シナリオ

⑦なにが出るかな?

#√ドラゴンファンタジー #秋葉原荒覇吐戦 #秋葉原荒覇吐戦⑦

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⚔️王劍戦争:秋葉原荒覇吐戦

これは1章構成の戦争シナリオです。シナリオ毎の「プレイングボーナス」を満たすと、判定が有利になります!
現在の戦況はこちらのページをチェック!
(毎日16時更新)


「皆さん、佐竹商店街はご存じですか?」
 漆乃刃・千鳥(暗黒レジ打ち・h00324)が地図で指示したのは、今回の戦争の舞台の一角、春日通りから清洲橋通りに至る、全蓋式アーケードの商店街だ。その歴史は古く、日本で2番目に古い商店街とも言われている。
「今回はですね、この場所がダンジョンと化してしまったようなのです!」
 √ドラゴンファンタジーのダンジョンと融合したこの場所は、『昔ながらの商店街』といった風情を残しつつも、複雑な迷宮と化している。当然ながら、内部には多数のモンスターが潜んでおり、巻き込まれた地元の人々に被害が出るのも時間の問題だろう。
「見過ごすわけにはいきませんよね! 速やかにこちらに駆け付け、モンスターを殲滅してください!!」

 今回こちらのチームが向かう先は、イベントの際のガラポン抽選会などが行われていた場所に当たるらしい。だからというわけではないだろうが、周囲には色とりどりのモンスターのタマゴが配されているという。
 『イニグマ・エッグ』。タマゴというだけあって身動きは取れず、物陰に隠れるように置かれているが、付近に人間や√能力者の気配を察知すれば、孵化の時を迎えることになるだろう。
 殻を割り、飛び出して襲い掛かってくるのは――。
「……えーと、中身がどういうモンスターかは予知でもよくわかりませんね! 皆さんの運次第ってやつでしょう!!」
 なんとも頼りない話だが、その分手広く構え、各々柔軟に対応してほしい、と彼は言う。
「いっそのこと、今日のラッキーカラーとかラッキーアイテムとか、そういうのを調べていっても良いかもしれません! 開運のお守りでしたらウチのお店でも取り扱っていますからね!!」
 謎の宣伝を交えながら、千鳥は一行を送り出す。何にせよ一般人の避難を第一に、モンスターを倒し切れば任務は完了だ。

「それでは皆さん、幸運をお祈りしていまーす!!」

マスターより

つじ
 どうも、つじです。
 こちらは王劍戦争:秋葉原荒覇吐戦の戦争シナリオです。

●『イニグマ・エッグ』
 モンスターのタマゴ、またはタマゴ型のモンスター?
 戦闘時に孵化しますが、中身がどの程度強いかはわかりません。

●プレイングボーナス
 商店街の人々を救出する。
 また、「運がよくなるように頑張る」といいことが起きやすいかもしれません。たぶん。

 それでは、皆さんのご参加お待ちしています。
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よろしいですか?

第1章 集団戦 『イニグマ・エッグ』


POW 頑健なる発達
【ランダムな属性】のブレスを放つ無敵の【爬虫類等の姿をしたモンスター】に変身する。攻撃・回復問わず外部からのあらゆる干渉を完全無効化するが、その度に体内の【竜漿】を大量消費し、枯渇すると気絶。
SPD 敏捷さの発現
自身の【外見】を【ランダムな色】に輝く【鳥類等の姿をしたモンスター】に変形させ、攻撃回数と移動速度を4倍、受けるダメージを2倍にする。この効果は最低でも60秒続く。
WIZ 理力による発生
インビジブルの群れ(どこにでもいる)に自身を喰わせ死亡すると、無敵獣【単孔目等の姿をしたモンスター】が出現する。攻撃・回復問わず外部からのあらゆる干渉を完全無効化し、自身が生前に指定した敵を【魔法】で遠距離攻撃するが、動きは鈍い。
イラスト 音七香
√ドラゴンファンタジー 普通11 🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​

マルル・ポポポワール
なるほど運のステータスが重要と
冒険者たるもの縁起担ぎは大事ですね!

