シナリオ

魔法少女ピストル☆マギカvsがんばれとっちゃんロボ!

#√マスクド・ヒーロー #デザイアモンスター #魔法少女現象

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 #√マスクド・ヒーロー
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●覚醒は突然に
 子供の頃、魔法少女に憧れた。
 中学生になって、それが虚構と信じていた……なのにわたしの手にはリボルバーとトルグアクションのピストルがあって、服も黒を基調にした軍服っぽいなにかに変わっていた。
「どうしよう……私、変身しちゃった!!」
 南部・としみは驚きを隠せない。
 けれど世の中は待ってくれない。

 ……希望の心を喰らう物が生まれるのだから。

 デザイアモンスターと呼ばれる|それ《・・》はただの怪物だ。
 ただ心を喰らわんと動き、良質な素材たる少年少女――そして少女性の一つの形たる魔法少女を狙うのだから。
「やっ……」
 恐怖のあまり、としみがピストルを向ける。
 だが引鉄は硬く、動く気配がない。
「どうして……どうして!」
「危ない!」
 デザイアモンスターの手が伸びた時、それを防ぐ者がいた。
 着ぐるみのような丸み、子供達に親しまれるための大きな目。
 それ以上に誰かを守った勲章……僕らは彼を知っている。
「ここは俺に任せて、君は逃げるんだ!」
「でも!」
 親しみやすい声でロボトロンが言い、魔法少女は声を上げる。
「速く! 子供が戦う理由なんてどこにもないはずだ!!」
 ロボトロンの声にとしこは踵を返し、走る。
 それを追いかけようとするデザイアモンスターに叩き込まれるのはロボトロンの拳。
「とっちゃんパーンチ!」
 妙に重たい腰の入ったボディブローに怪物が怯む。

「来いよ……化け物」
 ロボトロン――の声質が変わった。
「この|√《世界》で誰かが笑うために……そう、その為に俺はいる。これ以上、子供達を犠牲にさせない」
 彼の名はとっちゃんロボ。
 未来に夢がまだあった頃に現れた、子供達の味方。

マスターより

みなさわ
 お世話になっております、みなさわです。
 今回は魔法少女と、それを守るロボトロン、そして√能力者達のお話です。

●登場人物
『魔法少女ピストル☆マギカ』
 本名、南部・としみ。
 軍服ロリータの魔法少女です。
 武器はピストル二丁。
 覚醒したてでまだ戦い方が分かりません。

『とっちゃんロボ』
 子供達のために戦うロボトロンです。
 得意技はとっちゃんパンチ、とっちゃんキック、とっちゃんヤッパ―。
 子供達が戦いに巻き込まれることに心を痛め、笑顔のために戦うロボトロンです。

 ちなみに二人ともAnkerなので√能力は使えません。

●その他
 MSページやタグも確認していただければ幸いです。

 それでは皆様、よろしくお願いします。
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第1章 集団戦 『デザイアモンスター』


POW クレイヴィング・ダークネス
半径レベルm内の敵以外全て(無機物含む)の【欲望のオーラ】を増幅する。これを受けた対象は、死なない限り、外部から受けたあらゆる負傷・破壊・状態異常が、10分以内に全快する。
SPD ロンギング・アーム
【他のデザイアモンスター】と完全融合し、【巨大化した腕】による攻撃+空間引き寄せ能力を得る。また、シナリオで獲得した🔵と同回数まで、死後即座に蘇生する。
WIZ ヒュプノシス・デザイア
半径WIZm内の任意の有機物・無機物全てに【欲望のオーラ】を注ぎ、WIZ×1時間活動可能なエネルギーを与える。注ぐ[欲望のオーラ]を1体(人物・武器・乗騎等)に集中すると、対象を【デザイアモンスター】化して硬度強化と【暗黒】攻撃能力を与え、意思を抑え付けて術者の為に戦わせようとする事ができる。
イラスト ひろん
√マスクド・ヒーロー 普通11 🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔴​🔴​🔴​🔴​

真心・観千流
アドリブ連携歓迎
気持ちのよい男が登場しましたね!お待たせしました、増援ですよ!

登場と同時に早業+破壊工作で素早く相手を凍結させる事で融合を妨害、例え蘇生するとしても動けなければ意味はないでしょう
そこにトドメの弾幕+圧縮熱量属性攻撃によるレーザーを叢雲と精霊銃で叩き込み、温度差で敵をまとめて爆破してやります!
欠片も油断せず歪曲装甲で切り刻み、蘇生の目は完全に潰します

さあ私は先陣に過ぎません!頼れる仲間達をとくとご覧あれ!

●先陣は嵐の予感

「とっちゃんパーンチ!!」
 ボディブローから腰の捻りを開放し、威力を乗せたフックを叩き込むとっちゃんロボ。
 だがデザイアモンスターのねじ曲がった首はすぐに元通りとなり、逆に鞭のような一撃がロボトロンを吹き飛ばす。
「ぐふ……此処までか」
 何体倒したか、もう覚えてはいない。
 蛇腹のアームは裂け、子供に愛されそうであった大きな目はひしゃげ、着ぐるみのようなスーツの隙間からは赤い物がおびただしく零れていく。

 もういいか?
 幾度も無く繰り返した問いに対しロボトロンは遂に答えを見出そうとしていた。
 もう良いな……あの子も助かるだろうし……。

「それは面白くありません!」
 空気が冷えた。
 雰囲気でも、とっちゃんロボの灯火が消えたわけではない。
「気持ちのよい男が登場しましたね!」
 戦場の熱が奪われているのだ。
「お待たせしました、増援ですよ!」
 |真心・観千流《まごころ みちる》(最果てと希望を宿す者・h00289)の両の掌に!
 脅威を感じ、完全融合を果すデザイアモンスター。
 その腕は巨大化し、何物も叩き潰さんほどであった。
 だが、その|腕《かいな》を振り下ろすことは叶わず。
 観千流が全ての熱を奪い取ることにより、怪物の身が凍結を始める。
 希望の心を求め、少年少女の力を求める獣と言えど、空気すら凍るこの状況で動くことはほぼ不可能。

 まずはその巨腕が精霊銃によって切り落とされた。
 次に観千流が狙うのは融合したデザイアモンスターの中心。
 そして従うように狙いを定めるレイン改・叢雲。
 光が……光線となり、刃となりモンスターを貫く。
 レーザーによる貫通、切断、そして温度差が起こす熱衝撃――それこそはまさに!

 |覇竜大紅蓮斬《ドラグスト・ブレイス》!

