森の暮らしを訪ねて
連絡された住所は、検索すると森の只中を示していた。「駅を出たら右にまっすぐ。パン屋さん(メロンパンが美味しい!)の前に入口があります、そこからは一本道です!」と申し添えられていなければ、どこから訪ねれば良いのかすら分からなかったかもしれない。
森のなかの小道を進むと、やがて白塗りの小さな家が姿を現す。
重そうな木扉に付けられたドアノッカーを鳴らせば、すぐに家主が招き入れてくれるだろう。
※お約束した方のみ。到着をお待ちしていますね!
ルイ・ミサ 11月20日21時(メロンパンに手を伸ばしかけて、ふと持参した本を思い出す)
ああ、そうだ。リリィ君、これを見てほしい。
(図書館の秘蔵書だった、とだけ告げて本を彼女の前にゆっくり滑らせる。分厚い図鑑のような造りで、紙は深く色褪せて。表紙は黒一色だが、よく目を凝らすと古い封印術に使われる模様が刻まれているだろう。装飾というより、意図的に描かれた紋様のようだ)
タイトルは、どこにも書かれていない。内容としては、悪魔や黒魔術の儀式について書かれている感じだ。こういう物に関係するコレクションをキミは持っていないかなと思って……。例えば儀式に使われたような物とか――。
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リリィ・インベント 11月22日23時ハンドルを握ると人格が変わる、みたいな? 今のところ自覚も、指摘されたこともないから大丈夫なはずです!
やった、それじゃあ是非! 良い感じのダンジョン、見繕っておきますね。
ですね、わりと遊びに行くノリの人も多いかも。カメラ回して、帰ったら冒険過程と結果を動画配信サイトに公開している人も多いですし……。
確かに、形から入って楽しむのは大事ですね! じゃあ、まずは武器屋さんや道具屋さんで買い物からですね。マントとか、冒険鞄とか揃えると、雰囲気でますよ!
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リリィ・インベント 11月22日23時はい、なんでしょう——あぁ、見せたいものがあるって言ってたのは、この本のことだったんですね。秘蔵書、良い響き……拝見しますね?
(装丁をゆっくり愛でた後、本を光にかざし、表紙の紋様を確かめながら、話に耳を傾けて)
悪魔や黒魔術の儀式について、ですか。中も見せてもらって大丈夫です?
私もこの√の、古代語魔術師の端くれですからね。魔導書はもちろん、他√の怪異や悪魔の類いに関係する本も集めてますよ。表紙の紋様から取っ掛かっても良いかも? 羅紗をはじめ、紋様を読み解けば得られる知識もありますし……いくつか持ってきましょうか。
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ルイ・ミサ 11月25日20時(彼女が魔導書に触れる指先を、静かに見つめた。表紙の中央には七芒星。その意味を知らない者には複雑な星図にしか見えないが、周囲に書かれたラテン語の輪は、明らかに封印の呪文)
古代語魔術まで扱えるなら、なおさら見てもらいたい。
(ページをめくるたび、古紙の縁に色が付いていることに気付くだろうか。章ごとに象徴の色が割り振られているらしく、七つの分類になっている。ただし、文章はところどころ欠けていた。危険と判断された箇所は、誰かの手で意図的に封じられているような――。読める部分は一般的な魔術理論に近く、七つの惑星、七つの領域、七つの力――いずれも七を軸に説明が書かれている)
古すぎて消えてしまっているのか――読めない頁も多いのだけど。
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リリィ・インベント 11月27日23時小口まで丁寧な作り……。うっとりしちゃう。
——と、ひとまず、とっかかりを見つけないとですね。ラテン語辞典、紋様と呪術関係、悪魔辞典と黒魔術の本……ピックアップするのはこのあたりですかね。
(そう言いながら、本棚をうろうろと。一冊、一冊と本を取り出しては、テーブルの上に重ねていく)
悪魔の話が載っているなら——何冊か辞典があるから、調べれば何か分かるかもです。この辺がそう(3冊ほどを指で差し)。表紙をはじめ、七にこだわって作られてるみたいですし、七は完全な数字だから……この一冊で体系として完成してるのかもですね?
