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⚡️戦雲、羽田沖
●巨鯨、襲来
晴れ渡る空の下、風も海も静かな羽田沖の空を飛行機が飛び交い、海を船舶が行き交う。だが、その平和な光景は侵略者によって喪われようとしていた。
突如、広範囲にわたって大気がビリビリと振動し、海面がザブザブと波打ち始める。
「くっ、何だこれは――!?」
空が、海が突然荒れ始めたことに、飛行機の機長達が、船舶の船長達が困惑しながらも、揺れる機体、船体を制御しようと尽力する。幸いにして、彼等のほぼ全てがそれに成功した。
「一体、何が起きているんだ……?」
彼等は訝しがりつつも、為すべき事を為した。少しでも空が、海が落ち着いている方へと退避し、安全を確保したのである。
その頃、人工島程の大きさはあろうかと言う巨大な戦闘母艦『Great-Invasion『ORCA』』が、√ウォーゾーンからの転移を完了させていた。ORCAの艦橋で、白い軍服姿の艦長テイ=トックは麾下の戦闘機械達に出撃命令を下す。
「総員、出撃だ! 目標、眼前の空港! あれを、我等の拠点とする!」
その命に従い、今まさに『ORCA』から無数の戦闘機械が出撃せんとしていた。
●羽田空港を守り、√ウォーゾーンへ逆侵攻せよ
『ORCA』が√EDENの羽田沖に転移する少し前。羽田空港国内線のタクシープールで、|九門・絢介《くもん・けんすけ》(しがないタクシー運転手・h02400)は星詠みとして視た光景に、チッ、と舌打ちをしていた。
「――よりによって、羽田が狙いかよ」
絢介にとって、羽田空港は重要な営業拠点の一つだ。此処を侵略されると、営業収入、ひいては収入に影響してしまう。そんなことを、やらせるわけにはいかなかった。
絢介自身の生活への影響をさておいても、√ウォーゾーンからの侵略など捨て置くわけことは出来ない。
早速、絢介はタブレットを起動すると、インターネットを介して√能力者のコミュニティに情報を流し、解決への協力を要請していく。
羽田空港が戦闘機械の襲撃に晒される前に、戦闘機械諸共『ORCA』を撃破して欲しいと。
その後は√ウォーゾーンに逆侵攻し、作戦目標を相談の上で決定しながら何らかの形で√EDENに侵攻せんとしている『統率官『ゼーロット』』の企みを挫いて欲しいと。
「向こうで何を作戦目標にするかは任せるしかねえが……上手くやってくれよ。頼んだぜ」
情報の送信を一通り終えると、絢介は運転席のシートを倒して身を預け、ふう、と大きく息を吐く。そして、祈るように独り言ちながら、タブレットの画面を見遣るのだった。
これまでのお話
マスターより

こんにちは、ご無沙汰しております。緑城雄山です。
√EDEN6本目となるシナリオは、今流行の大規模シナリオ『オーラム逆侵攻』のものとなります。
√EDENの羽田沖に現れた巨大空母『ORCA』を撃破して羽田空港を戦闘機械群から守り、その後は√ウォーゾーンの『レリギオス・オーラム』に逆侵攻して下さい。
●第1章について
人工島クラスの巨大戦闘母艦『ORCA』との戦闘ですが、ORCAに搭載されている無数の戦闘機械達が付随してきます。戦闘機械は、空を飛べる個体、海上や海中を航行出来る個体が大多数です。
なお、戦闘開始タイミングは、戦闘機械達がORCAから出撃した直後となります。
この章では、以下の条件を満たすプレイングにプレイングボーナスを付与します。プレイングボーナスが付与されたプレイングは効果的な成功を収めやすくなる他、執筆の優先順位が上がります。
・何らかの手段を講じて、無数の戦闘機械に対処する。
・何らかの手段を用意し、空中or海上or海中から、ORCAや戦闘機械を攻撃する。
