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#√ウォーゾーン #ゾディアック継承戦争 #ゾディアック継承戦争⑫

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 #√ウォーゾーン
 #ゾディアック継承戦争
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⚔️王劍戦争:ゾディアック継承戦争

これは1章構成の戦争シナリオです。シナリオ毎の「プレイングボーナス」を満たすと、判定が有利になります!
現在の戦況はこちらのページをチェック!
(毎日16時更新)

●白翼の大伽藍
 √EDEN――約束の場所と呼ばれるこの世界を、虎視眈々と狙っているのが√ウォーゾーンの戦闘機械群である。複数の|派閥《レリギオス》に分かれて相争う彼らであるが、此度の王劍戦争に『レリギオス・グロンバイン』が動いた。
 この異世界からの侵略者は、たちどころに福岡空港を占領し、彼の地を『|天蓋大聖堂《カテドラル》』に改造しようとしているという。
 空の玄関口である要所を押さえ、戦闘機械都市に変えて侵攻の足がかりとする――その目的を推し進めるべく、彼らは無情なほどの速度と正確さで鉄骨を組み上げ、ぶ厚い金属とコンクリートの防壁で建造物を覆わんとするのだ。
 それは生命の立ち入る隙がない、血の通わぬ機械の聖域で、ひとびとの慣れ親しんだ空港は、次第にいびつな侵略者の要塞に変わっていく。
 その周囲を哨戒するのは、優美な鳥を思わせる――青い燐光を宿した、白い機体の群れであった。

●星を詠む
 王劍を手にした『星神ドロッサス・タウラス』による、福岡市への大侵攻。
 ゾディアック継承戦争も第二戦線に突入したが、不穏な動きを見せているのが√ウォーゾーンの勢力だ。福来・ハルト(ふっくら・h05800)は羽をぱたぱたさせながら、自分が予知した情報を伝えようと声を張り上げる。
「どうやら『レリギオス・グロンバイン』が福岡空港を占領して、『|天蓋大聖堂《カテドラル》』に改造しようとしているみたいなんだ……!」
 天蓋大聖堂――それは、空を覆い隠し重力すらも制御するという、恐るべき戦闘機械都市だ。完成してしまえば、√EDEN侵攻の一大拠点になるだろう。
「だから、皆には拠点建造を阻止して欲しいんだけど、目的はそれだけじゃないよ!」
 羽毛を膨らませたハルトが勢い込んで言うには、この作戦を進めることで『レリギオス・グロンバイン』の統率者、合体ロボットである『グロンバイン』に直接戦闘を挑むチャンスが出てくるとのことだ。
 未だ詳細不明の派閥ではあるが、今回戦うのは天蓋大聖堂の建造に当たる戦闘機械兵たちなので、派手に暴れても問題ないとハルトは胸を張った。
「今回戦ってもらうのは、偵察用の戦闘機械兵になるよ。装甲は脆いみたいだけど飛行能力に優れていて、単純な火力より広範囲をカバーする能力に優れた機体のようだね」
 ボクみたいな感じかな、と小首をかしげるハルトはさておき、近接と遠距離、それに広範囲の攻撃を使い分けるとなると、どんな風に戦いを挑むか考えておく必要があるだろう。面倒な敵ではあるが、彼らとの戦いは良い経験になるはずだ。
「白い鳥みたいな見た目の、機体の名前は『K・ケンチ』――折角だし、たっぷり経験値を稼がせてもらおうね!」
 そう言ったハルトはまだまだ経験が足りないようで、ぴょんと跳ねた瞬間ふらりとバランスを崩した――のは、まぁ見なかったことにしよう。

マスターより

柚烏
 無沙汰いたしております、柚烏と申します。こちらは『ゾディアック継承戦争』のシナリオで、1章のみのフラグメントとなっております。

●プレイングボーナス
 福岡空港の改造を阻止する。

●シナリオ参加について
 シナリオの内容に興味を持たれましたら自由にプレイングを書いてみてください。「こんなことをしたい!」というノリと勢いで参加して大丈夫です。

