⑱未来を決める戦い
●キャナルシティ博多にて
運命の石よ開闢せよアクセプト。
ゾーク12神『星神ドロッサス・タウラス』。
漸く、暴牛辰砂甲アーマーオブファラリスも脱ぐ事ができた。
これにて、我は正当なる『ゾディアックの継承者』となった。
ゾディアックの継承者が行う星詠みは、予知能力ではない。
それは『未来を決定する力』だ。我の言葉はいずれ現実となる。
いま此処に宣言しよう。『我は主神ゾークになる』。
もはや、覆す方法は無い。
我が全√のゾディアックを掌握してゆく様を、ただ眺めているがよい。
●星神ドロッサス・タウラス討伐依頼
「ゾーク12神『星神ドロッサス・タウラス』との決戦に向かってもらいたい」
星詠みを務めている少女、雪願・リューリア(願い届けし者・h01522)の言葉に集まった者達の士気が高まっていくのが見て取れた。
それもその筈、王劍戦争に勝利するには、タウラスの撃破が必要不可欠であるからである。
どれだけ優勢であっても劣勢であろうと、この一戦で戦争の勝敗が決するのだ。
「タウラスはキャナルシティ博多で、暴牛辰砂甲アーマーオブファラリスを脱ぎ捨て真の姿で待ち構えているぞ」
真の姿となったことで、ドロッサス・タウラスは星詠み能力をも進化させているのだとリューリアは説明を続ける。
「未来を視るのではなく、未来を決定する力だそうだ。ドロッサスの話した言葉は、全て現実となるようだぞ」
その能力を如何なく発揮されれば、最早誰にも抗う事は出来ないように聞こえるが、そんなことは無いと、リューリアははっきりと否定する。
「恐らくタウラスはまだゾディアックの継承者の力を使いこなせていないのだろう。未来を決定できるのは『攻撃が必ず当たる』、『次の相手の攻撃ではダメージを受けない』といった戦闘に直結する結果に限定されるようだ」
『√EDENの√能力者を絶滅させる』、『王劍戦争に勝利する』というような未来を即座に決定するまでの力ではないのだと、リューリアは断言する。
その証拠にタウラスは宣言した通りに、まだ主神ゾークにはなれていないのだ。
「でも油断は禁物だ。例え星詠み能力が無くても、宣言した事を実現させるだけの実力者なのは変わりはないぞ。放っておけば、彼の宣言した全てが現実のものとなってしまうだろう」
だからその前にタウラスを撃破しなければならないのである。
「それと星詠み能力があると言ったが、本来の未来を予知する力はタウラスは使うことは無いようだ。未来を決定できるなら予知は不要だという事なのだろうな」
タウラス自身は深く物事を考えられるタイプではない。
持ち前の圧倒的な力で、敵対する者を蹂躙するのが本来の戦い方なのだろう。
「案外、下手な策は講じず真正面から実力勝負で挑む方が逆に勝機もあるかもしれないな」
戦争の行方はまだ決まってはいない。
結果を強く望んで行動を起こした者達だけが、その結果を決定することが出来るのだ。
「説明は以上だ。皆、各々のやり方で未来を勝ち取ってもらえればと思う」
そう言い終えたリューリアは、決戦に挑む者達を送り届けるのだった。
マスターより
吾妻 銀吾妻 銀です。
ゾディアック継承戦争の5本目のシナリオとなります。
戦争シナリオとなりますので、1章構成となります。
『ゾーク12神『星神ドロッサス・タウラス』』とのボス戦となります。
プレイングボーナスは「ドロッサス・タウラスの『未来を決定する力』を攻略する。」となります。
参加受付はOP公開後からとなります。
断章はありません。
締め切りは参加状況を見て、タグに記載します。
