⚡️オーラム最終決戦~爆破は浪漫!そうじゃろ!?
⚡️最終決戦:通信網破壊戦

これは大規模シナリオの最終決戦です!
9/15朝8:30までの「戦勝数」に応じて、得られる結果が増えます!
戦勝数=作戦1〜5の成功シナリオ数÷2+最終決戦の成功シナリオ数
9/15朝8:30までの「戦勝数」に応じて、得られる結果が増えます!
戦勝数=作戦1〜5の成功シナリオ数÷2+最終決戦の成功シナリオ数
※つまり、現存する作戦1〜5を攻略する事も、勝利に貢献します!
※到達した戦勝数までの全結果を得られます。つまり戦勝数80なら、全ての結果をゲット!
※到達した戦勝数までの全結果を得られます。つまり戦勝数80なら、全ての結果をゲット!
結果表
戦勝数50:解放地域の拡大(闘技場新マップ「ビーチ」追加)。戦勝数58:オーラム以外のレリギオスに、逆侵攻の事実を伝達阻止。
戦勝数66:👾ナイチンゲール鹵獲。
戦勝数74:今後のウォーゾーン大規模全てに「内部撹乱作戦」を追加。
戦勝数82:各レリギオスが各々に蓄積した『|完全機械《インテグラル・アニムス》』の研究データを全て破棄
●芸術的爆発じゃ!
「全く、すんごい暴れまくってくれたもんだのう!」
壊れたラジオのように、ケタケタ笑って終わりに激しく咳き込んだ。
ゴホッゴホ。――きひひ。きひひひひ。
漏れ出た声のおかしさに中村博士は頭を軽く搔きながら、ひとしきり笑い倒した。
「あー笑った笑った。それで?なんじゃったっけ?」
こてんとわざとらしく首を傾げて、誰の応答も特にない独り言を繰り返す。
ぱちりぱちりと、爆ぜる音は耳に届いている。
あらゆる場所で戦いは敗戦だらけ、爆炎だらけ、煙だらけ。燻る炎が物語っている。
中村博士が持たせた新規の武器兵器をこれでもか、と献上したものを。
送り出した試作機を持たせたものは誰一人、帰還しなかった。
「お?今思いついたあれやこれやを、わしが自分で扱えばいいのでは?」
思いついた武装は使わなきゃ意味がない!
「如何にして、この兵器は被害を齎すのか!それだけが楽しみで楽しみで……」
大量に人間、機械、その他諸々を壊せる構造をふんだんに盛り込んだのじゃ。
「ひひひひ、さあ標的は何処におるかな?!」
武器兵器開発大好きマッドサイエンティスト、中村博士。
彼は、自分の創り上げた最高傑作を手に――標的を求めて、ただ歩き出した。
●たった一人の製造ライン
「オーラム逆侵攻、各所色んな報告書が上がっていると聞いているよ。良いことだ」
作戦がうまく機能したのなら、それに越したことはないと|柴井・茂《しばい・しげ》(SHIBA狗・h00205)は語る。
「それでも、……川崎市中心部のオーラム派機械群、は壊滅レベルで減ったらしいんだけどね。ごく少数の、生ひょっこり顔をだす存在はあるのさ。それも、破壊活動に絶賛やる気があるタイプ、とかだと放置するのもな、と……おれは思うんだが、どうかな。きみはどう考える?」
とある道の片隅に、ひっそりと居城なる研究施設を持つ博士がいた。
敵味方関係なく、依頼されれば新作武器や兵器を与えていつも何処かに被害をだす創造主。結果を伝えて貰えればそれだけで笑いが止まらなくなる、所謂――頭のネジが飛んでいる博士である。
「おれが情報を掴んだのは『中村博士』、と聞いている。なんでも、腕力と、自分への信頼が凄まじくて、一人で自分の背丈程ある超巨大ガトリングを操作出来るんだってさ。兵器を平気な顔でブンブン鈍器的な扱いをする、とも聞いたよ。無茶苦茶だね……想像するだけで怖いんだけど」
現場にいるとすぐ見てわかる、というくらいでかい声で笑っているのが特徴だ、と茂は付け加える。
「まあ……あぶないひと、であることはおれが保証するので、破壊行動に燃えるその人を止めてもらえるかな」
彼から始まる火種もあるだろう。数なくとも、あったはずなのだ。
彼自身が火種になったことも、きっと今回以外にもこの世界ではよくある話――。
「彼のポケットには、『大規模通信網』にアクセスできるスマホがあってね。連絡が届く媒体であり(一方通行)、スパイとして中村博士に兵器を作ってもらった事がある人によると、スマホ1台壊すだけで、彼への通信環境は途絶するそうだ。その破壊も、誰かがやってくれると、良いと思う」
武器兵器の製造ラインは、やはり一つでも多く断っておくのが良いよね?そうだろ?
