終わりなき世を、終えましょう
●
ある日突然、そこにいたはずのひとが消えてしまう。
手掛かりを残さず、まるで最初から、この世にいなかったかのように。
――ああ、きっと神様に隠されてしまったんだろう。
ひとびとはそう言って、誰かが突然消えることを、|神隠し《・・・》、と呼んだ。
●
「√汎神解剖機関から楽園に侵入した、怪異の退治をお願いしたいんだ」
江野上・ジン(喧騒・h02855)は、申し訳なさそうに頭を下げる。
「いや、えーっと。新年早々仕事を任せることになりそうだから……」
そうしてジンが示した場所は、√EDENにあるとある神社。
地元のひとに愛される神社で、決して大きい神社ではないのだけれど。
季節ごとに彩りを変える花手水がSNSでバズり、ちょっと有名になったらしい。
だから新年の初詣も、例年よりも参拝者が増えるだろう。
きっと神社も、てんやわんやの大忙しだ。
「あ、でも。おしくらまんじゅう案件ではないと思うよ。うん。大丈夫。多分だけど」
そんな胡乱気なことを言いながら指をくるくるさせていたジンは、√能力者たちの物言いたげな視線を感じたのか、はっとして続ける。
「参拝はもちろん、御神籤引いたり御朱印貰ったりしていいからね。出店とかもあるみたいだよ」
油断は禁物だけれど、怪異を探し出そうと躍起になって焦るほどでもないと言う。
だから、初詣はゆっくり楽しんできてね、とジンが笑う。
楽園に紛れ込んだこの怪異は、どうやら『ひとを攫う』らしい。
ぽつぽつとひとが捌けてきて、すこし物悲しくなった、そんなタイミングで。
「楽しかったね、さあ帰ろうか。――そう思って振り向くと、いなくなってるんだ。友達が、恋人が、子供が」
悪趣味だよねえ、とぽつりと呟いて、軽く頬を掻いた。
「だから、参拝ついでに悪ぅい怪異退治! 協力してくれるかな」
もちろん、話を聞いた以上見逃せるはずもない。
そんな√能力者たちの顔を見て、ジンは嬉しそうに笑った。
――ありがとう。大丈夫だよ、きっとうまくいくから。気を付けていってらっしゃい。
マスターより

あまのいろはです。√EDENでもよろしくお願い致します。
賑わう初詣に潜む怪異を探し出し、退治するお仕事です。
●シナリオについて
🏠第1章:初詣です。参拝していれば怪異から近付いてきます。
👾第2章『???』:シナリオの結果を受けて内容が分岐します。
👿第3章『???』:見つけ出した怪異との戦闘になります。
第1章では、初詣で出来ることは大抵出来ます。
未成年の飲酒喫煙など、公序良俗に反することは出来ません。
プレイングの提出や返却タイミングに関わらず、1月1日の出来事です。
皆様のご参加を、お待ちしております。
9
第1章 日常 『新年のお詣り』

POW
出店で食べ歩き
SPD
おみくじで運試し
WIZ
新年の厄払い
√EDEN 普通5 🔵🔵🔵🔵🔵🔵

ハコです。
神隠し、気になりますね。
焦っても来ないようなのでとりあえず新年を満喫しましょう。
「運命は四角い紙に刻まれる。面白いですね。これもまたモノリスです。」
ハコはおみくじ売り場で静かに並び、順番が来ると丁寧におみくじを引きます。
引き当てた紙を慎重に開き、そこに記された内容をじっと見つめます。
無表情ながらも、紙に描かれた吉凶の文言をじっくりと読み取り、心の中で意味を噛み締めます。
「今年のハコの運命も、モノリスのように頑丈で頼れるものになるでしょう。」
おみくじを折りたたみ、境内の木の枝に丁寧に結びつけます。
そして、静かに手を合わせ、新しい年への願いを心に秘めながら怪異を待ちます。
●
神隠しは気になるけれど――。
ハコ・オーステナイト(▫️◽◻️🔲箱モノリス匣🔲◻️◽▫️・h00336)は、御神籤を引くために人混みに紛れていた。
わいわいがやがやという雑踏のなか、ハコは静かに順番を待つ。
怪異は焦っても来ないようなので、とりあえず新年を満喫しようと思ったのだ。
そうして彼女の順番が来て。
おみくじ棒に掛かれば番号を伝えれば、やわらかく畳まれた御神籤がハコに手渡された。
「運命は四角い紙に刻まれる。面白いですね。これもまたモノリスです」
人混みからすこし離れたハコは、そぅっと慎重に御神籤を開いてみる。
真剣に御神籤を読むハコの顔に表情は無い。
けれど、暫くしてぱっと顔を上げたハコは、御神籤をきっちり折り畳んで境内の木の枝に丁寧に結び付けた。
結ばれた御神籤も、彼女の名に恥じぬ四角さだ。
今年はハコにとって、どんな年になるのか。それはまだ、分からないけれど。
「今年のハコの運命も、モノリスのように頑丈で頼れるものになるでしょう」
――きっと、良い年になるに違いない。だって御神籤は『大吉』だったのだから。
ひとり静かに手を合わせるハコは、新しい年への願いを心に秘めながら、怪異を待つのだった。
🔵🔵🔵 大成功

新年早々縁起の悪い事件が来たっすねー……
よりによって消えるのは大切な人、つまりは推しってことっすよね、これ。
どんな神様もどきがやらかしてるのかは知らないっすけど、パパっと解決して明るい年にしたいところっす。
で、まずは囮捜査的な感じで初詣を楽しめばいいんっすよね。……あれ、これ一人で行っても囮にならないんじゃあ?
べ、べべべべつにボッチじゃないっすよ? ボクには大事な推しがいるっすから。画面の向こうから中々出てきてくれないだけっす!
……なんか急に寂しくなってきたんで、可愛い巫女さんにお神酒でも貰いながら世間話でもしようっすかね。ここの神社の由縁とかご利益とか聞いてみたいっす。
●
「新年早々縁起の悪い事件が来たっすねー……」
よりによって消えるのが大切なひと――つまりは推しということだ。
推しへの愛と尊みでエネルギーを賄う深見・音夢(星灯りに手が届かなくても・h00525)にとっては、死活問題である。
「どんな神様もどきがやらかしてるのかは知らないっすけど、パパっと解決して明るい年にしたいところっす」
そうして参拝の列に並んでいた音夢はふと気付く。
(……あれ、これ一人で行っても囮にならないんじゃあ?)
音夢は思わず歩みが送れそうになって、はっと我に返る。
(べ、べべべべつにボッチじゃないっすよ? ボクには大事な推しがいるっすから)
――ただ、画面の向こうからなかなか出て来てくれないだけ!
音夢は、推しへの尊みであと10年は戦えると主張することも憚らない。
年末には祭典、年始には√能力者としての仕事と大忙しでも頑張れるのは、ぜえんぶ推しのおかげ。
――なのだけれど。
仲良し家族や友人、恋人たちばかりの人混みに紛れていると、ちょっと思うところがあったりもする。
「……うん。なんか急に寂しくなってきたんで、可愛い巫女さんにお神酒でも貰いながら世間話でもしようっすかね」
推しのことを想いながら無事に参拝を終えた音夢は、社務所に寄りお神酒をもらいにいった。
神社の由縁やご利益などを聞けるかな、と思いながら。
🔵🔵🔵 大成功

