⑫Gain Experience!
●白翼の大伽藍
√EDEN――約束の場所と呼ばれるこの世界を、虎視眈々と狙っているのが√ウォーゾーンの戦闘機械群である。複数の|派閥《レリギオス》に分かれて相争う彼らであるが、此度の王劍戦争に『レリギオス・グロンバイン』が動いた。
この異世界からの侵略者は、たちどころに福岡空港を占領し、彼の地を『|天蓋大聖堂《カテドラル》』に改造しようとしているという。
空の玄関口である要所を押さえ、戦闘機械都市に変えて侵攻の足がかりとする――その目的を推し進めるべく、彼らは無情なほどの速度と正確さで鉄骨を組み上げ、ぶ厚い金属とコンクリートの防壁で建造物を覆わんとするのだ。
それは生命の立ち入る隙がない、血の通わぬ機械の聖域で、ひとびとの慣れ親しんだ空港は、次第にいびつな侵略者の要塞に変わっていく。
その周囲を哨戒するのは、優美な鳥を思わせる――青い燐光を宿した、白い機体の群れであった。
●星を詠む
王劍を手にした『星神ドロッサス・タウラス』による、福岡市への大侵攻。
ゾディアック継承戦争も第二戦線に突入したが、不穏な動きを見せているのが√ウォーゾーンの勢力だ。福来・ハルト(ふっくら・h05800)は羽をぱたぱたさせながら、自分が予知した情報を伝えようと声を張り上げる。
「どうやら『レリギオス・グロンバイン』が福岡空港を占領して、『|天蓋大聖堂《カテドラル》』に改造しようとしているみたいなんだ……!」
天蓋大聖堂――それは、空を覆い隠し重力すらも制御するという、恐るべき戦闘機械都市だ。完成してしまえば、√EDEN侵攻の一大拠点になるだろう。
「だから、皆には拠点建造を阻止して欲しいんだけど、目的はそれだけじゃないよ!」
羽毛を膨らませたハルトが勢い込んで言うには、この作戦を進めることで『レリギオス・グロンバイン』の統率者、合体ロボットである『グロンバイン』に直接戦闘を挑むチャンスが出てくるとのことだ。
未だ詳細不明の派閥ではあるが、今回戦うのは天蓋大聖堂の建造に当たる戦闘機械兵たちなので、派手に暴れても問題ないとハルトは胸を張った。
「今回戦ってもらうのは、偵察用の戦闘機械兵になるよ。装甲は脆いみたいだけど飛行能力に優れていて、単純な火力より広範囲をカバーする能力に優れた機体のようだね」
ボクみたいな感じかな、と小首をかしげるハルトはさておき、近接と遠距離、それに広範囲の攻撃を使い分けるとなると、どんな風に戦いを挑むか考えておく必要があるだろう。面倒な敵ではあるが、彼らとの戦いは良い経験になるはずだ。
「白い鳥みたいな見た目の、機体の名前は『K・ケンチ』――折角だし、たっぷり経験値を稼がせてもらおうね!」
そう言ったハルトはまだまだ経験が足りないようで、ぴょんと跳ねた瞬間ふらりとバランスを崩した――のは、まぁ見なかったことにしよう。
第1章 集団戦 『K・ケンチ』
目の覚めるような夏空に、狗狸塚・澄夜(天の伽枷・h00944)の黒翼が優雅に舞う。
「補給の要たる空路を制圧しつつ、侵略の足掛かりとして拠点化する……か」
眼下に臨む福岡空港は、その面影を失いつつあった。戦闘機械群の|天蓋大聖堂《カテドラル》は、こうしている今も不気味な怪物のように成長を続けている。異常な速度で組み合わされていく鉄骨は、まるで引き攣れた五指を天に向けて伸ばしているかのようだ――が、
「成程、使い古された戦術ではあるが、有効度の高さは論じるまでもあるまい」