マスターより

こんにちは、タテガミです。
このシナリオは、大規模シナリオ「オーラム逆侵攻」の、最終決戦。
皆様の戦況で、1章仕立てのシナリオとなっています。
だいたい、OPのとおりでありこのシナリオはボス戦のみ。
技能的には妙に「怪力」が飛び抜けてやたらと高く、強い、博士です。
召喚したものを、自分で支えるのもお手の物。今持ってないんじゃない?案件の武装は、彼の周りには誰もいないですが、戦況によって戦闘脳になった戦闘機械群がごろごろ転がってるくらいは有りえます。中村博士が渡した「自分の武器」を見つけ出して戦いに利用します。√能力の中に含まれるモノ以外の武装は、持っていません。
ポケットに「スマホ」はあります。彼の工房よりも破壊対象です。
戦場はおおよそ、外の認識で大丈夫。
不明な部分は、わりとご自由に考えて頂いて大丈夫。断章は特に記載予定はありません。OP上段あたりのあと、ばったり出会うイメージで大丈夫。出会い方は自由。
タテガミはだいたい大丈夫、というbotです。こ゚縁がありましたら、宜しくお願いします。
46
第1章 ボス戦 『中村博士』

POW
わしの作った武器で壊れるモノを見るのが楽しみじゃ
X基の【追尾ミサイル射出する超大型ガトリングガン】を召喚し一斉発射する。命中率と機動力がX分の1になるが、対象1体にXの3倍ダメージを与える。
X基の【追尾ミサイル射出する超大型ガトリングガン】を召喚し一斉発射する。命中率と機動力がX分の1になるが、対象1体にXの3倍ダメージを与える。
SPD
その武器と能力でわしを醜く殺してみろぉ!
自身が受けた武器や√能力を複製した【自身をも巻き込む自爆機能付き自律行動メカ】を創造する。これは通常の行動とは別に使用でき、1回発動すると壊れる。
自身が受けた武器や√能力を複製した【自身をも巻き込む自爆機能付き自律行動メカ】を創造する。これは通常の行動とは別に使用でき、1回発動すると壊れる。
WIZ
目ぇ!耳ぃ!鼻ぁ!(アイ・イヤー・ノーズ)
【目潰しの閃光殺傷型グレネードランチャー】による牽制、【耳潰しの超振動拘束大音響怪音波発生器】による捕縛、【鼻潰しの臭気ガス炸裂散弾連射マシンガン】による強撃の連続攻撃を与える。
【目潰しの閃光殺傷型グレネードランチャー】による牽制、【耳潰しの超振動拘束大音響怪音波発生器】による捕縛、【鼻潰しの臭気ガス炸裂散弾連射マシンガン】による強撃の連続攻撃を与える。

【物部】
ウェ〜イ。リサちゃん見て見て、おニューな博士がいるぜ!
博士はみんな白衣が好きなんだネ。
え〜? また『タケちゃん号』〜?
リサちゃんは知らないカモだけどさ〜、まだ分割払いが半年分残ってるんだぜ!
でも、そんなにプリティーにお願いされちゃった逆らえないぜ☆
(タケちゃん号、到着☆)
タケちゃんの背中にしっかり掴まりなマイハニー、今日のタケちゃん号は暴れ馬——アッ、こらこらリサちゃん勝手に変形はダメだぜ〜!?
(変形合体! 完成・リサタケ号!)
あ〜あ、もうどうにでもなれ〜☆
ギュインギュイン動いてミサイルの軌道をメチャメチャにして、ワルな博士に突っ込むぜ〜!
