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星祭マーメイド・アクアリウム
見上げる空は、海。
ここは、人魚の伝説が残る海底の冒険王国――アクアベル王国。
海の底にありながら、輝く海底鉱石の魔法に守られた王国内に海水はなく。
ふと、頭上を見上げれば。
空の代わりに広がっているのは、果てなく青い海。
鮮やかな魚の群れが行き交い、様々な海の生き物たちが頭上を過ぎてゆく。
その様は、まるで天然アクアリウムのよう。
そして、真夏の夜。
海色の空に星のように輝くのは、この時期に最も美しく光る夜光虫。
その星間を魚たちが泳ぐ光景は、アクアベル王国ならではの夏の絶景で。
夜光虫輝く今、王国では、星と海の夜祭り――『星海祭』が開かれているという。
それに――この王国には、海中を歩いたり泳いだりだとか。
噂では、人魚になれる魔法もあるらしい。
夏のアクアベル王国を存分に楽しめる『星海祭』。
海色のベルが、りん、りんと涼やかな音を響かせて。
皆の手に渡されるのは、ぽわりと光る、小さなチョウチンアンコウのランプ。
そして海空を広く望む大きな広場に並ぶのは、様々なフードワゴン。
例えば、かわいい海の生き物たちを模したスイーツの店。
ほんのり光るぷるぷるの光るめんだこゼリーや、バニラのあざらしアイスに好きな夏の果実をトッピングできるあざらしアイスクレープ。
砂地を模したワゴンからにょきりと顔を出すチンアナゴチュロスは、一匹ずつ微妙に表情が違う。ずらりと並ぶ中から、お気に入りの子を選んで引っこ抜こう。
丸い器の中にゼリーやアイス、魚やクラゲのお菓子を詰め込んだ金魚鉢ぱふぇは、ひとりでも楽しめる小さなものから普通サイズは勿論。皆で囲んでも食べ切れるか怪しい、どうしてこうなった級の超ビッグサイズまであって。ペンギン白玉と金平糖の星がかわいい氷山かき氷に魔法のシロップをかければ、青い海から紫の宵色に。
飲み物だって、海の祭りらしく。
海色ソーダに双子あざらしミニアイスがぷかりと浮かぶ、ツインあざらしフロート。
白くしゅわしゅわのヨーグルトソーダに、水色クラゲとカラフル星のゼリーを浮かべたクラゲヨーグルトソーダも涼しげだ。大人なら、ヨーグルト酒を炭酸で割ったクラゲヨーグルトカクテルにもできる。
貝殻を模した大きな器が人気の、洋食ワゴンもある。
その中でも一番人気は、海をモチーフにした大人のお子様ランチ。
他にも、ぱかりと貝殻を開けば、注文したカレーやオムライス、グラタンやシチューなどがいただける。
また、海の生き物を模したパンがずらり。
甘いパンも惣菜パンも、パンの種類はいろいろ。
そんなオーシャンベーカリーのワゴンは焼きたてパンが自慢。
それぞれワゴンから好きなものを選んで、広場のテーブルを囲めば。
頭上には、星のように輝く夜光虫と、その間を泳ぐ魚たち。
そんな海空を眺めながら食べれば、いつもの夏とはきっと少し違うひとときに。
もちろん、食べるばかりが星海祭ではない。
ふわふわと漂う魔法の泡を狙って撃つ『バブル射的』。
ふわり魔法で浮く泡を撃ち落とせば、海の生き物のぬいぐるみやお菓子が景品に。
ころんと丸くデフォルメされた海の生き物たちが、色も柄も様々な風船になって浮かぶ『海のいきもの風船釣り』。
また、魚や貝殻やヒトデ、高難度なイカやイソギンチャクなどに挑戦できる『海のいきもの型抜き』もある。
そして星海祭の夜、小さなチョウチンアンコウのランプや海底鉱石の灯りを頼りに。
海底王国の街を巡ってみるのも楽しい。
海をモチーフにした文房具や雑貨、貝や海モチーフのアクセサリー。
色々な魚を模したランプなどの旅の記念や土産物も購入できる。
さらに――そんな中。
古い石畳の路地の奥にあるのは、ひっそりと灯りをともす、小さな飴屋。
観光客向けの人魚菓子ではなく、この店に並ぶ飴は少し違う。
たとえば、海中で息ができ、歩いたり泳いだりできる魔法の飴であったり。
中には――人魚の姿となって海を泳ぐことのできる飴もある、なんて話も。
どうして、この王国にそんな魔法があるのか。
その謂われは、星海祭の由来にもなった古い人魚伝説。
人魚たちは星間を泳ぎ、海底の教会へと向かって。
そこで願いを祈り、あるいは大切な誓いを立てれば。
海はその想いを受け止め、星の祝福を降らせてくれる――と謂われているようだ。
そんな物語は長い間、ただの伝説だと思われていた。
けれど最近、王国の奥に現れた海底ダンジョンの途中に。
伝説に語られるものとよく似た、古い教会があるらしい。
天然アクアリウムのようなダンジョンには、不思議な海の生き物も多く棲んでいる。
もしも仲良くなった海の生き物が、一緒に行きたいと望んだなら。
その子を、仲間として連れて帰ることだってできるかもしれない。
海底に眠る真珠を探し、景色のいい場所で海底ピクニックを楽しむのも良いし。
そして伝説を思わせる教会では、願いや祈り、誓いを捧げてもいいだろう。
さらに――噂は、もうひとつ。
最奥には、王国で噂になっている『財宝』が待っているという。
今夜はまず、星海祭を楽しみつつ、飴を買ったり腹拵えしたりなど準備して。
人魚伝説と財宝を巡る海底ダンジョンへ。
その最奥に潜む――偽りの財宝を倒すために。
●星海祭と海底ダンジョン
「みんな、人魚になってみたいって思ったことある? それとも、海の中を自由に歩いたり泳いだりしてみたいとか!」
楪葉・莉々(Burning Desires・h02667)は皆に笑みながら、まずは今回赴く、海底の冒険王国・アクアベルについて話し始める。
「√ドラゴンファンタジーの海底冒険王国アクアベルでは、今ちょうど『星海祭』が開かれてるの。夜光虫が星みたいに光って、その間を魚が泳いで……すごく綺麗なんだって」
星海祭はこの国に伝わる、人魚と海底教会の伝説にも由来する祭りだというが。
最近になって、その伝説を思わせる出来事が起きている。
「王国の奥に現れた海底ダンジョンの途中には、古い教会があるんだって。それに最深部には財宝が眠ってるらしい、っていう噂なんだけど。実はね、それは罠なんだって」
莉々が星詠みで視た『財宝』は、決して宝などではない。
その正体は、近づいてきた人を襲う宝箱のモンスターだという。
「今はまだ、『すごい財宝があるらしい』って噂が広まり始めたばかりだから、みんなが先にダンジョンを攻略してくれれば、誰かが被害に遭う前に解決できるよ!」
それで、海底ダンジョンをどうやって進むか、であるが。
「……これもアクアベルで解決できるよ!」
莉々が告げるのは、王国の路地裏にある小さな飴屋。
そこには、魔法の飴が並んでいるという。
「たとえば、普段の姿のまま海中で息をして、歩いたり泳いだりできる飴だとか。それから――本当に人魚になれちゃう飴もあるらしいよ!」
どの飴でも水の中で息ができるし、魔法で他者と会話もできるらしい。
そんな飴を手に入れれば、明日の準備は完了だ。
そしてダンジョンには不思議な海の生き物達も多く、絆を結べば連れて帰れるかもしれない。
「ダンジョンへ行く前にしっかり準備しつつ、せっかくだから星海祭も楽しんできてね!」
星のように輝く夜光虫の間を魚達が泳ぐ、美しい海空。
そんなアクアベルの夏祭りを楽しみ、海底ダンジョンを攻略して欲しい。
これまでのお話
マスターより
志稲愛海マスターの志稲愛海と申します。
よろしくお願いいたします!
※ご連絡※
受付開始日等はシナリオタグやMSページで連絡します。
各章の詳細を記載した断章を、各章受付開始前に掲載予定です。
戦闘章以外は、POW/SPD/WIZは気にせずOKです。
どの章からでも、気になった章のみでも歓迎です。
可能な限り内容が採用できないプレイング以外は全採用予定です。
何名様ででも、何文字ででもお好みで、お気軽にどうぞ!
今回の依頼内容は以下となります。
3章すべて、夜の時間帯です。
第1章、海底王国の『星海祭』を楽しめます。
どのようなことが楽しめるかはOP通りですが、詳細情報を断章にてお知らせしますので、チェックしてみてください。
おひとり様からグループ、何名様ででもお気軽にどうぞ!
お気軽に好きなように、お祭りを楽しんでいただければです。
第2章、教会が沈む海底ダンジョンの最奥を目指して進んでください。
たくさんの魚や、クラゲやカメなどの海の生き物が泳ぐ海底を散策できます。
人魚になって泳いだり、海底を歩いたり、海底お花畑でピクニックや、教会に立ち寄って祝福を受けてみたり、真珠を探してみたり……など、詳細は2章開始前の断章をご確認ください。
第3章、戦闘です。
詳細は第2章クリア後の断章に記載いたします。
公序良俗に反する事、他人への迷惑行為、20歳未満の方の飲酒喫煙は厳禁です。
締切等はMS個別ページやTwitterでお知らせします。
●お願い等
同行者がいる場合は【相手の名前(呼称推奨)と、hからはじまるID】又は【グループ名】のご記入をお忘れなくお願いします。
グループ参加の人数制限はありません。
お一人様~何名様ででもどうぞ!
ですが、ご指定の同行者が参加していない場合は返金となる可能性もあります。
ご参加お待ちしております!
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第1章 日常 『お祭りに行こう』
POW
露店を巡り、買い物を楽しむ
SPD
楽しい音楽や踊りに参加する
WIZ
お祭りの由来や伝承を聞く
√ドラゴンファンタジー 普通5 🔵🔵🔵🔵🔵🔵
●海底冒険王国アクアベルへようこそ!
アクアベル王国は、輝く『海底鉱石』の魔法に守られた海底王国。
王国内に海水はなく、地上と変わらず街を歩いたり食事をしたりできます。
けれど頭上を見上げれば、そこに広がるのは空ではなく海。
魚の群れやエイ、クラゲなど、様々な海の生き物達が泳ぐこの海を、王国では『海空』と呼んでいます。
夜になれば、街は青や水色、紫などの海底鉱石の灯りに彩られ。
真夏の海空には夜光虫が星のように輝き、その星間を魚達が泳ぎます。
●真夏の夜祭り『星海祭』
夜光虫が最も美しく輝く季節に開かれる、アクアベル王国の夏祭り。
それが『星海祭』です。
祭りの夜になると、街のあちらこちらで海色のベルが涼やかな音を響かせます。
そして訪れた人々に渡されるのは、魔法の灯りをともす、小さな『チョウチンアンコウランプ』。
定番の青や水色だけでなく、桃色、紫、黄色、緑など。
好きな色の灯りを選ぶことができます。
祭りの終わりにはそのまま持ち帰れるので、旅の記念にもどうぞ。
●星海祭のスイーツ
海空を広く望む大広場には、様々なフードワゴンが並んでいます。
広場にはテーブルや椅子も用意されていますので、それぞれ好きなワゴンから料理を選んで、一緒に食事を楽しむこともできます。
『光るめんだこゼリー』は、ぷるぷる揺れる小さなめんだこ型のゼリー。
ほんのり魔法で光っていて、色によって味も違います。
水色ラムネ、桃色ピーチ、黄色レモン、紫グレープ、白ライチなど。
数匹を並べた『めんだこ群生セット』もあります。
『あざらしアイスクレープ』は、白いバニラアイスのあざらしがちょこんと乗ったクレープ。苺、桃、マンゴー、ブルーベリー、メロンなどから好きな夏の果実を選べるほか。チョコソース、蜂蜜、練乳、カラフルな星形シュガーなども追加できます。
あざらしの顔はひとつずつ少し違うため、どんな子が来るかはお楽しみ。
『チンアナゴチュロス』は、砂地を模したワゴンからにょきにょき顔を出しています。
一匹ずつ微妙に表情が違うので、お気に入りを選んで引っこ抜いてください。
プレーンシュガー、シナモン、チョコ、苺、レモン、キャラメルなど。
縞模様や斑点模様をチョコレートで描いた子もいます。
『金魚鉢ぱふぇ』は、丸い金魚鉢風の器に、海色のゼリーやアイス、魚やクラゲのお菓子などを詰め込んだパフェ。
中には青いソーダゼリー、透明な水ゼリー、バニラやラムネのアイス。
金魚型グミ、クラゲゼリー、貝殻チョコ、星形の金平糖などが泳いでいます。
ミニ、普通、大盛りのほか。
複数人で囲んでも食べ切れるか怪しい『どうしてこうなった級』超ビッグサイズも!
超ビッグサイズには、巨大なアイスの島やクッキーの船まで浮かんでいるとか。
『氷山かき氷』は、青い海を模したかき氷に、白い氷山とペンギン白玉、金平糖の星を飾ったもの。
星海祭限定の宵色シロップは、魔法の雫をかければ、青い海色が少しずつ紫の宵色へと変わります。
他にもラムネ、ブルーハワイ、葡萄、苺、レモンなど、定番の味も。
追加で練乳をかけたり、ペンギン白玉を増員したりもできます。
●星海祭のドリンク
『ツインあざらしフロート』は、海色ソーダに双子あざらしミニバニラアイスが、仲良くぷかり。
双子は寄り添っていたり、向かい合っていたり。
時には片方がひっくり返っていたりと、盛り付けにも少し個性があります。
ソーダはラムネ、ブルーハワイ、ライチ、白桃などからお好みで。
『クラゲヨーグルトソーダ』は、白くしゅわしゅわのヨーグルトソーダに、水色のクラゲゼリーとカラフルな星ゼリーを浮かべた一杯。
クラゲゼリーはぷるんと柔らかく。
星ゼリーは桃、檸檬、葡萄、林檎など、色によって味も違います。
20歳以上の方でしたら、ヨーグルト酒を炭酸で割った『クラゲヨーグルトカクテル』にもできます。
お酒を飲む人も飲まない人も、お揃いのグラスで乾杯できます。
●貝殻洋食ワゴン
貝殻を模した大きな器で料理を提供する、洋食ワゴンも人気です。
中でも一番人気は、海の生き物をモチーフにした『大人のお子様ランチ』。
くじら型のふわふわオムライス、ヒトデ型のハッシュドポテト、さくさくエビフライ、貝殻型ハンバーグ、タコさん型のウインナー、お魚型チーズなどが、一枚の大きな貝殻プレートに賑やかに盛り付けられています。デザートには、ハートいちごの胸元がキュートな、ぷるぷるクリオネミルクプリン付き。ケチャップライスには海賊の旗も。
勿論、大人だけではなく子供用の小さなお子様ランチもあります。
他に、大きな貝殻をぱかりと開けば、中には注文した料理が盛り付けられています。
カレー、オムライス、グラタン、クリームシチュー、ビーフシチューなど、好きなメニューをどうぞ。
●オーシャンベーカリー
『オーシャンベーカリー』には、海の生き物を模した焼きたてパンがずらり。
甘いパンなら、カメロンパン、クラゲクリームパン、あざらしミルクパン、めんだこ型の苺ジャムパン、ヒトデ型チョコパン、貝殻型のカスタードデニッシュなど。
惣菜パンなら、カニ型トマトチーズパン、タコ型のウインナーパン、マンボウたまごパン、エビカレーパン、貝殻型グラタンパンなどがあります。
しっかり食べたいなら、大きなくじら型のバンズで肉や野菜を挟んだ『くじらバーガー』も。
色々な種類を買って、皆で分け合うのもおすすめです。
●遊び屋台
『バブル射的』では、魔法でふわふわ空中を漂う泡を狙います。
泡の中には、景品がひとつずつ浮かんでいます。
たとえば、めんだこやクラゲ、あざらしなどの小さなぬいぐるみ。
星海祭限定のお菓子、貝殻のアクセサリー、海色のキーホルダー、小さな海底鉱石を使った魔法の灯りなど。
そして滅多に現れない虹色の泡には、星海祭限定の大きな海の生き物ぬいぐるみなど、特別な景品が入っているとか。
『海のいきもの風船釣り』で釣れるのは、ころんと丸くデフォルメされた海の生き物の水ヨーヨー。ふぐ、クラゲ、マンボウ、あざらし、ラッコ、カメ、めんだこなど。同じ生き物でも色や模様、表情が少しずつ違います。中の水には、夜光虫のような小さな光がきらきらと瞬いています。
お気に入りの子を狙って釣り上げたら、手に持ってぽんぽん遊んだり、お土産に持ち帰ったりできます。
『海のいきもの型抜き』も、星海祭で昔から人気の遊びです。
魚、貝殻、ヒトデなどは比較的簡単、カニやタツノオトシゴは少し難しく。
細かな足や突起の多いイカやイソギンチャクともなると、かなりの高難度です!
特にイソギンチャクは、挑戦者泣かせとして有名だとか。
●星海祭の街歩き
星海祭の広場だけでなく、アクアベル王国の街そのものを散策することもできます。
海をモチーフにした文房具や雑貨、貝や海モチーフのアクセサリー。
魚やクラゲ等を模した魔法のランプ、星海祭限定のお菓子、小さな海色のベルなど。
例えば文房具なら、海色インクの万年筆や、魚の群れが泳ぐ絵柄の便箋。
雑貨なら、クラゲ型の小物入れや、貝殻を模した手鏡。
アクセサリーには、貝殻や真珠を使った髪飾り、魚や星を模したネックレス、海底鉱石を使ったブレスレットなど。
魔法のランプは、魚やクラゲが小さな光となって器の中を泳ぐものも人気です。
旅の記念に自分用のお土産や、誰かへの贈り物を探しに。
チョウチンアンコウランプを片手に、海空を見上げながら静かな通りを歩いたり。
賑やかな広場から少し離れて、ゆっくり夜の街を散歩したりするのもおすすめです。
●魔法の飴屋
祭りの賑わいから一本外れた、古い石畳の路地。
その奥には、小さな魔法の飴屋があります。
観光客向けの普通の人魚菓子とは違い、この店に並ぶのは本物の魔法の飴。
普段の姿のまま水の中でも息ができ、海底を歩いたり海中を泳いだりできる飴。
そして、足が人魚の尾へと変化して、本当に人魚になれる飴。
他にも、海を泳ぐのに適した姿へ変わったり、好きな海の生き物になれたりする、不思議な飴もあるようです。
変身に合わせて服装も魔法で自然に変化し、元の姿に戻れば服装も元通り。
どの姿になっても、水中では魔法によって普通に言葉や意思を伝え合えます。
少し変わったアクアベルのお土産に、お気に入りの飴を探してみるも。
●アクアベルのちょこっと豆知識
・星海祭と人魚伝説
ところで、星海祭ではどうして海色のベルを鳴らすのでしょう?
その由来となったのは、アクアベル王国に古くから残る人魚伝説です。
海に星が灯る、真夏の夜。
人魚達は星間を泳ぎ、海底のどこかに存在する教会へ向かったといいます。
そこで願いを祈り、あるいは大切な誓いを立てれば。
海はその想いを受け止め、星の祝福を降らせてくれる――。
そんな人魚達を見送るように人々が灯りをともし、海色のベルを鳴らしたことが、星海祭の始まりであったとも伝えられています。
教会で捧げるものは、恋や愛の願いだけではありません。
大切な誰かと交わす誓い。
これから成し遂げたいことへの決意。
友人や家族の幸せを願う祈り。
あるいは、自分だけの小さな願いでも。
どんな想いでも、心から願うものであれば。
海がそれを受け止め、星の祝福を返してくれると伝えられています。
ただし、伝説に語られる海底教会が本当に存在するのかは、長い間わかっていません。今もアクアベルでは、人魚達が訪れたという幻の教会と、海から降る星の祝福について語り継がれています。
海空に星が輝き、その星間を魚達が泳ぐ真夏の夜。
食べて、遊んで、お買い物をして。
チョウチンアンコウの灯りと海色のベルに彩られた、アクアベル王国の『星海祭』を、どうぞお楽しみください!
