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霧嶋・菜月
(最後の証人、或いは呪いそのもの・h04275)
『私の番は永遠に来ない。だから呪いは終わらない』
そのトンネルには、曰くが存在する。「雨の降る深夜2時半に通ると、別の|世界《√》につながる」だとか、「『███████』と聞こえたら手遅れで、お前は死ぬ」だとか。■彼女は友人達と共にその声を聞いた。呪いというのは順番に訪れるものだが、彼女の番は一向にやってこない。■やがて、彼女はすでに人でなく、呪いを振りまく呪いそのものとなったことに誰かが気づいた。呪いについて語ることが、その存在を証明するのだ。