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リリィ・インベント 11月28日00時古すぎて消えている、読めないページ……。
(ここまでこだわって作られた本に、不完全がある違和感を感じる。小口に染められた色まで残っているのに。)
読み解いていく楽しみからはちょっと逸れちゃいますけど……ルイミサちゃんが良ければ、私の√能力で直接干渉するのも手、かもですね……?
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ルイ・ミサ 11月28日10時七が完全……?
(意味が掴めず首をかしげ、積み上がる本に目を丸くする)
意外だな。勝手な印象だけど、リリィ君は白魔術専門に見えるのに、黒魔術の資料もこれだけあるなんて。どちらの魔術も扱えるのか?
直接干渉?面白い提案ありがとう。ぜひやってみて。
力の覚醒に関して知りたいんだ。
あ、ちなみに私は魔術師じゃないし、魔術師になりたいわけじゃない。かといって純正の人間でもない。そういう者でも覚醒できる……そういう方法が書いてあるなら知りたいと思ってる。
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リリィ・インベント 11月29日23時一週間が七日だからとか、色んな説がありますけど、七に完全性を見いだす人は結構いらっしゃるみたいです。数字の意味は扱う人や思想で変わりますから、一概に言えるものではないですけどね。
(数秘の本も……と手に取ったが、少し考えて本棚に戻した。これくらいで充分だろう)
白魔術専門に見えてました? 私は基本、気になったものに片っ端から手を付けるタイプなんですよ。黒・白はあんまり気にしていない、が正解かもです。
力の覚醒、ですか。私の干渉——【照会】は、この本を過去に持っていた人の記憶にアクセスする能力です。今回の場合、この本の著者の記憶を照会できるか、試すのが良さそうですね。じゃあ、まずはそれを試して……知りたいことが書いてあったら本を詳しく調べる感じで。聞きたいことは「力の覚醒」だけで大丈夫です?
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ルイ・ミサ 12月4日15時(あ、本当だ、そんな風にきょとんとして。一週間が七日だという、あまりに当たり前の事実に今になって気づいた様子で瞬きをした)
うん、見える。
白と黒は相容れないものだと思っていたから、勝手にどちらか一方を選ぶのかと……。
(持ち主の記憶に触れるという行為――初めて聞くその能力は面白い。けれど)
それ、危なくないの?
黒魔術の秘蔵書だから、持ち主は多分真っ当な人じゃない気がするけど……。
(頼んでおいて、何か危険なものに巻き込んでしまわないかと迷う自分に気づく。魔術の素人だから危険度がわからない。本当は他にも聞くべき有用な記載があるのかもしれないのだが、何を知りたいのか自分でも判断がつかず、戸惑うように視線を揺らした)
えっと……あ、うん。覚醒のことだけでも。
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リリィ・インベント 12月7日23時まぁ、好みや思想で白黒どちらかに偏る人は多いですけどね。得意不得意もありますし……?
真っ当な人じゃなくても、その人は思い出の中ですからね。その人の意見や人格に絆されない限り、危険はないと思いますよ。これまでにも、手に入れた魔法のアイテムで試したこともありますしね。
では、覚醒のことを目標に。
(普段持ち歩いている、自分の魔導書を広げた。パラパラと真っ白なページを探し、あなたが読みやすいように机に置く)
今から【照会】する内容が、このページにどんどん書かれていきます。では、始めますね!
(興味に目を輝かせながら、表紙の七芒星を愛でるように秘蔵書に触れ、使い慣れた√能力を発動する。しばらくして、開かれたページに、文字が滲みはじめた)
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リリィ・インベント 12月7日23時Q. あなたはどなたですか?
A. この本の著者である。名を伝える義理はない。名は魔術的に大きな意味を持つが、私の名は、この本の存在に影響を与えない。
Q. この本のタイトルは?
A. この本は、名を意図的に奪われている。
Q. タイトルがないことに理由があるのですか?
A. 名は魔術的に大きな意味を持つ。名を奪うことは、この本で施された封印術の一つとなる。
Q. この本には何かが封印されているのですか?
A. ある悪魔の力が封印されている。その悪魔の名は明かせない。
Q. 封印術の一つ、ということは複数の封印が施されているということ?
A. そのとおりとなる。
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リリィ・インベント 12月8日00時Q. わたしたちは「力の覚醒」についての知識を求めています。そのような記載はありますか?