●第2章以降について
第2章以降については、皆様のプレイングや一言雑談での相談によって、作戦目標が変化しシナリオが分岐します。
作戦1:統率官『ゼーロット』の撃破
作戦2:オーラム派機械群の壊滅
作戦3:大黒ジャンクションの破壊
作戦4:√能力者の解放
作戦5:カテドラル・グロンバインの破壊
断章、プレイングボーナス条件については、章が変わったタイミングで都度お知らせします。
●相談へのMSの参加方針
高度の柔軟性を維持しつつ、臨機応変に対応します。
●プレイングの採用について
出来る限り採用したいと考えておりますが、執筆のキャパシティを超えてしまう数のプレイングが集まった場合、やむを得ず流してしまう可能性があります。予めご了承下さい。
それでは、皆様のプレイングを、楽しみにお待ちしております。
9
第1章 ボス戦 『Great-Invasion『ORCA』』

POW
主砲『インビジブル集束砲』
【母なる意思 】から承認が下りた場合のみ、現場に【インビジブル集束砲】が輸送される。発動には複数の√能力者が必要となる代わり、直線上の全員に「発動人数×2倍(最大18倍)」のダメージを与える。
【母なる意思 】から承認が下りた場合のみ、現場に【インビジブル集束砲】が輸送される。発動には複数の√能力者が必要となる代わり、直線上の全員に「発動人数×2倍(最大18倍)」のダメージを与える。
SPD
全門斉射
指定地点から半径レベルm内を、威力100分の1の【主砲を除く全砲門からの一斉射撃 】で300回攻撃する。
指定地点から半径レベルm内を、威力100分の1の【主砲を除く全砲門からの一斉射撃 】で300回攻撃する。
WIZ
インビジブルビット起動
【主砲のエネルギーとなるクラゲ状のビット 】を召喚し、攻撃技「【分子結合阻害弾】」か回復技「【装甲修復】」、あるいは「敵との融合」を指示できる。融合された敵はダメージの代わりに行動力が低下し、0になると[主砲のエネルギーとなるクラゲ状のビット ]と共に消滅死亡する。
【主砲のエネルギーとなるクラゲ状のビット 】を召喚し、攻撃技「【分子結合阻害弾】」か回復技「【装甲修復】」、あるいは「敵との融合」を指示できる。融合された敵はダメージの代わりに行動力が低下し、0になると[主砲のエネルギーとなるクラゲ状のビット ]と共に消滅死亡する。

羽田近傍の小型船乗り場にある船をちょいと拝借
操縦し現場へ
展開中の戦闘機械のおびき寄せを狙う
安定した足場に誘導……は難しいだろう、海上戦だな
「おら、こっちだ!」
船のロープ、緊急発煙筒や火箭の類を利用
こっちを無視できないよう火箭を打ち込み
海上の一般船がなるべく少ない方、沖合への誘導を試みる
おれたちとお前らだけなら遠慮はいらねぇな……!
1644-Bizzarria発動
遠方の奴にはロープを投げつけ、引き寄せられたら鉄棍で殴打
うまいこと集まって来たなら、敵を足場にジャンプし打ち壊し回る
ORCAの砲の射線に、民間の施設類が入らないように留意
放出した機械群と俺が巻き込まれる分にはかまわねぇ
アドリブ連携無問題
●誘導
羽田沖を進む、小型の船舶がある。
この場に駆けつけた√能力者、|都留・臻《とどめ・いたる》(|枳殻《きこく》・h04405)が借り受けたものだ。
羽田沖に出現した√ウォーゾーンの巨大戦闘母艦『ORCA』に対し、臻はその船体を大きく迂回して外海の方から接近しようとしていた。
「おら、こっちだ! こっちに来やがれ!」
臻は、用意していた火箭をORCAに向けて次々と撃ちかけていく。その威力の一つ一つは、戦闘機械群にとって大したものではない。だが。
「ちょろちょろと……鬱陶しい! 反転だ! まずあれから仕留める!