 爆発し、破片となって散らばっていくデザイアモンスター。
「……君は?」
 とっちゃんロボの問いに対し。
 怪物の欠片を歪曲装甲にて余すところなく切り刻んだ観千流は振り向いて笑った。
「さあ私は先陣に過ぎません!」
 どうやら、とっちゃんロボの問いに答えはまだしばらく返って来そうにない。
「頼れる仲間達をとくとご覧あれ!」
 なにせ、今から物語が始まるのだから。
🔵​🔵​🔵​ 大成功

伊藤・ 毅
「LANDROAD、指定空域侵入、CASを開始する」
「目標確認、爆弾投下、地上部隊へ、デンジャークローズ」
上空より飛行形態のWZで空中移動にて侵入、敵集団に向けてクラスター爆弾を投下し弾幕による時間稼ぎを行う
投下後は即座に上昇し高高度から上空を高速移動し誘導爆弾でピンポイント爆撃を行い敵をまとめて爆破しさらに数を減らす
その他、味方を巻き込まないように注意し、味方と連携して戦う
花畔・アケミ
アタシが子供の頃にテレビで見た特撮のロボに魔法変身ヒロインの様だねぇ…
さて、正義の戦いならアタシも本職だ

警察だよ、助けに来た
手帳を掲げながら少女に声かけ
庇う様にモンスターの前に立ち塞がり銃構える
若い娘さんを襲う不届き者はこのオバサンが相手してやるよ

暴風神の息吹
弾丸を敵の足元に叩き込み竜巻で切り裂く
どうだいお嬢、銃ってのはこうやって撃つんだ
アタシで手本になりゃ良いがね
合体してきた所でデカブツなら動きは読みやすい
むしろ一網打尽にしてくれと言わんばかりだね?
追い風でアタシもお嬢も移動速度は上がってる…当たるモンか
融合体の足元から竜巻発生させ垂直方向攻撃

ロボと同じ、さ
若者を守り導くのが年寄りの仕事だよ

●愁いは硝煙の中に

 少女が息を切らせて走る。
 重さを感じなかった両手の銃が今はただ枷になるほどに魔法少女の手に圧し掛かり、罪の形にすら感じられた。

 ――置いてきてしまった。

 見ず知らずとは言え、大人だからと言って、子供だからと頼ってしまった。
 わたしは戦えるはずなのに。
 でも、戦い方を知らない、どうすればよかったの?

 少女の心が後悔に囚われていく。
 だが愁いに浸る暇は無かった。
 周囲に黒いオーラが迸ったのだから。
「お、追い付かれたの!?」
 振り向いて咄嗟にリボルバーの引鉄を引く魔法少女。
 だが弾丸は青い空を貫くのみ。
 そして迫るは一台の車……いや欲望のオーラを受けて形となったデザイアモンスター!
 けれど、悲劇は起きない。
「ANDROAD、指定空域侵入、CASを開始する」
 すでに物語は始まっているのだから。

「目標確認、爆弾投下、地上部隊へ、デンジャークローズ」
 |伊藤・ 毅《いとう つよし》(空飛ぶ大家さん・h01088)の言葉を聞いた何者かが、としみの身を抱えて跳躍する。
 遅れて注がれるのはクラスター爆弾。
 コンテナが展開し、注がれる小型子爆弾。
 それは雨というには激しく、空爆というには小さく、焔というには激しすぎる何か。敢えて言うなら。

 |自己鍛造弾《センサーフューズドウェポン》!

 爆風が止めば、空には一体の大型WZ、WZF-204スレイヤー。そして……。
「警察だよ、助けに来た」
 少女を抱えて着地した|花畔・アケミ《ばんなぐろ・あけみ》(越境特殊捜査室支部長・h00447)が手帳を掲げ、そこに居た。

(アタシが子供の頃にテレビで見た特撮のロボに魔法変身ヒロインの様だねぇ……)
 アケミが遠くで戦うロボトロンへ思いを馳せ、傍らの魔法少女に視線を落とす。
「お巡りさん、おじ……じゃない、ロボさんが!」
「分かってるよ」
 ベレッタを抜いた異能捜査官がとしみを守るように怪物の前に立ちはだかり、構える。
「若い娘さんを襲う不届き者はこのオバサンが相手してやるよ」
 アケミの言葉と共に、たった9mmの平和を求める弾丸がデザイアモンスターの足元を撃ち抜く。

 それは兆し。
 それは神代。
 それは烈風。

 |暴風神の息吹《ルドラ・バレット》が嵐を呼ぶ!!

 真空刃にてあらゆるものを切り裂く神の竜巻が次々と怪物を呑み込んでいく。
「どうだいお嬢、銃ってのはこうやって撃つんだ」
 ウィンク一つ、笑みを見せるアケミ。
「アタシで手本になりゃ良いがね」
「はい!」
 ベテランの言葉に新人の魔法少女は希望に満ちた笑顔で答え――そしてまた恐怖に歪む。
「お巡りさん、化け物が……!?」
「おやおや」
 少女の言葉と裏腹にアケミは口笛と共に呟くだけ。
「合体してきた所でデカブツなら動きは読みやすい。むしろ一網打尽にしてくれと言わんばかりだね?」
 言葉通り目の前にそびえ立つのは完全融合を果した巨大なデザイアモンスター。
 その巨大な腕――ロンギング・アームが、今、二人を叩きつぶさんと振り下ろされる。
 だが拳は人を潰すことは無く、代わりに砕けるのはアスファルトの大地。
「追い風でアタシもお嬢も移動速度は上がってる……当たるモンか」
 それは暴風の息吹のもう一つの効果――味方たる者の移動速度を含めた戦闘力強化の結果。
 気が付けば、アケミととしみはデザイアモンスターの足元に立ち。
 竜巻を以って怪物を天に飛ばし――そこへ毅がピンポイントで誘導爆弾を叩き込む!!

「あ、ありがとうございます」
 爆炎が空に渦巻く中、魔法少女が礼を述べるとアケミがニッカリと笑う。
「ロボと同じ、さ」
 それは未来に対する大人の務め。
「若者を守り導くのが年寄りの仕事だよ」
 毅とアケミはそれを果したに過ぎなかった。
🔵​🔵​🔵​🔵​🔴​🔴​ 成功

京終・白夜
なンだ、試し斬りにゃ良さそうな敵サンさね。
ドーモ。お巡りサンとしちゃ2番手になりんすが…仕事はキッチリさせて貰いんしょう。閻魔サマの御下へ、六文銭は…妾が持ちんしょう。

10分以内に全快しんすなら…3分未満で斬り捨てんしょう。ヒーローは3分以内にケリを付けんすのが、世の理にありんすに。妾がヒーローっぽいかの議論は、論ずるに値せんして。

さてさて、何度妾が斬ったら沈黙しんすのか…閃電猶遅。
あ、ひとつ言っておきんすが…正義の魔法少女やロボに関しては、一撃で仕留めるのが王道でありんす。妾のような戦いは、好まれんせんのでご留意を。

●閃電は遥か彼方

 少女が走り続ける。
 巨大な|怪物《デザイアモンスター》は駆逐された。
 けれど敵はまだ残っていて、そして彼方では一人戦っている者が居るのだから。
「なンだ、試し斬りにゃ良さそうな敵サンさね」
 少女には聞きなれない口調。|廓詞《ありんすことば》で呟くのは|京終・白夜《きょうばて・びゃくや》(迷花言不歸・h03162)
「ドーモ。お巡りサンとしちゃ二番手になりんすが」
 廓詞にしては妙にさっぱりした物言いが魔法少女の耳に心地よい。
「……仕事はキッチリさせて貰いんしょう。閻魔サマの御下へ、六文銭は……妾が持ちんしょう」
 白夜はとしみの背中を押し、踵を返す。
 そびえ立つのは少女を追って来た怪物一匹。
 対する不良警官が振るわんとするのは鞘に収まったままの三尺三寸西洋刀拵えの一品、昭君家長。
「十分以内に全快しんすなら…三分未満で斬り捨てンしょう」
 欲望のオーラが周囲に渦巻き、デザイアモンスターへと取り込まれる。
「こりゃあ、参った」
 白夜の顔に笑みが浮かぶ。
 そう言えば自分にも欲望というのがあったなと、怪物へと取り込まれる自らの願望を眺める。
 願いも結局は欲望、何かを望む希望も裏を返せば欲。
 だからこそ、|欲望の怪物《デザイアモンスター》は魔法少女を狙うのか。
 だが――。
「ヒヰローは三分以内にケリを付けんすのが、世の理にありんす」
 今はやるべきことを成すのみ。
「妾がヒヰローっぽいかの議論は、論ずるに値せんして」
 軽口一つ、白夜が駆けた。
 それは雷にしては眩すぎ、閃光にしては遠く彼方へと轟いた。

 |閃電猶遅《ブルー・シャトウ》!