顔色ひとつ変えず、彼はそう冷静に分析すると、管制塔付近を飛び交う機械の鳥たちに目を遣った。偵察用の戦闘機械兵で、機体名は『K・ケンチ』。機体の表面を流れている光によって、彼等は索敵や通信を行っているのかも知れない。
純白の装甲に揺らめく、青と碧の燐光――時おりそれが瞬くのは、仲間たちと囁きを交わしている合図なのか。音もなく羽ばたいて、後続の部隊が次々とやってくる。
そうして、青く塗られた空に規則正しい白の隊列が組まれたところで、澄夜が動いた。
「──ならば1機残らず、異形の翼を砕いてくれよう」
その唇が祝詞を紡いだ直後、神域と化した空から白梅花の花びらが降り注ぐ。
眩い陽射しが生んだ幻影などではない。しかし、真夏の雪を思わせるその儚いうつくしさには、無機の心であっても囚われてしまうのか。
周囲に展開された|小型浮遊球体《K・ビット》の反応が、わずかに遅れる。刹那、降りしきる花のひとひらが、白銀の鳥に触れると――その翼が、瞬く間に腐り落ちた。
|崩域・弄梅雪月《ホウイキ・ロウバイセツゲツ》。天より降り来るのは腐毒の白梅花であり、それは標的に触れると跡形もなく消滅していく。一つひとつは致命的な傷ではない、しかし敵の脆弱な装甲では耐えきれないだろう。そのまま澄夜は小型拳銃を構えると、地上に落下してくる機械兵たちを次々に撃ち落としていく。制御を失い、出鱈目に放たれる相手のレーザーも、魔除けの鈴が澄んだ音色を奏でれば瞬く間に虚空へ散った。
「――濡羽、愛しい|あの子《妹》の遣わしてくれた優しい仔。力を貸してくれるか」
真白の葬送花が天蓋大聖堂を埋め尽くすなか、澄夜の影が波打って、滑らかな手触りを持つ黒兎に変わる。彼の眼差しに宿ったのは、憐情とも喜悦ともいえぬ複雑ないろ。
尚も向かってくる機体へ、影兎と共に銃弾を叩き込み、澄夜は空港を占領する戦闘機械群を速やかに駆逐していく。
(無事に帰らねば……泣かせてしまうから、な)
灼けつく陽射しの向こうに、白い敵影が幾つも過ぎった。隊列を組んだ『K・ケンチ』は、近接戦と遠距離砲撃を行うものとに分かれて迎撃を始めたらしい。固定砲台モードに変形した同胞を守るように、近接用のアームを展開した機体が地上に降り立つ。
「――さあ、経験値稼ぎといこうぜ!」
建設途中の|天蓋大聖堂《カテドラル》に、颯爽と登場したのは空地・海人(フィルム・アクセプターポライズ・h00953)。腰に巻いた変身ベルトに手を翳し、「竜現像」の掛け声とともにルートフィルムをバックルに装填することで、彼はヒーローに「変身」するのだ。
「フィルム・アクセプターポライズ――√ドラゴンファンタジーフォーム!」
今回のフィルムに収められたのは、竜漿溢れる剣と魔法の世界の記憶。直後、漆黒の鎧を纏う騎士の|形態《フォーム》を取った海人は、手にした|竜弓召喚機《ドラゴニック・ボウ・ラウザー》の弦を引き絞ると、魔力を充填させた光の矢を次々に放つ。
撃ち落とされた数機のK・ケンチが、たちまち残骸と化して散っていく中で、上品な高笑いが福岡空港の滑走路に響き渡った。
「おーっほっほ、経験値! 誰もが欲しいやつですわ!」
白線の中央に仁王立ちして敵機を待ち構えるのは、鋼の戦場には似つかわしくない可憐な令嬢だった。だが、彼女――ミオ・カタギリ(終身名誉生徒会長・h08302)は、√ウォーゾーンで日夜戦いに明け暮れる学徒動員兵である。
「……とは言え、あまり高いところに逃げられると困りますわね」