●合同プレイングについて
 ご一緒に行動したいPCさんがいらっしゃいましたら、【グループ名】もしくは、お相手の【名前】【ID】の記入をお願いします。

 何かありましたらマスターページやタグで連絡します。経験値稼ぎに丁度いい敵ということなので、初めての方でもお気軽に挑戦してみてください。それではよろしくお願いします。
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第1章 集団戦 『K・ケンチ』


POW K・クロー
【超帯電した近接戦用アームの爪】による近接攻撃で1.5倍のダメージを与える。この攻撃が外れた場合、外れた地点から半径レベルm内は【極度の電気的不安定空間】となり、自身以外の全員の行動成功率が半減する(これは累積しない)。
SPD K・ターレット
【移動力のない固定砲台モード】に変身する。自身の【索敵範囲と射程】が2倍になり、新武器【超長距離レーザー砲】を入手する。
WIZ K・ビット
半径レベルm内にレベル体の【小型浮遊球体】を放ち、【広範囲レーダー】による索敵か、【レーザー光線】による弱い攻撃を行う。
イラスト key-chang
√ウォーゾーン 普通11 🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​

狗狸塚・澄夜
補給の要たる空路を制圧しつつ、侵略の足掛かりとして拠点化する……使い古された戦術ではあるが、有効度の高さは論じるまでもあるまい
──ならば1機残らず、異形の翼を砕いてくれよう

先ずは敵の数の利を削ぐとしよう
突出し過ぎない様に留意しつつ紡ぐは【崩域・弄梅雪月】
天より降り来る真白の葬送花で埋め付くし、尚も歯向かうならば妖達との「連携攻撃」、私の射撃術を駆使し速やかに駆逐しよう
相手の攻撃は索敵能力給もあり脆弱である様子
祝詞にて「霊的防護」を含む「オーラ防御」壁を形成し攻撃を逸らしたり相殺を試みよう

──濡羽、愛しい|あの子《妹》の遣わしてくれた優しい仔。力を貸してくれるか
無事に帰らねば泣かせてしまうからな

 目の覚めるような夏空に、狗狸塚・澄夜(天の伽枷・h00944)の黒翼が優雅に舞う。
「補給の要たる空路を制圧しつつ、侵略の足掛かりとして拠点化する……か」
 眼下に臨む福岡空港は、その面影を失いつつあった。戦闘機械群の|天蓋大聖堂《カテドラル》は、こうしている今も不気味な怪物のように成長を続けている。異常な速度で組み合わされていく鉄骨は、まるで引き攣れた五指を天に向けて伸ばしているかのようだ――が、
「成程、使い古された戦術ではあるが、有効度の高さは論じるまでもあるまい」
 顔色ひとつ変えず、彼はそう冷静に分析すると、管制塔付近を飛び交う機械の鳥たちに目を遣った。偵察用の戦闘機械兵で、機体名は『K・ケンチ』。機体の表面を流れている光によって、彼等は索敵や通信を行っているのかも知れない。
 純白の装甲に揺らめく、青と碧の燐光――時おりそれが瞬くのは、仲間たちと囁きを交わしている合図なのか。音もなく羽ばたいて、後続の部隊が次々とやってくる。
 そうして、青く塗られた空に規則正しい白の隊列が組まれたところで、澄夜が動いた。
「──ならば1機残らず、異形の翼を砕いてくれよう」
 その唇が祝詞を紡いだ直後、神域と化した空から白梅花の花びらが降り注ぐ。
 眩い陽射しが生んだ幻影などではない。しかし、真夏の雪を思わせるその儚いうつくしさには、無機の心であっても囚われてしまうのか。
 周囲に展開された|小型浮遊球体《K・ビット》の反応が、わずかに遅れる。刹那、降りしきる花のひとひらが、白銀の鳥に触れると――その翼が、瞬く間に腐り落ちた。
 |崩域・弄梅雪月《ホウイキ・ロウバイセツゲツ》。天より降り来るのは腐毒の白梅花であり、それは標的に触れると跡形もなく消滅していく。一つひとつは致命的な傷ではない、しかし敵の脆弱な装甲では耐えきれないだろう。そのまま澄夜は小型拳銃を構えると、地上に落下してくる機械兵たちを次々に撃ち落としていく。制御を失い、出鱈目に放たれる相手のレーザーも、魔除けの鈴が澄んだ音色を奏でれば瞬く間に虚空へ散った。
「――濡羽、愛しい|あの子《妹》の遣わしてくれた優しい仔。力を貸してくれるか」
 真白の葬送花が天蓋大聖堂を埋め尽くすなか、澄夜の影が波打って、滑らかな手触りを持つ黒兎に変わる。彼の眼差しに宿ったのは、憐情とも喜悦ともいえぬ複雑ないろ。
 尚も向かってくる機体へ、影兎と共に銃弾を叩き込み、澄夜は空港を占領する戦闘機械群を速やかに駆逐していく。