ベル・スローネ【虹花】
すごいよねぇ。水族館とは違って隔てる物が無いから、距離はあるのになんだか魚達が身近に感じられちゃう
うんっ、存分に英気を養っちゃおう!
へへっ、腹が減っては戦は出来ぬ…お祭りも同じだもんね!
じゃあ俺はクレープにメロンを入れるようお願いして…追加のトッピングは星型シュガーにしちゃお!
…あ、なんだかちょっと小生意気な感じの子が来たよ?
ふふ、結構可愛いかも
パンを半分こするのも、もちろんOK
へへ、実を言うと俺も迷ってたんだ~
じゃあ俺はめんだこの苺ジャムパンにしよっかな!
ホントのタコみたいに再生したら食べ放題なのにな~
ふふふ、こう見えて俺は射撃も得意なんだよね
狙うはもちろん虹色の泡だよ!
降葩・璃緒【虹花】
お魚達が星空を泳いでるみたいっ
行こ、ベルさん!お祭りを思いっきり楽しんで夏の暑さを吹き飛ばしちゃおうっ
まずはこの美味しそうな匂いから
あざらしアイスクレープ、この子に決めたっ
果物はマンゴーでチョコソースを追加しちゃお
どんなお顔の子が来るかな?
わぁ、可愛いっ
あのパン屋さんも気になる!
これは選べないんだよ……!
ベルさん、一個ずつ違うの選んで半分交換しない?
ボクはクラゲクリームパンにするから
やった!クラゲもめんだこも可愛いねぇ
クリームも苺ジャムもすっごく美味しいっ
腹ごなしにバブル射的やろ!
魔法の灯りを一点狙いしちゃうっ
ベルさんはどれを狙うの?
ふふ、流石だね。ベルさんなら絶対に命中出来るんだよ!
真夏の夜——空から遠く離れた、海の底。
それでも、アクアベル王国には星空がある。
藍色に染まった海空には、無数の夜光虫が星のように輝いて。
その星間を色鮮やかな魚達が群れを成して泳いでゆく。
時折、大きなエイが悠々と頭上を横切れば、その影さえもゆらりと夜空を泳ぐようで。
地上から見上げるものとは少し違う、海底冒険王国だけの真夏のきらめき。
けれど、王国を照らすのは海空から降る光だけではなくて。
「お魚達が星空を泳いでるみたいっ」
降葩・璃緒(花ひらり・h07233)の足元をぽわりと照らしている、小さなチョウチンアンコウランプの淡い光。
その隣で共に海空を仰ぐベル・スローネ(虹の彼方へ・h06236)の手にも、同じく星海祭を巡るための灯りが揺れていて。
「すごいよねぇ。水族館とは違って隔てる物が無いから、距離はあるのになんだか魚達が身近に感じられちゃう」
輝く海底鉱石の魔法に導かれるように、ふたりで一緒に歩き出す。
「行こ、ベルさん! お祭りを思いっきり楽しんで夏の暑さを吹き飛ばしちゃおうっ」
「うんっ、存分に英気を養っちゃおう!」
賑やかな『星海祭』の夜を泳ぐように、わくわくと心躍らせながら。
そして思わず、ふらりと誘われたのは。
「まずはこの美味しそうな匂いから」
「へへっ、腹が減っては戦は出来ぬ……お祭りも同じだもんね!」
王国の大広場にずらりと並ぶフードワゴン。
甘い香りや香ばしい匂いが混ざり合い、どこから巡ろうかと目移りしてしまうほど。
でもその中でふたりが足を止めたのは、アイスクレープのワゴン。
「あざらしアイスクレープ、この子に決めたっ。果物はマンゴーでチョコソースを追加しちゃお」
「じゃあ俺はクレープにメロンを入れるようお願いして……追加のトッピングは星型シュガーにしちゃお!」
それぞれ、好きな果物やトッピングを選んだあとも、わくわくしちゃう。
「どんなお顔の子が来るかな?」
出来上がったクレープの上には、白いバニラアイスのあざらしが一匹ずつ。
その表情は、ひとつひとつ少しずつ違うと聞いていたから。
瑞々しいマンゴーと濃厚なチョコと一緒に、ちょこん。
「わぁ、可愛いっ」
クレープを受け取った璃緒が見つめ合うのは、にっこり笑った愛嬌たっぷりの子。
一方、ベルの元へやってきたあざらしは、少しだけ得意げに口元を上げているようにも見えて。
「……あ、なんだかちょっと小生意気な感じの子が来たよ? ふふ、結構可愛いかも」
ベルのクレープも、爽やかなメロンに星型シュガーがきらきら彩りを添えている。
頭上の海空を眺めながら頬張れば、美味しくて楽しい、真夏の夜ならではの味。
けれど、美味しいものはまだまだたくさん。
「あのパン屋さんも気になる!」
次に向かったのは、焼き立てパンの良い香りがするオーシャンベーカリー。
ずらりと並ぶ海の生き物パンをくるりと璃緒は見回して。
「これは選べないんだよ……!」
あの子もこの子も、はたまたその子も……どれも可愛くて美味しそうで、つい迷っちゃうけれど。
璃緒が持ちかけるのは、こんな作戦。
「ベルさん、一個ずつ違うの選んで半分交換しない? ボクはクラゲクリームパンにするから」
「へへ、実を言うと俺も迷ってたんだ~。じゃあ俺はめんだこの苺ジャムパンにしよっかな!」
ふたつの美味しさをどっちも楽しめる、半分こ!
どれも捨てがたい中、ふたりで一匹ずつ選んで。
「ホントのタコみたいに再生したら食べ放題なのにな~」
焼きたてパンにそんな再生能力はないけれど、ぱかりと割ればふたつに分裂。
ころんとしためんだこには甘酸っぱい苺ジャムがたっぷり。
ふわふわのクラゲにも甘く優しいクリームがいっぱいで。
「やった! クラゲもめんだこも可愛いねぇ。クリームも苺ジャムもすっごく美味しいっ」
はむりとどっちも口に運べば、ほわりと顔を見あわせ笑い合う。
違う美味しさを楽しく一緒に味わえる、半分この醍醐味に。
それから、お腹を満たしたふたりが次に足を向けたのは。
「腹ごなしにバブル射的やろ!」
屋台は屋台でも、遊びの屋台。
ふわふわと夜の広場を漂う、色とりどりの魔法の泡。
その中に色々な景品が浮かんでいるけれど。
璃緒が見つけたのは、海底鉱石を使った小さなクラゲ型の灯り。
そんな灯りを包む泡を見つめつつも、ふと璃緒は隣のベルに訊ねてみる。
「魔法の灯りを一点狙いしちゃうっ。ベルさんはどれを狙うの?」
「ふふふ、こう見えて俺は射撃も得意なんだよね。狙うはもちろん虹色の泡だよ!」
ベルが狙うのは、普通の泡に交じって漂う、ひときわ鮮やかな虹色。
その中には、レアなのだという星模様が散った大きなマンボウのぬいぐるみがぷかりと浮かんでいる。
「ふふ、流石だね。ベルさんなら絶対に命中出来るんだよ!」
ということで、ふたり並んで、魔法の銃をちゃきっと構えて。
ベルが虹色の泡に狙いを定めれば——ぱんっ、と響く軽快な音。
そして弾けた虹の向こうから、大きなマンボウが見事にころん。
璃緒も狙った泡へ数発撃ち込み、無事に撃ち落とせば。
手元のチョウチンアンコウの光と並べるのは、ぷかりと揺れるクラゲの魔法の灯り。
それからマンボウやクラゲも連れて、夜光虫の星間を泳ぐ魚たちと一緒に、ゆうらりくるり。
りん、りんと涼しげな音色が響く海底王国を、ふたりは再び歩き出す。
真夏の星海祭の夜は、まだまだこれからだから。
🔵🔵🔵🔵🔵🔵 大成功
易々・下弦シヴァさんと共に(h13535)
とても大切な人
あれもこれもと呼ばれてはどれも素敵だと目を輝かせしまう。そんな中
「シヴァさん、魔法のランプだって!」
どうせなら人気の海月が泳ぐのはどうですか?とキラキラしたひとみで見詰めます。揺蕩う姿が何処か掴めないシヴァさんに似てるから、なんて言わないけれど。
お揃いのを買ったら朝ごはんを買いにベーカリーへ。
どれも美味しそうでとても悩んでしまうので、シヴァさんの好みもきこう
シヴァさんと食べるものだから真剣にかんがえるね!
美味しい食べ物にも目を輝かせては制覇する勢いでたべようかな
んん、ちょっと照れるけど口付けに幸せそうに微笑んで
下弦様(h13532)愛しい子と共に
「本当に美しい場所ですね」
目を輝かせる愛しい子の方が綺麗だと思いながら
「こちらはお気に召しますか?」
彼が好きそうな物、似合いそうな物を見つければつい呼んでしまいます
貴方の笑顔が見たいのですから、つい
「お揃い、ですか?ええ、勿論」
私は美しい青いインクも買ってみましょうか
思い出と愛を綴って貴方に手紙が贈れるでしょう?
海月のランプが素敵な色合い
寝室に置くのはどうでしょう、と提案して気に入れば購入
ベーカリーで朝ご飯を
甘い物としょっぱい物を半分ずつ
美味しそうな飲みものやスイーツは半分こ
フロートなどで下弦様の舌の色が…美味しそうですね、なんてキスしたら怒るでしょうか
——りん、と。
海色のベルが鳴るたび、夜の海底王国に響く涼やかな音。
そして、青や水色、紫に輝く海底鉱石の灯りが石畳の道を彩って。
店先に並ぶ海の生き物を模したランプも淡い光を揺らしている。
それからふと頭上の海空を見上げれば、夜光虫の星間を泳ぐ魚達。
星海祭の賑わいに包まれたアクアベルの街は、どこに目を向けても海底を照らすきらめきに満ちていた。
「本当に美しい場所ですね」
シヴァールヴァーニ・ラードゥガ(カデンツァ・h13535)はそう紡ぎつつも、ちらり。
見つめるのは海空だけでなく、すぐ隣にいる易々・下弦(花生み・h13532)の姿。
だって、シヴァールヴァーニが密かに何より綺麗だと思っているのは、星海祭の景色に目を輝かせる愛しい子の姿で。
「こちらはお気に召しますか?」
彼が好きそうなもの、似合いそうなものを見つければ、つい呼び掛けてしまう。
そのたび下弦は示された先を見ては、あれもこれも素敵だと瞳を輝かせるから。
シヴァールヴァーニはまた次を探してしまう。そんな笑顔が見たくて。
そして、ふと今度は、下弦がきらきらした瞳でシヴァールヴァーニへと呼びかける。
「シヴァさん、魔法のランプだって!」
ふたりが覗いた店に並んでいたのは、魚や海の生き物を模した魔法のランプ。
中でも下弦の視線を惹いたのは、透明な器の中を淡い光の海月がゆうらり泳ぐもの。
揺蕩う姿が何処か掴めないシヴァールヴァーニに似ている——なんてことは、胸の内にしまっておくけれど。
「どうせなら人気の海月が泳ぐのはどうですか?」
きらきらした瞳で見つめながら、さらにお揃いにするのはどうだろうと提案すれば。
「お揃い、ですか? ええ、勿論」
シヴァールヴァーニも頷きながら、ゆらりと光る海月を見つめて紡ぐ。
——寝室に置くのはどうでしょう、って。
そうすれば、夜ごとふたりの傍で海月の光が泳いでくれるから。
色合いも気に入ったなら、迷う理由などない。
さらにシヴァールヴァーニが手に取ったのは、美しい青色のインク。
だって、海空を思わせるその一瓶があれば。
「思い出と愛を綴って貴方に手紙が贈れるでしょう?」
いつか文字にして下弦へ贈ることができるだろうから。
そして買い物を楽しんだあとは、明日の朝ごはんも今のうちにと。
焼き立ての香りに誘われて、ふたりが次に足を運んだのはオーシャンベーカリー。
海の生き物を模したパンがずらりと並べば、下弦の瞳はまたきょろりと忙しくて。
どれも美味しそうでとても悩んでしまうからこそ、訊いてみる。
「シヴァさんは、どんなのが好きですか?」
ふたりで食べるものだから真剣にかんがえたくて。
「そうね……甘いものも惹かれるけれど、朝ならしょっぱいものも欲しいかしら?」
そう聞けば、選ぶものは自然と決まってくる。
甘いものとしょっぱいものを、ひとつずつ選んで半分こ。
甘いほうは、貝殻を開いたような形のカスタードデニッシュ。
さくりとした生地の中には、なめらかなクリームがたっぷり。
しょっぱいのは、赤い蟹を模したトマトチーズパン。
香ばしいパンに甘酸っぱいトマトと、とろり溶けるチーズがよく合いそうだ。
「じゃあ、これとこれにしましょうか」
明日の朝には、ふたりで選んだどちらも半分ずつ。
違う味を一緒に楽しめるなら、朝からきっと幸せな時間になるはず。
けれど——今夜の美味しいものだって、まだまだ見逃せない。
星海祭に並ぶ食べ物に次々目を輝かせる下弦は、いっそ全部制覇してしまいそうな勢いだけど。
美味しそうな飲みものやスイーツを見つければ、仲良く半分こして。
海色ソーダに白い双子あざらしが浮かんだツインあざらしフロートも、もちろんふたりでひとつ。
寄り添うあざらしアイスを眺めてから、冷たいソーダも分け合えば。
ふと、シヴァールヴァーニは下弦を見つめて。
「下弦様の舌の色が……美味しそうですね」
海色に染まった舌先が覗けば、そっと確かめるように、唇を重ねてみる。
……キスしたら怒るでしょうか、なんてシヴァールヴァーニは思いもしたけれど。
突然の口付けに、んん、と下弦は少しだけ照れてしまいながらも。
浮かべるのは、どうしようもなく幸せそうな微笑み。
そんな様子をほわりと見守るように照らすのは、お揃いのクラゲランプ。
頭上では、輝く夜光虫の星間を本物の魚達が泳いで。
買い物も、美味しいものも、こうして共に過ごすひとときも——愛しくて大切な人と巡る星海祭の夜は、まだまだ続いてゆく。
🔵🔵🔵🔵🔵🔵 大成功
神隠祇・境華【華弓】
私も、とても楽しみにしていました
せっかくですから、二人で一緒に食べる大きなかき氷にしませんか?
ペンギン白玉も金平糖も、色々乗せてしまいましょう
ふふ、白熊さんもいそうな氷山になりそうですね
相談しながら盛り付けを選び、食べる時は宵色へ変わる様子も楽しみます
食べ終えたら、魔法の飴屋さん探しへ
人魚の伝説も、路地裏の小さなお店も、物語の中を歩くようで胸が弾みます
絵本なら……そういうことも、ありそうですね
幾つも角を覗き、辿り着けば並ぶ飴をまじまじと眺め、瞳を輝かせます
人魚になれる飴を見つければ
どのような姿になるのか、想像を巡らせて
これなら、きっと素敵な思い出になりますね
と小弓ちゃんへ微笑みます
小弓・佐倉【華弓】
星海、とびきりのお空…夜の、冒険。楽しみだね。(かき氷の例に並びながら海空を見上げる)
かき氷、ぺんぎん白玉、いくつまで追加できるのかな。わたし、ぺんぎんさんの隊列、つくりたい。境華ちゃんは?…え、大きいかき氷にしてくれるの?しろくまさんもいそうな氷山になるね。
かき氷のあとは、魔法の飴屋さん探し。路地の奥って聞いてるけど…具体的な場所…
…行ってみよ。きっと魔法のお店は、魔法みたいに、引っ張られる。絵本はそう。
たくさん角を覗いて、曲がって、もう冒険気分。…あれかな?見つけたお店は幻想的で。いろんな飴があるけれど…人魚になれる飴…どんなふうになるんだろう。興味津々。きっと、魔法の夜になるね?
星海祭の賑わいの中、氷山かき氷の屋台へと続く列に並びながら。
ふと頭上を見上げれば、小弓・佐倉(夜黒の椿・h08163)の瞳にもゆうらり。
夜光虫が星のように輝く海空を、魚達が泳いでゆく。
そんな海空を見つめながら、小弓はわくわくそわり。
「星海、とびきりのお空……夜の、冒険。楽しみだね」
「私も、とても楽しみにしていました」
隣で神隠祇・境華(金瞳の御伽守・h10121)も穏やかに微笑んで。
そんな夜の冒険を楽しみながら——さて、まずはふたりでどんな氷山にしようか。
「かき氷、ぺんぎん白玉、いくつまで追加できるのかな。わたし、ぺんぎんさんの隊列、つくりたい。境華ちゃんは?」
小弓が思い浮かべるのは、氷山を列を成してとてとてと進んでゆくペンギン達。
ひとつ、ふたつでは少し寂しいから……せっかくなら、たくさん並べてみたい。
それから境華も並ぶトッピングへと目を向けて。
ペンギン大行進を目論む小弓へと、こう提案を。
「せっかくですから、二人で一緒に食べる大きなかき氷にしませんか?」
……ペンギン白玉も金平糖も、色々乗せてしまいましょう、って。
そんな作戦を聞けば、小弓の赤い瞳がぱちりと瞬いたあと、輝いて。
「……え、大きいかき氷にしてくれるの? しろくまさんもいそうな氷山になるね」
「ふふ、白熊さんもいそうな氷山になりそうですね」
ふたりでひとつなら、欲張りな氷山にしてしまうのも楽しそう。
色々一緒に相談しながら注文すれば、出来上がったのはふたりで囲むのにぴったりな大きな氷山。
青い海を思わせる氷の上には白い氷山がそびえて。
色とりどりの星の金平糖が、ぱらりと散りばめられている。
そしてペンギン白玉達は小弓の希望通りに、仲良くずらりと隊列を作っている。
まずはその姿を存分に眺めてから、ひと口。
しゃりっと冷たい甘さを楽しみつつ、途中で祭り限定の宵色シロップの魔法をかけてみれば。
青かった海に魔法の雫が降り、少しずつ紫を帯びた宵の色へと変わって。
食べてしまうのが惜しくなるような彩りももちろんふたりで楽しんで、氷山を仲良くはむりと攻略していく。
そして次に待っているのは、もうひとつの小さな夜の冒険。
ふたりはチョウチンアンコウランプの灯りをお供に、賑やかな大通りを離れて。
「路地の奥って聞いてるけど……具体的な場所……」
足を向けたのは、王国の古い路地。
とはいえ、詳しい場所までは分からないのだけれど。
小弓は少し考えたあと、ひとつ頷いて紡ぐ。
「……行ってみよ。きっと魔法のお店は、魔法みたいに、引っ張られる。絵本はそう」
「絵本なら……そういうことも、ありそうですね」
小弓とともに海空の下、石畳を歩いていきながら、境華の胸も自然と弾む。
人魚の伝説も、路地裏にひっそり佇む魔法のお店も——まるで物語の中へ入り込んだようで。
ひとつ角を覗いて、またひとつ曲がって。
こっちだろうか、あちらだろうかと古路地を覗き込みつつ巡れば、それだけでもすっかり探検気分。
そして、幾つ角を曲がっただろうか。
「……あれかな?」
小弓が見つけたのは、淡い灯りを零す小さな店だった。
それからそっと潜った扉の向こうには、様々な色や形をした魔法の飴がずらり。
境華は金の瞳を輝かせながら、ひとつひとつをまじまじと眺めて。
けれど、ふたりの興味を最も惹いたのは——やはり、人魚になれるという飴。
これを口にしたなら、どんな尾鰭に変わるのだろう。
どんな姿で海の中を泳ぐことになるのだろう。
未知の姿を思い描けば、巡らせる想像は尽きなくて。
でも、これだけはきっと間違いない。
「これなら、きっと素敵な思い出になりますね」
境華がそう微笑めば、小弓も並ぶ飴を興味津々に見つめて。
「人魚になれる飴……どんなふうになるんだろう。きっと、魔法の夜になるね?」
そんな御伽話のような星海祭の夜。
手にした小さな甘い魔法は、この先に待つ海の冒険を、もっと特別なものにしてくれそう。
🔵🔵🔵🔵🔵🔵 大成功
五十鈴・珠沙【ビート先輩(h06435)と】
チョウチンアンコウランプをいただくよ
すずさんは迷ったけど黄色にしようかな!