 縮地より放たれる蒼電居合。
「さてさて、何度妾が斬ったら沈黙しんすのか」
 一度打ち込めば、デザイアモンスターと言えど揺らぐ、あとは……速度を以って回復する以上に殺すのみ!
 切って切って斬り捨てれば、最後の一撃は空を切り落雷暴発。
「あ、ひとつ言っておきんすが……正義の魔法少女やロボに関しては、一撃で仕留めるのが王道でありんす」
 雷轟に振り向いた少女へ白夜が笑う。
「妾のような戦いは、好まれんせんのでご留意を」
 その皮肉を魔法少女は正面から受け止める気は無かった。
🔵​🔵​🔴​ 成功

玉響・刻
お困りのようですねっ!ここは私も助太刀致しましょう!
いえ、只の通りすがりの(自称)探偵ですので、お気になさらずに!

と声を掛けながら【胡蝶乱舞】を使用して移動速度を上げますっ!

では、行きますよっ!

と、距離をあけつつ、としみさんの方へと行かせないよう前に立ちながら接近【閃刃・告死蝶】で攻撃していきますっ!

ここから先に行きたかったら、私を倒してからにして下さいっ!

後は上昇した移動速度を用いて手数勝負ですっ!
状況を確認しつつ、としみさんととっちゃんロボさんの安全確保も忘れずに戦っていきますっ!

希望の心、そんな大切な物を貴方達に何て渡したりはしません!

●希望は暗闇に渡さず

 魔法少女はまだ走る。
 あと少し、あと少しで助けてくれた|あの人《ロボトロン》が見えるはず。
 だが、敵はまだ多く。なおも少女の前に立ちはだかった。
「お困りのようですねっ!」
 凛とした声が響く。
 牡丹の着物に娘袴、蝶の髪飾りを挿した少女がとしみの傍らに立つ。
「ここは私も助太刀致しましょう!」
 名は|玉響・刻《たまゆら・きざみ》(探偵志望の大正娘・h05240)。
「いえ、只の通りすがりの|探偵《自称ではあるが》ですので、お気になさらずに!」
 通りすがりの探偵を自称するが刀に手をかけると、辺りに集うのは淡く光る無数の霊蝶――その羽は黒い。
「では、行きますよっ!」
 黒の霊蝶を纏って刻が大地を蹴る。
 まるで蝶の群れがデザイアモンスターへと群がったと思えば。
 ――キィンン!
 金属の走る音、そして抜刀と共に放たれた閃刃・告死蝶が怪物を切り裂く。

 |胡蝶乱舞《コチョウランブ》とは、まさにこのこと!

 アスファルトにブーツの底を刻み込み、さらに探偵娘が向かうのは|欲望のオーラ《ヒュプノシス・デザイア》を刻み込まれた人々が変貌した怪物の集団。
「ここから先に行きたかったら、私を倒してからにして下さいっ!」
 十体に届かん位の化け物たちを敢えて峰打ちしつつ刻は走る。
 一体、二体、三体!
 道が切り開かれ、ボロボロのとっちゃんロボが見える。
 五体、六体、七体!
 ロボトロンと魔法少女へと繋がる希望の道、そこに立つのは通りすがりの探偵。
「希望の心、そんな大切な物を貴方達に何て渡したりはしません!」
 十体目を打ち倒し、蝶を舞わせながら凛とした声で叫ぶ刻。

 その後ろではとしみととっちゃんロボが再び邂逅を成し遂げていた!
🔵​🔵​🔴​ 成功

タマミ・ハチクロ
『子供が戦う理由なんてどこにもない』……この√では、それが道理というものでありましょうな。
「それでも」と戦場に身を置くか否かは、本人次第でありますが。

通りすがりのシスターが加勢するでありますよ、ロボトロン殿。
小生は子供では無いのでご安心を、これでも兵器の端くれであります。

原理は分かりませぬが、敵はどうやら治癒能力の類を使う様子。
ならば、こちらも"祈り"と共に『後の雨』を。
――暁の光雨によりて、我らを潤わせ給え。
主の恩寵が、小生らの傷を癒して下さるでありますよ。

これで条件は同じ……後は、火力のぶつけ合いであります。
「フェザーレイン」を起動し、二丁持ち&ロングマガジン仕様の「TMAM896」を合わせて"弾幕"を展開。『多重奏』も合わせて、たまには二丁拳銃といくであります。
撃ちまくって"制圧射撃"であります、とっちゃんロボ殿が殴る隙を作り出すでありますよ!

そして、としみ殿の武器はリボルバーにトグルアクション式でありますか……随分通好みの武器でありますな。
撃ち方と戦い方、知りたいでありますか?

●再会は黄昏とともに

 太陽が沈み始めた時、少女はやっと戻ることができた。
 自らの後悔、子供としての無力無念、そして明らかな大人のやせ我慢。
「……ひどい」
 その結果を見た魔法少女はそう呟くのがやっとだった。
 ロボトロンは傷つき、優しい眼差しを見せるはずの大きな目も穴が開き、何かが覗けるようなくらい。
 それが笑みを浮かべたように見え、そしてゆっくりと腕を伸ばす。

 ――これ以上近寄ってはいけないと。

 少女も足を止める。
 あそこは彼の戦場なのだから。
 だから今は、彼に歩み寄る能力者へ祈るしかなかった。

「通りすがりのシスターが加勢するでありますよ、ロボトロン殿」
 タマミ・ハチクロ(TMAM896・h00625)が呼びかけた。
(子供が戦う理由なんてどこにもない……この√では、それが道理というものでありましょうな)
 タマミがボロボロになったとっちゃんロボを見て思う。
(ですが「それでも」と戦場に身を置くか否かは……本人次第でありますが)
 視線を少女に移した後、再びロボトロンに話しかける。
「小生は子供では無いのでご安心を、これでも兵器の端くれであります」
「そういう事じゃないんだが……いや、いい」
 とっちゃんロボの発声装置が壊れているのだろうか?
 妙に年を取った男の声が聞こえた。
 タマミはそれを聞かなかった振りをして、敵に向き直った。

(原理は分かりませぬが、敵はどうやら治癒能力の類を使う様子)
 多勢に無勢な上にダメージを回復されるなら、この武骨な戦い方をするロボトロンとは相性が悪いだろう、ならば!
「――暁の光雨によりて、我らを潤わせ給え」
 それを封じるまで。
 光が……降り注いだ。
 それは魔法少女の疲労を取り除き、ボロボロだったロボトロンの負傷も癒していく、誰かの涙。

 |後の雨《アフターレイン》。

「これで条件は同じ……後は、火力のぶつけ合いであります」
「うん! やり合おう!」
 タマミが天使の羽根を模した砲台を起動する間、とっちゃんロボはいつもの声で首相撲からの膝蹴りをデザイアモンスターに叩き込む。
 人形用自動拳銃、TMAM896を構えるシスター。
 そうはさせじと残った怪物が欲望のオーラにてガードレールをデザイアモンスターとさせていった。
 それは怪物と邪竜の|二重奏《アンサンブル》。
 そこへ叩き込むのは|銃弾交響楽団《砲台と二丁拳銃による弾幕》――。

 |多重奏《マルチプルタップ》!