神隠し…不可解な現象に名前を付けたからって、受け入れられるわけじゃない。悲しみはなくならない、残された者は辛いだけよ。
人が少なくなるまでは怪異は来ないって話だしね。神隠しが起きるかもしれないって知ってる以上、心の底からとはいかないけど、多少なりとも初詣の雰囲気を楽しもうかしら。
初詣には参拝は必須よね。願いごとは『皆が平和に暮らせますように』。この世界以外にも数多くの事件が起きている。全部を自分の手で解決なんかできないけれど、せめて平和な日常を祈ることくらいはさせて欲しいわ。
参拝が終わって時間が余ったら境内をぐるっと見回って怪しいものがないか調べようかしら。何もないとは思うけど、念のためにね。
●
――皆が平和に暮らせますように。
両手を合わせて。小明見・結(もう一度その手を掴むまで・h00177)が願う。
怪異が現れると聞いた以上心の底からは楽しめないけれど、初詣の雰囲気を楽しむくらいはいいだろう。
何も知らないひとびとは、新しい年を迎えたことを喜び誰も彼も楽しそうだ。
このなかの誰かが消えて、悲しむひとがうまれるだなんて、結は考えたくなかった。
神隠し――なんて。不可解な現象に名前を付けたからって、受け入れられるわけじゃないのに。
(悲しみはなくならない、残された者は辛いだけよ)
だって、自分がそうだったから。消えてしまった幼馴染のことを想うと、きゅうと胸が痛んだ。
今この瞬間も。きっとこの世界以外にも、数多くの事件が起きていて。
全部を自分ひとりの手で解決なんて出来ないけれど、せめて平和な日常くらいは祈りたい。
結は未来の悲劇を減らすためにも、境内をぐるりと見回りながら怪しいものがないか調べることにした。
(何もないとは思うけど、念のためにね)
こうしたちいさな積み重ねが、大きな結果を結ぶことになったりするのだから――。
🔵🔵🔵 大成功

最悪ね。地雷です、地雷。地雷だわ。
優先して対処します。私の件は、コレじゃないんでしょうけど。
どうせなら諸共連れてっちゃえば、いいのに、悪趣味。
花手水、せっかく綺麗なのにねぇ。
参拝して、お土産用のお守り買って、
もっかい花手水でお清め。その手をリリースして、インビジブルにお願いタイムとしときましょうか。
楽しんでる子たちが気にならないよにこっそりやっちゃいましょ。
呼び出したインビジブルの手に、道案内か。筆談か。
こっくりさんスタイルでお話ね。被害者のインビジブル、だなんて事が無いといいんだけど、ちゃんと生きて帰してあげたいものね。
●
「最悪ね。地雷です、地雷。地雷だわ」
柘榴石・二歩(ブラインドミー・h02524)の呟く声は、周囲の雑踏に紛れてきえていく。
「私の件は、コレじゃないんでしょうけど。どうせなら諸共連れてっちゃえば、いいのに、悪趣味」
残されたものは、きっと、苦しい。
喪った大切なひとのことを何もかもを思い出せなくとも、心にぽっかりと穴が空いたようなのだから。
静かに参拝を終え、お土産用にとお守りを買う。
また手水舎のそばまで戻ってきた二歩は、色とりどりの花が浮かぶ花手水へと視線をやった。
「……花手水、せっかく綺麗なのにねぇ」
柄杓にたっぷりと水を汲んで、もう一度お清め。そうして清められたその手を――。
(楽しんでる子たちが気にならないよにこっそりやっちゃいましょ)
――インビジブルに、喰らわせた。
「この手を上げるから、その手を貸して貰っていいかしら」
そうして人間の右手へと変えられたインビジブルは、二歩の問い掛けに素直に答えていく。
二歩の用意した五十音と『YES』『NO』の書かれた紙を指差して、まるでコックリさんのように。
「被害者のインビジブル、だなんて事が無いといいんだけど」
右手が『NO』を指差す。それを見た二歩の表情が、ほんの僅かに柔らかくなったような気がした。
「そう、なら良かった。ちゃんと生きて帰してあげたいものね」
🔵🔵🔵 大成功

【POEM】で参加
ファミリーレストラン「POEM」
を仲間との旅団にした私も
√妖怪百鬼夜行で買った
綺麗な青地に金色の刺繍で華やかな
花が描かれているハイカラな着物姿で
初詣に行きましょう
ポエムで出会えたみんなと
初詣に一緒に来られて嬉しいわ
初詣では今年も様々なスイーツを
食べたり、色々なイベントを
楽しんだり、簒奪者との戦いから
無事に皆で帰ってこれますようにと祈る
おみくじでは恋人ができるか
どうかの結果を楽しみに
開けてみましょう
書かれている
アドバイスを真摯に受け止めながら
読んでみて
仲間たちとワイワイお話して
屋台のお餅やお汁粉を食べて
帰るわ
「ねえ、これからどうしましょうか。
ポエムに集合して作戦会議しましょ♪」

【POEM】で参加するわ。
POEMは旅団の居場所になっているファミリーレストラン。
みんな、とっても仲良しで、いつも楽しくお喋りしているのよ。
私が普段いる√妖怪百鬼夜行のほうが和の趣がより残っている√だけれど、神社みたいな場所ではここ√EDENでも昔ながらの日本の風景が残っているものね。
そんな感慨に浸りながら、POEMのみんなとおみくじを引いていくわ。
結果が良くなければ、大吉が出るまで、だなんてもう一度、引き直してみたり。
ふふ、べつにズルなんかじゃないわ。
運気はこうやって自分で引き寄せていくものよ?

【POEM】で参加
わーい、皆で初詣!
玖珠葉さんとナチャさんはお着物姿、とっても綺麗!
おみくじや屋台も楽しみだけど、今年受験生だから合格祈願もしていきたいな。
えーと、二礼二拍手一礼だっけ。
志望の高校に合格できますように。今年も一年POEMの皆と楽しく過ごせますように。それとイナサ(Anker)が元気に過ごせますように!
おみくじはあっちだって!良いのが出てほしーい!
結果は……中吉かぁ。あ、でも学業が『安心して勉学に励め』だ。
よーし、勉強もちゃんとやりつつ、ダンジョン攻略も頑張っていこう!
学業成就のお守りも買ったし、後は屋台巡りだね!
ベビーカステラ食べたいな。大きいの買って皆で分けっこしよ!

【POEM】で参加
アドリブ絡み連携歓迎【SPD】
折角なので紺地に牡丹柄の振袖を着てお参り
お供妖怪達と一緒に屋台で買ったたこ焼きを食べつつ、お参りの順番を待って参拝
そうね…自分を含めた親しい人達の健康祈願をしとこうかしら
皆のお参りが一通り終わったら、揃って運試しにおみくじを引くわ
(結果はお任せします)
良い結果が出たらお財布に入れて、良くない結果だったら結んでいくわね
後はのんびり屋台グルメを楽しんだりして、初詣を満喫しようかしら
怪異の方は、手ずくね引いて待ち受ける必要は無いらしいしね
あら珍しい。大阪風のイカ焼きがあるわ
ちょっと多めに買って、皆でシェアして色々食べ比べたりするのも良いかもね

【POEM】で参加
POEMの方々とお会いして様々なお話が聞けて、こうして初詣に一緒に来られるのは嬉しいですね。
初詣では、今年も様々な楽しい思い出ができますようにと祈ります。
さて、おみくじですか。
某、こうやって会話ができる場に恵まれているだけでも幸福に思うのですが、昨年は、ふと転ぶことが多かったですね...
一陽来福とはいえ否応でも「大吉」を引きたいです。ですが横着しているのを見せる訳には...
こっそり√能力【愛読趣味】を発動し、極限まで集中力を高め、手に触れるおみくじ一枚一枚の感覚から「大吉」の気配を感じ取ります。
これだと感じたものを勢い良く引っ張ります。(何が引けるかはお任せします)

【POEM】
みなさんと初詣に行きます
こういうの縁起物ですからね
手を合わせて祈るのはみなさんの幸せ
家族やファミレスに集まる人たちが
心も体も健康で平和な一年を送れますように
俺?自分のことは自分で叶えないと、なので今は大丈夫です
アイスとか駄菓子でアタリが出たらそれはうれしいですけど
お参りが終わったらおみくじを引きたいです
※結果はおまかせします
良い結果ができたら笑顔で持ち帰り
悪い結果なら結んで帰ったり
みなさんはどうでした?
(ぐう、とお腹の虫が鳴る)
(祈ったらお腹空いちゃったなあ)
甘酒も飲んで帰れるんでしたね
あと出店もチェックしたいです
俺はたこやきとか食べたい!
(年齢相応の子どもらしい顔を見せる)

【POEM】
ファミレスでいつも喋ってる友達と今年の幸を祈りに。
神社の大鈴をガランガランと鳴らすのもアトラクションみたいでちょっと楽しい。そう思うのは罰当たりかな?
周りを真似て手を叩き一礼し、
今年は皆とたくさん笑って過ごせる一年になりますように!
美味いもんにいっぱい出逢えますように!
うちの店が繁盛しますように!
それから彼女が欲し……え?もう交代?
おみくじを引く
大吉来い来い来い!
良い結果:よっしゃ、俺の年来た!持って帰ろー
微妙な結果:…まぁそういう事もある…よな
(なるべく高い枝に結ぶ)
俺も大吉出るまで引けばよかったー!?
屋台ってワクワクするよな
甘酒もベビーカステラも美味そう
良い年になりそうな予感!

