シナリオ

⑪模倣するモノ

#√ドラゴンファンタジー #ゾディアック継承戦争 #ゾディアック継承戦争⑪

タグの編集

作者のみ追加・削除できます(🔒️公式タグは不可)。

 #√ドラゴンファンタジー
 #ゾディアック継承戦争
 #ゾディアック継承戦争⑪

※あなたはタグを編集できません。

⚔️王劍戦争:ゾディアック継承戦争

これは1章構成の戦争シナリオです。シナリオ毎の「プレイングボーナス」を満たすと、判定が有利になります!
現在の戦況はこちらのページをチェック!
(毎日16時更新)

●変わり果てたショッピングパーク
 『ららぽーと福岡』――博多区那珂に所在するショッピングパーク。そこは今、新たに王権執行者となった魔物達の聖母『ユリア・クラウディウス』の手により危険な『モンスター城』へと変貌していた。
 姿を変えたショッピングパークの内部、その中央には元は『メディアパーク』と呼ばれていた吹き抜けの広場がある。そこには――ゆらりと。複数の黒い影が揺れている。長い黒髪に黒い服、『ドッペルゲンガー』と呼ばれるモンスター。その姿が不思議と印象に残らないのは、彼女ら自身が、自らの姿よりも模倣することを重視しているせいだろうか。
 彼女達は広場内をふらふらと歩き、獲物を探し続けている。

●模倣するモノ
「『ゾディアック継承戦争』も第二戦線ですね。次は、『ららぽーと福岡城』へご案内します!」
 集うEDEN達へ微笑みかけて、静かに一礼して。アリス・アイオライト(菫青石の魔法宝石使い・h02511)が開口一番告げた言葉に、EDEN達は一瞬躊躇った。『城?』と誰かが声を漏らせば、星詠みの娘は深々と頷く。
「ええ、ただのショッピングパークではありません、ここは今『モンスター城』となっています。内部には多種多様なモンスターがはびこっており、危険な状態です。ですので、みなさんには討伐をお願いしたいんです」
 語るアリスは、EDEN達にららぽーと福岡の地図を広げて示した。一階の中央に、吹き抜けになった広場がある。
「現地の地形は変化していますが、おおよそ中央の地点に開けた場所があります。ここにいる『ドッペルゲンガー』を掃討するのが、みなさんの担当となります」
 『ドッペルゲンガー』――他の生物の姿を模倣し、成り代わることを得手とするモンスター。悪戯好きな性格で、ダンジョンを訪れる冒険者へちょっかいをかけることが多いのだというが。
「厄介なことに、ここに集められた『ドッペルゲンガー』は、とても巧妙に模倣をしてくるようです。姿はそっくり、仕草まで同じ。……ただ、喋りませんので、本物と区別がつかなくなることはないと思いますが」
 エルフの星詠みはそう語って、彼女らが何を模倣するか例を挙げていく。
 まずは、近付くEDEN自身。自分そっくりの姿、仕草の敵と戦うというのは、いい気のするものではないだろう。もしかしたら、√能力まで同じものを使ってくるかもしれない。
 次に、近付くEDENと、『ドッペルゲンガー』の姿を入れ替えることもある。この√能力には動揺を誘う効果もあるので、落ち着いて対処できるよう対策を練った方がいいだろう。
「それから……みなさんが『守りたい』と思っている人や生物、モノなどを読み取って、模倣してくることもあるようです。√能力者の方でしたら、ぱっと浮かぶ姿もあるかもしれません」
 アリスは、暗にAnkerを模倣されるケースが多いのだと言っている。√能力者の欠落を埋める存在、帰るべき錨。その姿を攻撃することに、抵抗を覚える者は少なくないだろう。
「……それでも、攻撃しなければいけません。敵を倒さないことには、この危険なモンスター城の主――『ユリア・クラウディウス』の君臨する場へ辿り着くことができませんので」
 そう真剣な顔で語って、星詠みの娘はきゅっと胸元で手を組み合わせた。眉を寄せ、痛ましげな表情を浮かべる。想像したのだろう、自身のAnkerと対峙することになったら――と。
「人によっては、辛い戦いになるでしょう。それでも……戦っていただけますか」
 |菫青石《アイオライト》の瞳で、ぐるりEDEN達を見つめる。それからアリスは目的地への道を示し、どうか無理のありませんように、と彼らの無事を祈るのだった。

マスターより

開く

読み物モードを解除し、マスターより・プレイング・フラグメントの詳細・成功度を表示します。
よろしいですか?