海空を眺めながら…泳げないあたしも海を満喫!
まずは飲み物を買おっか
ツインあざらしフロートにするー
ソーダはラムネ、海の色
向かい合ったあざらしアイスが可愛いよね
二人で飲み物を持って向かうのは…
そう、バブル射的!
あたしはこういうの苦手というか射撃は苦手なんだ
だから…ねっ、先輩!
あたしね、めんだこのぬいぐるみが欲しい!
あれ、あの泡、狙って、狙ってー!
先輩の飲み物持って、隣で応援しちゃう!
ふふー、めんだこぬいぐるみ嬉しい
風船釣りもあるよ、先輩!
【すずすず(h06436)と】
じゃあ色違いのランプを貰おうか
うーん、赤色にしようかな?
僕は泳げはするけど海は見てる方が好きかな
暑いから飲み物は必須だね
うーん、じゃあ僕はクラゲヨーグルトソーダで
ふわふわ浮いてるクラゲがナイスデザイン
へぇ、泡に入ってるんだ
これなら景品を固定されることもないねぇ、あ、こっちの話
ん、めんだこめんだこ…あれだね
じゃあ頑張って落としてみようかな
射撃はまぁ不得意では無いし
喜んでくれてよかった
ふむふむ、このデフォルメ具合はいいデザインだね
こっちも釣り上げようか
海底王国に灯るのは、ひとつは明るい黄色、もうひとつは鮮やかな赤。
「すずさんは迷ったけど黄色にしようかな!」
「じゃあ色違いのランプを貰おうか。うーん、赤色にしようかな?」
五十鈴・珠沙(Bell the cat・h06436)と浮石・尾灯(ウキヨエ・妖怪・ヒーロー・h06435)が手にしたのは、星海祭で貰えるチョウチンアンコウランプ。
ふたつ並んだ小さな灯りが、星海祭の石畳を照らしてゆうらり。
そして色違いの光を揺らしながら歩き、ふと頭上へと目を向ければ、珠沙の二又の尻尾もゆらゆら。
そこに広がるのは藍色の海空。
夜光虫のきらめきの中を魚達が泳ぐ光景を眺めれば、泳げない珠沙だって存分に海を満喫できるから。
尾灯は泳げるけれど、でも、海はこうして眺めているほうが好きで。
並んで見上げる海底ならではの夜空の下、ふたりで楽しむのは、星海祭のひととき。
というわけで、祭りを巡るならやはり。
「まずは飲み物を買おっか」
最初に調達するのは、冷たい飲み物。
珠沙が選んだのは、ツインあざらしフロート。
ラムネ味の海色ソーダにぷかり浮かぶのは、ころんと丸い白いあざらしアイスがふたつ。
「向かい合ったあざらしアイスが可愛いよね」
その何とも可愛らしい姿を見つめ、珠沙が尻尾を揺らす隣で。
「暑いから飲み物は必須だね。うーん、じゃあ僕はクラゲヨーグルトソーダで」
尾灯のグラスには、白くしゅわりとしたヨーグルトソーダ。
その中を淡い水色のクラゲゼリーがふわふわ、周りには色とりどりの星ゼリーがきらきら浮かんでいて。
尾灯も興味津々、白いソーダの海に浮かぶゼリーを見つめる。
「ふわふわ浮いてるクラゲがナイスデザイン」
そして、それぞれのキュートな一杯を手に入れたなら。
ひやり冷たい飲み物を味わいながら、次の場所へ。
ふたりが向かった先にふわふわと漂っているのは、いくつもの魔法の泡。
中には小さな海の生き物のぬいぐるみや、アクセサリーなど様々な景品が入っている。
「へぇ、泡に入ってるんだ。これなら景品を固定されることもないねぇ、あ、こっちの話」
そんな祭り屋台的ないかさまの心配は多分なさそうなバブル射的を眺める尾灯の隣で。
珠沙も浮かぶ泡の中の景品を見つめてきょろきょろ。
というのも。
「あたしはこういうの苦手というか射撃は苦手なんだ」
だからこそ、頼る相手はもちろん。
「だから……ねっ、先輩! あたしね、めんだこのぬいぐるみが欲しい!」
お強請りするのは、ころんと丸くて愛嬌たっぷりのめんだこぬいぐるみ。
「あれ、あの泡、狙って、狙ってー!」
「ん、めんだこめんだこ……あれだね」
珠沙は尾灯の飲み物も預かって、応援する準備は万端。
「じゃあ頑張って落としてみようかな」
……射撃はまぁ不得意では無いし、なんて。
尾灯は狙う泡を見定め、ちゃきっと銃口を向けて。
ぱん、と放たれた一発が魔法の泡を捉えれば、ぱちんっ。
弾けた中からめんだこのぬいぐるみがぽすんと落ちてくる。
そして見事撃ち落とした尾灯に、先輩かっこいい! と大きな拍手をしてから。
景品を受け取った珠沙は、早速それを嬉しそうに抱えて。
「ふふー、めんだこぬいぐるみ嬉しい」
「喜んでくれてよかった。ふむふむ、このデフォルメ具合はいいデザインだね」
尾灯も改めて眺めれば、丸みのあるキュートな姿が何とも絶妙だ。
そして、まだまだ星海祭には遊びがいっぱい。
「風船釣りもあるよ、先輩!」
珠沙が次に見つけたのは、海のいきもの風船釣り。
水槽の中で、ふぐや海月、マンボウ、あざらし、ラッコにカメと、まんまるい風船になった海の生き物達がぷかぷか泳ぐように浮かんでいて。
中の水には夜光虫のような光がきらきら。
「こっちも釣り上げようか」
ふたりで水面を覗き込んで、早速どれを狙うか品定め。
魚達が泳ぐ海空の下、ふたりの星海祭はまだまだ賑やかに続いてゆく。
🔵🔵🔵🔵🔵🔵 大成功
鴛海・ラズリ【工房】6人
広場の星空を泳ぐ魚たちを見上げ
わくわく皆と集合!
フードワゴンいっぱいで楽しかったね…!
私はペンギン白玉と金平糖のかき氷!
シロップをとろりと掛けて
青い海から宵海へ
金魚鉢ぱふぇもあざらしスイーツも美味しそう~!
メンダコぴかぴかしてる!!
焼きたてパンもいい香り!貝殻グラタンパン頂いてもいい?
お子様ランチも凝ってて…これはお魚さん?
頬にしあわせいっぱい詰め込んで
皆のくちにも運んじゃうの
はい、あーん
雰囲気のあるお店…海の魔女さんでもいそうなの
人魚になれる飴が欲しいです…!
自由に泳げる尾鰭なら素敵な世界がもっと見られそう
お土産にするのもいいね
どんな姿になったかはまた後のお楽しみっ
セレネ・デルフィ【工房】6人
広場のテーブルに集まって
星海の下で食事なんて幻想的
皆さんは何にしましたか…?
私はあざらしアイスクレープに桃をトッピングして
ツインあざらしフロートと欲張っちゃいました…!
よければ一口交換いかがですか?
兎沢さんのパンは可愛くて食べるのが勿体無い気持ち
ツィリさんの金魚鉢可愛い…!
あれ、クラーラさんは髪飾りを…とてもお似合いです
ラズリの匙をぱくり、美味しい…!
千木良さんのメンダコさんぴかぴか!気になってたんですよね…
お腹いっぱいになったら目当ての飴屋さんへ
これが人魚さんになれる飴…
海の生き物になれる飴さんも気になり
一つはお土産に持って帰ろうかな…?
後で試してみるのが楽しみですね…!
兎沢・深琴【工房】6人
海を見上げるのは初めてよ、不思議な気分
海の星空につい見とれてしまうわ
一緒に食べようと思ってパンを色々買ってきたの
カメロンパン、ヒトデ型チョコパン
後は、カニ型トマトチーズパンに貝殻型グラタンパンも
気になるものあったら、分け合いっこしましょ
飲み物は、クラゲヨーグルトソーダ
どれも気になっていたの、交換ありがとう
お子様ランチを分けてもらって
デザートにパフェとかき氷とクレープにゼリーを一口ずつ
髪飾り素敵ね、どこで見つけてきたの?
食事を楽しんだら、飴屋へ
これが魔法の飴……どんな味がするのかしら
水の中で息をして歩いたりできるなんて、まるで物語のようね
人魚になれる飴と、どちらがいいか迷ってしまうわ
千木良・玖音【工房】6人
海色の空…とっても綺麗ですなの…!
食べ物も海の生き物さんでいっぱいです!
私はめんだこさんのゼリーにしたです!
光っててすごく不思議で気になっちゃったの…!
水色ラムネ味、みんなもどうぞですなの!
桃なおめかしあざらしさん可愛いですね…!
大きな金魚鉢パフェもみんなでなら食べられそうなの!
お子様ランチは夢が詰まってるです!
カメロンパン…!そういえば似てるですね!
あーん!つ、冷たい!けど美味しいです!
どれもおいしくて、分け合いっこ、やっぱりとっても楽しいですなの
魔法の飴屋さん…なんだかわくわくする響きです!
人魚さんも気になるですけど…
イルカさんになれたら、みんなを乗せてみたりできちゃうかも…?
夕星・ツィリ【工房】6人
海中から見上げる大好きな景色
みんなと一緒だと何時もよりもっともっと素敵に見えるの
ちょっぴり大きめの金魚鉢ぱふぇ買ってきちゃった
分けっこして食べたら楽しいと思って
ドリンクはヨーグルトソーダ!
金魚鉢の中から選んだアイスを乗せてオリジナルソーダにしちゃう
残った金魚鉢はお家にインテリアとして飾る予定!
お子様ランチにトマトチーズパンをもぐもぐ
クレープにかき氷にゼリーを一口頂きつつ私の分もお裾分けです
知る人ぞ知るな雰囲気のお店、小さな飴屋さん
人魚の飴ならどうなるのかなんてちょっぴり好奇心に駆られながらも
選ぶのは海の生き物になれる飴
お友達の姿になって泳ぐの一度してみたくて
みんなの選んだ飴も楽しみ
クラーラ・ミュスティアウゲン【工房】6人
淡い藍のチョウチンアンコウランプを手に、皆さんと広場のテーブルへ
海空の下で食事とは、不思議なものですね
私は洋食ワゴンへ
見比べるのは少々難しいので、店の方に皆で分けやすいものを選んでもらいます
大人のお子様ランチと、貝殻型グラタンを持ち帰って
道中でしれっと真珠の髪飾りも買って着けていたり
よければ、こちらもどうぞ
セレネさん達の甘味やパンも美味しそうですね
一口交換には、もちろんと頷きます
食後は皆さんと飴屋へ
人魚になれる飴にも興味はあります
ただ、海の中だけでいい。今回だけでいいので
この見えすぎる眼を、少し鎮めてくれる飴はないでしょうか
明日の探索に備えつつ、星海祭の夜をもう少し楽しみましょうか
広場の一角、大きなテーブルを囲むように集まった六人の頭上を、色鮮やかな魚達が泳いでゆく。
鴛海・ラズリ(✤lapis lazuli✤・h00299)も、海底から見上げる星空にわくわくと瞳を輝かせながら皆のもとへ。
「フードワゴンいっぱいで楽しかったね……!」
広場に並ぶフードワゴンも、選べるフードやスイーツも、たくさんあるから。
皆でそれぞれ気になるものを買ってから再び合流する作戦!
というわけで、テーブルの上にそれぞれが選んできた星海祭のごちそうを次々と並べていきながら。
淡い藍色のチョウチンアンコウランプを傍らに置いたクラーラ・ミュスティアウゲン(閉ざした瞳の武侠剣士・h12663)は、頭上の海空を仰ぐように顔を上げて。
「海空の下で食事とは、不思議なものですね」
「星海の下で食事なんて幻想的」
セレネ・デルフィ(泡沫の空・h03434)も同じ景色を見上げれば、兎沢・深琴(星華夢想・h00008)もしばし見惚れるように紡ぐ。
「海を見上げるのは初めてよ、不思議な気分」
海中から眺める景色が大好きな夕星・ツィリ(星想・h08667)にとっても、今日の海色の景色はいつもとは少し違う感じ。
だって、大切な皆と一緒なら、もっともっと素敵に見えるから。
「海色の空……とっても綺麗ですなの……! 食べ物も海の生き物さんでいっぱいです!」
千木良・玖音(九契・h01131)も皆と一緒に海空を見上げたあと、今度はテーブルへと視線を移して瞳をきらきら。
「皆さんは何にしましたか……?」
そう皆に訊ねるセレネがテーブルに並べたのは、桃を添えたあざらしアイスクレープ。
さらに海色のソーダに白い双子あざらしがぷかぷか浮かぶ、ツインあざらしフロートまで。
「欲張っちゃいました……! よければ一口交換いかがですか?」
「桃なおめかしあざらしさん可愛いですね……!」
玖音もころんとしたあざらしへと釘付けになっている傍らで、ツィリがそっとテーブルへ置いたのは。
「ちょっぴり大きめの金魚鉢ぱふぇ買ってきちゃった。分けっこして食べたら楽しいと思って」
まんまる金魚鉢の中の青いゼリーの海には、金魚グミや海月ゼリー、貝殻チョコや星の金平糖がちりばめられていて。
「ツィリさんの金魚鉢可愛い……!」
「大きな金魚鉢パフェもみんなでなら食べられそうなの!」
「金魚鉢ぱふぇもあざらしスイーツも美味しそう~!」
でも、そのままでも美味しいこと間違いなしなのだけれど。
皆から声が上がる中、ツィリは飲み物に選んだヨーグルトソーダの上にそっと、金魚鉢ぱふぇのアイスをひとつ。
自分だけのオリジナルソーダへと変身させて楽しんで、そのあと残った金魚鉢は家へ持ち帰ってインテリアにする予定だ。
「私はめんだこさんのゼリーにしたです!」
続いて玖音が見せた小さな器の中では、水色のめんだこゼリーがぴかぴか。
「光っててすごく不思議で気になっちゃったの……!」
「メンダコぴかぴかしてる!!」
「千木良さんのメンダコさんぴかぴか! 気になってたんですよね……」
ラズリもセレネも瞳をぱちりと覗き込むから、玖音は嬉しそうに水色ラムネ味のゼリーを皆に差し出して。
「みんなもどうぞですなの!」
そしてテーブルに並べられるのは、甘いものだけではなく。
「一緒に食べようと思ってパンを色々買ってきたの」
深琴が袋から取り出すのは、カメロンパンにヒトデ型チョコパン。
カニ型トマトチーズパンと、貝殻型グラタンパンまで。
「気になるものあったら、分け合いっこしましょ」
「焼きたてパンもいい香り! 貝殻グラタンパン頂いてもいい?」
ラズリが早速手を伸ばせば、玖音もまあるい甲羅を背負ったパンをじいっと見つめて。
「カメロンパン……! そういえば似てるですね!」
「兎沢さんのパンは可愛くて食べるのが勿体無い気持ち」
なんてセレネも言いつつ、そわり。
「よければ、こちらもどうぞ」
そしてクラーラが皆へ勧めるのは、大人のお子様ランチと貝殻を模した器のグラタン。
広場に来る途中に立ち寄った洋食ワゴンでは、たくさんの料理を見比べるのが少々難しかったから。
店の人に皆で分けやすいものを訊ねて、選んでもらったのだ。
そして美味しいものだけでなく、その道中で実はしれっと、真珠の髪飾りまで手に入れていたりするクラーラ。
「お子様ランチは夢が詰まってるです!」
玖音の言葉通り、大きな貝殻皿の上は賑やかそのもので。
「お子様ランチも凝ってて……これはお魚さん?」
ラズリは、見つけた魚型のチーズをぱくり。
あれもこれもと頬へ幸せをいっぱいに詰め込んだなら、次は自分が選んだかき氷を皆へ。
キュートなペンギン白玉と星の金平糖が乗った氷山には、宵色シロップがかかっていて。
でも、魔法の雫を落とせば、青い海は少しずつ紫を帯びた宵海へと変わっていく。
その変化も楽しみながら、しゃりっと匙ですくって。
「はい、あーん」
美味しいものなら、皆の口にも運んじゃう。
そんな差し出された匙を、まずはセレネがぱくり。
「美味しい……!」
「あーん! つ、冷たい! けど美味しいです!」
続くひと匙をもらった玖音もひやりとした甘さにぱちりと驚きつつ、すぐにぱっと笑顔を見せて。
皆で仲良く、たくさん並べた品を分け合いっこの食べ比べ。
クラーラもセレネ達の甘味や深琴のパンに興味を向け、一口交換にはもちろんと頷いて。
クラゲヨーグルトソーダを選んでいた深琴も、皆との交換を楽しみながら、お子様ランチも少し。
デザートには、パフェもかき氷もクレープもゼリーも、ひと口ずつ味わっていく。
ツィリも、お子様ランチにトマトチーズパンにと、色々いっぱいもぐもぐしながら。
甘いものも少しずつ味わって、自分の金魚鉢ぱふぇだって、皆にお裾分けして交換こ。
「どれもおいしくて、分け合いっこ、やっぱりとっても楽しいですなの」
ほわりと笑む玖音の言葉に、きっと皆も同じ気持ち。
そんな中、セレネはふと気付いて。
「あれ、クラーラさんは髪飾りを……とてもお似合いです」
「髪飾り素敵ね、どこで見つけてきたの?」
深琴にも尋ねられれば、クラーラは広場へ来る道すがら見つけた店のことを話して。
海空の下、美味しい食事をしながらのお喋りも、とても楽しい。
それからお腹が満たされたなら、次なる目的地へ。
賑やかな広場をあとにして向かったのは、話に聞いた、路地裏にひっそりと佇む小さな店。
その店で売られているのは、甘くて不思議な魔法なのだという。
「魔法の飴屋さん……なんだかわくわくする響きです!」
玖音が弾む声を零せば、路地の奥に、知る人ぞ知る秘密の店といった雰囲気の店を見つけて。
「海の魔女さんでもいそうなの」
ラズリもわくわくと扉を開いて、店内をくるりと覗き込む。
棚に並ぶ瓶の中、色も形も様々な飴が、淡い光を受けてきらり。
「これが魔法の飴……どんな味がするのかしら」
深琴も興味深そうに眺めながら、効果を確認しつつ、どれを選ぼうか思案する。
「人魚になれる飴が欲しいです……!」
ラズリが心惹かれたのはやはり、人魚へと姿を変える一粒。
だって、自由に泳げる尾鰭なら素敵な世界がもっと見られそうって、そう思うから。
深琴は、水中でも今の姿のまま息をして歩ける飴と見比べながら。
「水の中で息をして歩いたりできるなんて、まるで物語のようね」
けれど人魚になるという魔法も捨て難い。
どちらにするか、もう少し迷ってしまいそうだ。
「人魚さんも気になるですけど……」
そう人魚の飴をちらりと見つつも、玖音が想像するのはまた別の姿。
「イルカさんになれたら、みんなを乗せてみたりできちゃうかも……?」
もし叶ったなら、それだってきっと楽しい海の冒険になる。
ツィリも、人魚の飴ならどうなるのかなんてちょっぴり好奇心に駆られながらも。
人魚になった自分を少し想像してみつつ、でも選んだのは海の生き物になれる飴。
一度、お友達と同じ姿になって海を泳いでみたかったから。
「これが人魚さんになれる飴……」
セレネもやはり、人魚になれる飴が気になるけれど。
ひとつひとつを眺めれば、海の生き物になれる飴にも心惹かれて。
「一つはお土産に持って帰ろうかな……?」
「お土産にするのもいいね」
ラズリも頷きながら、どんな姿になるかはまたあとのお楽しみ。
そしてクラーラも、人魚になれる飴に興味を抱きつつ。
でも、求めてみるのは、少しだけ違う魔法。
「今回だけでいいので、この見えすぎる眼を、少し鎮めてくれる飴はないでしょうか」
普段は閉ざしている、あまりにも多くを映してしまう瞳。
だから——ただ、海の中だけでいい、って。
明日の海中探索のひとときだけでも、その視界を穏やかにしてくれるものがあるならば、と。
魔法の飴が並ぶこの店なら、そんな願いにも応えてくれるかもしれない。
それぞれが、どんな魔法を選ぶのか。
ツィリもそれぞれが選んだ飴を楽しみに眺め、ラズリも笑って。
「どんな姿になったかはまた後のお楽しみっ」
「後で試してみるのが楽しみですね……!」
セレネの声にもわくわくと期待が滲む。
そして甘い魔法のひと粒を手に入れれば、再びチョウチンアンコウランプを仲良くゆらりと揺らして。
「明日の探索に備えつつ、星海祭の夜をもう少し楽しみましょうか」
クラーラの言葉に誘われるように、再び皆で祭りの夜へ。
今夜味わったたくさんの美味しいものと、手にした小さな魔法。
そしてこれから、頭上に見上げる海とはまた違った、新しい景色が待っている。
🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵 大成功
アダルヘルム・エーレンライヒナギ殿(h05496)と
綺麗な海空だなぁ
ふふ、一番綺麗なのはなっちゃんだが
おや、可愛らしいことを言ってくれるじゃないか
……ワカメみたいっていうのは無しだぞ?
