君がいないんだ
『すまぬ、今来られるか?』遊トリオの共通LINEにメッセージがポップした。アビィからだ。
『すぐに起こる事件に手を貸してもらいたい。あまりに時間がないゆえ、告知を出し人数を集めることもできぬ』
ルメルとレントの了承の返事を見て、アビィがこの事件について伝え始める。
事件を起こす簒奪者は、人妖「夢魔」のメルーフェという者。
アビィは一度メルーフェの事件を詠んでおり、その手段を知っている。
メルーフェは「夢への入口」を作る√能力を持っており、他人の夢へと入っていく。その夢の中で、夢の主にメルーフェの手を取らせれば、夢の主をメルーフェの力へと変えることができるのだ。彼はそうして力をつけてきた簒奪者だ。
ゆえにメルーフェは、嘘でも何でも使って、被害者に自分の手を取らせようとする。それを防ぐのが今回の目的だ。
被害者が手を取らないと分かれば、メルーフェは撤退する。
また、被害者に手を取らせた場合、メルーフェはこちらに対して戦闘態勢に入るが、逃げれば追ってはこないと星が告げている。
そして、今回の被害者についても、多少のことを星が告げている。
被害者の名は|白羽《しらはね》・|朝良《あさら》。√EDENの人間である。歳の頃は少年と青年の中間といったところであろうか。純粋な性格とのことだ。
先日親友を亡くし、今は部屋にこもって嘆いているという。メルーフェがどうつけ込んでくるか、予想がつこうものだ。
集合場所と知らされた√EDENの白羽家は――豪邸というのが相応しい屋敷であった。
「キャーーーーーー!!」
女性の悲鳴が聞こえた。たった今、事件が起きたのだ。
=・=・=・=・=・=・=
・彩音・レント、ルメル・グリザイユ、治部・亞比栖(とそのNPC)以外の発言はご遠慮ください
・お互いのペースでのんびりやるスレッドです
・プレイヤー発言は【】、あるいは遊トリオの総合相談所でお願いします
治部・亞比栖 6月20日16時む……! 仕方がない、√EDENだ、押し入っても忘れてくれようよ!
(大きな門を飛び越え、玄関を勝手に開けて屋敷の中へ)
(そこは確かに豪邸の中であった。広いエントランスにはアート作品などが飾られている。人がバタバタと二階へ集まっている中、急に家に入ってきた者にぎょっとした目が向けられる)
二階だな?
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治部・亞比栖 6月20日16時【???】
(ヒゲを生やしたおじさまが、二階から下りてきて玄関の様子を見て言う)
EDENだね? 通してやってくれ、彼らは朝良を助けてくれる者だ。
(それを聞いた使用人たちが、ザッと道を開ける。もし二階へ上がれば、人の集まり具合で朝良の部屋はすぐに分かるだろう)
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彩音・レント 6月21日22時ちょ…アビィ!不法侵入だよぉ…!って緊急ならそんなこと言ってられないかあ〜。
(時間がないと直接に呼び出してきたのだから本当に緊迫している状況なのだろう。有無を言わさぬアビィの行動に大人しく着いていくことにした)
すんごいお家だねえ。お邪魔してまーす…。
(家の中に居た人たちの視線が痛い。後できっと忘れてくれるのだろうけれど、今この瞬間の空気はどうにもできないことに、思いきり気まずい顔をしていた)
(そこに出てきた話の分かるおじさまの一言で一気に安堵の表情に変わる)
あはー、どうもどうも……。
とりあえずどういう状況なのか確認させてもらおうかな。
(まだ何が起こっているのかは把握しきれていない。とにかく現場の2階の部屋へ行ってみることにした)
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ルメル・グリザイユ 6月25日00時あはは、こ~んな豪邸に強行突破か~……って、(二人に続いて門から玄関へと駆け抜けたところで、中年男性が使用人たちを退かせている場面に行き当たる。) ……ふふ、話が分かる子が居てくれて助かったよ~。流石にこの人数相手に、怪我をさせずに事を進めるのは難しかったからねえ。(EDENの存在を知りその総称を口にする男性に違和感を覚えながらも、その微かな不審感を[演技]の裏へと巧みに隠し、柔和な微笑みを浮かべて二階へと歩を進める。)
やあ~、アビィ。レントくんも。で……彼が朝良くんだねえ。
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治部・亞比栖 6月25日19時(朝良の部屋に行けば、情報の通りに少年と青年の中間といった男子が倒れ――いや、寝ている。その彼から、薄桃色の雲のようなもくもくが出て、人ひとりが歩いて入れるような入口を形成している。入口には薄桃色のもやがかかり、その中をうかがい知ることはできない。確かに、普通の使用人がこのようなものを見たら、悲鳴を上げたくもなるだろう)
(部屋の近くの使用人たちが怖々と話をしている)
「朝良様、最近おこもりになってらしたのって……?」
「それが、誰も理由を知らなくて……ずっと明るくていらしたのに……」
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治部・亞比栖 6月25日19時(ぐるりと見回して、ほかに不自然な点がないか確認。この部屋には、雲以外はおかしな点はなさそうだ――が、人々の発言が妙におかしい)
今までのメルーフェの手口と同じだ。この中が、被害者の夢の世界になっている。すぐにゆきて、彼奴の手を取らぬよう説得をしたいところだが……
(レント、ルメルの顔を順に見て)ルメル。
(次いで、おじさまを視線で示して)彼から事情を聞いてはくれぬかな。念のために、だ。
レントは我と夢の中に入る、でよいかな?
