シナリオ

③リンドー・スミスととばっちりの呪い

#√汎神解剖機関 #秋葉原荒覇吐戦 #秋葉原荒覇吐戦③ #プレイング締切

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⚔️王劍戦争:秋葉原荒覇吐戦

これは1章構成の戦争シナリオです。シナリオ毎の「プレイングボーナス」を満たすと、判定が有利になります!
現在の戦況はこちらのページをチェック!
(毎日16時更新)

●無惨やな
 東京都神田区和泉町、和泉公園と日本通運本社ビルの間に穏やかに佇むのは金綱稲荷。その縁起は──。

「前置きはどうでもいんじゃ!!」

 はい。

「大体なんじゃあのスミスとかいうんは!  折角ええ場所見っけたからこっちがわざわざ準備して折角|呪《まじな》いを実行に移そうと思ったらデカい顔で場所占拠しくさって! 何が『降伏したまえ。人間同士で争うなど愚かなことだ』じゃ! 貴様が一番愚かじゃ!!」

 とりあえず敵じゃないんだけど、確実にこっちの方がリンドー・スミスよりも倒すべき敵っぽいだろ、みたいな外見の星詠みで、もう今回の依頼が碌でもない事を集まった√能力者達は確信している事でしょうが、耐えてください。
 こいつ今さらっと呪うとかいったな? ていうか呪う気満々だな? でも耐えてください。

「あー……まあええわ。なんじゃ、今回の……戦争? 先に言うた稲荷が占拠されてる上にまたリンドー・スミスが碌でもない事考えとるっちゅう話は知っとろうが……」

 リンドー・スミスが金網稲荷の霊力を用いて何かしらの情報を傍受し、しかし√能力者の活躍となんらかのバタフライ・エフェクトで何故かこっちが様々な情報を得たのは記憶に新しい話だが、それはともかく。

「|あいつ《スミス》が何考えてるかは分からんが、このどさくさに紛れてなんやしとるんは間違いない……そんならこっちも無理に倒さんともスミスの意図を邪魔出来ればええ……っちゅうことで、あれや」

「お前ら、スミス呪うてこい」

 は??

「|邪魔《ぼうがい》は|邪魔《ぼうがい》やろ。周り見てみい、でっかいビルやら公園やら学校やら病院やらあるんじゃ。あんな場所でドンパチやったら民間人がどうなるか分からんじゃろ。場所クッソ狭いし」

 だから邪魔するのに、スミス呪うてこい。
 筋の通ったような通ってないような言葉に、ともかく『|平和的に妨害《Not 物理》』すればいいのだと噛み砕いて、手段を考えながら√能力者達は秋葉原へと向かうのであった。
 呪いって本当に平和なのかなぁ? とは考えてはいけない。

マスターより

仮釈放
 初めまして、あるいはこんにちは。
 お世話になっております。仮釈放と申します。
 なんだこれ。

●第一章完結の戦争シナリオです。
 完結優先のため連撃非推奨、人数・状況によって全採用できない可能性があります。ご了承ください。

●説明!
 スミスを! 呪って! 邪魔をしろ!
 以上です。
 何かこう、適当にスミスさんとの触れ合いタイムをお楽しみください。

 プレイングボーナス:情報収集を妨害する。

 もう制圧はされてますが、なるべく早めの完結を目指したいと思います。よろしくお願いいたします。
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第1章 ボス戦 『連邦怪異収容局員『リンドー・スミス』』


POW 武装化攻性怪異
【肉体融合武装と化した怪異】を用いた通常攻撃が、2回攻撃かつ範囲攻撃(半径レベルm内の敵全てを攻撃)になる。
SPD トランパー・オブ・モンスターズ
騎乗する【怪異の群れ】から跳躍し、着地点の敵1体に【荒れ狂う怪異の群れ】による威力3倍攻撃を放つ。また、跳躍中に【さらなる怪異を解放】すると命中率半減/着地点から半径レベルm内の敵全員を威力3倍攻撃。
WIZ 怪異制御術式解放
自身の【蟲翅】がA、【刃腕】がB、【液状変異脚】がC増加し、それぞれ捕食力、貫通力、蹂躙力が増加する。ABCの合計は自分のレベルに等しい。
イラスト 黒丹
√汎神解剖機関 普通11 🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​