【POEM】で参加【アドリブ歓迎】
「初もうでなんて久しぶりに来ました。」
「今年も皆さんよろしくおねがいしますね。」
雑談をしながらお参り
「今年も皆さんと楽しく過ごせますように。後、紬生(Anker)が健康で過ごせますように」
「さて、お参りも終わったのでおみくじ引きますか」
結果はおまかせします。
いい結果なら皆さんに自慢した後財布にしまいます。
悪い結果の時はこっそりと木に結び、結果を聞かれたらごまかします。
「おみくじも引いたし、甘酒でも飲みに行きませんか?」
久しぶりの休日を大切な仲間と過ごせて幸せをかみしめながら次の仕事について頭を切り替えます。
●
「初詣なんて久しぶりに来ました。……今年も皆さんよろしくおねがいしますね」
志藤・遙斗(普通の警察官・h01920)の言葉に、よろしくお願いしますと明るい声がいくつも返ってくる。
和気藹々と、参拝の列に並ぶのはファミリーレストラン「POEM」の面々だ。
いつも仲良しな彼女、彼らは、待っている間にもお喋りに花が咲く。
「玖珠葉さんとナチャさんはお着物姿、とっても綺麗!」
野分・風音(暴風少女・h00543)の言葉に、ナチャ・カステーラ(|スイーツハンター《甘いもの好き》・h00721)と、玖珠葉・テルヴァハルユ(年齢不詳の骨董小物屋・h02139)が微笑んだ。
着物の柄は、ナチャは桜、玖珠葉は牡丹の花。どちらも華やかに咲いている。
「ポエムで出会えたみんなと、初詣に一緒に来られて嬉しいわ」
ナチャの言葉に、夏之目・孝則(夏之目書店 店主・h01404)が頷いた。
「POEMの方々とお会いして様々なお話が聞けて、こうして初詣に一緒に来られるのは嬉しいですね」
袖振り合うも他生の縁とは言うけれど。
去年まで出会ってもいなかった誰かと、こうして初詣に来るだなんて。なんだか不思議で、擽ったい感じもする。
(神社みたいな場所では、ここ√EDENでも昔ながらの日本の風景が残っているものね……)
√妖怪百鬼夜行出身である、東風・飛梅(あるじを想う霊木・h00141)は想う。
√EDENのなかでも、こうして昔ながらの日本の風景が残っていることは、なんだか感慨深い。
お話は勿論だけれど、風景を楽しむのも醍醐味だ。
そうこうしている間にも、ゆっくりと列は進んで、ついに参拝の順番がやってきた。
(神社の大鈴をガランガランと鳴らすのもアトラクションみたいでちょっと楽しい)
そう思うのは罰当たりかなと、渡瀬・香月(ギメル・h01183)は口には出さなかったけれど。
新しい年のはじまりだ。多少気持ちが浮つくのも仕方のないことだろう。
お賽銭箱の前に並んだPOEMの面々。
順繰りに鈴を鳴らして、手を叩いて。そっと手を合わせると、それぞれ願いを心のなかで唱えた。
ナチャが願う。
(今年も様々なスイーツを食べたり、色々なイベントを楽しんだり……。簒奪者との戦いから、無事に皆で帰ってこれますように)
風音が願う。
(志望の高校に合格できますように。今年も一年POEMの皆と楽しく過ごせますように。……それとイナサが元気に過ごせますように!)
玖珠葉が願う。
(自分を含めた親しい人達の健康祈願をしとこうかしら。みんな健やかに過ごせますように)
孝則が願う。
(今年も様々な楽しい思い出ができますように)
遙斗が願う。
(今年も皆さんと楽しく過ごせますように。あと、紬生が健康で過ごせますように)
大海原・藍生(リメンバーミー・h02520)が願う。
(家族やファミレスに集まる人たちが、心も体も健康で平和な一年を送れますように)
それから、香月が願う。
(今年は皆とたくさん笑って過ごせる一年になりますように! 美味いもんにいっぱい出逢えますように! うちの店が繁盛しますように! ……えーっと、それから彼女が欲し……)
ふと異変を感じ、香月が顔を上げる。
気付けば、POEMの面々は熱心に願う香月の姿を見て、くすくす楽しそうに笑っていた。
「……えっ? もう交代?」
香月は慌てて、みんなのもとへ駆けていく――。
「みんなは何を願ったのかしら」
飛梅が問い掛ければ、藍生が俺?と首を傾げて。
「自分のことは自分で叶えないと、なので自分のこと以外です」
アイスとか駄菓子でアタリが出たらそれは嬉しいですけど、と藍生は笑った。
「さて、お参りも終わったのでおみくじ引きますか」
「おみくじはあっちだって! 良いのが出てほしーい!」
辺りを見回す遙斗の横を、風音が駆けていく。指差しの先には、『御神籤』の文字。
こちらもやっぱり混んでいて。
また列に並んでいる玖珠葉の手には、いつの間に手に入れたのか、ちゃっかりとたこ焼きが。
「いつの間に!?」
香ばしいソースのかおりには抗えない。藍生のお腹がくぅとちいさく鳴る。
他にもいろいろとある出店のチェックをしながら待てば、順番はあっという間にやってきた。
――御神籤の引き方にも個性が出る。
勘を信じてパっと選ぶもの。出来るだけじっくりと選ぶもの。それから――。
「……あら」
あまりよくない結果だったのだろうか。飛梅はもう一度、と引き直す。
お目当ての『大吉』を引き当てたからか、今度は満足そうだ。
「ふふ、べつにズルなんかじゃないわ。運気はこうやって自分で引き寄せていくものよ?」
御神籤を出来るだけ高いところに結んでいた香月は、そんな彼女を見て思わず手を止める。
「俺も大吉出るまで引けばよかったー!?」
大吉来い来い来い! と、気合十分に引いたものの、小吉だったのだ。
まあそんなこともある、と一応は納得したものの、そんな裏技があるならすれば良かった、と思わなくもない。
けれど、『|旅行《たびだち》出先にて良き出会いあり』とあったから。きっとそう悪い結果でもないのだろう。
玖珠葉と藍生は揃って大吉。ふたりとも笑顔で御神籤をそっと仕舞っている。
遙斗は結んでいくことにしたようだ。
中吉で決して悪い結果ではなかったのだが、『|病氣《やまい》用心すべし』の言葉がすこしだけ気になったのだ。
(うーん、タバコか……? いややっぱりタバコだけはやめられないな……)
人知れず頭を抱えそうになっている遙斗の横で、風音も御神籤を開く。
「結果は……中吉かぁ。あ、でも学業が『安心して勉学に励め』だ」
御神籤の結果に背中を押され、風音は勉強もちゃんとやりつつ、ダンジョン攻略も頑張っていこう! と気合を入れた。
恋人が出来るかしらと御神籤を引いたナチャは嬉しそうに微笑んでいたから、きっと待人か縁談が良かったのだろう。
「さて、おみくじですか」
楽しそうな雰囲気のなか、孝則だけ雰囲気が違っていた。
こうやって会話ができる場に恵まれているだけでも幸福に思う。
けれど、思い返してみれば昨年はふと転ぶことが多かった。ちょっとだけツイてなかったかもしれない。
(一陽来福とはいえ否応でも『大吉』を引きたいです。ですが横着しているのを見せる訳には……)
――ならば、バレないようにすればいい。
孝則はこっそりと、√能力『愛読趣味』を発動。極限まで高められた集中力は、手に触れる御神籤から『大吉』の気配を感じ取る。
これだ! と勢いよく引っ張り出した御神籤を、そぅっと開いてみれば。
「あ。孝則さんはどうでした?」
「某も大吉でした。新年から良いことがありそうです」
藍生に聞かれ、孝則は涼しい顔で答えた。本気の御神籤選びが行われていたことは、まだ誰も気付いていない。
「おみくじも引いたし、甘酒でも飲みに行きませんか?」
「ちょっと多めに買って、皆でシェアして色々食べ比べたりするのも良いかもね」
「ベビーカステラ食べたいな。大きいの買って皆で分けっこしよ!」
「屋台ってワクワクするよな。甘酒もベビーカステラも美味そう」
「あら珍しい。大阪風のイカ焼きがあるわ」
お守りを買って、屋台を巡る。
振る舞い甘酒に、お汁粉。ふわふわの綿菓子も捨てがたい。
ふと気付けば、美味しそうな食べ物が両手いっぱいになっていた。
「ねえ、これからどうしましょうか。ポエムに集合して作戦会議しましょ♪」
ナチャの言葉に、誰もが賛成!と声を上げる。
この世界はやさしいことばかりではない。悲しいことのほうが多いかもしれない。
――けれど、今だけは。
年相応の子供らしく過ごしたって構わない。仕事のことを忘れたって構わない。
だって、新しい年を迎えたばかりなのだから。だって、こんなにも喜ばしい日なのだから。
年の初めから、こんなにも賑やかに楽しく過ごせたのだ。きっと今年は良き年になるだろう。
🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵 大成功
第2章 集団戦 『インビジブル・クローク』