後方の敵機を認めたミオは、そこでリボンで飾った銀髪をかき上げて息を吐く。しかし次の瞬間、彼女は懐の救難信号装置を破壊し、優美に微笑んでいた。
「かくなる上は、私立クローバー学園を召喚いたしますわ!」
その言葉を言い終えるより先に、少女の傍に巨大な学園が出現した。そう、ミオが生徒会長を務める『私立クローバー学園』こそが、彼女のAnkerであり決戦兵器なのだ。
直後、「復讐」の花言葉を持つ学園印のレーザーキャノンが、K・ターレットを展開する敵群目掛けて一気に放たれる。
「おーっほっほっほ! せっかくだから学園もレベルアップさせていただきますわよ!」
固定砲台と化した敵に、回避する術はない。一瞬で蒸発したK・ケンチの群れに、どこからか高らかなファンファーレが聞こえてきた気がした。世界の荒廃は彼ら戦闘機械群のせいであると、その腹いせもかねての殲滅である。
「っと、流石に数が多いな」
そんな海人の呟き通り、建設中の天蓋大聖堂からは増援もやって来ているようだ。超帯電したアームの振り下ろしを素早く躱し、彼は弓を引き絞ったまま距離を取る。敵の空間干渉は無効化出来るといえ、変身を維持するためのエネルギーには限りがある。
援護を頼めるか、とミオに目配せをすると、彼女は頼もしく頷いて細剣を構えた。ノブレス・オブリージュの銘を持つ竜漿兵器を巧みに操り、飛来する機械鳥の装甲の継ぎ目を狙って次々にぶっ刺していく。
「どこにいようと破壊して差し上げますわ!」
勇ましく声を張り上げたミオが、そこで制服を靡かせて大きく飛び退った。
その背後には――限界まで弓を引き絞り、最大まで魔力をチャージした海人がいる。
「まとめて射抜いてやる――!」
複数の光の矢を一度に放つポライズシューティングの掃射が、押し寄せるK・ケンチへ驟雨のように降り注いだ。
青一色に塗りつぶされた空のそこかしこに、陽炎のように|見えない怪物《インビジブル》が揺蕩う。
その透明な存在は、深海を漂う生きものにも似ていて、何度かの瞬きのうちに薄れてしまいそうだったけれど――クラウス・イーザリー(太陽を想う月・h05015)の青瞳は、彼らの姿をはっきりと捉えていた。
「……さあ、行こうか」
上空から砲身を向けるK・ケンチの集団に、一瞬だけ目を遣って。そうして灼けたアスファルトを軽やかに蹴れば、たちまちクラウスの背に光輝の翼が広がった。
(空にいる敵なら、俺も空を飛んで戦おう)
春の陽光を思わせる暖かな光、その羽ばたき一つで空中のインビジブルの元へ距離を詰め、そのまま彼は地上に降り立つことなく、別のインビジブル目指して尚も飛翔する。
――白い飛行機雲が過ぎったと思ったのは、幻だったのだろう。
固定砲台モードになったK・ケンチ達が照準を合わせようとするが、加速を続けるクラウスは不規則な動きで彼らを翻弄する。
(射程圏内、これなら――)
その勢いのまま敵群に突っ込み、接近と同時に両手の|無明《二丁拳銃》を放つ。
マズルフラッシュが数度瞬くと、敵の白い装甲が黒煙をあげて粉々になった。やはり一体一体は脆く、確実に仕留めていけば一対多でも遅れは取らないだろう。
移動力が削がれた敵を盾にして、他の敵からの射線を遮るように立ち回る。時おり傍を掠めるレーザーは、魔光の盾を生み出して直撃を防ぐ。
――改造なんてさせない。平和な√EDENを、|俺の世界《√WZ》のようにさせてはいけないと、欠落を抱えたままクラウスは戦う。