第1章 集団戦 『ドッペルゲンガー』


雪願・リューリア

「ドッペルゲンガー……厳しい戦いになりそうだ」
 辿り着いた、『ららぽーと福岡城』。吹き抜けの広場を彷徨うように歩く敵を見て、|雪願・リューリア《ゆきねがい・りゅーりあ》(願い届けし者・h01522)は呟く。
 すると次の瞬間、『ドッペルゲンガー』のうちの一体が姿を変化させた。桃色の体毛に覆われた体、広がる翼。頭には立派な角が生えている。桃色の神聖竜の姿をとった敵を見て、リューリアが瞳を瞬かせる。
「ドラゴンの姿を見るのは久しぶりだな……普段はぶりっ子アイドルの姿をしているから」
 思い浮かべたAnkerに容姿も仕草もそっくりな、『ドッペルゲンガー』。その再現ぶりに思わず感心して、リューリアは√能力を発動した。
「この際だし本物にも登場してもらうぞ」
 紡ぐ言葉の通り、出現したのは『ドッペルゲンガー』が模したのと同一人物。ただし、その形態はリューリアの見慣れたアイドル姿で――いつもなら笑顔のその顔は、どこか不機嫌そうだった。
「どうした、李桜? やっぱり自分と同じ姿をした存在と戦うのは辛いか……」
 首を傾げてリューリアが尋ねれば、少女姿のドラゴンは眉を寄せながらも首を横に振る。そして、不満げにぼそりと声を零した。
「……誰がぶりっ子アイドルじゃ」
「なんだ。さっきの言葉に怒っていたのか」
 納得したようにリューリアが言えば、ドラゴンはさらに言葉を重ねる。しかし、今必要なのは偽物を倒すことなのだ。だからリューリアはドラゴンの言葉を聞き流して、周囲に『ヴォルテクスブレイド』と『サイキック・ファミリア』を展開した。
「李桜、ドッペルゲンガー達の気を引いてくれ」
 仕方ない。そう言葉では呆れたように言うけれど、アイドル姿のドラゴンはリューリアの願いを叶えるべく動き出す。彼女が叶えられる願いは、『誰も傷つける事のない願い』でなければならない。だから、敵を誘い出すことに集中する。桃色のドラゴン姿の『ドッペルゲンガー』が本物につられるように進み始めたところで――リューリアは、一斉に機械剣とドローンを操り敵を襲わせた。
「……!」
「偽物だから攻撃できるのであって、決して普段はあまりお願い叶えてくれないことへの八つ当たりではないからな」
 偽物への攻撃を重ねながら呟けば、『本物』がまた眉を寄せている。そんな姿に微笑みながら、リューリアは『偽物』達への攻撃を緩めなかった。

シアニ・レンツィ

 『ららぽーと福岡城』へやってきて、『ドッペルゲンガー』と対峙して。シアニ・レンツィ(|不完全な竜人《フォルスドラゴンプロトコル》の見習い羅紗魔術士・h02503)は、その不気味な黒い姿を見つめて呟いた。
「はえぇ、モンスターも色んなのがいるんだねぇ。確かにやりづらそうだなぁ……」
 警戒しながらも近付こうとしたら、その時、敵が姿を変えた。白く短めの髪に、くりっとした緑色の瞳。そして、肌は鮮やかな青色。それがシアニ自身を模倣した姿なのだと理解した瞬間、彼女は表情を曇らせた。
「……そっかぁ。あたしはこんな風に見えてるんだ」
 客観的に見せられたことで、わかってしまった。√EDENに住む普通のひと達が向けてくる、好奇や嫌悪の視線。世界には『忘れようとする力』が働くからすぐに受け入れてもらえるけれど、シアニはあの瞬間の視線を忘れられない。
(「これでひとに混ざりたいなんて無理に決まってるじゃん」)
 胸の裡にそんな想いがじわりと広がり、少女はぎゅっと拳を握り締める。不完全な自分。そこへ思考を巡らせたら、かなしくて動けなくなりそう――だから、シアニは染みのように広がった想いを振り払って、戦いに集中することにした。
 √能力を両足へ向ければ、彼女の足は空色に輝く。|不完全な竜《フォルスドラゴン》の足へと変形したそれで床を踏みしめ、そのまま駆け出す。
 『シアニハンマー+50』を振り上げて迫ると、『偽物』もまた足を竜化させてハンマーを構えていた。鏡のようにそっくり。通常であれば攻撃を躊躇う瞬間だが、シアニは決して止まらない。
「仕草は同じだけど、考えてることはどうなのかな」
 言葉を紡ぎながら、ハンマーを振り下ろす。敵もハンマーを打ち合わせて相殺しようとしてくるが、シアニの方が早い。一切の迷いのないその一振りが、『偽物』の頭を強く叩いた。
 少女は常々思っている。『ひととは違うし竜にもなれないこんな身体、だいっきらい』と。だからこそ、自身を模倣した姿を殴ることにも抵抗なんてない。むしろ、調子がいいくらいだ。シアニは緑色の瞳を煌めかせて、追撃を繰り出す。
「おかげで普段より動けてる気がする。消えちゃえ」
 楽しそうに紡ぎながら、横薙ぎの一撃。それがとどめになり、模倣した敵の姿は一瞬のうちに消え去っていくのだった。