むー、納得しているじゃないか……!
(苺色のランプを頭に乗せようと)
よし、準備万端だなっと
ふふ、冗談だ
乗せてみるか?
(そっと屈んで。キスに頬が薄赤く)
今日は一本取られたな…
(照れ隠しに頬を突こうと)
ツインあざらしフロートを買ってみたんだが食べるか?
ほら、あーん
ふは、俺のひな鳥は素直に口を開けるなぁ
何とも愛くるしいんだぞ
(スプーンを差し出し)
む、俺がお子様ランチとな
早速笑っているじゃないか…!
(口端にケチャップ付き、きょとんとしながら指を見て)
ナギ・オルファンジアアダル君(h05820)と
NG:笑顔
海空、とは言い得て妙ですね
私は君の癖毛が普段よりふわふわしていて、素敵だと思いますよ
ワカ…メ…?
(納得にそっと目をそらす)
(頭にランプを乗せ、手にも朱色のランプ)
私も君の頭に乗せればよろしいのかしら
(屈む彼の額に、キスを落とし)
ぁ、
海の中でいつもよりおでこが出ていましたので、つい、んふふ
あざらしフロート!
(瞬時に口を開け)
うむ、美味しいですね
君からあーんされるなら尚更というもの
お子様ランチもいいですね
君が食べているところを、是非写真に撮りたいよ
アダル君がお子様ランチ!
(写真を撮り、ミスマッチな愛らしさにうきうき)
おや、
(口端のケチャップを指で取り、ぺろっと)
藍色に染まった海空では、夜光虫が星のようにきらめき、その間を魚達が悠々と泳いでゆく。
「綺麗な海空だなぁ」
「海空、とは言い得て妙ですね」
アダルヘルム・エーレンライヒ(夜に徒華・h05820)が頭上を見上げれば、隣のナギ・オルファンジア(宙からの|堕慧仔《オトシゴ》・h05496)も同じ景色を眺めて。
けれどアダルヘルムが次に見つめるのは、そんな海空ではなく。
「ふふ、一番綺麗なのはなっちゃんだが」
そう紡がれれば、ナギも今度は隣にいる彼へと視線を移す。
「私は君の癖毛が普段よりふわふわしていて、素敵だと思いますよ」
「おや、可愛らしいことを言ってくれるじゃないか」
なんて機嫌よく返しながらも、アダルヘルムはふとひとつだけ言っておく。
「……ワカメみたいっていうのは無しだぞ?」
「ワカ……メ……?」
そう言われて改めて見れば、なるほどこれは、とでも思ったように。
ナギがそっと目を逸らしたものだから。
「むー、納得しているじゃないか……!」
頭上を泳ぐフグみたいにぷくりと、ちょっぴり頬を膨らませるアダルヘルム。
そんなやり取りを楽しげに交わしつつ、ふたりは星海祭の賑わいの中へ。
そして星海祭のお供に選んだのは、小さなチョウチンアンコウランプ。
アダルヘルムは苺色の灯りを、ひょいとナギの頭へ乗せてみて。
「よし、準備万端だなっと」
なんて満足げにしてみせたあと……ふふ、冗談だ、なんて楽しげに笑むけれど。
頭にちょこんと灯りを乗せ、さらに朱色のランプを手にしたナギは、そんな彼を見つめて。
「私も君の頭に乗せればよろしいのかしら」
「乗せてみるか?」
そう言って、アダルヘルムがそっと身を屈めれば。
ナギは彼の頭にランプを乗せる代わりに——その額へと、そっと口付けを落とした。
ほんの一瞬の、触れるだけのキス。
「ぁ、海の中でいつもよりおでこが出ていましたので、つい、んふふ」
予想外の一手に、アダルヘルムの頬が僅かに赤く染まって。
「今日は一本取られたな……」
照れ隠しに、ナギの頬をつん。
そして祭りを巡れば、もちろん美味しいものだって見逃せない。
「ツインあざらしフロートを買ってみたんだが食べるか?」
「あざらしフロート!」
海色のソーダに浮かぶのは、ころんと白い双子のあざらしアイス。
そして、向かい合う二匹のうちひとつを匙ですくって。
「ほら、あーん」
アダルヘルムが差し出せば、ナギは瞬時にぱかりと口を開けて、はむり。
「うむ、美味しいですね。君からあーんされるなら尚更というもの」
「ふは、俺のひな鳥は素直に口を開けるなぁ。何とも愛くるしいんだぞ」
そんな彼女の様子に笑みながら、その口元へと、冷たい甘さをもうひと匙。
けれど今度は、ナギから気になる一品を提案。
「お子様ランチもいいですね。君が食べているところを、是非写真に撮りたいよ」
「む、俺がお子様ランチとな」
そう言われて、アダルヘルムは大人のお子様ランチをひとつ頼んでみることにして。
大きな貝殻皿には、くじら型のオムライスやヒトデのハッシュドポテト、貝殻型ハンバーグなどが賑やかに並んでいる。
そんなプレートと彼を交互に見つめれば、ナギは思わず瞳をぱちりとさせたあと。
「アダル君がお子様ランチ!」
普段の彼と可愛らしいお子様ランチ。
そのミスマッチな愛らしさにうきうきと、早速カメラを向ける。
アダルヘルムはそんなナギの反応を見て。
「早速笑っているじゃないか……!」
なんて言いつつも、くじら型のオムライスをぱくり。
けれど、その口端にはいつの間にか赤いケチャップがちょこんとついていて。
おや、と目を留めたナギは、それを指先でそっと拭って、そのままぺろり。
そんなやり取りもまた、星海祭の楽しいひとときのひとつ。
海空の星々を見上げながら、可愛らしい灯りと美味しいものをふたりで楽しんで。
賑やかなふたりの祭りの夜は、まだまだ続いてゆく。
🔵🔵🔵🔵🔵🔵 大成功
ララ・キルシュネーテ🌟ラライサ
イサ!みなさい
なんてきらびやかで美しい海なのかしら
海のお祭りよ
片手に桜色に光るチョウチンアンコウランプ、もう片方にめんだこ群生セットをもって、きらきらしながらイサをみつめる
イサのもってる金魚鉢ぱふぇも美味しそうなの
あとでわけてもらうのよ
行く先々で海グルメに舌鼓
む…ララは食い気ばかりではないわ
食べることによってその地の文化を学び
祝いを増幅し三毒を晴らしているのよ
ララは学園でも美食倶楽部にはいっているのだもの
これも学習なの
食べまく……学びつつ祭り会場を練り歩くのよ
それに素敵な人魚の伝説があるの
幻の教会に、誓のベル…星の祝福だって素敵
ララの事も連れていってほしいわ
お前はララの人魚でしょ
詠櫻・イサ🫧ラライサ
綺麗だな!
すごい、空が海だ!
自分の性質ゆえか、地上より心地よく感じるな
お祭りの空気も晴れやかでわくわくする
ゆっくり小物を見たり射的とかで遊んだりするのも……ララの食い気の前では、泡沫の夢だ
今日も今日とて全制覇する勢いで屋台巡りグルメ三昧
小さな迦楼羅雛女ははらぺこだ
あの目は俺のもってる金魚鉢ぱふぇが欲しいって目だ
はいはい、食いしん坊の聖女サマ
わけてあげますよー
ていうか、ララ
食い気だけじゃなくてこう、……(折角二人で遊ぶんだしもっとムードある感じのと言いかけて黙る。なんなんだムードって)
……が、学習だったんだ?
咳払いして慌てて誤魔化す
それなら付き合ってやるけどさ
そ、俺は
ララの人魚だから
夜の海底王国に、桜色の灯が揺れる。
小さなチョウチンアンコウランプを片手に掲げて、ララ・キルシュネーテ(白虹迦楼羅・h00189)はきらきらと頭上を仰いだ。
空があるはずの場所に広がるのは、藍色の海。
星のような夜光虫の光を縫い、色鮮やかな魚達が悠々と泳いでいて。
「イサ! みなさい。なんてきらびやかで美しい海なのかしら」
「綺麗だな! すごい、空が海だ!」
ララの隣で、詠櫻・イサ(深淵GrandGuignol・h00730)も見上げる瞳を輝かせる。
海と縁深い己の性質ゆえだろうか。
地上よりもどこか心地よく、晴れやかな祭りの空気まで胸を弾ませてくれる。
ゆっくり小物を眺めるのもいいし、バブル射的で遊んでみるのも楽しそうだ。
……けれど、案の定。
「海のお祭りよ」
桜色の灯りを片手に、もう片方にはすでに、ぴかぴか光るめんだこ群生セット。
そして食べ物を見つけるたび、次へ次へと瞳を輝かせる小さな迦楼羅雛女ははらぺこだ。
今日も今日とて、全制覇する勢いで屋台を巡るララ。
というわけで、そっとイサが思い巡らせた予定はやはり、泡沫の夢となりそう。
そしてララは、ぴかぴかでぷるぷるのめんだこゼリーをぱくり。
焼き立ての海の生き物パンにも心惹かれ、甘いものもしょっぱいものも気になるものはいっぱい。
さらにそんな彼女の視線が、ふとイサの手元へぴたり。
じっとララが見つめるのは、気を取り直して食べ物を楽しもうと彼が買った、青いゼリーの海に金魚グミや星の金平糖が浮かぶ金魚鉢ぱふぇ。
……あの目は俺のもってる金魚鉢ぱふぇが欲しいって目だ。
なんて、イサが察すると同時に。
「イサのもってる金魚鉢ぱふぇも美味しそうなの。あとでわけてもらうのよ」
「はいはい、食いしん坊の聖女サマ。わけてあげますよー」
匙ですくったひと口を渡せば、ララは当然のようにぱくり。
そして次なる海グルメを探して、また祭りの中を進んでゆく。
そんな聖女サマの姿に、イサは小さく首を傾けて。
「ていうか、ララ。食い気だけじゃなくてこう、……」
折角ふたりで遊ぶのだから、もう少しムードのある感じの——。
そこまで考えたところで、ふと口を閉ざす。
……なんなんだ、ムードって、と。
けれどララは、そんな彼の心の内など知る由もなく。
「む……ララは食い気ばかりではないわ」
これは立派な学びなのだと、胸を張る。
食べることで、その土地の文化を知る。
祝いをもっと大きくして、三毒を晴らす。
何しろ学園では美食倶楽部にだって入っているのだから。
「これも学習なの」
「……が、学習だったんだ?」
誤魔化すように、咳払いをひとつ。
さっきまで何を言おうとしていたのかは飲み込んで、イサもちょっぴり得意げな彼女の隣へ。
「それなら付き合ってやるけどさ」
そうして引き続きララが食べまくり――もとい、ふたりで一緒に学びながら。
桜色の灯りを揺らして共に、星海祭を練り歩いてゆく。
けれど、美味しいものだけが今夜の物語ではない。
「それに素敵な人魚の伝説があるの」
かつて人魚達が星の間を泳ぎ、海底に眠る教会へ願いや祈りを捧げたという。
そこに響く誓いのベル。
想いを受け取った海が授ける、星の祝福の御伽噺。
「幻の教会に、誓のベル……星の祝福だって素敵」
食べ物へ向けていたものとはまた違う光を宿して、ララは海空の彼方を見つめる。
まだ見ぬ教会は、この星々の先。
海へと踏み出せば——今は頭上にある世界を、自分達の手で泳いでゆける。
「ララの事も連れていってほしいわ」
そう告げるララの視線の先にいるのは、もちろんただひとり。
「お前はララの人魚でしょ」
星と海との境界もない夜。
その言葉を受け止めて、イサも聖女サマを見つめ返して紡ぐのだった。
「そ、俺は、ララの人魚だから」
桜色の灯を道標に、星海祭の夜をゆく。
今夜もたくさん食べて、たくさん学んで。
その先に待つ煌めく星の海へと——ふたりで、一緒に。
🔵🔵🔵🔵🔵🔵 大成功
エマ・ローレライ【アドリブ連携歓迎】
半袖のライダージャケットに青いジーンズの比較的動きやすい服装で海底冒険王国アクアベルにやってくるよ。泳ぎには慣れてる方。√ドラゴンファンタジーは始めてだけど……まさに異世界って感じだね。アンコウランプとクラゲヨーグルトソーダを買って飲みながら、一番の目当て、水中でも呼吸できるって言う飴屋さんを探すよ。買う飴は人の姿のまま水中で呼吸ができる飴。それを使って、海の動物達に向かってAriaを使用、水中でも歌の√能力が機能するか確かめるついでに、海の生き物と戯れるよ。綺麗な光景……|結花《Anker》にも見せたかったけどあの子は色々忘れちゃうから、代わりにこのアンコウを持ち帰ろう。
半袖のライダージャケットに青いジーンズという動きやすい装いで。
エマ・ローレライ(月光の歌姫・h12720)は、星海祭に賑わうアクアベル王国を歩いてゆく。
初めて訪れる√ドラゴンファンタジーの世界。
「まさに異世界って感じだね」
頭上にあるはずの空には藍色の海空が広がり、夜光虫の星々を縫って魚達が泳いでいる。
泳ぐことには慣れているけれど、海底から海を見上げるのはまた別の不思議な感覚だ。
そんな祭りの夜のお供には、小さなチョウチンアンコウランプ。
淡い光を連れて歩きながら、まずはクラゲヨーグルトソーダもひとつ。
しゅわりと弾ける白いソーダの中では、水色のクラゲゼリーがふわふわ揺れていて、色とりどりの星ゼリーがきらめいている。
そんな冷たい一杯を楽しみつつ、エマが探すのは今夜一番のお目当て。
路地裏のどこかにあるという、魔法の飴屋だ。
幾つかの古い路地を覗いて歩けば、やがて見つけた小さな店。
扉を潜れば、店内の棚にずらりと並ぶのは、不思議な飴たち。
その中からエマが選んだのは、人の姿のまま水中で呼吸し、歩いたり泳いだりできるというもの。
「これなら、明日の海でもいつも通り歌えるのかな」
水の中でも声は届くのか。
そして歌に乗せた√能力も、地上と変わらず力を発揮してくれるのか。
確かめておけるなら、それに越したことはない。
店の一角には、飴の効き目を試せる小さな水場もあるらしい。
その中をのんびり泳いでいるのは、一匹の小さな海亀。
ならば丁度いいと、飴を口にしたエマも水の中へ。
全身を水に包まれても呼吸は苦しくなく、いつもと変わらず息を吸える。
そして、ゆったり泳ぐ海亀へと向けて——澄んだ歌声をひと節。
水の中でも歌は消えず、Ariaの力も確かに旋律へ宿っている。
その歌が気に入ったのだろうか。
海亀がゆっくりとエマの傍へ寄ってくれば、そっと甲羅を撫でてやって。
「ふふ、聴いてくれてありがとう」
歌を届けた小さな聴衆とひととき戯れれば、明日の海ではもっとたくさんの出会いが待っているのだろうと胸も弾む。
店を出れば、再び頭上いっぱいに広がる星海。
「綺麗な光景……|結花《Anker》にも見せたかったな」
けれど、あの子は色々なことを忘れてしまうから。
ならば、せめて。
「代わりに、このアンコウを持ち帰ろう」
今夜を照らしてくれたこの小さな灯りをと、手の中のチョウチンアンコウランプを見つめて、エマは大切そうに持ち直す。
あの子が色々なことを忘れてしまうとしても——今夜見た景色を、小さな光に少しだけ託して。
この星海祭の思い出をお裾分けできたらいいって、そう思うから。
🔵🔵🔵 大成功
スアン・ラバラティーソ【アドリブ 連携 ご自由に】
海の中を自由に歩くのは、バアは初めて! せっかくだもの。桃色のチョウチンアンコウの灯りを頂いて、お祭りを見て回るわ。
お祭りのお供には、チンアナゴチュロスが良いかしら。この子、ちょっとおとぼけな顔をしていて可愛らしいわねぇ。味は……プレーンシュガーなのね。ちょうど良い甘さだわ。
そうそう。精霊達のお土産に、海色のベルと、海底鉱石のブレスレットも買わないと。バアの住んでいる場所は海が遠いから、あの子達も興味を持つでしょうね。
そして、お仕事のために、人魚の姿になれる飴を買いましょう。今から泳ぐのが楽しみね。海の精霊達とも仲良くなれるかしら?
海の底にありながら、水で満ちているのは見上げる先の空。
そして足元の石畳の道を照らすように揺れるのは、桃色の小さな光。
——海の中を自由に歩くのは、バアは初めて!
そんな初めての感覚に心を弾ませながら、スアン・ラバラティーソ(頂に響く祈りの暴風・h13024)は桃色のチョウチンアンコウランプを手に、星海祭の賑わいへと足を踏み出す。
頭上には藍色の海空。
夜光虫の星々の間を魚達が泳ぎ、地上とはまるで違う夜景が広がっている。
せっかく訪れた海底王国なのだから。
あちらもこちらも、のんびり見て回ることにしよう、って。
そして、そんな祭り歩きのお供に選んだのは、チンアナゴチュロス。
砂地を模した屋台から何本も顔を出す中、スアンが選んだ一本は、どこかぽやんとした表情をしていて。
「この子、ちょっとおとぼけな顔をしていて可愛らしいわねぇ」
可愛い顔をしばし眺めてから、ぱくり。
「ちょうど良い甘さだわ」
選んだプレーンシュガーは、さくりとした生地に素朴な甘さが好みにぴったり。
それから、再び桃色の灯りを揺らして、チュロスを味わいながら。
祭りの屋台や店先をひとつずつ覗いてみれば……今度は、忘れてはいけないものをふと思い出す。
(「そうそう。精霊達のお土産に、海色のベルと海底鉱石のブレスレットも買わないと」)
選ぶのは、涼やかな音を鳴らす海色のベル。
それから海底鉱石を使った、海の色を宿すブレスレットも。
スアンが暮らす場所から海は遠い。
だからこそ、この海底ならではの品を持ち帰れば、あの子達もきっと興味津々で眺めてくれるだろう。
そんな姿を想像するだけで、お土産を選ぶ時間まで楽しくなる。
そして祭りを巡った先で、次に探すのは路地裏にあるという小さな魔法の飴屋。
仕事のためにも、明日の海へ出る準備はしておきたいから。
棚に並ぶ色とりどりの魔法の中から選ぶのは、話に聞いていた、人魚の姿になれる飴。
足を尾鰭へと変えて、自由に海を泳げるという小さな魔法をひとつ手に取って。
「今から泳ぐのが楽しみね。海の精霊達とも仲良くなれるかしら?」
まだ見ぬ姿を想像すれば、期待も自然と膨らんでゆく。
山とは違う風が吹き、見上げる空さえ海である場所。
明日、その青い世界へ自ら泳ぎ出せば、どんな精霊と出会えるだろう。
今夜手に入れた桃色の灯りと土産物、そして小さな魔法を携えて。
バアの海の冒険は、これからもっと賑やかになりそう。
🔵🔵🔵 大成功
天總・アリア【水禽窟】
一度は誰もが憧れたあの姿になれるだなんて、本当に素敵な魔法
これが人魚になれる飴…きれいです…!