まずは千鳥さんにお願いして開運グッズを買い込みます
購入物は√能力で召喚した竜に全部付けます
そして所属旅団の地下帝国では団長が毎日欠かさず運勢占いをしているので、それを信じます
11/5のラッキーアイテム…季節限定スイーツですね!
豪華なモンブランを食べましょう!
そして商店街近くの佐竹秋葉神社にお参りしてから、ダンジョン突撃です!

慎重に探索し、卵を見かけたら竜を嗾け攻撃します
孵化前に潰せれば最善です
何が出てきてもサイズ差で押し潰しましょう
戦いは竜に任せ私は民間人を探し救助します
このお守りを握りしめ、私を信じてください
必ず助けます!
佐野川・ジェニファ・橙子
正直超面白そう!
それではゴールドという終生万能カラーのアクセサリーに、今年のカラーであるラベンダーの時計、個人的ラッキーカラーのイエローのヒールで参りましょう
このために早起きをしました!
近くの開運神社にお詣りしてお守りを仕入れ、落ちてた10円を交番に置いてきましたよ!
やばい、既に楽しい

ほんのり宝探しの気持ちでいざダンジョンへ
初ダンジョンです!めでたい!
商店街の皆さんは見つけ次第お外へご案内
おかしなモノには近寄らずまっすぐ外を目指してね

さて、それでは何が出るかしら!
まぁ何が出ても卒塔婆で防いで力の限りぶち殴るのですけれど
あら?なんだか全然ダメねぇ、強いのかしら
…ずっとしばいてたら白目剥いちゃった


 潜んだ敵がタマゴであるなら、何が出るかは運次第。予知のさらに先へと手を伸ばすのならば、神頼みだって必要だろう。
 現場近くに丁度いい神社を見つけて、マルル・ポポポワール(Maidrica・h07719)は事前に参拝に訪れていた。開運を謡うこの神社は縁起担ぎに丁度いいはず。お賽銭を入れて手を合わせて、ひとしきりお参りを済ませたところで。
「あら、奇遇ね」
 同じタイミングで参拝に来ていたらしい、佐野川・ジェニファ・橙子(かみひとえ・h04442)と出くわした。
「考えることは一緒でしたか」
「そうみたいね」
 既にお守りを買い求めている橙子に対し、マルルも冒険者向けのショップで揃えた開運グッズをぶら下げている。双方ともに準備は万端――に多方向性で動いていたこともあり、気合の入り方は言わずとも伝わるだろう。
 マルルはラッキーアイテムとして紹介された季節限定スイーツ……モンブランを食してきたし、橙子はゴールドの上に今年のカラーとしてラベンダー色の時計、個人的ラッキーカラーのイエローのヒールと思いつくまま全部乗せの構えである。
「ついでに落ちてた10円玉を交番に届けてきたところよ」
「そんな善行を……!?」
 胸を張る橙子に、その手があったかとマルルが返す。とにかく、ご利益も含めた運気が溜まってきているであろうと見込んで、二人は目的のダンジョンへと挑んでいった。

 アーケードを潜ればそこは迷宮。一目見た感じは古くからある商店街の風情だが、潜むモンスターの気配によるものか、どこか張り詰めた空気を感じ取れる。慎重に歩を進めた彼女等は、すぐに目的の敵を発見した。
「あっ、早速見つけましたよ」
 裏路地に入っていくような細い道、その足元に隠すようにして、色とりどりのタマゴか置かれている。こちらの気配を察したであろうそれらに対して、橙子が油断なく身構えた。
「さて、何が出るのか――」「シイロさん、お願いします!」
 現れたのはマルルの召喚した神聖竜。ウサギの足っぽいものから謎のパワーストーンまで、開運お守りをじゃらじゃらつけた白竜が、巨大な尾を振るう。
「孵化前に潰せるならそれが最善です!」
「まあ……それはそうね」
 運任せの要素を極力減らすというのも、今回の場合は有効な手段である。振り下ろされた巨大な尻尾は、反撃の暇も与えず目の前のタマゴを叩き潰した。
 出だしは上々、だがそううまくいく状況ばかりではないのも冒険の常である。ダンジョンに迷い込んでいた一般人を発見し、保護しようとしたところで、彼等が『地雷』に行き当たった。
 物陰に隠れていたタマゴが地元の人々の方へと飛び出して、激しい金色の輝きとともに、孵化の瞬間を迎える――!
「な、なんだかすごいのが出てきそうです!」
「そういう当たりは要らないんだけど……?」
 続いて虹色の光がいくつも集まり、タマゴの周辺を回る演出が始まった。
「……まあ、一般の方には今の内に逃げてもらいましょ」
「そうですね!」
 これもある意味幸運だったか、謎の孵化演出が長引いている内に態勢を整えたところで、橙子の卒塔婆とシイロの前足が、同時にタマゴから出てきたモンスターへと振り下ろされた。