それでは皆様の参加をお待ちしております。
11
第1章 ボス戦 『ゾーク12神『星神ドロッサス・タウラス』』
POW
「この攻撃は全て命中する」
攻撃が外れるまで、近接範囲の敵をWIZ攻撃「【飛翔する12の封印石『リア・ファル』】」とPOW攻撃「【王劍『ファルの心髄』】」で交互に攻撃し続ける。
攻撃が外れるまで、近接範囲の敵をWIZ攻撃「【飛翔する12の封印石『リア・ファル』】」とPOW攻撃「【王劍『ファルの心髄』】」で交互に攻撃し続ける。
SPD
「その攻撃は通用せず、この反撃は命中する」
敵に攻撃されてから3秒以内に【『牡牛座のリア・ファル』】による反撃を命中させると、反撃ダメージを与えたうえで、敵から先程受けたダメージ等の効果を全回復する。
敵に攻撃されてから3秒以内に【『牡牛座のリア・ファル』】による反撃を命中させると、反撃ダメージを与えたうえで、敵から先程受けたダメージ等の効果を全回復する。
WIZ
「お前の未来を語ろう」
【未来に起きる出来事】を語ると、自身から半径レベルm内が、語りの内容を反映した【絶対運命空間】に変わる。この中では自身が物語の主人公となり、攻撃は射程が届く限り全て必中となる。
【未来に起きる出来事】を語ると、自身から半径レベルm内が、語りの内容を反映した【絶対運命空間】に変わる。この中では自身が物語の主人公となり、攻撃は射程が届く限り全て必中となる。
白石・明日香あ?眺めるだけで終わるわけないだろ?叩き潰すさ、今ここで!
あいさつ代わりの弾幕射撃を食らいな!ま、この攻撃は失敗するだろうな。お前の宣言通りにだけどお前その対象指定していないよな?それは反撃もしかり12のリア・ファルが命中するのは呆れるくらい撃った弾幕だ。これは唯の牽制射撃されど対処しなければただでは済まない弾幕即ち攻撃だ。そして反撃も放った以上もうオレを妨げることはできん!
こういうの2回攻撃っていうのかね?
本命はこの変形したバイクの猛ダッシュからの突撃だ。質量も相まってどうすることもできまい!
後はダメ押しにありったけの弾丸を零距離射撃で叩き込んでやる!
姿を晒した時点でお前の負けだったのさ
キャナルシティ博多にて悠然と姿を現した、ゾーク12神『星神ドロッサス・タウラス』は、暴牛辰砂甲アーマーオブファラリスを脱ぎ捨てた真の姿で、その時が来るのを待っていた。
「我は主神ゾークになる」
自らの宣言を現実ものとする時が来るのをである。
「我が全√のゾディアックを掌握してゆく様を、ただ眺めているがよい」
『未来を決定する力』を得た以上、止められる者は誰も居ないのだと、タウラスには確信があった。
「あ?眺めて終わるわけないだろ。叩き潰すさ、今ここで」
そこへ真っ先にバイクのエンジン音を激しく鳴らしながら突撃してきたのは、白石・明日香(人間(√マスクド・ヒーロー)のヴィークル・ライダー・h00522)である。
「あいさつ代わりの弾幕射撃を食らいな!」
大量の弾丸がタウラスに向かって放たれる。
「その攻撃は当たることは無い」
タウラスは眉一つ動かす事無く、ただそう言い放った。
その言葉だけで大量の弾丸はタウラスに一発も命中しなかったのである。
「これぐらいはオレでも予想出来るぜ」
だが明日香も驚いた様子も無く、バイクを乗り回しながら再度牽制射撃を行う。
圧倒的な弾幕に、今度こそタウラスに着弾するかと思われた。
「無駄な事だ。数を撃てばいいというものではない。そしてこの反撃は命中する」
タウラスは呆れた様子で牡牛座のリア・ファルに反撃の命令を下した。