●|ギリギリ《法のライン》を攻めていけ
 呪詛とか呪いとか、最初に言い出したのは多分なんか多分神代の時代のあれなんでしょうが。
 とにもかくにも人の世は、いつの時代も呪詛まみれ。呪い呪われ八つ当たり。いろんなまじない試したけれど、忘れられないこの想い。星の数ほど日にちは経てども、やっぱりあんたが憎いねん。
 そんな気持ちでジャパニーズオールド呪詛スタイルこと丑の刻参りをすると、器物破損とか呪詛返しとか不審者目撃情報が出回って自分が不幸になるだけなので大人しく心の中に留めておいた方が吉らしいですが。
 そこで『なるほど〜だから|目撃者を消す《見られちゃいけない》んだ〜。へ〜、合理的〜』とか思っては駄目ですが。

 けれども、兎も角。
 言霊の例を挙げずとも、何かしらの行為を用いて相手へ影響を与える事を呪いと勘定するのであれば、ようは平和的手段で、何かこういい感じに邪魔すればOKという事。

 とは言え、相手は|あの《・・》リンドー・スミス。

 かの人に抱く|想い《・・》は人それぞれに。
 悲喜交々な人間模様──。
烟猫・藍月
おうおう。あのリンドー・スミスを呪い殺すねぇ、おもしれぇことしてんじゃねぇか。
俺様が猫の手を貸してやろう、キシシ……!
この俺様特製、呪詛を練りに練り込んだミサイルランチャーで木っ端微塵に……えっ、周囲に被害が出るから駄目?仕方ないにゃあ。

よぉ、オッサン!トリックオアトリート!お菓子寄越せにゃ。供物がないなら呪うまで。
先日手に入れたニンゲンの遺留品から呪詛を抽出し、リンドー・スミスにシュート!にゃ!
ほらほら、お菓子をくれないとどんどん呪詛が濃くなってくるにゃ。カネでもいいぜぇ!

どうしたニャ?カツ丼食べるかニャ?

相手が本気になったらヤッベ!とか言って逃げるにゃ。あとは誰かがどうにかするだろにゃ。
不忍・ちるは
他のかたと連携・掛け合い、おまかせ行動大歓迎
度々お会いしていますが
リンドーさんはただの美食家おじと思っています
so sorry(戦闘した記憶が無い)

物理的な念は飛ばせないので
どうしましょうひとりごとスタイルか何かで
リンドーさんを呪います

おじいちゃんが言っていました
脂質と糖質と炭水化物(実質2回目)を愛せよ、と
ひとがすくすく育つための大切なきもちですね

おしゃんなカフェもすきですし
私はパンケーキが主食の日もいいと思います
カツカレーとかラーメンや肉汁麺もすきです
あとべったりしたナポリタンもありますよ
メガ盛りまでお値段据え置きで満腹so happy

お仕事おつかれさまです
今日の晩ごはん悩んでくださいね♡

●リンドー・スミスと恐るべき呪い
「リンドー・スミスさん……お名前は予々、というよりもお会いしたこともありますが……」

 金網稲荷、そして今回の対象である『リンドー・スミス』をこっそり観察できないかと、不忍・ちるは(ちるあうと・h01839)は隣の和泉公園、遊具の上から様子を伺う。
……えーと、なんだかリンドーさんらしき黒いスーツの人が……拝んでるふり? をしてますね。観光客カモフラージュでしょうか。ビルがすぐ近くなので人通りもそこそこあります。なるほど、これはいけません。
 さてそれではどうしましょうと遊具から降りて、ちるははうーんと考える。
『呪い』と言ってましたけど、さすがに物理的な念は飛ばせないので……。

