シナリオ

擬態の迷宮にて狂気が足掻く

#√ドラゴンファンタジー #ゾンビ #ラフェンドラ・オピオイド

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 #√ドラゴンファンタジー
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●屍の王は狂気に足掻く。
『ああ、又適合しないのね……無駄に長く生きた此れをゾンビに変えたならお姉さまの身体に適合するかと思ったのに……なら、今度は次善策で行くしかないわね』
 そう言いながら頭蓋骨を抱いた少女は微かに微笑みながらダンジョン、其の所々に擬態し隠れるゾンビたちを見渡し、其のまま何もいない筈の天井を見上げる。
『どうせ誰かが見えてるでしょう?
 貴方達が来なければ私は此れやダンジョンのモンスターたちをダンジョンの外へ向かわせ街を一つ、滅ぼすわ』
 少女は微笑みながら、事も無げにそう告げる。
『このダンジョンのモンスター達は擬態し待ち構える者達が殆ど。
 だから外に這い出て人を襲うなんて事は今迄前例がないわ』
 だから、此のダンジョンの近くに或る街は防備を其処迄気にせず、更にダンジョンに潜る冒険者たちを相手に商売する事で発展してきた訳だが……今回は其れが仇になった。
『果たして街を護る手段に乏しいあそこが何処迄モンスターに耐えられるかしら?
 ああ、全て感染させたら住人のゾンビたちを散らせて他の街を襲わせるのもいいかもしれないわね』
 そうすればお姉さまに適合する検体も出てくるかもしれないもの。
 そう言うと少女は微笑み続けて言う。
『だから、私は何方でも構わないわよ?
 貴方達が止めに来たら其れは其れで検体に相応しいのがいるかもしれないから嬉しいけど、ね?』
 そう言って少女は言葉を終えるのであった。

●惨劇を止める為に。
「こいつがあたしが見た予兆だよ。
 全く、死者を蘇らせるなんて妄想に囚われちまって……全く、オピオイドとは良く言ったもんだよ」
 そう怒りを抑え込みながら半鮫半蛸の星詠みは集まった√能力者に説明を開始する。
「まあ、そう言う訳で今回はゾンビ化ウイルスに感染したモンスター共の蔓延るダンジョンに潜ってきてほしいのさ。
 ゾンビ化するのを避ける為にも攻撃は極力受けない様にして、ね」
 但しそう言う意味では中々厄介なダンジョンなのだとも星詠みは続けて言う。
「厄介な事に其処は床や壁、扉なんかに擬態するダンジョンが大量に生息するダンジョンでね。
 ついた綽名が擬態の迷宮。
 攻撃を受けたら拙い状況では面倒極まる状況さ」
 だからこそ攻撃を受けない、或いは防ぐ準備をしておかないと拙いのだと星詠みは言う。
「ま、かなり厄介な状況だけどあんた達なら大丈夫さ。
 だからダンジョンを潜って馬鹿をぶん殴ってきてほしいのさ」
 そう言って星詠みは√能力者達を送り出したのであった。

マスターより

久渓洞
 初めまして、或いはお久しぶりです久渓洞です。
 今回の依頼はゾンビ化した擬態系モンスターの巣窟へ潜り屍王を倒すという感じの依頼となります。
 皆さんのプレイング楽しみにお待ちしております。
24

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第1章 集団戦 『バロウミミック』


POW バイトフォール
【毒をもつ鋏角】による牽制、【蜘蛛の糸】による捕縛、【巨大な鋏型鋏肢】による強撃の連続攻撃を与える。
SPD ミミックラッチ
【巣穴に潜み奇襲】の体勢を取る。移動力と戦闘力を3分の1にする事で、肉眼以外のあらゆる探知を無効にする。嗅覚・聴覚・カメラ・魔術等、あらゆる探知が通用しない。
WIZ トレジャースナッチ
あらかじめ、数日前から「【巣穴と財宝の偽装罠】作戦」を実行しておく。それにより、何らかの因果関係により、視界内の敵1体の行動を一度だけ必ず失敗させる。
イラスト ナフソール
√ドラゴンファンタジー 普通11 🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔴​

クラウス・イーザリー
(いつもよりももっと慎重に進む必要があるな……)
負傷上等の戦いをしがちな俺にとっては神経を使う依頼だ
ゾンビにはなりたくないから十分気をつけるとしよう

レギオンスウォームでレギオンを呼び出して周囲に飛ばし、超感覚センサーで熱源反応を探る
モンスターが隠れていそうな反応があれば遠隔でレギオンミサイルを撃ち込み、出てきたところをレーザー射撃で攻撃して遠くから倒す
できるだけ近寄られないようにすれば、攻撃を受ける危険性は減るかな……

不意打ちや自分の行動の失敗など、想定外のことがあっても慌てず対応
第六感で危険を察知し、攻撃されたら盾受けで防いでとにかく直接攻撃されないように慎重に進んでこう

〇力を持たない誰かを救う、其の為に。
(いつもよりももっと慎重に進む必要はあるな……)
 ダンジョンの状態を油断なく確認しつつクラウス・イーザリー(太陽を想う月・h05015)は心中でそう独り言ちる。
 普段は負傷上等の戦いをしがちなクラウスにとっては今回の依頼はかなり神経を使う物であるがクラウスとてゾンビになるのは真っ平御免。
 故に警戒は幾らしてもし過ぎる事はないとの判断からレギオンを複数呼び出し先行。
 超感覚センサーによって熱源反応を探りながらクラウスはダンジョンに歩を進めていく。
『ギっ?!』
「……まさか、床のタイルの一部に複数体擬態してたなんてな。
 レギオンの超感覚センサーが無ければ確実に噛まれていたな、此れは……」
 そんな中、早速レギオンが小型ミミックの存在を探知。
 ミサイルで処理するも其の擬態は余りに精緻でクラウスは其の厄介さを再認識して更に先を進んでいくのだが……。
「……?可笑しいな。
 一瞬、レギオンが何かを探知し……そうかっ!『ギィッ!』……如何にか反応出来たが気付くのに遅れたら拙かったな……」
 天井から襲い来るミミックの攻撃を魔力の障壁で凌ぎつつ返す刀でレギオンのミサイルで早急に処理。
 其のままクラウスはレギオンに熱源反応だけでなく金属探査と電波の反射による探査を実行させる。
「……気付くのが遅れたら拙かったな。
 ゾンビ化が進んでいる個体は死体同然、つまり体温がほぼ無いようなものになるのか……」
 そうして改めて探査する事で発見したミミック達の数にクラウスは戦慄しつつ余りの悪辣さに此れが此の先に居る元凶の采配である事を確信する。
 何故なら……。
「普通なら此の手のウイルスの症例の進行は小さい個体の方が早い筈だ。
 けど、小さい個体は進行が遅くて未だ体温が高くて大きな個体は進行が早く体温が無い状態だった」
 つまり、小さな個体を囮にし熱源探査に効果があると思わせて油断させた所を本命の大きな個体に襲わせて……というのが元凶の策なのだろうとクラウスは判断したのだ。
「敵はモンスターじゃなくて其れを操る√能力者だ。
 なら、そう言う仕掛けを仕込んでも可笑しくない、か」
 まして、今回の相手は自分達が此のダンジョンにやってくる事を既に予測し待ち構えているのだ。
 他にも悪辣な仕掛けを仕込んでいても可笑しくないだろう。
「厄介だな……此処は少し無理をするしかない、か」
 故にクラウスは無理をしてでも更に警戒度合いを高める事を選択。
 大量のレギオンを更に呼び出し徹底的にミミック達を捜索していくが……。
「……っ!此の量は……石に負担が……きついな……!」
 クラウスは不足した才能を人並外れた努力によってカバーしている事もあってか此れだけの数を操れば其の心身へ多大な負担を掛ける事となる。
 だが、其れでもゾンビ化するよりはマシと判断し彼は無理矢理にレギオンの制御を維持しながらダンジョンを進んでいく。
「……こんな連中に……街を……襲わせる訳には……いかないし……な!」
 彼にとっては当たり前の誰かを救うための戦いをやり抜く、其の為に。
🔵​🔵​🔵​ 大成功