A. どのような力を覚醒させたいかによるため、その質問には回答できない。ただし、本書に封じられている悪魔の力を活用したいのならば、引き続き封印を解除を進めれば良い。現在行われている封印解除の儀式は、概ね正しい手順を踏んでいる。
Q. 引き続き? 「現在行われている封印解除の儀式」とは?
A. 封印の解除には、真名による解呪や封印の器を破壊するなど、いくつかの方法があるが、現在は「悪魔の力を補うための供物」が捧げられている。捧げるものは悪魔によって異なるが、正しいものが捧げられていると言ってよい。
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リリィ・インベント 12月8日00時Q. 供物とは? 捧げた覚えがありません。
A. 肉体としての「パン」、魂と欲望を意味する「油」、渇望を呼ぶ「塩」、生命を維持する「水」、悪魔の力が齎した結果を表す「骨」と「血」、悪魔の嗅覚を刺激し儀式を成立させる「香」が、本書の悪魔への供物として適切である。
Q. 「骨」と「血」?
A. 「骨」は「喰らい尽くした後に残る物」、「血」は「赤い液体」で代替できる。今回の儀式では「茶殻」が「骨」の代替、「紅茶」が「水・血・香」の代替、揚げたパンが「パン・油・塩」の代替として成立している。
Q. 捧げ物としての意図はありませんでした。
A. ならば、本書を手に入れた者が、既に本書の悪魔に魅入られているのではないか。ただの偶然で、本書の前に必要な供物が捧げられた可能性は低い。
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リリィ・インベント 12月8日00時Q. 儀式の中断に危険はありますか?
A. 中断は推奨しない。
Q. 儀式の今後の流れについて教えてください。
A. 完食せよ。なお悪魔の力を完全に活用するには悪魔の真名を理解するのが理想だが、真名の理解は必ずしも必要ではない。
(記憶との交渉が完了した。秘蔵書からそっと手を放すと、ページに浮かび上がっていたQ&Aが整理され、短く整理されていく)
『名前のない魔導書:ある悪魔の力が封じられている。儀式を行うことで、その力を呼び覚ますことができるかもしれない。』
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リリィ・インベント 12月8日00時(悪魔と黒魔術の儀式について聞こう——そう思っていたのに、想像していない展開になってきた。心配そうに、あなたを見つめる)
……なんか、ルイミサちゃんが悪魔に魅入られているかもとか、封印解除の儀式は既に始まってるとか言ってましたけど——ルイミサちゃんの「力の覚醒」って、こういう方向性で大丈夫です?
(読めない部分の共通項——改めて秘蔵書を確認すれば、そのヒントが見つけられるだろう。七を軸に説明がなされているのに、明確に記述されているのは六つだけだ。また、動物の解剖図が記されたページでは、すべての図で臓器が一つ不足している。——胃が描写されていない。)
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ルイ・ミサ 12月9日15時(白いページに、文字が段々と浮かび上がっていく様を見つめる。インクではないそれは、記憶そのもの。彼女と著者がまるで会話をしているような、その問答が形をとっていく光景に思わず息を呑んだ。彼女の魔術は想像以上に強力で、私は目を奪われる)
(読めない箇所が劣化ではなく封印だと知った瞬間、鼓動が速くなる。『現在行われている封印解除の儀式』――その文字を見た途端、彼女の顔を見上げてしまった。得体の知れないものに触れてしまったような恐怖と、解くべきではない謎を解いてしまったような不安。そして、何より本物に触れたという期待)
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ルイ・ミサ 12月9日15時『真名による解呪』『悪魔の力を完全に活用するには、悪魔の真名を理解するのが理想』
(その言葉を読んだ瞬間、目を大きく見開いた)
これか……ああ、だから――
(組織が私の生みの存在を決して教えようとしなかった理由。どんな実験記録にも、どんな資料にも名前だけが欠けていた理由。私が知ってはいけなかった。私が知れば、呼べてしまうから。あるいはもっと、何かを得る鍵になるのかもしれない)
(指先が震えた。恐怖ではない。気づいてしまったことへの動揺と、真理に近づいた時の抑えきれない興奮に近い何か)
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ルイ・ミサ 12月9日15時ありがとう。この本をリリィ君に委ねて、正解だった。
(心配そうにこちらを覗き込む彼女へ、嬉しそうに微笑む。その瞬間、感情の昂ぶりが隠せず、瞳に十字が浮かんだ。白い瞳孔が形を変えて彼女を見つめる――人ならざる者の証だ)
悪魔に魅入られている……とは、どういう意味なんだろうな。私の中の悪魔が、この本の悪魔に惹かれているのか。それとも逆に――(言葉の続きを探しながら、無意識のうちにパンへ手が伸びていた。味わうことより、儀式の完了を急ぐように、ただ摂取するためだけの咀嚼を淡々と繰り返す。彼女にとっては説明が足りないだろう。それにさえ気づいていない様子で首をかしげる)
完食するだけで、いいのかな?