艦載機は本艦が反転中に発艦し、あの船を攻撃せよ!」
周囲を蚊が飛び回れば鬱陶しく感じるように、ORCA艦長のテイ=トックは臻の船から放たれてくる火箭に苛つき、ORCAの頭を臻の方へと反転させた。これは、臻が√能力者だったことも影響している。
「さすがに、引っ張られるまではしてくれねぇか……だが、おれたちとお前らだけなら遠慮はいらねぇな……!」
臻の理想としては、ORCA自体がもっと此方に誘き寄せられて来ることだった。だが、そこまでは難しくとも、口のような形をした船頭から覗くインビジブル集束砲の方向が此方を向き、発艦した戦闘機械群が自身に迫っている時点で、周囲が巻き込まれないようにする目的は果たされていた。
臻は√能力『|1644-Bizzarria《ビザリア》』を発動すると、その手にしている鉄棍で迫り来る戦闘機械群を次々と殴りつけていく。
次々と、戦闘機械が海の藻屑と成り果てる。撃破された戦闘機械が沈む寸前に、臻はその戦闘機械を足場にしてジャンプし、八艘跳びの要領でORCAに迫っていた。
「ええい! 何故だ、何故仕留められん!?」
たった一人を仕留められないことにテイ=トックは憤ったが、これは1644-Bizzarria《ビザリア》によって臻の周囲が不活性領域となり、攻撃の成功率が半減させられたためだ。
もっとも、これだけの数に迫られた以上、臻も無傷とは行かない。だが、インビジブル集束砲が外れてくれたのは幸運だった。
「コイツを、くれてやるよ!」
ORCAのすぐ側にまで至ったところで、臻は鉄棍を大きく振りかぶった。そして、渾身の力で以て振り下ろす!
ゴォン! 派手な音が響くと共に、ORCAの装甲は大きく歪まされた。
🔵🔵🔵 大成功

(あんなものを放置したら甚大な被害が出るな)
逆侵攻も大事だけど、他の√への被害を抑えることもまた大事だね
蒼月に乗り、飛行翼で空中移動しながら戦闘
初手で限界突破を使って敵集団に急接近し、艦載機諸共ランチャーを用いて無差別攻撃
グレネードでの爆破も交えて、ORCAを攻撃しながら周囲の艦載機を巻き込むことを重視しよう
常に高速ダッシュで飛び回って囲まれないように立ち回り、攻撃されたら見切りで回避
接近戦されたら光刃剣の居合で応戦する
ある程度周囲の機械が減ったらORCAに直接攻撃
出力を上げたスタンロッドの鎧無視攻撃で思いっきりぶん殴ろう
次は……羽田から逆侵攻するならゼーロット狙いで行くのがいいかな(作戦1)
●ミサイルとグレネードの雨
(あんなもの……放置するわけにはいかない)
羽田の空を飛行する、蒼白に輝く決戦用ウォーゾーン『蒼月』のコクピットで、クラウス・イーザリー(太陽を想う月・h05015)は操縦桿を目一杯前に倒していた。
この戦闘が進めば、√ウォーゾーンへの逆侵攻が可能になると言う。だがその前に、この√EDENでの被害も抑えなければならない。
幸い、先に交戦した√能力者によって、ORCAの船頭は外海の方を向いた。ならば、今こそ被害を抑えつつ撃破する好機であった。
「何だあれは!? 近付けさせるな! 撃ち落とせ!」
迫り来る蒼月を発見した艦長テイ=トックは、戦闘機械群に撃墜するよう命令した。それに従い、戦闘機械群がORCAから発艦。飛行出来る者は蒼月に接近を試み、そうでない者はORCAの甲板から、あるいは海中から砲火を撃ちかける。
「……遅い」
だがその時、既にクラウスはミサイルランチャーとWZ用グレネードの発射を開始していた。√能力によって強化された連射性能によって、ミサイルが、グレネードが、雨霰の如くORCAや周囲の戦闘機械群れに降り注ぐ。
ドカン! ドカン! ドカァン!! たちまち、爆発がORCAの船体を、海面を埋め尽くした。その爆発によって、少なからぬ数の戦闘機械が連鎖したかのように爆発四散していく。