「侵略者は、帰ってもらうよ」
その為にできるだけ多くの偵察機を落として――この世界の空を、取り戻すのだ。
レリギオス・グロンバイン――その目的や指導者は不明ながら、福岡空港を占領し√EDENへの侵攻を狙う戦闘機械群の|派閥《レリギオス》である。
(しかし、物流や交通の要である空港を抑えるという戦略は、堅実です)
目的地の滑走路に、素早く降下を行った深雪・モルゲンシュテルン(明星、白く燃えて・h02863)は、手元の兵装の確認を行うとすぐに任務に取りかかる。
約束の場所と呼ばれる世界に、着々と築かれていく機械たちの|天蓋大聖堂《カテドラル》。飛行機用の格納庫や滑走路も、大型の戦闘機械を扱う施設として流用しやすいようで、深雪の行く先には故郷の風景を思わせる、無機質なドームが広がりつつあった。
「……敵の思惑のために、この場所を活用させる訳には行きませんね」
少女はそっと呟くと、義体に埋め込まれた端末を使って周囲を探る。
青の瞳をゆっくりと巡らすたび、膨大なデータが網膜に投影され、戦場の様子をリアルタイムに伝えてくれる。常人ならば、データの処理が追いつかずに昏倒してしまうのかも知れない。しかし、深雪は電脳化義体のサイボーグだ。高度な処理を行いつつも、彼女は迷いのない足取りで管制塔へ向かって駆けていく。
――航空交通管制を行う、空港の司令塔。偵察用の戦闘機械兵の『巣』はそこにあり、彼女の接近を察知したK・ケンチが、青の燐光を揺らめかせて周囲の仲間に合図を送った。声なき囀りを交わす鳥たちは、旋回を続けながら次第に数を増やしていく。
(やって来ましたね)
付近からの増援だろうか、深雪ひとりに随分念の入った対応だ。しかしこれで、他所の警備は手薄になっただろう。随行していた浮遊砲台を展開させ、深雪は攻撃に移る。
「複数目標追尾システム――発動」
空を舞う多数の敵に目を向ければ、彼女の機械化された眼が一瞬で全機を――射出していた|小型浮遊球体《K・ビット》ごとロックオンした。投影された無数のターゲットに、思念操作で砲身を向ける。まるで自らの手を伸ばすように、大胆かつ繊細な動きで引き金を引く。
「射線クリア。掃射を開始します」
膨大な演算が終了したのと同時、凍雪を思わせる少女の声が響いた。
砲門が光ったのは二回。直後、敵群をなぎ払うように、幾筋もの光が空に向けて放たれる。一帯の機械兵が纏めてレーザーに貫かれ、反撃を行えぬままビットが四散する。
撃墜されていくK・ケンチの群れ、その向こうから後続の機体がやってくるのを確かめると、深雪は身をひるがえして建設中の建物の裏へ走った。
「――させませんよ」
超長距離からこちらに狙いをつけるレーザーを、軽い跳躍で避けてライフルの狙いをつける。対WZ用のマルチライフルは、射程や威力も申し分ない。ビームバルカンによる弾幕で敵を牽制すると、光学迷彩を纏った深雪はK・ターレットの包囲を逃れてなおも戦闘を継続する。
ここからは仕切り直しだ。|戦術機動攻撃《タクティカルマニューバ》を駆使して、隠密状態を保ったまま敵を確実に撃ち抜いていくとしよう。両手でライフルを握りしめながら、少女は無表情のまま己の決意を口にした。
「福岡空港は、この街と世界を繋ぐ重要な場所……あなた達には渡しませんよ」
――晴れ渡った空に、立て続けに爆音が響いて黒煙がなびいた。
白い鳥を思わせる機体が、平衡感覚を失ったように地上に落下していく。軋んだ悲鳴を上げながら、剥き出しの鉄骨が次々に傾いで地面に叩きつけられる。
