⑨切って砕いて黙らせろ!作ってわくわく燻製チップ!
●こんにちは、夏休み!
いよいよ関東が梅雨明けです。戦争中の九州はとっくのとうに梅雨明けです!
梅雨が明けたら酷暑が続く。酷暑が続く頃合いには、そうです、お待ちかねの夏休み!
一部の社会人には夏休みとか関係ないけどなっっ!!
夏休みといえば~? そうです、アウトドア! ピクニックもいいですし、グランピングも素敵ですね!
だけども、もっと手軽なアウトドア活動あるやーん? 海や川辺でBBQ!
シンプルに鉄板の上で肉や野菜やマシュマロ焼くのもいいけどさ、ちょっとこだわりの楽しみ方もしてみましょ!
そう――燻製チップを使った燻製料理、とかね!
●あれ多分、樹だと思うんですよ
きりっと相も変わらず要らぬ好奇心は夏休みを知らないようだ。再び登場、悪食娘ルナ・ミリアッド(無限の月・h01267)此処に参上! そろそろ称号変えません? |妹《ステラ》に色々つっこまれてません? ねえねえ、ルナちゃんよ、聞いてます? なんて訊ねる地の文の訴えなどオールスルーで話を進めるルナ曰く。九州産業大学はとても大変なことになっているらしい。以下、説明まとめ。
突如、九州産業大学のキャンパス内に謎の怪異『こんにちは』が出現。『こんにちは』はただ挨拶を連発しているだけだが、こいつの挨拶を聞き続けた者は遅かれ早かれ何らかの「不可解かつ致命的な災厄」によって無惨に死ぬことになる。相手は極めて強大な怪異だが、この戦場には何故か『聖ポメラニアン』が『こんにちは』に戦闘を挑んでいるので、彼女と協力して戦い『こんにちは』を一時的にでもいいので退散させる必要がある。
「幸いにも今の時期、大学生の場合は夏休み中です。キャンパス内にいる人間は、大学院生か教授か程度でしょう。尚、大学生のこの時期の夏休みというのは、学会発表に向けての準備があるためと言われていますが、真実かはわかりません」
なので、こんにちはを聞き続けている存在は少ないようではあるものの、だからと言ってのんびりしている訳には行かない。
「ところで、みなさまは夏休みの予定はありますか」
突然、なんですか、君は。
「折角なのでアウトドアの準備とか如何でしょうか。BBQです。水辺で涼を感じながら、食を満たす。最高のイベントと言えましょう。あれ、多分、樹だとルナたちは思います」
あれ、とは『こんにちは』の触手っぽいうねうねのことのようだ。
空中に指で丸を描いて、あれ、と言いながら、その下に両手を添えてうねうね軟体動物の触手っぽく動かしているルナ。まあ、タコっぽいような吸盤とか鳥っぽい羽とか人間の腕っぽいなんかはあるものの、概ね樹っぽい何かには見えなくもない。
が、あれをどうすると?
「黙らせるついでにあれを切って砕いて燻製チップを作りましょう! 此度の作戦名は『切って砕いて黙らせろ!作ってわくわく燻製チップ!』と命名します。さあ、レッツゴーです!」
誰か止めたれ、この娘。とにかく、此度は伐採! 伐採! ひたすら伐採です! よろしくお願いします! あ、共闘はお好きにどうぞ!
第1章 ボス戦 『『こんにちは』膨張体』
●たこ焼き、追加で入りまーす!
「樹……と言うかタコの脚に見えるんだけど、あれ」
悪食・食欲・好奇心! 混ぜるな危険の三要素が見事ぐるぐる大混ざりしている暴走特急悪食娘の案内を聞いて、冷静の突っ込むのは薄野・実(金朱雀・h05136)さん。
そうですね、タコの部分は実にタコっぽい色艶があるから、正直、タコにも見えますね! でもさ、フラグメントに詳細書かれてないんなら、まさにシュレディンガーの『こんにちは』そこにはあらゆる美味しさの可能性があるんですよ!
「ん? 美味しさの……可能性?」
ずばり、今の『こんにちは』のうねうねはタコの触手でもあり、樹の根っこでもあるっていうことさ。で、あるならば――。
「まあ、とにかく。あと合掌してるよね、顔の下あたりで。『いただきます』でも『ごちそうさま』でも良さそ――いや、あれにごちそうさまされるのはイヤだな」
話を逸らそうとする実さん。うん、じゃあさ、こっちが『いただきます』すればいいんじゃないかな!? あ、なんかまずったな!? って顔する実さんをスルーして、星詠みは声高らかに告げたのだ『タコ焼き追加で入ります』と!!
「え、あれ食うの……?」
ごちそうさまされるの嫌ならさ、される前に頂いてしまいましょうよ。タコの部分はきっと食える食える。 食われる前に食う! |食欲《物理》でスパッと解決ですねっ!
