シナリオ

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⚡️戦雲、羽田沖

#√ウォーゾーン #オーラム逆侵攻 #8月末までプレイング受付停止中

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 #√ウォーゾーン
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⚡️大規模シナリオ『オーラム逆侵攻』

これは大規模シナリオです。1章では、ページ右上の 一言雑談で作戦を相談しよう!
現在の戦況はこちらのページをチェック!
(毎日16時更新)

●巨鯨、襲来
 晴れ渡る空の下、風も海も静かな羽田沖の空を飛行機が飛び交い、海を船舶が行き交う。だが、その平和な光景は侵略者によって喪われようとしていた。
 突如、広範囲にわたって大気がビリビリと振動し、海面がザブザブと波打ち始める。

「くっ、何だこれは――!?」

 空が、海が突然荒れ始めたことに、飛行機の機長達が、船舶の船長達が困惑しながらも、揺れる機体、船体を制御しようと尽力する。幸いにして、彼等のほぼ全てがそれに成功した。

「一体、何が起きているんだ……?」

 彼等は訝しがりつつも、為すべき事を為した。少しでも空が、海が落ち着いている方へと退避し、安全を確保したのである。
 その頃、人工島程の大きさはあろうかと言う巨大な戦闘母艦『Great-Invasion『ORCA』』が、√ウォーゾーンからの転移を完了させていた。ORCAの艦橋で、白い軍服姿の艦長テイ=トックは麾下の戦闘機械達に出撃命令を下す。

「総員、出撃だ! 目標、眼前の空港! あれを、我等の拠点とする!」

 その命に従い、今まさに『ORCA』から無数の戦闘機械が出撃せんとしていた。

●羽田空港を守り、√ウォーゾーンへ逆侵攻せよ
 『ORCA』が√EDENの羽田沖に転移する少し前。羽田空港国内線のタクシープールで、|九門・絢介《くもん・けんすけ》(しがないタクシー運転手・h02400)は星詠みとして視た光景に、チッ、と舌打ちをしていた。

「――よりによって、羽田が狙いかよ」

 絢介にとって、羽田空港は重要な営業拠点の一つだ。此処を侵略されると、営業収入、ひいては収入に影響してしまう。そんなことを、やらせるわけにはいかなかった。
 絢介自身の生活への影響をさておいても、√ウォーゾーンからの侵略など捨て置くわけことは出来ない。
 早速、絢介はタブレットを起動すると、インターネットを介して√能力者のコミュニティに情報を流し、解決への協力を要請していく。
 羽田空港が戦闘機械の襲撃に晒される前に、戦闘機械諸共『ORCA』を撃破して欲しいと。
 その後は√ウォーゾーンに逆侵攻し、作戦目標を相談の上で決定しながら何らかの形で√EDENに侵攻せんとしている『統率官『ゼーロット』』の企みを挫いて欲しいと。

「向こうで何を作戦目標にするかは任せるしかねえが……上手くやってくれよ。頼んだぜ」

 情報の送信を一通り終えると、絢介は運転席のシートを倒して身を預け、ふう、と大きく息を吐く。そして、祈るように独り言ちながら、タブレットの画面を見遣るのだった。
これまでのお話

第2章 集団戦 『シャクティ』


●立ちはだかるシャクティ隊
 √EDENの羽田沖に出現した戦闘母艦ORCAを撃沈させた√能力者達は、√ウォーゾーンへの逆侵攻を開始した。攻撃目標の候補は五つあったが、その中でもゼーロットがカテドラルとしている羽田空港を選択する。
 だがゼーロットを討つには、カテドラルを警備する戦闘機械『シャクティ』の隊を幾度も撃破する必要があった。
 白兵戦能力に長けたシャクティ達は、遮蔽の多いカテドラル内で√能力者達を迎撃すると決定。√能力者達が進入してくる刻を、待ち続けるのだった。
クラウス・イーザリー

●40体弱のレギオンと共に
 愛機「蒼月」から降りたクラウス・イーザリー(太陽を想う月・h05015)は、カテドラルの中を歩いて行く。
(遮蔽物が多いな……奇襲に気を付けないと)
 そのために、クラウスは√能力で40体近いレギオンを召喚して周囲に分散させ、そのセンサーによって索敵を行いながら進んでいた。
(……居たか)
 レギオンのセンサーが、遮蔽の向こうに居る警備の戦闘機械「シャクティ」を捕捉する。クラウスは自身もその場に駆けつけながら、他のレギオンを合流させた。
(今だ!)
 シャクティが遮蔽から姿を現した瞬間、クラウスの放ったレーザーとレギオンの放つミサイルがシャクティに集中。
「――!?」
 不意を衝かれたシャクティは、まともな防御を行うことも出来ないまま直撃を受け、耐えられずに爆発四散した。
 それを何度も繰り返しカテドラルの奥へと進むうちに、クラウスは最大の難所に行き当たる。10体ものシャクティが、遮蔽の向こうでその先への扉を塞ぐように待ち構えているのだ。
(数が多いが、行くしかない――か)
 意を固めたクラウスは、レギオンを引き連れながら遮蔽から飛び出す。そして、レギオンにありったけのミサイルを放たせ、クラウス自身もレーザーライフルを撃った。
 視界を埋め尽くすようなミサイルと一条のレーザーが、シャクティ達を襲う。それを受けて、4体のシャクティが爆発。
 残る6体のシャクティは、クラウスの姿を発見すると接近しようとするが、そこでクラウスとレギオンはもう一射し、さらに4体のシャクティを撃破。
 最後の2体が間近に迫った所で、クラウスは瞬時に自身の魔力を剣の形に整えて、横薙ぎの一閃でシャクティの上半身と下半身を泣き別れさせた。
 その間に、もう1体のシャクティは√能力を発動して殴りかかるが、クラウスはその拳を見切って回避――したところで、シャクティは外皮を剥落させ機械の部品が露出した姿になりながら、もう一撃を仕掛けてくる。
「そう来るか――!」
 その攻撃までは避けきれないと見たクラウスは、エネルギーと霊力の二重のバリアを張って、シャクティの拳を脇腹で受け止める。衝撃は殺し切れていないが、歴戦の√能力者であるクラウスからすれば掠り傷のようなダメージでしかない。
 シャクティがクラウスを攻撃する間に、レギオンはミサイルをシャクティに放っていた。ミサイルの集中攻撃により、シャクティは爆発。この場のシャクティ達は、残らず全滅した。
(残りもできるだけ早く片付けて、ゼーロットを強襲しよう。そうすれば、きっとあいつは動揺する筈だ)
 そう確信しながら、クラウスは扉の奥へと進んでいった。