 虹色に輝くトカゲ型のそれは、おそらくレアな個体ではあったのだろう。とはいえ戦闘力はそこまででもなかったらしく、二人がかりの先制攻撃を受け、モンスターはあえなく沈んでいった。
🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​ 大成功

櫃石・湖武丸
イニグマ・エッグ、何が出るか分からないという
なかなか面白そうな敵だな
どんな相手と戦えるのやら、戦いは真面目にやるが
やはり好奇心が勝ってしまうものだ

商店街の民間人には卵を見かけたら速やかに逃げること
実際に見かけたのなら場所も教えてもらおう

強者得物不選、殺傷力かつ運がいいものを念じてみよう
あとは悪い気を破魔の力で薙ぎ払っておこうか
恐怖や不安は運も逃げるというもの、悪いのを払って呼び込まねば
それで俺が会った卵は何が孵るだろうか
得た武器は怪力で振り回し、武器の性質によって
鎧砕きや鎧無視のような力も活かせるだろうか
この武器選びも運試しみたいなものだからな
いざ、勝負!
月見亭・大吾
☆連携アドリブ歓迎

黒猫は吉兆の証さ。招き猫にも黒があるだろう
つまりあたしの存在が縁起物ってことさね

今なら小判も持つよ
手だって上げちゃうんだから
あとは、なんだ。うーん
今から鯛でも食べに行かない?

さてさて、できるだけ小さいやつにしておくれよ
あたしは持久力がないんだ。このままの姿でも対応できるやつらが多い方がいい
引っ掻いたり噛んだり、猫にはいろいろ攻撃方法があるからね
運悪くでかいのにあたってしまったら、仕方なく大化猫に化けて戦うとするかね
ブレスを温存すれば少しは長持ちするだろう。人間の避難が優先ならあまり派手に吹き散らかすわけにもいくまい
人間の方に向かう敵を猫パンチで浚うくらいにとどめておくよ


