【個別】めぐり逢うのは
妖横丁を歩くと、様々な店に巡り会う。甘味処も然り、書店も探せば見つかるほど。
そんな、とある大きめの書店の入口付近で、突っ立っている女の姿がそこにあった。
🌸
#千桜・コノハ
#夢見月・桜紅
🌸口を閉じる🌸

(入口から書店の中を見る。勿論、書店だから数々の本が並んでいるのだが)
わぁ……ふふっ。
(古い本も多くあるのか、その紙の香りが嬉しいあまりこうして入口付近で深呼吸をしていたのだったが。それはそれ、これはこれ)
(傍から見ても、かなり邪魔になっている)
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(積んでいた本もなくなってきたし、そろそろ新しい本でも見繕うか……)
(と、やってきた妖横丁の中でも大きな書店。此処なら大体の本が揃っているのだ)
(そう、そんな経緯でやってきたのだが――)
(入口に佇む、推定知り合いの姿)
(深呼吸をしている……? なにをしているんだ???)
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わわ、わ、こ、コノハ、さん……!?
(目に見えてわたわたし始めてから)
えっと、その、紙の香りが良い香りで……
…………あっ。
(ようやっと、自分の立ち位置が書店の入口だと気付く。そう、とても、邪魔では……!)
ご、ごめんなさい、お邪魔でした、ね……! コノハさんも、本を買いに来たのです、か?
(わたわたと、前に進みつつも端に寄ったりと、若干奇怪な動きをしながら、問いかけてみるのだった)
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あっははは! なにしてるのかと思ったよ!
(慌てふためく様を見れば、面白さと可愛らしさで思わず吹き出してしまって)
へぇ、紙……本の香りってことかな?
好きなんだ。ふーん?
まあ、そうだね。ここに突っ立っってるよりかは中入ったほうがいいかもね。
君だって、本を買いに来たんでしょ?
ほら、行こう行こう。
(わたわたしているあなたの背を押すように中へと)
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はぅぅ、そ、そう、ですね……!
(つい、紙の香りに呆けていたことに、見られたことにも恥ずかしさを覚えてから)
(あなたとほぼ一緒に店内に入り、中に並ぶ本を見渡すことで、少し落ち着いてきた)
本は、古書も含めて……使われている紙も、インクも違いますから、ね。
書店に入るごとに、違うように感じる、と言います、か……
(そっ、と手に取るのは、少し色褪せた本のようだ)
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君、大人しそうに見えてやること結構大胆だよね。
夢中になると周りが見えなくなると言うか……。
(まだ笑いが尾を引いているのかくすくす、と笑みを零しながらも)
(あなたが落ち着くのを待って)
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へぇ……そういうものなの? 詳しいね。
他の店とかもよく行くのかな。
僕は匂いをかいでも違いなんてわからないけど……。
(あなたが手に取った本に顔を近付けてみてくんくん)
(頭にはてなマークを浮かべている)
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だ、大胆でしょうか……?
そ、それは、確かに、書店でお団子を焼いたり、お茶菓子を振舞ったりすることもあります、けど……、……?
(……あれ? 意外と大胆なことをしているのでは? と思い始めた瞬間だった)
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あぁ、私、商店街の一画で、古書店を営んでおりまし、て。
良く古書に触れたりするうち、に、気付くようになった、のです。
多分、もっと、古い書物の多いお店があると……香りが顕著に感じるかも、しれません、ね。
(子犬のようにくんくんとするあなたを見て、くす、と小さく微笑んだ)
コノハさんは、今日はどのような本を目当て、に?
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自覚なかったんだ。
ていうか書店で? 団子を……???
それにお茶菓子も??? それは至れり尽くせりだけどさ……
君、天然とも言われない?
(想像よりも大物かもしれない、これは……と、あなたへの認識を改めるのだった)
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ああ、古書店の店主さんなんだ。通りで詳しいわけだね。
確かに、古い本は時々香りを感じることはあったかな。
(微笑まさが載った視線を感じて、んんっと咳払いのようなものをして離れる)
新しく読む本を探しに来たんだ。
買っってあった本をあらかた読み終わっちゃったからさ。
君は?
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天然……? ふぅむ、よくお客様に、ぐいぐい来ますね、とか、肝が据わってる、とか、言われることもありました、が、天然は、あまり……?