「なるほど、タコ焼き追加ですか。それならば……タコ焼きと燻製チップを作ったら、プレボが入ったりしませんか?」
基本は聖人蘇生庁ぜつゆるです! だがしかし、状況が状況だけに信仰や教義を一旦、横に置ける――とてもとっても柔軟思考の狂信者エキドナ・デ・イリオス(狂信の|神聖祈祷師《ホワイトクレリック》・h02615)は、星詠みの背後をじぃっと見つめながらそう、呟いた。
ええ、いいでしょう! いいでしょうとも! きっと予想しない方向でのプレボになりますが、勢いトンチキの|第四の壁の向こう《星の声》は大盤振る舞いしたがりです! タコ焼き追加とかね、面白い方向に舵を切るのだって全力でやるからね!
「まともな星詠み、僕だけじゃ!?」
エー、ソンナコトハ、ナイデスヨー。タブンネ!
●では、伐採・|採取《伐採》・|お料理《伐採》です!
かくして燻製チップだけならず、急遽サブクエスト『狩ってもぎって焼き尽くせ!作ってもぐもぐタコ焼きクエスト!』まで発生した状態ですが、気を取り直していきましょう。
九州工業大学に到着した能力者たちですが、到着早々思わず全員耳を塞いだ。
「こんにちは、こんにちは……うるせえな! 挨拶は一回で十分だろ」
「あれが噂の『こんにちは』……だね。うん、あれがずっと挨拶し続けるのは、はっきりいってちょっと怖いね。そして大分、うるさいね……!」
『こんにちは』によるこんにちはのリピート再生! しかもエコー付きで超うるさいっ! 図体でかいだけにウィスパーボイスでも大分、声量がやばかった。思わずしかめっ面で毒づくのは柳・依月
(ただのオカルト好きの大学生・h00126)とルナ・ルーナ・オルフェア・ノクス・エル・セレナータ・ユグドラシル
(|星樹《ホシトキ》の言葉紡ぐ|妖精姫《ハイエルフ》・h02999)。実とエキドナも耳塞いで渋いお顔している。
え、どれぐらいうるさいかって? |第四の壁の向こう《星の声》に全部に『こんにちは』ってルビが必要なくらいだよ! うるさい上に超しつこい。
「ねえ、あの娘が言ってたことってさ、あの樹を伐採してこいってことだよね!? 大分、無茶言うなあ……何か深い理由があるんだろうけど」
うるさい環境下ではそのつもりはなくっとも、声は自然と大きくなる。いつもより語感強めに『こんにちは』指差しながらそう言ったルナちゃんに、実とエキドナが即座にツッコミ入れました。いやいや、って手ぶり付き。
「燻製チップを作りたいんだってさ」
「へ?」
「ついでにタコ焼きを食べたくなったみたいですよ」
「えっと?」
ルナちゃん、頭上にいっぱいクエスチョンマークを浮かべながら、Now Loading――ぽかーんとした虚無顔で数秒間フリーズした。ルナちゃんの後ろに白い背景と、ぐるぐる回るあのローディング画面を前面に透かしで入れて……背景には『なう ろーでぃんぐ』の一文をポップ体で挿入っと。あ、ポップ体なだけに文字がポップに跳ねる演出も入れときましょうか。そんな感じで、なう ろーでぃんぐ……なう ろーでぃんぐ……文字が三回くらい跳ねたところで、ルナちゃんは我に返った。
「うん! ボク、念のため避難誘導してから『こんにちは』退治にくわわるよ! 図書館で涼んでいる学生がいるかもしれないし、長く聞くべきではないからね!」
隙のないド正論をぶちかまし、ルナちゃんは颯爽と図書館の方へと駆けていく。
「おい、タコ焼きまでは聞いてないぞ?」
「ノリと勢いでさっき追加になりました」
思わず依月くんまで聞き返したところで、やっと来ましたか、とポメラニアンから声をかけてきた。
『悠長にお喋りしている時間はありませんよ。あれほど膨張した『こんにちは』は見たことがありません、何が起こるのか予測もできません。可愛い名前を持つ聖職者として、流石にあの状態を放置するわけにはいきませんでした』
ポメラニアンは暗に共闘しましょう、と持ち掛けてくる。此処にいる能力者たちは勿論、最初っからそのつもり! あんな巨大で意味の分からないくせに厄介極まりない|呪音《じゅおん》騒音怪異など、共闘してでもとっととご退散願いたいところだ。頷きあう能力者たちとポメラニアン。『こんにちは』に改めて対峙すると、真っ先にエギドナが動いた。
「まず、守りを広げます――どうか、私たちがあれの齎す災厄より守られますよう」
手を組み、膝をついて、エギドナは祈る。白い神聖な光がエギドナを包み、ぶわりと膨れ上がった! 光より形を成して顕現した|神聖竜《ホーリー・ホワイト・ドラゴン》に、狂信者は希い願う。ドラゴンはひとつ頷くように強く羽ばたくと、その身を光の粉として能力者たちを包み込んだ。
「これで『こんにちは』の齎す震動より守られます。あとは足場となりましょう――投げます、上に。怪力で」
『わたくしは上に参りましょう』
エキドナはポメラニアンを『こんにちは』へ向かって高く高く放り上げ、自分もそれに続く。エキドナは飛行しならがポメラニアンと共に剣劇でざくざくと根を切り刻み、硬い部位は鉄拳で粉砕! ぬめっとしたタコっぽい触手はその怪力でぐわしと掴み、もぎって、引きちぎる!