(無事に帰らねば……泣かせてしまうから、な)
🔵​🔵​🔵​ 大成功

ミオ・カタギリ
経験値! 誰もが欲しいやつですわね。とはいえ、√ウォーゾーンの荒廃は戦闘機械群のせいですので、その腹いせもかねて殲滅いたしますわ。
手の届く範囲の地上にいる敵はレイピアでぶっ刺しますが、あまり高いところに逃げられると困りますわね。……かくなる上は、アレを使いましょう。
わたくしは救難信号装置を破壊し、私立クローバー学園を召喚いたしますわ!
おーっほっほっほ! せっかくだから学園もレベルアップさせていただきますわよ! 学園印のレーザーキャノンをぶっぱなして、どこにいようと破壊して差し上げますわ!
空地・海人
※アドリブ、連携歓迎

さあ、経験値稼ぎといこうぜ!

変身ベルトを腰に巻き、「竜現像!」の掛け声と共に、漆黒の鎧を纏う【フィルム・アクセプターポライズ √ドラゴンファンタジーフォーム】へ[変身]。竜弓召喚機の弦を引き絞って[魔力を溜め]、魔力で構築された光の矢で敵を射抜いていくぜ。

おっと、爪か何かで反撃してきたな。生憎だけど、このフォームの俺の装甲には外部干渉無効化の効果があるんだ。その程度の電撃や近接攻撃は、痛くも痒くもないぜ!

流石に数が多いな。だったら、まとめて射抜いてやるか!
限界まで弦を引き絞って魔力を最大まで溜め、複数の光の矢を一度に放つ必殺技「ポライズシューティング」で一気に迎撃だ!