ウヒョ〜、リサちゃんの援護もイケてる〜☆

【物部】
『博士』……ワルイ ハカセ……?
ワルイ ハカセは……『ふわぽこ』スル……。
タケチャン……『タケちゃん号』、カシテ……。
カ~シ~テ……。
(タケちゃん号、到着☆)
ヤッター、ヤッター……クマハッピー……タケチャン、ダイスキ……。
『変形』も、サセル……『合体』、カッコイイ……。
(タケちゃんの変形リモコンを勝手にポチッと。魔改造三輪車と、タケちゃん号が変形合体! 完成・リサタケ号!)
タケチャン、ゴーゴー……。
リサチャン、レーザーで『援護射撃』スル……ミサイル、『撃ち落とす』……。
(変形合体した三輪車のペダル部分を漕ぐと、レーザーが出る! どういう仕組みなんだぜ発明者B博士〜!)
●発明品ってスゴくってぇ
「ウェ~イ、弾ける音がそこかしこで聞こえるぜリサちゃん!」
|物部・武正《もののべ・たけまさ》(モブチャラ男くん・h06619)は当然のようにテンションが高い。
「あ、新種発見おNEWな博士がいるぜ!博士という生き物はみんな白衣が好きなんだネ!」
博士といえば想像できる正装であり、やたらと裾が長い。ひらひらさせる長さが長いほど偉いのか?
清潔感を優先したものかも知れない。爆薬の調合、調整に注意を払うため、あえて白を選んでる説もある。
『フフフフ、博士だと一目でわかるのは良いことじゃろ!』
中村博士もまた、武正になにか言われた事に気がついた。とりあえず大声で返答。
『そしてわしの研究成果は此処で拾うせよと、言われたも同然じゃな!』
|創造《クリエイト》の神はわしに囁くのじゃよ。
『わしの作った武器で、壊れるモノを見る。今なら見れるとの仰せじゃ!』
自分の背面に、バッと思うままに開きながら差し出す片腕。
『ふむ。無意識で自然な動作は"パー"を選んだか……ならば5基!』
ずらりと並べる形で召喚した超大型ガトリングガンの前で仁王立ち!
どうじゃすごいじゃろ、と何故かドヤ顔なのが気になった。これは指先一つで射撃が始まるのだろう。あ、なんて小さな声が聞こえたかと思うと、ガトリングガン照準はきりりと博士が手動で物理的に修正しており、こちらに向いている!
行動がドタバタする博士であるが、武正には愉快な存在に映った。
「神の声が聞こえる?ハハ、ウケる~☆リサちゃんもそう思わな~い?」
「『博士』……ワルイ、ハカセ……?」
その日、|物部《もののべ》・リサちゃん(ゲーセン生まれリサイクルショップ育ち・h06765)の漆黒の瞳にイケイケな博士が映っていた。普段出会う『博士』とは違う、全く異なる生態系の別の存在だ。知ってる博士も相当に、普段から結構ハジけているけれど。
『ほうほう。わしが悪い博士と来たか!善悪には興味ないのう、必要なのは求められた時発想を飛び越えてイケるかどうかなのじゃ!』
「アァ……ワルイハカセ」
「『ふわぽこ』スル……」
しゅっしゅ、と腕を振りながら、ポップでキュートな足はステップの音を微かに立てる。
流れる動作で、リサちゃんは武正を見上げた。
「ネエ……タケチャン」
「ん?」
「『タケちゃん号』、カシテ……」
「え〜? また『|スポーツツアラー《タケちゃん号》』〜?」
正直傷つけたくないモノランキング上位に該当するバイクの事を思い浮かべる。
この場で走らせるといい感じに小石が跳ねたり、銃弾を浴びたりしそうでは?