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彩音・レント 6月28日14時(部屋に入ると薄桃色の不思議な雲。あー、こういう感じなのね、と小さくつぶやいて)
あ、うん。朝良くんを救うにはそうするしかないわけだよね?
じゃあ僕からは異論はなーし。アビィと一緒に行くよー。他人の夢を覗くとか……ちょっと気は引けるけどねー。
ルメルくんは後から合流する感じかな?
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ルメル・グリザイユ 6月29日21時(使用人たちの密やかな囁きに、そっと耳を傾ける。この異様なモヤを目にしてなお、『最近部屋に籠っていた理由』と無理に結びつけようとする不自然さ。それに……|誰も籠っていた理由を知らない《・・・・・・・・・・・・・・》…?? この青年は先日、親友を亡くしたばかりだと聞いている。ずっと明るい性格だったということは、日頃から使用人たちとの関係も良好だったはずだ。それなのに、その重大な出来事すら周囲が把握していない等ということがあるだろうか。急速に巡る思考、けれどその胸中の不信感はすべて[演技]の裏へと完璧に隠し通して。)
ん、おっけ~。おじさまだけと言わず、使用人の子達からも何か変わったことがなかったか聞いておくよ~。情報は多いにこしたことはないからねえ。(ぱちん、とウインクをひとつ。あとは任せろ、というメッセージが込められていた。)
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治部・亞比栖 6月30日19時おお、さすルメだ。よろしく。
【こちらが情報収集用のスレッドです。ルメルさんはこちらにご移動ください。二人との合流については、情報収集用のスレッドで、入口に入るロールプレイをされた際にご案内します】
https://tw8.t-walker.jp/thread/club_thread?thread_id=38199
朝良を救うのもそうだ。そして、朝良をかの簒奪者に渡したなれば、それだけ彼奴の力が増す。それも阻止せねばならぬ。
……レントはやはり優しいな。その優しさにて、朝良をともに助けようぞ。夢を覗いたことは、あとでともに謝ろう(にこりと笑って。レントの優しさには、本当に、ずっと助けられっぱなしだ)
ああ、情報を得たなれば合流しておくれね、ルメル。
ではレント、急ぎ行こうぞ。
(一度この敵と接触しているだけあって、躊躇なく薄桃色のもくもく入口に駆け込んでいく)
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彩音・レント 7月1日17時お、さすルメ!頼れる〜!!じゃあ、そっちはドーンとお任せしちゃうね!
(洞察力の鋭い彼なら安心だと、信頼のウインクを返して)
あはは、後で謝るか〜!気まずいことこの上ないけど仕方ないね!
