シナリオ

0
彼岸に結ぶ

#√妖怪百鬼夜行 #マガツヘビ #マガツヘビの掟

タグの編集

作者のみ追加・削除できます(🔒️公式タグは不可)。

 #√妖怪百鬼夜行
 #マガツヘビ
 #マガツヘビの掟

※あなたはタグを編集できません。

●黄泉返り
「|峨旺旺旺旺旺旺旺雄雄雄怨!《GAOOOOOOOOOOOOOONNNN!!!!!!!!!!》」
 咆哮が世界そのものを震わせた。振り下ろされた漆黒の拳が地面を無惨に破壊する。それは圧倒的な破壊力に満ち、けれど無限とも称される妖力を備えた古妖の気は晴れない。
「或れから何年経った? 十年か?百年か? 糞が、糞糞糞餓鬼共が!!!!」
 果てない恨みと怒りと苛立ちにまみれた咆哮の主は、溢れる感情のままに周囲を破壊しながら叫び続けた。
「此のマガツヘビ様を轢き潰し殺しやがって、糞糞糞が!!! 誰が『無限の妖力と矮小なる頭脳の持ち主』だ! 調べたぞ矮小の意味この野郎!! どいつもこいつも糞馬鹿にしやがって! 今度こそ、全部全部ぶち壊してやる!! 人も妖も、全ての√も、あとあれだ、勿論√EDENもだ……!!」
 この俺がこんなに腸煮えくり返っているのに――。
 あらゆる生命への怒りがほんの一瞬収まりかけるも、マガツヘビの怒りは再び燃え上がった。拳を受けた大地がまたも轟音を響かせ、砕け散る。
「なんで出てこねえんだ、|王劍『天叢雲』《おうけんあめのむらくも》! どう考えても俺こそが、お前に相応しき主だろうがよ!!!!」

●√妖怪百鬼夜行
 “全てのあやかしよ、マガツヘビを討ち滅ぼすべし”。
 √妖怪百鬼夜行に存在するそれは『マガツヘビの掟』と呼ばれ、その√に住む全ての者が知る取り決めだ。それは邪悪な古妖達も従うものであり、一時休戦と共闘を持ちかけてきた彼らと共に、現在進行系で果たされようとしている。
「その為にもまずはお花見をしてほしいの。お弁当を食べたり桜を撮ったり……」
 花見。春の風物詩。
 ちゃんと理由があるのよと、星詠みとして語る竜宮・永遠(恋心・h00149)は尾鰭を揺らす。
「マガツヘビも気にしていたけれど、頭脳は矮小でも妖力は無限。その妖力に汚染された桜があって、今、出鱈目な早さで咲いて散ってを繰り返してるのよ。このままだと、√妖怪百鬼夜行が桜で埋め尽くされそうなの」
 今はまだ、満開桜と桜吹雪が常に堪能でき、足元がすっかり花筏状態というところ。
 ただしその花筏がマガツヘビの移動経路までも隠しきっている為、桜の異常を解決しなくてはならず――その為の花見なのだ。
「みんなにお花見してもらいたい広場の桜は『彼岸結びの桜』って呼ばれていて、普通の桜とは違うの。そこで過ごしていると、いつの間にか誰かや何かが傍にいて――え? ええ、そう。亡くなったひとや、壊れてしまった物が現れるんですって」
 それは過去の記憶を強く呼び起こす事も、今抱える痛みを強くさせもするだろう。未来へと歩き出す切欠になる可能性だってある。
 確かなのは、『いつの間にか現れるものは危害を加えてこない』という事だ。
 そんな不思議桜の下で花見をしていれば、マガツヘビの妖力に汚染された桜は正常に戻るだろう。そうすれば超強大な古妖への手がかりも見えるようになり、マガツヘビへ滅びのひとつを見舞う機会も結ばれる筈だ。
「その時は、普段敵対している古妖も協力してくれる。力を合わせれば、相手があのマガツヘビでもきっと倒せるわ」
 海の目を煌めかせ笑った少女の指先が、すい、と行くべき場所を示す。そちらへ向かうにつれ、ひらひら、はらり。春を象徴する儚い色が増えていき――。
これまでのお話

第2章 ボス戦 『災いの鎌鼬『三巴』』


POW |打巴《うちどもえ》・転場死
【長男鼬の尻尾の棍棒 】による近接攻撃で1.5倍のダメージを与える。この攻撃が外れた場合、外れた地点から半径レベルm内は【転倒多発地帯】となり、自身以外の全員の行動成功率が半減する(これは累積しない)。
SPD |斬巴《きりどもえ》・残忍斬刃
【次男鼬の尻尾の鎌 】による高命中率の近接攻撃を行う。攻撃後に「片目・片腕・片脚・腹部・背中・皮膚」のうち一部位を破壊すれば、即座に再行動できる。
WIZ |薬巴《やくどもえ》・表裏薬壺
【三男鼬の薬壺から薬 】属性の弾丸を射出する。着弾地点から半径レベルm内の敵には【猛毒】による通常の2倍ダメージを与え、味方には【傷薬】による戦闘力強化を与える。
√妖怪百鬼夜行 普通11