銃弾によるダメージを多少受けた所で、リア・ファルの反撃が即座に命中すれば、そのダメージも無かったことになる。
もっともリア・ファルが発生した力場によって銃弾は全て消し炭となってしまったので、タウラス自身は無傷に終わったしまったのだが。
「やっぱり出してきたな。ここからが本命の攻撃だ!」
タウラスがリア・ファルを出してきたタイミングで、明日香はバイクを加速させ、猛ダッシュによる突撃を敢行する。
「反撃は必ず命中すると宣言した」
突撃してきた明日香に対して、タウラスはリア・ファルに迎撃に向かわせる。
「この程度で止められるかよ!」
だがタウラスの宣言に反して、明日香の勢いは止まらず、リア・ファルが展開した力場に巻き込まれる前に突破して肉薄する。
「馬鹿な、何故命中しなかった!」
「もう命中していたぜ。オレにではなく銃弾にだがな!」
ゾディアックの継承者としてのタウラスの『未来を決定する力』は絶対とも言える力だが、タウラスにとって誤算だったのは、反撃する対象を指定していなかったことである。
今、タウラスに挑んでいるのは明日香一人であるので、本来なら指定する必要もないのだが、そこに弾幕射撃という要素が入ってきたことで状況は変わった。
リア・ファルは眼前に迫る銃弾からタウラスを守るべく、銃弾に反撃してしまったことで、明日香自らの突撃への対応が遅れてしまったのである。
「がああああっ!!」
バイクの質量も相まって、明日香の突撃を止めることが出来ず、まともに受けたタウラスは大きく弾き飛ばされる。
「姿を晒した時点でお前の負けだったのさ」
更に明日香による追撃は続く。
バイクを走らせ、吹き飛ばしたばかりのタウラスに迫り、零距離射撃を叩き込むのだった。
🔵🔵🔵 大成功
ミネタニ・ケイ「言葉が追いつかないほどの数で奇襲できれば早いけど、それができないくらいはもう言ってるよね」
WZ装着状態で出撃、POWで挑戦。
小細工は抜き、余計なことをしているとその間に一言多く言われるとダッシュで正面から距離を詰める。
敵の攻撃が来たら初撃に対しWZ緊急脱出で前方に脱出し、空っぽのWZに敵の攻撃が命中している間に怪力と脱出の勢いを乗せた百錬自得拳を繋げられるだけ叩き込む。拳攻撃はアッパーカットで敵の顎をかち上げて発声を邪魔し未来を確定させない。
「形あるものはいずれ壊れる。水は砕けないけど氷は砕ける。未来はあやふやだから壊れない。お前が得たのは未来を壊れ物に変える力だよ」
『未来を決定する力』を得た、ゾーク12神『星神ドロッサス・タウラス』、言葉を発すれば発する程にタウラスの思い通りの未来が確定してしまう、恐るべき能力である。
「言葉が追いつかないほどの数で奇襲できれば早いけど、それができないくらいはもう言ってるよね」
パワードスーツ型鹵獲兵器『WZ』を装着して出撃した、ミネタニ・ケイ(逸般通過超重量級おっぱいさん・h00931)の危惧している通り、奇襲に対する未来を決定する言葉をタウラスは既に宣言しているのだ。
「奇襲など無駄な真似は考えぬことだ。汝がここに来ることも決まっているのだからな」
それならば小細工は抜きで、余計なことはせずに一言多く言われる前に、ミネタニは覚悟を決めてダッシュで正面から距離を詰める。
「そう来ることも既に決定されているのだ」
だがそんなミネタニの判断すらも決まった未来なのだと、タウラスは冷酷に告げ、12の封印石『リア・ファル』に攻撃を命じる。
「来たようね!」
ミネタニはリア・ファルの攻撃が命中した瞬間に、『WZ』の緊急脱出装置を作動させる。