 灼けつく陽射しの向こうに、白い敵影が幾つも過ぎった。隊列を組んだ『K・ケンチ』は、近接戦と遠距離砲撃を行うものとに分かれて迎撃を始めたらしい。固定砲台モードに変形した同胞を守るように、近接用のアームを展開した機体が地上に降り立つ。
「――さあ、経験値稼ぎといこうぜ!」
 建設途中の|天蓋大聖堂《カテドラル》に、颯爽と登場したのは空地・海人(フィルム・アクセプターポライズ・h00953)。腰に巻いた変身ベルトに手を翳し、「竜現像」の掛け声とともにルートフィルムをバックルに装填することで、彼はヒーローに「変身」するのだ。
「フィルム・アクセプターポライズ――√ドラゴンファンタジーフォーム!」
 今回のフィルムに収められたのは、竜漿溢れる剣と魔法の世界の記憶。直後、漆黒の鎧を纏う騎士の|形態《フォーム》を取った海人は、手にした|竜弓召喚機《ドラゴニック・ボウ・ラウザー》の弦を引き絞ると、魔力を充填させた光の矢を次々に放つ。
 撃ち落とされた数機のK・ケンチが、たちまち残骸と化して散っていく中で、上品な高笑いが福岡空港の滑走路に響き渡った。
「おーっほっほ、経験値! 誰もが欲しいやつですわ!」
 白線の中央に仁王立ちして敵機を待ち構えるのは、鋼の戦場には似つかわしくない可憐な令嬢だった。だが、彼女――ミオ・カタギリ(終身名誉生徒会長・h08302)は、√ウォーゾーンで日夜戦いに明け暮れる学徒動員兵である。
「……とは言え、あまり高いところに逃げられると困りますわね」
 後方の敵機を認めたミオは、そこでリボンで飾った銀髪をかき上げて息を吐く。しかし次の瞬間、彼女は懐の救難信号装置を破壊し、優美に微笑んでいた。
「かくなる上は、私立クローバー学園を召喚いたしますわ!」
 その言葉を言い終えるより先に、少女の傍に巨大な学園が出現した。そう、ミオが生徒会長を務める『私立クローバー学園』こそが、彼女のAnkerであり決戦兵器なのだ。
 直後、「復讐」の花言葉を持つ学園印のレーザーキャノンが、K・ターレットを展開する敵群目掛けて一気に放たれる。
「おーっほっほっほ! せっかくだから学園もレベルアップさせていただきますわよ!」
 固定砲台と化した敵に、回避する術はない。一瞬で蒸発したK・ケンチの群れに、どこからか高らかなファンファーレが聞こえてきた気がした。世界の荒廃は彼ら戦闘機械群のせいであると、その腹いせもかねての殲滅である。
「っと、流石に数が多いな」
 そんな海人の呟き通り、建設中の天蓋大聖堂からは増援もやって来ているようだ。超帯電したアームの振り下ろしを素早く躱し、彼は弓を引き絞ったまま距離を取る。敵の空間干渉は無効化出来るといえ、変身を維持するためのエネルギーには限りがある。
 援護を頼めるか、とミオに目配せをすると、彼女は頼もしく頷いて細剣を構えた。ノブレス・オブリージュの銘を持つ竜漿兵器を巧みに操り、飛来する機械鳥の装甲の継ぎ目を狙って次々にぶっ刺していく。
「どこにいようと破壊して差し上げますわ!」
 勇ましく声を張り上げたミオが、そこで制服を靡かせて大きく飛び退った。
 その背後には――限界まで弓を引き絞り、最大まで魔力をチャージした海人がいる。
「まとめて射抜いてやる――!」
 複数の光の矢を一度に放つポライズシューティングの掃射が、押し寄せるK・ケンチへ驟雨のように降り注いだ。
🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​ 大成功

クラウス・イーザリー
空にいる敵なら、俺も空を飛んで戦おう
光輝の翼を使って空中に飛び立ち、できるだけ加速してから敵群に突っ込む
上昇した速度と回避を活かして狙いを付け辛いように不規則に飛び、更に魔光の盾を用いた魔力防御でレーザー方に対処しながら接近
射程に捉え次第、|無明《二丁拳銃》とレイン砲台のレーザー射撃で相手を撃ち抜く

接近後は敵を盾にして他の敵からの射線を遮るように動きながら一機ずつ撃ち落としていく
攻撃に当たってしまっても激痛耐性で堪え、できるだけ多くの偵察機を落として空を取り戻そう