POW
クロークテンタクル
半径レベルm内にレベル体の【クラゲ型インビジブル】を放ち、【接触】による索敵か、【痛みをもたらす触手】による弱い攻撃を行う。
半径レベルm内にレベル体の【クラゲ型インビジブル】を放ち、【接触】による索敵か、【痛みをもたらす触手】による弱い攻撃を行う。
SPD
溶解針
自身の【触手】を、視界内の対象1体にのみダメージ2倍+状態異常【溶解毒】を付与する【毒針】に変形する。
自身の【触手】を、視界内の対象1体にのみダメージ2倍+状態異常【溶解毒】を付与する【毒針】に変形する。
WIZ
ライフスクイーズ
敵に攻撃されてから3秒以内に【触手】による反撃を命中させると、反撃ダメージを与えたうえで、敵から先程受けたダメージ等の効果を全回復する。
敵に攻撃されてから3秒以内に【触手】による反撃を命中させると、反撃ダメージを与えたうえで、敵から先程受けたダメージ等の効果を全回復する。
√EDEN 普通11 🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔴🔴🔴🔴🔴🔴🔴🔴
●
賑やかな初詣の参拝客が減ってきたころ。
しんと静寂を取り戻すとき、『それ』は静かに動き出す。
ふわり、ふわり。
音もなく静かに忍び寄る『それ』は、意思もなく空中を彷徨っていた。
『それ』の名は、『インビジブル・クローク』。
透明なクラゲの群れのような姿のこのインビジブルは、人間の頭上から|外套《クローク》のように覆いかぶさり、空の彼方へ連れ去るという。
『これ』と怪異の関係性は分からない。
けれど、ひとを連れ去る『悪いもの』であることは確かだ。
この良き日に被害者が現れる前に、ご退場願おう。

アレに連れ去られるの、キャトルミューティレーションみたいよね。
条件は時間帯?
それとも、生物の数?湧き潰しが出来ればいいのだけれど。
字面通りの片手落ちの上に、戦闘自体そんなに得意じゃないけれど、触手バトルといきましょうか。
被ダメで行動不能にならない程度に、敵の攻撃に当たりに行くわ。腕とかでね。こちらの攻撃はインビジブル任せの触手でのカウンター、ドレイン効果付き。
泥仕合になりそうなら壁役に徹して、誰かにアタッカーお願いしましょ。
…参加メンバーに広域殲滅出来るコいたら、任せちゃって離れるケドね。
と、その前に、買ったお土産とか手荷物。隠しとかなきゃ。他の皆は荷物大丈夫?

おっと、ようやくそれっぽいのがお出ましっすね。
こいつが黒幕かどうかはともかく、ちゃちゃっと蹴散らすっすよ。どう見ても良からぬことをやらかしそうな見た目っすし。
しかしこう、神隠しっぽくは無いけど見れば見るほど不気味っすねぇ。
うねうね系の触手とか趣味じゃないんすけど。……って、服! なんか服とか溶けてるっす!?
あーもう、だからそういうのはお断りっす! そっちがその気なら、『火遁・連鎖爆雷変化の術』でまとめてぶっ飛ばすっすよ!
……まぁこれをやると連鎖爆雷にしたマフラーだけじゃなく、ボクの服も吹っ飛ぶんすけど。新年早々こんな格好になるなんて、厄払いも受けといたほうが良かったっすかねー……
●
「こいつが黒幕かどうかはともかく、ちゃちゃっと蹴散らすっすよ」
「アレに連れ去られるの、キャトルミューティレーションみたいよね」
深見・音夢(星灯りに手が届かなくても・h00525)の横で、柘榴石・二歩(ブラインドミー・h02524)は、のんびりと答えた。
(発生条件はなんだろう。時間帯? それとも生物の数? 湧き潰しが出来ればいいのだけれど)
「しかしこう、神隠しっぽくは無いけど見れば見るほど不気味っすねぇ。うねうね系の触手とか趣味じゃないんすけ、どっ!?」
『インビジブル・クローク』の観察をしていた二歩と音夢へ向かって、びゅっと触手が伸ばされる。
ふわふわとした動きのわりに、触手の動きは異様に早い。獲物を捕らえるためだから、当然かもしれないけれど。
なんとか触手の攻撃を躱した音夢だったが、自身の腕を見てわぁっと叫んだ。
「……って、服! なんか服とか溶けてるっす!?」
対して、敢えて攻撃を避けなかった二歩は、びりりと痺れて熱を持つ傷口を見て、あら、とちいさく呟いただけ。
先ほど、腕の1本をインビシブルに『喰わせた』二歩だ。だから、今は字面通りの|片手落ち《・・・・》。
どう見ても、二歩のほうが不利に見えるこの状況でも、彼女は決して動じない。
「…………お触り厳禁。なんてね」
――|過剰免疫《ヘイトリプライ》。
傷口からインビシブルの触手が飛び出した。触手はクロークの触手を締め上げると、そのままぶちりと引き千切る。
苦しそうにぐるんと回っているクロークから離れた触手が、二歩の傷口へ戻ると傷口はすっかり元通り。
戦闘はあまり得意じゃないと思っているけれど、戦う術を持たないわけではないのだ。
溶かされた服を擦りながら、音夢はむぅと口を尖らせていた。他にも色々と溶かされるのは勘弁してほしい。
「あーもう、だからそういうのはお断りっす! そっちがその気なら、まとめてぶっ飛ばすっすよ!」
音夢は、しゅるりと解いたマフラーを|連鎖爆雷《ガンパウダーマイン》に変形させる。
――|火遁・連鎖爆雷変化の術《ヒートエンド・シェイプシフター》。
「正真正銘のとっておきっすよ。乙女の一張羅、持ってきやがれっす!」
爆発が爆発を呼ぶ。すっかり静かになった頃には、クロークは影も形も残されていなかった。
けれど、音夢はちょっぴり浮かない顔。
それもそのはず。彼女の服も一緒に吹っ飛んで、黒のインナー姿になってしまったのだから仕方ない。
「新年早々こんな格好になるなんて、厄払いも受けといたほうが良かったっすかねー……」
どこか遠くを見詰める音夢を、腕にくっついているロイコぴょんがあたたかい目で見ていた、――気がする。
そして、そんな彼女をどことなく心配そうに見詰めていた二歩も問う。
「……買ったお土産とか手荷物は、大丈夫?」
二歩の言葉に、あっとちいさな悲鳴があがった。
🔵🔵🔵🔵🔴🔴 成功