(アビィも一緒に謝ってくれるというのならきっと大丈夫だろうと、ゆるりと笑って)
そのメルーフェってのに朝良くんを奪われたら、この子は夢から目覚めなくなっちゃうのかな?うん、急ごうか。
(入り口へと進むアビィの背中を追いかけていった)
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治部・亞比栖 7月3日13時(夢に入ったレントとアビィに、フラッシュバックのようにいくつもの光景が見える。どれもが朝良視点の、思い出たち――)
「どうしたの? 僕で力になれるかな、よかったら話を聞いてもいい?」
「ああ、ありがとうございます。道に迷っていまして」
(アビィには分かるだろう。後者の青年の優しげな笑みは、作り物だ)
「ロアくん! またこのあたりに用事? また会えるなんて嬉しいな!」
「ああいえ、朝良さんにお礼をしたくて」
「えっ……わざわざ? ありがとう、ロアくん」
「……お礼を言いに来たのですが、お礼を言われるとは」
「え? あ、あはは、でも嬉しかったんだもん!」
「朝良でいいよ、ロアくん」
「……でしたら。だったら、俺もロアでいい」
(青年の仮面が、崩れた瞬間)
「ロア! あのねあのね、このあいだたこ焼き食べたことないって言ってたでしょ? じゃーん!」
「……俺のために? 俺の……、ために?」
「そうだよ! 一緒に食べようよ!」
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治部・亞比栖 7月3日13時「……朝良のために。俺ができることはないか」
「…………」
「すまない」
「う、ううん。違うんだ。使用人さんじゃないのに、僕のために、何かしてくれる……の?」
「朝良がそうしてくれた」
「! ……じゃあ、じゃあ、ずっと友達で、いて……?」
(断崖絶壁。揃えられた靴。つまり……朝良が手に持っているのは、遺書だろう。朝良はボロボロと涙を流し、崖でうずくまっている)
「……ああああああああああーーーーーーーーッッ」
(サァッと思い出が晴れていく。そこは、思い出にいつも出てきていたベンチだ。ロアといつも会っていたその場所に、今は朝良一人しかいない。レントとアビィがその場に現れても、朝良はひどく気落ちしている様子で顔が青く、うつむき、二人には気づいていない)
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彩音・レント 7月4日16時(断片的に見える景色。それは朝良とロアと呼ばれた青年との出会いの記憶であろう)
人の夢を覗くって……やっぱり良い気持ちじゃないなあ。勝手に知ってしまってごめんなさい…。
(罪悪感を感じながらも二人のやりとりを眺めていく)
(二人が徐々に親密になっていく様子。それから断罪絶壁の……)
え?なんで??
(何故そうなったのか自分には全く理解できない。二人はとても良い関係に見えたのだから)
(それから朝良の座るベンチを目の前にして動けずにいた)
……ねえ、アビィ。今見えたのは本当の出来事だと思う?突拍子がなくて僕には訳がわからなかったのだけど。
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ディース・メルーフェ 7月4日19時それでも……確かなことがあるきん(ふわりと夢魔が現れた。レントとアビィの二人から、朝良を「庇う」ような位置に)。
|坊《ぼん》は、友達がいななって悲しいきんなぁ……。オレはな、|坊《ぼん》を助けに来てんきん。なぁ。ロアに、会いてえき?
(寄り添うような優しい口調。にこーっと、人懐っこく笑ってみせる)
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治部・亞比栖 7月4日19時(即、反論を。即座に言わなければ意味がない)嘘だ。そやつを信じてはならぬ。
(だが、してやられた。庇う位置取り、助けに来たという言葉。こちらを敵に見立てて、信用を得る算段だ。一歩出し抜かれている)
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治部・亞比栖 7月4日19時【白羽・朝良】
え、え……?(朝良にとっても突然のことで、ベンチに座ったまま顔を上げてきょろきょろと。が。聞き逃せない言葉があった)
ロア、に、会いたいです! 会いたい、会いたいです……ッ!(それは悲鳴のよう。あまりにも急な、そして永遠の――別れだったから)
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彩音・レント 7月5日09時(親友に会いたい、その悲痛な叫びを聞いて確信したようで)
そっか〜、この出来事は本当のことか……ここが夢の中っていうからさ、嘘であって欲しかったなーってちょっとだけ期待したんだけれど……。
(納得できる形であっても離別は苦しい。それがこんな突然……朝良の気持ちを思うととてもやるせなかった)
……君が朝良くんだね。君とロアくんの思い出ってやつ、少しだけど見ちゃった。ごめんね。
僕とこっちはアビィ。そっちの変な喋りの人は…よく知らないけど、君の夢に勝手に入り口作っちゃった人だよー。ここ、君の夢の中なんだって。
(どのみち自分達は怪しい。とりあえず初対面なので状況説明を兼ねて自己紹介。メルーフェの紹介は、、まあ良いかと適当に)
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彩音・レント 7月5日09時朝良くん、今現実の世界で大変なことになってるよぉ〜。でも……その変な喋りのお兄さんが君を本当に助けるっていうなら僕はそれで良いと思うよ。僕らの目的も君が助かることだから、ね。
(朝良の気持ちが救われるなら誰が助けても良いとは思う…が)
で……アビィは嘘だって言ってるけど、実際どうなの?