改造なんてさせない
平和な√EDENを、|俺の世界《√WZ》のようにさせてはいけない
侵略者は帰ってもらうよ

 青一色に塗りつぶされた空のそこかしこに、陽炎のように|見えない怪物《インビジブル》が揺蕩う。
 その透明な存在は、深海を漂う生きものにも似ていて、何度かの瞬きのうちに薄れてしまいそうだったけれど――クラウス・イーザリー(太陽を想う月・h05015)の青瞳は、彼らの姿をはっきりと捉えていた。
「……さあ、行こうか」
 上空から砲身を向けるK・ケンチの集団に、一瞬だけ目を遣って。そうして灼けたアスファルトを軽やかに蹴れば、たちまちクラウスの背に光輝の翼が広がった。
(空にいる敵なら、俺も空を飛んで戦おう)
 春の陽光を思わせる暖かな光、その羽ばたき一つで空中のインビジブルの元へ距離を詰め、そのまま彼は地上に降り立つことなく、別のインビジブル目指して尚も飛翔する。
 ――白い飛行機雲が過ぎったと思ったのは、幻だったのだろう。
 固定砲台モードになったK・ケンチ達が照準を合わせようとするが、加速を続けるクラウスは不規則な動きで彼らを翻弄する。
(射程圏内、これなら――)
 その勢いのまま敵群に突っ込み、接近と同時に両手の|無明《二丁拳銃》を放つ。
 マズルフラッシュが数度瞬くと、敵の白い装甲が黒煙をあげて粉々になった。やはり一体一体は脆く、確実に仕留めていけば一対多でも遅れは取らないだろう。 
 移動力が削がれた敵を盾にして、他の敵からの射線を遮るように立ち回る。時おり傍を掠めるレーザーは、魔光の盾を生み出して直撃を防ぐ。
 ――改造なんてさせない。平和な√EDENを、|俺の世界《√WZ》のようにさせてはいけないと、欠落を抱えたままクラウスは戦う。
「侵略者は、帰ってもらうよ」
 その為にできるだけ多くの偵察機を落として――この世界の空を、取り戻すのだ。
🔵​🔵​🔵​ 大成功

深雪・モルゲンシュテルン
レリギオス・グロンバインは目的や指導者が不明な派閥ながら、物流や交通の要である空港を抑えるという戦略は堅実です
飛行機の格納庫や滑走路も、大型の戦闘機械を扱う施設として流用しやすいでしょう
敵の思惑のためにこの場所を活用させる訳には行きませんね

空を舞う多数の敵と、指揮下の小型浮遊球体を纏めて攻撃するため、『複数目標追尾システム』を使います
機械化された眼で視界内の敵を全機ロックオンし、随行する≪神経接続型浮遊砲台≫からの[レーザー射撃]を実行
敵群を薙ぎ払うようにレーザーを走らせ、複数機を一気に撃墜しましょう

敵が放つレーザー砲は『戦術機動攻撃』で回避しながら反撃します
ジャンプでレーザーを躱してから、≪対WZマルチライフル≫のビームバルカンによる[弾幕]を張って敵を牽制
射撃後は、煙幕や空港の景色に紛れる光学迷彩で身を隠して仕切り直し、敵の包囲を逃れながら攻撃を繰り返しましょう
索敵範囲が広くとも、発見が不可能な状態になればよいのです