ふふ、わかりました
それでは、せーの…!でいただきましょう
目の前に広がるのは、|天鵞絨色《あなたのいろ》
長い尾鰭が揺蕩うその姿に、瞳を輝かせる
わあぁ…!鳰さんのお姿も、とてもお綺麗です!
自分は、元々の羽はそのままに
白鱗に亜麻色や薄桃が光る鱗に尾鰭
本当に人魚さんになれています…!
わたくしも、鳰さんにぴったりのお品を見つけてみせます
たくさん悩みながらアクセサリー店をぐるぐる
ヒトデの星型のバレッタに透明細工が重なった魚の鰭を模したヘアコームを選びます
その二つを真珠と繊細なチェーンが垂れて繋いでいる
宵に融けるような、あなたの綺麗な髪をたおやかに彩ってくれますように
わあ、柔らかな可愛らしい色合いと繊細なデザインが素敵です!
桜貝の甘い色合いも、白珊瑚の上品さも
琥珀は自分の瞳の色と似ているようで、とても嬉しい
自分を想って選んでもらえたお品は、やっぱり特別なたからもの
お洒落な人魚ふたりで、いざ海空へ…!
香柄・鳰【水禽窟】
薄紫の灯り点るアンコウランプを手に
先ずは飴屋さんへ
人魚になる飴とは何と浪漫溢れる魔法でしょう…!
飴もどんなお味かしら
ね、せーの…で頂いてみませんか?
天鵞絨色のゆるり長い尾鰭
装いも少し身軽なものへ
あらまあ、本当に人魚になりました!
自分の意思で動く鰭、新鮮です…
アリアさんは如何です?…あら、あら!
貴女らしい色の尾鰭
何時も通りの羽もうつくしい鰭のひとつに見えてくるから不思議ね
なんて優美なお姿でしょう!
折角の人魚姿、
アクセサリー店でお洒落にもう一押し
アクセサリーの選びっこ、ですか?喜んで…!
ふふふ、貴女を飾る機会を頂けるなんて
全力で選びますね!
一つ一つを手にとり熟考の果て
桜貝に琥珀、白珊瑚のブレスレットを選びましょう
幾重に連なる鎖は水中でもたなびいて
海を泳ぐ、麗しい貴女に似合いだと思ったのです
アリアさんが選んで下さったこれは、髪飾り!
海の綺麗なものをぎゅうっと詰め込んだようなお品
ありがとう…嬉しいです
早速つけてみますね!
より人魚らしい装いになれましたし
さあ、海空を飛びにいきましょうか!
足元の石畳をゆうらり照らす、薄紫の小さな灯りに導かれて。
ふたりが辿り着いたのは、星海祭の賑わいから少し離れた、路地裏にひっそりと佇む店。
香柄・鳰(玉緒御前・h00313)の手に揺れるチョウチンアンコウランプが、魔法の飴屋の扉を淡く照らして。
店内に足を踏み入れれば、様々な飴が入った瓶がずらりと棚に並んでいる。
でも、色とりどりの飴の中、ふたりの目当てはひとつ。
「人魚になる飴とは何と浪漫溢れる魔法でしょう……! 飴もどんなお味かしら」
鳰が興味深そうに手にしたのは、人魚が描かれたタグのついている瓶。
天總・アリア(溟涙のマリアンヌ聖女・h12919)も小さな魔法を齎すという飴に瞳を輝かせて。
「これが人魚になれる飴……きれいです……!」
一度は誰もが憧れる、御伽話の中のあの姿。
本当に自分達もなれるというのなら、試さずにはいられない。
早速、光の加減では七色を帯びる真珠色の飴を購入して。
「ね、せーの……で頂いてみませんか?」
「ふふ、わかりました。それでは、せーの……! でいただきましょう」
顔を見合わせ、頷き合って——せーの!
ふたり同時に、ぱくりと魔法の飴を口へ運ぶ。
甘やかだけれど、どこか海を思わせるような味。
そんな味わいが口に広がると同時に、魔法が巡れば。
足元を包んだ光がゆらり揺らめいて——ぽふんっ。
「あらまあ、本当に人魚になりました!」
鳰の脚が、ゆるりと長い天鵞絨色の尾鰭へ。
装いも海を泳ぐのに似合う軽やかなものへと変わり、自分の意思に応じてぺちっと揺れる鰭の感覚は何とも新鮮だ。
「アリアさんは如何です? ……あら、あら!」
そして——貴女らしい色の尾鰭、って。
鳰が振り向けば、そこにはまた違う色彩の人魚。
アリアの元々の羽はそのままに、白い鱗に亜麻色や薄桃の光がきらめいている。
柔らかな色を宿した尾鰭まで揺らせば、羽さえもうつくしい鰭のひとつのようで。
「なんて優美なお姿でしょう!」
「わあぁ……! 鳰さんのお姿も、とてもお綺麗です!」
——目の前に広がる|天鵞絨色《あなたのいろ》。
アリアは長い尾鰭が揺蕩うその姿に、瞳を輝かせて。
自分の尾鰭も確かめるようにふりふりと揺らしてみれば……本当に人魚さんになれている。
御伽話が現実になったような姿を互いに眺め合えば、それだけでも胸が弾むけれど。
だって、折角の人魚姿だもの。
もっとお洒落を楽しむため、次にふたりが訪れたのは海の装飾品が並ぶ店。
可愛いもの、綺麗なもの、どれも目移りしてしまうけれど。
ただ、好きなものを買うのではなくて。
「アクセサリーの選びっこ、ですか? 喜んで……!」
お互いを飾るアクセサリーを、選びっこすることに。
ならば、お互いのためにとびきりのひとつをと。
鳰はどこか嬉しそうに、ずらり並ぶ品々へと意識を向けて。
「ふふふ、貴女を飾る機会を頂けるなんて。全力で選びますね!」
「わたくしも、鳰さんにぴったりのお品を見つけてみせます」
アリアもたくさん悩みながら、アクセサリー店をぐるぐる。
相手の姿を思い浮かべながら、あちらへ、こちらへ。
ひとつ手にしては考えて、また次を見比べて。
そうしていっぱい悩んだ末、アリアが選んだのは、ふたつでひとつの髪飾り。
ヒトデの星型バレッタと、透明細工を幾重にも重ねた魚の鰭を模すヘアコーム。
その間を真珠と繊細なチェーンが繋ぎ、身に着ければさらさらと揺れる意匠だ。
宵に融けるような、あなたの綺麗な髪をたおやかに彩ってくれますように——そんな想いを込めて。
鳰も、海の綺麗なものをぎゅうっと詰め込んだようなお品、と。
「ありがとう……嬉しいです。早速つけてみますね!」
選んでもらった髪飾りを大切そうに手に取って、髪に飾ってみる。
そして、鳰がアリアへ選んだのは。
「わあ、柔らかな可愛らしい色合いと繊細なデザインが素敵です!」
桜貝に琥珀、白珊瑚をあしらったブレスレット。
幾重にも連なる細い鎖は、水の中を優雅にたなびいて。
海を泳ぐ、麗しい人魚姿のアリアにきっと似合う――そう思って選んだひと品だ。
桜貝の甘やかな色も、白珊瑚の上品な白も。
その間できらめく琥珀は、自分の瞳の色にも似ているようで、アリアはますます嬉しくなる。
何より、自分を想って選んでもらったからこそ、特別な宝物。
早速手首にしゃらりと飾れば、ふたりとも先程よりもっと人魚らしく華やいで。
見上げる先には、夜光虫が星のように輝く藍色の海。
その煌めきをただ眺めるだけではなく、自分達の尾鰭で今なら泳いでゆけるから。
「より人魚らしい装いになれましたし、さあ、海空を飛びにいきましょうか!」
「お洒落な人魚ふたりで、いざ海空へ……!」
ふたりの色彩を海に揺らして——御伽話から抜け出したような人魚たちは、煌めく星々の海へと飛び出してゆく。
🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵 大成功
第2章 冒険 『蒼の領域』
POW
青の領域を調べる
SPD
蒼の領域を探してみる
WIZ
碧の領域で考えてみる
星海祭の夜を楽しんだ、その先。
今度はいよいよ、見上げていた海空の中へ。
アクアベル王国のさらに奥。
そこから続いているのは、海の中へと伸びる海底迷宮だ。
もちろん、海へ出るための準備もばっちり。
魔法の飴を口にすれば、人の姿のまま水中で呼吸して、海底を歩いたり自由に泳いだりすることができる。
人魚の姿になりたいなら、脚を美しい尾鰭へと変える、人魚になれる飴を。
また、イルカや海亀など、好きな海の生き物の姿になってみるのもいいだろう。
姿を変えれば装いも魔法でそれに合ったものへと変わり、元に戻れば服装も元通り。
どんな姿であっても、魔法のおかげで言葉や意思を伝え合うことができる。
それに、魔法の飴の効果はひとつだけとは限らない。
必要ならば、いくつかの魔法を重ねたり、順に使っても大丈夫。
例えば、水中で呼吸できる飴と泳ぎが上手くなる飴を重ねて使ったり。
最初はイルカ、次は人魚……なんて、順番に違う魔法を楽しむこともできる。
自分に合った姿と魔法で、思い思いに海へ飛び込めばいい。
そして海の中とはいえ、暗さや視界を心配する必要もない。
ゆらゆらと漂う夜光虫に、海底に咲く魔法の花々。
ひまわりならば陽だまりのような黄色、朝顔や紫陽花なら青や紫、百合なら淡い白など。
咲く花によって宿す光の色もさまざまで、海底は場所ごとに違う色彩に染まっている。
岩間から覗く海底鉱石も淡く光を宿していて。
星海祭で手にしたチョウチンアンコウランプだって、水の中でも変わらず魔法の灯りで行く先を照らしてくれる。
そんな海底迷宮は、複雑な迷路というわけではない。
自然に生まれた海底洞窟、色鮮やかな珊瑚が連なる道。
光の花々が一面に咲き誇る海底のお花畑に、海底鉱石が星のように煌めく岩場。
進むたびに光も色彩も表情を変える——まるで、巨大な天然のアクアリウムだ。
もちろん、そこに暮らす生き物達もたくさん。
鮮やかな魚の群れと一緒に泳いだり、イルカや海亀と戯れたり。
ゆったり揺蕩うクラゲを眺めるのもいい。
さらにこの海には、不思議な魔法を宿した海の生き物達も暮らしている。
大きなクラゲや海亀、イルカやシャチなど、中には背へ乗せて海を案内してくれる子もいるだろう。
そして共に遊んで仲良くなって、もしもその子自身が一緒に行きたいと望むようなら。
冒険を終えたあと、連れて帰ることだってできる。
それに、海底を巡っている途中には、真珠貝が見つかることも。
ぱかりと開いてみれば、中に眠る真珠がどんなものかはお楽しみ。
まんまるなもの、双子のもの。
雫やハートのような形をしていたり、珍しい色を宿していたりするかもしれない。
見つけた真珠は持ち帰って、あとで耳飾りや髪飾り、首飾りなどへ仕立ててもらうこともできる。
海の底で、小さな宝探しに挑戦してみるのも楽しそうだ。
それから、光る花々が咲き誇る海底のお花畑。
その中をのんびり歩いたり、花を眺めながら泳いだり。
お気に入りの場所を見つけたなら、そこでひと休みしてもいい。
海底でのピクニックだって、きっと地上とは少し違う特別な時間になるだろう。
そして——海底迷宮を進む途中。
静かな海の中に佇んでいるのは、星海祭の伝説に語られていた、ステンドグラスが美しい教会だ。
かつて人魚達は、海に煌めく星々の間を泳ぎ、この教会へと辿り着いて。
願いや祈り、そして誓いを捧げたという。
それは愛や戀でもいい。叶えたい夢や、胸に決めた目標。
大切な誰かの幸せや武運を祈っても、誰かへ忠誠を誓ってもいい。
本当に小さな、ささやかな願いだって構わない。
今も教会の祭壇へ想いを捧げれば、海はそれを受け取って。
祈り、願い、誓った者へ——星の祝福が降り注ぐという。
もちろん、ただ静かな教会を見て回るだけでもいい。
人魚達の伝説を辿るように、立ち寄ってみてもいいだろう。
けれど、教会で冒険はおしまいではない。
そのさらに向こうにも、光の海底迷宮はまだ続いている。
それに——噂は、もうひとつ。
迷宮の最奥には、アクアベル王国でも噂になっている『財宝』が眠っているという。
それが本当に存在するのか、どんな宝なのかは、まだ分からない。
ただし、その最奥には——迷宮のボスであるミミックが、財宝を思わせる姿で獲物を待っている。
今回の目的は、この色彩豊かな海底迷宮を進み、その最奥へと辿り着くこと。
道中の景色や生き物達との出会いを楽しみながら、真珠を探したり、花畑でひと休みしたり。
人魚の伝説を辿るように、教会へ立ち寄ってみたりして。
財宝の噂を追い、迷宮のボスが待つ最深部を目指してゆこう。
さあ、準備ができたら——色彩が変わる、海底迷宮の冒険のはじまり。
エマ・ローレライさあ、始めてのダンジョン探索だ。前に貰った水中で呼吸ができる飴に加えて、泳ぎが上手くなる飴も買ってどんどん泳いで行こう。
すれ違う海の動物たちにAriaを歌って、仲良く一緒に泳いでいく。インビジブルじゃない本物のお魚と泳ぐのは新鮮な気分。でも住む世界が違うから、この旅限りの大切な連れだね。
途中で教会に立ち寄る。願うのは、Ankerの結花との縁。孤独の中で出会った私にとっての太陽。他の人にはちょっと歌の上手い普通の女の子だけど……あの子のためならどんな無茶だってできる。直近だと、無敵の力を得たドロッサスに立ち向かうような……
さて、個人的な願い事もしてきた。それじゃあアクアベルのために一仕事しよう。
星海祭の余韻が残る、アクアベル王国のさらに奥。
そこに存在するのは——色と光に満ちた海底迷宮。
光も色彩も表情を変える景色は、まるで巨大な天然のアクアリウムのよう。
そんな海の迷宮を前に、エマ・ローレライ(月光の歌姫・h12720)はどこか楽しげに声を弾ませる。
「さあ、初めてのダンジョン探索だ」
そして口に運べば広がるのは、不思議で甘やかな味。
前にもらった水中で呼吸できる魔法の飴に、さらに泳ぎが上手くなる飴を加えて。
ふたつの魔法を重ねれば、水中を進む身体は驚くほど軽やかで。
光る花々や珊瑚の間を抜けて、エマはどんどん海の中を泳いでゆく。
その傍らを横切るのは、色鮮やかな魚の群れ。
本物の海で暮らす、本物の魚達。
インビジブルとはまた違う彼らと泳げば新鮮な気分で。
——歌よ、あなたに響いて。
紡ぎ出すのは、親愛を乗せたAria。
水中へと溶けてゆく魅力的な歌声に誘われるように、くるりと周囲を泳ぎ始める魚達。海亀がゆったりと隣に並べば、イルカも弧を描くように寄ってきて。
彼らと共に光の海をすいすいと進んでいく。
けれど、エマはこの出会いを永遠のものにしようとは思わない。
(「でも住む世界が違うから、この旅限りの大切な連れだね」)
彼らには彼らの暮らす海がある。
だからこそ、今だけ……この旅の間だけ共に泳ぐ、大切な連れとして。
魚達へと歌を届けながら、エマは海底迷宮の先を目指していく。
そして辿り着いたのは、静かな海の中に佇む教会。
ステンドグラスを彩る光を眺めながら中に入ったエマは、祭壇の前で足を止めた。
胸に浮かぶのは——Ankerの結花のこと。
孤独の中で出会った、エマにとっての太陽。
他の誰かから見れば、ちょっと歌の上手い普通の女の子なのかもしれないけれど。
(「……あの子のためならどんな無茶だってできる」)
一時的な死をも恐れず、神にさえ抗って踏み出せる。
つい最近なら、無敵の力を得たドロッサスに立ち向かった時のように。
だから――願うのは、結花との縁。
これからも続いてゆくようにと、静かにその想いを祭壇へ捧げれば。
海が受け取った祈りに応えるように、淡い星の祝福が煌めいて。
静かにそっと、エマへと降り注いだ。
そして、その輝きをしばらく眺めたあと、エマは再び泳ぎだす。
「さて、個人的な願い事もしてきた。それじゃあアクアベルのために一仕事しよう」
教会のさらに向こうへと続く海底迷宮、その最深部を目指して。
色と光に満ちた海の奥へと、軽やかに——歌に寄り添う海の仲間達と一緒に。
🔵🔵🔵 大成功
シヴァールヴァーニ・ラードゥガ下弦様(h13532)愛しい子と共に
「下弦様はどんなお姿に?」
海を飛ぶように泳いでみようか、なんて思う天使
彼がどんな姿になっても愛でますが
「美しいですが、…貴方には敵わない」
海底を彩る花畑は確かに綺麗ですが
私にとって一番美しいのは愛しい者が咲かす彼岸花
「…寄って行かれませんか?」
教会を見つければ誘い、中へ
自分が纏っていた白いショールをヴェールに見立てて
下弦の頭につけてやる
「美しい、私の愛しい|花《ひと》」
「貴方の永遠をどうか私に」
途中で見つけたサンゴの輪を指輪に見立てて彼に贈ってみようと片膝をついて、誓う、未来の約束
「|本物《プロポーズ》の時は覚悟してくださいね」
年齢的にあと少しの我慢です
易々・下弦シヴァさんと(h13535)共に。とても大切な人
「どうせなら、人魚になって貴方の隣を|飛び《泳ぎ》たいです」
鱗の色は何色になるかな?