やらせるものか、とばかりに飛行する戦闘機械がレーザーブレードで斬りかかったが、蒼月とすれ違った直後に爆発四散した。何が起きたのかと思う暇さえ、その戦闘機械には与えられなかった。
すれ違い様、クラウスは光刃剣を居合いの如く抜き放ち、斬り捨てたのだ。
そうして戦闘し、ある程度戦闘機械の数が減ったところで、蒼月はスタンロッドを抜いてORCAに急接近する。
「これで……ぶん殴る!」
フルパワーで振るわれたスタンロッドの一閃は、装甲など存在しないかのように、鯨の頭のように見えるORCAの船頭を深々と縦に斬り裂くように断ち割った。のみならず、高圧電流によって艦内の至る場所にスパークを迸らせ、ダメージを与えていく。
「ぐあああああっ!!」
艦橋のテイ=トックも、身体中を貫く電流にたまらず苦悶の叫びを上げた。
その後、ORCAの船体に幾度も傷を刻みこんだクラウスは、√能力の効果時間が終了した時点で一旦戦場を離脱した。この後の、√ウォーゾーンへの逆侵攻に備えるためだ。
🔵🔵🔵 大成功

アドリブ連携歓迎
あれまぁ…僕も羽田よく使うんだけど…しばらくは呪物商としての仕事の依頼はキャンセルかナ…
とりあえず搭乗員に【催眠術】込みの説得で緊急ハッチ開けてもらおうか…
僕は影業の【グラップル】で機体に取付きながら…迎撃に当るよ…
まぁ…僕が頑張らなくても…他の人達がなんとかしてくれるでショ…
のりものが落とされちゃぁ…どうにもならない
血の跡のある薄汚れた札を貼ってこの機体を一時的に呪物と化し【オーラ防御】で保護
遠距離から【橙色渦虫】たちに随伴した戦闘機械群を齧らせよう…
あくまで避難する船や飛行機、あるいは空港に向かってくる敵を迎撃することをメインに戦っていくよう…

羽田空港に被害が出れば大惨事です。あと、この戦いが終わったら羽田空港のレストランでご飯を食べるつもりですから絶対に見逃せません。
【LXF光翼最大出力モード】を使用して飛翔戦闘を行います。
主武装は大型ブレードを備えたエネルギー砲のLXM。
副武装として各種レイン砲台。
【インビジブルビット起動】対策
範囲化した通常攻撃でクラゲ状のビットを薙ぎ払いつつ、本体にも攻撃を命中させるのが基本です。
特に敵の「融合」攻撃には最大限の注意を払い、レイン砲台・シールド型を使って、最優先で食い止めます。
クラゲの掃討が順調に進めば、LXMの主砲やレイン砲台・高火力型で敵の砲口を狙って効果的なダメージを狙いに行きます。
●ORCA、撃沈!
二人の√能力者が、羽田の海上を飛んでいる――と言うのは、正確ではないかもしれない。自力で飛行しているのは、光の翼を展開している機械式ボディスーツ「|LXF《LZXX Flight armor》」を身に纏ったリズ・ダブルエックス(ReFake・h00646)だけなのだから。
ではもう一人の|秋津洲・釦《あきつしま・ぼたん》(血塗れトンボ・h02208)は如何しているかと言うと、生やした触手「影業」をリズの手に持って引っ張ってもらう形で、空中にいた。
「あれまぁ……僕も羽田よく使うんだけど……。しばらくは、呪物商としての仕事の依頼はキャンセルかナ……」
「大丈夫ですよ。そんなことにはさせません」
ぼやくような釦のつぶやきに、リズは強い意志を感じさせる口調で応じた。
多くの飛行機や旅客が集まる羽田空港に被害が出れば、それは自ずと大惨事になる。そんな事態を引き起こさせるわけにはいかなかった。
それに何より、この後は羽田空港のレストランでランチを楽しむ予定なのだ。それを台無しにさせるつもりはない。
(僕が頑張らなくても……他の人達が、とは言えなさそうだネ……)
それが食欲の故とは知らないが、リズの意気込みに楽はさせてもらえなさそうだと、釦は思った。
「メインは任せるよう……僕は、空港や周囲の船や飛行機に向かいそうなのを仕留めていくからねえ……」
「了解です。しっかり、沈めてしまいましょう!」