福岡空港は、この街と世界を繋ぐ重要な場所……あなた達には渡しませんよ

 レリギオス・グロンバイン――その目的や指導者は不明ながら、福岡空港を占領し√EDENへの侵攻を狙う戦闘機械群の|派閥《レリギオス》である。
(しかし、物流や交通の要である空港を抑えるという戦略は、堅実です)
 目的地の滑走路に、素早く降下を行った深雪・モルゲンシュテルン(明星、白く燃えて・h02863)は、手元の兵装の確認を行うとすぐに任務に取りかかる。
 約束の場所と呼ばれる世界に、着々と築かれていく機械たちの|天蓋大聖堂《カテドラル》。飛行機用の格納庫や滑走路も、大型の戦闘機械を扱う施設として流用しやすいようで、深雪の行く先には故郷の風景を思わせる、無機質なドームが広がりつつあった。
「……敵の思惑のために、この場所を活用させる訳には行きませんね」
 少女はそっと呟くと、義体に埋め込まれた端末を使って周囲を探る。
 青の瞳をゆっくりと巡らすたび、膨大なデータが網膜に投影され、戦場の様子をリアルタイムに伝えてくれる。常人ならば、データの処理が追いつかずに昏倒してしまうのかも知れない。しかし、深雪は電脳化義体のサイボーグだ。高度な処理を行いつつも、彼女は迷いのない足取りで管制塔へ向かって駆けていく。
 ――航空交通管制を行う、空港の司令塔。偵察用の戦闘機械兵の『巣』はそこにあり、彼女の接近を察知したK・ケンチが、青の燐光を揺らめかせて周囲の仲間に合図を送った。声なき囀りを交わす鳥たちは、旋回を続けながら次第に数を増やしていく。
(やって来ましたね)
 付近からの増援だろうか、深雪ひとりに随分念の入った対応だ。しかしこれで、他所の警備は手薄になっただろう。随行していた浮遊砲台を展開させ、深雪は攻撃に移る。
「複数目標追尾システム――発動」
 空を舞う多数の敵に目を向ければ、彼女の機械化された眼が一瞬で全機を――射出していた|小型浮遊球体《K・ビット》ごとロックオンした。投影された無数のターゲットに、思念操作で砲身を向ける。まるで自らの手を伸ばすように、大胆かつ繊細な動きで引き金を引く。
「射線クリア。掃射を開始します」
 膨大な演算が終了したのと同時、凍雪を思わせる少女の声が響いた。
 砲門が光ったのは二回。直後、敵群をなぎ払うように、幾筋もの光が空に向けて放たれる。一帯の機械兵が纏めてレーザーに貫かれ、反撃を行えぬままビットが四散する。
 撃墜されていくK・ケンチの群れ、その向こうから後続の機体がやってくるのを確かめると、深雪は身をひるがえして建設中の建物の裏へ走った。
「――させませんよ」
 超長距離からこちらに狙いをつけるレーザーを、軽い跳躍で避けてライフルの狙いをつける。対WZ用のマルチライフルは、射程や威力も申し分ない。ビームバルカンによる弾幕で敵を牽制すると、光学迷彩を纏った深雪はK・ターレットの包囲を逃れてなおも戦闘を継続する。
 ここからは仕切り直しだ。|戦術機動攻撃《タクティカルマニューバ》を駆使して、隠密状態を保ったまま敵を確実に撃ち抜いていくとしよう。両手でライフルを握りしめながら、少女は無表情のまま己の決意を口にした。
「福岡空港は、この街と世界を繋ぐ重要な場所……あなた達には渡しませんよ」
🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​ 大成功

ルメル・グリザイユ
わお、もうこんなに建築が進んでたんだ~。流石は機械群、速量質ともにピカイチだねえ。
…ん~……出来ればこの要塞も壊しちゃいたいところだけれども……コレ、鉄骨諸共吹き飛ばしちゃったら、いくらなんでもまずいよね…?

[高速思考]で上空を旋回する敵機の機動や攻撃予兆を感知し、√能力の空間転移によって長距離照射を狙う敵の後方死角へ直接出現する。
出現と同時に[不意打ち]としてナイフを振るい、[怪力]と[貫通攻撃]を乗せて砲撃部位を穿つ。
続いて別の敵機の上空へ即座に再転移し、[鎧砕き]を込めた一撃で装甲部分への打撃を試みる。

√能力の使用を終え次第、近接での立ち回りから速やかに遠距離戦へと切り替え、[見切り]で放たれる照射攻撃の軌道を事前に見切って回避。
そのまま[スライディング]で位置を変えつつ[敵を盾にする]体勢を取り、射角上に別の機体を割り込ませて同士打ちを誘発させる。
[高速詠唱]と[多重詠唱]を併用して広域術式を展開し、[なぎ払い]の軌跡に合わせ連鎖的な[爆破]を発生させることで空中の敵群をまとめて捉える[範囲攻撃]を実行する。