 残っていた怪物に叩き込まれる制圧射撃の波濤。
 弾丸の津波がデザイアモンスターを蹴散らし、残るはガードレールが変化した|欲望の邪竜《デザイアドラゴン》。
「今でござるよ!」
「うん、ありがとう!」
 子供に親しまれそうな声。
 とっちゃんロボが頭のネジを回すと大きな目の中で眉らしきものが吊り上がる!
「とっちゃん……ダイナマイト!」
 火をつけた何かを握るとっちゃんロボ。
「としみ殿の武器はリボルバーにトグルアクション式でありますか……」
 彼の姿を見たタマミが振り返って少女の銃へ視線を落とす。
「随分通好みの武器でありますな」
 シスターが銃の種類に目を付ける間、怪物に拳が叩き込まれ。
「撃ち方と戦い方、知りたいでありますか?」
 大爆発、響く中、問いかける。
「……はい! みなさん、わたしに教えてください」
 黄昏を塗りつぶす紅蓮の空。
「もう誰も傷つかない、戦い方を!!」
 南部・としみは答えた。

 ――おそらくそれが彼女の使命。
🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​ 大成功

第2章 集団戦 『デザイアモンスター』


POW クレイヴィング・ダークネス
半径レベルm内の敵以外全て(無機物含む)の【欲望のオーラ】を増幅する。これを受けた対象は、死なない限り、外部から受けたあらゆる負傷・破壊・状態異常が、10分以内に全快する。
SPD ロンギング・アーム
【他のデザイアモンスター】と完全融合し、【巨大化した腕】による攻撃+空間引き寄せ能力を得る。また、シナリオで獲得した🔵と同回数まで、死後即座に蘇生する。
WIZ ヒュプノシス・デザイア
半径WIZm内の任意の有機物・無機物全てに【欲望のオーラ】を注ぎ、WIZ×1時間活動可能なエネルギーを与える。注ぐ[欲望のオーラ]を1体(人物・武器・乗騎等)に集中すると、対象を【デザイアモンスター】化して硬度強化と【暗黒】攻撃能力を与え、意思を抑え付けて術者の為に戦わせようとする事ができる。
イラスト ひろん
√マスクド・ヒーロー 普通11 🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔴​🔴​🔴​

●暗黒封歌

 デザイアモンスターは無事倒された。
 能力者達が集まる中、魔法少女の無事を確認したロボトロンが去ろうと踵を返した時。
「――!」
 何かを見つけてとっちゃんロボが走った。
「させない!」
 迸る欲望のオーラ。
 それをロボトロンは一身に受けた!
「みんな、敵の援軍だ!」
 何かに取り込まれる中、とっちゃんロボが叫ぶ。
「俺の事はいい! まずは彼女を」
 蒼白になる魔法少女。
 けれどロボトロンは頭のネジを回して大きな目を笑ったように調整する。
「大丈夫、俺はもうだめかもしれないけど。君を守れてよ……かっ……たよ」
 発声装置も侵食されたのか、妙に年を取った声が聞こえた。
「それじゃ、あと……よろ……し……」
 とっちゃんロボの言葉は半ばで終わり、そこに立つのはヒュプノシス・デザイアが産み出した暗黒のロボトロン。

「みなさん……こんな事、お願いするなんて我儘かもしれませんが」
 少女が両手の拳銃に力を込めた。
「わたしに戦い方を……あの人を助ける方法を教えてください!」
 魔法少女、南部・としみが涙とともに照準を暗黒のロボトロンへと向けた。

 ――選択肢は二つ。

 デザイアに囚われしロボトロンに言葉を込めた√能力を叩き込むか。
 魔法少女を導き、共に何かを打ち込むか。
 どちらにしても、怪物の大軍は邪魔をするだろう。
 だが暗黒に満ちた封印を打ちくだき、希望をもたらすのは――√能力者達のみ!
タマミ・ハチクロ
勿論でありますよ、早速実践であります。
拳銃の射程はそう長くない、魔法の類で強化されていても限度はあるでありましょう。
だから、撃つ前には恐れず一歩二歩と前に踏み出す。引鉄を引くのは、当たると思える距離になってからであります。

としみ殿が射撃に集中する為、守りはこちらでやるであります。
『天使の雨翼』を使う。御使いのお力、お借りするでありますよ。

としみ殿への攻撃を「プロテクトバリア」で防ぐ。射線を塞がないよう、飛行しながら"エネルギーバリア"で腕の攻撃を受けるであります。
羽ばたく翼から零れる羽根、その全てが「フェザーレイン」。"レーザー射撃"で削りつつ、トドメはとしみ殿にお任せするでありますよ。

●雨の聖女

「勿論でありますよ」
 南部・としみの拳銃を持つ手をタマミ・ハチクロが優しく包み込む。
「早速実践であります」
 まずはと言わんばかりにタマミが|人形用自動拳銃《TMAM896》をデザイアモンスターの足元に打ち込み、接近を阻んだ。
「拳銃の射程はそう長くない、魔法の類で強化されていても限度はあるでありましょう」
 シスターの言葉に頷く魔法少女。
「だから、撃つ前には恐れず一歩二歩と前に踏み出す」
 そして二人の少女が歩き出す。
「引鉄を引くのは、当たると思える距離になってからであります!」
 その歩みはどんどん力強くなり、いつしかとしみは駆けだし、タマミは翼を羽ばたかせ、空を飛ぶ。

 |天使の雨翼《エインジェル・レインウィング》!

 同時に放たれるデザイアモンスターの巨大な拳、飛翔の速度に重力を加算しプロテクトバリアを起動させる。
 |質量《拳》と|質量《エネルギーバリア》のぶつかり合い。
 拮抗は一瞬、空気の割れる音が響き渡り、シスター……いや、天使は羽根を散らしながら宙を舞っていく。
 護る者は失われ、改めてモンスターの拳と囚われしロボトロンの拳が連動する。
 それは少女を狙う、絶望の拳。
 だが魔法少女は走る。
 信じているからだ。
 囚われしロボトロンも!
 そして√能力者を!
 光の雨が怪物たちへ撃ち込まれ、その威力に大きく仰け反っていく。
「羽ばたく翼から零れる羽根、その全てが――|小生の砲門《フェザーレイン》」
 光条がデザイアモンスターを呑み込み、残るはとっちゃんロボだった怪物。
 闇を切り裂く銃声。
 魔法少女のリボルバーが雷管を叩き、希望は焔となりて刻まれた。
🔵​🔵​🔵​ 大成功

真心・観千流
アドリブ連携歓迎
なるほど、それじゃあ一緒に撃ちましょうか……悲劇を砕く銀の弾丸を

敵の融合をカウンター+早業で抜き放った精霊銃から放つ干渉弾道の量子固定属性攻撃で妨害
転輪を使ったハッキング+集団戦術による視界共有により、としみさんに私の見ている世界を見せながら狙いを定めましょう
Diffusionによってとっちゃんの可能性を暴露させ、その内から彼が助からない可能性をFocusを使ったスナイパーでロックオン
銀の弾丸としみさんの銃に装填して、共に一つの銃を握って因果の分岐点に銃口を向けます