リュドミーラ・ドラグノフ(サポート)
吸血鬼の召喚術士
口調はいつも明るく~だわ!〜なのよ!~かしら?
うっかりだけど頭の回転は早い
正義感はないが依頼はキチンとこなしたい

大きな赤いペンで空中に文字を描き様々な怪物を召喚して戦う
主に召喚する三匹は

ア・バオア・クー
リュドと同じくらいの大きさののっぺらぼう
大きな口だけがある
頑丈
お昼寝ではもたれかかる

一つ目の蝙蝠
30㎝くらい
頭上を飛び回りいつでも偵察

ちっちゃいドラゴン
40㎝くらい
飛んで炎をを出せるけど弱い
お昼寝では抱き枕

のんびり依頼ではどこでもお昼寝
説得依頼では強気に尋ねる
戦闘依頼では後方から怪物を召喚

トマトジュースが好き

〇其の迷宮はまるでだまし絵の様で。
「へえ!此れは本当に何処に隠れてるか判り難いわね!
 だまし絵を描くのに参考になるのだわ!」
 紅いペンを手に取りながら|リュドミーラ・ドラグノフ《*𝄞•‪- ̀𖤐 d i -v ᵃ 𖤐´-*𝄞•》(Людмила Драгунова.・h02800)は愉し気にダンジョンを見渡していた。
 そして、其のまま彼女は空中に文字を描き始める。
「ア・バオア・クー、一ツ目の蝙蝠、ちっちゃいドラゴン、あたしが描いたみんな!ここに集いてあたしを手伝って!」
 其の言葉と共に現れたのは三体の魔物。
 リュドミーラと同じ位の大きさで大きな口だけののっぺらぼう、ア・バオア・クーに一つ目のこうもりと小さな竜。
 そんな三匹は先ず一つ目のこうもりと小さな竜が飛びつつ先行。
「あ、其処、ちょっと違和感があるんで確認お願いなのだわ」
「—―――」
「—――――!」
 リュドミーラが指摘した場所に向かった二体の魔物が其処を確認すると何と其処には床に擬態したミミックが。
 そして、擬態がばれたミミックは擬態を解いてリュドミーラ達に襲い掛かろうとするのだが……。
「ア・バオア・クー、排除をお願いなのだわ」
「—――――!!」
『ギィッ?!』
 リュドミーラは其れを許さず彼女の指示でア・バオア・クーが此れを粉砕。
 其れからも一つ目蝙蝠と竜が先行し偵察。
 発見されたミミックをア・バオア・クーが竜の炎の援護を受けながら駆除していくという流れで彼女達は迷宮を進んでいく。
『ギャッ!?』
『ギギィっ?!』
「ううん、本当に見事な擬態ね!
 噛まれたらゾンビ化の可能性もあるしゾンビだから念入りに潰さないとだからじっくり観察できないのが残念だわ!」
 そんな風に心の底から残念そうに宣いながらもリュドミーラは確実に息の根を止めミミックを駆除していく。
 実際、だまし絵の参考には確実になりそうな擬態っぷりなのだが、ミミック達はゾンビ化しており耐久力もかなりのもので先程駆除したミミックなど、体を潰しても頭だけの状態で飛び掛かって来た程。
 其の事もあって、どれだけ倒した様に見えても油断は全く出来ず噛まれてゾンビ化なんて事態を防ぐ為にも徹底的に粉砕せねばならなかったのだ。
 そして、そうやって魔物たちに先導させて暫くの事。
「ああ、あそこが此の迷宮の奥なのね?
 今度はどんなゾンビが出て来るのかしら?」
 ミミック達がはびこる回廊を抜け次なる魔物が待ち受ける地に辿り着いたリュドミーラはそう言って笑うとまるで次のアトラクションに向かう様な楽し気な笑みを浮かべ先に進んだのであった。
🔵​🔵​🔴​ 成功

和紋・蜚廉
フォー(h01293)と探索

どれ程姿を欺こうと、我が潜響骨が聞き分ける。
翅音板をかき鳴らし、反響定位にて物体と擬態を見分けて対処しよう。

探りきれない敵は、フォー。
汝の予測を頼りにしている。
視えたものは、端的に伝えてくれればよい。

汝のその思考が、翳嗅盤で分かるからな。
機械の身であるとしても、向ける熱や微弱な電磁波は周知出来る。
野生の勘の予測もあれば、同じように対処することは容易い。

敵は見つけ次第、拳撃にて殴り砕く。
誘い込むつもりであったのだろうが、位置が分かればただの的。

届かぬ敵には、フォーより預けられた手斧を投擲しよう。
無くさぬ様、斥殻紐で結んでおく。
かなり頑丈だな。
これは安心して振るえる。
フォー・フルード
和紋さん(h07277)と

ゾンビウイルス、さてこれは自分でも感染するのでしょうか。無機物にも通用するならゾンビどころでは済まないと予測しますが…。どちらにせよ万全の体制でのダンジョン攻略、向かいましょう和紋さん。

ダンジョンに入る前に√能力発動、拳銃で自分のハチェットに銃弾を撃ち込む。これでハチェット周辺の未来予測を出来るようにし、そのハチェットを和紋さんに渡す。
和紋さんに先行して貰いつつ「情報収集」技能も使いつつ未来予測。敵の姿形が見えなくても襲ってくるタイミングが分かれば対処は可能では無いでしょうか。和紋さんに敵のくるタイミングや方向を伝えつつ、援護射撃を行います。 

〇先ずはより予測を正確にする為に。
「ゾンビウイルス、さて、此れは自分でも感染するのでしょうか?
 無機物にも通用するならゾンビどころでは済まないと予測しますが……。
 どちらにせよ万全の体制でのダンジョン攻略、向かいましょう和紋さん」
 ダンジョンの入り口前に立つ男達の内の一人、狙撃兵型のベルセルクマシンであるフォー・フルード(理由なき友好者・h01293)はダンジョンの中を確認しながら傍らの|和紋・蜚廉《わもん・はいれん》(現世の遺骸・h07277)を振り返るとそう告げる。
「ああ、行こう。
 どれ程姿を欺こうと我が潜響骨が聞き分けるが、探りきれない敵はフォー、汝の予測を頼りにしているぞ?
 視えたものを端的に伝えてくれればよいからな?」
 そして、そんなフォーへ蜚廉は頷きそう言葉を返す。
 実際、蜚廉にとってはフォーの思考は例え彼が機械であっても用意であった。
 何故なら蜚廉は翳嗅盤によってフォーの向ける熱や微弱な電磁波を周知する事が出来る上、彼の優れた野生の勘は其れによって得た情報を基にフォーの思考を完全に予測できるのだから。
「ええ、お任せを。
 其の為にも先ずは……算出完了、誤差許容範囲内、射出……FIRE!」
 故にフォーはより自身の予測を更に正確にする為に拳銃とハチェットを取り出すと『予測演算射撃機構』を起動。
 銃弾をハチェットへと打ち込むと其のハチェットを蜚廉へと差し出す。
「ふむ、此れは?」
「このハチェットには特殊な弾丸を此れに打ち込んでおきました。
 此れでハチェットの周辺、半径37mの未来予測が出来る様になります」
「ほう、其れは見事なものだ」
 そして、そんなフォーの説明に蜚廉は感心した様な表情を浮かべるとハチェットを受け取り、其の本来の姿へと戻り翅を広げ臨戦態勢でダンジョンへと入って行ったのであった。