隣を飛びながら共に進んでいれば、海底を彩る美しいものたち。
「そう言ってくれると……幸せです」
貴方の為に咲かせてるので
「行きます!」
教会だーと思っていたらヴェールのように見たてられて真っ赤になります
「綺麗な俺の愛おしい|花喰い《人》」
「もちろん、永遠を貴方に」
珊瑚の指輪に、にこりと微笑み。
「そ、その時は覚悟します……?」
早く大きくなりたいなぁ
色と光に満ちた海底迷宮。
咲き誇る花々や珊瑚の間を泳ぐ魚達を眺めながら、シヴァールヴァーニ・ラードゥガ(カデンツァ・h13535)は傍らの愛しい子へと問いかける。
「下弦様はどんなお姿に?」
「どうせなら、人魚になって貴方の隣を|飛び《泳ぎ》たいです」
易々・下弦(花生み・h13532)が告げた望みは、人魚の姿。
どんな色の鱗になるだろうと楽しみにしながら魔法を纏えば、脚は海を泳ぐための尾鰭へと変わってゆく。
鱗は月明かりを溶かしたような淡い銀白。尾鰭へ向かうほど、ほんのり薄紅の色を帯びて。
シヴァールヴァーニもまた、その隣へ。
その鱗は深い海のような青。尾鰭へ向かうほど紫を帯び、水の光を受けてゆらりと色を変える。
彼がどんな姿を選んだとしても、愛しいことに変わりはないけれど。
今日はふたり揃って、まるで海の中を飛ぶように。
光の差す水中を並んで泳いでいく。
そして進む先に広がるのは、色鮮やかな海底の花畑。
魔法の光を宿す花々が水中に揺れ、それぞれ色を鮮明に咲かせている。
それは確かに、美しい景色。
けれどシヴァールヴァーニの瞳が見つめるものは、いつだって決まっている。
「美しいですが、……貴方には敵わない」
彼にとって何より美しいのは、愛しい子が咲かせる彼岸花で。
「そう言ってくれると……幸せです」
下弦もまた嬉しそうに笑う。
だって、その花は他でもない、とても大切な人のために咲かせているものだから。
それから、ふたり仲良く泳ぐ人魚たちの前に姿を現したのは、海底に沈んだ教会。
「……寄って行かれませんか?」
「行きます!」
下弦がシヴァールヴァーニの誘いに即座に頷けば、ふたり揃って中へ。
ステンドグラスから差し込む海の光が、静謐な空間に淡い色彩を落としている。
そして、シヴァールヴァーニは、自分が纏っていた白いショールを外して。
それをヴェールに見立て、そっと下弦の頭へとかける。
そんな思いがけない装いに、下弦の頬はたちまち真っ赤に染まって。
ふたり見つめあい、紡ぎ合う。
「美しい、私の愛しい|花《ひと》」
「綺麗な俺の愛おしい|花喰い《人》」
互いの瞳に映る、何より大切なひとを呼んで。
そしてシヴァールヴァーニは下弦の前で片膝をついて。
「貴方の永遠をどうか私に」
そっと彼の手を取れば、その指に嵌める。
道中で見つけて贈ってみようと思った小さな珊瑚の輪を、指輪に見立てて。
今この場所で交わすのは、いつか本当に叶える未来への約束。
そして珊瑚の指輪を前に、下弦はにこりと微笑んで返す。
「もちろん、永遠を貴方に」
そんなふたりの想いを受け取ったように、海の星々を思わせる祝福が静かに煌めいて。
まるで人魚伝説の一幕のように、寄り添うふたりへと淡い光が降り注ぐ。
「|本物《プロポーズ》の時は覚悟してくださいね」
「そ、その時は覚悟します……?」
まだもう少し、その時まではあと少し。
早く大きくなりたいなぁと願う下弦を見つめながら、シヴァールヴァーニも今は未来を楽しみに待つことにして。
教会をあとにすれば、再びお揃いの尾鰭を揺らして、ふたり並んで海の中へ。
いつか交わす本当の約束を胸に秘めながら——色彩豊かな海底迷宮のさらに奥へと、共に泳いでいく。
🔵🔵🔵🔵🔵🔵 大成功
神隠祇・境華【華弓】
人魚の飴を口にして
胸元は青いフリル、尾鰭は夜空を思わせる深い藍の鱗に
綺麗……小弓ちゃんが目印になってくれそうですね
小弓ちゃんに頷いて、そっと手を繋いで
泳ぎに慣れるまでは、急がずゆっくりと
感覚を掴めるよう、声を掛けながら一緒に海底を進んで
夜光虫や光る花、星のような鉱石を眺めて
綺麗な場所を見つければ足を止めたり
そうして辿り着いた教会でも、透ける光やステンドグラスを見上げて
とても素敵ですね
と微笑みます
祭壇では静かに手を合わせて
これからも小弓ちゃんと沢山の頁を重ねて
その中で、一緒に互いの意味を見つけていけますように
願い終えた後
お互いの願いに、星の祝福がありますように
小弓ちゃんに小さく微笑みます
小弓・佐倉【華弓】
人魚の飴、不思議な味…
淡紫〜淡桃のグラデの鱗の尾鰭へ
…境華ちゃんの夜空色、海に溶けちゃいそう
人魚になったが泳ぎに不慣れで少しぎこちない。…練習したほうが、いいかな。手、つないで、いい…?
王国ならではの景色に出会うたび目を瞬いて、あ、と声をあげて。
目指すは教会。何を想って、人魚さんはこのステンドグラスを見上げたんだろう。わたしの願いも届くのかな、と目を閉じる
“望んではいけない”と言われてきたけど…境華ちゃんの横で、わたしが胸を張れる未来。境華ちゃんが自分の物語に胸を張れる未来。2人でもっと笑える未来が、あったらいいな。
…お願い、終わった?
お星様、応援して(ゆるして)くれるかな。
光を宿した花々の間を、色鮮やかな魚達がひらりと横切ってゆく。
でも、地上とは何もかもが違う海底の世界に飛び込む、その前に。
神隠祇・境華(金瞳の御伽守・h10121)と小弓・佐倉(夜黒の椿・h08163)は、手にした魔法の飴を口へと運ぶ。
「人魚の飴、不思議な味……」
甘いのに、どこか海の気配を感じるような、不思議な味。
そんな、口に広がる甘さと共に魔法が巡れば。
小弓の脚はひらり、淡い紫から桃色へと移ろう鱗を纏った尾鰭へ。
境華の姿もまた、胸元を青いフリルが彩り、夜空を思わせる尾鰭には深い藍の鱗が煌めいて。
「……境華ちゃんの夜空色、海に溶けちゃいそう」
「綺麗……小弓ちゃんが目印になってくれそうですね」
対照的な色を揺らすふたりの人魚は互いのいろに見惚れてしまいつつ。
いざ、海底迷宮へと泳ぎ出す。
けれど、人魚になったものの……泳ぎに不慣れな小弓は、まだどこか少しぎこちなくて。
「……練習したほうが、いいかな。手、つないで、いい……?」
そんな申し出に境華は頷いて、そっと手を繋ぐ。
急ぐ必要なんてないから、泳ぎに慣れるまではゆっくりと。
尾鰭をどう動かせば身体が進むのか、水の流れにどう身を預ければいいのか。
小弓が感覚を掴めるようひとつずつ声を掛けながら、ゆっくりと隣を泳いでいく。
そして尾鰭を揺らして泳いでいけば、目に映るものはどれも、アクアベルならではの景色ばかり。
ゆらゆらと漂う夜光虫は星のようで。
海底に咲く花たちは鮮やかな光を灯し、岩間では海底鉱石が仄かに輝いている。
そんな海底王国だからこそ出会える未知を見つけるたびに。
小弓は目を瞬かせては……あ、と声をあげて。
境華もまた、綺麗な場所を見つければ立ち止まり、ふたりでその光景を眺めてゆく。
そして、色彩の海を巡った先。
ふたりが目指していた教会が、静かな海底に姿を現した。
中へ足を踏み入れれば、ステンドグラスを透かした光が水中へ幾色もの煌めきを落としている。
「とても素敵ですね」
境華が微笑む傍ら、小弓はそのステンドグラスを見上げた。
かつてここを訪れた人魚達も、同じようにこの光を見つめたのかもしれない。
そして、そう話に聞いた伝説のことを思い返しながら、思う。
(「何を想って、人魚さんはこのステンドグラスを見上げたんだろう」)
目を閉じて——わたしの願いも届くのかな、と。
境華も教会の祭壇で手を合わせて、願う。
これからも、小弓と沢山の頁を重ねて。
(「その中で、一緒に互いの意味を見つけていけますように」)
共に色々と綴っていきたいって、思うから。
一方、小弓はこれまでずっと言われてきた——“望んではいけない”と。
だから未来を望むことそのものに、どこかためらいが残っていて。
それでも今、胸に浮かぶものがある。
(「……境華ちゃんの横で、わたしが胸を張れる未来。境華ちゃんが自分の物語に胸を張れる未来」)
……2人でもっと笑える未来が、あったらいいな、って。
それから願いを胸に、そっと祈りを捧げたあと。
「……お願い、終わった?」
小弓が隣を窺えば、境華は小さく微笑んで返す。
お互いの願いに、星の祝福がありますように——そう紡いで。
その言葉に重なるようにふわり、教会の中で淡い星のような光たちが煌めく。
願いを受け取った海が、ふたりへと静かな祝福を降らせるように。
それから小弓は、降り注ぐ輝きを改めて見上げる。
「お星様、応援してくれるかな」
願うことを、未来を望むことを——ゆるしてくれるだろうかと。
そして、そんな小弓の想いごと包み込むように。
星の煌めきたちは優しく瞬いていた。
けれど、教会の先にもまだ、ふたりで綴る海の物語は続いている。
だから、繋いだ手と手をもう一度、互いに確かめるように握ったあと。
境華と小弓は、光に満ちた海底迷宮のさらに奥へと進んでいく。
深い藍と淡い紫桃の尾鰭を、さきほどよりも上手に、ひらりと揺らしながら。
🔵🔵🔵🔵🔵🔵 大成功
降葩・璃緒【虹花】
あのね、話を聞いた時からぜーったいに行きたいと思ってた場所があるのっ
海底のお花畑!見に行っても良いかな?
ほんと?良かったー!
早速魔法の飴食べよっと
ボクはイルカになってスイスイ泳いじゃうんだよ!
ベルさんはどうする?変身出来ちゃうなんて面白いよねぇ
確かに!あの鋭い顎で狙いは外さない、って感じ……!
アザラシも可愛いー!
花畑に着いたら人間に戻って
すごーい……!
紫陽花に百合、向こうには薔薇も咲いてるっ
ひまわりと言えばお日様のイメージだけど、夜の海に咲いてるのも良いなぁ
へぇ……素敵な言い伝えだね!
海は揺籠にピッタリだもん
そうだったら良いなって思っちゃうんだよ
迷宮の最奥、どんな場所なのか楽しみだね!
ベル・スローネ【虹花】
行きたい場所?どこかな…って興味津々で聞いてたら、おんなじ場所を思い浮かべてたんだね!
海の底に咲く花だなんて、是非とも見ておきたい不思議な光景だもんね!
行こう行こう!
そうだね、海の生き物になれるなんて楽しそう!
見る分にはカジキが好きなんだよね。ほら、騎士の槍みたいじゃない?
けど自分がなるなら…アザラシでゆったり泳いじゃおっかな!
ね、本当に不思議
色んな花が咲いていて、まるで四季を一か所に集めたみたい
知ってる?海の底には理想郷があって、そこは全ての生命と豊饒の源なんだ…って
とある国の言い伝えなんだけど、この光景を見てると本当なのかもって思えちゃう
うん!ここ以上に綺麗な場所だったら嬉しいな!
色鮮やかな珊瑚の間を魚達が行き交い、夜光虫が星のように輝く海中ダンジョン。
そんな海の迷宮へと飛び込む、その前に。
「あのね、話を聞いた時からぜーったいに行きたいと思ってた場所があるのっ」
「行きたい場所? どこかな……」
降葩・璃緒(花ひらり・h07233)の言葉を、興味津々で聞いていたベル・スローネ(虹の彼方へ・h06236)だけれど。
「海底のお花畑! 見に行っても良いかな?」
その言葉にベルもぱっと瞳を輝かせて、頷いて返す。
「海の底に咲く花だなんて、是非とも見ておきたい不思議な光景だもんね! 行こう行こう!」
だって璃緒が告げたのは、ベルも行きたいと思っていた場所だったから。
そして……おんなじ場所を思い浮かべてたんだね! って。
そんな彼の声を聞けば、璃緒も笑顔を咲かせて。
「ほんと? 良かったー!」
行き先が決まれば、あとは海へ飛び込む準備をするだけ。
ということで早速——ぱくりと。
璃緒が口にするのは、変身の魔法がかかるという不思議な飴。
「ボクはイルカになってスイスイ泳いじゃうんだよ!」
ぽふんっとイルカの姿へと変われば、尾鰭をぱたぱた。
「ベルさんはどうする? 変身出来ちゃうなんて面白いよねぇ」
「そうだね、海の生き物になれるなんて楽しそう!」
ベルはそれから、少しだけ考えて。
「見る分にはカジキが好きなんだよね。ほら、騎士の槍みたいじゃない?」
「確かに! あの鋭い顎で狙いは外さない、って感じ……!」
冒険譚に憧れるベルらしい格好良い好みだと、璃緒も納得。
とはいえ、それはそれとして。
「けど自分がなるなら……アザラシでゆったり泳いじゃおっかな!」
自分が変身するとなれば、また話は別で。
ぱくっと飴を口に運んだベルの姿が、ぽふっとアザラシに変われば。
「アザラシも可愛いー!」
準備も万端、いざ海底迷宮へ!
すいっと水を切って軽やかに、光に満ちた海の中をふたりは進んでゆく。
それから、しばらく魚の群れと泳いでいるうちに辿り着いたのは、海底のお花畑。
璃緒は人の姿に戻って、その光景へ紫の瞳を輝かせた。
「すごーい……!」
植物を愛する彼女の目の前に咲くのは、海の中とは思えないほど色とりどりの花たち。
「紫陽花に百合、向こうには薔薇も咲いてるっ」
ひとつ見つけては次へと視線を移して、楽しげに花々を眺めていって。
そして、水中で鮮やかに光を宿す、ひときわ背の高いその花を璃緒は見上げる。
「ひまわりと言えばお日様のイメージだけど、夜の海に咲いてるのも良いなぁ」
「ね、本当に不思議」
ベルも頷きつつ、色鮮やかな花畑をぐるりと見回して。
「色んな花が咲いていて、まるで四季を一か所に集めたみたい」
季節を越えて海に咲く様々な花が彩る景色を、璃緒と一緒にわくわく眺めながら。
それからベルは、ふと思い出したように続ける。
「知ってる? 海の底には理想郷があって、そこは全ての生命と豊饒の源なんだ……って」
そして今こうして、海の底に命の彩たちが咲き満ちているのを見れば。
「とある国の言い伝えなんだけど、この光景を見てると本当なのかもって思えちゃう」
「へぇ……素敵な言い伝えだね!」
ベルの話を聞いた璃緒も、興味深そうに瞳を輝かせて。
「海は揺籠にピッタリだもん。そうだったら良いなって思っちゃうんだよ」
水中に揺れる花たちを眺めつつ、そんな想像も楽しく膨らんじゃう。
けれど、海底迷宮の冒険はまだまだこれから。
「迷宮の最奥、どんな場所なのか楽しみだね!」
「うん! ここ以上に綺麗な場所だったら嬉しいな!」
花畑をたっぷり楽しみつつ、その先へ。
まだ見ぬ景色への期待を胸に、璃緒とベルは再び変身して泳ぎ出す。
花咲く海底迷宮の、さらに奥を目指して。
🔵🔵🔵🔵🔵🔵 大成功
スアン・ラバラティーソさぁて。楽しみにしていた、人魚の姿になれる飴を食べて、海に飛び込むわ!
あら、あそこでイルカと一緒に歌っている子は、海の精霊かしら? とても楽しそうねぇ! ちょっとだけ一緒に歌わせてちょうだいな!
ふふ。楽しい時間は、あっという間に過ぎるわねぇ。イルカや精霊とはお別れして、海底迷宮の奥に進みましょう。
……美しい教会ね。人魚たちが願いを祈っていたのも、頷けるわ。
そうねぇ、バアの願いねぇ。今はただ、山の精霊たちや、みんなと仲良く暮らせる日々が続きますようにと、祈りましょう。
……やぁねぇ。ちょっと湿っぽくなっちゃった。気を取り直して、奥を目指しましょうねぇ。
星と海の祭りで賑わうアクアベル王国の奥——そこに存在するのは、色彩豊かな海底ダンジョン。
その入口で、スアン・ラバラティーソ(頂に響く祈りの暴風・h13024)が手にするのは魔法の飴。
「さぁて。楽しみにしていた、人魚の姿になれる飴を食べて、海に飛び込むわ!」
ぱくりと早速それを口にすれば、甘くてどこか海のような味が広がると同時に。
不思議な魔法が身体を包み、脚が少しずつ変化していって。
念願の人魚姿になれば、尾鰭と銀の髪を水中に躍らせながら、いざ海の中へ。
そして、すいすいと軽やかに海底迷宮を進んでいたら——どこからか聞こえてくるのは、楽しげな歌声。
そんな響きに誘われるように、歌声のするほうへと泳いでいけば。
「あら、あそこでイルカと一緒に歌っている子は、海の精霊かしら?」
イルカと戯れながら歌う声の主を見つけて。
「とても楽しそうねぇ! ちょっとだけ一緒に歌わせてちょうだいな!」
レゾナンスディーヴァであるスアンも、その輪へと加わる。
イルカの声に海の子の歌、そしてスアンの歌声。
水中で重なり合うハーモニーに、魚たちや海の生き物も自然と寄って来て。
尾鰭を揺らして泳ぎながら楽しむのは、賑やかなひととき。
それからしばらく、海の合唱会を満喫したあと。
「ふふ。楽しい時間は、あっという間に過ぎるわねぇ」
イルカたちとはお別れして、さらに海底迷宮の奥を目指し泳ぎ出す。
そして——花咲く海底に姿を現したのは、静かに佇む教会であった。
ステンドグラスを透かす光が淡く水中に揺れて。
静謐な空間に降るのは、色彩を帯びた煌めきたち。
「……美しい教会ね。人魚たちが願いを祈っていたのも、頷けるわ」
かつて伝説に謳われた人魚達も、この場所でそれぞれの想いを海へ託したという。
ならば、今同じように人魚の姿であるスアンも、祭壇の前まで泳いで。
「そうねぇ、バアの願いねぇ」
しばし自分の願いを考えてみたあと。
スアンは祈りを捧げる——今はただ、山の精霊たちや、みんなと仲良く暮らせる日々が続きますようにと。
穏やかな毎日が、この先も変わらず続いてゆくように。
そんな願いを海に託せば、それに応えるように、星の祝福がふわりと煌めいて。
海の底に沈む教会に柔らかな光が降り注ぐ。
その輝きを見上げていたスアンだけれど。
「……やぁねぇ。ちょっと湿っぽくなっちゃった」
いつもの柔和な表情へと戻れば、人魚の尾鰭を軽やかにひらりと揺らして。
ここからはまた海の冒険の続き——まだ見ぬ海底迷宮の最奥を目指して、泳いでゆく。
🔵🔵🔵 大成功
夕星・ツィリ【工房】6人
セレネちゃんに深琴ちゃんにラズリちゃんの人魚姿!
自分も少しだけ元の人魚の姿に戻って
束の間のお揃いを楽しんだあとに飴をぱくり
ラッコの姿へ
本来は水中呼吸は出来ない生き物だけど
呼吸できる飴の魔法で水中もばっちり
玖音ちゃん私も乗せて下さいー!
移動中見上げたクラーラちゃんの瞳
きらきらの青色綺麗だね
途中からシャチの背に乗ってごーごー
海底で揺れる光のお花畑
地上とはまた一味違う景色
大きな真珠貝に近寄ってってお願いして
ラズリちゃんの声に頷いてから
せーので中に眠る真珠とご対面
海の教会で静かな祈りと願いを
みんなとこれからも素敵な思い出が作れますように!
それから今この時をずっとずっと覚えていられますように
クラーラ・ミュスティアウゲン【工房】6人
人魚の飴と、今回この海の中でだけ眼を鎮めてくれる飴を
恐る恐る眼帯を外し、目を開けます
普段なら情報の洪水になるはずの景色が、今は静かに形を結んで
しばらく呆然としてから、ふっと笑います
……綺麗、ですね
セレネさん達と合流して
千木良さんイルカにも、思わず目を細めます
可愛らしい姿ですね。乗せていただいても?
皆さんと海底のお花畑へ
光る花々の色、揺れる花弁、岩間の海底鉱石
その煌めきが瞳に映るのを、今だけは閉じずに受け止めます
いつもより少しだけ表情も緩み、泳ぐ速度も軽く
花畑の中を進みながら、時折立ち止まって景色を眺めます
この景色を、皆さんと見られてよかった
今だけの海の祝福、もう少し辿ってみたいです
セレネ・デルフィ【工房】6人
飴を口にして人魚の尾鰭へ
わ…本当に人魚さんです…!
するりと海の中を自在に泳いで、感動
ラズリと兎沢さん、ツィリさんとくるくる泳いで
クラーラさん、目が…!
ふふ、素敵な瞳を見れて嬉しいです
千木良イルカさん、可愛い!
ふふ、一緒に泳ぎましょう
わ、すごい…きらきら光って明るいです
あざらしさん、もしかして案内してくれるのですか…?