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リリィ・インベント 12月10日00時(瞳に浮かぶ十字には驚いたけれど、笑顔を見て少し安心した。続けて語られた「私の中の悪魔」という言葉が、すとんと腑に落ちる。なるほど、「純正の人間ではない」、悪魔の話が載ったこの本で、力の覚醒を求めている——それなら、この儀式には価値があるのかもしれない)
ルイミサちゃんの中にいる悪魔が、この本に封印された力を欲している——その推測は、可能性があると思いますよ。ルイミサちゃんの悪魔がこの本で語られていて、その力の一部が封じられている、とか。それとも逆に……この本の悪魔がルイミサちゃんを選んだか、とか?
今日メロンパンを買って私を訪ねてきたこと、紅茶が良いと言ったこと——全部、この儀式を成立させるための必然だったのかもしれません。この秘蔵書がルイミサちゃんの手にあることすら、もしかしたら悪魔の望みだったりして……?
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リリィ・インベント 12月10日00時えーと……美味しく味わう? ほら、良いパンですから。ゆっくり考えながら食べても、きっと遅くはないですよ。紅茶もポットでありますしね。
あとは、この本に封印した悪魔の真名を当てにいくことですかね。悪魔によって違う「悪魔の力を補うための供物」がこのメロンパンと紅茶だったのは、きっと大きなヒントなんじゃないかなって。
それと……本の記憶は、この本のタイトルを奪うことで封印術の一つとしたって言ってました。読めない箇所も封印術の一つなら、その読めない部分には、この本の悪魔に関連するものが入る——と考えるのが妥当なような。もう一度、秘蔵書を一通り見てみます?
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ルイ・ミサ 12月10日18時(『儀式を進めろ』と、身体の奥で誰かが促しているようだった。彼女の言葉で咀嚼が止まる)
ごめん。
ふふ、味わうことをすっかり忘れていた。
(言われて初めて気づく。そして、先ほどよりゆっくりとパンを口へ運んだ。甘さが舌に貼り付く。紅茶でそれを流し込んだ時――体内に妙な感覚があった。意識しすぎなのか、それとも)
すべてが必然、か。
……面白い解釈だな。
悪魔によって供物がちがう、というのも。
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ルイ・ミサ 12月10日18時(彼女が並べる説を聞きながら、思い出したのは先日の変化だ)
ああ……確かに。それはあるかもしれない。実は最近、その………血を大量に捧げた時に、初めて身体に変化があったんだ。(爪先に視線を落として)爪が――こう、妙に伸びて。ネイルとは違う色に変化したし……(血を大量に?我ながら物騒なことを話しているなと思った)
そう考えると、パンや紅茶で供物になるのは随分穏やかな話だな。
名を奪うというのは、封印術では大事なんだろうか。なぜ、封印しなくてはいけない物を記して残したんだろうな。(一通り見るかという彼女の提案に笑顔で頷く)……そうしよう。
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リリィ・インベント 12月11日07時血を大量に捧げた……?(依頼で激しい戦闘にでもなったのかな、と納得した)
捧げたということは、そのときも悪魔を意識していたわけですか。爪に変化……それは、一時的に伸びて、元に戻ったんです? そのときは、この本は持っていた?(綺麗に塗られた爪が尖っていくような想像をする。確かに悪魔的かもしれない)
たしかに、ただのティータイムのつもりでしたからね。ただ、大真面目に儀式をするなら——生け贄をその場で殺して、流れた血を飲みながら食事する——そんな感じだったのかも。
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リリィ・インベント 12月11日07時名は力、名は存在そのもの、という考えがありますからね。それが大事……というよりアプローチの一つ、って感じじゃないですかね。
(なぜ、封印しなくてはいけない物を記して残したんだろう——真っ当な疑問!)ふふふ、たしかに! 捨てるには惜しい力だったとか? ……ルイミサちゃんにこの本を託すため、とか?