弓槻・結希

 『ららぽーと福岡城』の吹き抜けの広場――そこへ辿り着いた|弓槻・結希《ゆづき・ゆき》(天空より咲いた花風・h00240)は、現れた『ドッペルゲンガー』の模倣に息を呑む。背には翼。瞳は優しく細められ、その奥に信念の光を灯している。
「お婆さま……」
 少女の唇が、『模倣』の正体を呼ぶ。それは、結希にとって憧れであったお婆さま――その若かりし頃の姿だった。
 彼女はその姿を、写真でしか見たことはない。けれど話には聞いている、失楽園戦争によって住む場所を失った|結希たち《セレスティアル》が正しく生きられるように、幸せの風を喚ぶ翼であろうと、モンスターや簒奪者と戦い続けた人なのだと。凛とした女性の美しさを持つその佇まいに、結希は思わず声をかける。
「私はお婆さまが唱えた、幸せの風を喚ぶ翼となれているでしょうか?」
 セレスティアルが遺産という不幸をばらまき、モンスター化という災禍を世界に刻んだとしても、それ以上の幸福を紡げばいいのだと――お婆さまは、信念という花の種をくれた。その心は、世代を超えて結希の中で咲き続けている。
 しかし、答えを待ったところで『偽物』は一言も発しなかった。わかっていたことだ。だから、結希は浅黄色の瞳に決意を乗せて、√能力を発動した。
「この祈りが、花開くことを」
 微笑みを浮かべながら詠唱すれば、燦めく水晶で紡がれた青薔薇がひとつ創造される。
(「答えはないからこそ」)
 亜麻色の髪を吹き抜けた風に揺らしながら、結希はじっと佇み詠唱を続ける。|蒼穹の薔薇水晶《ブルー・ローズ》がふたつ、みっつと創造されて、敵へのダメージを重ねていく。そして五つ目の青薔薇の光が一閃すると、堪らず敵は崩れ落ちた。
「迷うことなく私は、この翼を誇りに進みます」
 紡ぐ言葉、真っ直ぐに前を見つめる瞳。その姿は『お婆さま』によく似ていたが、それに気付いたのは『ドッペルゲンガー』だけだった。

薄野・実

 『ららぽーと福岡城』の広場へ辿り着けば、ふらりふらりと『ドッペルゲンガー』が近付いてくる。その姿を見て、|薄野・実《すすきの・みのる》(金朱雀・h05136)はそっと息をはき出した。
「確か西洋ではドッペルゲンガーは死の前兆って伝承があるみたいだけど。危険な魔物として現れるならさもありなん……って感じ」
 言葉を紡いで対峙すれば、敵の黒い姿が変化する。乳白色の髪に金の瞳。柔らかな笑みを浮かべる姿は鏡を見るようで、実は思わず眉を寄せた。
「本当に僕の姿してる……」
 最初に浮かぶのは、『何か気持ち悪い』という直感的な嫌悪感。それからじわりと、『他人から僕はこう見えるのか……』という再認識がやってくる。――けれど、彼は知っているのだ。
(「|人間態《今の僕の姿》こそが、虚像そのものなんだよね」)
 だからこそ、それを攻撃することには人より抵抗がないかもしれない――そんなことを考えながら、実は両手を広げる。瞬間、√能力による炎が彼の全身を覆った。そのまま右の手を振るい、牽制するように炎飛ばしたら、左手では耳の『リミッターピアス』をタップする。炎の中で|金朱雀《ヘリオフェニクス》ファルドへと姿を変じた実は――再び敵の姿を見据え、そして目を見張った。
「え、此方が姿変えると向こうも変わる……?」
 いつの間に変身したのか、彼の前の『ドッペルゲンガー』もまた、|怪人《ファルド》の姿をしていた。金の瞳が、実を嘲笑うように細められる。――それを見た瞬間、実の心は凄まじい自己嫌悪と罪悪感に襲われた。
「っ……!」
 人間から|怪人《バケモノ》へ変わったその姿は、彼から簡単に冷静さを奪い取る。体に纏う炎を燃え上がらせて、実は偽物の自身へと近付くと、その炎で敵を包み込んだ。さらに腕についた翼で羽ばたき風を起こすと、敵を吹き飛ばしてさらなる炎を投げつける。彼の繰り出す連続攻撃は、一切の容赦がない。
(「――コイツは私だ。僕を蝕む私だ。僕の中に生まれた悪意の姿で、僕の本性だ――!」)
 実は未だ、その赦し方を知らない。だからこそ攻撃は苛烈になり――敵は、反撃の間を与えられることもなくそのまま消し炭となり、やがて消滅していった。
 目の前から偽の自分が姿を消したことで、やっと実は我に返る。炎の熱には慣れているはずなのに、嫌に汗をかいている。そんな自身に気付いて、彼は自嘲気味に呟いた。
「幻影を倒した所で、僕の中の私は消える訳じゃないのに、ね」
 死の前兆と言われる、『ドッペルゲンガー』。それならば自分の中の『私』だけを殺してくれればいいのに。そんなことを思いながら、それでもさらなる敵を倒さなければと、実は広場へ踏み込んでいく。