助かります…!
どこに行きましょう、お花畑…とか?
綺麗なお花たち…!幻想的な空間を皆さんと泳いで
楽しいですね…!
この先に教会が?…行ってみますか?
美しい光景に瞬いて皆が祈るのに合わせて祈り
皆さんが幸せでありますようにと
星の祝福が降り注いで
…とても綺麗
願いが届いたみたいです
鴛海・ラズリ【工房】6人
人魚の鰭をぱたぱた動かして
すごい…お魚さんなの…!
これで自由に動き回れちゃうね
同じく人魚なセレネと深琴とすいすい
いつもは泳げないから感動しちゃう
クラーラ、海の色と同じくらい綺麗な瞳ね
一緒の景色が見られて嬉しいんだよ
玖音可愛いー!私は横で一緒に泳いじゃおうかな
そっと撫でて
横切る海亀さんにご挨拶
背中に乗せてくれるの?
このまま竜宮城へ!なんて…!
海底探検は大きな真珠貝を見つけて
中身はどんな真珠か気になるね
ツィリ、せーので開いてみる?
うん!水底の教会行ってみたいな
伝説通りに海と星の祝福をもらって
願い事は……もうちょっとだけこのまま
みんなと海底を楽しむ時間が欲しいなぁ
兎沢・深琴【工房】6人
悩んだ末に選んだのは人魚になれる飴
こんなに楽に泳げるのね
これならどこまでも行けそう
セレネさんとラズリさんも人魚仲間
尾鰭はそれぞれ好みが反映されてるのかしら
ツィリさんも人魚に……と思ったらラッコになちゃった
クラーラさんと一緒に海の景色を楽しめて嬉しいわ
イルカになった玖音ちゃんの尾っぽに掴まらせてもらって
皆で一緒に泳いで海底迷宮の冒険へ
光お花に、こっちは星を閉じ込めたような花
見つける度に違う表情を見せてくれる景色
目の前を揺蕩うクラゲにも癒されて
わくわくしながらさらに奥へ
こっちには何があるのかしら
私たちも伝説と同じようにお祈りしていきましょうか
皆が笑顔でいてくれますように……
千木良・玖音【工房】6人
イルカさんになれる飴を
わ、ほんとに変身してるです!
人魚なおねえさんたちも、ひらひら泳いで綺麗ですなの…!
あっ、ツィリおねえさんがラッコさんに!
クラーラおねえさんもおんなじ景色が見れるですね…!
今は大きいですからおねえさんたちだって乗せれるです!
みんなを乗せたり、一緒に泳いだり
尾をつかまれる不思議な感覚も楽しんで
撫でてもらえば更にご機嫌
道中出会ったイルカさんとご挨拶してみたり
向こうにきらきら見える光は…お花畑です…!
海底に教会もあるですね…!
お願いごとをする場所…
おねえさんたちとの楽しい時間がいっぱい続きますように
未来もずっときらきらしてますように、って
今は欲張ってもいいですよね…?
星海祭で賑やかなアクアベル王国の街並みを抜けて。
辿り着いたのは、海底迷宮へと続く入口。
それから、先ほど手に入れた魔法の飴を、ぱくりと口にすれば——この先の海を楽しむための姿は思い思いに。
「わ……本当に人魚さんです……!」
セレネ・デルフィ(泡沫の空・h03434)の脚は、するりと水を掻く人魚の尾鰭に。
試すようにひらりと揺らせば、驚くほど滑らかに海の中を進んでゆく。
「すごい……お魚さんなの……!」
鴛海・ラズリ(✤lapis lazuli✤・h00299)もぱたぱたと鰭を動かして、その感覚を楽しんで。
いつもなら泳げない海の中を、今日はどこへだって自由に進める。
悩んだ末に同じ飴を選んだ兎沢・深琴(星華夢想・h00008)も、水中で軽やかに身を翻した。
「こんなに楽に泳げるのね」
……これならどこまでも行けそう、と。
尾鰭を揺らしてみれば、水を掻く感覚にもすぐに馴染んで。
ふと視線を向けたセレネとラズリも、同じ人魚仲間。
尾鰭はそれぞれ好みが反映されているのかしら、なんて見比べれば。
セレネは泡沫の空を映したような淡い青、ラズリはその名を思わせる宵空のような瑠璃色、深琴は星を抱く夜空のような濃紺。
それぞれの彩りを宿した尾鰭を揺らしながら、海の中を楽しげに泳いでみる。
そんな三人を見た夕星・ツィリ(星想・h08667)も、まずは少しだけ本来の人魚の姿へと戻って。
束の間のお揃いを楽しむように、くるり、すいすい。
皆とじゃれ合うみたいに、海を舞うように泳ぎ回る。
そしてクラーラ・ミュスティアウゲン(閉ざした瞳の武侠剣士・h12663)も、二つの飴を口にしていた。
ひとつは人魚になるためのもの。
もうひとつは——この海にいる間だけ、その眼を鎮めてくれるもの。
普段ならば、開けば途端に押し寄せる情報の洪水。
だからこそ僅かなためらいと共に眼帯へ手をかけ、それを外して。
恐る恐る、瞼を上げる。
けれど今、藍色の瞳へ飛び込んできた世界は溢れ返ることも、輪郭を失うこともなく。
光も海も、泳ぐ魚達も——ひとつずつ静かに形を結んでいた。
しばらく呆然とその光景を見つめたあと。
「……綺麗、ですね」
クラーラの表情が、ふっと柔らかくなる。
そして、皆のもとへと合流すれば。
「クラーラさん、目が……!」
「クラーラ、海の色と同じくらい綺麗な瞳ね」
セレネがぱちりと瞬けば、ラズリも嬉しそうにその瞳を見つめて。
「一緒の景色が見られて嬉しいんだよ」
「ふふ、素敵な瞳を見れて嬉しいです」
今この時だけは、同じ海の色彩を皆で一緒に。
そんな特別を胸に留めながら、人魚たちの海底探索の始まり。
いや、人魚たちだけではなくて。
千木良・玖音(九契・h01131)が選んだのは。
「わ、ほんとに変身してるです!」
つるりとした身体の大きなイルカへと姿を変える飴。
「千木良イルカさん、可愛い!」
「玖音可愛いー!」
セレネとラズリの声に、玖音も楽しげに水中を泳ぎ回って。
「人魚なおねえさんたちも、ひらひら泳いで綺麗ですなの……!」
「横で一緒に泳いじゃおうかな」
「ふふ、一緒に泳ぎましょう」
ラズリとセレネがその横へ並ぶ中、ツィリはもうひとつの飴をぱくり。
「ツィリさんも人魚に……と思ったらラッコになっちゃった」
「あっ、ツィリおねえさんがラッコさんに!」
そう口にする深琴と玖音の前で、今度はころんと、ツィリが愛らしいラッコの姿に。
本来ラッコは水中で呼吸できないけれど、そこは魔法の飴があるから問題なし。
これなら皆と一緒に、海の底までどこまでも。
「今は大きいですからおねえさんたちだって乗せれるです!」
張り切る玖音イルカは、今日は頼もしい海の乗り物にもなれる。
クラーラもその姿に思わず目を細めて。
「可愛らしい姿ですね。乗せていただいても?」
「玖音ちゃん私も乗せて下さいー!」
ツィリも声を弾ませて続けば、玖音は皆を背に乗せたり、一緒に泳いだり。
深琴も尾っぽに掴まらせてもらいながら、海底迷宮を進んでゆく。
その道中——ツィリがふと見上げた先にある彩りは、煌めくような青。
「クラーラちゃんの瞳、きらきらの青色綺麗だね」
「クラーラおねえさんもおんなじ景色が見れるですね……!」
「クラーラさんと一緒に海の景色を楽しめて嬉しいわ」
玖音と深琴もそう続いて。
玖音は尾を掴まれて進む不思議な感覚も楽しみながら。
横を泳ぐラズリにそっと撫でられれば、ますますご機嫌に。
さらに道中を横切った海亀へとラズリが挨拶すれば。
「背中に乗せてくれるの?」
その問いかけに応えるように、海亀がそっと身を寄せて。
ならば、折角なので、その背へひらり。
「このまま竜宮城へ! なんて……!」
海亀の背でラズリが楽しげに声を上げる傍らで。
ツィリも、途中からは大きなシャチの背へとお引っ越しして、ごーごー。
そんな海の冒険を楽しむ中、セレネがふと辺りへと目を向ければ。
「わ、すごい……きらきら光って明るいです」
そして先を泳ぐあざらしがくるりと振り返って、まるで皆を呼んでいるかのようで。
「あざらしさん、もしかして案内してくれるのですか…? 助かります…!」
セレネは、このまま案内をお願いしてみることに。
そんなあざらしのあとについて泳ぎながら、その行く先に思いを巡らせる。
「どこに行きましょう、お花畑……とか?」
あざらしが向かう先、海の中には色とりどりの光が揺れていて。
海の仲間達の賑やかな冒険は、その煌めきの先へと続いてゆく。
そして案内を辿ってゆけば、色とりどりの煌めきは次第に鮮明になって。
道中で出会ったイルカへ挨拶をしていた玖音も、視線の先に広がる景色に気づく。
「向こうにきらきら見える光は……お花畑です……!」
「綺麗なお花たち……!」
セレネも思わず声を弾ませ、尾鰭をゆらり。
そこに広がっているのは、海底でゆらゆらと揺れる光のお花畑。
地上で見るものとはまた一味違う景色を、ラッコ姿のツィリも楽しげに眺めながら進んでゆく。
光る花々が宿す色も、揺れる花弁もさまざまで。
岩間から覗く海底鉱石まで、星のような煌めきを放っている。
今だけは瞳を閉じることなく、クラーラはそのひとつひとつを静かに受け止めて。
皆と同じ景色を眺め、その彩りの中を泳いでゆく。
そして深琴が目を向ける先にも咲き誇る花たち。
こちらには光を灯す花、あちらにはまるで星を閉じ込めたような花、と。
進むたびに違う表情を見せてくれる景色の中、目の前をゆうらりゆらり。
ゆったりとクラゲが揺蕩えば、そんな姿にも心癒されて。
「こっちには何があるのかしら」
まだ見ぬものを探すように、わくわくとさらに奥へ。
そして海底探検中のラズリが見つけたのは、大きな真珠貝。
「中身はどんな真珠か気になるね。ツィリ、せーので開いてみる?」
果たして、中にはどんな宝物が眠っているのか。
その誘いにツィリも頷けば、真珠貝に少し近寄ってどきどきと覗き込んで。
ふたりで息を合わせて——せーの。
ぱかりと開いた貝の中に眠っていたのは、淡い象牙色に虹を纏うふたつの星。
寄り添うように仲良く並んだ、ぷっくりとした星型の真珠。
まるで双子の星みたいな煌めきに、海底での小さな宝探しも大成功。
それから再び、幻想的な色彩に包まれながら、光のお花畑を皆と一緒に泳いでいけば。
「楽しいですね……!」
セレネの声も弾んで、海中で遊ぶひとときが心地よくて。
クラーラもいつもより少しだけ表情を緩ませ、泳ぐ速度も軽やかに。
時折その場に留まっては、光る花や海底鉱石、皆と共にある景色をゆっくりと眺めてゆく。
今しか見ることのできない、この海の彩りを。
「この景色を、皆さんと見られてよかった。今だけの海の祝福、もう少し辿ってみたいです」
だから——もう少しだけ、その煌めきの先を辿ってみようと。
煌めく花たちの間を抜けて、海底迷宮のさらに奥へと共に泳いでゆく。
それから、煌めく海の彩りの先を辿っていけば。
「この先に教会が? ……行ってみますか?」
「うん! 水底の教会行ってみたいな」
セレネの声にラズリもすぐ頷いて。
「海底に教会もあるですね……!」
玖音も興味津々、花畑の向こうへと視線を向ける。
そして、話に聞いた通りに。
花々が揺れる海底に見えてきたのは、静かに佇む教会であった。
人魚達が星々の間を泳ぎ、願いや祈り、誓いを捧げたという場所。
ステンドグラスを透かす光が、静謐な教会の中へ色彩を落とす中。
「私たちも伝説と同じようにお祈りしていきましょうか」
深琴の言葉に皆もそれぞれ祭壇へと向かう。
クラーラもまた、その輪の中へ。
この海で皆と同じ景色を辿れた、そんなひとときを胸に留める。
ステンドグラスの煌めきも、共に祈る皆の姿も——今だけは閉ざさずにいられる瞳で、静かに見つめながら。
そして深琴がそっと願うのは。
(「皆が笑顔でいてくれますように……」)
今日のような時間が、この先にも続いてゆくように。
「お願いごとをする場所……」
玖音も祭壇を前にすれば、浮かぶ願いはひとつだけではない。
(「おねえさんたちとの楽しい時間がいっぱい続きますように」)
それから——未来も、ずっときらきらしていますように、って。
(「今は欲張ってもいいですよね………?」)
そんな幸せな欲張りならば、きっと海だって受け取ってくれるだろう。
そしてラズリも同じように、伝説のように海と星から祝福をもらえたなら。
(「願い事は……もうちょっとだけこのまま。みんなと海底を楽しむ時間が欲しいなぁ」)
願うのは皆と過ごす、このままの楽しい時間。
ツィリもまた、静かに祈りを捧げる。
(「これからも愛しいひとたちと、素敵な思い出をたくさん作れますように」)
そして——今この時を、ずっとずっと覚えていられますように。
今日の煌めきが勿忘の記憶となって。
これから歩む未来にも、星屑のような思い出を幾つも重ねてゆけますように、と。
セレネも皆と合わせて、そっと瞳を閉じ祈る。
(「皆さんが幸せでありますように」)
そんな、それぞれ違う言葉で紡がれた願い。
けれどそれらは全部、同じ想いへと繋がっていて。
祈りを受け取った海が応えるかのように——淡い光がひとつ、またひとつ。
星を思わせる煌めきが数を増して、皆のもとへと降り注いでゆく。
クラーラもその光景を、今だけ開いた瞳でしっかりと見届けて。
「……とても綺麗」
セレネも降り注ぐ星の光に思わず瞬きつつ。
数多の輝きに包まれながら、ふっと表情を和らげる。
「願いが届いたみたいです」
この先もきっと、まだ新しい景色が待っている。
そしてここで願った未来にも、たくさんの煌めきが待っていますように。
星の祝福を胸に抱きながら、皆で再び海底迷宮の奥へと進んでゆく。
🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵 大成功
香柄・鳰【水禽窟】
引き続き人魚の姿で教会へ!
進む毎、頂いたヘアコームのチェーンが揺れてつい笑顔になるの
アリアさんの手首を見れば更ににっこり!
あら、お花畑が
海に向日葵が…見て下さい、私より背高ですよ!
此処は蝶の代わりに魚がお花にとまるのね
彼方には特にお魚が群がって…何かあるのかしら?
魚の上から覗いてみると…これは、貝?
開けると翠がかった虹色の雫粒
真珠ね…!アリアさんも見つけました?
いいですね!
それでは、せーの!
優しい薄紅色がアリアさんらしいわ…!
教会が見えてきましたね
差し込む光が色硝子を透かして海底を染めて、綺麗…
慣れた様子で祈る貴女は何を想うのでしょう
私はね…また此処へ一緒に来られますように、かしら!
天總・アリア【水禽窟】
教会を目指して進みます
泳いだり腕を振る度にブレスレットがしゃなりと揺れて素敵
あなたの髪を彩る髪飾りを見て、眩しそうにする
海の中でこんなに大きな向日葵が見られるだなんて…!
わたくし達より高くて…お魚さん達の遊び場になっているのですね
小さなクマノミに導かれた先に見つけた貝
開けばオーロラピンクのハート型の真珠
今度は、せーので見せ合いっこしませんか?
翠を帯びた神秘的な真珠、鳰さんにぴったり
海面から射し込む光が教会のステンドグラスを照らして…なんて美しいのでしょう
幼き頃からの習慣で、そっと手を組んでお祈り
(鳰さんの進む先に、ひかりを…)
ふふ、一緒にお祈りしましょう
またふたりで、来れますように…
人魚の尾鰭で水を掻くたび、揺れては光を弾く小さな彩り。
香柄・鳰(玉緒御前・h00313)の髪を飾るのは、先ほど贈られたヘアコーム。
水中を進むたび、そのチェーンが揺蕩うのを感じれば、自然と口元も綻んで。
共に泳ぐ天總・アリア(溟涙の|マリアンヌ《聖女》・h12919)の手首にも、しゃなりと。
お揃いの思い出を宿すブレスレットが揺れている。
それを見つけて鳰がさらににっこりとすれば、アリアもまた彼女の髪を彩る飾りに眩しそうに目を細めて。
ふたりは並んで、話に聞いた教会へと向かって泳いでゆく。
そして海底迷宮をゆく道すがら、視界いっぱいに広がったのは。
「あら、お花畑が」
水中に揺れる花々が咲き誇る、海底の花畑。
その中でも鳰が目にしたのは、ひときわ高く伸びた鮮やかな黄色。
「海に向日葵が……見て下さい、私より背高ですよ!」
「海の中でこんなに大きな向日葵が見られるだなんて……!」
ふたりの背丈を軽々と越えるおひさまのような花をアリアも見上げれば、すいっと。
「わたくし達より高くて……お魚さん達の遊び場になっているのですね」
大きな花弁の間を、小さな魚達がひらひらと行き交っている。
地上とは少し違う花畑の景色に、鳰も楽しそうに目を向けて。
「此処は蝶の代わりに魚がお花にとまるのね」
輪郭は朧でも、花の色や水中を泳ぐ魚達の動きは、その瞳にも鮮やかに映っている。
それからふと、少し離れた場所に魚達が集まっていることに気づいて。
「彼方には特にお魚が群がって……何かあるのかしら?」
小さなクマノミのあとを追えば、導かれた先でアリアが見つけたのは、宝石箱のような大きな貝。
魚達の上から鳰もそっと覗き込んで。
「これは、貝?」
ひとつ手にして開いてみれば——その中には、きらりと光る煌めきがひとつ。
「真珠ね……! アリアさんも見つけました?」
鳰が顔を上げた先、アリアも別の貝から真珠を見つけたところで。
「今度は、せーので見せ合いっこしませんか?」
「いいですね!」
それぞれの真珠を手にしたあと、ふたりで顔を見合わせて。
「それでは、せーの!」
同時に掌を開けば——鳰の手には、翠がかった虹色に煌めく雫型の真珠。
アリアの掌の上には、淡いオーロラピンクを宿した可愛らしいハート型の真珠が。
「翠を帯びた神秘的な真珠、鳰さんにぴったり」
そう微笑むアリアに、鳰も優しい薄紅色の煌めきを見つめて。
「優しい薄紅色がアリアさんらしいわ……!」
海底で見つけた宝物にも、またひとつふたりの思い出が増えてゆく。
そんな花畑を抜けて、さらに先へと進めば。
「教会が見えてきましたね」
鳰の視線の向こう、海底に沈む教会を見つける。
そして中へと入ってみれば、海面から届く光が差し込んでいて。
その光を受けたステンドグラスをふたり並んで見上げれば。
「海面から射し込む光が教会のステンドグラスを照らして……なんて美しいのでしょう」
「差し込む光が色硝子を透かして海底を染めて、綺麗……」
鮮やかな色彩を宿し、教会の中へと淡い煌めきを落としている。
そんな光と色は、鳰の瞳にも確かに届いて。
明けた世界を今なお眩しく感じるアリアにとっても、その輝きは静かな教会を満たす美しい景色となっていた。
それから祭壇の前まで進めば、アリアは幼い頃からそうしてきたように、自然な仕草でそっと手を組んで。
その姿を眺めながら、鳰は柔らかく微笑む。
……慣れた様子で祈る貴女は何を想うのでしょう、って。
そしてアリアが、胸の内でそっと願うのは。
(「鳰さんの進む先に、ひかりを……」)
これから彼女が歩む道を、優しい光が照らしてくれますように——と。
それから、隣にいる鳰の声を聞いて微笑む。
「私はね……また此処へ一緒に来られますように、かしら!」
「ふふ、一緒にお祈りしましょう」
だって、今日見た花も、見つけた真珠も、この色硝子の煌めきも。
またいつか、隣にいる彼女と共に辿れたならって、そう思うから。
「またふたりで、来れますように……」
アリアも、そう静かに願いを重ねれば。
ふたりの祈りに応えるように、星を思わせる淡い祝福が優しく降り注いで。
そんな数多の光を見つめ、それぞれの胸に留めながら。
ふたりは再び並んで泳ぎ出す——まだ続く煌めきの先へと。
🔵🔵🔵🔵🔵🔵 大成功
アダルヘルム・エーレンライヒナギ殿(h05496)と
好奇心で人魚に
ふ、人魚姫なんだぞ!