(と、緩やかな口調でメルーフェに確認してみる。真意を知りたかった)
居なくなった人に会うって夢だったらできると思うけど…それって本物ではないもんね。
都合の良いことを並べて朝良くんを騙すのは無しねー?
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治部・亞比栖 7月5日14時(レントに、一緒に謝ると言った。その言葉をたがえるつもりはない)
ああ。そなたの思い出を見ることになった。勝手に覗き見てすまぬ。
(しっかりと頭を下げて)
レント、彼の言うとおりだ。夢で会えるなぞ現実逃避。向き合うことにもならぬ。
ロアは、死んだ。死んだ者は戻らぬ。
(彼が夢に引きずりこもうとするならば、現実に引っ張らなければならない。そう思っての発言だ。なまじアビィが妻との死別を受け入れているがゆえに、厳しい言い方になってしまったようだ)
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治部・亞比栖 7月5日14時【白羽・朝良】
僕の……思い出を……?
あっ、いえ、その、なんかよく分からないですけど……大丈夫、だと思います。
ロアは、ロアのことを秘密にしていてと言ってましたけど、もう……
もう……(じわ、と涙が滲む)
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ディース・メルーフェ 7月5日14時(ゆったりと、朝良の気持ちを掬うように話しだす)
オレはなぁ、夢そのものやきん。
夢え、いうんは、こういう夢もそうやき。それに、叶えたい夢も、夢やきん。
おまんが叶えたいゆうて願えば、夢は叶うきん。
(嘘だ。夢魔に奇跡を叶える力はない。レントに釘を刺されても、いや、釘を刺されたからこそ堂々と嘘をつく。そのほうが、信用されると踏んで)
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彩音・レント 7月6日18時(アビィのストレートな言葉に少しビクリとした)
……うん、そうだね。アビィのいうことは正しいんだけど。
きっと朝良くんも頭では理解していると思うんだよ。でも心で理解するのは……また別だからさ。
(もしかしたら。奇跡が起きたら。時間が戻せたら。認めたくなくてぐちゃぐちゃな感情があるのは分かってしまう。分かってしまうが故に、メルーフェの望みに縋りたい朝良の気持ちも否定できないのだった)
朝良くん、これは夢だからさー。夢の中の出来事はノーカン!現実で君がロアくんのこと秘密にできてたのなら約束は違えてないんじゃないかなー?
(彼は秘密にしてというロアとの約束をきちんと守っていたんだろう。だから現実で皆、朝良の籠っていた理由が分からなかったのか…と考えながら)
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彩音・レント 7月6日18時(それからメルーフェの話を聞いて首を傾げて)
あー……、あのさ。夢って自分で見るものだし、自分で行動して叶えるのが夢じゃない?願っただけで叶うことなんてないし、見ようと思って見れる夢もない。
誰かに叶えてもらうものなのかなー?他人が叶えてやろう!って干渉する夢ってなんかおかしくない??そんなこと神様だってしない。
(だってどんなに願っても聞いてくれないのが神様じゃん、とぶつくさ言う。そうだ、僕の願いは祈っても叶えてもらった試しがない)
口は上手いけどなんか胡散臭い気がするんだよねー、君。
(メルーフェをじーーっと見る)
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治部・亞比栖 7月6日20時(レントの言い分はもっともだ。願っただけで叶う夢なんてない。ない……のだろうか……)
(じわり、滲んでいた目から、ぽろ、ぽろぽろと、痛みの雫が流れ落ちる)
……じゃあ……、どうしたら、ロアに会えますか……?
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彩音・レント 7月7日16時どうしたら…?