ただし脱出する方向は後方にではなく前方にである。
「これだけの勢いがあれば!」
リア・ファルの攻撃がもぬけの空となった『WZ』に続いている間に、脱出時の勢いに乗ったミネタニは拳を振り上げて、タウラスに殴りかかる。
「どうやら勘違いをしているようだな。我の攻撃はまだ終わってはいない」
タウラスはもう一つの武器である、王劍『ファルの心髄』を抜いて、ミネタニを迎え撃つ。
王劍による斬撃が防御が薄くなったミネタニを切り裂く。
「やああああ!」
だがミネタニは自身のダメージを顧みずに、勢いに任せた百錬自得拳のコンボを叩き込む。
こうなってしまえば、後はどちらの攻撃が外れるかもしくは倒れるかまで、お互い攻撃を止める事はできない。
ここで攻撃を止めることはそれは敗北を意味することを、両者は理解しているのだ。
「はああああ!」
「ぬうううう!!」
そしてタウラスの攻撃手段が分散している分、手数も威力もミネタニに分があった。
「しかしこうなることも決まっていた――」
だがミネタニの優勢も一時的でしかなく、劣勢をひっくり返すだけの手段をタウラスは持っている。
「その先は言わせない!」
タウラスの言葉で未来を決めさせない為に、ミネタニは自身の受けているダメージを顧みずに渾身のアッパーを放つ。
「ぐぼあ!!」
怪力から繰り出されたアッパーカットが、タウラスの顎をかち上げ、見事発声を妨害させたのである。
「形あるものはいずれ壊れる。水は砕けないけど氷は砕ける。未来はあやふやだから壊れない。お前が得たのは未来を壊れ物に変える力だよ」
それからもタウラスに言葉を発する隙を与える事無く、逆にミネタニは言葉を浴びせながら、怒涛の攻めを力の限り続けるのだった。
🔵🔵🔵 大成功
御岳山・大真未来を決定する力とな…じゃが、それは紡ぎし言葉が現実となる限定的なもの。
紡ぐ前に仕留めれば………あいや、実現した都合のいい未来をねじ伏せても良いかもしれんのう。
【威祓】を発動し、碧雷纏いし大狼となり牙を剥こう。
碧雷の息吹を吐きつつ、碧雷を次々に降り注がせ逃げ場をなくしつつも言葉を紡がせぬ攻めを講じていく。
さて、逃げ場を塞ぎ、そのままでは雷に打たれるままじゃぞ。
逃げ、防御、雷を消す言葉を吐いてみろ。
この牙がお主の未来ごと噛み。潰そうぞ。
丑めの攻撃?
纏いし碧雷で防いでいくが、受けるだけではつまらん。
攻撃を受けるたびに全身から碧雷を迸らせ、神鳴りの名のままに天鳴揺るがす雷を放ち、敵を討ち払わん。
「どれ………少しばかり動こうかのう」
ゾーク12神『星神ドロッサス・タウラス』を狩るべく、キャナルシティ博多に到着した御岳山・大真(怪異噛み・h07482)は、即座に圧倒的な気配を感じ取る。
情報通りなら、今のタウラスは暴牛辰砂甲を脱ぎ捨て、真の姿を晒したことで『未来を決定する力』を手にしている。
「じゃが、それは紡ぎし言葉が現実となる限定的なもの」
それ故にこれ以上、タウラスに時間を与える訳にはいかず、大真は気配のする方へと急ぐ。
「紡ぐ前に仕留めれば………あいや、実現した都合のいい未来をねじ伏せても良いかもしれんのう」
そしてタウラスと接敵した大真は、【威祓】を発動した、碧雷纏いし大狼となり牙を剥ける。
「いくら牙を剥こうとも無駄に終わる。我が全√のゾディアックを掌握してゆく様を、そこで眺めているがよい!」
大真の襲撃を予想していたかのように、タウラスは飛翔する12の封印石『リア・ファル』を展開し、王劍『ファルの心髄』を構えて宣言する。
あと一歩でも大真が踏み込めば、タウラスの猛攻が始まるだろう。