被害ゼロを維持できるだろうか。全てをウェイで乗り越えられる確率だろうか。
「ダメ……?」
「リサちゃんは知らないカモだけどさ~、払うもの払ってる途中なんだぜ~?」
サングラスをちょっとずらし、視線を下げてみるその姿。わかる?このチャラポイント高い動作。
此処に、チャラ男好き女子がいたら黄色い声援が幾つかとんだ可能性もある。
そんな武正を見上げるリサちゃんは、両手をスリスリ。
「カーシーテ~……」
「まだ分割払いが半年分残ってるんだぜ!でもでも、んなにプリティーにお願いされちゃった逆らえないぜ☆」
許可が降りた瞬間に、リサちゃんはわーいと両手を上げて喜びを動作で示した。
オネガイ……届イタ。タケチャン号、借リル。此処ニ、届ク……。
|タケちゃん号☆アタック《リサチャンタケチャンナカヨシアタック》――リサちゃんの能力の結果、|召喚《輸送》されるバイクはどうみても身に覚えが有りまくりのバイク・タケちゃん号!
「はぁ~いつ見てもカッコいい~!さあノリノリで乗りな、マイハニー!タケちゃんの背中にしっかり掴まりな!」
今日も昨日も、明日もいつでも心は暴れ馬搭載型のバイクに招かれて、リサちゃんは同乗する。
「ヤッター、ヤッター……クマハッピー……タケチャン、ダイスキ……」
ぎゅっ、と抱きしめたくなるリサちゃんだがごそごそと何かを探している模様。
ごそごそ。探し物は見つかった様子である。
「『変形』も、サセル……『合体』、カッコイイ……」
「――アッ、こらこらリサちゃん勝手に変形はダメだぜ〜!?」
そーれ劇的速度で変形ボタンをポチッとな。
この速度、地の文じゃなきゃ見逃しちゃうね。
きっと此処には現在いない|変形《フォルムチェンジ》リモコン作成者の"ドクター"もまた、笑いが止まらなくなることだろう。危険なリモコンはこう使うんだ!魔改造もリモコンも|わたし《ドクター》がてがけました。
リサちゃんの魔改造三輪車と、タケちゃん号が変形合体!
変形合体! 完成・リサタケ号!
ばーんと完成した途端、リサちゃんの顔が、いや――雰囲気が満足げに染まる。
「あ〜あ、もうどうにでもなれ〜☆」
『なんという、連続変形コンボ……素晴らしいのう!』
中村博士が何もしなかったのは、兵器的な稀少性を見出して観察していただけにほかならない。ほうほう、成程。なにかにメモを取ろうとして、何も持ってなかったから目に焼き付けるかーと興味津々に黙っていただけだ。大抵の博士ってマッドサイエンスな人も、ごく一般的な人も、こういうガシャンガシャンするの、好きだからね。他所の博士の発明とか、こういう機会にみたら目を輝かせちゃうね!
『だがこれが家族愛?成程もういいかの?』
「タケチャン、ゴーゴー……」
こくりこくりと頷くリサちゃんと、考えるのやめたウェイ系によるノンストップ爆進撃が始まる。
武正の運転は、ぎゅいんぎゅいんと機動を読ませない!リサちゃんならしっかり色々するはずだ――ならば暴れん坊な運転も、問題はない!
『じゃあ、わしからも攻撃をお見舞いじゃ!』
命中率も機動力も5分の1。だが速さはなくても追尾するミサイルを中村博士は堂々と一斉発射に踏み切った。どれかは当たる。
『いずれ当たれば、わしは楽しい!さあ逃げろ、暴れろ!わしに愉快なものをもっと見せるんじゃ!』
ひゅーーーっとそんなに早くないミサイルが飛んでくる中で、リサちゃんが変形後のペタルをぷみっと踏むことでレーザー射撃が可能!的確にひとつ、また一つと撃ち落とす。
その手腕(この場合は足技)は、神業と言えただろう。
「ウヒョ〜、リサちゃんの援護もイケてる〜☆」
「タケチャンモ……サイコー……」
此処まで撃ち落としたのは4つ。武正は逃げる気も躱す気もないおニューな博士に勢い任せの突撃運転を実行。しっかり捕まっててくれよな、リサちゃん。
『なんと!血迷ったかの!?』
「それは、どうかな~☆」
急にギュインと急カーブ。追尾していたミサイルは曲がりきれない!
『なんとぉ!?!?!?』
中村博士にダイレクトアタック!