釦からの役割分担の提案に頷くと、リズはORCAに目をやった。これまでの√能力者達との戦闘によって、ORCAの船体には相当のダメージが入っている。これで、撃沈させてしまいたいところだった。
一方、ORCAの艦橋では艦長テイ=トックが迎撃の指示を出している。
「艦載機は、残らず発進! インビジブルビット、展開! 奴等を近付けさせるな!」
乗艦を沈められるわけにはいかないと、テイも必死だ。
その指示に応じて、ORCAの船体から残る全ての戦闘機械が出現し、クラゲを模した形のビットも多数展開される。
「しっかり、つかまっていて下さいね?」
「――え?」
「薙ぎ払うであります!」
「うっひゃあああああ!?」
LXFが展開する光の翼の出力が、√能力によって一気に上昇する。それに伴い、リズの飛翔速度が一気に上がると、影業でぶら下がっている形の釦を強烈なGが襲った。
リズは敢えてORCAに急接近し、クラゲ型のビットの中へと突入すると、大型ブレードを兼ねるエネルギー砲「|LXM《LZXX Multi weapon》から、周囲に纏う各種のレイン砲台から、無数の光条を全方位に放っていく。一射目の光条に耐えきったビットも、続けざまに放たれた光条に貫かれると耐えきれず、次々と爆発四散した。
「やりますねえ……僕も、働きましょうか……舞え」
リズ達がORCAに急接近したことで、戦闘機械群は船舶や航空機、空港を狙うどころではなくなり、リズ達へと殺到せんとする。
それを見た釦は、√能力『|橙色渦虫《トウショクカチュウ》』を発動。釦を中心に三十匹ばかりの橙色のトンボがわっと飛び立ち、戦闘機械に取り憑くとガジガジとその機体を囓り、食らっていく。
混乱に陥る戦闘機械群を、リズの再度の全方位攻撃が、追撃とばかりに放たれたトンボ達がさらに襲う。戦闘機械は損傷が限界に至った順に撃破されていき、遂には一機たりとも残らなくなった。
「馬鹿な……この『ORCA』が、こんなことで沈むと言うのか……!」
艦載機たる戦闘機械群を全滅されられたテイに、局面を打開する手段は残されていなかった。テイがクラゲ型のビットを展開して足掻いても、そうする側からLXMやレイン砲台から放たれる光条と、橙色のトンボに殲滅されていく。
その度に、ORCA自体のダメージもより深くなり、満身創痍と言った態になるまで然程の時間は要しなかった。
「ご苦労様、だねえ……」
「これで、終わらせます!」
とどめの一撃とばかりに放たれた、LXMからの光条が、ORCAを船頭から船尾まで貫く。小刻みに痙攣するように、ORCAの船体が震えはじめる。それはやがてより大きなものとなっていき、至る所で爆発を伴うようになった。
そして遂には、船体全体を四散させるような大爆発を起こすと、その残骸はスゥ、とかき消えるように消滅していった。
――√EDENの羽田空港は、守られたのだ。
🔵🔵🔵🔵🔵🔵 大成功
第2章 集団戦 『シャクティ』

POW
獅子奮迅
【白兵戦】により、視界内の敵1体を「周辺にある最も殺傷力の高い物体」で攻撃し、ダメージと状態異常【アドレナリン過剰分泌】(18日間回避率低下/効果累積)を与える。
【白兵戦】により、視界内の敵1体を「周辺にある最も殺傷力の高い物体」で攻撃し、ダメージと状態異常【アドレナリン過剰分泌】(18日間回避率低下/効果累積)を与える。
SPD
一念通天
「攻撃を宣言し・防具を脱ぎ・敵の攻撃を弾いた後・正面から・【拳】で近接攻撃する」場合のみ、与えるダメージが8倍になる。
「攻撃を宣言し・防具を脱ぎ・敵の攻撃を弾いた後・正面から・【拳】で近接攻撃する」場合のみ、与えるダメージが8倍になる。
WIZ
剛毅果断
【戦場格闘術】による高命中率の近接攻撃を行う。攻撃後に「片目・片腕・片脚・腹部・背中・皮膚」のうち一部位を破壊すれば、即座に再行動できる。
【戦場格闘術】による高命中率の近接攻撃を行う。攻撃後に「片目・片腕・片脚・腹部・背中・皮膚」のうち一部位を破壊すれば、即座に再行動できる。