遂に敵が出たみたいですね。
あれはクラゲでしょうか?普通のクラゲなら可愛いのですが…
ここはハコが守ります。
「ハコが誰も連れていかせませんよ。」
ハコはレクタングル・モノリスを城塞の様に展開し、被害を出さぬように得意の拠点防御を行いつつ、一部を銃器に変形させたモノリスによる制圧射撃攻撃を行います。
「あなたたちの攻撃はハコが全て防ぎましょう。」
ある程度の毒ならばハコは耐性があるので我慢できますよ。
モノリスを巧みに操りながら、ハコは一歩も退かず仲間を守る防御陣を展開し続け、隙を見てレクタングル・モノリスの一撃で反撃に転じます。
せっかくの新年です。めでたく行きましょう。
●
「あれはクラゲでしょうか? 普通のクラゲなら可愛いのですが……」
ふわふわ移動する姿は、害がないインビジブルに見えなくもない。けれど、そうではないのだ。
だから、ハコ・オーステナイト(▫️◽◻️🔲箱モノリス匣🔲◻️◽▫️・h00336)が『あれ』を見過ごすことはない。
「ここはハコが守ります。ハコが誰も連れていかせませんよ」
ハコのてのひらに現れた漆黒の直方体。それは段々と数を増やしていく。
――レクタングル・モノリス。
展開された漆黒のモノリスは、一部は城壁のように、一部は銃器のように形を変え、クロークたちを取り囲んだ。
「……このハコには見た目からは想像出来ない機構があるんですよ?」
その言葉の意味を、クロークたちはすぐに身を以って知ることになる。
クロークの触手では、ハコのモノリスは貫けなかった。ご自慢の毒すらも効かないからだ。
ならばとちいさなクラゲのようなインビジブルの数を増やしても、それらのすべてをハコのモノリスが行く手を阻む。
「あなたたちの攻撃はハコが全て防ぎましょう」
ハコは一歩も退かない。仲間を守るため、数多のモノリスを巧みに操り防御陣を展開し続けていた。
攻撃のすべてを阻まれるのだから、クロークたちの足並みが崩れていく。ハコは、その隙を見逃さない。
「せっかくの新年です。めでたく行きましょう」
ハコのその言葉に呼応して、クロークたちに銃口が向けられて。
――まるで新年を祝う花火やクラッカーのように、銃声が響き渡る。銃声が止む頃には、クロークの姿は、すっかり消えていることだろう。
🔵🔵🔵 大成功

【POEM】
この神社でみんなと過ごしたのは楽しかったけれど、本来の仕事も忘れないようにしなければね。
いずれにしても、この悪いインビジブルたちに人を連れ去らせるわけにはいかないわね。
相手は数頼みみたいだし、√能力<大地を揺るがす揺るがない拳>で味方を除いた全員に振動を与えるわ。
POEMのお友だちの中にも同じように振動系の√能力を使う人がいるみたいだから、効果は合わせて倍、さらに倍、ってね。
通常の戦闘スタイルは[空中ダッシュ]の機動力を活かした格闘、[グラップル]の投げ、[見切り]からの拳による[カウンター]なんかが得意よ。

【POEM】で参加
あーあ、楽しい初詣も終わりかぁ。けど、√能力者としてはこっちが本命だね!
来たね、怪異。タコ……いや、クラゲ?どっちかな?って、そんな場合じゃなかったね。
とにかくアタシ達がいる以上は人さらいなんてさせないからね!
仲間と連携しつつ戦う。
【竜漿魔眼】で隙を見つけた敵に『ダッシュ』で近づいて、風を纏った拳や蹴りで攻撃するよ!
「隙だらけだよ、食らえっ、風神拳!」
敵の攻撃は『残像』を利用したり『受け流し』で躱す。
味方の隙を見つけたら、『オーラ防御」でカバーし、『カウンター』で蹴り飛ばす!
「やらせないよ赤クラゲ!大丈夫、こっちはアタシに任せて!」
絡み、アドリブ歓迎

【POEM】で参加【アドリブ歓迎】
タバコに火を付け一息ついてから
「さてと、楽しい初もうでも終わりですね。」
武器を構えながら
「ここからは俺たちの仕事です。」
戦闘時
刀と銃とタバコで攻撃
敵との距離を保ちながらヒット&アウェーで戦います。
敵がまとまってるところに√能力「制圧行動」を使用
「まとまってくれていると狙いが付きやすくて助かりますね。」
戦闘後
新しいタバコに火を付けながら
「さて、次は親玉との闘いですか、気を抜かないで次に備えましょう。」
あくまでも警察官である信念を持って、沈着冷静につとめます。

【POEM】で参加
アドリブ絡み連携歓迎
さて…楽しかった初詣を、皆が『楽しい想い出』で終えられる為に。
私達が一働きしないとね。
…ちなみにクラゲって『群体』なのよね。インビジブルにも適用されるのかしら?
与太はさて置き
霊気を練り上げて白銀の聖鎧を纏い、高速飛翔能力を得たら
仲間の振動を受けて阻害されている個体を中心に狙いを定め
高速飛翔で敵中に突入しつつ、刀と手裏剣で倒せるだけ倒しつつ敵中突破
敵中を抜けたら身体を翻して再突入して攻撃、の一撃離脱を繰り返して敵陣を混乱させる
反撃は極力第六感と見切りで回避しつつ、武器受けと受け流し、オーラ防御で何とか凌ぐわ
この程度で、妖怪大将を止められると思わない事ね!

【POEM】
初詣、皆さんと楽しむことができて良い1年となりそうです。
無論これからを乗り切れば、ですがここの皆さんと共にであれば乗り越えられるでしょう。
上空は空中戦に長けている方々にお任せします。
某が処理するのは地上に辿り着いたインビジブル、人を連れ去ろうとしている彼らです。
√能力【愛読趣味】を使用。
仲間を含めた人々を危害を加えようとしているインビジブルを優先して対処することに焦点を定め、最適な行動経路を導き出します。
対応は呪符を使ったマヒ攻撃、探偵刀での切り込みが候補。
愛読趣味を使用していれば、地上だけでなく空中の味方の危機に気づき、呪符を鋭く投げるようなサポートもできるかもしれません。