「我の攻撃は全て貴様に命中する。だが大人しく眺めているなら手出しはしないと宣言しよう」
わざわざ対象を指名してくる辺り、未来を決定する力の特性を理解しつつあるのだろうが、その傲慢な態度は変わらないようである。
返答の代わりに大真は、碧雷の息吹を吐きつつ、碧雷を次々に降り注がせる。
恐れる事があるとすれば、タウラスに逃げられ、彼の宣言通りに主神ゾークとなってしまう事である。
これ以上、タウラスに言葉を紡がれる前に攻めを講じていかなければ、勝利はないのだ。
「さて、逃げ場を塞いだ。そのままでは雷に打たれるままじゃぞ」
「逃げる?それは貴様の方である。我に敵わず尻尾を巻いて逃げていく様が、間もなく現実のもとなるだろう」
「吐いてたな!この牙がお主の未来ごと噛み。潰そうぞ」
互いの言葉がトリガーとなり、激しい攻防が繰り広げられる。
激しい雷が何度もタウラスに降り注ぎ、封印石と王劍による連撃が大真を襲う。
纏いし碧雷で、その連撃を防いでいくが、その度に大真の体内に内包している妖力が大量に消費していく。
「わかるぞ。そうやって耐えられるのも時間の問題だという事がな」
「その通りだが、それではつまらんだろう!」
元より時間をかけるつもりはない、大真は捨て身の覚悟で攻撃を受けるたびに全身から碧雷を迸らせ、神鳴りの名のままに天鳴揺るがす雷を放ち、タウラスに反撃する。
「ぐうううう!」
「このまま続けるか?止めたければ攻撃を外すしかないぞ。それは宣言を自ら覆す事になるがな」
この極限の状況で判断に迷っている様子のタウラスに対して、大真は力の続く限り、彼が作り出そうとしている未来を潰しにかかる。
凄まじい雷鳴がキャナルシティ博多に鳴り続けるのだった。
🔵🔵🔴 成功
空地・海人※アドリブ、連携歓迎
ドロッサス・タウラス!
お前が定めた現実……その全てを覆してやるぜ。未来を決めるのはお前じゃない……俺達だ!
変身ベルトを腰に巻き、「超現像!」の掛け声と共に、金色の装甲を纏う【フィルム・アクセプターポライズ √EDENフォーム】へ[変身]。使用する√能力の効果を底上げできる、俺の最強フォームだぜ。
変身してすぐに、露光銃剣・ラジカムシャッターを銃として構えて銃撃を放つも通用せず、反撃はそのままモロに受けてしまう。
くそっ……奴が未来の内容を口にする前に一撃入れたかったけど、間に合わなかった……。手痛い反撃を食らったぜ……!
……けどまあ、俺にはこの能力があるんでな!
【プレイバック・エクスポージャー】を発動。ドロッサス・タウラスが「その攻撃は通用せず、この反撃は命中する」と発言する直前まで、時を巻き戻そう。剣として構えた露光銃剣による先制攻撃で、その口元を斬り裂いて、未来を語り難くしてやるよ!
ドロッサス・タウラスが言葉を上手く発することに苦労しているうちに、更なる追撃をしよう。
【ルートスマッシャー】を発動。「周辺にある最も殺傷力の高い物体」として露光銃剣を使用するぜ。銃として構え直した露光銃剣に「√能力無効化の力」を付与し、そのまま[零距離射撃]で光の散弾を浴びせて、ダメージと共に状態異常「√能力封印」と「負傷」を与えてやろう。
これでドロッサス・タウラスの√能力を封印してやった。けど、口元の傷に慣れて、奴がまた喋り始める前に、なんとか決着をつけないとな。
[ダッシュ]で距離を取り、MIXルートフィルム(騎)を専用バイク・マシンファインダーに変形させて[騎乗]。そのまま加速して、バイク突進を食らわせてやろう。
お前が決めた未来をぶち壊してやるぜ!
【ライダー・ブレイク】!