●立ちはだかるシャクティ隊
√EDENの羽田沖に出現した戦闘母艦ORCAを撃沈させた√能力者達は、√ウォーゾーンへの逆侵攻を開始した。攻撃目標の候補は五つあったが、その中でもゼーロットがカテドラルとしている羽田空港を選択する。
だがゼーロットを討つには、カテドラルを警備する戦闘機械『シャクティ』の隊を幾度も撃破する必要があった。
白兵戦能力に長けたシャクティ達は、遮蔽の多いカテドラル内で√能力者達を迎撃すると決定。√能力者達が進入してくる刻を、待ち続けるのだった。

蒼月を降りて徒歩で戦闘
(遮蔽物が多いな……奇襲に気を付けないと)
レギオンスウォームでレギオンを呼び出して周囲に飛ばし、超感覚センサーでシャクティの位置を確かめながら進む
レギオンのセンサーを通してシャクティを発見したらレギオンミサイルで先制攻撃
近くのレギオンも合流させ、ミサイルで集中攻撃する
レギオンが破壊される前にできるだけダメージを与えよう
姿を現したら接近されるまでの間にレーザー射撃を撃ち込み、接近されたら魔力兵装を剣型に錬成して居合で反撃
剛毅果断での攻撃は見切りと霊的防護で凌ぐ
できるだけ早くシャクティ達を片付けてゼーロットを強襲しよう
そうすれば、きっとあいつは動揺する筈だ
※アドリブ、連携歓迎
●40体弱のレギオンと共に
愛機「蒼月」から降りたクラウス・イーザリー(太陽を想う月・h05015)は、カテドラルの中を歩いて行く。
(遮蔽物が多いな……奇襲に気を付けないと)
そのために、クラウスは√能力で40体近いレギオンを召喚して周囲に分散させ、そのセンサーによって索敵を行いながら進んでいた。
(……居たか)
レギオンのセンサーが、遮蔽の向こうに居る警備の戦闘機械「シャクティ」を捕捉する。クラウスは自身もその場に駆けつけながら、他のレギオンを合流させた。
(今だ!)
シャクティが遮蔽から姿を現した瞬間、クラウスの放ったレーザーとレギオンの放つミサイルがシャクティに集中。
「――!?」
不意を衝かれたシャクティは、まともな防御を行うことも出来ないまま直撃を受け、耐えられずに爆発四散した。
それを何度も繰り返しカテドラルの奥へと進むうちに、クラウスは最大の難所に行き当たる。10体ものシャクティが、遮蔽の向こうでその先への扉を塞ぐように待ち構えているのだ。
(数が多いが、行くしかない――か)
意を固めたクラウスは、レギオンを引き連れながら遮蔽から飛び出す。そして、レギオンにありったけのミサイルを放たせ、クラウス自身もレーザーライフルを撃った。
視界を埋め尽くすようなミサイルと一条のレーザーが、シャクティ達を襲う。それを受けて、4体のシャクティが爆発。
残る6体のシャクティは、クラウスの姿を発見すると接近しようとするが、そこでクラウスとレギオンはもう一射し、さらに4体のシャクティを撃破。
最後の2体が間近に迫った所で、クラウスは瞬時に自身の魔力を剣の形に整えて、横薙ぎの一閃でシャクティの上半身と下半身を泣き別れさせた。
その間に、もう1体のシャクティは√能力を発動して殴りかかるが、クラウスはその拳を見切って回避――したところで、シャクティは外皮を剥落させ機械の部品が露出した姿になりながら、もう一撃を仕掛けてくる。
「そう来るか――!」
その攻撃までは避けきれないと見たクラウスは、エネルギーと霊力の二重のバリアを張って、シャクティの拳を脇腹で受け止める。衝撃は殺し切れていないが、歴戦の√能力者であるクラウスからすれば掠り傷のようなダメージでしかない。
シャクティがクラウスを攻撃する間に、レギオンはミサイルをシャクティに放っていた。ミサイルの集中攻撃により、シャクティは爆発。この場のシャクティ達は、残らず全滅した。
(残りもできるだけ早く片付けて、ゼーロットを強襲しよう。そうすれば、きっとあいつは動揺する筈だ)
そう確信しながら、クラウスは扉の奥へと進んでいった。
🔵🔵🔵 大成功