 アーケードが空を覆い、年季の入った商店の列が複雑な通路を形作る。ダンジョンと化したこの商店街には、中身の定かでないタマゴ型のモンスターが潜んでいるといのだから、極力油断はせぬように。
 そう気を付けつつも、櫃石・湖武丸(蒼羅刹・h00229)の足取りにはどこか余裕があった。
「何が出るか分からない、か。なかなか面白そうな敵だな」
「そうかい? どっちかと言うと厄介なばかりだと思うけどねぇ」
 一方の月見亭・大吾(芒に月・h00912)は、溜息まじりにそう返す。「まぁ、でも頼もしい限りだよ」と付け加えつつ、敵の気配を探るように鼻をひくつかせた。
「もちろん戦いは真面目にやるが……」
 それでも、どんな敵を引くか楽しみではある。好奇心は抑えられるものではないわけで。
「前向きだねぇ。でも好奇心はなんとかを殺す、とも言わないかい?」
「そう言う大吾は随分慎重だな」
 恐怖や不安に苛まれていては運も逃げるというもの。悪いのを払って呼び込まねば、と湖武丸が語ると、大吾は軽く笑ってみせた。
「ああ、その点は安心しておくれよ。黒猫は吉兆の証さ」
「……そうだったか?」
 その辺りは諸説ある――というか時代と場所によって変わるが、まあ言ったもの勝ちだろう。
「招き猫にも黒があるだろう。つまりあたしの存在が縁起物ってことさね」
 今なら小判も持つし、こんな風に手だって上げちゃう。
「なるほど、効きそうだ」
「あとは、なんだ。うーん……今から鯛でも食べに行かない?」
 いつの間にやらお馴染みの軽口合戦になってしまったが、とにかく。
「――おや、あれは地元の人じゃないかい。仕事だよお兄さん」
「ああ、任せてくれ」
 迷宮内で発見した一般人に避難誘導を行いつつ、敵の姿を目にしていないか話を聞く。幸い、彼らが見つけたタマゴについては、孵る前にやり過ごせたものらしい。二人は早速その場所へ、敵の討伐に向かう。
「さて、何が孵るか――」
「できるだけ小さいやつにしておくれよ、あたしは持久力がないんだ」
 辿りついた先、やけに毒々しい色のタマゴにヒビが入るのを目にして、二人は油断なく身構える。乾いた音を立てて殻が割れて、中から現れたのは、赤く輝く一つの目玉。
「……鬼か。お誂え向きだな」
 いわゆるサイクロプスの類だろう、一つの目玉に一つのツノ。生まれたばかりのそれは、幸いと言うべきか子供くらいのサイズしかない。
「でもちょっと、数が多いねえ」
 敵集団の様子を見て、やれやれと溜息を吐いた大吾は、そこで大きく伸びを打つ。
「連中が逃げないようにだけしておくからね、後は頼んだよ」
 了解した、と返した湖武丸が感嘆の声を上げる。次の瞬間には、化け猫へと変じた大吾の体は大きく膨れ上がっていた。丸くなって寝そべると、狭い商店街の通路が丁度埋まる。
「では、そろそろ行くか――いざ、勝負!」
 『強者得物不選』、湖武丸が掌を開く。奪取の力によって引き寄せられるのは、その場で最も殺傷力の高い物――つまり、何が来るかは運次第。
 今回彼の手に収まったのは、迷宮を形作る店舗の一つ、調理店らしき建物から飛来した大きな包丁だった。
「悪くはないな」
 刀よりは手斧に近いか、軽く振って具合を確かめると、湖武丸は無造作に敵の群れへと向かう。
「はいはい、がんばるんだよ」
 力ずくの攻撃で湖武丸が敵に切り込み、あぶれて逃げ出そうとする者を大吾が猫パンチで押しとどめる。二人の連携で、ほどなく敵集団は壊滅状況に陥った。
🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​ 大成功

阿僧祇・那由多
あら、こんな古き良き所もダンジョン化してしまったのね。
なるべく壊したり傷付けないようにしたいわ。ここの商店街の人達の思い入れも強そうだから。そういうのが無くなるのは……悲しいわ、きっと。
一般人を避難させつつ、迎撃にあたりましょう。

そういえば…運気がどうこう言われたわね?確か今日のラッキカラーは……白色だったはず。じゃあ白っぽい卵を探してみましょうか。
中身がなんであれ、ロゼット・ブルーがいれば怖くないわ。薔薇の群れもいるもの。

…あら。本当にあるの?じゃあ、やるわよロゼット・ブルー。
可憐な花だけではないということを示してやりましょうね。

(他の参加者様との絡み、アドリブ歓迎)