自分のミサイルを自分で浴びて、どーーーんと激しい爆炎が立ち上る。
ウェーイ。
二人はハイタッチで、作戦成功を喜んだ。
流石リサちゃん、天才的~☆
🔵🔵🔵🔵🔵🔵 大成功

わかるわかるわかる(無限頷き肯定)
武器!兵器!最高傑作!響きが良!!
でも欠点があったほうが「改良の余地あってサイコー!」ってなれるよね!?
ってことでソレ俺たちに見せて♡
ぶちのめすから。
改良の余地を見出してもらおうね♡
高笑いを探そう。
俺の武器も見てもらえる?
メビウスリング――|蒸気機構兵器《スチーム・プログレス》!
選ぶは『装備融解』!未来の過熱蒸気に耐えられるかなー?
そう、破壊工作は通信網だけに留まらず、君の兵器にも向いてるってことさ!
きちんと君の装備、|狙い撃つ《スナイパー》から!
発煙弾で目潰しして攻撃回避を狙いつつ、自爆範囲から離脱しよーう!
願わくはもっかいくらい戦いたい奴だな……たのし……

※アドリブ連携歓迎。
はーいっ!まりあも通信網めちゃくちゃにするの頑張りまーす!
で、やっつけるのはあの博士さんだね!
うわぁおっきぃ武器!かっこいい!
でも、あんなので撃たれるのはヤだなー!
というわけで虐殺発動、上がった速度で一気に間合いを詰めに行くよ!
あれだけ大きければ、間近の敵には狙いもつけにくいだろうしね。
でもあの武器自体で殴られたら、それもそれですっごい痛そうだし、簡単に殴られないような位置を取ったり、屈んだりジャンプしたりで頑張って避けるよ!
その合間にRipperとClapperを振るって斬り刻んでいくよ。
スマホを壊すなら、ポケットのある場所を狙えばいいかな?
壊れちゃえー!

アドリブ連携ギャグ改変歓迎です。
●主目的
中村博士の通信手段の破壊
戦略目標として対象のスマホ破壊ですね。
○戦法
敵の牽制を行うべくWZで[制圧射撃][連携攻撃]を行います。
敵の動きを縛り、味方の皆が有利に動ける様にするのが狙いです。
単一章なので数は少な目ですがそれはそれで指示しやすいのです。
複製したとしても一日の長はこちらあるのですよ。
自爆はシマエナガさん達に抑えて貰いますが、巻き込まれるなら
私自身はWZのシールドで[盾受け][ジャストガード]タイミングで[受け流し]で軽減狙います。
・おまけ
ちゃっかり私を自爆の盾にするシマエナガさんが居るかもしれません?
(機能生きてたら爆発後ひょっこり出てくる)

ククク……マッドサイエンティストとは面白い
ならば、望み通りに激しく殺してやろう!
接敵と同時に業魔重剛拳を繰り出し問答無用で攻撃だ
なに、避けられても問題はない
むしろ避けられた方が好都合!
攻撃を避けられれば、その瞬間に周囲は重力結界に覆われる
この超重力の中では、追尾ミサイルであろうと超重力に引かれてまともに飛行さえできぬぞ?
迂闊に弾を放とうものなら、その瞬間に地面に落下して爆発だ
「貴様は自分の武器で死ぬのが望みなのだろう? クックック……暴発したミサイルの爆風を直に食らった感想はどうだ?
結界内でも我は自在に動けるからな
爆風が止んだところで殴るも良し、零距離から究極破壊獄炎を注ぎ込んで燃やすも良しだ
●浪漫の行方
壊れた鉄骨の数々がそこら中にある。
破壊したのは、誰か。いいや――そこに兵器があるのなら。今か過去かどこかでの破壊であっただろう。どっかで誰かが戦った印。
ヒヒヒ、と奇声をあげながら、ひょこりと中村博士が訪れる。
『おーおーこのあたりの兵器は全損、ではないのう。七割故障、といったところかの』
耐久面はそこそこじゃが、扱ったものが脆かった!
使用者が脆ければ、たとえ傑作だろうと真価は発揮できない!それはそうだ!
ガラクタの中から、自身が作成したギリギリ使えそうなガトリングガンを持ち上げて、構想を練り続ける。想像力は無限大であれば考える事を辞めることはもない!