『こんにちは』は残ったその不気味な触手を蠢かせ、飛び交う二人を叩き落そうと振りかぶった! が、下からの鋭い一閃でぐらり『こんにちは』の体勢が揺らぐ! 触手の軌道が大きくブレて、あわや二人を掠めはしたが当たらない!
「させねえぜ。長々とやってられる相手じゃなさそうだし、一気に攻める」
依月だ、 仕込み番傘より齎された呪詛の波動が『こんにちは』を蝕んだのだ! まだいくぜ、と撃ち込まれる呪髪糸が触手の身動きを封じにかかる。勿論、『こんにちは』もただ『こんにちは』を続けるだけの怪異ではない。力まかせにぶちぶちと呪髪糸による拘束を破ろうとするが、依月は更に畳み掛ける!
「がしゃどくろ、いけっ!」
依月の影よりずももももっと顕れた禍々しいがしゃどくろが、その豪腕を『こんにちは』に叩きこんだ! 一発、二発、まだまだ続く! がしゃどくろの重い一撃一撃が『こんにちは』の根をめしゃめしゃと粉砕しまくる!
「こいつを燻製チップにしようって、なかなか悪くねえよな。暴れると細かく砕く手間が増えるだけだぜ、大人しく黙っとけ!」
食えるかどうかはわからねえけど、タコ足も取っとくか……依月の仕込み番傘がきらり閃いて。ギロチンの如く飛ぶ呪詛の刃が、タコ足までもを巻き込んで『こんにちは』の根を切り落とす!
が、この依月の一言に黙っていられるポメラニアンではなかった! すたり、と華麗に着地して立ち上がって振り返る。きっと武器変化の√能力とかがあったらね、ポメちゃんの武器、全部ハリセンになってたと思うんだ!
『あの、燻製チップって聞こえましたけど、どういうことですか!?』
「僕たちねえ、あれで燻製チップとタコ焼きを作りに来たんだ」
『……はい?』
虚無顔の、ポメ。はい、なう ろーでぃんぐ、と。文字跳ねは一回くらいで背景は回収です!
『あれとは『こんにちは』ですか。『こんにちは』で燻製チップと……タコ焼き? え、あれを、食べ……!?』
「わからないよね、僕もわからない」
けど、それが今、此処に僕たちがいる理由なんだ。ふっと無駄にそのイケメンを活かした爽やかでどこか哀愁漂う笑みを浮かべてみせる、実さん。ポメラニアンにまるでエスコートするように手を差し出して――。
「という訳でポメちゃん、GO!」
思考停止の勢いでつい実の手に手を重ねてしまったポメラニアンは、実が放つ真空刃と高熱を帯びた突風によって天高くぶっ飛ばされていく!
「うん、もういいよね。星詠みちゃんのお望みの通りっと!」
実さん、考えるのをやめました。
開き直った実さん。真空刃で次々と木の根タコ足切り刻みつつ、熱風で煽りまくって乾燥&焼きをいれつつ、ポメラニアンの武器武器に高熱の炎を付与させるというマルチタスクをスマートにこなす! ポメちゃーん、思いっきりぶった斬って燃やしてー! ついで声援も欠かさない!
『もう訳がわかりません! すべては『こんにちは』が顕れたせいとします!』
まあ、実際、元凶マジでそれですし? ポメラニアン、何処の誰に突っ込んでいいのか分からない昇華しきれないお気持ちを『こんにちは』に思いっきり叩き込んだ!! 自由落下の速度がのった猛火の一撃は『こんにちは』の触手を焼き払う!――そのままゴイン!! 思いっきり『こんにちは』と衝突したポメラニアン、おめめをぐるぐる回しながら地表にどすんと落ちました。
「おーい、ポメちゃん大丈夫かい? この間、戦った僕は心配するのもあれなんだけどさ」
『うう、気持ちも頭も大丈夫ではありません……』
ポメちゃんは、そのままバタリと倒れまして、一時戦闘不能となりました。うん、ちょっと現実逃避ということですね! 無理もないね!