 迷宮に足を踏み入れた阿僧祇・那由多(回顧の吸血鬼・h08117)は、最初に周囲を観察し、状況の把握に努める。融合ダンジョン化したそこは、迷い込んだものを呑み込む危険な場所に変じつつも、元の商店街の雰囲気を色濃く残していた。日本で二番目に古いというだけあり、商店街のそこかしこから降り積もった歳月を読み取れる。
「なるべく壊したり傷付けないようにしたいわね……」
 歴史がある分、住人たちの思い入れも強いだろう。そういうのが無くなるのは……きっと、悲しいことだから。
「とりあえずは、人の気配を追いましょうか」
 当てもなく進むよりは、一般人の救助を優先する方が良いだろう。迷宮の分かれ道では進む先をそう決めて、彼女は無限に続くような奇妙な道を歩んでいく。
 危なげない道中を経て、彼女はようやく人の気配に追いついた。
『な、なんなのこれ?』
『見た目は私の家と変わらないのに……』
 迷宮を構成する建物の一つを、少女達が覗き込んでいる。どうやらそこが、少女の一人の『自宅』らしいのだが。
「止まって!」
 中に入って行こうとする彼女等を、那由多が慌てて引き止める。建物の中に無造作に置かれている白い球体、ちらりと見えたそれは、間違いなくモンスターのタマゴだった。
 ――今日のラッキーカラーは白色。
 頭の片隅に引っかかっていたその情報が、無意識に『白いもの』を探させていたためか……とにかく。咄嗟に呼び出した那由多の護霊が、少女達を守るように姿を見せた。
 ドレスで包んだ大輪の薔薇。不思議な見た目のそれに、少女達が目を奪われている内に、那由多もまたその場に駆け付ける。
 人間の接近を察したのか、白い巨大なタマゴ――イニグマ・エッグはそこで孵化の時を迎えた。殻を割って現れたのは、白銀の鱗を持つリザードの類。捕食者の目でこちらを見たモンスターに対し、那由多は少女達を庇うように前に出る。
「……じゃあ、やるわよロゼット・ブルー」
 あなたが居れば怖くない。そんな彼女の言葉に応えるように、『薔薇の護霊』はその力を振るう。
 リザードの吐き散らす氷のブレス、それが少女達に及ばぬように立ち塞がって、護霊が反撃の腕を伸ばした。
「――可憐な花だけではないということを示してやりましょうね」
 頑健なはずのモンスターは、花束を包むリボンのようなそれに絡め捕られ――やがて身動きできぬままに、竜漿を切らして力尽きた。
🔵​🔵​🔵​ 大成功

一文字・透
運はいい方な気がしますが、アドバイス通りお守りを持ってきました。
占いによると今日のラッキーカラーは黒みたいなので、丁度いいはずです。
お兄ちゃんがくれた黒猫の編みぐるみのクリーナーです。

一般人の保護を優先します。
まずは状況を見て、逃げ道になるルートを確認。
あやしい球体があればタマゴだと思っておくに越したことはないかな?
一般の人にはタマゴに近づかないようにしてもらわないといけないし……
人見知りしていられないので逃げ遅れた人には安心してもらえるように
慌てず落ち着いて声を掛けて
抽選会場からより安全に離れられる方向を指示します。

タマゴは割れた瞬間に不意打ち的に栞を投げて
一瞬でも動きを封じられたらいいな。
白水・縁珠
卵が孵って顔を見せてくれるのは、
ホントは嬉しい瞬間だけど…
今回は喜んであげられない
まだ孵ってないのは不幸中の幸い、かな

運任せな所は流れるままだけど
私は元々幸運持ち、らしい…?
良縁運んでくれる、蕾ちゃんと蔓バラにお任せかな

一般人を見つけるのが先か、卵が先か…
もし人が先なら、私が来た道を避難先に誘導し、
卵が先なら攻撃の妨害を優先

素早いなら、牽制射撃で先回りと妨害で行動を阻害するまで
精霊銃使用し、クイックドロウで素早く弾切換え
攻撃対象が私になった瞬間が、好機
獲物を狙うその隙、と√能力で今度はこっちが狙い撃つ
視力は良い方
捉えたら逃さないよ
宿り木の種の弾丸をお見舞し、飛行を奪う捕縛蔓と生命力吸収で反撃を