【POEM】
小吉ってことは運勢はきっとこれから上向きに良くなってくはずだよな。
正月ってなんか空気も新しい感じしてやる気出てくるわー…って言ってるそばからお客さんのお出ましだな。
クラゲっていうと中華料理に出てくる胡麻油と酢で和えたやつ思い出しちまうなぁ。
基本は仲間のサポートをしながら「うわ、こっち来た!?」とか騒ぎながら、ナイフと小銃で地味に戦う。
弱ってる敵が居たら輪ゴム弾でトドメを狙っていく。
そういえば中華風御節とかありかな?
雑煮や和食ばっかじゃ飽きるからそういうのもいいかも。クラゲの酢の物は必須だな!
ところで神隠しって何処に連れて行かれるんだろうな?
クラゲって事は竜宮城だったりしねぇかな。
●
喫煙所にて一服していた志藤・遙斗(普通の警察官・h01920)が、煙草の火を揉み消す。
『インビジブル・クローク』の姿を見付けたからだ。
「……さてと、楽しい初もうでも終わりですね。ここからは俺たちの仕事です」
すぐにPOEMの仲間たちのもとへ戻れば、もう誰も彼もすっかり戦う準備は万端だ。
「楽しかった初詣を、皆が『楽しい想い出』で終えられる為に。私達が一働きしないとね」
霊気を練り上げ終えた、玖珠葉・テルヴァハルユ(年齢不詳の骨董小物屋・h02139)の身体を、白銀の聖鎧が覆う。
√能力『|天翔る聖鎧《ウォラーレ・アルマ》』の力で飛翔能力を得た玖珠葉が、ぐんと空へと飛びあがった。
上から見下ろしたクロークたちは、水中を泳ぐ本物のクラゲのように見えて。
(……ちなみにクラゲって『群体』なのよね。インビジブルにも適用されるのかしら?)
そんなことをふと考えたりもしたけれど、今は目の前のクロークたちに集中しなければ。玖珠葉は、ぱち、と軽く頬を叩いた。
「悪いインビジブルたちに人を連れ去らせるわけにはいかないわ」
神社で過ごした時間は楽しかったけれど――。本来の仕事はしっかりとこなさなければ。
宙を漂うクロークの群れを見た東風・飛梅(あるじを想う霊木・h00141)が、きゅっと拳を握ると――。
――そのまま、地面に叩きつける。大地に衝撃が伝わり、それは一瞬にして空中にも広がっていく。
地面と空気がぐわんと激しく揺れるが、その衝撃はクロークたちにしか伝わらない。
『大地を揺るがす揺るがない拳』は、飛梅が狙ったものにしか届かないのだ。
揺られ揺られて思うように動けないクロークたちに、すかさず追撃を仕掛けたのは遙斗だ。
――『制圧行動』。放たれた霊的疑似振動はより一層空気を揺らし、クロークたちに一切の抵抗を許さない。
「素敵。効果は合わせて倍、さらに倍、ってね」
「まとまってくれていると狙いが付きやすくて助かりますね」
あとはこの隙を狙って、クロークたちをひとつずつ狩っていけばいい。
とはいえ、油断は禁物。警察官である誇りをもって、冷静沈着に努めなければと遙斗は刀を構えた。
思うように動けないクロークたちのなかへ、玖珠葉が飛び込んでいく。
高速で飛翔する彼女には、触れることすら難しい。
触手が近付けば刀で切り落とし、隙を縫って手裏剣を放つ。群れの間を突き抜けたら、身を翻してもう一度。
「この程度で、妖怪大将を止められると思わない事ね!」
クロークの攻撃は持ち前のセンスで躱していた玖珠葉だが、多勢に無勢。流石に無傷ではいられない。
けれど、彼女はひとりで戦っているわけではないのだから、何も恐れることなどなかった。
「しょせん数頼みだもの、負けるわけがないわ」
「次は親玉との闘いですからね、気を抜かないで備えましょう」
飛梅が触手を恐れずクロークの身体を掴んで引き摺り落とせば、遙斗はそのクロークを確実に切り伏せる。
玖珠葉と飛梅は大胆に、遙斗はヒット&アウェイで慎重に。
正反対の戦法がうまく噛み合って、、クロークたちが次々に仕留められていく。
地面に落ちて動かなくなったクロークたちの身体が、ふわりふわりと消えていった。
●
「正月ってなんか空気も新しい感じしてやる気出てくるわー……って言ってるそばからお客さんのお出ましだな」
ふわりと浮かぶクロークを見た渡瀬・香月(ギメル・h01183)の脳裏に、ふんわりと中華料理が浮かんでくる。
胡麻油と酢で和えたやつ。さきほどいっぱい食べたばかりだけれど、それとこれとは別なのだ。
野分・風音(暴風少女・h00543)は、タコ……いや、クラゲ? どっちかな? なんて首を傾げて。
「あーあ、楽しい初詣も終わりかぁ。けど、√能力者としてはこっちが本命だね!」
「初詣、皆さんと楽しむことができて良い1年となりそうです。無論これからを乗り切れば、ですが」
ここの皆さんと共にであれば乗り越えられるでしょう、と笑った夏之目・孝則(夏之目書店 店主・h01404)は、この時すでに√能力『愛読趣味』を発動していた。
今まで読んだ本に依る想像力はクロークの動きを読み、|人に危害を加えようとする《・・・・・・・・・・・・》個体を探り出している。
「あ、香月さん、そのインビジブルが」
「うわ、こっち来た!?」
ばちんっ。――クロークの身体に、香月が放った輪ゴムが命中。
ただの輪ゴムではなく、√能力の『|輪ゴム弾《タイキュウロシアンルーレット》』だったが、まだ倒れる様子はない。
「……もしかして、怒らせたりした?」
「いえ、大丈夫です。敵意は変わっていないようです」
「それって殺る気のやつじゃあ!?」
香月を狙って、クロークの触手がびゅっと伸びてくる。先端には、ぎらりと光る毒針。
クラゲの酢の物で中華風御節もありかな? なんて考えていたのが悪かったのか。
それとも、御神籤の小吉のせいでちょっとだけ運が悪かったのか。
どちらかは分からないけれど、真っ直ぐこちらに伸びてくる毒針から避けるのを香月が諦めようとしたとき。
「やらせないよ赤クラゲ!」
――クロークのやわらかい身体に、しなやかな脚がめり込む。それと同時にクロークが吹っ飛んでいった。
蹴りを命中させ、すとんと地面に降り立った風音の右目が燃えている。
「大丈夫、こっちはアタシに任せて!」
『竜漿魔眼』は、クロークの隙を見逃さない。香月に気を取られていたクロークは隙だらけだったのだ。
「神隠しされて、竜宮城に連れて行かれるかと思った!」
香月の言葉を聞いてにっと笑った風音はクロークの群れに飛び込んでいくと、まるで自由な風のようにあちらこちらへ駆けまわる。
そして、その自由な動きを手助けするのは孝則だ。
『愛読趣味』で敵意のあるクロークを見分け、呪符で狙い撃つ。呪符が張り付いたクロークの動きは鈍くなる。
「隙だらけだよ、食らえっ、風神拳!」
多くのクロークは風音の拳に耐えられず弾け飛び、元に戻ることはない。それでも倒れないクロークは、香月が『輪ゴム弾』で狙い撃つ。
仕留められるかは賭けだけれど――輪ゴムの当たったクロークがへたりと地面に落ちてきた。どうやら運が向いてきたようだ。
●
こうして、POEMの面々は見事な連携でクロークたちの数を減らしていく。
気付けばクロークたちの姿は、すっかり消え去っていた。
あとは、ただひとり。『神隠し』の怪異を残すのみ。――――無数の『手』が、影に紛れて蠢いた。
🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔴🔴🔴🔴🔴🔴 成功
第3章 ボス戦 『神隠し』

POW
攫う『かみのて』
【虚空より生える無数の『かみのて』】を用いた通常攻撃が、2回攻撃かつ範囲攻撃(半径レベルm内の敵全てを攻撃)になる。
【虚空より生える無数の『かみのて』】を用いた通常攻撃が、2回攻撃かつ範囲攻撃(半径レベルm内の敵全てを攻撃)になる。
SPD
増殖する『かみのて』
自身の【かみのて】がA、【かみのうで】がB、【かみのかいな】がC増加し、それぞれ捕食力、貫通力、蹂躙力が増加する。ABCの合計は自分のレベルに等しい。
自身の【かみのて】がA、【かみのうで】がB、【かみのかいな】がC増加し、それぞれ捕食力、貫通力、蹂躙力が増加する。ABCの合計は自分のレベルに等しい。
WIZ
荒ぶる『かみのて』
【虚空より生える『かみのて』】により、視界内の敵1体を「周辺にある最も殺傷力の高い物体」で攻撃し、ダメージと状態異常【掴む腕】(18日間回避率低下/効果累積)を与える。
【虚空より生える『かみのて』】により、視界内の敵1体を「周辺にある最も殺傷力の高い物体」で攻撃し、ダメージと状態異常【掴む腕】(18日間回避率低下/効果累積)を与える。
√汎神解剖機関 普通11 🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵
●
インビシブル・クロークは消え去った。
けれど、まだ『ひとを攫う怪異』は隠れ潜んでいる。
怪異はどこからくるのだろうか――そんなことを考えていたらじゃり、と誰かの足音がした。
『もし、』
振り返れば、そこにはひとりの巫女がいた。
『どうかなさいましたか?』
何かありましたらこちらで話をと、巫女は静かに手を差し出す。
境内に巫女がいるのは当たり前のことだ。けれど、何かが|おかしい《・・・・》。
よくよく目を凝らして見れば、影のなかで無数の手が蠢いていた。
ああ、これこそが。ひとを攫う怪異――『神隠し』だ。

【POEM】で参加
あなたは、その手で数々の人々を攫ってきたのね。
これ以上、あなたに罪を重ねさせるわけにはいかないわ。
(右の掌を相手に向かって開いてかざし)
私はこの手で、あなたの手を止めてあげる。
√能力<散りゆく花にてのひらを>を使って、攫う『かみのて』で攻撃が範囲化されるのを防ぐ!
右の掌を突き出すようにしながら[空中ダッシュ]で急接近。
迎撃しようとしてくる手は[見切り]でかわして、クロス[カウンター]気味に右掌で相手に触れるわ。
こちらの攻撃スタイルは[愛の拳]を用いた近接格闘、[グラップル]の掴み投げ技などがあるわ。
[梅の香]を漂わせて、誰もかれも私の戦いに[魅了]させてみせるわ。

【POEM】で参加
あれが神隠しの怪異……そのでっかい手で何人攫ったのか知らないけど、これ以上はやらせないからね!
仲間と連携して、大技を叩きこんで仕留めるよ!
孝則さん、悪いけど60秒稼いで!
60秒間【暴風魔法】をチャージする。その間の攻撃は【受け流し】と【オーラ防御】で凌ぐよ。
チャージが終わったら【竜巻ヘリコプテイロ】で攻撃する!
皆のお陰でチャージ完了!18倍の威力、受けてみなよ!
チャージ中のダメージが適用された後も、動けるなら【空中ダッシュ】で移動して風を纏った拳や脚で攻撃を続けるよ!
「多少のダメージがあろうと、アナタを倒すまで戦い続ける!」
絡み・アドリブ歓迎