エアリィ・ウィンディア
椎宮・紫水

「ドッペルゲンガーかぁ。自分の姿をした相手って結構厄介そう」
 『ららぽーと福岡城』へと足を踏み入れたエアリィ・ウィンディア(精霊の娘・h00277)は、周囲を警戒しながら言葉を零す。見た目だけの問題ではない。戦闘技術などもこちらを模倣するのであれば、それに対応しなければならないから。
 そんな彼女と共に歩いていた|椎宮・紫水《つちみや・しすい》(シセキエイ・h12162)は、吹き抜けの広場へ辿り着いたところで足を止めた。紫色の瞳で広場を見つめてから、エアリィを呼ぶ。視線の先には、二体の『ドッペルゲンガー』。黒い少女の姿をしたそれは、二人の前まで近付くと――姿を変えた。
「え? 紫水さんのドッペルさんっ!?」
 若葉色の瞳を丸くして、エアリィが声を上げる。てっきり自分自身が襲い掛かってくると思っていたのに、彼女の前に立つのは紫水を模倣した『ドッペルゲンガー』だった。やりにくさを感じて本物の紫水へと視線を向けたら、彼もまた目の前に現れたエアリィによく似た姿を観察していた。
「姿をマネするかぁ。エアリィ嬢で両手に花……ごめん聞かなかった事にして」
 思わず漏れた言葉を、慌てて取り消す紫水。当のエアリィは、意味がわからず首を傾げる。そんな無垢な反応にこっそりと安堵しながら、紫水は改めて二体の『ドッペルゲンガー』を見つめた。
「私ってこんな感じ?」
 ハイカラな帽子の下で、ゆるりと笑う青年。そんな印象を与える偽物の姿を指して紫水が問えば、ぷるぷると首を振ったのはエアリィだ。
「うーん、でも、姿はまねっこできても。性格とか言葉の温かさとか、なにより、ほにゃっとさせる表情とか心とかっ! それは、紫水さん本人にしか出せないものだからーっ!」
 目の前に立つ偽物の紫水を睨みながら、少女は本物と異なる部分を次々と見つけ出す。仕草までも模倣する敵だと聞いてきたけれど、少なくとも、エアリィに見せる紫水の姿と、偽物の紫水の姿は異なるように思う。紫色の瞳は、あんなに斜に構えていない。笑みはもっと優しい。さりげなく差し出される手は、ほっとできるものだったはずだ。だから、エルフの少女はきっと敵を睨み付けて言葉を紡ぐ。
「そう、あたしの大好きな紫水さんからしか出ない、幸せオーラがないなら、それは本人じゃないんだーっ!!」
 力強い声に、偽物の紫水が狼狽えたように後退する。そんな彼女の真っ直ぐな言葉に思わず苦笑を浮かべて、紫水も目の前に佇む模倣のエアリィを観察した。
「君は……愛らしい、かな?」
 動く度に揺れる青い髪、きらきらと輝く若葉色の瞳。いつも元気なエアリィとその仕草はよく似ていたけれど、青年は直感で理解する。
(「可愛い、という言葉で出てこない。私の心がそう言わない」)
 本物のエアリィも、偽物のエアリィも、素敵な笑顔を浮かべていると思う。けれど、本物が見せる笑顔の魔法には、この偽物は程遠い。
「エアリィ嬢の気持ちと心が伴ってないからだね。だから、君は『エアリィ嬢』じゃあない。見知らぬ少女で、敵だ」
 言葉を紡げば、心は決まった。紫水は二刀一対の『霊斬刀』を手に取ると、傍らのエアリィへと声をかける。
「エアリィ嬢、私は力押しに弱いよ。遠慮なくぶっ飛ばしちゃって」
「力押しに弱い? それならこれでっ!」
 彼からのサインを受け取って、エアリィは精霊銃『エレメンタル・シューター』を構えて詠唱を開始した。
「エレメンタルスフィア展開……。世界を司る四界の精霊よ、我が前に立ち塞がるものをすべて撃ち砕けっ!」
 早口で唱える言葉に応え、精霊銃からは火・水・風・土の四属性精霊の魔力球が撃ち出される。複数の球を撃てる精霊術だが、命中精度を犠牲にしないためにも生み出すのは一基のみ。その一基に全ての力を注ぎ込み――エアリィは、その球を発射したのだ。
「……偽物の時間は終わり。ふっとべーっ!!」
 鋭い声と共に魔力弾をぶつければ、偽物の紫水は堪らず吹き飛んだ。そしてそのまま、静かに消滅していく。
「さすがエアリィ嬢。そのピーキーな能力、味方だと頼もしいね」
 そんなことを呟きながら、偽物の紫水が消え去る前に本物の紫水が戦場を駆ける。抜き放った風と雷の刃には、すでに神力を纏わせてある。偽物のエアリィが詠唱を終える前に、紫水は刃を振りかぶり――そしてその一撃を大きく外した。
 『ドッペルゲンガー』のエアリィの瞳が、見開かれる。わざと外したことに気付いたのだろう。その時にはもう、周囲は『ツチミヤヒメノカミの神域』へと変化している。術者である紫水以外の者は、行動を阻害される。こうすれば偽物のエアリィの能力も制限できると考えて、微笑んだ紫水は再度『霊斬刀』の二振りを振り上げた。
「我ら椎宮流の戦い方、その目に焼き付けるといい」
 模倣に過ぎないその姿に、手は緩めない。同時に揮った二筋の斬撃は、少女を真似た『ドッペルゲンガー』の体を切り裂き、敵はそのまま消滅していったのだった。