 アーケードの天井は、昼夜の境を忘れたように薄暗く沈み、蛍光灯の明かりはところどころで瞬きながら、不規則な影を壁に落としていた。迷宮と化したこの場所に人々の喧騒は遠く、今は風の音ひとつが異様に響く。
 常とは違い曲がりくねった道の両側には、この街の歴史を映し出すように様々な店舗が軒を連ねている。実在する商店と、現実にはあり得ない異常な建物、それらの間を慎重に進んでいた一文字・透(夕星・h03721)は、人の気配を察してそちらに足を向けた。
『あら、ようやく人が居たわ』
『この通りって、前からこんな感じだったかしら……?』
 自身が『迷い込んだ』ことすら無自覚らしい一般人達の様子に、透は臆さぬよう努めて応対する。生憎と人見知りだとか言っていられる状況ではない。お守り――兄からもらった黒猫の編みぐるみを手に、透は彼女らに道を示した。
「――それなら、こっちの道に向かってください」
 途中までついていきますよ、と申し出た辺りで、もう一人の√能力者が合流した。
「そうそう、途中で大きな卵みたいなものを見かけなかった?」
 素早く状況を察した白水・縁珠(デイドリーム・h00992)は、そう問いかける。まだ無事でいる以上、敵との遭遇は避けられていると予測はできたが。
『見なかったと思うけど……』
「そう? それならよかった」
「見つけても、近づかないようにしてくださいね」
 そうして注意を促して、一旦は元来た道を引き返していく。
 この迷宮に至ってからそこまで長く歩いていたわけではない、道を間違えることなどないはずだったが。
「……え?」
 透が思わず当惑の声を上げる。店の壁が互いにめり込み、看板の文字が上下逆さに入り乱れた異様な通路。こんなところを通った記憶は当然無い――と考えている間に、通路に置かれた毒々しい色のタマゴに罅が入る。
「――こっちじゃなかったみたい、迂回してもらえる?」
 縁珠が一般人達に促す声を背中で聞きながら、透は得物に手を伸ばした。
 殻を破って現れたのは、翼を持つ爬虫類、小型の竜のようなモンスターに思えた。それが見えた瞬間に、透は素早く反応している。事前に心構えができていたおかげか、それとも今日のラッキーカラーが効いたか、投擲した栞は見た目に反して真っ直ぐに空を裂き、刃のように突き刺さった。
「卵が孵って顔を見せてくれるのは、ホントは嬉しい瞬間だけど……」
 まあ、今回は祝っていられる状況ではない。透の一撃で動きの止まったモンスターに、縁珠は素早く精霊銃を向ける。銃弾は誤たず敵を射抜いて、それが暴れ出す前に仕留めることに成功した。が。
「もう一体……!」
 そこに配されていたタマゴがもう一つ。水色に輝くそれを割って、飛び出した白い翼が低空を舞う。地を這う風のように駆けるそれに対し、縁珠は素早く精霊銃の弾丸を切り替え、見定める。目にも止まらぬ速さだとしても、狙っているのがこちらだとわかれば、それは好機以外の何者でもない。
「逃がさないよ」
 モンスターの突進を躱した彼女の手元で、銃火が瞬く。撃ち込まれたのは宿り木の弾丸、敵の身体で芽吹いたそれは、蔓を絡みつかせて拘束する。
 今度は先程とは逆、動きの止まった鳥型のモンスターを、透の刃が断ち切った。

「……途中で道を間違えたんでしょうか」
「さあ……迷宮の罠か何かだったのかも?」
 周囲の安全を確かめながら問いかける透に、縁珠が応じる。少々慌てはしたが、結果的に被害は無し。一般人の救助と敵の討伐、目的はしっかりとこなせている。
「引っかかったのが私たちでよかった……かな?」
 ほら、私は元々『幸運』持ちだから。彼女はそう微笑む彼女の耳元で、鶸萌黄色のピアスが揺れた。
🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​ 大成功

エレノール・ムーンレイカー
ずいぶんと不確定要素の多い任務ですね……?
まあしかし、やるべきことはダンジョン内にいる商店街の皆様の救出とモンスターの撃破。そこは確かです。無事に成し遂げたいですね。