では……(秘蔵書を二人で見えるように置き直し)
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ルイ・ミサ 12月12日17時あ、うん……そう。
悪魔に捧げる、そんな感じ。まあ私の中に、それがいるのか、あるのか、そのものか――その辺は曖昧なんだけど。一時的になっただけで……気づいたら戻っていた。意識もかなり朦朧としてたから、細かいところまでは覚えてないんだけど。
(普段どおりの爪を彼女に見せてから、軽く肩を竦める)
もし私が、リリィ君とこうしてお茶をしていなくて、この本を自力で解読していたら……その物騒で大真面目な儀式を選ぶしかなかったのかも。
そういえば、名前を当てると逃げていく妖精の絵本があったな。(名は力――うろ覚えの、関係のない話を思い出しながら、パンや紅茶の供物で済んだことを改めて安堵した)昔から人は、名前に特別な意味を感じてきたのかもしれない。
捨てるには惜しいと思うなら、やっぱり悪魔に傾倒した人物が書いたんだろうな。ふふ。そんな先人に見初められるほど、私は大した存在じゃない。
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ルイ・ミサ 12月12日17時……ところで。
リリィ君が、これまでに使ったことのある黒魔術って、どんなものだった?(置き直された秘蔵書へ視線が落ちる。彼女もまた悪魔のような力を使えるのだろうか――)
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リリィ・インベント 12月13日15時この綺麗な爪が……(これからまた伸びたりするのだろうか。この儀式でも朦朧としてしまうなら、気をつけないと)。
トム・ティット・トットかな? ああいう絵本も、あながち創作じゃないのかもしれませんね。実際に起こった出来事だったりして。
大した存在かそうじゃないかなんて、自分では分からないものですよー。
(パラパラと秘蔵書をめくりつつ、分かりやすそうなページを探し)
……これまでに使った黒魔術、ですか。分かりやすい呪いの術みたいなのは使ったことないですけど、冒険の時には、攻撃の術は普通に使いますよ。植物呼び出して操ったり。(黒魔術っぽい魔法とは少し違うかも、と別のものを探し)……いわゆる人魂——鬼火も呼び出せますよ。
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ルイ・ミサ 12月16日17時ああ、そうそう。トム・ティット・トット。
絵本って、なにかの暗喩だったりしそうだから……案外そうかも。
鬼火?
初めて聞いた。鬼の火って書くのか?
(ページをめくる彼女の手元を眺めながら、鬼って火を使うっけ?などと、またもや絵本を思い出して考える。どんなものだろうと興味がわいた)
黒魔術の本なら、何かしら悪魔と関係しているものだと思っていたけど……植物とか呪いじゃないものもあるなら、思っていたより幅が広そうだ。
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リリィ・インベント 12月17日00時そう、鬼の火です。正体不明のものだから、「鬼」という言葉を使ってるんじゃないかな? ……ちょっと出してみましょうか? この場では、灯りと儀式の雰囲気作りくらいにしかならないですけど。
この秘蔵書は、明確に悪魔と関係した黒魔術の本みたいですけどね。私の魔術は、どちらかというと精霊とかに寄ってる感じです。だからこそ、私もルイミサちゃんの持ってきたこの本に興味津々ですよ——
(改めてページを繰れば、七つの惑星、七つの領域、七つの力……分類された章のどれも、文章が欠けた部分に偏りがあるように見える。まるで、七のうち一つを意図的に隠すように。)
——この欠損自体に、何か傾向がありそうに見えるような……?