【POEM】でさんか。アドリブ歓迎
タバコを吸いながら
「こいつが神隠し、今まで何人さらってきたかは知りませんが、ここで終わりです。」
戦闘時
刀と銃を使用し、距離を保ちながらヒット&アウェーで戦います。
√能力「正義執行」を使用。
戦闘後
「これで事件は無事に解決ですかね?」
「POEMで祝勝会を兼ねてお茶にしますか?」

コレが、さっきのクラゲの親玉ね…気味悪さじゃ段違いだけど。
だけどもう、人攫いなんてさせはしないわ!
白銀の聖鎧を纏い直し、高速で飛翔しながら第六感を併用した見切りで敵の手を掻い潜り
避けきれぬ分は刀や手裏剣で武器受けしたり受け流し、各防具とオーラ防御で耐えながら
仲間と連係攻撃して風音さんのチャージ時間を捻出する
風音さんのチャージが終わったら、こちらも反攻開始
『クロ』に援護射撃させながら高速で接敵しつつ
『爺』の世界知識と戦闘知識で敵を観察し弱みを見出したら
破魔の力を込めた仕込み刀で、向上した攻撃回数の限り全力で弱点を斬りつけ
行きがけの駄賃で妖力手投弾を放り込み、衝撃波で追撃する
アドリブ絡み連携歓迎

【POEM】
殊に強力そうな相手がでてきましたね。
文字通り手数が多くて苦戦しそうです。
風音さん、あなたの一撃に頼らせていただきたいと思います。
60秒、ですね。承知いたしました。
某は√能力【柳緑花紅】を発動。
「柳は緑、花は紅、そのほかに何の奇があると云います」
季節外れの花吹雪でこの社を守りましょう。
呪力を纏った栞を周囲に展開。探偵刀を手に、栞と仲間と共に応戦します。
栞は風音さんの防御に必ず残しつつ、強大な一手が来た場合は呪力を載せた刀での<咄嗟の一撃>を見舞います。
風音さんの一撃が当たった後も栞で空中の援護を続けようと思います。

【POEM】
おいおいおい、更に殺る気のヤツがお出ましじゃねぇの。
これは竜宮城じゃすまねぇ雰囲気!
あの手、増えれば増えるほど個々の攻撃力や耐久力は少なくなると見た。
なるべく目立たないようにこそこそと物陰から銃で攻撃して一体ずつ撃破作戦。
神社の建物は本物の神様のご利益があるはずだからきっと護ってくれるはず!鳥居とか防御力高そうじゃね?
来んな来んな!いやでも倒さないとだからどっか行かれても困るんか?
弱ってきた頃に輪ゴム弾で攻撃を始める。
輪ゴム尽きたら新年早々運の尽きになりそうで怖ぇな。
とりあえずチームの足引っ張らねぇように仲間の方に行こうとするやつは狙っていく。
そっち行ったら…ゴメン!任せた!!
●
「コレが、さっきのクラゲの親玉ね……気味悪さじゃ段違いだけど」
玖珠葉・テルヴァハルユ(年齢不詳の骨董小物屋・h02139)が、僅かに顔を顰める。
――おぞましい。そんな言葉がよく似合う怪異だった。
巫女の背に隠れたいくつもの『かみのて』は、今もおいでおいでと手招いている。
「こいつが神隠し。今まで何人さらってきたかは知りませんが、ここで終わりです」
咥えた煙草はそのままで、志藤・遙斗(普通の警察官・h01920)は拳銃を構えた。
自分好みにカスタマイズした拳銃は、どんなときも自分の手にしっくりと馴染む。
「さて、やるか。悪は野放しには出来ないんでね」
紫煙を纏った遙斗が引き金を引く。その銃声が、『神隠し』との、開戦の合図となった。
神隠しの扱ういくつもの『かみのて』が、彼ら、彼女らに躙り寄る。
「殊に強力そうな相手がでてきましたね。文字通り手数が多くて苦戦しそうです」
「……そのでっかい手で何人攫ったのか知らないけど、これ以上はやらせないからね!」
視線は怪異に向けたまま、野分・風音(暴風少女・h00543)が、夏之目・孝則(夏之目書店 店主・h01404)に告げた。
「大技を叩きこんで仕留めるよ! 孝則さん、悪いけど60秒稼いで!」
「60秒、ですね。承知いたしました。風音さん、あなたの一撃に頼らせていただきたいと思います」
言うが早いか、孝則の周りにふわりと栞が現れて。
「|柳《やなぎ》は緑、花は|紅《くれない》、そのほかに何の奇があると云います」
それはどんどんと数を増やていき――。まるで季節外れの花吹雪のように、呪力を纏った栞が舞い上がった。
√能力『柳緑花紅』。ぶわりと舞う栞の中心で、探偵刀を手にした孝則は穏やかに佇んでいる。
「――……季節外れの花吹雪でこの社を守りましょう」
「おいおいおい、更に殺る気のヤツがお出ましじゃねぇの。これは竜宮城じゃすまねぇ雰囲気!」
鳥居の傍に身を隠しながら、かみのてを観察することにした渡瀬・香月(ギメル・h01183)。
あの手は増えれば増えるほど個々の攻撃力や耐久力は少なくなるのではないか――。
ならば、香月には勝算がある。
だって彼には、弱った相手には特効の『|輪ゴム弾《タイキュウロシアンルーレット》』があるのだから。
「輪ゴム尽きたら新年早々運の尽きになりそうで怖ぇけど」
神社の境内にいるのだから、きっと本物の神様のご利益があるはずだ。きっと護ってくれるはず!
隠れて狙撃を繰り返し、仲間を狙うかみのてを誘導。見付かったらまた別の場所へ身を隠す。
「来んな来んな! いやでも倒さないとだからどっか行かれても困るんか?」
茂みに隠れた香月がひょこりと顔を覗かせれば、彼の姿を見失ったかみのてがぐるりと向きを変えていた。
「あっ、そっち行った! ゴメン! 任せた!!」
香月の言葉に、ぱちり瞬きをした東風・飛梅(あるじを想う霊木・h00141)はふわりと微笑んで。
大丈夫と目配せすると、開いた右のてのひらを、かみのてに翳した。
「私はこの手で、あなたの手を止めてあげる」
多くのひとを攫ってきたかみのて。けれど、もうこれ以上、罪を重ねさせるわけにはいかないから。――だから。
「√の力を打ち砕くこのてのひらで、私は進むべき√を切り拓く」
飛梅の指先がかみのてに触れた、その瞬間。ひかりが弾けて、触れたかみのてが消えていく。
――散りゆく花にてのひらを。飛梅のてのひらが触れれば、√能力は無効化される。
飛梅が空を駆ける。ぐんと距離を詰めると、かみのてに触れていく。
あどけない少女の姿をしていても、飛梅は俊足|格闘者《エアガイツ》。
やられまいと足掻いても、洗練された動きの彼女をかみのてが捉えることは難しい。
飛び込んで、触れて、身を翻して。
そうしてかみのてが居た場所に残されたのは、梅の香りだけ。
ほのかに甘く漂う梅の香は、攫われた誰かの、消えていったかみのてへの餞になるだろうか――……。
●
短いようで長い60秒。
孝則をはじめ、仲間たちのサポートの甲斐あって、60秒が過ぎるのはあっという間だった。
――それはつまり、風音の準備が出来たということ。
「皆のお陰でチャージ完了! 暴風の名に恥じない技を見せてあげるよ!」
――竜巻ヘリコプテイロ。
ぐんと高く上げた足を回せば、チャージされた暴風魔法がかみのてを次々に巻き込んでいく。
風音が足を止めて周囲を見渡すとかみのてはすっかり動かなくなっていた。
倒しきれなかったかみのてたちも、香月の輪ゴム弾に狙い撃たれて動きを止めた。
風音はぐっぱと両手をひらいて、とじて。大きな傷を負っていないことを確認すると、にっと笑った。
「上々だね。アタシはアナタを倒すまで戦い続けるよ!」
チャージ時間を稼いでいたうちのひとり、玖珠葉が攻撃に転じる。
見切り、避けて、耐えるの嫌いじゃないけれど、それだけじゃあ終われない。
お供妖怪の『爺』の持つ知識で弱みを見つけ出した玖珠葉は、『クロ』に援護射撃を任せてかみのてへ急接近。
仕込み刀を振るうとかみのてを的確に斬りつけていく。
破魔の力が込められた仕込み刀は、怪異であるかみのてへの効果は絶大。
ひらりと舞うように駆け抜けながら、玖珠葉はひとつひとつ確実にかみのてを仕留めていく。
仕留めきれなかったかみのてには、妖力手榴弾をお見舞いだ。
「おっと」
妖力手榴弾の衝撃波で孝則の目の前に吹き飛ばされたかみのて。
ぶつかってあわや大惨事――なんてこともなく。孝則は難なく咄嗟の一撃で切り裂いた。
「あら、ごめんなさい!」
「大丈夫ですよ。寧ろ手間が省けました」
「ええ、その通りです」
同じように爆発に巻き込まれたかみのてを切り伏せながら、遙斗が目だけ動かしてきょろりと辺りを見回す。
増殖していたかみのても、今や随分と数を減らしているようだ。
「もうすぐ事件は無事に解決ですかね? POEMで祝勝会を兼ねてお茶にしたいところです」
新年から、なかなかの大仕事だと思ったりもするけれど。
無事に一仕事終えたあとのお茶は、きっと格別に美味しいに違いない。
さぁて、あとひと頑張り。すべて終えたら、皆でまっすぐいつもの喫茶店に向かおう――。
🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵 大成功