●が、ただの怪異じゃないんだってば
時間は少し巻き戻り。
図書館に駆けて行ったルナちゃんであるが、実際、ちらほら学生の姿を室内に視とめて避難誘導をしていた。
――といっても『こんにちは』の声は一般人の無意識に働きかけど、一般人からは『こんにちは』の姿が見える訳ではない。避難を促す言葉も危険が迫るからというよりは、図書館の設備の緊急メンテナンスという体だ。この暑さ、そして設備の古さが説得力と働いて、ルナが語るエアコンの故障に誰しもが納得して帰っていった。
気になる本のいくつかをちゃっかりピックアップしたルナちゃんが、図書館の窓の外から見たものは――。
一見、攻勢に見えていた能力者たちの猛攻。だがしかし『こんにちは』はやはりただの怪異ではなかった!
ゴゴゴゴゴゴゴ……削がれた触手が生える。『こんにちは』の影がより膨張する。成長。否、再生。否、復元か。そもそも概念を与えしモノは、その概念と共に生きる。全人類、全生命が自然と交わす『挨拶』という概念が尽く抹消しない限り、『挨拶』を与えし『こんにちは』が滅びる筈がない! 神が信仰を失わぬ限り、滅びないのと同じこと!
『こんにちは。こんにちはこんにちはこんにちは。こんにちはこんにちはこんにちはこんにちは。こんにちはこんにちはこんにちはこんにちはこんにちはこんにちはこんにちは。こんにちはこんにちはこんにちはこんにちはこんにちはこんにちはこんにちはこんにちはこんにちはこんにちはこんにちはこんにちはこんにちはこんにちはこんにちは!』
物語という人と共に在りし、ある意味『こんにちは』に在り方が近い依月が舌打ちする。
「くそ、わかってはいたが――」
『ええ、だから見捨てられなかったのです』
ポメラニアンがふらふらの頭を支えながら、立ち上がる。
星詠みは確かに言っていた、|一時的でも《・・・・・》、と。そう、滅びが与えられない以上、今は|一時的《・・・》にしかならないのだ。
『復元速度を上回る手数で――』
「うるさいっ! ボクは今度こそゆっくり読書を楽しむんだっ!」
ブチギレたルナちゃんの怒声と共に、星輝の刃が真昼の空より降り注いだ! それは『こんにちは』の復元を上回る手数の星々だ! きらきらと輝き瞬く星の煌きが、ずだだだだだだっと尽くタコ足手羽先人の腕、木の根っこを伐採・伐採かっていく!
「復元するのならば何度でも叩き込むだけです」
「そうだね、もう一回、行っておこうか」
「上等だ。在り方なら負ける気はしないな」
冗談のような見かけの冗談じゃない怪異を相手に、能力者たちは再び立ち向かう!
――ところで。後に続いた能力者たちとの連携をも以って、どうにかこうにかなんとかかんとか『こんにちは』を退けられた先駆け組でございますが。狩った木の根の質が、あまりにもよろしかったらしい。
復元前に蓄積された樹脂が濃厚で、燻す度に蜜のようにとろり甘く奥行ある香りが空間中に広がる。蜂蜜を何年も熟成させ、さらに磨き上げたような、甘やかでありながらしつこくない静謐で上品な甘さ。
「こ、これは――!」
震えるエキドナ。そう、この香りは香木の女王『伽羅』の香りに近いのだ! これで燻製するマシュマロはとても甘やかな味になるだろう、ただのマシュマロが三ツ星級のスイーツだ。室内にくゆらせれば、あっという間に清浄な香りが満ちる部屋となる。読書をしながら香りを楽しむという贅沢時間も作れるぞ! こんな上質な香りならば、香木好きにわければ、ちょっとしたお小遣い稼ぎができるに違いない。香木ってものによっては g が金より高いらしいんだよ、すごいよね。
同じ木から採取される木片でも、同じ香りがするわけではない。同じものは二度と採取できない上に、人工栽培ができないことに加えて、天然物からでも香木が採取できるかどうかは完全なる運である。天運に恵まるか否かの希少性、だからからこその価値。この価値ある燻製チップを、どう扱うかは君たち次第! どうぞお好きに扱って!
あ、タコ焼きは普通に美味かったです!
●美味しいは人を集めるんだなあ……
今回は直接、それが美味しいわけではな――あるわ。あったわ、ついさっきタコ焼き作りの緊急クエストが追加されました。あの『こんにちは』の触手は木の根であり、タコの脚でもある。シュレディンガーの『こんにちは』シュレディンガーの『美味しい』だ。OK?
「星詠みさんの食への探求は全面同意しますが……こんにちわさんに対して理解が追いつかない問題が……?」
シュレディンガーの『こんにちは』? と流石の不忍・ちるは(ちるあうと・h01839)も首を傾げる謎事案。ですよね、わけからないよね。でもあれは、シュレディンガーの『こんにちは』なのだ。タコにも見える、木にも見える、ならばどっちがあってもいいじゃない。そんな感じでございます。すべてはノリと勢いで!活きのいい海苔ではなく!