「なんだにゃ。その様子だとお前もスミスを呪いに来たのかにゃ?」
「わあ!……ネコ、さん?」

 そんな悩めるちるはの目の前にふと現れたのは、青い球を抱えて宙にふわりと浮いた白い猫……よく見ると些か手足が多いが大体ネコ、きっとネコ。喋ったし浮いてるし、うちのマツリちゃんとは随分違いますが、まあ世の中にはいろんなネコさんがいるのでしょう。
 そんな謎のネコ──|烟猫・藍月《イェンマオ・ ランユエ》(性悪猫・h06019)は口を歪め、ネコらしからぬ意味深な顔でニヤリと笑う。

「聞いたぜ、聞いたぜ。あのリンドー・スミスを呪い殺す……おもしれぇことしてんじゃねぇか。どうせ呪いをぶつけるならひとりよりふたり、俺様が猫の手を貸してやろう、キシシ……!」
「殺すまでは言ってなかった気がしますが、こちら呪いには門外漢でして助かります。ところでネコさんには何か良い|アイデア《呪い》が?」
「よくぞ聞いてくれたにゃ! 驚いて腰抜かすなよ!」

 待ってましたと言わんばかり、抱えた球の如き青い瞳を光らせると、藍月はどこからか銃火器──いわゆる『ロケットランチャー』を取り出して高らかに自慢げに背負い……重みに負けてゴロンと天地が逆さまになる。
 だが全く気にせずにそのままニャニャニャと笑いながら言葉を続けるに。

「そうこの俺様特製、呪詛を練りに練り込んだミサイルランチャーを派手に一発ぶちかませば、スミスを木っ端微塵に|呪殺《ぼうがい》できるって寸法……!」
「えーと、木っ端微塵は駄目だと思います」

 よいしょとちるははランチャーを持つと藍月を元に戻してほら、と小さく促す。
 そこにはこちらを指さしてねこさんと笑う幼い子どもと、まさか武器が本物とは思っていないのだろう、子の手を引いた若い母親がちるはへ会釈をしながら通り過ぎていった。

「な〜……丁度ぶっ放せるいい機会だと思ったのに仕方ないにゃあ……。
 じゃあ気を取り直して。お前、何かスミスの弱点とか知らないか? さっきの様子だと会ったことあるんだろ」
「弱点と言っても……思い出せずso sorry……」
「んにゃ……」

 いえ、きちんとお会いはしているのです。
 ただなんといいますか、出会う場所がご飯屋さんだったり、ご飯屋さんだったり、何か食べていたりと──つまり。

「……思えばリンドーさんは、ただの美食家おじ?」
「じゃあ、|それで《・・・》行くかぁ」

 要は呪えばいいんだよな、と藍月は再びニヤリと笑った。



「よぉ、オッサン!」

 金網稲荷の前に佇むリンドー・スミスは不意に背後からの呼びかけに反応する。
 オッサン、今人をオッサンと……だがかような言葉に目くじらを立てる必要はない。何故ならば君たち√能力者達が邪魔だてしてくる事はすでに想定内……と、常の態度を崩さずにスミスが振り返ると些か拍子抜け。
 そこには、想定したような能力者たち──是が非でもこちらを止めんとするやる気勢ではなく、一見無害そうな大学生程の少女と、明らかにやべえ謎のネコが浮いていた。ネコ、ネコか? 多分ネコ。推定ネコ。んにゃ。ほらニャって言ったし。

「Hello,リンドー・スミスさん。突然ですが──おじいちゃんが言っていました」

 ニヤニヤ笑うネコはともかく、女子大生──ちるははぺこりとお辞儀をすると、いつものようにのんびりと|語り始めた《・・・・・》。

「おじいちゃんいわく、そう、脂質と糖質と炭水化物を愛せよ、と──おいしいご飯はひとがすくすく育つための大切なきもちですね。毎日のご飯がおいしいと、とってもうれしいものです」
「という訳でトリックオアトリート! 俺がすくすく育つためにお菓子寄越せにゃ!」
「何かと思えば馬鹿らしい──ハロウィンはもう過ぎているだろう」
「ツッコむのそこなんですね」
「それと君、『脂質と糖質と炭水化物』は実質重複してるだろう」
「あ、ご丁寧にありがとうございます」
「こいつ変なとこ真面目だな……」