死んじゃった人に会う、そんな方法があるなら、、僕の方が知りたいよ……。
(疑問をそのまま返すのはどうかとも思ったが、これしか言える言葉は無かった)
思い出の中でまた会えるだとか、彼の想いを繋げば一緒に生きられるだとか、そういう風に考えることもできるけれどね。でもそれは結局は綺麗事でさ。
例え夢の中で逢えたとしても、それは自分の中にある虚像の姿で本物なんかじゃない。
本当に…本人に逢える方法があるなら僕が教えて欲しいくらいだ。
願って簡単に会えるなら…こんなに苦しくなる事なんてないのにね。僕は……ずっと寂しいよ。
でもさ、どんなに寂しくても苦しくてもその存在を無かったことにするのも嫌だから。僕の場合はどうしようもない気持ちのまま今に至るって感じね。
(結局、なんの解決にもならない情けないことしか言えなかった。こんなことで朝良を救えるのか…。自嘲気味に小さく笑うしかなかった)
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治部・亞比栖 7月7日19時【白羽・朝良】
…………。
(朝良とて、白羽家を継ぐ者だ。人はいいが、馬鹿ではない。そのレントの言葉が、自分と同じ傷から出ていることも。レントの姿が、自分の未来の姿であることも、正しく理解した)
……っ……。
(どうしようもないという事実が、嫌というほどに圧しかかる。うつむき、その拍子に涙がぱたたっと零れた)
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ディース・メルーフェ 7月7日19時信じるんをやめるんゆうんなら、そこまでやき、|坊《ぼん》。
夢は信じねえと、叶わねえきん。
(けろっと軽く。だが、|差しだす手は残しつつ《・・・・・・・・・・》)
ほいだら、オレは行くきん。夢を待っとる、ほかん子がおるきんなぁ。
じゃあなあ、|坊《ぼん》。
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治部・亞比栖 8月9日15時(ルメルが夢の入口に入ると、二人がここに入ったときと同じく、朝良とロアとの思い出が流れ――さらに、この夢の中で起こった出来事も一気に流れ込んできた。夢の中のことなので、その流れ込みは一瞬。だが、「詰め込まれた」とは感じず、全部きちんと把握できたことだろう。それも、夢と同じだ。レントが朝良に答えた返事も、全部知ることができた。そして今。メルーフェに対し、朝良が手を伸ばしてしまっている)
(ルメルは全体を俯瞰し、望む位置に出現できる)
【この後ルメルさんは、位置情報を明記したうえで、ルメルさんから発言をお願いします】
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ルメル・グリザイユ 8月12日22時(朝良とロア、二人の思い出が流れ込んでくる。これは……この光景は一体なんだ…? 当主の監視網をすり抜ける青年『ロア』、奥方が『いる』と零した謎の気配。けれど今見せられた記憶の景色の中では、彼は確かにそこに存在していたかのように思える。しかし、そんなことよりも今は――)
……ッ…。
(『どんなに寂しくても苦しくてもその存在を無かったことにするのも嫌だから』。レントの放ったその言葉に、すべての思考が奪われていく。……いつもの彼であれば朝良とメルーフェの間へと滑り込み、流れるような所作でその手を止められたことだろう。けれど思考を乱された彼が出現したのは、四人の輪から一歩外れた場所。咄嗟に態勢を持ち直そうとするものの……歪んでいく顔、握りしめられる拳、強く噛みしめた唇。溢れ出しそうになった何かを晒すまいと、思わず顔を伏せてしまった。)
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ディース・メルーフェ 8月13日19時(朝良が桃色の煙へと変ずる。それをしゅるしゅると吸い込んで、ぺろりと妖艶に唇を舐めあげた)
……さぁて。この夢はオレのもんやきん。
(ぐにゃり、ぐにゃり。景色が歪んでいく)
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彩音・レント 5時間前朝良くん……。
(頭では無理だと分かっていても、ああ言われたら諦めきれない願いが…嘘の希望でも縋ってしまいたくなる気持ちが咄嗟に出てしまうものだ。メルーフェの手を取りに向かう朝良の様子をどこか仕方ないと感じながら見ていた)
(それよりも今気になるのは……朝良が向かった方向とは逆方向、明らかに様子のおかしいルメルがいる)
ルメルくん!どうしたの?!
(歪む景色の中、迷いなくルメルの元へと走る)
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