「あ、海苔もいいですね。燻製とは本格派な楽しみ方ですし、チーズや卵という定番以外にも、意外性のある食べ物を燻製してみてもいいかもしれません。BBQしつつの燻製、なんとも夏っぽいです……」
ちるはちゃんには|全自動卵型調理機《オードエッグクッカー》もあるしね! 材料と燻製してねって指令飛ばしておけば、遊んでいるうちに夏の美味しいご馳走フルコース! これはもう燻製チップ、作るしかない。あと、この戦争中にファラリスの雄牛と書いてジビエ用調理器具と読む、マジでよくわからないAI走行機能付きカーナビ搭載ラジコン仕様のとんでも調理器具ができる予定だから教えておくね。蹄にタイヤがついているから道路走れるよ! シュールだね!
何言ってんのかわからないと思うけど、実は星の声もよくわからない。でもできる予定なんだ、なんでだろう……。
「燻製料理のためにも頑張らないとな!」
こちらもやる気満々の空地・海人(フィルム・アクセプターポライズ・h00953)。海人くんの作戦では、彼は伐採担当でポメラニアンが粉砕担当らしい。いつの間にか燻製チップ製造工程に組み込まれているポメラニアン。ちなみにちるはちゃんも、斧持ってますし、っていう理由でしっかり作戦に組み込んでいます。もう聖職者ポメラニアン改め粉砕者ポメラニアンとか伐採者ポメラニアンである。あれえ、ポメちゃんって不憫枠だったっけ?
「こんにちは? こんにちは!! 挨拶って大事だよね。でも、なんで変な事になるんだろう? 人間ってふしぎだね……?」
ってきょとりと首を傾げるエイハ・ルシニア(夜に詠う・h08969)、ナイチンゲールつまりは機械少女の女の子である。不思議だねー? 普通の挨拶ならきっとよかったんだよ、『こんにちは』の挨拶が呪われてるのさ。行けばわかる、行けば。まっことうるさいから。人間って騒音でも頭狂うんだよ。可聴域外の超音波ですらも僅かに影響受けたりするときもあるんだから。
「? そっかー!」
うーん、可愛い。ちょっとずつ学べば大丈夫さ! 人間って多分、君が知っているより脆いから!
「BBQ……! 燻製チップはたしか燻す時の香りや色付けに使う木材? 破片? みたいなもののことだよね……!」
そうですよ! 泡沫のような瞳を一等星のように煌かせて、淡くて甘くてふわふわな夢のような女の子、夕星・ツィリ(星想・h08667)がきゃらきゃらはしゃぐ。美味しいっていいよね! 今回はなんと緊急クエスト発生につき、燻製チップだけじゃなくタコ焼きがおやつについてくるよ!
「本当ですか、わぁ~……! 実はですね、たまごとベーコンの燻製一度作ってみたくて! 種類があってマッチする食材も違うってきいたことありますし、あんなに大きいんだもん! きっとたくさん作れると思うから、色々お試しできそうです! いっぱい作ったらその分、楽しいBBQに……!」
ツィリちゃん、そうとなれば頑張って燻製チップに変身させてあげなくちゃ、ってとってもやる気に満ちています!ツィリちゃんみたいな可愛い女の子の楽しいBBQの一部になれるなら『こんにちは』も本望だろう、多分! 『こんにちは』は『こんにちは』しか言わないからわからんけども!
さて、やる気と決意もばっちり確認したところで先発組に続きましょう! 『こんにちは』マジでただの怪異じゃなかったわ!
●では、再度、伐採・|採取《伐採》・|お料理《伐採》です!!
「 ということで聖ポメさん、ここは引き続き私たちと共闘伐採と採取しませんか」
『共闘はかまいませんが、伐採と採取ってなんですか。まさか、あなたたちも燻製チップとタコ焼き作りに来たんですか?』
先発組と| 伐採&採取《共闘》していたポメちゃんは、ちょっとだけげんなりしたお顔をしながら、ちるはにたずねる。そろそろポメちゃんにはハリセンを装備させてあげたくなってきた。ちるはちゃん、ほわわ~んってちる~い微笑みを浮かべながら、ぐっと親指立ててサムズアップ。Yes のかわりにこう言いました。
「結果おいしい何かが食べられるのならおーるおーけー。食が全てです」
ポメちゃん、2/5の腕で顔を覆ってさめざめと泣いたふり。しくしくしく。今日は厄日ですか、ツッコミが追いつきません。はっはっは、ある意味『こんにちは』より手ごわいかもしれないね!
「私だけではないですよ~他のみなさまもそう思ってらっしゃるはずです」
『ソウデスカ……』
「おう! 俺は切るのを担当するから、ポメラニアンは砕くのを頼むぜ! アンタの5本腕ならタコの脚だっていい具合にできるだろ、たぶん! マジで頼んだぜ!――現像!」
「では、私は木の切り方とかを確認しますね」
『ナチュラルに伐採・採取隊に組み入れていませんか!?』
「共闘伐採と採取しましょうって言ったじゃないですか」
突っ込むちるは。海人くんは海人くんで声をかけるが早いか、赤い装甲を身に纏い、フィルム・アクセプターポライズ √マスクド・ヒーローフォームに変身する。強化された身体能力で大きく跳躍して、閃光剣・ストロボフラッシャーで『こんにちは』の触手をずばばばばっと千切りだ! ポメちゃん、うわーん! もう自棄です! みたいな感じで降り注ぐ木片や落ちてくるタコ足を片っ端からぐしゃめこどっかんと粉砕していく。うん、周りがボケ倒すとツッコミ役は自棄になるんだな!