(驚いている様子のあなたに、はて、な顔をしている自分。本人は無自覚の可能性が高いのだろう)
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そうでしょう? ふふっ。
今度、良ければ私のお店にも来てください、な。
また違う、本の香りがあるかも知れませんし、ね……なんて。
(離れたあなたにも、まだ微笑ましく見守って)
私は、お散歩がてらこちらに立ち寄ったのです、が……そうです、ね、自分の本を久しく買っていませんし、探してみようかな、と……
(すちゃ、と眼鏡をかける。手に取っていた本は戻しておいて、再び周りを見渡し始めた)
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いや、お客さんの評価もそんな感じなの???
(あなたへの印象が大人しそうな子から、奇人変人の類へと180度変わってきている……!)
……なるほど、自覚なしってことか。
君が変わり者ってことが、よぉくわかったよ。
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……じゃあ、お言葉に甘えて。今度は君のお店にも行ってみようかな。
此処にはない本が沢山あるだろうし。香りの違いもね。確かめてみないとだ。
(調子狂うな……なんて思いつつ)
散歩中だったんだ。
じゃあ、ついでに僕の本も見繕ってよ。君のおすすめとかあれば教えてほしいし。
本屋の店主のおすすめなら間違いないだろうしね。
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そ、そんな、変わり者……いえ、その、元々変わっ、ては、います、けど……!
(いるけども、何となく腑に落ちない、いやでも自分のルーツを考えるのであれば……などと、脳内でぐるぐる思考が回る回る……その結果)
……その、怖い、です、か?
(ちょっぴり、しゅん、と項垂れる方向になった)
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ふふ……はい、お茶菓子と一緒に、おもてなしします、ね。
それで、私のおすすめ、は……えぇと。
(あなたをそっと見る。桜色に宵の色。鳥居に鴉のイメージ……)
(暫く悩んで、一冊、手に取ってみた)
こちら、でしょうか。
(表紙は……猫が全面に出ているが、猫は猫でも人のように立っている猫。こことは違う異世界もの、ファンタジー系のお話のようだ)
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ふふ。なんだ変わってる自覚はあるんだ。
…………?
(なんで怖いか?という話になるのだろう?)
(しかも落ち込んでいるように見える……なぜ……?)
……怖いと感じたことはないけど。
むしろ面白くて一緒にいて飽きないし、可愛いと思うよ。
(不安にさせたいわけではないので、素直に感じた印象を口にした)
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なんというか、君のお店は書店というよりも本が置いてある喫茶店みたいだな……。
まあ、そっちも楽しみにしているよ。
(本を選んでくれる様子を見守り眺めて。選ばれた本を見て目をぱちくり)
これは……ジャンルはファンタジーなのかな?
猫が人間みたいに暮らしてて……どんな話なんだろ。
(興味が惹かれるのか、表紙をじーっと見つめて首を傾げている)
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えぇ、この話は、猫が主人公で。猫くらいしか通れないような、狭い通路を通ることで……猫と人間が平等に過ごす世界に着くの、です。
中心になる猫以外にも、様々な猫や、人間が生活している……
例えば、散髪のお話だと、私達はハサミを使います、が。
ここでは、カニさんを演奏で動かして、散髪をする、とか。
(どうでしょう、とあなたの様子をちら、とみて)
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怖がってるように見える? この僕が?
(敢えて、嘲笑うような口ぶりで言ってみせる)
(ありえない、という意味を込めて)
ていうか|此処《宵の涯》には変わり者――人とは違う奴しかいないんだからさ。
自分の好きに振る舞いなよ。誰も気にしないからさ。
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へぇ……なんだかこの世界みたいだね。
(√を通して違う世界に行く……馴染みが深い設定だ)
猫と人間が平等に生活を……なるほどね……
やってることもユニークだし面白そう。
(やはりこの世界と通じるところがある。興味が惹かれて)
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そうなの、です。こちらの妖横丁や、コノハさんと出会った時のことを思うと、こういう本……漫画です、が、面白いのでは、と。
(興味が湧いた様子に、嬉しそうな表情を浮かべて)
えぇ、ふふっ、感想、楽しみにしています、ね。
私は……
(ひょい、と手に取るのは、猫の写真集だ。結構分厚いものである)
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…………、
(根深いな、と思った)
(それほど、怖がられることに恐怖する経験があったのだろうか)
あまり僕のこと、見くびらないでほしいけど……
(笑顔にはため息を返して。小さく吐き出す言葉はきっとあなたには届かない)
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(まあ、また笑顔になってくれているから、今はそれでいいか)
そこまで考えて選んでくれたのは嬉しいけど
……あれ、君も猫の本なんだ?
(もしかして猫が好きなだけなんじゃ……なんて疑念もちょっぴり湧いたけれども)
そうだね。お会計してこようか。
(あなたが選んでくれた本への期待とともに、隣をついて行くのだった)
(🌸口を閉じる🌸)
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