深雪・モルゲンシュテルンゾディアックの継承者になっても、即座にEDENの全滅を確定させるほどの力にはまだ至っていませんか
今がドロッサス・タウラスを抹殺する最初で最後のチャンスでしょう。必ず掴んでみせます
背部≪ダイダロスユニット≫からのジェット噴射で宙を舞う『空中戦闘機動』状態で、キャナルシティのステージ上の空に舞い降ります
『殲滅兵装形態』を発動し、ユニットのウェポンラックから六基の|思念誘導砲台《ビット》【従霊】を射出し、そこからドロッサス・タウラスに[レーザー射撃]を放ちます
「その攻撃は通用せず、この反撃は命中する」?
構いませんよ。1基の攻撃が無力化されようと残り5基のレーザーは「その攻撃」ではありませんし……
「この反撃」が、いつ命中するかも決まっていないんですからね
急旋回や宙返りを織り交ぜて追跡してくる封印石を躱し続け、3秒以上経過した時点で受けます
≪戦線工兵用鎖鋸≫の刃で[武器受け]することで威力は抑えましょう
直接指定されなかった【従霊】が攻撃を続けて牽制が成立している内に、追撃を仕掛けます
掌中の鎖鋸を『対WZ用大鎖鋸<滅竜>』に変形
折り畳まれていた内部機構の伸展により大剣状の形態を呈したそれを前方に突き出し、ドロッサス・タウラスに急降下突撃
滞空時間に比例した威力と命中率の強化を乗せて、回転鋸刃で敵の体を奥深くまで[切断]しましょう
あなたが神だとしても、世の平穏を脅かす悪しき神ならば……断ち斬ります
「少しは楽しませてくれたようだが、どれだけ足掻こうとも決定した未来が覆ることは無い」
暴牛辰砂甲アーマーオブファラリスを脱ぎ棄て、真の姿になった、ゾーク12神『星神ドロッサス・タウラス』を相手に√能力者達は奮戦し、少なからずダメージを与えていた。
だが劣勢である筈のタウラスに焦りは微塵も感じられない。
この戦いに勝利し、全√のゾディアックを掌握する未来は決定されており、いかなる手段を以てしても覆れることは無いと確信しているからである。
「ドロッサス・タウラス!お前が定めた現実……その全てを覆してやるぜ。未来を決めるのはお前じゃない……俺達だ!」
だがその決定された未来を覆すべく、空地・海人(フィルム・アクセプターポライズ・h00953)は、変身ベルトを腰に巻き、力の限り叫ぶ。
「超現像!」
掛け声と共に、海人は金色の装甲を纏う【フィルム・アクセプターポライズ √EDENフォーム】へと変身する。
「これが俺の最強フォームだぜ」
そして全てを出し尽くして未来を覆すという、海人の断固たる意志の表明である。
「ゾディアックの継承者になっても、即座にEDENの全滅を確定させるほどの力にはまだ至っていないようですね」
海人とは対照的に冷静に戦況を分析していた、深雪・モルゲンシュテルン(明星、白く燃えて・h02863)は、背部≪ダイダロスユニット≫からのジェット噴射で宙を舞う『空中戦闘機動』状態で、キャナルシティのステージ上の空に舞い降りる。
彼女もまたタウラスが決定した未来を覆すべく馳せ参じた√能力者の一人である。
「今がドロッサス・タウラスを抹殺する最初で最後のチャンスでしょう。必ず掴んでみせます」
表情にこそ出さないものの、その瞳には未来を覆す強い意志を宿していた。
そんな二人を前にタウラスはつまらなそうな表情を浮かべる。
「決定されているとは、無駄な抵抗は見ていて気分のいいものではない。ならば攻撃してみせるがいい。我はその全てを無効にしてお前達にお返しさせてもらおうではないか」
2人の√能力者に対し、タウラスは自ら攻撃しようとはせず、ただ12の封印石『リア・ファル』を飛翔させて、待迎撃態勢をとる。
タウラスにしてみれば、今こうして戦っているのも主神ゾークになるまでの暇つぶしでしかないのだ。
「それなら遠慮なくいくぜ!」