「あ、その切り口だと切りやすそうですよ。その根っこだとこういう感じで、その厚みのタコ足だとそんな感じで。ですです」
ちるはちゃんはちるはちゃんで、動画を見ながら切り方解説。あれこれと海人とポメラニアンに適切に指示していくものの――とっても便利な|物化《ブツリノカミサマ》のご工説は、いい感じの解体方法をしっかりとちるはちゃんに伝授するものだから、これは自ら斬った方がはやいですね、とちるはちゃんも自ら伐採&採取に参戦だ! 自ら包丁――ではないけれど――を振るう権利として、タコ足を好みの厚さで切っていく。ん~この弾力はぷりぷり食感を期待できそう!
「タコ焼きにしたときが今から楽しみです。木片もいい具合ですし、乾燥しておいしい香りになるとよいですね」
「そうだな! しっかし、触手はひたすらでかくて切りにくいな……だったら、刃もでかくしてやろう! 閃光剣、解放!」
『こんにちは』でっかいもんねええ! 航空写真だとほぼキャンパスの敷地と同じくらいの大きさだと思うよ、きっと! 因みに能力者たちは『こんにちは』に比べてとても小さいので、絵図はさしずめガ○ダム vs 人間とかゾウ vs アリ。いや、まあ、アリは種によっては人間食べちゃう奴もいるけどね! ん? 『こんにちは』食べようとしてる時点であれ、ひょっとして同じか? まあ、いいか!
「さあ、刻むぜ! 連続ポライズスラッシュ!!」
海人くん、でっかくした刃を振りかぶって~……ドーーーーン!!
積極的にずばばばばっと伐採&採取していく海人くんとちるはちゃんたちを、ちょっとだけ遠くから眺めていたガールズ。わぁ~って二人そろって感嘆の声をあげていた。
「みんな、とってもすごいね!」
「うん、とってもすごい」
きゃっきゃとテンション高く弾むようにはしゃぐエイハちゃん。ほわわわわ~んってふわふわとどこかまったりな空気感ではしゃぐツィリちゃん。和む。和むよ、この空気感。癒しのオーラが見える。あれ、ってエイハちゃんが『こんにちは』の根っこの部分を指さした。
「あれが『こんにちは』だよね? とっても大きいね! 確かに樹っぽくみえるかも!」
うん! ってツィリちゃんは遠くを見るように目の上に手を当てて、『こんにちは』の樹の根っこ部分をまじまじと観察してから頷いた。
「最終的に燃やすなら、多分、濡らさない方が良いよね?」
「そうだね!湿気った枝は焚火には不向きって言うし、きっと燃えなくなっちゃう!」
じゃあ、とツィリはその場でくるりと華麗にターン。きらきらとした星の瞬きと瞬き写す水泡がツィリと踊ると、それはふんわりシャチの形をとった。ツィリの手にはトリアイナ、海のモチーフを取り入れたお洒落な詠唱魔導槍。
エイハちゃんの機械の瞳に好奇心と感動が煌く。とっても神秘的で、とっても幻想的! それでいて可愛いなんて! 思わず、すごいって言っちゃうよね!
「太い部分はこの子にかみ砕かせて、比較的細い部分はこれで刺し貫くね」
「わかった、あたしはたくさん切るね! あたしのレーザーブレード『クサナギ』って言うんだよ、ぴったり!!」
「ほんとだ、ぴったり。頑張ろうね」
「うん! タイマーセットして……よし、いっくよー! ドライブ!!」
エイハちゃんは頷くと、タイマーかちゃんとセットして。『こんにちは』の周囲のインビジブルに目標を定める。狙いすまして――場所交換 & 転移っ! 転移したエルハにツィリのシャチが続いた。
「さあ、どうか私のお腹を満たしてくれる美味しい燻製。その作成の一部となり美味への道を作ってください!」
ツィリの声掛けに応えるようシャチは大きく口を開けて、暴れる触手どもに食らいついてかみ砕く! エルハも負けじとクサナギで触手どもを切り刻んでいく! エルハが転移を繰り返す度に、元気に大暴れするインビジブルとシャチによる嵐のような猛攻! ツィリとエルハによる切断と貫通の連続攻撃!『こんにちは』が抵抗する間もなく、触手どもはもぎとられていく――。
「いっきに落とすよっ!――シュートっ!」
タイマー鳴ったらエイハはやや遠くに転移、ぼろぼろに成った触手どもに狙いをすまして――バーーーンとド派手にぶち抜いた!