見える?貴女が撃ち抜くべきは敵ではなくそれが起こす悲劇
それをこの弾で撃ち抜いて、ハッピーエンドを掴んでみなさい

●因果の星の下に

 一発を打ち込んだ。
 だが、まだロボトロンへの戒めは解かれることは無い。
 新たなデザイアモンスターが現れ、その巨腕が少女へと振り下ろされようとした時――。
 精霊銃からの一撃が怪物の大きな腕を撃ち抜き、その威力を以ってモンスターを大きく仰け反らせた!
「なるほど、それじゃあ一緒に撃ちましょうか……悲劇を砕く銀の弾丸を」
 声の主は真心・観千流。
 カウンターと早業の合わせ技、√能力を粉砕するには足りないが時間を稼ぐことはできた。
 その隙を逃さず観千流は|指輝天輪《レギオンコントローラー》が作動させ、魔法少女へと自らの視界を共有させる。
「え……すごいいっぱい」
 ハッキングとそれを纏める戦術が産み出した情報量に混乱するとしみ。
「大丈夫、今、まとめます!」
 けれどDiffusionとFocus、二つの|瞳《魔眼》がとっちゃんロボが生きる可能性と悲劇への確率に整理、一つのターゲットに変えていく。
 二人の視界に映るのは――因果の分岐点。
「見える?」
 観千流の手が変わっていく。
 |機械仕掛けの神《舞台装置》を思わせるその手がトルグアクションの銃へ装填するのは銀の弾丸。
「貴女が撃ち抜くべきは敵ではなくそれが起こす悲劇」
 添えられるように魔法少女の手に観千流の手が重なれば、狙うのは一つ。
「それをこの弾で撃ち抜いて、ハッピーエンドを掴んでみなさい」

 |レベル3兵装・悲劇砕く銀弾の守護者《マキナ・シルバー・ガンナー》!

 二人の指に力と願いが込められると銀の光が怪物と化したロボトロンを貫いた。
 悲劇を砕かんとする因果の星の下に。
🔵​🔵​🔴​ 成功

京終・白夜
護るもヒーロー、護られるもヒーロー。
青臭くて妾にゃトンとご縁はありんせんし、当事者になりんすのも御免蒙りたいところでありんすが、お巡りサンとして手助けするにはよき物語にて。つまりは、要するには、雑魚は妾に任せて心置きなく頑張りんせ、魔法少女ピストル☆マギカ。

さァさ、画面外の戦いにありんす。
おいでませ怪物。主さんの相手はご同業には比ぶるべくもない不良の輩にありんすが、一応はお巡りサン…いや、不良のお巡りサンらしく言うべきことはひとつにありんす。有象無象が、|ウッセェわ《水中捉月》。

√能力が無効化されんしたら、後は斬り捨ててお仕舞いにありんすし、妾は画面内の魔法少女の奮戦を楽しみにしんしょうか。

●物語は君のもの

 幾度も力で攻めて来たデザイアモンスター。
 けれど二回も退けられれば、次は数で攻めんとする。
「護るもヒーロー、護られるもヒーロー」
 魔法少女が走り、怪物が追いかける中、背後を守るのは京終・白夜。
「当事者になりんすのも御免蒙りたいところでありんすが、お巡りサンとして手助けするにはよき物語にて」
 目線にて進めと促し、右手の指をぽきりと鳴らす。
「つまりは、要するには、雑魚は妾に任せて心置きなく頑張りんせ、魔法少女ピストル☆マギカ」
「ピストル☆マギカ……それが私の名前?」
 名付けは力のあり方を示し、道を定めるもの。
 魔法少女ピストル☆マギカは二つの銃を持って、駆け出して行った。

「さァさ、画面外の戦いにありんす」
 ここから先は物語の外の話。
 君に託した妾の演目。
「おいでませ怪物」
 左の手で白夜は欲望の化け物どもを誘う。
 同業には比ぶるべくもない不良の輩と自らを謳い、誘い、そして。
「不良のお巡りサンらしく言うべきことはひとつにありんす」
 有象無象に叩き込むのは右の右掌――。

 |水中捉月《ウッセェわ》。

 √能力を封じる波濤は一が全であると示さんばかりに全てのデザイアモンスターへと伝わっていき。全快に至る欲望のオーラを封じる。
 白刃が煌めいた。
 抜いて放つは三尺三寸の西洋刀拵え。
 アスファルトを蹴って踊るは斬撃演舞。
 情念持って斬り捨てるは欲望化身。
 纏うは泥梨、ニラヤの音写。
 夕闇深くなりすれば、ただ静寂が支配するのみ。
 自らの演目が終われば、後はただ物語を眺めるのみ。
 この時ばかりは物語という電視台の向こう側から白夜は少女の戦いを眺めるのだった。

 ――銃声がまた一つ。
🔵​🔵​🔴​ 成功

玉響・刻
(【胡蝶乱舞】使用)
私は魔法少女でもありませんし、銃の使い方もよくわかりません
ですが、一つだけ教えてあげられる事があるのなら、それは信じる事ですっ!

奇跡を起こせるステキな力、それこそが魔法少女ではないでしょうか?
そして、貴女にもしっかりとその力はありますっ!
その力を信じて届ければ叶えられない願いはありません!
貴女の想い、あの方へ届けて下さいっ!その手伝いの為に私達はいますっ!

後は、よってくる怪物達と【閃刃・告死蝶】で戦いますっ!速さを活かして動き回りながらとしみさんへは近づけさせません!
ロボトロンさんにはとしみさんの想いを受け取って下さいっ!と【閃刃・告死蝶】を傷つかない位に放ちますっ!

●信じればきっと晴れ

 魔法少女が走る。
 希望という名の弾丸を叩き込み、欲望のオーラを跳ね飛ばし、その手を伸ばさんとする。
 だが怪物はまだ残っている。
 奴らが一体でも居れば、欲望のオーラが、暴走した希望の残滓が、またロボトロンを捕え、堕としていく。
 けれど|少女達《・・・》は絶望することはない。
 少女もそして玉響・刻も信じているからだ――奇跡を。

「私は魔法少女でもありませんし、銃の使い方もよくわかりません」
 刻がとしみを守るように走る。
「ですが、一つだけ教えてあげられる事があるのなら、それは信じる事ですっ!」
 淡く光る無数の黒き蝶。
 それを纏って探偵少女は言葉を続けた。
「奇跡を起こせるステキな力、それこそが魔法少女ではないでしょうか?」
 霊蝶を纏った刻が羽風を振るう。
 護刀たる一刀にて怪物を薙ぎ払えば、それは装甲貫く閃刃・告死蝶。
 そう――再び刻は踊るのだ。

 |胡蝶乱舞《コチョウランブ》を!

「そして、貴女にもしっかりとその力はありますっ!」
 また一体、デザイアモンスターを斬り捨てて。
「その力を信じて届ければ叶えられない願いはありません!」
 切っ先を向けるは――闇に呑まれたとっちゃんロボ。
 魔法少女と探偵少女の動きが重なった。
「貴女の想い、あの方へ届けて下さいっ!」
 先に走るは玉響・刻。
 神速を以って靡かせるは黒の霊蝶。
 見せる斬撃は勿論――閃刃!
 そう告死の蝶。
 空気が震え、羽音響かせれば刃は闇を喰らいて、ロボトロンのオーラを削り取る!
「その手伝いの為に私達はいますっ!」
 刻の言葉に魔法少女は頷き、応える。

 希望の弾丸がまた一つ、闇を撃ち抜いた。
🔵​🔵​🔴​ 成功

花畔・アケミ
勝手にくたばるにゃ早いんだよポンコツ!
ダメなんて思った時点で負けだ
少なくともこの嬢ちゃんは諦めちゃいないよ

悪いモンが取り憑いてるって考えりゃ除霊と変わらないかしらね
イイかいお嬢…信じる気持ちが、奇跡を願う思いが力となるモンさ
まぁアタシがガキの頃に見て来た特撮やアニメは大体そうだったからね