〇そして、擬態の迷宮を踏破する。
 そして、ダンジョンへと入った二人に襲い掛かったのは大量のミミック達であった。
 壁が三体のミミックに代わり襲い掛かって来たかと思えば同じタイミングで床に転がっていた髑髏がミミックへと変わり襲い掛かる。
 踏んだ床が魔物へ変じ襲い掛かってきたかと思えば其れに併せて天井が2体のミミックへと変わり襲い掛かる。
 正に擬態の迷宮の恐ろしさ此処に在り、という有り様であり只人ならば彼等に噛まれゾンビになってしまう事は必至であったが……蜚廉達は違った。
「ふむ、あそこだな。
 其れにあの床に転がっている骸も偽物だ。
 逆にあの髑髏は本物なので依頼が終わった後に回収し弔うとしよう」
 蜚廉は此れ等全てを翅音板をかき鳴らし反響定位を行う事で事前に感知。
 そして、幾ら本物の様に擬態するミミック達と言えども位置が分かれば只の的。
 見つけ次第、其の拳を以て殴り砕いていったのであった。
「どれだけ隠れていようと殴って暴く。
 潜みもろとも砕くまでよ!」
『ギギィッ?!』
『ギャギィッ?!』
 其の手際は見事なもので的確に且つ素早くミミック達を駆除していく。
 とは言え、中には厄介な性質の者もいて彼の反響定位すら誤魔化し肉眼でしかとらえる事の出来ない輩も居るのだが……。
「蜚廉さん、あそこの床です」
「ほう、此処か」
『ギャギッ?!』
 此処でフォーが迷宮に入る前に渡したハチェットが役に立ってくるのであった。
 確かに敵は肉眼でしか見る事が出来ないが蜚廉に渡したハチェットは其の周辺、凡そ半径37m全ての敵の未来予測が出来る様になった状態。
 故に敵の姿かたちが見えずとも襲って来るタイミングが分かれば対処は容易であるし……。
「成程、こうして目を凝らして見れば擬態しているのが判りますね」
『ギャッ?!』
「とはいえ、フォー、汝の予測が無ければ気付く事が出来なかったであろうよ」
『ギャギィッ?!!』
 どのタイミングで仕掛けて来るのかが分かればフォーの情報収集能力を以てすればどれだけ擬態が凄くとも隠れている場所の看破など容易な事。
 手早くミミックの位置を把握し銃撃を加えて牽制し、其処に蜚廉が踏み込んで素早く殴り砕いていく。
 まあ、其れでも厄介な輩は居るもので蜚廉が近接攻撃が主体と見るや距離を取りながら隙を伺うミミックも居るのだが……。
「其れを許す訳があるまいよ」
『ギャッ?!!』
 此れに蜚廉はハチェットを投擲する事で対処。
 蜚廉の膂力を以てすれば投擲したハチェットでミミックを屠る事も容易く、更に……。
「あ、蜚廉さん。其処から右の頭蓋骨、ミミックです」
「ほう、随分と小さな頭蓋骨に化けたものだ、な!」
『ギギャッ?!』
 投擲したハチェットの周辺の未来予測が可能になる事で屠った敵の周辺に隠れていたミミック迄補足可能になり、蜚廉は無くさぬ様に結び付けた斥殻紐でハチェットを手元に引き戻すと即座に再度投擲。
 此れもきっちり屠っていった。
「しかし、うむ……かなりの頑丈さだな。
 これは安心して振るえる」
「ふふ、気に入って貰えましたか?
 薪割り、脳天割り、ジャグリングと投擲以外にも使える自分より有能な奴ですよ」
『ギギャッ?!』
 そんな二人のダンジョン攻略は順風満帆に進んでいき、軽い雑談をする余裕ができる程。
 勿論、歴戦の勇である二人に油断は一切なく雑談中も的確にミミックを駆除していき、遂にはダンジョンの奥に到達したのであった。
🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​ 大成功

継萩・サルトゥーラ
久渓洞マスターにおまかせします。かっこいい継萩・サルトゥーラをお願いします!

アドリブ歓迎。
「やったろうじゃないの!」
「まぁ焦んなや、楽しいのはこれからだ」

√能力は指定した物をどれでも使用ます。
戦うことが好きで好きで楽しく、戦闘知識や勘を活かしてハデに行動します。
楽しいからこそ冷静でいられる面もあります。
多少の怪我は気にせず積極的に行動しますがヤバいときは流石に自重します。
仲間との連携も行えます。
軽口を叩いたりやんわりと皮肉を言ったりしますが、他の√能力者に迷惑をかける行為はしません。
また、例え依頼の成功のためでも公序良俗に反する行動はしません。
あとはおまかせ。よろしくおねがいします!

〇デッドマンはゾンビとなるのか?
「ゾンビ、なあ。
 デッドマンのオレが噛まれても効果があるのかね?」
 そんな風に死んだ兵士の肉体を繋ぎ合わせた我が身にゾンビウイルスが効くのかという或る意味真っ当な疑問を口にしながら継萩・サルトゥーラ(百屍夜行パッチワークパレード・マーチ・h01201)はダンジョンへと無人ドローン兵器「アバドン」を先行させていく。
 其の足取りは確りとしており、且つ油断ないものであった。
 そして……。
『ギィ「不意打ちしたい様だったが残念だったな!惨めにくたばれ!」ギギャ?!』
 其の優れた第六感によって壁や床に擬態したミミックの位置を把握。
 鋏角で挟み込もうと飛び掛かって来たミミックをバトルライフルで牽制。
 其の侭流れる様に蜘蛛糸を射落とすと同時に逆にミミックに向かって指向性アドヒーシブ手榴弾を投擲。
 爆発と同時に射出された粘着物質でミミックの動きを止め、更に炸裂弾をミミックに叩き込む。
 此れ等全ての動作を瞬く間に終えた其の手際は見事なもので其の姿は正に歴戦の勇と言うべきもの。
「良いねえ良いねえ。
 こいつは退屈しなさそうだ!」
 そして、継萩はというとそんな一瞬の攻防をしておきながら其の表情は実に楽しそうで、其のまま獰猛な笑みを浮かべ先へ進んでいく。
『ギ「はは、焦んなや。 楽しいのは此れからだぜ?」ギャ?』
『ギィッ?!!』
 其の後も的確に襲い掛かるミミック達を返り討ち。
 自分達の擬態を其の第六感で見抜いてくる継萩を脅威と見たミミック達が擬態を解いて大量に襲い掛かってくる時もあったが、そんな時にも其の楽しそうで獰猛な笑みは変わらず余裕の対処。
 敵の攻撃を銃弾で牽制し此方への攻撃を凌ぎ、怯んだ隙に動きを封じ、返す刀で炸裂弾で的確に駆除していく。
「やれやれ、ゾンビ化した奴は頭が余り良くないのかよ?
 戦い方が変わり映えしなさすぎるし、こりゃ退屈しなさそうと思ったのは見込み違いだったか?」
 其の戦いは一方的な物で、どれだけ一方的かと言えば戦闘狂な面もある継萩としては或る意味面白くない戦いが続いて思わず零してしまう程。
『ギギャッ?!』
「だから、戦い方が変わらなさ過ぎだっての」
 勿論、そんな状態でも継萩に油断は一切なく襲い掛かるミミックを見抜き的確に処理していく。
「さて、奥に着いたが今度は歯応えの或る奴だと良いんだが、な」
 そして、遂には奥に辿り着き継萩は次なる戦いに考えを巡らせながら歩を進めていったのだった。
🔵​🔵​🔵​ 大成功

