シナリオ

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One day, in the night

#√ウォーゾーン #√EDEN #断章執筆中 #サポート4

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「この時を待っていました」
 底抜けに優しく響く声であったのです。
「貴方たち同志――√能力者の皆様とお会いできる日を」
 ふんわり。
 肩にかかるほどに優しく流れた紅。毛先に至る黒。リムレスのスクエア型眼鏡をかけた女子が、気分を弾ませていたのです。
 黒い瞳までもが優しく眼差しを描いて。
「私は槻上・優奈。この“楽園”を、√EDENを愛する一人です」
 |√能力者たち《あなたがた》を歓迎するのです。その理由は『√EDENを愛する』という言葉に滲み出ていますから、特に色が濃いのです。来いと願うが如く――そう言葉に出来る程に。
「皆様はここに、色々な理由で来たと思います」
 様々でありましょう。暇だったから、身体を動かしたいから、力を試したいから、と漠然としたものから、明確にこの世界を、あるいは、
「自分のAnkerを護る為に来た人も多いと思います」
 強い望みまで。果ては、
「どうしてここに来たんだろう? と思う人もいると思います」
 迷える仔羊でさえ。
 でもそれらをこの小娘は……槻上・優奈という女は、全て歓迎するのです。
「怖がらないで。これらは全て|黄道十二星座《ゾディアック・サイン》が、」
 等しく輝ける星々が繋いだ縁なのですから――その縁を覚えて欲しいからこそ、そのように優奈が紡ぐのです。
 そして、これから起こるであろうことも。
「では、早速相互観測を始めましょう。今から数えてちょうど3分後、付近にある新宿中央公園のインビジブル摂取を目論む戦闘機械群ウォーゾーンの偵察ユニットが複数出没します」
 決して夢という言葉では語れないのです。何せ星の示した未来なのですから。
「そして貴方たちは選ぶことになります」
 ――集団を残骸一つ残らず壊滅させるか。
 ――それとも集団の指揮機能を探して不全に追い込むか。
「どちらを選んでも、片付けた先に行き着くのは束の間の平穏。√EDENの一場面が正しく平和を維持する状態を作ることが叶ったなら、私たちの業務は完了です」
 やり方は複数。自由自在な幅があるのです。
「そして気をつけて……向こうも必ず気付きます。私たちが『受け取った未来を変えようとしている』ことに。そして阻んでくるでしょう。相互観測と言ったのはそう言うことです。100%こちらが上回れる、という保証はありません」
 難しさもあるのです――でも。
「それでも、大丈夫。私が観ています。見守っています」
 ですを並べて|死《です》にくっつける――コンパクトに乗り越えられるのなら。それを実現出来るのなら。それが世界を、|帰るべき場所《Anker》を護るということなのでしょう。
「ほら、もうすぐです。実際に直面しながら、覚えていきましょう!」
 満ちる|最中《さなか》の月までもが見ているので。

 ふよふよ夜空、インビジブルがうようより。
「指揮官。|招《・》|か《・》|れ《・》|ざ《・》|る《・》|客《・》を複数確認」
 嗚呼最悪です、翼の動力エネルギーが蒼く広がる波紋のよう。
 ――ふむ、さしずめ向こうが目敏く気付き拾ったということか。
 通じていたのです指揮官と――手が早そうな印象。早めに来て正解だったという印象。心象は如何ですか|√能力者たち《あなたがた》。
「インビジブル確保の前に、壊滅を優先しますか?」
 ――うむ。星詠みも近くにいるはず。片付けるのだ。
 どうやら|学習《なにかしら》を邪魔されたくないらしく。
「了解――捕捉完了」
 あっという間に増える数。
「お前たち、我々戦闘機械群ウォーゾーンの邪魔はさせません」
 |未来《おさき》が妙に暗く。
「早急に瓦礫となりなさい」
 動く|√能力者たち《あなたがた》の感覚が軽く。
これまでのお話

第3章 日常 『変わったこと、変わらないこと。』


POW 日課のトレーニングやスポーツをする。
SPD 日課の散歩やランニングをする。
WIZ 日課の読書やネットサーフィンで知識を得る。
√EDEN 普通5