処刑逮捕術――の逮捕に軸を置こう
牽制射撃から、ロボをテープで巻き付け捕縛
殉職|刑事《デカ》の英霊達には力尽くで抑え込んで貰おうか

ロボの動きはアタシが封じてやる
お嬢、弾丸に願いを籠めな
倒すべきは悪
正義の心は、光となって闇を祓う
考えるな、自分の心に従うんだ
そうすれば戦い方は、助ける方法は自然と身体が動いてくれるさ

●六花舞うこの時に

 とうとう少女は囚われしロボトロンの前に立った。
 ここまで√能力者の力を借りて走り抜き、手を伸ばせるところへ。
 戦い方も教わった――後はこの引鉄を引く時。
 だが、あと一歩、あと一歩が進まない。
 慣れない行動の結果、蓄積した疲労が魔法少女を支配していたのだ。
 動けない少女。
 だが世の中は残酷だ。
 デザイアモンスターと化したとっちゃんロボは少女に向けて拳を握り、強い踏み込みから――。
「勝手にくたばるにゃ早いんだよポンコツ!」
 花畔・アケミに殴り返された。
「ダメなんて思った時点で負けだ」
 さらにアケミは握った銃把を頭に振り下ろし。
「少なくともこの嬢ちゃんは諦めちゃいないよ」
 少女を指さし、膝を叩き込んだ!。
 ロボトロンが吹き飛ぶ、その間にアケミは少女の隣に歩みより、視線を合わせるようにしゃがんで囁く。
「イイかいお嬢……信じる気持ちが、奇跡を願う思いが力となるモンさ」
 自分に言い聞かせんとばかりに、いや、過去にそうであったと言わんばかりに異能捜査官はロボトロンへと銃を向ける。
「まぁアタシがガキの頃に見て来た特撮やアニメは大体そうだったからね」
 イタリア製の拳銃から弾丸が数発、放たれた。
(悪いモンが取り憑いてるって考えりゃ除霊と変わらないかしらね――なら)
「ロボの動きはアタシが封じてやる」
 やることはいつも通りだ。
 牽制の弾丸、放たれる退魔の|バリケードテープ《Police line》による捕縛。そこへ走り出す殉職|刑事《デカ》の英霊!
『確保』『確保』『確保』
 英霊たちがロボトロンを押さえつける。

 |処刑逮捕術《アレスト・アンド・ジャッジ》!

「お嬢、弾丸に願いを籠めな」
 テープを片手にアケミが叫ぶ。
「倒すべきは悪。正義の心は、光となって闇を祓う」
 自然と――少女は拳銃をホルスターに収め、そしてリボルバーを抜き構える。
「考えるな、自分の心に従うんだ」
 先輩能力者の言葉を信じ、照星をとっちゃんロボへと定め、照門を重ねた。
 ――自らの心を開くように。
「そうすれば戦い方は、助ける方法は自然と身体が動いてくれるさ」
 アケミの言う通りだった。
 一丁の拳銃、としみは祈りと共に引鉄を引き、今、願いの弾丸がデザイアモンスターを貫く。

「ホラ……な?」
 テープが切れ、英霊たちが去っていく中、花畔・アケミは自分に出来る限りに笑みを浮かべた。
 倒れゆくロボトロンを支えようとする少女の姿をその瞳に刻み込みながら。
🔵​🔵​🔵​ 大成功

第3章 ボス戦 『シガレットバット・エンド』


POW ブルースモーク・ブロウ
【煙草の煙で作られた巨腕】による近接攻撃で1.5倍のダメージを与える。この攻撃が外れた場合、外れた地点から半径レベルm内は【呪煙蔓延空間】となり、自身以外の全員の行動成功率が半減する(これは累積しない)。
SPD シガレットバットモード
【シガレットバットモード】に変身する。自身の【パワーと頑丈さと心臓の鼓動】が2倍になり、新武器【|紫煙の刀《スモーク・ムラマサ》】を入手する。
WIZ シガレットエンドモード
【寿命と引き換えに膨大なエネルギーの紫煙】を纏う。自身の移動速度が3倍になり、装甲を貫通する威力2倍の近接攻撃「【ウェイスト・パーティングショット】」が使用可能になる。
イラスト 瓶底
√マスクド・ヒーロー 普通11 🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔴​🔴​🔴​🔴​🔴​🔴​

●紫煙の化石

 デザイアモンスターを退け、魔法少女は生き残り、とっちゃんロボは戒めから解放された。
 だが、戦いは終わらない。

 ――霧。

 いや、煙だ。
 ひどく臭い何かを燃やした時の煙。
 薪というには繊細で、薬にしては粗野である。
 煙草だ、煙草の煙と匂いが辺りに立ち込め、そして人影は現れた。
「使えないな、|欲望の煙《デザイア・フレーバー》は」
 煙草の様な何かを捨てて踏みつけるのはひどく厭世的な声色。
 世の中を恨み切って疲れ切った赤い目。
 パーカーのフードの奥から覗くのは色々な身体を縫い付けられた女の様。
「まあ、使いっぱしりにゃ選択肢はないんだ。こっちは言われるがままに煙を吐いて魔法少女を捕まえるだけ」
「……何者ですか?」
 限界に達し、気絶したロボトロンを寝かして南部・としみは問いかける。
「シガレットバット・エンド」
 返って来たのは名前のみ。
「どっちにしてもルート能力者が訪れりゃ、作戦はごちゃごちゃだ。ここで終わらせて、みんな殺してやり直しだ」
 破れかぶれか、諦めか、シガレットバット・エンドと名乗った者は煙草を咥え――。
「|装煙《Smo-KING!》」
 煙を纏った。

 紫煙が――世界を支配した。

 場には毒素が満ち、時空は歪み、√が引き裂かれる。
「魔煙空間、たった一回きりのこっちのフィールドだ。こっちの強さは29999倍。ただの人間は煙に割かれて死ぬ――バッドエンドだ」
「させません!」
 一条の光が煙を貫いた。
「やっとわかりました。わたしは――あなたのような不条理と戦うために居ると」
 魔法少女だ。
「深い霧、死の煙、世界が|闇《バッドエンド》に覆われる時に道しるべとなる|笛《ピストル》を鳴らす為に」
 もう一つの銃が吐いた紫煙が煙草の煙と交わり対に消滅する。
「魔法少女ピストル☆マギカ! 今、銃声を以って道を作ります!」
 ピストル☆マギカと名乗った少女は皆に振り返る。
「魔煙空間は私が撃ち消します! 皆さんはあのシガレットバット・エンドを!」
 少女は√能力者に全てを託した。
 最後の戦いが――今、始まる。


※プレイングボーナス。
 魔法少女ピストル☆マギカは魔煙空間を打ち消す他、皆さんの能力を向上させます。
 魔法少女の支援を得て、勝利を掴んでください。
 以下の能力を指定し、プレイングに導入することで判定が優位になります。

・汝平和を欲さば、戦への備えをせよ
 マジカル9mm弾で魔煙空間を打ち消します。

・大いなる業
 マジカルマグナム弾であなたの戦闘力を30000倍にします。

・規範
 マジカル10mm弾によって魔煙空間内で29999回死ななくなります。
玉響・刻
まったく!こんな所でタバコを吸うとはマナー違反ですよ!
タバコを吸う時は決められた場所で、ですっ!

さて、それはさておき少々厄介極まりない空間のようですねっ
ですが、問題ありません!

としみさん、いえ、魔法少女ピストル☆マギカさん!
貴女の力、奇跡を起こす力をもう一度貸して下さいっ!
(【胡蝶乱舞】使用)

あの魔煙空間を撃ち消して下さいっ!
ほんの一瞬でも構いません!
(【汝平和を欲さば、戦への備えをせよ】の支援依頼)

その一瞬さえあればっ
(魔煙空間が消えた瞬間に【閃刃・告死蝶】で攻撃)
私の刃はシガレットバット・エンド、貴方に届きます…
希望の力、それを渡したりなどしません、絶対に!