これが神隠しの正体ですか。
ハコは皆さんが安心して今年を過ごせる為にも、気合いを入れて戦いますよ。
「その手のひとつひとつが厄介そうですね。……痛みがあるかわかりませんが、切り落とします。」
ハコはレクタングル・モノリスを錆びたナイフ機構へ変形させ両手に持ち、各隠しの手を切断するように攻撃をしかけます。
ナイフによる得意の2回攻撃で、先程の戦闘とは違う攻めの姿勢で戦います。
「ハコは本来こっちの方が得意なんですよ。」
暗殺者としての冷徹さでナイフを操り、まるで踊るように切り伏せます。
「これでやっと新年ですね。今年はどんな1年になるでしょうか。」
●
「これが神隠しの正体ですか」
神隠しと相対したハコ・オーステナイト(▫️◽◻️🔲箱モノリス匣🔲◻️◽▫️・h00336)が呟く。
巫女の背後で蠢くかみのてをじぃと眺めたハコは、傍らにある身の丈ほどある黒い箱に触れた。
レクタングル・モノリス――あらゆる武器、武装に変形することの出来るそれが形を変えていく。
錆びたナイフへと形を変えたそれを両手に隠し持ったハコは、一切躊躇わずかみのてへと飛び込んだ。
「その手のひとつひとつが厄介そうですね。……痛みがあるかわかりませんが、切り落とします」
錆びたナイフが風を斬る。ひゅ、と音が聞こえる頃には、神の手の指が切り落とされて地面に落ちた。
けれどハコは落ちた指に視線を向けることはなく、もう一度錆びたナイフを振るう。
「ハコは本来こっちの方が得意なんですよ」
可憐な容姿から想像もつかないが、彼女は立派な暗殺者でもあった。
的確に、冷徹に。ハコは、先ほどまでの戦い方とは打って変わって、まるで踊るようにかみのてを屠っていく。
ひとびとに害をなす怪異を見過ごす理由なんて、ひとつもないのだから。
――神隠しが倒される瞬間が近いことを、彼女が分からないはずもない。
「これでやっと、安心した年になりますね。今年はどんな1年になるでしょうか」
そう呟いたハコは、かみのてに錆びたナイフを突き立てた。
🔵🔵🔵 大成功

よし、よし。
あからさまに本命ね。どうにか生きたまま、ラストバトルかしら?
第二形態とか、更なる黒幕なんかが居たら、そっちに参戦出来なくなっちゃうけど、私はここらで死に時ね。
攫われた人達のケアとか、私が生き返ってからで間に合うかしら。亡くなっていないと、いいのだけれど。
先ずは、目の前の手癖の悪そうなアレをやっつけなきゃ。か。
無敵獣を召喚するから、子供はこっち見ちゃ駄目よ。
名前通りに無敵だから、囮でも肉壁にでも、好きに利用しちゃってね。
じゃ、後はお任せ、ってことで
●
「よし、よし。どうにか生きたまま、ラストバトルかしら?」
――満身創痍、というほどではないけれど。
柘榴石・二歩(ブラインドミー・h02524)の身体は確実に傷ついていた。
喰われた右手は返ってこない。インビジブル・クロークとの戦いでも自らの身体の傷を使った。
インビジブルに支えられて機能している彼女の身体。だからこそ、自分の身体のことはよく分かっている。
(第二形態とか、更なる黒幕なんかが居たら、そっちに参戦出来なくなっちゃうけど、私はここらで死に時ね)
攫われたひとたちのケアは、生き返ってからでも間に合うだろうか。
亡くなっていないといいけれど、まずは目の前の敵――『神隠し』を倒さなければ。
「子供はこっち見ちゃ駄目よ。じゃ、後はお任せ、ってことで」
そんな言葉を残して、二歩が消えた。正確には、どこにでもいるインビジブルの群れに喰われた。
意識を手放しをながら、二歩は思う。――死んでる間だけでも、会えたらいいのだけれど。
そうして、二歩の命を代償にして現れたのは、首の根本から片翼にかけて引き裂かれた鳥。
――|鴛鴦夫婦《シングルウィング》。
外部からのあらゆる干渉を完全に無効化し、目の前の敵を襲うだけの無敵の獣。
翼をもがれた鳥は空を飛べない。
それはゆっくりと地べたを這いずり、時折血の混じった風を起こして、かみのてに襲い掛かっていくのだった。
🔵🔵🔵 大成功

おおっと、いかにも大物っぽい雰囲気のが来やがったっすね。
見た目だけなら可愛い子っすけど、明らかにお近づきになりたくない系の気配っす。
生憎と人を攫うような神様とはご縁が無いっす。早いところご退場願うっすよ。
あー……ボロボロの格好で言うことじゃない? だったらこれでひっくり返すっすよ。【熱情語りの独壇場】!
推しへの愛があれば少々服が吹っ飛んだって立て直せる、むしろ推しの衣装を借りて立つ胸熱展開っすよ!
どこからともなく手を出してこようと、片っ端から撃ち落としてやるっす。何せこっちは見えてなくても当たるっすからね。
……√能力解けたら衣装も消えるんっすけど、そこは考えない方向で!
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「見た目だけなら可愛い子っすけど、明らかにお近づきになりたくない系の気配っす」
ひとを攫うような神様とはご縁がない。あったとしても、お断りだ。
早いところご退場願うっすよ――ラストバトルへの気合は充分な深見・音夢(星灯りに手が届かなくても・h00525)。
ボロボロの格好では格好がつかないかも、なんてちょっとだけ思ったりもするけれど――。
「だったらこれでひっくり返すっすよ、|熱情語りの独壇場《オシカツオンステージ》!!」
音夢が語る。可愛いあの子への愛を。尊さを。
いくら語っても語り尽くせない、大切な大切な、|音夢《キミ》の中のアイドルのことを。
突如、境内がコンサートステージに変わる。音夢の衣装も、推しのあの子の衣装に変わっている。
「推しへの愛があれば少々服が吹っ飛んだって立て直せる、むしろ推しの衣装を借りて立つ胸熱展開っすよ!」
そう、此処はもう音夢の独壇場。
物語の主人公は音夢であり、推しのあの子だ。
「どこからともなく手を出してこようと、片っ端から撃ち落としてやるっす」
どこからかみのてが伸びてこようと、その手が音夢に触れることはない。
だって、ひとを攫う下劣な怪異なんかにあの子が邪魔されるなんてことは有り得ないのだから。
だれよりもいちばんに輝くあの子のことを、止めることなんて出来やしないのだから!
「……√能力解けたら衣装も消えるんっすけど、そこは考えない方向で!」
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そうして、音夢のステージも終わる頃には神隠しの姿は消えていた。
怪異は去った。√能力者たちのおかげで、今日攫われたひともいなかった。
新しい年を無事に迎えた神社は、いつもの日常に戻っていくことだろう。
🔵🔵🔵 大成功