わお、とそこで呑気な声を発したのは、漆黒がヒトの姿を成したような――けれどヒトとは異質な、不可思議な美貌を持つ青年だった。
「もうこんなに建築が進んでたんだ~。流石は機械群、速量質ともにピカイチ……と言いたいところだけど」
吹きつける風に長い黒髪を遊ばせ、ルメル・グリザイユ(寂滅を抱く影・h01485)は面白そうに瞳を細める。直後、頭上から粉塵とともに天蓋の一部が落下してきたが、彼はふわりとした動作でそれを避けると、飄々とした素振りのまま辺りを見渡す。
「それもそろそろお終いなのかな~。出来れば、この要塞も壊しちゃいたいんだけど」
ルメルの見た感じ、周辺の改造は半端な状態で止まっているようで、立て続けの戦闘によって不安定な骨組みに影響が出ているらしい。
鉄骨諸共吹き飛ばしたら、いくらなんでもまずいよね――なんて最初は思っていたのだが、このまま放っておいても勝手に崩れていきそうだ。奴らが勝手に建てた建造物はさておき、元々あった空港に影響が出るのは避けたい。
(……ん~)
素早く考えを巡らせると、すぐにルメルは行動に移る。フットワークが軽いのが彼の強みだ。上空を旋回するK・ケンチは、管制塔の近くに集結しつつある。自分たちの『巣』を守ろうと、固定砲台モードに変形してレーザーで迎撃を行うつもりなのだろう。
(だったら、丁度いいや)
魔粒子で構成されたルメルの黒衣が、直後に妖しく揺らめいて残像を纏う。
転移魔術を発動させた彼は、一瞬のうちに上空にいるK・ケンチの背後を取ると――そこで手にしたナイフを、力一杯砲身に突き立てた。
『――――?!』
出現と同時の、死角からの不意打ち。
何が起きたのかも分からぬまま、脆い箇所を穿たれたK・ケンチが大破する。辺りに爆風が巻き起こったが、すでにルメルの姿はそこにない。再転移を行った彼は別の機体の上空に姿を現し、続けて錬成した刃で装甲を砕こうと強打を見舞う。
そうして瞬く間に二体のK・ケンチを仕留めたルメルだったが、能力の代償に身体の骨が軋みを上げた。しかし、戦闘の継続に支障はない。
(さて、と。次は――)
近接戦の次は遠距離戦に移るとしよう。素早く地上に降り立ち、こちら目掛けて放たれる超長距離レーザーの軌道を、上手く見切って回避する。
戦いの間にも、|天蓋大聖堂《カテドラル》の倒壊は進んでいた。機械兵の格納庫と思しき施設が崩れ、整備の済んでいない機体がよろよろと姿を現す。丁度いいとばかりに、ルメルはそれを盾にすることにした。
黒のブーツでアスファルトを蹴ると、間に機体を割り込ませる形で素早く位置を変え、同士打ちを誘う。そうしてスライディングから上体を起こしたところで、上空からのレーザーが機械兵を撃ち抜き、大きな爆発が起きた。
「うんうん、これはなかなか良い“経験値”になるねえ~」
そう言って朗らかに笑うルメルは、上空に座すK・ケンチを見つめてなおも詠唱を続ける。高速と多重の合わせによる、広域術式。そうして再びレーザーが放たれるより早く、青年の唇が太古の魔術を紡ぐ。
『!!!!!』
直後、纏う影が膨れ上がり、白銀の鳥をなぎ払おうと一気に襲い掛かった。
そのまま漆黒の腕で握り潰してやると言わんばかりに――空中の敵群を纏めて捉え、範囲攻撃で仕留めにかかる。
ルメルの魔術の軌跡に合わせて、連鎖的な爆発が発生して空が震えた。
――やがて影が消えればそこにはもう、機械の鳥は存在していなかったのだ。