 ――晴れ渡った空に、立て続けに爆音が響いて黒煙がなびいた。
 白い鳥を思わせる機体が、平衡感覚を失ったように地上に落下していく。軋んだ悲鳴を上げながら、剥き出しの鉄骨が次々に傾いで地面に叩きつけられる。
 わお、とそこで呑気な声を発したのは、漆黒がヒトの姿を成したような――けれどヒトとは異質な、不可思議な美貌を持つ青年だった。
「もうこんなに建築が進んでたんだ~。流石は機械群、速量質ともにピカイチ……と言いたいところだけど」
 吹きつける風に長い黒髪を遊ばせ、ルメル・グリザイユ(寂滅を抱く影・h01485)は面白そうに瞳を細める。直後、頭上から粉塵とともに天蓋の一部が落下してきたが、彼はふわりとした動作でそれを避けると、飄々とした素振りのまま辺りを見渡す。
「それもそろそろお終いなのかな~。出来れば、この要塞も壊しちゃいたいんだけど」
 ルメルの見た感じ、周辺の改造は半端な状態で止まっているようで、立て続けの戦闘によって不安定な骨組みに影響が出ているらしい。
 鉄骨諸共吹き飛ばしたら、いくらなんでもまずいよね――なんて最初は思っていたのだが、このまま放っておいても勝手に崩れていきそうだ。奴らが勝手に建てた建造物はさておき、元々あった空港に影響が出るのは避けたい。
(……ん~)
 素早く考えを巡らせると、すぐにルメルは行動に移る。フットワークが軽いのが彼の強みだ。上空を旋回するK・ケンチは、管制塔の近くに集結しつつある。自分たちの『巣』を守ろうと、固定砲台モードに変形してレーザーで迎撃を行うつもりなのだろう。
(だったら、丁度いいや)
 魔粒子で構成されたルメルの黒衣が、直後に妖しく揺らめいて残像を纏う。
 転移魔術を発動させた彼は、一瞬のうちに上空にいるK・ケンチの背後を取ると――そこで手にしたナイフを、力一杯砲身に突き立てた。
『――――?!』
 出現と同時の、死角からの不意打ち。
 何が起きたのかも分からぬまま、脆い箇所を穿たれたK・ケンチが大破する。辺りに爆風が巻き起こったが、すでにルメルの姿はそこにない。再転移を行った彼は別の機体の上空に姿を現し、続けて錬成した刃で装甲を砕こうと強打を見舞う。
 そうして瞬く間に二体のK・ケンチを仕留めたルメルだったが、能力の代償に身体の骨が軋みを上げた。しかし、戦闘の継続に支障はない。
(さて、と。次は――)
 近接戦の次は遠距離戦に移るとしよう。素早く地上に降り立ち、こちら目掛けて放たれる超長距離レーザーの軌道を、上手く見切って回避する。
 戦いの間にも、|天蓋大聖堂《カテドラル》の倒壊は進んでいた。機械兵の格納庫と思しき施設が崩れ、整備の済んでいない機体がよろよろと姿を現す。丁度いいとばかりに、ルメルはそれを盾にすることにした。
 黒のブーツでアスファルトを蹴ると、間に機体を割り込ませる形で素早く位置を変え、同士打ちを誘う。そうしてスライディングから上体を起こしたところで、上空からのレーザーが機械兵を撃ち抜き、大きな爆発が起きた。
「うんうん、これはなかなか良い“経験値”になるねえ~」
 そう言って朗らかに笑うルメルは、上空に座すK・ケンチを見つめてなおも詠唱を続ける。高速と多重の合わせによる、広域術式。そうして再びレーザーが放たれるより早く、青年の唇が太古の魔術を紡ぐ。

『!!!!!』

 直後、纏う影が膨れ上がり、白銀の鳥をなぎ払おうと一気に襲い掛かった。
 そのまま漆黒の腕で握り潰してやると言わんばかりに――空中の敵群を纏めて捉え、範囲攻撃で仕留めにかかる。

 ルメルの魔術の軌跡に合わせて、連鎖的な爆発が発生して空が震えた。
 ――やがて影が消えればそこにはもう、機械の鳥は存在していなかったのだ。
🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​ 大成功

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