色城・ナツメ
ゼロ・ロストブルー

 『ららぽーと福岡城』へ足を踏み入れた|色城・ナツメ《しきじょう・なつめ》(頼と用の狭間の|警視庁異能捜査官《カミガリ》・h00816)は、浮かない顔をしていた。紫色の瞳で周囲を見回し、人を探すように進んでいく。
 吹き抜けの広場に辿り着くと、その顔は少しだけ緩む。歩む先には彼の|師匠《Anker》、ゼロ・ロストブルー(消え逝く世界の想いを抱え・h00991)がいるからだ。
 近付くナツメに気付いたゼロは、いつもと変わらぬ穏やかな笑みを浮かべて軽く手を挙げた。彼は√能力者ではない。この場に居合わせたのは、彼が√を越えやすい体質を持つせいだ。連絡を受けたナツメは慌ててこの場へ急行したというのに、当の本人はまるで緊張感のない顔でナツメを迎えていた。その態度に、文句の一つも言いたいところだけれど。今は、急ぎ撤退しなければいけない。
「さっさと見つかってよかった、ほら帰りは……」
 ナツメはそう言いながら師匠へ近付くが、言葉はそこで途切れた。それに気付かぬゼロが、カメラなどの荷物を持ち直しながら歩き出す。
「すまないな迎え来てもらって……おや?」
 一歩、進んだところでゼロは振り返った。ナツメの表情が険しくなっている、これは警戒する時の顔だ。
「……ちっ、敵だ」
 舌打ちした彼が、退魔刀『早暁』を構える。睨む先にいるのは、二体の『ドッペルゲンガー』――それはすでに、ナツメとゼロの姿を模倣して佇んでいた。
(「ふむ、俺たちの姿……」)
 瞳を瞬くゼロは、その仕草だけで状況を呑み込む。そしてふと閃いた案に笑顔を浮かべ、敵と対峙するナツメへ声をかけた。
「ナツメ、提案なんだが」
「提案? 今はそれどころじゃ……」
「互いの姿を倒さないか?」
「……はぁ!?」
 ゼロを守りながら戦おうとしていたナツメは、想定外の言葉に思わず師匠を見つめた。その瞬間、敵への意識は完全に逸れている。そんな弟子にも軽やかに笑うと、ゼロは楽しそうに言葉を紡ぐ。
「どこまで模倣出来ているかは分からないが……はは、ナツメと一度全力でやり合ってみたかったんだ」
「まぁ、互いに偽物だとわかっている敵ならいい、のか?」
 提案を呑み、ナツメはゼロを模倣した『ドッペルゲンガー』を、ゼロはナツメを模倣した『ドッペルゲンガー』を狙うように構える。
「俺の偽物なんかに負けんなよ」
「はは、もちろんそのつもりだ」
 笑みを浮かべたまま――ゼロが地を蹴った。同じタイミングでナツメも駆け出し、偽物のゼロへ挨拶代わりの蹴りをお見舞いする。後退する敵の向こうには、『青刃の双斧』を携え偽物のナツメへと迫るゼロがいる。
 敵が揮う太刀筋を難なく見切り、身を低くして双斧で受ける。そのまま体全体で伸び上がるようにして双斧で薙ぎ払えば、ギィンと金属音が戦場に響く。押し負けた偽のナツメは体に傷を刻まれ、体勢を崩す。そこにすかさず、ゼロが蹴りを浴びせた。
 敵は堪らず後ろに倒れそうになるが、なんとかその動きを跳躍に変えて距離をとる。しかし、そう動くこともゼロは予測済みだった。即座に右手の斧を敵へ、左手の斧を上空へと投げ――そのまま、駆けて偽のナツメへと肉薄する。目の前に飛んできた斧を避けようとする敵には、接近するゼロに対応する余裕はない。その隙を利用して胸倉を掴んだゼロは、そのまま偽のナツメの体を軽々と投げ飛ばした。地に倒れ込む『ドッペルゲンガー』の上からは、先程投げた斧が落ちてくる。
「……さて、俺と空、どちらの一撃が欲しい?」
 敵へ投げた方の斧を拾って、再び構えながらゼロが問う。言葉を持たぬ偽物は、焦燥の表情を浮かべたそのままにゼロの一撃を喰らい消滅するのだった。
(「……ちらっと見たが、アイツえげつない戦いしてないか?」)
 自身も偽物との打ち合いを続けながら、ゼロの戦いを見ていたナツメが胸中で呟く。√能力が使えないことなど、まるでハンデになっていない。偽物のナツメを前に全力で戦うゼロの動きは、ナツメと手合わせをする時とは全く違っていた。
「やっぱ、俺相手だと全力出せないよなクソが」
 思わず吐き捨てるように呟いて、ナツメは偽のゼロの双斧を退魔刀で受け止める。――受け止められた。本物のゼロの攻撃なら、こうはいかないのに。
「はっ! 甘い! ゼロの双斧を俺が何百何千と受けてきたと思ってやがる」
 双斧を止められ、それでも何とか押し込もうと敵がもがく数瞬。その隙にナツメは敵の懐へ潜り込み、頭突きを喰らわせた。強烈な一撃だ、偽物のゼロは堪らずよろける。そしてその仕草に、ナツメは苛立ってしまう。
(「……あぁ、イライラする。やっぱり偽物だ」)
 手合わせで、この頭突きがまともに入ったことなんてあっただろうか。見た目はゼロと同じなのに、力が伴っていない。そう思えばついに怒りが限界を突破して、ナツメは叫んでいた。
「……ゼロがその程度な訳ないだろ! 俺の師匠バカにすんなよ!」
 戦場に響く声と共に、さらに激しい剣戟が敵を襲う。夜明けの色纏う刀身が閃いて、力篭めた刃は叩き斬るように揮われる。
 その様子を見ていたゼロは、楽しそうに声を立てて笑った。
「ん? ははは! 嬉しい言葉が聞こえたな」
「……あー……口が滑った、秒で忘れろ」
 気まずそうにぼそぼそと語るナツメの言葉を、ゼロは笑って受け流す。
 ナツメもまた、問題なく『ドッペルゲンガー』の模倣した姿と戦っていた。実力は確かな彼だし、偽物とわかっていれば迷いもないのだろう。頼もしい弟子の姿に感慨深いものがあるゼロなのだけれど、ナツメの方は未だ気まずい様子で、誤魔化すように次の敵を見つけて駆け出すのだった。