『フフフ……あれこれつなぎ合わせて次の創作時には、もっとヘビーに!ハードにやるべきじゃな!』
この世界に刻み込む、中村博士の偉大なる発明品がそこら中を火の海に換える。
『よしよし、次は今思いついたあれをしよう。プリンの硬さを原子レベルで操作する装置を開発するとか!絶対楽しいはずじゃ!』
一人で盛り上がる中村博士は、あれやこれやと考え続ける。
笑いが止まらないのは、溢れ出るイメージが止まらないからに他ならないが――。
『何に変えても爆破はハズせん!爆破は浪漫!そうじゃろ!?』
「わかるわかる爆発浪漫!超わかるんだけど!」
爆発浪漫について、オーガスト・ヘリオドール(環状蒸気機構技師・h07230)は目をキラッキラさせる勢いで同意する。
頷き度合いは、無限に近い。だって、武器に兵器に、最高傑作!響きが良!!
思わず拍手やサムズアップまで繰り出しそうになるのだが、オーガストは最高ポイントを更に掘り下げる。
「でも、完全だとそれ以上発展できないと思わない?」
『……というと?』
「欠点は、あらゆる面で克服しすぎないほうが良いってこと」
言うではないか、欠点がある方が可愛いと。
「ってことでさ、それ全部俺たちに見せてよ💖」
――ぶちのめすから。
「やっつけるのは、あの博士さんだね!」
マリア・ヴァーチェス(イノセント・キラー・h02063)は子供っぽさをそのままに、周囲の能力者に軽く確認を取る。
「ク、ククク……マッドサイエンティストとは面白い」
誰が呼んだか、|神代・騰也《かみしろ・とうや》(|常闇の暗黒竜《ダークネス・ノワール・ドラゴン》の|契約者《パクトゥム》・h01235)は中村博士の笑いに同調し、現れる。
「ならば!そう、ならばこそ!望み通りに激しく殺してやろう!」
その瞬間、ぶわっと世紀末の風がこの場に巻き起こる気配を感じた――。
否定の言葉がない!
つまり間違いなく、あれこそが|標的《ターゲット》の中村博士なのである。
「あー……ええとね、欠点はそうだね!補える人がいて丁度いいってこともあると思うよ!」
博士の返答は待たず、マリアは両手にRipperとClapperを構えて備える。
「おっきぃ武器はカッコいいと思うし!でも撃たれるのはみぃんなヤだと思うの!」
|虐殺《マサクル》を発動し、込み上がる衝動は"バラバラに"と口から溢れだし、溢れるオーラは血色の躍起。上がった速度で一気に間合いを詰めるように駆ける。
『なに!?わしの一品をバラバラにするとな!』
「みぃんな改良しやすくしてあげるんだよ!」
マリアの瞳は獲物を見定めた獣のようにギラついた。
『フハハハ!これは面白い!わしの想定を超える発想じゃなあ、欠点こそ、進化の糧!そうじゃろう、そこの黒い奴!』
博士は一言喋った以降、素早く身を影にすべらせていた騰也を見逃していなかったからこそ、悠長に会話を振りに行く。騰也は身につけた鎖類をちゃらりと揺らし、不敵な笑みを浮かべる。
「ククク……我は貴様の理論を否定しない。欠点とは、弱点だ。そして弱点とは、我が打ち砕くべき『敵』だ!」
否定はしない、の言葉に博士はにやりと笑う。
「だが、弱きを叩き潰して、より強きを生み出す……これこそが真の破壊の美学というものだ!」
目の前の博士を破壊の対象とでもいうように、さあ此処に唸れ!
問答無用の|業魔重剛拳《ヘルズ・グラビトン・フィスト》!
可視情報なら黒いオーラが見えるだろう。
超重力を纏うこの拳!本来ならぶち当たることが理想だが、騰也の狙いは違う。
『成程、大ぶりじゃな。それではわしに避けてくれと言うているようなものじゃな!』
ひょい、緩やかな足取りで博士は躱し、騰也の拳は地面を叩き付けられる!
――チャンス到来ってやつだ!