第2章 ボス戦 『『アンドロスフィンクス』』


POW 斬烈の赤脚
【鋭い蜘蛛脚】で近接攻撃し、4倍のダメージを与える。ただし命中すると自身の【脚の一本】が骨折し、2回骨折すると近接攻撃不能。
SPD スフィンクス・クエスチョン
「【私の問いに答えなさい!】」と叫び、視界内の全対象を麻痺させ続ける。毎秒体力を消耗し、目を閉じると効果終了。再使用まで「前回の麻痺時間×2倍」の休息が必要。
WIZ スフィンクス・トラップ
指定地点から半径レベルm内を、威力100分の1の【斬り裂く蜘蛛糸】で300回攻撃する。
イラスト 芋園缶
√ドラゴンファンタジー 普通11 🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔴​

〇そして、番人は侵入者を相手取る。
『あら、思ったより早かったわね?
 此れだけ早くやって来たなら検体に相応しいのも居るかしら?』
 √能力者達が迷宮を抜けた先、其処にはそんな風に宣いながら√能力者達を見渡しながら壊れた笑みを浮かべる女が一人。
『Σειρά A 3, σειρά S 5……Τι θα λέγατε να δείξουμε τον παράδεισο με τα τετράχειρα, τα οκτάποδα και τα δύο μάτια;……』
 そして、其れに伴う壊れた様に言葉を紡ぎ続ける蜘蛛の下半身を持つ女が一体。
『さあ行きなさい?
 お姉さまの為の検体、選別をしっかりするのよ?』
『Σειρά A 3, σειρά S 5……Τι θα λέγατε να δείξουμε τον παράδεισο με τα τετράχειρα, τα οκτάποδα και τα δύο μάτια;……!』
 そして、蜘蛛の下半身を持つ女、ゾンビ化したアンドロスフィンクスは√能力者達に襲い掛かったのであった。
カリカ・オフィーリア(サポート)
両腕と両足が機械化されています。戦闘をするときは機械化部を変形巨大化して戦います。
もしくは歌で戦います。

見た目よりも気は強めで、芯がしっかりしています。

√能力は指定した物をどれでも使用し、多少の怪我は厭わず積極的に行動します。他の√能力者に迷惑をかける行為はしません。また、例え依頼の成功のためでも、公序良俗に反する行動はしません。
エログロはNGです。
あとはおまかせ。よろしくおねがいします!

〇あらゆる意味で最強の√能力。
『……ああ、そうね。
 √能力者だもの、攻撃されるのが嫌ならそう言う手もしてくるわね』
『?』
 ダンジョンの奥、その少女は何かを察したのかため息をつく。
 そんな少女に対し、少女の眼前に立つ蜘蛛の下半身と女の上半身を持つ魔物、アンドロスフィンクスは疑問の表情を浮かべるが……直ぐに其の身で少女の言葉の意味を理解する事となる。
『――――――?!』
 其れは何処からともなく放たれた霊波による攻撃。
 圧倒的な迄の圧力によってアンドロスフィンクスは倒れ伏し痛みに叫ぶ。
『霊能波、ね。
 本当に厄介だわ……』
 敵が眼前に居ない以上、其れを封じる事も出来ない上に向こうは離れた場所で一方的に此方を攻撃してくる状態。
 少女の立場からすれば溜息をつきたくもなるだろうが……。

〇そして彼女は遠き地で援護し続ける。
「そんなの知った事じゃないですね。
 街を壊滅させようとしたんですから一方的に殴られても自業自得でしょう?」
 そんな溜息をつく少女の姿を異なる√で観測しながらカリカ・オフィーリア(機械の歌姫・h02523)は怒りの表情を浮かべる。
 勿論、そんな言葉を紡いでる間も霊波による攻撃をアンドロスフィンクスへ仕掛け続けた上で、だ。
「其れに私の義体で受けるという手も考えましたけど機械でもゾンビ化する可能性を考えたら攻撃を喰らう可能性自体避けたいですしね」
 実際、√能力に基づいたゾンビ化である以上、機械だからゾンビ化しないとは断言できない状態でカリカの懸念は尤もな事。
 故に彼女は遠く離れた√エデンにてアンドロスフィンクスを攻撃するという手段に出た訳であり其の狙いは或る意味正しかった訳である。
「現地で戦う人たちが少しでも有利になる様に可能な限り消耗させて貰います!」
 其の宣言通り彼女は徹底的にアンドロスフィンクスを霊波によって攻撃。
 その後、他の√能力者達が戦ってる間も念入りに霊波で援護し続けたのであった。
🔵​🔵​🔴​ 成功

クラウス・イーザリー
(今度はすごく堂々とした奴が出てきたな……)
擬態されているよりは余程やりやすい
引き続き、感染には気を付けながら戦おう

敵から少し距離を取って叢時雨を使用
ファミリアセントリーとレイン砲台を使って牽制射撃を行い、高速詠唱を交えた風魔法で捕縛
剣の形に錬成した魔力兵装を一斉に投射して敵を貫く

蜘蛛足での攻撃は盾受けと霊的防護、エネルギーバリアを重ねて受け骨折を誘発する
それ以外の攻撃は感染しないように見切りで回避を試み、ダッシュや遊撃を用いて距離を取りながら攻撃を続ける