 そう、リンドー・スミスは仕事ができる男だった。故にその生真面目さから、怪しき二人組への対処を考えて、考えた結果まず引っかかったとこがそこだった。

「……こほん。さてリンドーさん。話は戻りますが、おいしいご飯とはしあわせなものです。そう、たとえばこんなお天気のいい日にはおしゃんなカフェでケーキなどをいただくのも私はすきですし……そう、いっそパンケーキが主食の日もいいと思います」

 バターと蜂蜜がたっぷりの、ふんわりと焼いたホットケーキ。アメリカの方ならそこにカリカリに焼いたベーコンをトッピング? あまじょっぱい美味しさでいくらでも食べられちゃう素敵な組み合わせ。蜂蜜のほかにメイプルシロップやチョコ、生クリームやフルーツなんかもあるといいですね。
 ちるはの言葉に、スミスの視界は急に暗くなり、ふち思い出す……そういえば、今日は何も食べていない事を。ではこれは言葉の魔術ではなく、ただの立ちくらみか?

「ハロウィンじゃなくても供物、供物〜!! ほらほらパンケーキでもなんでも、さっさとうまいもんよこすにゃ! なんか持ってんだろ、ドーナツとか、ドーナツとか!」

 くらりとしたスミスの周囲をそんなカツアゲめいたノリで藍月がにゃあにゃあと叫ぶ。オッサン、ネタは上がってんだぞ! さあさっさと吐いちまいな! 喧しい、私が菓子を持っていたとしても何故分けねばならぬ──と、スミスが藍月を追い払おうとした瞬間、目の前に穴があった。
 穴……否、これは──銃身?

「せっかくのミサイルランチャー、物理が駄目なら呪いをだけをぶつければ合法! ということで、このちょうど先日手に入れたニンゲンの遺留品から呪詛を抽出してこうしてこうしてこう……そしてリンドー・スミスにシュート!」

 超! エキサイティン!

 咄嗟に怪異を用いてガードしたが、スミスに予想した衝撃はなかった。
 ただ身体に異常な倦怠感と、無念。何よりも言いようのない飢餓が襲いかかる。

「そしておじいちゃんが言っていました」

 ええ、本当は言ってませんが、言ったことにしておきましょう。

「『リンドーさんは、ただの美食家おじ』と──」

 呪い──特に言語を巧みに操り、人に信じ込ませる言霊の類いであれば、一等恐ろしいことは『己の預かり知らぬところで摩訶不思議な|属性《キャラ付け》を付与される』こと。
 しかるにちるはの|言葉《√能力》は一部で既に浸透した『事実』を補強するが故に、藍月の呪詛──心身に影響を与えるある種の怨念と組み合わさり、絶大な効果を発揮する。
 早い話がつまり今、スミスは呪いで『連邦怪異収容局のエージェント』ではなく『ただのめっちゃ腹ペコの美食家』に上書きされた。そういうことに|なった《・・・》。

「ほらほら、お菓子をくれないとどんどん|呪詛が濃くな《腹が減》ってくるぜぇ? 早めに飯食いに行きたいだろ? さっさと降参した方が身のためだぜ!」

 ニヤニヤと、まさにこの状況を楽しんでいることを隠しもしない小憎らしい顔で藍月が笑う。いやあ人が苦しむ姿を見るのはいいもんだにゃ〜さあさあ|トリック《呪い》 オア |トリート《菓子》! どうしてこのネコはそこまでハロウィンを!?
 リンドー・スミスは若干、生真面目すぎるきらいがあった。その上で美食家おじと化した今、もう常日頃の聡明極まりないエージェント然とした頭脳は働いていない。馬鹿な……もう11月、既にクリスマスの準備をする時期にコイツはまだハロウィン気分なのか……!?