「いきます」
海人は露光銃剣・ラジカムシャッターを銃として構えて銃撃を放ち、深雪は『殲滅兵装形態』を発動し、ユニットのウェポンラックから六基の思念誘導砲台ビット【従霊】を射出し、その内の1基がタウラスを狙ってレーザーを放つ。
「まさかそれで攻撃のつもりか?」
2人の攻撃に対して、タウラスは身動き一つせずに、リア・ファルが展開したバリアだけで防いでみせた。
「無駄だと言ったはずだ。そして宣言通りに反撃するとしようか」
タウラスの言葉共に攻撃を防いだばかりのリア・ファルが輝きだして、2人に対して光線を発射する。
「くそっ……奴が未来の内容を口にする前に一撃入れたかった、間に合わなかった……」
回避が間に合わず、リア・ファルによる手痛い反撃をモロに受けてしまう海人だが、あまりにもわざとらしい態度であることに、タウラスは疑問を抱いていない。
「……けどまあ、俺にはこの能力があるんでな!残すべき記憶は……俺が決める!」
海人はダメージを負いながらも、プレイバック・エクスポージャーを発動する。
約1分前までなら時を巻き戻す√能力であり、タウラスが未来を宣言する直前までに巻き戻し、彼がリア・ファルを展開する前に先制攻撃を仕掛けることが真の狙いであった。
「反撃されましたか…別に構いませんよ」
その一方で、深雪は≪戦線工兵用鎖鋸≫の刃でリア・ファルの放った光線を弾き返してから、得意の高機動で急旋回や宙返りを織り交ぜて追跡してくる封印石を躱し続ける。
その際に先程レーザーを発射した1基の砲台が破壊されるが、狙い通りである。
思っていた通り攻撃しなかった他の5基は、反撃の対象に含まれていないのだ。
「反撃がいつ命中するかまでは決まっていないみたいですね」
タウラスに直接ダメージを与える事はできなかったものの、前段階としては十分である。
次の段階へ移行すべく、深雪は残っている5基のレーザー砲台による牽制者射撃を開始する。
3秒が過ぎてからなら、攻撃も通用し反撃されても、攻撃自体を無効化することは出来ないと踏んだのだ。
「ふん、少しは知恵が回るようだ」
時を巻き戻して不意を突く海人と、冷静な判断と高機動を駆使して攻撃を続ける深雪に対し、タウラスの目の色が変わる。
「我にこの剣を使わせたこと光栄に思うがいいぞ」
タウラスは王劍『ファルの心髄』を抜いて剣圧だけで、海人を遠ざけさせ、深雪の牽制射撃を凌いでみせた。
「この程度、未来を決めるまでもない!」
未来を決定する力の裏をかいても、それに対処できるだけの戦闘力がタウラスにはあるのだ。
「流石だな。だが驚いている暇もないんでな」
「ええ、早急に決めましょう」
だがタウラスの実力は2人も承知の上、タウラスが新たな言葉を紡ぎ出す前に、互いに頷き合って更なる追撃を繰り出す。
「何度でも言わせてもらうぞ。その攻撃は通用せず、この反撃は命中する」
それに対してタウラスは再び、リア・ファルにバリアを展開させて、2人の攻撃に備える。
「私が先行して攻撃を引き付けます。その隙に!」
「わかったぜ」
まずは深雪が高い機動力を活かして滞空した状態で先行し、再度牽制射撃を行う。
そしてリア・ファルが反撃に出た所で、全速で回避に専念する。
「せいぜい逃げ回る事だ。頼みの兵器は破壊させてもらうがな」
だがレーザー砲台までは高機動で回避という訳にはいかず、残っていた5基のレーザー砲台も全て破壊されてしまう。
「これが俺を超えた俺の力……√EDENフォームの力だ!」
そこへ√EDENフォームの力を開放した海人が、√能力無効化の力を『周辺にある最も殺傷力の高い物体』、すなわち自身が手にしている露光銃剣に宿らせて、リア・ファルを排除しにかかる。
「そっちを狙ってきたか!」
「やっぱりお前自身以外への攻撃は無かったことにはできないみたいだな」