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ルイ・ミサ 12月23日16時鬼火、見たい。
灯りがある方が儀式って感じがするし、雰囲気でそう。
へえ、精霊にも黒魔術があるんだ……。
(彼女の手が止まった頁に視線を落とす。惑星の章のようで)
月、火星、水星、金星、土星、日……(ゆっくり読み上げながら、鬼火が灯るのを待った)惑星の頁っぽいけど、これ曜日?――でも、木星がないから違うのかな。
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リリィ・インベント 12月23日23時黒魔術という分類も諸説ありますからね。私が学校で習ったのは、他者に危害を加えるものは黒魔術、という話だったので……。
本当、水星が足りない。並びは曜日ですけど、惑星の話に見えますね……。惑星に関連付けられる悪魔、ということかも。……ルイミサちゃん、動物の解剖図が載ってたページがありましたよね、後ろの方に。答え合わせができるかも——ちょっと探してもらえません? いま、鬼火の呪文を唱えますから。
(この場では、灯りと儀式の雰囲気作りくらいにしかならない——そうは言ったものの、儀式の最後に何が起こるか、予想がつかない。多めに鬼火を待機させておくのも備えすぎではないはずと、魔法の呪文を紡いでいく)
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リリィ・インベント 12月23日23時くらくらめまい ちいさなひ
もりのかげから こぼれたひ
くるりまわって でておいで
ころんだみちに あかりをひとつ
こわれたものに やさしさひとつ
うそをついたら かえれぬよるを
くらくらめまい ちいさなひ
もりのかげから こぼれたひ
かえりのみちは しってるの?
(一節ごとに、一つ、また一つと小さな火が宙に現れていき、二十秒ほどで鬼火の魔法が完成した。ふわりふわりと揺れ浮かぶ火が、二人をゆっくりと囲んでいく)
——これが、私の|ひとつまみの藁《ウィスプ》。鬼火の魔法です。
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ルイ・ミサ 12月26日20時(惑星に関連付けられる悪魔?彼女の口から紡がれる呪文が、魔術的な言葉であると実感できた。言葉の意味は分からないのに、肌で感じる違和感がある。やがて周囲には、小さな火が宙に浮かびはじめ、思わず触れようと手を伸ばす。けれど、触れてはいけない――何となくそう感じて、直前で手を止めた)
雰囲気出る~。綺麗な魔法だな。
それに、本も見やすくなった。
(これからは、何かの儀式をする時は火を灯そう。そんなことを心に決め、視線を書物に戻す。彼女が言っていた後ろの方の頁。動物の解剖図が載ってたページを開いた。あった……そう呟いて、描かれた線を辿る。骨格、臓器、血管。どれも丁寧で医学書のようにも見える)
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ルイ・ミサ 12月26日20時(紙をなぞる指が止まった)
描かれているはずのものが、ない。
この場所は……胃かな?
(鬼火の淡い光の下で、その欠損が目立つ解剖図をじっと見つめる。先ほどの曜日の章が、自然と頭に浮かぶ。揃っているはずのものから、決まって一つだけが抜け落ちている……どのページもそうなのかもしれない。そう考えながら、最後のパンの一口を食べた)
……胃と、木星。
(その関連性がわからない。気づけば紅茶も空になっていた。そして、最後の一口を飲み込んだその瞬間――)
――!?
(テーブルと、自分の座る椅子だけが軋む音を立て始めた。揺れはすぐに、地震のような強いものに変わり、テーブルに乗ったカップやポットが音を立てて倒れる。椅子の下、床の奥から淡い光の線が浮かび上がっていき、七つに分かれ、重なり合う線はやがて七芒星を象った)
(――何かが、始まった)
(そう理解した瞬間、口の中が激しく痛み、思わず両手で口を覆って顔を伏せる)
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リリィ・インベント 12月29日11時ふふふ、綺麗でしょ? 結構、色々出来るんですよ。
それは——そうですね、胃ですね……。
(胃と木星。やっぱりルイミサちゃんの悪魔というのは——そう考えを巡らせている間に、彼女の椅子が揺れ始めた。パンは——気づかぬ間になくなっている。儀式の終わりが近づいている……! 強くなる揺れ、浮かび上がる七芒星。口を覆い顔を伏せる友。「悪魔の真名を理解することは、必ずしも必要ではない」この本の持ち主はそう言っていたけれど……この状態を放っておくわけにはいかない。慌てて、テーブルに置かれていた悪魔辞典を開く)
——ルイミサちゃん、聞こえてますね!? 七という数字は、悪魔にも関わりが深い数字です! 対応する惑星があって、胃に関連付けられそうな、七の悪魔のうち一体は——!