「お菓子もいいですが、甘い物のあとは少し味の濃いものもいいですよね。ガッツリとカツカレーとかラーメン。あ、麺類といえば丁度秋葉原。肉汁麺もすきです」
「肉汁麺? なんだそれ! カツでも肉汁でも、肉なら菓子じゃなくてそれ食べに行くカネでもいいぜぇ! 稼いでんだろオッサン!」
「あと喫茶店の、べったりしたナポリタンもありますよ。メガ盛りまでお値段据え置きで満腹so happy」
「にゃ〜! 粉チーズたっぷりのナポリタン! 俺まで腹減ってきた!」

 聞くに値しない戯言と思えども、脳が勝手に想像しては腹が減る。グルグルと回る視界と思考にこれは空腹の呪い──否、体力の限界。そして空きっ腹に味の濃いものを想像して胃液が出てくる悪循環の……今食べたら胸焼けがしそうなちるはの言葉、そして漂うは──。
 
「おや〜どうしたかにゃ? カツ丼食べるかにゃ?」

 ニヤリ、覗き込んで笑うネコが甘言を囁く。ほら三元豚のロースカツを絶妙なフワフワ感の卵とでとじて、炊き立ての白米との相性は勿論抜群……|ネコ《てき》に施しを受ける……? この私が……という言いようのない敗北感がトドメとなり、とうとう手をついて項垂れたスミスを見てふたりは|呪い《ぼうがい》を果たしたと確信する。

「と言うわけで、リンドーさんお仕事おつかれさまです。
 今日のごはん、悩んでくださいね♡」
「呪いが効きすぎたか〜? しょうがねえ、こんな所で行き倒れても困るから、カツ丼勝手に食っとけにゃ! おっと礼はいらねえぜ、ネコの情けってやつだ!」

 じゃあ、菓子はもらえなかったけど呪いも果たしたし、|茶店《サテン》にナポリタンとパンケーキでも食いに行くか〜! ですね、近くに良いお店がありますよ、なんて会話をしながらふたりは金網稲荷をあとにする。藍月がこっそりちゃっかり抜いたスミスの財布を物色しながら……あ、こいつドルしか持ってないぞ。両替していきましょう。ご馳走様です、リンドーさん。
🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​ 大成功

アマランス・フューリー
またろくでもないことを企んでいるようね、「リンドー先輩」?
可愛い後輩ちゃんがいるのでしょう、泣かせちゃだめよ?
あなたと私たち羅紗の魔術塔はライバル組織だったとはいえそれなりに古い付き合い
可愛らしい後輩ちゃんがいるのなら紹介してくれてもよかったのに、ふふ(ドヤ顔でいじる)

さて、呪いね
私の専門は魔術で呪術は少し畑違いだけれど
まあ嫌がらせをすればいいのでしょう
はい、「だるまさんがころんだ」「ころんだ」「またころんだ」

体力消費はハロウィンの旅団巡りでもらったたくさんのお菓子を食べ回復しながら
「だるまさんがころんだ」をしていくわ
なるべくリンドーが変なポーズをした瞬間に停止させましょう
うふふ、面白い顔

●リンドー・スミスと禁じられた遊び
 数奇な巡り合わせ──『運命』と一言で片付けるには些か不条理で不可思議、奇妙で理不尽。故に、ひとびとは古来より占星術であったり運命論、前世の悪因善因での理由付けを行う。あるいは過去の記述、知識を後世に伝え、継承する事で己に降りかかる『運命』を理解しようとした……らしい。知らんけど。