●夢見る麗人

「まったく! こんな所でタバコを吸うとはマナー違反ですよ!」
 最初に立ち向かうは玉響・刻。
「タバコを吸う時は決められた場所で、ですっ!」
 シガレットバット・エンドへマナー違反と告げた途端、身体の重さと息苦しさを刻は感じた。
 これが魔煙空間という物らしい。
「さて、それはさておき少々厄介極まりない空間のようですねっ――ですが、問題ありません!」
 だが、彼女は一人ではない。
「としみさん、いえ、魔法少女ピストル☆マギカさん!」
 視線の先に居るのは南部・としみ、いやピストル☆マギカ。
「あの魔煙空間を撃ち消して下さいっ!」
「はい!」
 トルグアクションの拳銃が尺取り虫が如き動きから放たれるのは一発の弾丸。
 |汝平和を欲さば、戦への備えをせよ《パラベラム》!
 平和のための力が今、邪悪なる力を打ち消すのだ。
 煙が弾丸によって引き裂かれた時、そこに立つのは淡き光。
 無数の黒き霊蝶が刻へと集い、光となりて力と輝きを彼女の与えん!
「ふん……つまんねえ」
 気だるげにシガレットバット・エンドは煙を纏う。
 吐き出されたのは生命を燻した何か。
 お仕舞を知らせるは燃え上がることのない紫煙の揺らめき。

  ぶつかり合うのは|ゴミ箱へぶち込む別れの一撃《ウェイスト・パーティングショット》と閃刃・告死蝶!

 ほんの一瞬、だがそれでも構わない。
 魔煙空間の打ち消された今ならば――。
 届くのだ!

 |胡蝶乱舞《コチョウランブ》による一撃が!

「希望の力、それを渡したりなどしません、絶対に!」
 一撃、たった一撃が届けば――世界は希望へと進むのだ!
🔵​🔵​🔴​ 成功

タマミ・ハチクロ
命大事に、の真逆を行くのが人形の戦い方ではありますが……ここで命を粗末にするのは、としみ殿に申し訳ないでありますな。無茶は避けるでありますよ。

ヒトの手より生まれし小生も、また罪を背負っている。その大いなる業、小生らも共に背負うであります。
『少女分隊』を招集であります、これで人形は小生含めて13体。反応速度が半減しようと、戦闘力が30000倍であればお釣りが来るであります。

それでは全隊、「フェザーレイン」を起動。更に「TMAM896」を二丁持ちして合計26丁。
"弾幕"による"制圧射撃"……火力もスピードも、兎に角圧倒的な手数で押し潰す。
闇を払う笛の音は、多ければ多いほど良いでありましょう!
真心・観千流
アドリブ連携歓迎
おっと派手な強化をしてきましたね
ですが見ていてくださいとしみちゃん、派手なら良いってもんじゃないという事を

早業+弾幕で自身の足元含め√能力を周囲にばら撒き煙の量子を破壊することで無効化する破壊工作
敵は近接型故に接近しなければ攻撃できません、
その一撃はNQボディを気体化させるフェイント+幻影使いで回避し、無煙空間に引きずり込んだら残弾を全部叩き込む



というのは表向きの作戦
実際はジャマーのジャミングで気づかれないうちに大いなる業を撃ち込んでもらい、接近した相手に身体を吸い込ませ、武器改造+肉体改造で粒子を細かいガラス質に変え強化された戦闘能力を利用し内側をズタズタに切断します

●鉛と煙の|輪舞曲《ロンド》

 紫煙を吐きつつ立ち上がるシガレットバット・エンド。
 激しい呼吸とともに撒き散らされる魔煙は毒となり枷となり、√能力者達を蝕まんとする。
「おっと派手な強化をしてきましたね」
 ||真心《まごころ》・|観千流《みちる》のテンションはやや上がり気味な模様。
「ですが見ていてくださいとしみちゃん、派手なら良いってもんじゃないという事を」
「そうであります」
 観千流の言葉をタマミ・ハチクロが継ぐ。
「命大事に、の真逆を行くのが人形の戦い方ではありますが……ここで命を粗末にするのは、としみ殿に申し訳ないでありますな」
 タマミと観千流の視線がとしみへ注がれる。
「ゆえに無茶は避けるでありますよ」
 これから始まるのはそう――鉛と煙の|輪舞曲《ロンド》であった。

 最初に動くのは観千流。
 既に抜かれた銃から吐き出されるのはナノ・クォーク属性の量子破壊弾。
 弾幕の如く雨あられと叩き込まれるは――。

 |N.B.Ver2.0:『極点掌握』《アドバンスド・バレット》!

 次々と叩き込まれる弾丸が魔煙空間の破壊を試みる。
 けれど観千流の能力では自らの周囲が精一杯。
「……|紫煙の刀《スモーク・ムラマサ》」
 それを見越してかシガレットバット・エンドが刀を呼び出し、掌で刃をなぞる。
 紫の光と刀身に漂う煙と陽炎。
 跳ね上がる鼓動を以って走り込むバッドエンドの姿はまさしく。

 |災厄の姿《シガレットバットモード》!

 弾幕を潜り抜けるバッドエンド。
 死をもたらす紫煙の刃が走り観千流の胴を薙ぎ払わん――。
「させません」
 だがムラマサは文字通り空を切る。
「煙にでもなったか?」
「いいえ」
 バッドエンドの呟きを否定する声。
「私は|小さくもあり、一人でも《ナノ・クォーク》ありますから」
 気体から実体へと戻る。
 幻惑による回避、それは煙無き空間に持ち込む罠。
 観千流が銃を構え、そして空間に音が響いた。

「……また消えたか?」
 咄嗟に纏った煙で弾幕を打ち消したバッドエンド。
 やがて魔煙空間も戻って来た時、挑みかかるのはタマミ。
「ヒトの手より生まれし小生も、また罪を背負っている」
 それは|少女人形《レプリロイド》としての宿業。
 武器より作られし存在は武器としての生き方を選んだ結果、人を守り何かを殺すのだろう。
「その大いなる業、小生らも共に背負うであります」
 だからこそ人類の|大いなる業《マグナム》たらんとするのだろう。
 357マグナム弾が輝き、896はマグナムとなりタマミは13となる。
 人形たちが両手に持つのはTMAM896。
 集う砲台の名はフェザーレイン。
 数は力、力は数。
 魔煙空間により29999分の1と化した力はピストル☆マギカの力で30000倍に強化され、さらに12倍される。そう――

 |少女分隊《レプリノイド・スクワッド》によって!