あれが予兆にいた女だろうか
これだけのモンスターをゾンビ化できる手腕は侮れない
彼女自身と戦うことも考えて、余力は残しておきたいな

〇鈍重な獣は狩人には叶わない。
(今度はすごく堂々とした奴が出て来たな……)
 まあ、擬態されているよりは余程やりやすいか、等と思いつつクラウス・イーザリー(太陽を想う月・h05015)は感染を避ける為、アンドロスフィンクスから僅かに距離を取る。
 其の脳裏に過るのは今迄培ってきた技術。
 今迄の戦場と鍛錬を思い返しながらクラウスは意識を集中させる。
『Μέχρι τι ώρα Μέχρι τι ώρα』
「悪いが何を言ってるか判らないかな?」
 そして、そんな彼に襲い掛かるアンドロスフィンクスの戯言を受け流しつつファミリアセントリーとレイン砲台を展開。
 其の正確な狙いによってアンドロスフィンクスの蜘蛛脚の付け根が一本射抜かれ其の動きは鈍り……。
『Σβούρα;!』
「勿論、此れで終わる訳ないだろう?」
 其の隙を逃がすことなくクラウスは暴風を操り其の圧を以てアンドロスフィンクスを抑えつける。
 そして、更に自身の周囲に剣の形の魔力兵装を大量に錬成。
『Γκιάα—――――?!』
「……凄いな。
 此の傷で未だ動けるのか……」
 結果、アンドロスフィンクスはハリネズミ状態に。
 他の√能力者との消耗、更に恐らくは他の√能力者の援護だろう、何処からともなく放たれる霊波もあってか腕は片腕になり片眼もつぶれた状態。
 だが、そんな本来であれば動きに支障が出そうな傷でありながらアンドロスフィンクスは叫びをあげながらも此方に向かって来る。
(此れがゾンビ化か。
 随分と厄介だな……其れで……)
 アンドロスフィンクスを油断なく警戒しつつクラウスは彼女が守る先に居る少女を見る。
(あれが予兆に居た女だろうか?
 此れだけのモンスターをゾンビ化出来る手腕は侮れない。
 彼女自身と戦う事も考えて余力は残しておきたいな)
 自分達をそれとなく伺い分析するラフェンドラの姿を確認したクラウスはそう判断。
『Καλούπι!』
「悪いが当たる訳にはいかないんで、ね」
『Γκιάα!』
 己に振り下ろされた蜘蛛脚を体内の魔力を錬成して造り出した魔力障壁の上に更に多機能ガントレットを起動し生み出したバリアを展開し防ぐことに成功。
 結果、勢いよく振り下ろした代償として其の脚の骨が折れ、動きが鈍った状態にする事に成功する。
『Καλούπι!』
「工夫もせず……流石に其処まで同じ攻撃は通用しないよ」
 更に続けて蜘蛛脚をアンドロスフィンクスが振り下ろしてくるも此れも又クラウスは同様に防ぎきる事に成功。
 蜘蛛脚が折れたアンドロスフィンクスの動きは更に鈍っていく。
『……当てる工夫や他の攻撃に切り替えるとかの判断も出来ないなんて……どうやら判断力が低下している様ね。
 其処は要改善かしら?』
 其の攻撃は単調極まり、此方を伺うラフェンドラがポツリと漏らした言葉を聞き取る余裕が出来る程。
(此れ以上時間をかけない方が良さそうだな)
 時間をかければラフェンドラに自分の動きを解析する余地を与えるとクラウスは判断。
 アンドロスフィンクスと距離を取り大量の魔力兵装を一気に錬成。
「さあ、此れでどうだ」
『Γιιααα—――――;!』
 そして、魔力兵装はアンドロスフィンクスへと降り注ぎ、針山の如き姿と化した彼女は痛みに絶叫するのであった。
🔵​🔵​🔵​ 大成功

和紋・蜚廉
フォー(h01293)と

何を語っているのかは知らんが、先へ進むのに必要であれば斃すのみ。

毒使いにて刺激物を混入した蟲煙袋をフォーへ。
二手に分かれて潜んだ所で、翅音板から音を威圧と魅了の音を還命躯で強化した状態で鳴らし、スフィンクスの視線を引き付ける。

フォーが煙幕を焚いた所で、視界から外れて条件も満たさぬはず。
動けずとも、溢れる生命力を放ち続けて思考操作を行おう。
司令は単純、目を閉じることだ。
こういうのは、複雑でない方がよく効く。

目を閉じ続けている敵にダッシュで接近し、生命力で強化した拳を叩き込む。

フォーの的確な支援のお陰で、この局面も問題なさそうだ。
我が生命力も、汝の躯体の強化に役立ったか?
フォー・フルード
和紋さん(h07277)と

なるほど。大型の敵もやはり居ますか
和紋さんに渡された「蟲煙袋」上手く使いましょう

和紋さんから渡された刺激物を放つ蟲煙袋を懐に入れて、和紋さんと二手に分かれる様に移動
自分と和紋さんで敵を挟み込むような陣形を目指します

和紋さんの勘では敵の目が危険との事。この陣形なら自分か和紋さんかどちらかしか目で捉えられませんがどちらを狙ってくるでしょうか

自分に注意が向いた場合技能のクイックドロウによる「Co-6」の早撃ちで目を潰すことを目指す。
和紋さんに注意が向かった場合はハチェットを敵の上空に「投擲」それにCo-6で弾を撃ち込み「跳弾」で敵の頭部に攻撃

√能力は敵の攻撃の回避に使用 

〇そして、蜘蛛は倒されて。
「なるほど。大型の敵もやはり居ますか」
「その様だな。
 まあ何を語っているのかは知らんが、先へ進むのに必要であれば斃すのみ、だ」
「ええ、そうですね。まあ、分析した限りでは謎かけの類いの様ですが恐らく意味はないでしょう」
 損傷の激しいアンドロスフィンクスの状態を冷静に観察しながら和紋・蜚廉(現世の遺骸・h07277)はフォー・フルード(理由なき友好者・h01293)に或る物を手渡す。
「此れには刺激物を混入している。
 上手く使ってくれ」
「ええ、上手く使わさせて貰います」
『Στην ερώτησή μου……』
 そんな風にやり取りをする二人に気付いたアンドロスフィンクスは二人に襲い掛かろうとするが……。
「それでは行こうか」
「ええ、行きましょう」
『Απάντησέ μ……?!』
 既に片目が潰れているのもあるだろう。
 又、ゾンビ化によって判断が鈍ってるらしき事もあって其の麻痺の眼光を以て動きを封じようとする前に二人は散開。
 フォーが持つ蜚廉が手渡した袋が危険な可能性に思い至り漸くフォーの方に目を向けるも……。
『Γκρρρ?!』
「ふむ、目は潰せませんでしたか。
 しかし、ゾンビ化の影響ですかね?判断が遅すぎます」
 其の躊躇が命取りとなりフォーを目視する前にフォーのリボルバー、Co-6から放つ銃弾がアンドロスフィンクスの顔に命中。
 そして、アンドロスフィンクスが想わぬ反撃に混乱している隙に二人はアンドロスフィンクスの視界に入らぬ様に√能力者達との戦いによって周囲に散らばっていた遮蔽物の影へと退避する。
『Ποιος είσαι; Κανείς!』
「ほう、此方の方にやってくるか。
 其れは丁度いい」
 此れに対し自分に手痛い反撃を食らわしたフォーより蜚廉を先に排除すべきと判断したのだろう。
 アンドロスフィンクスは蜚廉へ向かって歩を進めていくが、此れに蜚廉は我が意を得たりと静かに笑い翅音板を展開。
「戻る形は絶えぬまま……沈まぬ意はここに在り――――」
『Καθρέφτη, καθρέφτη, καθρέφτη, ο καλύτερος στον κόσμο?!』
 何があろうと生き足掻く蜚廉の強靭な意思を以て溢れんばかりの生命力の基に放たれる音はアンドロスフィンクスの目を彼のいる方向から離さず、其れで居て自分の体が自分の思い通りにならぬ恐怖を叩き込んでいく。
「蜚廉さんは上手い事、敵を引き付けてくれたようですね。
 其れでは自分も続くとしましょう」
 そして、そんな蜚廉が生み出した隙を見逃す程、フォーは甘くはない。
『Δεν μου επιτέθηκε κανείς?!』
 彼は懐からシンプルな見た目の袋、蜚廉から渡された其れを取り出すとアンドロスフィンクスへ投擲。
 結果、周囲に煙幕が立ち込め完全にアンドロスフィンクスの視界は封じられた状態となる。
「さて、それでは此の侭仕掛けていきましょうか」
『Γκρρρ?!』
 そして、其のまま畳みかける様にフォーは続けてアンドロスフィンクスに銃弾を畳み込む。
 目を狙ったかと思えば足、足を狙ったかと思えば耳。
 フォーのいる方向を警戒すれば敵の頭上にハチェットを投擲。
 頭上を警戒したアンドロスフィンクスを嘲笑う様にハチェットの刃に銃弾を当てアンドロスフィンクスの背後の壁を利用し反射。
 背後から其の頭に銃弾を叩き込む、所謂跳弾を披露する事すらあった。
 其の攻めは多種多様で其方に意識を向けなければ対処は不可能。
 ……故にアンドロスフィンクスは、蜚廉と其の味方の気配を溶け込ませるのに用いる煙幕を全身に浴びた彼女は……己の傍に死神の鎌が迫っている事に気付けない。
「目を閉じているが良い」
『Ποιος είναι;!』
 静かに告げられた其れによってアンドロスフィンクスの目は完全に閉じられた。
 |運命躯《ヨミノカラダ》によって放たれた溢れんばかりの生命力を浴び続けていたアンドロスフィンクスに抵抗等出来る筈もなく、彼女は其れに激しく動揺する。
「上手くいった様だな。
 やはり、こういうのは複雑でない方がよく効く」
『Τι φωνή είναι αυτή;! Από πότε ήρθε;!』
 そして、そんな動揺する彼女は声が聞こえた所から離れようとするが……。
『Γκρρρ?!』
「逃がしはしませんよ」
 そんな彼女をフォーの銃弾が的確に射貫き……。
「流石フォー、的確な支援だ。
 ならば我も此れに応えねばなるまい」
 蜚廉が其の隙に大地を駆け、アンドロスフィンクスの懐迄迫る!
「此の一撃逃れられると思わぬ事だ」
『Ωχ, ωχ...Ωχ, ωχ...Ωχ, ωχ...Ωχ, ωχ...Ωχ, ωχ...Ωχ, ωχ...Ωχ, ωχ...?!
 Ωχ, ωχ—――――――!!!!!』
 そし溢れんばかりの生命力を纏わせた蜚廉の拳はアンドロスフィンクスの躰を打ち砕いたのであった。
🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​ 大成功