 さて√EDENは東京、此度の『秋葉原荒覇吐戦』に乗じて暗躍する不届ものに挑まんと、『不思議な星の巡り合わせ』で晩秋の秋葉原駅に降り立つ人物がひとり。
 かの不届きもの──『リンドー・スミス』引いてはその所属組織『連邦怪異収容局』、どちらの意図であれ、いかなる魂胆かは分からねども『民間人に危害を加える気配はない』という情報の通り、金網稲荷周辺は戦乱とは程遠い穏やかな様子。
 道行く人が振り返るのも気にせず、人物は金網稲荷、こじんまりとしながらもきちんと祀られた赤き鳥居の前まで歩いてくると、まるで『古い知り合い』に偶然出会ったかのような調子で声をかける。

「相変わらず、またろくでもないことを企んでいるようね、『リンドー先輩』?」

 声の主──アマランス・フューリー
(星漣の織り手にして月詠の紡ぎ手・h08970)。いかなる因果か『羅紗の魔術師』から√能力者へと運命を書き換えた魔術師──稀代の運命に翻弄されたその女性に気が付けば、リンドー・スミスは口の端を歪めて対峙する。

「ほう、これはこれは──相変わらずの格好だな、『羅紗の魔術師』否、今は──ただの無職だったかな? いやどうも魔術師殿のご高名は予々遠く米国まで聞こえていれば……役に立たぬ『羅紗』を織るなら、己が羽織る上着でも織ったらどうかね」
「あら、久しぶりに出会ったのにそんな態度なのね……こちらこそ聞いたのよ。あなたと私たち羅紗の魔術塔はライバル組織だったとはいえそれなりに古い付き合い。
 知らない仲ではないんだから、あんなに可愛らしい『後輩ちゃん』がいるのなら紹介してくれてもよかったのに」

 その言葉にスミスの顔が歪み、逆にふふんと弱みを言ってやったぜのドヤ顔アマランス。略してドヤランスである。ふふーん!

「図星みたいね? そんな可愛い後輩ちゃんが無様な敗北を晒す『先輩』を見たら、ねえ? 女の子は泣かせちゃだめよ? その前にさっさと退散をお勧めするわ」
「君こそ随分と|ご同胞《・・・》に慕われているようだが、些か俗世に染まりすぎて腑抜けているのではないのかね? ああいやもう職務を放棄したのだから、何をしようがどうでもいいのだったか」

 売り言葉に買い言葉、煽り煽られバッチバチ──でもね、この人たちこんな『俺たち仕事できます!』みたいな顔で格好つけてますけど、めちゃめちゃ√能力者たちに|敗北し《ボコられ》てますからね。ウケる。
 あとそして場所が場所だけにすっごい出入りしてる隣のビルの人が見てる。男性はともかくあの女性……寒くない? 寒くないもん!

 その上で側から見るとこう、完全にあれなのである。
 ジャパニーズフォックスゴッドのミステリアスビューティフルフォトスポットであるレッドトリイ前で観光客が揉めてる様にしか見えないのである。
 もうこのまま喧嘩させとけば『妨害』は達成するんじゃねえかなぁ……なのである。



 そこからさらに10分くらい経ち、全く本題が見えないために「ほんで何しに来たんや君邪魔するんやったら帰ってや」という空気で作画が緩くなってきたスミスを見て、アマランスは当初の目的を思い出す。
 そしてコホンと仕切り直しめいた咳払いをし、高らかに宣言する。

「ねえスミス、ここはひとつ穏便に勝負して潔く私が勝ったら手を引く、ということでどう? 貴方だって民間人に危害を加えたくないのでしょう?」
「勝負──ここで『元』魔術師殿と腕比べとでも?」
「ええ、けれども穏便に、よ。だから勝負内容は私から提案させてもらうわ。それは──」
「それは?」

『|だるまさんが転んだ《Red Light, Green Light》』よ!」

 なんで?? What?? Why??
 そんな、何か言いたいけどまずどこから言ったら分かんねえな、なスミスを差し置いてアマランスは続ける。

「貴方もルールは知ってるでしょう? このような神聖な場所だからこそ、私たちがやりあえば周辺に被害が及ぶ。だから平和的に解決して、周囲の目が気にならないようになんかこう観光客がはしゃいで遊んでるみたいなカモフラージュをね……」
「聖なる地ではしゃぐな……!」
「聖なる地で情報収集なんかするな!!」