不忍・ちるは

 吹き抜けの広場に辿り着けば、そこには見慣れた|彼《・》の姿がある。けれどいつものように笑って駆け寄ることはせずに、|不忍・ちるは《shinobazu chiruha》(ちるあうと・h01839)は警戒強めて対峙した。
「マツリちゃんではなく蜚廉さんを模倣するあたり、揺さぶり上手な敵さんですね」
 星詠みの説明を聞いて、予想していたのは彼女のAnker、スコティッシュフォールドの猫ちゃんが現れることだった。けれど実際ちるはの前に現れたのは、彼女をAnkerに定めているひと。
 偽物とわかっている以上――とは思うけれど。|これからしようとすること《・・・・・・・・・・・・》に、思いの外落ち着いている。そんな自分に驚きつつ、ちるははただそこに佇む彼を模倣する敵を見つめた。
 思い出すのは、『Ankerとは?』という問いの答えを理解した時。ちるはをAnkerに定めたことを語る彼に伝えたのは、『欠落が埋まるかは別として、あなたの幸せを増やす』という意気込みと、それから――。
(「……蜚廉さんを殺せる立場に、私だけの特別を感じたということ」)
 死んでも蘇生する√能力者を、絶対死させられる存在であるAnker。その立場の重さを、ちるははよく理解していた。そこには、彼からの『ちるははそんなことをしない』という信頼があるのだろう。それに併せて、『ちるはになら殺されても構わない』という覚悟もあるなら、それは嬉しいことだと彼女は思う。
(「だって、そんな絶対的な特別、他にないじゃないですか」)
 だから、ちるはは黒い瞳に|蜚廉《彼》を映しながら、迷わず駆け出す。
 ――とても大切な気持ちを預かっている自覚はある。そしてそれを預かった時から抱いている、特別な感情もある。
 一方的で構わない、大きな愛情。直接彼に伝える『好き』とは違う、とても特別な、ちるはの覚悟。
(「それは蜚廉さんを恋人と思う前から抱いていた私の、私だけの――」)
 偽物の彼の前まで辿り着くと、ちるはは両手を伸ばして『ドッペルゲンガー』を抱き締めた。いつものように、優しい抱擁。けれどその手は、『彼』ではなく『敵』を討つため――うなじへと鋭い一刺しを繰り出す。
 敵は声を上げることもなく、苦しむ素振りすらなくゆっくりと消えていく。それを腕の中に抱き締めたまま、ちるはは静かに見届けた。――今、自分がどんな表情をしているか。ちるはにはわからない。
「本当にこんなことさせたら許しませんからね」
 ぽつりと落としたのは、偽物ではなく本物へ届けたい言葉。それからそっと涙を拭って、ちるははダンジョンを後にする。今度は、本物の彼をしっかりと抱き締めるために。