で、なにやら運がよくなるようにすれば良いらしいので、わたしはこのゴールドベリーのイヤリングを着けていきましょう。装備者に運をもたらすアイテムなんです。

では、準備もしたのでダンジョンへ行きましょう。
見つけた民間人の出口への誘導を優先的にしつつ、ダンジョンを進んでいきます。
進んでいけばそのうち卵を発見します。さて、何が出てくるのでしょう……?
ん、なんか爬虫類のモンスターが出てきましたね?
まずは一度精霊銃で攻撃……む、効いてませんね。攻撃を無効化するのでしょうか?
ならば――装備を錬成剣に変え、迅雷剣・電光石火を使用し、攻撃回数と移動速度を強化します。
――狙いは連続攻撃で竜漿を大量消費させる事。枯渇させて気絶さえさせれば、あとは簡単に倒せます!強化された速度でブレスをかわして接近し、敵に迅雷剣の連続攻撃をお見舞いしてやります!


 アーケードの天井は、古びた鉄骨をそのままに黒く沈み、かすかに明滅を繰り返す蛍光灯の明かりがうっすらと歪な影を落とす。赤錆の浮いたシャッター、色あせた「特売」の張り紙、誰も座らぬベンチの上には紙屑一つ落ちていない。迷宮にしては整然としているこの光景が、逆に不気味に見えた。
 今回は不確定要素の多い任務ではあるが……。
「やるべきことは変わりませんね」
 むやみに慌てることなく、冷静に。エレノール・ムーンレイカー(蒼月の守護者・h05517)はいつも通りの足取りでダンジョンを進む。
 いつもと違うところと言えば、耳に着けたゴールドベリーのイヤリングくらいだろうか。装備者に幸運、それと金運をもたらすというそれに、どれほど頼れるのかは定かでないが、少なくとも道中は大した問題もなく、順調そのものだった。
 逃げ遅れ、巻き込まれてしまった地元の人々を救助し、エレノール自身は奥へと探索を続ける。そうして見つけたのは、八百屋の軒先に置かれた緑色のタマゴだった。
 冗談みたいな光景ではあるが、既にその殻にはヒビが入っている。
「さて、何が出てくるのでしょう……?」
 油断なく精霊銃を抜いた彼女は、その銃口をタマゴへと向ける。殻を破り、飛び出してきたのは灰色のウロコを纏った爬虫類型のモンスター。飛び散る殻の破片を目くらましに、発達した後ろ足でモンスターが駆ける。こちらを翻弄するような動きに対して、しかしエレノールの銃口は先回りするようにその姿を捉えていた。
 水の加護を纏う弾丸が、モンスターを射抜く。
「……む」
 が、その手応えのなさに彼女は小さく声を漏らす。見た目よりも頑丈……というよりは全く効いていないように見える。無効化されているとするならば――。
 これまでの経験から素早く判断し、得物を持ち替える。手にした剣の持ち手の先に、魔力を伴う刃が錬成された。
「――雷精よ」
 我が剣に宿りて、刹那を斬り裂く雷閃となれ。
 刀身から迸る紫電がその勢いを増し、エレノール自身をも包み込む。そこから踏み出す一歩は、雷光の如く。
 それに対し、モンスターの開いた口、並んだ鋭い牙の間から、凍てつく吐息が大きく広がる。勢いよく吐き出されたブレスがタイルの並んだ商店街の地面を凍らせていくが、そこには既に彼女はいない。
 目にも止まらぬ速度で敵の側面に回り込み、エレノールはその剣を一閃させた。
 電撃を伴う斬撃は、やはり先ほどの弾丸同様無効化される。だが。
「まだまだ!」
 それで斬撃は止まらない。二重、三重と太刀を重ねる連続攻撃が息つく間もなく叩き込まれる。
 ――攻撃の無効化などという協力な効果に、ひとつの代償もないなどありえない。連続攻撃を無効化するたびに竜漿を失ったモンスターは、やがて意識を失ったかのようにその場に崩れ落ちた。
 こうなってしまえば、勝敗は決まったようなもの。続く紫電の一太刀が、モンスターを叩き切った。
🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​ 大成功

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