 ぐうの音も出ねえ。

「……ということで早速行くわよ『だ・る・ま・さ・ん・が・こ・ろ・ん・だ』」
「おいそんなルールじゃなかっただろ……う!?」

 はいはいさっさとやるわよみたいな態度で声を上げたアマランスにお前ちょっと自由すぎるぞと抗議の声をあげようとしたスミスだったが、何故か急に体は硬直し……その瞬間に全てを理解する。
 そう、アマランスは最初から全てを計算していた。
 身に纏う羅紗が如く言葉巧みに運命を織り込み、このようなふざけた児戯に見せかけて油断を解き、しかし巧妙な魔術でスミスを……いや違うな、急に菓子食い始めたし。ちっ違う! 意外と体力使うのよこの魔術!
 モグモグとハロウィンでもらったチョコレートを食べ終わり、アマランスが目を閉じるとスミスの硬直は解かれる。しかし魔術師よくもかような侮辱を……!

「だるまさんがころんだ」
「ガッ!」
「ころんだ」
「貴様……!」
「またころんだ」
「無……職が……!!」
「うふふ、面白い顔〜こんな情けない『先輩』の写真、『後輩ちゃん』に送ったらどんな顔をするかしら?」
「……!!」

 モグモグ。様々なお菓子を食べながら、もう確実に明日筋肉痛になりそうなへんなポーズで硬直したままのスミスを眺めて、アマランスはニッコリとご満悦。まだまだお菓子はあるし、私を楽しませてね『先輩』
 そうしてアマランスは優雅に、一方的にスミスを翻弄し、日頃のストレスを発散していくのであった──側から見ると、完全にはしゃいだ観光客たちに見えないとしても。
🔵​🔵​🔵​ 大成功

椿之原・希
はーい。(いいこのおへんじ)
リンドーさんをお呪いしてきたらいいのですね。頑張ります!

どんな呪いがいいでしょうか。
おいしいご飯がいっぱい食べれる呪いとか、ふかふかのお布団でぐっすり眠れる呪いとか…あっ!リンドーさんは男性なのです、それならぴったりのお呪いがあるのですー。
√能力【黒の神】で亀さんを呼びます。
そうして、お願いしたいことは…
「リンドーさんの髪の毛がずっとふさふさたっぷりでありますように!」なのです。
髪の毛がふさふさでたっぷりあったらスタイリングが決まり辛いって聞くのです。
リンドーさん大人の男性だから外見がしっかり決まらないと大変だって思うのです、だからこのお呪いなのです。(えっへん)

●リンドー・スミスと穢れのない悪意
 古今東西、呪詛については様々な怨念──憎悪や嫌悪、恨み等々、詰まるところは人間としての|ネガティブ《マイナス》な感情を起因として発生するものである。
 だがあるいは逆に。心からの願いが相手にとって『呪い』となりうることもありうる。それは例えば労いや期待、好意等の|ポジティブ《プラス》な感情──悪気のない「頑張ってね」「期待してます」などの単純な言葉が、時には相手へ多大な重圧となり、のしかかる悲しいすれ違いも往々にして発生するだろう。
『無邪気』の文字通り、かような意図せぬ呪いは、もしかしたら憎悪よりも残酷な『呪詛』なのかもしれない。

 さて、椿之原・希(慈雨の娘・h00248)はいい子である。故にはーい、行ってきます! リンドーさんを頑張ってお呪います! そんな、保護者が聞いたら秒で止めそうな言葉と共に秋葉原駅を出発すると、少し肌寒い秋の風を頬に感じつつ、目的地まで迷わない様にルートを確認しながら、一生懸命考える。

