シナリオ

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後夜祭

#√EDEN #√ウォーゾーン #スーパーロボット『リュクルゴス』 #『DEEP-DEPAS』 #途中参加歓迎 #プレイング締切~12/30(火)24:00迄

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 #√EDEN
 #√ウォーゾーン
 #スーパーロボット『リュクルゴス』
 #『DEEP-DEPAS』
 #途中参加歓迎
 #プレイング締切~12/30(火)24:00迄

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「此度の協力に感謝する」
 空に浮かぶ白き機影は告げる。その背には、渦巻く深淵がぼうと佇んでいた。
「ፍቅርህ ይባረክ」
 理解不能な音色。言語として統制されているのかすらも定かではない奇怪な波形に、金色の角を持つ頭は首肯する。
「私は敗れた。再び、だ。故に、取り戻さねばならない」

 広げた鋼の翼が、天を翳らせた。
「――同胞たちを、我が高みへ」


「緊急事態でございます」
「緊急事態、なのです」
 対なる双子、姉シャルロット、妹メルロットの二人はビデオメッセージ越しにEDENへと告げた。直後各人が持つ端末へと一斉送信された予知の内容は、目を疑うものであった。
 一切の正体が未知に満ちた狂乱の深淵。インビジブルを狂わす|存在《エンティティ》である、『DEEP-DEPAS』。ソレと何らかの手段で意思疎通した機械生命体の一大勢力レリギオス・リュクルゴスの指導者であり、派閥の名にも冠されたスーパーロボットの到達者『リュクルゴス』。この二名がかの激戦の記憶新しい秋葉原へ、√EDENへと侵攻を企てているのだという。

 √ウォーゾーンと言えば今年の夏、『オーラム逆侵攻』において徹底的な通信網の破壊が行われた結果、機械生命体全派閥の|完全機械《インテグラル・アニムス》へと至るべく蓄積したすべての成果が破壊された。これで人類を脅かすかの|√《せかい》の機械生命体の勢いが衰えるか――と、思われていたのだが。
「リュクルゴスは、先の大戦でも資源を確保するべく侵攻し、EDENの皆様によって早々に撃退されたのはご存じの通りだと思うのです。ですが奴は諦めず、窮状にある派閥の同胞のため、何としても破壊された分の遅れを取り戻すべく、再び大量の資源確保を目的に√EDENを狙ってい、ます」
 ここで指す資源というのは決してインビジブルだけではない。
 生きた人間ですら資材のひとつ。なりふり構わない、とはまさにこのことだ。

「そこで皆様方には速やかに現地へと急行し、敵性存在の排除をお願い申し上げます」
 姉シャルロットは各人へと作戦のデータを送信した。
 先ずは機械生命体を招く『DEEP-DEPAS』を撃破、そして同伴せんとする敵勢力を最小限にまで抑えたうえで、リュクルゴスを迎え撃つ、といった流れだ。

 言うは易く行うは難し。
 敵は未知数の存在と強大な王権執行者。戦いは激しいものとなるだろう。
「しかし悪鬼を討ち、秋葉原の平穏を取り戻してみせた皆様であれば。この恐るべき難敵たちを見事討ち払うことができると、ワタシは確信しております」
「どうか、どうか世界に安寧を。わたしからもお願いします、です」

 双子の少女が同時に頭を下げた直後に、妹メルロットが思い出したように顔を跳ね上げ、もう一つデータを送信した。
「あの、もし作戦が終わったら、こちらのゲームセンターでご歓談などいいのではないか、と思うのです。戦争のことを振り返るのも、中にある戦略ゲームで闘技場や大規模作戦のふりかえりをするのもいいと思うのです! あとは、えっと、もうすぐクリスマスですし、何かイベントがやっているかもですし、その」
 EDENたちの戦いに終わりはなくとも。
 心と体の為に、穏やかな時間を過ごすのも、悪くないのではないか。
 たどたどしくも、そのように告げて。

「最後に、どうかご無事でお戻りください。|ワタシ《わたし》たちからの最も大切な|依頼《ねがい》です」

 こうして、悪鬼の宴を終えたEDENたちの|後夜祭《ロスタイム》が。
 幕を開けようとしていた――。
これまでのお話

第3章 日常 『ゲームセンターで遊ぼう』



 『王劍戦争』を終え、更に再び訪れた二種の脅威を退けて。
 年末の秋葉原には平穏が取り戻されていた。ごった返す人波は観光客から、都民。冬休みの学生から仕事納めを終えた社会人。年齢も性別もごちゃごちゃに、しかし白い息を吐きながら口々に言い合うのは。

 二度と訪れないこの年に起きた様々なことと、来る年への抱負。
 未来がどのようなものかはわからずとも。それでも、来る年の瀬に、迎える年の初めに、それぞれの夢を抱きながら、人々は過ぎていく。

 そして、舞台は秋葉原の一等地。まさに今は賑わうゲームセンター。一階から六階まで全階層みちみちにアミューズメントが堪能できるこの場所で。振り返りながら、人々の希望を浴びながら。
 『遊び納め』をするのも、悪くない。