(該当するページを見つけた。顔を伏せるあなたの目に入るように本を顔の下に滑り込ませ、その悪魔の記載を指し示す)
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ルイ・ミサ 12月30日11時(床に浮かび上がった光が鼓動のように明滅し、鬼火の光と重なると思わず目を細めた。伏せた顔の下に、本が滑り込んでくるのが視界に入る。それは先ほどとは別の本で、紙と彼女の指先、その先にある文字を滲む視界で追っていく。七の悪魔のうちの一体は―――そう問う彼女の声と、ページに描かれた悪魔の姿を同時に見た)
……暴食。
(拡張、過剰、節制の欠如――断片的な語句が、今の身体の感覚と重なっていくような妙な感覚。その名を口にした途端、理解が追いついたような。知識としてではなく、別のどこかで感じている。節制を持たない快、限度を知らない受容――そういう類の力の名前だと身体で理解した)
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ルイ・ミサ 12月30日11時(ゆっくりと顔を上げると視界は鮮明になり、揺れも光もいつの間にか消えている。舌が歯列をなぞり、違和感に気づいた私はゆっくり口を開ける)
(そこには、鋭利な歯が二本。牙と呼ぶには小さい、八重歯に近い形をしている。噛みつくためでも、血を啜るためでもない。ただ力に呼応して変質した白い陶器のような歯)
(身体に変化が起きたのならば、この力の覚醒は成功したといえるだろう。いつの間にか痛みも治まっていたが、鼓動は早いままだった。彼女の瞳を改めて覗く。悪魔辞典――これは彼女の本だ)
……リリィ君は、気づいていた?
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リリィ・インベント 12月30日15時(こちらを見つめる瞳に宿る光は、儀式前の彼女と変わらないように見える。乗っ取られた、失敗した——そんな心配はないのかも。召喚していた鬼火を消して、一呼吸する)
……供物と儀式の内容から、おおよそは。でも半信半疑でした。
良かった、ビックリした……。この本が、こんな形で役に立つとは思ってませんでしたよ。
変化は歯だけ、ですか? お腹空いたり、血を捧げたくなったりしてません?
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ルイ・ミサ 1月1日23時(振動も光も消え、痛みも和らいできたのだから、きっと事なきを得たのだろうと感じる。けれど鼓動だけはまだ早い。それは自分の血のせいなのか。別の、なにものかの力が介在していたせいなのか――)
ありがとう。
リリィ君がいなければ、どういう手順を踏むことになったのか分からない。名をあてたから、これで済んだのか……(それも確信にはならないけれど少なくとも今、不穏な気配は感じないだろう)
んー……多分。空腹感はないし、血についても、特に何も。
(不思議そうに、歯の形を確かめるよう舌でなぞる)
爪のときも、そうだったんだ。
伸びたあとに、何かの衝動が残るということはなくて。
今回は魔導書を使ったから、例外かもしれないけど。どうかな。(他に変化はないかと、立ち上がり、体中を確認しながら)七つの悪魔、っていうのは……物語の中でも、扱われているのを見たことがある。絵本の話じゃないけど、ただの創作でもないのかもしれない……。
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リリィ・インベント 1月3日20時ふぅん……なら良かったです。
私がいたから大丈夫だった、というのは結果論かもしれないですけど、お役に立てたのなら良かったですよ。空腹感が続くようなら、今からラーメン作るくらいは覚悟していました。
(良かったです、と冗談めかして笑い。でも、もっと大事になっていたかもしれない。本当に良かった、と内心で思う)
そうなんですね。じゃあ、一度乗り越えたら落ち着くんですかね……。
もっと何かわかると良いんですけど、読んだ感じ、聞いた感じ、これ以上のことは分からなそう。
有名な悪魔ですからね。√EDENだとエルフもドラゴンも創作扱いですし、√を跨げば何がいても不思議じゃないですからね。悪魔が実在しても驚かないですよ。
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ルイ・ミサ 1月5日19時ラーメン?
