さずに。
「隙が出来たな、今だ希海!」
「うん、わかった……いくよ」
 京介が合図を送れば、希海も共に、一気に畳み掛ける。
 そしてふたり連携して、一気にたたっ斬るべく攻撃を繰り出せば。
『なっ、この麿が、やられるなど……ぐはあっ!!』
 勿論、いかるがくんも無事で、誰にも被害が及ぶことなく。
 破蛇麻呂を討ち倒し、またひとつ、サイコブレイドの『Anker抹殺計画』を阻止するのだった。
🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​ 大成功

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