クラウス・イーザリー

 ――そこには、今はもうないはずの『太陽』があった。
 それが偽物だとわかっていても、クラウス・イーザリー(太陽を想う月・h05015)は一瞬眩しさに瞳を閉じる。
 『ドッペルゲンガー』が模倣したのは、彼の|親友《Anker》だった。クラウスを庇い、命を落とした太陽。クラウスをはじめ、周囲の人々にとって『希望』となる存在。
 クラウスは、いつでも懐へ手をやれるよう身構えながら、小さく息を詰める。少しは前を向けるようになってきた今でも、彼を前にしたらやっぱり後悔と希死念慮が心を苛むのだ。けれど、そのまま沈むことは、もうしない。
(「――乗り越えなければいけない。ユリアの元に辿り着くためにも、これから前を向いて生きるためにも」)
 そうっとため息をはき出して、ざわつく胸を抑え込む。√能力を発動すれば、纏うのは『覚悟』。彼は地を蹴り駆け出すと、迷いなく|無明《二丁拳銃》を抜き、親友の姿をした『ドッペルゲンガー』へと零距離射撃を浴びせた。
 親友の体が、ゆっくりと倒れていく。声は発さないけれど、その驚愕の表情が『どうして?』と言っているように感じてしまう。けれど、それでも。クラウスは、はっきりと彼へ言葉を紡ぐ。
「ごめんな。俺はお前を乗り越えなければいけないんだ」
 ――俺独りで生きているなら一緒に逝く道を探しても良かった。その可能性があったことを、クラウスは自覚している。けれど、今はもう違うのだ。
「でも今は、俺を大切にしてくれる人が、愛してくれる人がいるから。立ち止まれないんだ」
 決意を声に乗せて告げる彼に応えるように、親友の口元が笑みを作ったように見えたのは気のせいだっただろうか。そのまま静かに消滅していく偽物の姿を見送って、クラウスは戦場を進んでいく。

メイア・フルエーレ

(「私自身と対峙するのは何度目でしょうか」)
 『ららぽーと福岡城』の、吹き抜けの広場。そこに待ち構えるよう佇む自身を模倣した姿を見て、メイア・フルエーレ(呪いの檻・h06776)はふと思った。
 今までも、メイアの前に『自身』が現れたことがある。その度に彼女は『彼女』と対話してきたが――。
(「ドッペルゲンガーですから、今回は少し違いますか」)
 そう思い直して、少女は小さく吐息を落とす。今まで見てきたのは、記憶を失う前の『かつて』のメイアだった。けれど、今目の前にいるのは――。
「自分を攻撃するのが怖いの? とでも言いた気ですね」
 ぼんやりとこちらを見る偽物の自分へ、メイアは語り掛ける。すると『ドッペルゲンガー』が模倣したメイアは、蝶モチーフの杖を握り締めた。その姿へ、メイアはさらに言葉を重ねる。
「残念ですが、そんな安っぽい挑発、私には響きません。貴方が模倣したのは|今の《・・》私なのでしょう」
 かつて邂逅したのは、冷徹で、全てを射抜くような鋭い視線を向ける、過去の自分だった。針で刺され続けるようなあの感覚を、メイアは今も忘れていない。だから。
「彼女に比べれば、過去と今で揺れる私をコピーしただけの存在など、恐れるに足りません」
 メイアは偽物と鏡映しのように杖を構えると、裡に聞こえる声に耳を傾けた。自身の力を強化して、迷うことなく杖を揮う。
(「たとえ、身体だけが過去を覚えていたとしても。知らない自分と戦うより、よほど楽です」)
 そう、この偽物の自分は、『知っている』自分なのだ。手の内は誰よりも自分自身が熟知している。だから偽物の揮う杖の攻撃を難なく躱して、メイアは反撃に出る。
「目の前の存在に惑わされているようでは、失われた過去とは到底向き合えません」
 静かに突き出した蝶モチーフの杖が、『ドッペルゲンガー』を消し去る一撃を放つ。そのまま声も上げずに消滅していく偽物を、メイアはただ遊色の瞳で見送った。