(そう言って、思わず笑った。緊張がほどけたせいか軽い声になる)
……あ。
(本を見ると、頁を満たしていた文字が薄れていくのに気づいた。慌てて手を伸ばし、紙を捲る。七つの惑星も、領域や力の記述も、役目を終えたもののように静かに消えていった。やがて頁は白く染まり、最後に残ったのは冒頭の一頁だけ。そこに短い文が浮かび上がっていく)
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ルイ・ミサ 1月5日19時暴食の悪魔になったわけではない……みたいだな。(これ以上の情報は得ることができない。爪の変化もこれと同じ意味かもしれない。小さく呟き、顔を上げる)
言葉の通りなら、ここに文字が戻るのは、どうやら私が死んだ後らしい。(例え白紙でもこの本を私が持ち帰れば、いずれ組織に奪われるだろう。何となくそれだけは避けたかった。彼女が断るなら、別の誰かに託してもいい。けれど、この一部始終を見ていた相手なら話は早いとも思い)
リリィ君が嫌じゃなければ、これをキミのコレクションとして保管してくれないか?白紙の魔導書では価値がないかな……?
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リリィ・インベント 1月6日22時—すごい。まさしく、助力のための書物だったんですかね。上位の悪魔へ、ですか……(これまで起こったこととを思い返し。目の前の友人が、ここから先に踏み込む日に思いを馳せた)
―生の終わりと引き換え。そうみたいですね。こうして後世まで引き継がれる力、ですか。浪漫……!
——えっ、良いんです!? じゃあ……お預かりさせてもらいましょうかね? ほら、最初に言ったでしょ。ここには、思い出の切り抜きが沢山です。この白紙の魔導書は、『今日という日』のコレクションなんですよ。これほど価値のあるものは、ほかにありませんよ! 今日は、ルイミサちゃんと私、そしてこの魔導書の悪魔……3人が物語の登場人物でしたね!
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ルイ・ミサ 1月7日10時よかった……ありがとう。(彼女は能力者だし、この本が容易く奪われることもないだろう。私以外の悪魔が増えないように――それも生存戦略のひとつだ)
『今日という日』の切り抜き、か。あの棚に並べてもらえるのは何だか嬉しいな。
ああ、でもリリィ君。これは悪魔に関する書だから、必要な封印や術などがあればかけておいてほしい。たとえ白紙でもここに刻まれた黒い力は決して優しい類のものではないだろうから……。
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ルイ・ミサ 1月7日10時(そう言って真っすぐに彼女を見つめた。あなたは気づくだろうか。その瞳には彼女を案じる気持ちと、ひどく静かで底の見えない薄暗い何かが混じっていることを。今日この身に混ざった力のせいか、或いはもともと流れる血のせいか)
(薄い笑みを浮かべて微笑みかける。今日という日がどうか、楽しい一日として振り返ることができるように。いつか本物の悪魔になり果ててしまっても、彼女が今と変わらず笑いかけてくれるように――そう願って、白紙に還った魔導書を手渡した)
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リリィ・インベント 1月7日23時確かに、そうですね。白紙になったとしても、本来は秘蔵すべき本ですからね。でも大丈夫。私もドラゴンプロトコルです。お宝を抱えて守るのは、竜の本領。きちんと安全に、大切に持っておきますよ!
(役目を果たしたような——あるいは役目を果たしたかのような、白紙の魔導書をそっと受け取る。この本の著者は、『本書を手に入れた者が、既に本書の悪魔に魅入られている』と言っていた。「あなたの中の悪魔」が、この本をこの家に持ってこさせたのたのかもしれない。それでも、そのすべてがあなたなのだろうな、と思う。こちらに向けられた微笑みも、力を求める姿も。
願わくば、あなた——ルイミサちゃんの歩く道が、あなたにとっても、あなたの中の悪魔にとっても、ともに望ましいものでありますように!)
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リリィ・インベント 1月7日23時(お茶の時間——というより、一つの冒険のような時間だった——は、あっという間だ。遊びにきてくれた友人を見送り、魔導書の真っ白なページを眺め、本棚に納める。そして、自分の魔導書の【照会】で浮かび上がった記述に少しだけ追記し、満足そうにページを閉じた)
『名前のない白紙の魔導書:ある悪魔の力が封じられていた。ルイミサちゃんが、はじめて遊びにきてくれた日の思い出。』
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