リア・ファルが次々と破壊されていく様子に、タウラスに初めて怪訝な表情が浮かぶ。
「ならば、お前達の未来を語ってやろう」
「そうはさせるかよ!」
タウラスに未来を語らせる前に、残っていたリア・ファルの迎撃を受けながらも、強引に突破してきた海人が至近距離から光の散弾を、タウラスの顔面を狙って浴びせる、
「ぐああおおおおお!!」
光の散弾を受けながらも、タウラスは王劍『ファルの心髄』で反撃し、剣圧で海人を吹き飛ばすも、これまでとは明らかに違う苦しみ方をする。
「ぐ…ぐぐぐぐ!!」
「どうやら言葉も出ないようだな」
【ルートスマッシャー】により能力を封印したことで、口も封じられたタウラスはダメージも無効化出来ず、言葉をまともに発することが出来ないでいるのだ。
「おのれ…」
それでもタウラスは、すぐに痛みにも慣れ再び喋り出すだろう。
だがこの千載一遇の機会を逃す二人ではない。
「チェーンソーユニット、安全装置解除。工作モードから戦闘モードに移行します」
これまで滞空して回避に徹していた深雪が、攻め時だと判断し、戦線工兵用鎖鋸に折り畳まれていた内部機構の伸展させることで、大剣状の形態を呈した対WZ用大鎖≪滅竜≫に変形させ、それを前方に突き出す形で、タウラスめがけて急降下突撃を仕掛ける。
「…こうして…くれる」
口を封じられながらもタウラスは声を絞り出して、生き残っていたリア・ファルに命じて、深雪の背部≪ダイダロスユニット≫を攻撃し、大破させる。
「…これで…逃げ回れまい」
「そんな必要はありません」
スラスターを破壊されようとも、急降下し続ける深雪の勢いは止まらない。
「あなたが神だとしても、世の平穏を脅かす悪しき神ならば……断ち斬ります」
滞空時間に比例した威力を乗せた超高速の回転鋸刃による、深雪の必殺の一撃がタウラスの身体の奥深くまで切断する。
「ぐうううう……だが!その攻撃は通用せず、この反撃は命中する」
身体が引き裂かれ間違いなく即死級の致命傷でもあるにも関わらず、タウラスはダメージのショックで喋れるようになり、声を振り絞って、リア・ファルに深雪への反撃を命じた。
「……あ」
攻撃直後では回避が間に合わず、このままリア・ファルから発射された光線が深雪に直撃するかに思われた。
「お前が決めた未来をぶち壊してやるぜ!【ライダー・ブレイク】!」
そこへMIXルートフィルム(騎)を専用バイク・マシンファインダーに変形させて騎乗した海人が、そのまま加速して、割って入る。
狙いはタウラスではなく、深雪を狙っていたリア・ファルに対してである。
バイクを突進させて、リア・ファルから発射された光線を深雪の代わりに受けたのである。
「そっちには命中していないな!」
バイク共々ダメージを負いながらも、海人は露光銃剣による掃射を行い、リア・ファルを今度こそ一つ残さずに破壊した。
「そんな馬鹿な!反撃は命中した筈だぞ!」
リア・ファルの光線は確かに海人に命中した筈なのに、自身の致命傷が消えていないことにタウラスは驚愕する。
「さあな、今回は俺はお前に『攻撃』していなかったから、命中したのは『反撃』ではなく『攻撃』と見なされたのだろうぜ?」
「馬鹿なそんな事で…我の決めた未来が…」
起死回生の手段も思わぬ形で断たれ、タウラスは絶望の表情を浮かべたまま倒れ、二度と動くことは無かった。
「存在しない未来など例え神でも決められませんよ…それより大丈夫ですか?」
「この程度蚊に刺されたもんだ」
深雪も海人も戦いで受けたダメージは軽いものではない。
だが厳しい戦いに勝利した事による高揚感に満たされながら、他の√能力者達とも合流して、キャナルシティ博多を後にするのだった。
🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵 大成功