叩き崩れた地点より、周囲は重力結界に覆われる。
ずしりと思い空気が漂い、その中で平然とした活動をヨシとするのは自分のみ。
だがそれでも、活動の阻害には一番大きな貢献をしただろう。
「重力が20倍!下手すりゃ肩が外れるかも知れねえなあ!」
『くっ、自身を武装とするか!それも好みじゃが、……わしの兵器なら幾らでも破壊するがいいのう、だが!作り続けるまでよ。わしの作った武器で、もし壊れるモノが見れるのなら、楽しみで仕方がないんじゃよ!楽しみの妨害はナンセンスじゃなあ!』
博士がどこまでも楽しそうに無理やり指をぱちんと鳴らし背後から3基の追尾ミサイル射出する超大型ガトリングガンを召喚した。その圧倒的な存在感に、オーガストは目を輝かせる。
「やっぱ超巨大は浪漫だよね、うんうんそうだよね!わかってるぅ!」
オーガストは博士の言葉にさらに楽しげな声で返答し、同時に高笑った。
――改良の余地を見出してもらおうね💖
『だがこのガトリングガンだけは足りぬようじゃのう、それらの武器と能力でわしを醜く殺してみろぉ!』
自身をも巻き込む自爆機能付き自律行動メカを、手荷物のガトリンガンに付与して手放した。これでおよそ戦闘兵器を一台手に入れたようなもの!
『さあ打て、打ち続けるのじゃ。いずれたる、当たらずとも激しく爆発が理想じゃ!』
「はは、じゃあ今なら俺の武器も見てもらえる?いいよね!」
メビウスリング――|蒸気機構兵《スチーム・プログレス》!
「未来の過熱蒸気に耐えられるかなー?」
装備品が自律行動をするようになる?だからどうしたの?
彼の構えた銃口から、高熱の蒸気がゆらゆらと揺らめいた。
「通信網だけじゃなく、君の武器にもご挨拶さ!」
一気に博士の武器へと接近を試みる。その動きは他のメンバーと連携を取るどころか、自分の楽しみにまっしぐらな子供そのものだった。
『な、なにぃ!?』
「破壊工作は通信網だけに留まらず、君の兵器にも向いてるってことさ!」
そこん所、よろしく!
「速度があれば、環境に慣れなくても……大丈夫だからね」
間近の敵の懐まで、マリアもまた飛び込んでいた。
「自律させちゃったら殴れない。博士さん、そこは致命的だったんじゃないかなっ?」
屈んだ姿勢から、オーガストの|狙い撃つ《スナイパー》姿勢を見て、先に動く。
マリアが狙うは一点だ。ポケット――どちらもスパッと切り取れば、あとは――。
「バラバラになるだけだよ、壊れちゃえー!」
「そーいうこと!」
パァンと軽やかな音が、博士のポケットから零れ落ちた機械を見逃さない。
狙いすまし、撃ち抜く。
『あーーーわしの大事なスマホが!!』
√能力により付与した融解状態で、壊滅的鉄くず以下へと至っていくのみだ。
ぼろぼろと崩れるより早く、どろどろと液体化する勢いで解けていく様は、実にオーガストにとって愉快だ。破壊工作は、こうじゃなくちゃ。
反撃の可能性を考えて、ひょーいと投げた発煙弾で目潰しは十分。
頭につけたゴーグルを、していなかった博士が悪い!