恥ずかしいので人魚化を解除
無難に水中呼吸へ
おや、イケメンな人魚王子様が
海に溺れなくても君に溺れてしまうな、なんて
そっと手を取って
ふは、君が居るなら深海でも本望だとも
サカバンバスピスっぽい何かが泳いでるぞ!
サカバンはうちに居る奴らみたく転がしておけば良いんじゃないか…?
ふふ、クラゲやメンダコもかわゆいよな
おや、逃げられてしまったか?残念だな
お、ナギフグになったぞ
ふふ、分かったよ
ナギフグイルカだな
クラゲと戯れつつ
海底に咲く花を摘んで花束に
この花、なっちゃんに似合いそうだなぁ
髪に飾ってみるか?
良いじゃないか
共に過ごすうちに恒例が増えていくのも
ナギ・オルファンジアアダル君(h05820)と
NG:笑顔
同じく好奇心で人魚へ
すらりとした白イルカの尾鰭
おや、もうアダル君は解除してしまうのかい?
では、ナギが伴侶殿をエスコートを
(そっと手を差し伸べて)
んふふ、溺れるどころか、深海に引きずり込んで差し上げようね
君のそのサカバ…ピ?(噛み噛み)…への執着は、何なのでしょうねぇ
あれはどうお世話をするのかなぁ
転がる何かが増えるのかい……?
ナギは海月やメンダコがいいです
(逃げられて)
…む、
今はイルカですよ!
混ぜるのも却下なのです
おやお花ですか、可憐ですこと
…君のほうが飾り立て甲斐がある気がします
飾り合いっこ、恒例になりつつあるねぇ、ふふ
(海月とアダル君の髪を飾り立てながら)
いつもとは違う姿で海をゆく——そんな好奇心に誘われて。
アダルヘルム・エーレンライヒ(夜に徒華・h05820)とナギ・オルファンジア(宙からの|堕慧仔《オトシゴ》・h05496)が揃って口にしたのは、人魚へと姿を変える魔法の飴。
たちまち脚が尾鰭へと変わってゆけば、アダルヘルムは早速その姿を披露して。
「ふ、人魚姫なんだぞ!」
……なんて言ってみたものの。
いざ人魚になった自分を改めて見れば、何やら急に恥ずかしくなって。
人魚の魔法は早々に解除して、今度は無難に水中で呼吸できる魔法へ。
「おや、もうアダル君は解除してしまうのかい?」
一方のナギは、すらりと伸びる白い尾鰭の人魚姿のまま。
シロイルカを思わせる鰭を水中に揺らしながら、そっと彼へと手を差し伸べて。
「では、ナギが伴侶殿をエスコートを」
「おや、イケメンな人魚王子様が」
差し出された手をそっと取ったアダルヘルムが、瞳を細めて続ければ。
「海に溺れなくても君に溺れてしまうな、なんて」
「んふふ、溺れるどころか、深海に引きずり込んで差し上げようね」
ナギが返すのは、甘いのか物騒なのか、そんな悪戯な誘い文句。
そしてその言葉にアダルヘルムは笑って。
「ふは、君が居るなら深海でも本望だとも」
人魚のエスコートに身を任せ、ふたりで海底迷宮を進んでゆく。
そんな道中、ふよふよと水中を泳いでいる生き物の姿を見れば。
「サカバンバスピスっぽい何かが泳いでるぞ!」
それを見つけるなり、すぐさま声を上げるアダルヘルム。
ナギはといえば、その何とも言い難い姿をした生き物への、彼の妙な食いつきっぷりを眺めつつ。
「君のそのサカバ……ピ? ……への執着は、何なのでしょうねぇ」
その難解な名前は噛み噛みで、正しく言えてもいないのだけれど。
「あれはどうお世話をするのかなぁ」
「サカバンはうちに居る奴らみたく転がしておけば良いんじゃないか……?」
「転がる何かが増えるのかい……?」
ナギは首を傾けつつ、サカバンバスピスっぽい何かを改めて見つめてみるのだった。
とはいえ、この海には他にも気になる生き物がたくさんいる。
「ナギは海月やメンダコがいいです」
「ふふ、クラゲやメンダコもかわゆいよな」
ゆらゆらと漂うクラゲや、愛らしいメンダコへと近づいてみるふたり。
けれど伸ばした手をするりと避けるように、海の生き物達は泳ぎ去ってしまって。
「おや、逃げられてしまったか? 残念だな」
……む、と小さく声を漏らしたナギを見て、アダルヘルムは楽しげに口にする。
「お、ナギフグになったぞ」
そんな言葉に、すかさずナギはシロイルカを思わせる白い尾鰭をひらり。
「今はイルカですよ!」
「ふふ、分かったよ」
だが、アダルヘルムはそう頷いてみせたものの、こう続ける。
「ナギフグイルカだな」
「混ぜるのも却下なのです」
いろいろ混ぜるのも、却下です。
そんなやり取りを交わしながら先へと進めば。
「おやお花ですか、可憐ですこと」
海底に広がるのは、水中に揺れる花々が咲き誇る花畑。
その先にいた、先程のクラゲと戯れる傍ら。
アダルヘルムは海底に咲く花をひとつ、またひとつと手に取り、鮮やかな花々を束ねていって。
出来上がったのは、海の彩りを集めた花束。
そしてその中の一輪を手にすれば。
「この花、なっちゃんに似合いそうだなぁ」
海に映える、彼女の乳白色の髪へと近づけて。
「髪に飾ってみるか?」
「……君のほうが飾り立て甲斐がある気がします」
ナギも手にした花で、アダルヘルムの漆黒の髪を飾り立ててゆく。
ついでに傍らを揺蕩う海月も一緒に、花々で彩りつつ。
「飾り合いっこ、恒例になりつつあるねぇ、ふふ」
「良いじゃないか。共に過ごすうちに恒例が増えていくのも」
やっぱり今日も、ふたりで飾り合いっこ。
そして仲良く海の花を髪に揺らしながら、ふたりはまた並んで、海底迷宮の奥へと進んでゆく。
🔵🔵🔵🔵🔵🔵 大成功
すずすず(h06436)
面白いね、海の中か
僕もダイビングの経験は無いなぁ
泳げはするけど、うん、海底散歩も楽しそうだ
すずすずと同じ飴を舐めて
泳げても海の中は勝手が違いそうだから僕も飴は2つ
深海恐怖症なんて言葉も有るからどうなんだろうと思ってたけど
入ってみると綺麗で目を奪われるね
上を見上げると魚の群れが泳いでるのは不思議な感覚だ
下を見れば花も咲いてて海の底だなんて忘れそう
うん?確かによく見たら太った青魚で美味しそうかも?
帰ったら焼き魚定食でも食べようか
五十鈴・珠沙【ビート先輩(h06435)と】
海の中は…人魚もお魚もいいけれど
やっぱり自分の足で歩いてみたい気がする
だって絶対できない経験だから!
そういうわけで水中で呼吸できる飴と念のため泳げるようになる飴を
…うん、あたし、泳げないんだ!
蒼い海の中、先輩とさくさくお散歩をするよ
ぼんやり光る花々とチョウチンアンコウランプを頼りに
お魚さんを眺めて進むんだ
綺麗だねえ、お魚さんが虹色に光ってるよ
泳ぐと光を反射してキラリキラリ
たくさんのお魚さんがくるとさすがに慌てちゃうね
食べちゃうぞー!って言えばいいかな?
そういえば、あのお魚、脂が乗ってて美味しそう…って
駄目だなあ、すずさんはどうしても猫だから!
深くて青い、海底に広がるダンジョンを前にして。
五十鈴・珠沙(Bell the cat・h06436)が手にしたのは、水中で呼吸できる魔法の飴。
「海の中は……人魚もお魚もいいけれど、やっぱり自分の足で歩いてみたい気がする」
……だって絶対できない経験だから! と二又の尻尾をゆらゆら。
そして、それに加えてもうひとつ。
「……うん、あたし、泳げないんだ!」
念のため泳げるようになる飴を、ぱくり。
浮石・尾灯(ウキヨエ・妖怪・ヒーロー・h06435)も、そんな珠沙と同じ飴を手にして。
「面白いね、海の中か。僕もダイビングの経験は無いなぁ」
未知の海中へ思いを巡らせながら、まずは海底を歩いてみるのも面白そうだと。
「泳げはするけど、うん、海底散歩も楽しそうだ」
泳げても海の中は勝手が違いそうだからと、やはりふたつの飴を口に運んで。
ふたり揃って魔法にかかれば、これで準備は万端。
そして海へと足を踏み入れれば——不思議な海底散歩のはじまり。
その手に握る、灯りを宿したチョウチンアンコウランプをお供に。
淡い光に照らされる道を、ふたりは並んでさくさくと進んでゆく。
「深海恐怖症なんて言葉も有るからどうなんだろうと思ってたけど、入ってみると綺麗で目を奪われるね」
尾灯が見上げた頭上をひらりと横切るのは、鮮やかな色をした魚たち。
「上を見上げると魚の群れが泳いでるのは不思議な感覚だ」
それから今度は足元へと目を向ければ、海底に咲く花々が揺れていて。
「下を見れば花も咲いてて海の底だなんて忘れそう」
「綺麗だねえ、お魚さんが虹色に光ってるよ」
珠沙が目で追う魚達の鱗が、泳ぐたびに海の光を反射してキラリキラリ。
色を変えるような煌めきがふたりの周りを行き交ってゆく。
けれど、たくさんの魚達が一斉に近づいてくれば、さすがに珠沙も少し慌てて。
「食べちゃうぞー! って言えばいいかな?」
猫らしく、うにゃあっと脅かしてみれば、ぱっと散ってゆく魚たち。
そんな姿を見送っていた珠沙だけれど……ふと、一匹の丸々とした青魚に目を留めて。
「そういえば、あのお魚、脂が乗ってて美味しそう……」
「うん? 確かによく見たら太った青魚で美味しそうかも?」
尾灯も、目の前を泳ぐ魚をじっと見つめる。
けれど珠沙はハッと我に返って、尻尾をゆらり。
「駄目だなあ、すずさんはどうしても猫だから!」
「帰ったら焼き魚定食でも食べようか」
今はまだ、魚は眺めるだけだけれど——尾灯もそんな提案をひとつ。
虹色に煌めく魚の群れと花々の間を歩きながら。
ふたりの海底散歩はまだまだ、迷宮の最奥を目指して続いてゆく。
🔵🔵🔵🔵🔵🔵 大成功
ララ・キルシュネーテ🌟ラライサ
イサ、今日はララも人魚の迦楼羅になるのよ
しっかり水の世界を案内するように!
意気込んで、ぽんと人魚に変身するわ
魔法の飴を転がして
……むきゅ?
何だか人魚でも、イサと様子が違うみたい
ぴこぴこ動く尾鰭はイサの滑らかな尾鰭とは違って
なんだか白くてもふもふしているのよ
赤ちゃんあざらしみたい
むむ……あざらし人魚でも、ララはちゃんとおよげるわ!見ていなさい
あまりに泳ぐのが遅いので結局イサに抱えてもらう
楽ちんだわ
みて、綺麗な教会だわ
お前も教会でうまれたんだったわね
くるくる泳ぎながら広大な海へ願いを託す
🫧🫧
泡沫にとかして、密やかに
秘密よ
ふふ!真珠を探しにいきましょう
ララは可愛い形のがほしいのよ
詠櫻・イサ🫧ラライサ
人魚の迦楼羅か〜
ララはどんな人魚になるのかな
なんて楽しみに、意気込む聖女サマを見守る
俺は人魚人形だ
水底を案内するくらいお手の物さ
おー!
……ん?なんか様子が違うな…
あははは!アザラシだこれ!アザラシ人魚!
白いエビフライみたいだけど、泳げるのか?
お手並み拝見
意気揚々と泳ぎ出したものの
赤ちゃんあざらし人魚は進むのが遅い
……
抱っこして進もう
水底も綺麗だろ!
あれは噂の教会だな
まぁね
俺も樂園の教会で造られたよ
折角だから願ってく?
泡と戯れるララを見守って
俺も密やかな願いを託す
ララは何を願ったのかな
秘密なら、俺も秘密だよ
真珠?そうだな
宝物も見つかるかも
可愛いのか…ララが望むなら見つけてやらないとな
星空のように海空が煌めく、海底王国のその奥。
そんな深い青を湛える海底迷宮の入り口で、魔法の飴を手の中でころころと転がしながら。
ララ・キルシュネーテ(白虹迦楼羅・h00189)は意気揚々。
「イサ、今日はララも人魚の迦楼羅になるのよ。しっかり水の世界を案内するように!」
「人魚の迦楼羅か〜。ララはどんな人魚になるのかな」
詠櫻・イサ(深淵GrandGuignol・h00730)は、そんな聖女サマを楽しみに見守って。
「俺は人魚人形だ。水底を案内するくらいお手の物さ」
そう胸を張りつつ言っていれば、ララが早速、魔法の飴をぱくり。
ぽんっと、人魚姿に変身!
「……むきゅ?」
——したものの。
「おー! ……ん? なんか様子が違うな……」
いや、確かに、脚は尾鰭へ変わっている。
けれどイサの滑らかな尾鰭とは、どうにも雰囲気が違っていて。
ぴこぴこと動く、ララのそれは。
「なんだか白くてもふもふしているのよ」
「あははは! アザラシだこれ! アザラシ人魚!」
どう見ても、赤ちゃんあざらしのもの。
「白いエビフライみたいだけど、泳げるのか?」
なんて問われれば、ララはもう一度ぴこりと、もふもふ尾鰭を揺らして。
「むむ……あざらし人魚でも、ララはちゃんとおよげるわ! 見ていなさい」
お手並み拝見、とイサが見つめる中、いざ水の世界へ。
——けれど。
一生懸命、ぴこぴこふりふり、尾鰭を動かしても。
赤ちゃんあざらし人魚の進みはゆるゆる、なんともゆっくり。
「……」
しばらくその様子を見ていたイサだが。
「……抱っこして進もう」
ついにはララをひょいと抱き上げて、すいっ。
このほうが正直、ずっと速い。
そして抱えられてしまえばララもすっかり身を任せて。
「楽ちんだわ」
「水底も綺麗だろ!」
イサに運ばれながら眺める海底迷宮は、色鮮やかな魚の群れや光る花たち——きらきらと揺れる海の色。
そしてその先に、静かに佇む建物が見えてくる。
「みて、綺麗な教会だわ」
「あれは噂の教会だな」
伝説で謳われた人魚達が星々の間を泳ぎ、願いや祈りを捧げたという場所。
ララは教会を眺めながら、ふとイサへと花眸を向けて。
「お前も教会でうまれたんだったわね」
「まぁね。俺も樂園の教会で造られたよ」
ならば、折角ここまで来たのだから。
「折角だから願ってく?」
イサの言葉に、ララも海の中へと身を躍らせる。
くるくると游いで、浮かんでは消える泡と戯れながら。
胸の内にある願いを、泡沫にとかして密やかに——広大な海へと託してゆく。
そんなララを見守っていたイサもまた、自分だけの願いを静かに海へ。
ふたりの周りを漂う泡が、淡い光を受けてきらきらと煌めいて。
星のような煌めきが降る中、イサは聖女サマに訊いてみる。
「ララは何を願ったのかな」
でもそう問われても、ララが答えるのはひとことだけ。
「秘密よ」
「秘密なら、俺も秘密だよ」
何を願ったかは、お互い内緒。
それから教会をあとにすれば、ララの次のお楽しみは宝探し。
「ふふ! 真珠を探しにいきましょう」
「真珠? そうだな。宝物も見つかるかも」
さらに深く潜って、真珠貝を探してみることに。
でも、せっかくだから。
「ララは可愛い形のがほしいのよ」
「可愛いのか……ララが望むなら見つけてやらないとな」
聖女サマがご所望とあらば、イサも気合十分。
どんな真珠と出逢えるか、期待に尾鰭をひらひらぴこぴこ揺らしながら。
ふたりで宝探しを楽しみつつ、海底迷宮のさらに奥へと進んでゆく。
🔵🔵🔵🔵🔵🔵 大成功
第3章 ボス戦 『パンドーラ・ミメシス』
POW
ミミックコンビネーション
【財宝ばらまき】による牽制、【少女の姿に変身してからのエナジードレイン】による捕縛、【宝箱の姿に変身してからの噛みつき】による強撃の連続攻撃を与える。
【財宝ばらまき】による牽制、【少女の姿に変身してからのエナジードレイン】による捕縛、【宝箱の姿に変身してからの噛みつき】による強撃の連続攻撃を与える。
SPD
おもいでの宝箱
10秒瞑想して、自身の記憶世界「【おもいでの宝箱】」から【自身が喰らった冒険者】を1体召喚する。[自身が喰らった冒険者]はあなたと同等の強さで得意技を使って戦い、レベル秒後に消滅する。
10秒瞑想して、自身の記憶世界「【おもいでの宝箱】」から【自身が喰らった冒険者】を1体召喚する。[自身が喰らった冒険者]はあなたと同等の強さで得意技を使って戦い、レベル秒後に消滅する。
WIZ
呪われし財宝
【パンドーラの財宝】により、視界内の敵1体を「周辺にある最も殺傷力の高い物体」で攻撃し、ダメージと状態異常【財宝の呪い】(18日間回避率低下/効果累積)を与える。
【パンドーラの財宝】により、視界内の敵1体を「周辺にある最も殺傷力の高い物体」で攻撃し、ダメージと状態異常【財宝の呪い】(18日間回避率低下/効果累積)を与える。
光る花々や海の生き物達と出逢い、伝説の教会を越えて。
淡い光と様々な青が揺らめく海底迷宮を、さらに奥へと泳いでゆけば。
ついに辿り着いたのは、ダンジョンの最奥。
そして、そこで待っていたのは。
海底鉱石の煌めきを受け、いかにも大切な宝物が眠っていそうな、ひとつの宝箱。
そういえば、アクアベル王国ではこんな噂が囁かれていた。
――この海底ダンジョンの最奥には、『財宝』が眠っている、と。
ならば、これこそが噂の財宝なのだろうか。
けれど、期待と共に近づこうとした、その時。
宝箱が、がばりとその大きな口を開いた。
もちろん、それは財宝などではない。
その正体は、獲物が無警戒に近づくのを待ち構えていた擬態モンスター——『パンドーラ・ミメシス』。
宝箱だけでなく、時には非力な少女の姿にさえ化けて冒険者を誘い込み、喰らった者の姿や力までも利用する、危険なミミックだ。
その身に貯め込んでいる財宝もまた、呪いを齎す危険なものだという。
こんな存在が海底迷宮の最奥に潜んだままでは、いつアクアベル王国の人々が餌食になるとも限らない。
偽りの財宝に、これ以上誰かを惑わせるわけにはいかない。
そして、この海底ダンジョンはボスを倒せば消滅する。
色鮮やかな海の景色も、光る花畑も、伝説の教会も——この冒険と共に、もうすぐ終わりを迎えるのだろう。
ならば、星と海に彩られた冒険の締め括りに。
噂の『財宝』の正体——パンドーラ・ミメシスを倒して、海のダンジョンを攻略しよう。