史記守・陽

 ――思わず、息を呑んだ。『ららぽーと福岡城』の吹き抜けの広場。そこへ|史記守・陽《しきもり はる》(黎明・h04400)が足を踏み入れた瞬間、目の前に現れたのはそっくりそのままの彼自身だったからだ。
 周囲に視線を巡らせても、他に『ドッペルゲンガー』の姿はない。これが最後の一体――そう確信する陽は、強く拳を握り締める。
 愛用の刀、『払暁』までも模倣して、構えるその姿勢は教本通り。見慣れたその姿に以前の陽ならばため息をついていたことだろう。基本に忠実なだけの剣は、未熟さの証。そう思って自分の剣を認められなかった頃を、陽は痛いくらい覚えている。
(「――でも、今は違う」)
 鏡映しのように本物の陽も『払暁』を構える。夜明け前の空を映したかのような濃紺色の刀身が、きらりと光る。陽はもう、この色の先を知っている。教えてくれた人が、いる。
(「今も、俺が未熟だということに変わりはない。けれど、未熟だからといって、ここまで歩いてきた自分を否定してはいけない」)
 じり、と床を踏みしめる。刀を握る手で√能力を発動すれば、それは黄金の光炎として顕れる。光が、夜明け前を染め上げる――そうして手の中で生み出した払暁の光剣を構えた陽は、ひたりと敵を見据えた。
 今の彼は、ひとり膝を抱える子どもではない。彼を信じ、手を差し伸べてくれた人たちの思いをその身で受け止めた。そんな、大切な人達の想いまでを否定するようなこと、もう決してしないと決めているから――。
「だから、今度は負けない」
 ぽつりと声を落とした瞬間、陽は地を蹴り滑るように駆け出した。偽物の陽も刀身に光を纏い同じように構えるが、それは見た目や動きだけの模倣である。『思い出』も『想い』も『絆』も、模倣できぬもの。敵を冷静に観察してそこに気付いた陽は、偽物が踏み込む瞬間に仕掛けた。
 ほんの一瞬、刃を揮うことを逡巡する――そんな癖まで模倣されるのは苦々しい想いだけれど、今はその隙を利用する。陽が迷いなく光剣を横に薙げば、敵の一撃より早いのだ。驚いた偽物の陽の足が止まる。陽の攻撃は確かに敵に届いたが、形見のコートを軽く切り裂くに留まった。
 一度、後方へ飛び退り距離をとる。睨み付ける先には、斬られたコートに晴天色の瞳を落とす偽物の姿。今の陽だって、そんな敵の仕草に全く心を動かされないわけではない。でも、模倣の彼は別の存在なのだと、切り分けて考えられるようになっている。
(「以前なら、相討ちになっても、刃さえ届けば構わないと考えていたんだろうな」)
 『ドッペルゲンガー』の隙を窺いながら、ふとそんなことを考える。覚えている、相討ち覚悟で偽物の自分へと踏み込んだ日があったことを。――でも、今はそれじゃ駄目なことを知っている。
(「俺が傷つけば、傷つく人がいる。どこかへ消えてほしくないと、帰るための|目印《結燈》を結んでくれた人がいる」)
 視界の端で、赤い髪紐が揺れる。解けてほしくないそれは、|彼女《・・》と陽を繋ぐ徴だった。帰る場所が、あの人の隣にある。今度は、この命を置き去りにはしない。してはいけないのだ。
「――だから、もう。刃が届けば、それだけでいいとは思わない」
 言葉を紡いで、陽は再び払暁の光剣を手に駆け出す。一見すると無防備に特攻するような奔りだ、敵もそう受け取り待ち構えている。しかし――陽は敵の懐へと飛び込んだ瞬間、刀を左手に持ち替えて、右の手で偽物の自身の手首を掴んだ。
 敵が目を見張る、そこへもうひとつの√能力を発動する。ルートブレイカー――陽の右掌が触れれば、偽物はもう光剣を維持できない。再び夜明け前の色を見せる払暁に『ドッペルゲンガー』が焦る隙に、陽は左手の刀を横に払って両手で持ち直す。そして、模倣の自分が体勢を立て直すより早く、黄金に輝く刀を振り上げた。
 この一撃は、過去の自分を斬り捨てるものではない。曙光纏う愛刀は、未来を切り開くために揮うのだ。
「今も未熟な自分ごと、この先へ進むために」
 紡ぐ言葉と共に、振り下ろすのは光の軌跡。偽物の陽は|今の《・・》陽の決意を前に、為す術もなく斃れていくのだった。

挿絵申請あり!

挿絵申請がありました! 承認/却下を選んでください。

挿絵イラスト

開く

読み物モードを解除し、マスターより・プレイング・フラグメントの詳細・成功度を表示します。
よろしいですか?