「願わくはもっかいくらい戦いたい奴だな……たのし……」
視界を奪い、反撃される前にオーガストが先に離脱した。
超重力圏外に、マリアもまた身を翻す。
「小鳥にも足はあるんです、だから小鳥は野に放たれていました」
|白き鳥の指揮者《コンダクター・オブ・シマエナガ》を使い、フォルメ調のシマエナガ型自律性ビットで周囲を取り囲んでいた、|森屋・巳琥《もりや・みこ》(人間(√ウォーゾーン)の量産型WZ「ウォズ」・h02210)。
「あのー……すみません、博士さん?」
たった一人だけ、落ち着いた表情で佇んでいる少女、巳琥を見つけた博士は、彼女の足元には、デフォルメ調のシマエナガ型ビットが数体、チョコチョコと動き回っているのをみた。
『キヒヒヒ、スマホもわしの傑作の一つ。フハハこれを笑わずにいられるか!次々に壊れていく!だが、まだじゃ!まだわしの楽しみは終わらん!』
博士は自律行動をしているガトリングガンを怪力任せに無理やり引き寄せる。
超重力の中で無力化されてはいたが、そんなことはお構いなし。
ガトリングガンは超重力の影響で、本来の移動指定校とする軌道を大きく無理やり曲げながら、博士の手元に留め置かれた。駄々をこねる子どものように。
「博士さんの研究は誰にでも出来ることではないのでしょう。活動の姿勢は、素晴らしいと思います。ただ、少しだけ、『制御』というものが足りないみたい、なのですよ」
例えば、戦いの火種を巻き続ける兵器、武器の創造。
例えば、それらを実戦投入の為にすぐ渡してしまうことまで。
そう言うと、巳琥はひらひらと手を振った。その動きに合わせて、周囲に配置したシマエナガ型ビットたちが一斉に動き出す。博士の周りに円を描き、その間に、自律行動メカの自爆を抑えていたシマエナガ型ビットが、ガトリングガンへと向かっていく。牽制だ。自爆の誘発を防ぎ、そして攻撃の動作を封じる構え。
『制御じゃと?ハハハ!制御こそ、つまらん!偶然から生まれるこそ、科学の醍醐味なのじゃよ!』
博士がそう言って、騰也の重力結界に目を向ける。彼は自らの拳を避けられたことを思い出し、その悔しさから、再び騰也に拳を向けようとガトリングガンを拾い上げた。
「ククク……愚かな。貴様は我が能力を理解しておらぬようだな」
騰也は不敵に笑う。笑い続けている。超重力下では、自らの拳も、敵の動きも、そして銃弾までもが、その重力に囚われる。博士が騰也を殴りつけようと、片手でガトリングガンを射撃する体裁で構えなおした、その瞬間だった。
『フフフ……この重力下で、わしのガトリングガンをぶっ放したらどうなるかのう!? 想像するだけで、ゾクゾクするのじゃ!』
博士は、騰也の能力が引き起こすであろう「自滅」という結末に、すでに興奮しきっていた。彼の指が、ガトリングガンの引き金にかかる。
「おいおい、そこまでマッドなのか……だが、そうだ。貴様はその気風ならば、自分の武器で死ぬのが望みだろう?クックック……直に喰らう感想は、この瞬間にしか言えぬだろうな」
「制御を失ったあなたは、もう」
ガトリングガンから放たれた銃弾が、騰也の重力結界に囚われ、その場で重力を受け続け、弾道を変えていく。弾道は、博士の頭上を飛び越えそのまま落下、そして博士の背後で転がっていた別の兵器にぶつかり大爆発を起こす。追尾の機能を有していた超大型兵器から勢いよく、一斉発射が始まった。軌道も速度も遅く、ただしその照準は放たれても落ちるだけ。
落ちる着地点にいるのは、当然――博士である。
『あーー、素晴らしい!』
博士は、その爆発を背中に浴びながらも、狂喜の声を上げる。
『これこそ、わしが望んだ景色じゃ!』
だが、それだけでは終わらなかった。
重力に引きずり込まれた半壊したガトリングガンの銃弾が、地面に落下した衝撃でさらに弾道を狂わせ、周囲を飛び交う花火のよう。そして一発の銃弾が、まるで意思を持ったかのように、博士の頭部にまっすぐと向かっていく。
それは博士が自ら作り、自ら放った、彼の最高傑作の銃弾だった。
『フハハハハ! わしを醜く殺せぇい!』
銃弾が博士の頭を貫く。彼の口元は、最後の最後まで狂気に満ちた笑みを湛えたままだった。彼は自らの手で、自らの兵器によって、自らの夢を叶えたのだ。
「……見事な結末、だな」
騰也は静かに呟くと、重力結界を解除し、踵を返した。
「終わっちゃいましたね」
巳琥は、爆発の煙の中からひょっこりと現れた、機能無事なシマエナガ型ビットを掌に乗せ、優しく微笑む。
「ホマレさん、通信網の破壊、完了ですよ」
満足げに笑う博士の遺体、そして、任務を終えた一人の少女が残されていた。
🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵 大成功