第3章 ボス戦 『屍王『ラフェンドラ・オピオイド』』


POW ゾンビ・パラディーン
自身の【使役するゾンビ化モンスター】を、視界内の対象1体にのみダメージ2倍+状態異常【ゾンビ化】を付与する【強化ゾンビ】に変形する。
SPD ナイツ・オブ・アンデッド
半径レベルm内にレベル体の【ゾンビ化モンスター】を放ち、【血肉の匂いに特に敏感な嗅覚】による索敵か、【身体部位ひとつ】による弱い攻撃を行う。
WIZ ゾンビウイルス・インフェクション
【ゾンビ化モンスター】により、視界内の敵1体を「周辺にある最も殺傷力の高い物体」で攻撃し、ダメージと状態異常【ゾンビ化】(18日間回避率低下/効果累積)を与える。
イラスト 綿串
√ドラゴンファンタジー 普通11 🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔴​

●そして、最後の戦いが始まる。
『……成程、お姉さまの為の素体にするには不適格だけど良いデータが取れそうね』
 そう言って女は己の抱えた頭蓋骨を従えていたゾンビに渡すと√能力者を見据える。
『私が直接戦ってデータを集める事にしましょう。
 お姉さまを蘇らせる、其の為に、ね』
 そう言って女は√能力者達に襲い掛かったのであった。
和紋・蜚廉
フォー(h01293)と

元より適格であるつもりもない。
手段を択ばぬ姿勢は認めるが、迷惑を被る側になるのは断る。
此方も意思を通させて貰うぞ。

フォーの弾丸を受けた後、赫裂脚を繰り出して分身を生成。
野生の勘で連携を取り合う分身の指示をフォーに任せ、我は屍王にダッシュで接近。

赫裂脚を纏ったまま、蹴撃を以て相対しよう。
潜響骨で動作の予兆を、翳嗅盤で感情の気配から思考を辿り、
距離を取られぬ様に斥殻紐での捕縛を行う。

放たれた敵の群れは、フォーと分身に任せているのでな。
我は汝の相手に専念させて貰うよ。
強化の恩恵を活かし、重量攻撃技能を拳に載せて叩き込む。
我が全身は、武器なれば。
蹴りのみではないと教えてやろう。
フォー・フルード
和紋さん(h07277)と
機械の体ですので不適格なのは確かに。ご期待に添えず申し訳ありません。ですがこちらとしても、もう少し穏健な方法で検体を集めて欲しいと主張させていただきます

戦闘はまず√能力発動。霊力で作られた弾を和紋さんへ撃ち込む。実体はない弾なのでダメージはありません。

そして和紋さんが√能力を発動し発生した分身と協力してゾンビ化モンスターに対処。
分身の方々にはモンスターの足を止めていただくように指示。「Co-6」と「Gr-429c」の2丁拳銃で足止めして貰ったモンスター達を撃ち抜いて対処していきます。屍王との戦闘は和紋さんに基本的に任せますが、隙があれば援護射撃でサポートします。