 徹底的な制圧射撃と弾幕。
 手数は猛威となりてシガレットバット・エンドに降り注ぐ!
「……うざいな」
 煙を纏いて弾幕に飛び込むバッドエンド。
 |鉛毎《ウェイスト・パーティングショット》捨てちまえと放つはシガレットエンド。
 だが、その手はタマミに届かない。
「闇を払う笛の音は」
 タマミ・ハチクロが呟いた時、魔煙空間は消えていた。
 魔法少女の一撃だ。
「多ければ多いほど良いでありましょう」
 タマミの言葉が終われば、何かがバッドエンドの内側を切断し、跳躍する。
 笛の音に導かれた真心・観千流はシガレットバット・エンドに終わりを告げたのだった。
🔵​🔵​🔵​🔵​🔴​🔴​ 成功

藤紫・旧
南部としみの奥…いや、魔法少女ピストル✩マギカ。その覚悟、受け取りやがりましたよ。
…あとは。自分らに任せやがれください!
お前、シガレットバット・エンドとか言いやがりましたか。
旧も正義の味方とは言えねぇ邪悪ですが…未来ある魔法少女の為に今は正義の味方ごっこ中なんですよ。
呆れやがりましたか?こんな理由で殺しに来る奴、そうそう居ねぇでしょう?
でも旧にとっては未来ある魔法の使い手ってだけで価値があるんです。

汝平和を欲さば、戦への備えをせよ、をピストル✩マギカに使ってもらいやがり、更に彼岸藤旅館総動員・蹂躙で撹乱、魔煙空間が消えた直後に喰狂者でその煙草を吸う為の腕、顎!使い物にならなくしてやりましょうか!
煙草は肉…いや、身体に悪いでしょう?
受動喫煙も頂けない!周りまで不味くなる。
攻撃を食らった分は喰らって、喰らって。回復させて頂きますよ。どうせ継ぎ接ぎの肉体、いくら斬られても問題は無いでしょう?

●暴食の|静寂《しじま》

「その覚悟、受け取りやがりましたよ」
 戦いの流れが傾く中、やってきたのは援軍ひとり。
「……あとは。自分らに任せやがれください!」
 その名は藤紫・旧(彼岸藤旅館鬼・h00188)。かつての殺人旅館、今は都市伝説。そんなところに住みついて、最後に妖となったひと。
「お前、シガレットバット・エンドとか言いやがりましたか」
「……ああ、それで?」
 旧の問いにシガレットバッド・エンドは短く答える。
「旧も正義の味方とは言えねぇ邪悪ですが……未来ある魔法少女の為に今は正義の味方ごっこ中なんですよ」
「そうか」
「呆れやがりましたか? こんな理由で殺しに来る奴、そうそう居ねぇでしょう?」
「いいや」
 殺人鬼の自嘲を悪党は否定した。
「ごっこだろうが何だろうが、理由に呆れる気はねぇよ」
 バッドエンドの言葉は何かに対する敬意と。
「とにかく殺すだけだ」
 分け隔ての無い殺意のみ。
「させねえですよ」
 その殺意を旧は跳ねのけた。
「旧にとっては未来ある魔法の使い手ってだけで価値があるんです」
「……そうか」
 バッド・エンドはただ呟き。
 煙を纏い、鼓動を速め、刀を抜いた。
「|紫煙抜刀《スモーク・ムラマサ》」
 刃をなぞれば殺意の煙。
 対する旧も刀を抜く。
 魔煙の空間に殺人鬼が咳き込む中、動くは悪党、|煙に巻かれて死んじまいな《シガレットバッドモード》!
「魔法少女ピストル✩マギカ!」
 旧の言葉が引鉄となり、一発の弾丸が魔煙空間を引き裂いた。
 既に暗くなった空から差すのは月光。
 そこに居るのは人ならず複数。

 |彼岸藤旅館総動員・蹂躙《ヒガンフジリョカンソウドウイン・ジュウリン》!

 挑みかかる彼岸藤旅館の従業員にして妖怪。
 面倒くさいとばかりにバッド・エンドが斬り捨てると――そこには旧が居た。

 |喰狂者《クライクルウモノ》!

 右腕と顎が切り取られ、その肉は旧の手元へ。
「煙草は肉……いや、身体に悪いでしょう?」
 本音は隠せない。
 殺人鬼は奪い取った肉を喰らい顔を顰め。
「受動喫煙も頂けない! 今の魔煙空間もですけど周りまで不味くなる」
 やせぎすの悪党の腹に刃を刺した。
「どうせ継ぎ接ぎの肉体、いくら斬られても問題は無いでしょう?」
 直後に手首が返され、舞うには血桜。
 顎を失ったシガレットバッド・エンドは|静寂《しじま》の血に沈んでいった。
🔵​🔵​🔵​🔵​🔴​🔴​ 成功

京終・白夜
おや。煙草なんぞを吸いなんしたら閻魔サマのお裁き…は、別の√でありんした。
とは言え、お巡りサンの前でポイ捨てをしんすは、よき度胸でありんす。舐められてるとは思いんせんが、舐めた態度を取る主サンにゃ、六文銭を叩きつけるが妾の性分。魔法少女も戦る気が満タンのようでありなんすし、此処は共闘と成りんしょう。

小童のような計算でありんすし、目の前の敵の実力を自分と同等以下と見做す胆力も必要でありんすが、|30000倍《大いなる業》、行ってみんしょう。
で、行ったが最後、|主サンの最期《罪犯彌天》にて。

…不良なお巡りサンの前座はお仕舞い、主演は魔法少女。さて皆様、最高潮のお時間でありんす。

●鈍色の物語

 傷だらけの悪党。
 立ちあがる力はもう無きに等しく、ただ荒い息と煙を吐くのみ。
 終わりをどう迎えるか、|最後《バッド・エンド》をどうするか?
 思考の末、シガレットバット・エンドは笑みを浮かべるのみ。
 こうなれば意地、負けるにしても勝つにしても、背中を向けるのは面白く無い。
「おや。煙草なんぞを吸いなんしたら閻魔サマのお裁き……は、別の√でありんした」
 京終・白夜が軽口一つ。
「とは言え、お巡りサンの前でポイ捨てをしんすは、よき度胸でありんす」
 窘めるわけでもなく、褒めるわけでもなく。
「舐められてるとは思いんせんが、舐めた態度を取る主サンにゃ、六文銭を叩きつけるが妾の性分」
 |廓詞《ありんすことば》に包んだのは、ただ、ただ、己の生き方。
 ちらりと白夜が見れば魔法少女もホルスターを開放し戦う姿勢。
「魔法少女も戦る気が満タンのようでありなんすし、此処は共闘と成りんしょう」
 ここに始まるは不器用な戦い。
 不器用なロボトロン、不器用だった魔法少女、不器用な悪役、そして自分らしく生きようとする警官達の戦い。

「一人も二人も変わらねえ」
 まるで車のエンジンが血を吐くような|排気煙《ブルースモーク》。
 青白い煙は巨椀となして、デザイアモンスターが希望に対して抱いた憧れが如き拳をただ握る。
 広がっていく魔煙空間は拳一つに集約し、29999倍の一撃に至らんとした時。
 魔法少女のリボルバーが回転した。
 そう、いつだって|マグナム《大いなる業》は人に力をもたらす。
 力は霊符となりて白夜の手に形を成し。
 そして符はバッド・エンドの巨椀とぶつかり合う。
 力の奔流、そして失われる煙の巨椀。
 アチラ側へと左腕が削り飛ばされる中、悪党はなおも右の拳を握る。
 何かが絡みついた。
 それは巨大なる蛸の腕。
「でっけぇのには、でっけぇのでありんすよ」
 大地を蹴り、跳躍する白夜。
「六文銭にはちと足りやせンが、ご安心を」
 抜刀一撃、神速に至るは魔導式電磁の六尺『仇桜』

 |罪犯彌天《アクムノサケビ》が最後を導く!

「残りは魔法少女が渡してくれんやすから」
 バッド・エンドの視界から不良警官が消える。
 目の前に居るのは拳銃を構えるのは魔法少女一人。
 トルグアクションが尺取り虫のように動けば。
「さて皆様、最高潮のお時間でありんす」
 銃声一発、これにて舞台は終焉となった。

 物語は終わった。
 けれどカーテンコールはまだ早い。
 これからも戦いは……物語は続くのだから。
🔵​🔵​🔴​ 成功

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