一方、ポメちゃんはと言いますと。聖職者らしい文句を連ねながら、振り落ちる木の根タコ足を片っ端から粉砕しまくっていたのだが。
『わたしは! 可愛い名前の聖職者! なのですがっ! おお、神よ――これも神が与えたもうた試練なのでしょうか……っ!――あ、』
切り刻まれて貫かれてトドメとばかりに撃ち抜かれた結果、どかんとまとめて墜落してきた触手とタコ足の塊の下敷きになっていた。
●はじめよう、コーラルエンド・スモークパーティー!
伐採 & 採取は捗ってるかい? No, No, 進捗はいまのところあとちょっと!
『挨拶』という概念はそれだけ手ごわい。総勢八人の能力者 & ポメちゃんの総がかりで励んでいるが、復元速度がほんのちょっぴりだけ上回る。あとちょっと、本当にあと一押しだ!
今こそ猫の手を借りたい、そんなところにぴょこりやってきたのがお三方。
「あれがこんにちは……でしょうか」
上を仰ぎ見るように『こんにちは』を見上げるシンシア・ウォーカー(放浪淑女・h01919)。距離的には離れてはいないのだが『こんにちは』を目視するためには見上げなければいけない。とても、でっかいので。
「なぁにこれぇ……ちょっと、怖い」
同じく『こんにちは』を見上げて、その異様性にすっかり怯える坂堂・一 (一楽椿・h05100)。肩にちょこんと乗ったぷいぷいと一緒に、ぴょって野分・時雨(初嵐・h00536)の背後に隠れた。一人と一匹でぷるぷるぷる。
「大丈夫、大丈夫。 挨拶は大事というのは古今東西、万物平等というわけです。こんにちは!」
時雨さんはひとりけせらせら。『こんにちは』の『こんにちは』に元気にご挨拶!『こんにちは』は『こんにちは』を100回以上と何倍にもお返しだ。まあ、ただ、ずっと言ってるだけだけど。
「ほんと? じゃあ、こんにちは!」『ぷいー!』
「まあ、挨拶し返すことで取り憑くタイプの怪異もいるけどね」
時雨の大丈夫にちょっと安心した一くんとぷいぷい、時雨の背後から少しだけお顔を出してご挨拶! だがしかし、間髪いれずぼそりと呟いた時雨さんのとんでも発言に、ぴっ! となった一人と一匹は再び背後にかくれんぼ。無理無理、怖い! やっぱり怖い!どうしてそんなこと言うの……っ! そんな感じ。
「時雨さんに隠れる一くんとぷいぷいさんは実に可愛らしいですが、いつまでもこうしてはいられません。お腹すいたので」
そんな一人と一匹の様子にでれでれ萌え萌えしていたシンシアお姉様だったが、お腹がぐぅーっとなったので気を取り直してきりりと表情をあらためる。お腹空いたのは事実です、空腹はスパイスと言うじゃないですか。用意してきたんです、美味しいものを色々と!
「聖ポメさん、燻製チップ作りお願いします。とりあえず『こんにちは』斬ってきてください」
『ええ、もうツッコミません、わかりました。あなたたちも燻製チップとタコ焼きを作りにきたのですね?』
自分に圧し乗る木の根っことタコ足をぐぐぐっと持ち上げながら、ポメラニアン。もう、突っ込みしきることを諦めたらしい。お祭り騒ぎにはノってしまう方がお得だっていう開き直りである。
「ええ、そうです」
シンシアさん、きりっ!
「え、あれ、燻製チップだったの!?」
「あれ、星詠みさん、タコっていってなかったっけ?」『ぷい!』
シンシアさんの全肯定にびっくりする時雨さん、それに続いて一くんとぷいぷいが更に時雨さんに混乱をもたらす。目を白黒させる時雨さん。
ええ、わかります、わかります。どっちなのかわからないよね、わからないからこそのシュレディンガー! 只今の『こんにちは』はシュレディンガーの『こんにちは』、シュレディンガーの『美味しい』です。タコにも見えるという能力者の発言で、悪食星詠みが急遽サブクエスト『狩ってもぎって焼き尽くせ!作ってもぐもぐタコ焼きクエスト!』を追加しました。あれは燻製チップでタコ焼きです。ほ~ら、美味しくみえてきた、美味しく見えてきた~……無理か。
「挨拶損です! 燻製チップとタコ焼きに対する挨拶はただひとつ。いただきます!」
え、そっちなの? ツッコミそっちなの? 時雨さん。
「燻製ってことは、つまり、燻製チーズが作れる? タコ焼きにチーズかけてもいい? よぅし、ぼくがんばる、よ!」
一くんとぷいぷい、燻製チーズと閃いたら怖さが吹っ飛んだもよう。恐怖 < チーズ、食欲はすべてを凌駕する!