 えっと、どんな呪いがいいでしょうか。呪い、呪ったことはもちろんありません。だから一生懸命考えます。
 そんなちょっと恐ろしい内心はさておき小石を蹴って、赤いセーラー服のスカートを翻すその姿はただの登下校中の小学生にしか見えないだろう。だが彼女が向かう先は家でも学校でもない。彼女はこれから『戦い』へと赴くのだ。その現実は希が無垢であればあるほどに物悲しいものである。

 リンドーさんがどんな生活をしてるか知りませんが、きっとお家はあるのです。だから多分……おいしいご飯がいっぱい食べれる呪いとか、ふかふかのお布団でぐっすり眠れる呪いとか……早くおうちに帰れる呪いとか!
 指折り数えてあれもこれも、浮かべながら金網稲荷の前に到着すると、希は大切なことを思い出して手を叩いた。

「あっ! そういえばリンドーさんは男性なのです」

 声に振り掛けった当の本人を見ると希はニッコリと笑う。それならぴったりのお呪いがあるのですー!
 呪い? 今この少女は『呪い』と……?
 訝しみながらも、場所が場所故にもしかしたら近隣の小学生が参拝に来たのかもしれぬと、スミスがどうしたものかと眺めている間に希は|黒の神《ヤサシイカミサマ》──黒い亀を呼び出す。
 のっちのっち、どこから現れたのか黒い亀の姿を見ると希はニッコリとし、そうして、手を合わせて無邪気に元気いっぱい、神様に聞こえるように大きく声を出してお願いすることは──。

「リンドーさんの髪の毛がずっとふさふさたっぷりでありますように!」
「何故に!?」

 藪から棒どころではなく、どうして。なんか無害そうな少女がペットのような亀と戯れていると思ったら、急に矛先がこっちに向いたし、名前知られているし、よくわからないことを願われたし……もしやあれなのかね? 私は|スタイリング《身だしなみ》には人一倍気をつけているつもりだが……自分で気が付いていないだけで他人からは頭皮が結構ヤバそうに見えるのかね?

 口には出さないが恐らくは全てが顔に出た、その上で思わず額に手をやった、そんな混乱中のスミスを見て亀を撫でていた希はやはりニッコリ。向き直ってこんにちはと礼儀正しく挨拶と一礼をするとえーと……と口を開いた。

「……えっとですね。スミスさんみたいに髪の毛がふさふさでたっぷりあったら、スタイリングが決まり辛いって聞くのです」

 朝とか、忙しいのに時間をたっぷり取られちゃったり、セットしてもどうも気に入らなかったりするらしいのですー。雨の日なんかも湿気? で決まらなかったり。あとシャンプーとかそういうのも気を遣ったりするって聞きました! 大変です!

「それに、リンドーさんは素敵な、きっちりした大人の男性だから外見がしっかり決まらないと大変だって思うのです。
 だから、このお呪いなのです」

 えっへんと胸を張った希の言葉は全て褒めサイドの言葉である。そう、褒められてはいるのだが、だからこそ、それ故に。
 裏を返すとつまりは「一生前髪決まらなくて苦しめ──その上ででも諦めずにきっときっちりとパーフェクトに身だしなみを整えてくれるんですよね」との期待。いや後半っていうか前半も丸ごと全部スミスの被害妄想かもしれない。だが、彼は言葉を|そう《・・》受け取った。|受け取ってしまった《・・・・・・・・・》。
 だから、ここに『呪い』が成立した。

 禿げ上がるよりはマシ、そして人によっては祝福に等しい『ずっとフサフサであれ』の言葉──だが、ただでさえ今も油断すると決まらぬ髪を一生背負って生きていく……それは『言われなければ』気が付かなかった日常が『呪い』と化した事を意味する。
 だからきっとこの先、スミスは前髪が決まらない時に希の言葉を思い出し、妥協を許さずにスタイリングすることになるのだ。
 それが無邪気な『呪い』であるが故に──。
🔵​🔵​🔵​ 大成功

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