〇そして、戦いは始まった。
「元より的確であるつもりもない。
 手段を選ばぬ姿勢は認めるが迷惑を被る側になるのは断る」
「ええ和紋さんの言う通りですね。
 機械の躰ですので不適格なのは確かですしご期待に沿えず申し訳ありません。
 ですが、こちらとしてももう少し穏便な方法で検体を集めて欲しいと主張させていただきます」
 迷宮の奥で此方を待ち構えていたラフェンドラに対し|和紋・蜚廉《わもん・はいれん》(現世の遺骸・h07277)とフォー・フルード(理由なき友好者・h01293)は静かにそう言葉を返す。
 当然、そんな風に声を掛けはする者の二人には何ら油断がなく、前方にいるラフェンドラだけでなく其の配下が何処から奇襲してきても良いように構えた状態である。
『貴方達の考えなんて如何でも良いわ。
 そんな事よりもお姉さまを蘇らせる為のデータを集める方が重要だもの』
「ふむ、ならば実力で此方の意思を通させて貰おう」
 ラフェンドラの言葉に対しそう返すと蜚廉は一歩足を踏み出そうとして……ゾクリと背中に怖気が奔る感覚を感じ動きを止める。
(待て!何だ此の違和感は……?)
「どうしました、和紋さん?」
「……フォー。済まないが周囲の探知をもう一度やってくれないか?
 特にあの辺りをだ」
 そして、そんな蜚廉に訝し気な声色でフォーは問いかけ、そんなフォーに蜚廉は或る一点を指さし探知を依頼する。
「何かに気付かれたんですね?
 あそこですか……と、此れは……生体反応?
 しかし、あそこがそうなら此方の場所も……こんな所に居たとは、まさか此処も?」
 そして、蜚廉の指摘した箇所を精査したフォーは或る事に気付き、其処で得たデータを基に他の場所も手早く確認していく。
「まさか、此処迄の事をしてくるとは……和紋さんが気付いてくれなければ危なかったですよ」
『私としては其のまま進んで欲しかったわね。
 まさか気付かれるとは思わなかったわよ?」
 其の探査結果にフォーは呆れた様な声色でラフェンドラに声を掛け、そんなフォーの言葉にラフェンドラは残念そうな表情を浮かべる。
『でも、バレてしまったのは仕方ないわね。
 其れじゃあ貴方達……襲いなさい?』
『ギィ』『ギィ』『ギィ』『ギィ』『ギィ』『ギィ』『ギィ』『ギィ』『ギィ』『ギィ』『ギィ』『ギィ』『ギィ』『ギィ』『ギィ』『ギィ』『ギィ』『ギィ』『ギィ』『ギィ』『ギィ』『ギィ』『ギィ』『ギィ』『ギィ』『ギィ』『ギィ』『ギィ』『ギィ』『ギィ』『ギィ』『ギィ』『ギィ』『ギィ』『ギィ』『ギィ』『ギィ』『ギィ』『ギィ』『ギィ』『ギィ』『ギィ』『ギィ』『ギィ』『ギィ』『ギィ』『ギィ』『ギィ』『ギィ』『ギィ』『ギィ』『ギィ』『ギィ』『ギィ』『ギィ』『ギィ』『ギィ』『ギィ』『ギィ』『ギィ』『ギィ』『ギィ』『ギィ』『ギィ』『ギィ』『ギィ』『ギィ』『ギィ』『ギィ』『ギィ』『ギィ』『ギィ』『ギィ』『ギィ』『ギィ』『ギィ』『ギィ』『ギィ』『ギィ』『ギィ』『ギィ』『ギィ』『ギィ』『ギィ』『ギィ』『ギィ』『ギィ』『ギィ』『ギィ』『ギィ』『ギィ』『ギィ』『ギィ』『ギィ』『ギィ』『ギィ』『ギィ』『ギィ』『ギィ』『ギィ』『ギィ』『ギィ』『ギィ』『ギィ』『ギィ』『ギィ』『ギィ』『ギィ』『ギィ』『ギィ』『ギィ』『ギィ』『ギィ』『ギィ』
 ラフェンドラの言葉と共に床が、扉が、台座が、周囲に転がる瓦礫が、宝箱が、髑髏が……ありとあらゆる物が其の姿を魔物へと変え、蟻が獲物に群がるが如く蜚廉達へと迫ってくる。
 だが、そんな異様で悍ましい集団に対し二人は決して焦る事無く冷静に対処。
 先ず動いたのはフォーであった。
「回避非推奨、早急的援護を開始スタート――――」
『?味方を撃った?此の光景を前に狂った……訳じゃないわね。
 強化の術の類いかしら?』
 フォーは銃を取り出すと何と蜚廉を撃ち抜いたのであった。
 最初は戸惑うラフェンドラであったが直ぐに蜚廉の身に起きた変化に其の真意に気付く事となる。
「殻穿ちて赫を放つ。刹那の跳影、見ゆるは虚—――」
『『『『『『『『『『『『『『『『『『『『『『『『『『『『『『『『『『『『『『『『『『『『『『――――――!』』』』』』』』』』』』』』』』』』』』』』』』』』』』』』』』』』』』』』』』』』』』』』
 銃弾を受け其処に居たのは身体能力が強化され闘気が増した蜚廉と……46体の分身の姿。
 其の姿にラフェンドラは困惑しつつも油断なく構え、其れに対し蜚廉はと言えば……。
「それではフォー」
「ええ、任されました」
「それでは行ってくる」
 そんな風に言葉を交わし自身の分身達を任せると蜚廉はラフェンドラへ向かって影すら残さぬ速さで突貫。
『……っ!早……っ?!』
「寧ろ汝が遅い。
 敵の群れはフォーと分身に任せているのでな。
 我は汝の相手に専念させて貰うよ」
 其のまま蜚廉は敵を穿ち砕く必中の穿脚をお見舞い。
 ラフェンドラは思いっきり蹴り飛ばされていく。
『……っ!其れでも私は……!』
「判るぞ。
 其の必死の想い。そして、諦める事無く足掻かんと我等が倒した其の蜘蛛を再び動かし其の隙に距離を取らんとしている事も。
 だが、させんよ」
 そんな危機的状況にラフェンドラは倒されたばかりのアンドロスフィンクスに駆け寄り其れを囮に距離を取らんとするが……蜚廉は其れを嗅ぎ取っており把握済み。
 先回りされアンドロスフィンクスの骸を砕かれ、更には斥殻紐によって捉えられラフェンドラは蜚廉から離れられなくされてしまう。
 そんな一方的な状況で蜚廉とラフェンドラの戦いは続いており、其れに対しフォーたちはというと……。

「其方に未だ隠れているミミックが居ますので攻撃をお願いします」
『(こくり)』
『ギィッ?!』
 フォーは蜚廉の分身達を指揮しミミック達へと対処。
 ラフェンドラへの救援に向かわせない様に的確な指示でミミック達を留め、見つけ……。
「おっと、させませんよ」
『ギャギッ?!』
 「Co-6」と「Gr-429c」。
 愛用する二丁の拳銃から放たれる銃弾が的確にミミック達の足の付け根を、心臓部を、服脳を一瞬で撃ち貫いて駆除していく。
『――――』
「ええ、あっちを如何にかしますので、其の間、そちらを暫く押し留めておいてください」
 其の動きは見事なもので的確な指示と正確な狙いの銃弾によってミミック達は殆ど駆除された状態になってフォーに蜚廉達の状況を見据える余裕もできる程。
「あちらの方は……どうやら援護射撃は必要なさそうですね」
 そんなフォーの視線の先に居るのはラフェンドラを再度蹴飛ばし、壁に叩きつけられた彼女に迫る蜚廉の姿。

「我が全身は、武器なれば。
 蹴りのみではないと教えてやろう」
『……っ!避けられ……な……?!』
 そう宣言すると同時に蜚廉はラフェンドラに肉薄。
 其の溢れる闘気を拳に集め勢いよく振りかぶるとラフェンドラの胸を貫き砕いたのであった。
🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​ 大成功