一くん、|乾酪創造《どこでもちーずぅ~》ととんでもなく美味しいチーズを創造した! それをシンシアさん、時雨さん、そしておまけにポメちゃんにもお渡しする。このチーズを食べると、なんと全技能底上げのバフがかかるのだ! すごい!
「皆の護りはお任せあれ、だよ! お手伝いするから、みんな頑張って!」
「聖ポメ綺麗おねーさんはチップ切る係ね。ぼくはメイスで怪力を持ってしてどんどん砕いていきます」
『ええ、任せてください』
あ、ポメちゃんはもうこれは完全に開き直ってますね!
さあ、一くんからの守護を受け取ったら、準備は万端! 燻製チップ & タコ焼き作りの開始です!
開き直ったポメちゃんは、強かった……チーズバフも相俟ってフルバーストなポメちゃん。いきますよ、の一声で高く高く跳躍するとミキサーの歯車よろしく空中回転斬りをお見舞いだ! ぐるぐるぐるー。五本の腕で振るわれる斧やらやらが『こんにちは』を下から削り取り掘り進めていく!
そうしてポメちゃんが伐採したぶっとい根っこやタコ足を、ぷいぷいが風をカマイタチのように操って細かく細かく切断し、切断された木片を時雨さんがずんどこずんどこ粉砕してく……! なんとう燻製チップ作成RTA! もはや完全な流れ作業! 抜かりない布陣である!
で、シンシアさんはというと。スモークしてた。
「全力魔法のつかいどころはここですね」
ひとあしはやくスモークしてた。一くんからのチーズをもぐもぐ食べつつ、時雨さんが加工したチップをウィザード・フレイムの強火で燻してた。はやい、はやいよ! ちょっとはやいよ、シンシアさん!
「こんなにもいっぱいの能力者さんたちはいるんです、パーティーの準備は先にやらないと!」
それはそうですが! とは言え、あたりに漂うあのスモーキーな香りが、能力者たちのやる気を促した。
「スモークしたい食材ある人は仰ってくださいねーっ、いい感じに燻しまーすっ!」
そしてシンシアさんが空腹も促した! ポメちゃんもお腹が減ってきたらしい、はやく燻製チップとタコ焼きになりなさい! などと言いながら、斬り掘る速度があがるあがる。
あちらこちらから、ウィンナー! たまご―! ベーコン! と様々に食材リスエストが飛び交う。次々に燻すシンシアさん。シンシアさんのところからはもう良い香りが漂う……これは、お腹減る!
「スモークサーモン……ああ、もう、こんにちはさん邪魔しないで!」
「チーズ、うん、あとミックスナッツ追加ーっ!」
「はい、サーモンにミックスナッツ入りましたー!」
前方第一陣、後方第二陣、そして下から第三陣と完全なる立体包囲網で伐採されていく『こんにちは』渾身の抵抗、触手の一振りもしぶとさのあまりにちょっとオコした時雨さんの強烈パンチにやり返されて。
『さ、さ、さようならあああああああっ!』
さしずめ、もういやああああ、って感じの『こんにちは』の悲鳴! すっかりうねうね丸裸にされた『こんにちは』は恥じらう乙女の如く、撤退していくのであった……!
そうして――そのままの流れで始まるBBQ! スモークパーティーは大盛り上がり! 食の気配を嗅ぎつけた悪食星詠みからタコ焼きの材料も含めたジュースやアルコール類のご提供も、世話係メイドロボを介して追加投入されまして!
もうね、幾人かはキャンパス内で出来上がっていた。
「ビール、最高……っ!」
燻製ミックスナッツを摘まみながら、ビールを煽り飲む時雨さん。ああ、魚あるから白ワインもいいなあ、とご機嫌です。
「シンシアさんの、スモークの火加減、流石だね。良い匂い……これは美味しいちーずになる、よ!」
とろ~りチーズの香りにうっとりの一くん & ぷいぷい。スモークチーズほふほふ頬張って。
「この香りだけで一杯いけそう。時にウイスキーを燻製するとどうなるのでしょう」
「燻製ウイスキーって言った? 美味そう。鳥肌立ってきた。早く飲もう!」
『それならばいいものがあります』
シンシアさん、ビールを片手にひとりごと。時雨さんは耳聡くそれを拾いましたところに、ポメちゃん!
『これ、とっておきましたよ』
ででとん! そこには聖職者あるまじきだが、羽根をむしった手羽先が!!
『いいのです。私は可愛い名前の聖職者。すべては可愛い名前に免じてゆるされるのです!』
うん、これは誰かアルコールいれましたね?
熱中症には気を付けて、そうして大盛り上がりのBBQは夜まで続く。
タコに手羽先、その他諸々燻製料理! 涼はちょっと足りないけれど、夏の真っ青な青空の下、巨大な怪異を退けた能力者たちはその功労を互いに労わりつつ、楽しい楽しいBBQパーティーをしたのでした!
さあ、最後にはみんなでお馴染みのご挨拶で〆ましょう!
「ごちそうさまでしたーーーっ!」
