【ノベル企画】春に嘯く
✧ *゚。 ・ ゚不夜城と謳われる廓にも桜がほころび、雪紛いの花びらが降りしきるようになって喧騒はいや増すばかり。それは廓内でも大見世の|総籬《そうまがき》、|霞《かすみ》屋も例外ではなかった。
あちらこちらから聞こえてくる酩酊、睦言、乱痴気騒ぎも霞屋では品がある。なにせ社交場としての側面を持つ遊廓は客ならば誰でも上がれるという訳ではなく、特に大見世ともなると暖簾を潜ることが許されるのは一度の遊びで百万近い金を落とすことが出来る大店の旦那衆や豪商、あるいは文人学者や高禄の武士といったところ。とは言え、懐のあたたかい通人が集っていたとて、酒が入れば狼藉を働く者も極稀に現れるのだが。
霞屋の花魁たちの部屋は二間続きで豪奢な調度品が並び、ぐるりと囲んだ回廊から内庭の染井吉野が、はたまた格子の外に枝垂れ桜を臨むことが出来るために、春が訪れると夢のような美しさに包まれる。
「今宵も会いに来てくれたでありんすね」
――うれしい。
花霞に掻き消えそうほどの儚い笑み。一心に見つめられれば心の臓も痛いくらい跳ねるというもの。例えそれが遊女たちの手練手管と解っていても、逢えてうれしいと思う気持ちに偽りはなく。
「花見酒をいたしんしょう? 秘蔵の名酒を用意しんした」
幻かと見紛うほど咲き乱れる桜を肴に飲む酒は、名水のごとく清らかで口当たりがよい。匂い立つ馨しい香りは桜か、酒か、あるいは傍らに寄り添う花魁か。
春、とある深更。
艶やかに、絢爛に、蠱惑的なまでに咲きこぼれる夜桜だけが、花魁と心を通わせる様を見つめている。
――そんな、夢のひととき。
*・゚*✧
あなたが花魁あるいは通い客などになり、春の夜、桜が見えるお座敷でお喋りしたり戯れる様子を描く遊廓パロディノベル企画です。
役は花魁、太夫、新造、禿、あるいは楼主、遊廓で働く若い衆、夜回り、そして客などご自由にお選びください。
シチュエーション例「花魁と一夜限りの恋人関係を楽しむ」「借金のかたに売られた幼馴染を助けるべく身請けする」「紛れ込んだ悪人を捕まえるために遊廓に潜入し、花魁に協力を願う」等
なお、お座敷ではふたりきりのため花魁言葉は使用しない、といった具合に普段の口調でお喋りしてもらってかまいません。
またパロディではなく、そんな遊廓のお遊びが出来る「体験ごっこ」にして頂いても構いませんので柔軟に遊んで頂ければ幸いです。
タグ【春に嘯く】
タイトル【春に嘯く ~サブタイトル~】統一
ワールド【√妖怪百鬼夜行】指定
発注文冒頭に【春に嘯く】あるいは🌸
一人★2から上限なし、合わせはお二人まで
役やキャラ設定、シチュエーションや雰囲気、NGなどを簡単で構いませんのでご記載ください。
※注意
当企画は「なんちゃって遊廓」のパロディものです。
かなりふんわりと、雰囲気で書きますのであらかじめご了承ください。
同衾、接吻、軽いお色気はOKですが
いきすぎた性的接触はNG、お返しする形になります。
▼ご依頼はこちらからどうぞ
https://tw8.t-walker.jp/scenario/master/show?master_id=msh0032585
物部・真宵 3月20日14時こちら「合わせは二人まで」とさせて頂いておりますが、もし内容がお二人以上でやりたいことであればリクエストして頂いて構いません。
ただ、参加人数やタイミングによっては再送のお願いをする可能性もございますので、その旨ご了承いただける方に限ります。
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