クラウス・イーザリー
(こんなことはやめろと、言って聞く相手じゃないよな)
言葉で止まるくらいなら初めからこんなことはしないだろうね

紅蓮の魔弾を使用
放たれたゾンビ化モンスターを焼き、ラフェンドラも纏めて攻撃する
ゾンビ化モンスターが減ったら更に魔弾での追撃を重ねて数を減らす

ある程度敵の数が減ったら、活性化した魔力の影響を受けてダッシュでラフェンドラに接近
魔弾の炎を目眩ましに使って、死角に回り込んで暗殺を狙う

ゾンビからの攻撃は原則回避を狙い、避け切れない時だけ盾受けで防御

(大切な人を蘇らせる、か……)
気持ちはわからなくもないけど、俺はこんなことはしない
他人を犠牲にして蘇らせても、あいつは喜ばないとわかっているから

〇喪って狂った物とそれでも前を進む者。
『私は倒れない。
 おねえさまを取り戻すのだから……絶対に倒れないわ……!』
(あの様子、痛みもかなりの物だろうに……。
 こんなことは止めろと、言って聞く相手じゃないよな……)
 胸がぽっかり空いた状態で其れでも倒れず立ち上がるラフェンドラの姿を見てクラウス・イーザリー(太陽を想う月・h05015)はそう判断。
 言葉で止まる位なら初めからこんなことはしないだろうな、とも思いつつ襲い掛かって来たゾンビ化ミミックを炎の弾丸で討ち堕としながらラフェンドラの行いへ想いを馳せる。
(大切な人を蘇らせる。
 その気持ちは判らなくもないけど……俺はこんな事はしない)
 クラウス自身、大切な友を喪った身だから、取り戻したくなる気持ちは判る。
 だが、クラウスはその選択肢を選ばない。
「だって他人を犠牲にして蘇らせても、自分を庇って死んだ|親友《あいつ》は決して喜ばないからな」
 其れは多分、彼女のおねえさまも同じなんじゃないかとクラウスは思う。
 絶対にどうにもならない事など此の世の中にはない、そんな風に彼女を励ましたと思われる彼女のおねえさま。
 そんな女性が今の彼女の有り様を見て如何思うだろうかとも。
 自身に迫るミミック達を倒し時折隙を見てはラフェンドラの周囲のミミックにも彼女を巻き込む様に魔弾を放ちながらクラウスはそう想いを馳せる。
「だから、止めないと、な」
 そう改めて決意を固めクラウスはラフェンドラを見据える。
『ギィッ?!』
「此処で喰らう訳にはいかないさ」
『ギギャ?!』
 自身に迫るミミックの攻撃を魔力の障壁で留め、亡き友の遺した拳銃で牽制。
 其の侭流れるように炎の魔弾で討ち堕とし……クラウスは動き出した。
「準備は出来た。
 なら、後はやってやるさ」
 そんなクラウスの宣言通り、クラウスの身体は常にない程に魔力が活性化した状態。
 彼女に向かって駆け出すと同時にラフェンドラに肉薄する。
『……なっ!?あんな一瞬で?!
 其れに魔力が最初に見た時とは違うわ?!』
「今迄放ってきた魔弾のお陰さ!」
『そうか!あれは魔力を活性化させる!』
 そう、クラウスが放ち続けた魔弾は決してミミックを倒すだけに使われていたのではなかったのだ。
 彼の放つ魔弾は味方の魔力を活性化させる紅蓮の魔弾。
 故に今迄魔弾が放たれ続けた結果、クラウスの魔力もいやましており、其れを用い脚力強化靴の電流をクラウスは増幅。
 一瞬でラフェンドラに肉薄したのであった。
 そして、当然、魔力の活性化の恩恵は此れだけではない。
 クラウスは至近距離で強力な魔弾を放ち周囲を炎で包み込む。
『……っ!何処です?!……いえ、冷静になりなさい私。
 おねえさまは窮地の時こそ頭を冷やし冷静になり給えと言っていたでしょう?』
 此れによってはラフェンドラは視界全てが炎で埋まりクラウスが何処にいるかすら判らない状態に。
 そして、そんなラフェンドラの耳に僅かに何かが動く音が聞こえ……。
『其処ですね!ミミック達!』
『ギィ』『ギィ』『ギィ!』
 ラフェンドラはクラウスを其処に居ると『誤認』。
 ミミック達に指示し襲い掛からせるが……。
「悪いけど、其処に居るのはレイン砲台さ」
『……っ!?』
 此れは当然、クラウスの罠。
 友が遺してくれたレイン砲台を囮にラフェンドラのなけなしのミミックを彼女から引き離したのだ。
 そして、その隙にクラウスはラフェンドラの死角から背後に迫り……。
「窮地にあっても名前が出る位慕ってた人を喪って取り戻したい気持ちは判る。
 けど、其れでも、誰かを傷付けるなら……!」
『……っ!
 其れでも私は……おねえ……さまを……!』
 そして、クラウスが放つ零距離からの炎の魔弾によってラフェンドラは其の身を焼かれていったのであった。
🔵​🔵​🔵​ 大成功

若命・モユル(サポート)
改造人間のアクセプター×怪異解剖士
好奇心旺盛で熱血な6歳の男の子

こいつが元凶か…
オイラたちでやるしかないね
指定した√能力に技能の怪力、貫通攻撃、重量攻撃、毒使い、爆破なんかをのせて使いたいな

もちろん公序良俗に反することはしないしほかの仲間の邪魔もしない!
同情の余地がある相手には情を漏らすことも
説得の余地がある場合は説得したい

アドリブ絡み歓迎、あとはお任せします!

〇そして、事件は終わりを告げる。
「こいつが元凶か。
 オイラたちが止めるしかないんだけど……」
『……未だよ。
 未だ倒れる訳にはいかないわ……せめて、此の私が消える前に……お姉さまを蘇らせる為に、もっとデータを……』
 その胸に穴が開き、其のドレスは焼けこげて肌も所々が爛れ……其れでも尚、諦めず足掻く。
 そんなラフェンドラの姿に|若命・モユル《わかもり・もゆる》(機獣戦士サイバー・カヴ・h02683)は一瞬攻撃を仕掛ける事を躊躇いかけた。
 勿論、ラフェンドラの行いは許されるものでは決してない。
 大切な人の為であれ誰かを傷付け苦しめる事唾棄すべき行いだ。
 だが……。
(オイラも皆に出会えなければ、もし兄ちゃんが、ってなってたらこうなってしまってたかもしれない)
 客観的に見ればそんな事はないと断言できるのだが……其の優しさ故にモユルはそんな風に思ってしまったのだ。
 だが、そんな躊躇も僅かな間。
 モユルは此のダンジョンに来る向かう際に見た、街の人々の姿を思い出す。
(オイラ達が此処で見逃したら……あの人達が犠牲になっちまう)
「そんなのは……駄目だ!」
 だから、此処でラフェンドラを止める。
 そう決意を固め、彼は一歩、足を踏み出した。
 そして、そんなモユルに傷つき朦朧とした状態のラフェンドラは漸く気付く事となる。
『……女の子……じゃない、わね。
 顔立ちは悪くないけど性別が違う以上は使えないし……如何にか倒して此の場を離れるわよ』
『―――――――!』
 ラフェンドラの言葉に応えるようにズタボロのミミック達の群れが集い、蠢き、一つとなっていく。
「こいつは……!」、
『ミミックを身体の一部に擬態させ融合させたフレッシュゴーレムよ。
 お前達に斃された者達を素材にした関係上、長くは保たないけれど……お前達を倒せるなら其れで十分だもの、ね!』
『――――――――――――――!!』
 そして現れた異形の巨人はラフェンドラの指示の元、彼女を肩に乗せると其のままモユルへと襲い掛かる!
「……っ!
 負け……ない!!」
『……っ!こいつの拳を受け止めるなんて……子供なのに何て怪力……っ!』
 そして放たれたゴーレム拳であったがモユルは其れを其の両手を以て受け止めきる!
 そして、当然、其の侭膠着する事態にさせるなんて事もなく……。
「爆ぜろ!」
『―――――!?』
『きゃ?!』
 其の両腕が触れたゴーレムの腕を爆破し消滅。
 急に腕が無くなったゴーレムは態勢を崩し……。
「ぶった切ってやる!」
『―――――!』
 倒れ込むゴーレムの頭上迄跳躍すると武骨で巨大な斧型兵装を呼び出し、真っ向唐竹割り、とばかりに一刀両断!
『……っ!此のままでは……未だ、データが……!』
「逃がしはしない!……オイラのミサイルをくらえぇぇぇ!」
 そして、地面に投げ出されたラフェンドラは其の場から離れようとするが、此れをモユルは当然逃さない!
 其のまま彼は体内に格納されたミサイルを呼び出し一斉発射!
 ラフェンドラは爆炎の中に消えていくのであった。
『……お姉……さま……』
「……本当に大切な人を助けたいのなら誰かを傷付けるべきじゃなかったんだよ。
 誰かと一緒に手を取り合うやり方もあった筈だろ?」
 そして、そんな燃え行くラフェンドラを見送り、モユルは静かにダンジョンを後にしたのであった。
🔵​🔵​🔴​ 成功

〇全てが終わって。
 こうして此のダンジョンでの戦いは終わった。
 ダンジョン近くの街が襲われる事もなく、世は全て事もなし。
 大切な人を取り戻さんとした狂女の事等誰も知らず其の後も平和を謳歌していったのであった。

挿絵申請あり!

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挿絵イラスト