星躔

【ノベル企画】さくらくるひ

晴日・桜 3月7日21時

●ノベル個人企画【さくらくるひ】

 桜をテーマにしたノベルを書く個人企画です。参加方法を二種ご用意しています。

『さくら』
 ≫桜をテーマにした内容を幅広く自由に行動、指定してください。
 桜関連でやりたいことが既にある方向け。『 #さくらくるひ 』のタグで出てくるノベルが雰囲気の参考になると思います。
 今回は完全お任せはありません。やりたいことはしっかりめに指定してくれると捗ります。

『くるひ』
 ≫下記にある疑似オープニングから、〚400字〜800字程度〛でシナリオと同じようにプレイングをかけてください。文字数は目安として、前後して大丈夫です。この他、補足なども必要なら自由にしてください。

●リクエスト詳細
 期間:あなたの周りで桜が咲き始めたら〜四月後半頃まで
 対象:通常ノベルのみ
 人数:1〜6人
 ★数:全合計★9まで
 再送:可能性あり
 文頭:『さくら』or『くるひ』
 ※複数参加の場合は★数を統一し、【合言葉】とどなたかが合計人数を明記してください
 ※場合により複数回再送していただく可能性があるため、締切用に★を盛っていただいても構いません
 ※√など指定していない部分は自由です



●くるひ
 ――どこまでが空で、どこからが春だろう。
 しんと冷えた夜空で境界線をぼかすように、やわらかな花弁と光が揺れている。


「桜、咲いたね。ね、みんなは夜桜って好き?」
 私はすき、と晴日・桜はふわふわ笑う。多少でも頷きが返れば、さらに嬉しそうに桜色の少女は言葉を続けた。
「あんね、綺麗に夜桜が咲くところにだけ現れる『お花見処』があるの。場所は決まってないけど、きっとみんながここ! って思ったところにもいてくれると思うな」
 それは不思議なお花見処。目印は、見事な夜桜のそばに、桜色のあかりが灯っていること。それは提灯かもしれないし、燈籠、ランプ、あるいは蝶のように舞う魔法かもしれない。
「どんな√にも夜桜さえあればきっとあるよ。その場所に馴染むように、少しずつ姿を変えてるの。……そこではね、桜色のものが売ってる。金平糖、あられ、桜餅、桜茶……手軽に食べられるものだけだけど」
 甘いのが苦手だったらあられはしょっぱくて美味しいよ、と言い添えて。
「それでね、このお花見処があるところの夜桜は、ときどき光るの。桜全体が光ることもあるし、風に舞った花びらがお星さまみたいにきらきら光ることもあって……」
 いつ、どんなふうに光るかはそのとき、その場所によって違うのだと桜は言う。あるいは飽きるほど待ってようやくかもしれないし、ずっと光っている桜もある――それはお花見処が現れるその夜にだけ起こる不思議。
「光るところを見られると、そのあと、すっごく良いことがあるんだよ」
 迷信なんかじゃないの、絶対!
 満面の笑みで、桜は言いきってみせる。起こることはもちろん、人それぞれではあるけれど是非見てほしいのだと。
「光るのを待ちながらお散歩したり、誰かと行くならお喋りしたり、お店のものを食べてもいいし……入れてって言ったらお店のなかでのんびりもできるよ。あ、あとね、あとね」
 これ、と桜が取り出したのは桜花弁の形をした紙片だ。ほんの薄い、花びらほど頼りなく透けるそれを、桜は胸元にぎゅっと抱く。
「こうしてあげるとね、この子はそのひとの『願い』を写し取ってくれるの」
 そう言って桜が見せた紙片には、じわりと文字が浮かんでくる――満開の桜が少しでも長く見たい。
 少し照れくさそうに笑って、桜は願いを写した紙片にそっと息を吹きかける。ふっと舞い上がったそれはみるみる本物の桜花弁へと変じて、空へ攫われていった。
「これもお店で買えるよ。気になったひとは『願い花をください』って言ってみて」
 夜桜を見ながら、光を待ちながら。新たな春に、自分の心のうちを確かめなおすのもいいのかもしれない。
「でもね、何より夜桜を楽しんでほしい。あなたのとびきりだって思う夜桜の景色を探して――そのきっかけにしてくれたら、嬉しいなあ」


●マスターより
 夜桜を見に。お好きな場所の夜桜を見に行けます。場所の詳細な指定があれば記載してください。なければ指定√に沿っていい感じにします。
 また、お花見処に立ち寄るも寄らないも自由です。オープニングに書いてある全てを入れる必要はないので、気になったものをピックアップしてお楽しみください。

MSページ● https://tw8.t-walker.jp/scenario/master/show?master_id=msh0002964